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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜3
- 36 :−男=苦手−:2006/10/01(日) 23:53
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ハロモニの撮影も終わったので、司会進行役の石川さんと一緒に
ワイワイと話していた。
「今日の梨華ちゃんって、なんかいつもと違ったねぇ〜」
「そうかなぁ〜、私的にはいつもと変わらなかったけど…」
「テンションがさ、いつもの1.5倍?みたいな」
「なに、それ。あははは」
「はははは」
「先輩たちって、仲がよかですね…」
僕たちが、声の方へ顔を向けるとそこにはちょっと怒った表情の
田中さんが…
「れいな、どうしたの?」
「いや、先輩たちの仲のよさがうらやましいなぁ〜って」
「へぇ〜、そうかな? でもさ、僕たち最初仲めっちゃ悪かったよね」
「あぁ〜、確かに言われてみればそうかも…」
「えぇ!! 嘘やろ?」
田中さんが、あり得ないといった表情で僕ら二人を見る。
「だって、僕なんて梨華ちゃんに嫌われてたんだよ」
「嫌ってないって…男の人苦手だったんだもん…」
そうあれは、僕が娘。に入った当初のこと・・・
- 37 :−男=苦手−:2006/10/01(日) 23:55
-
「ねぇ、●●。今日ひとみちゃんと梨華ちゃんで遊びに行くんだけど、
●●も来る?」
後藤さんからの急な誘い。しかも、入ったばっかしなのにまだ話した
こともない吉澤さんと石川さんもいるしなぁ〜。
「僕? 行っていいのかな?」
「私はOKだよ」
「あたしも」
「・・・」
困った顔をして一人無言な石川さん。吉澤さんが、肩を叩いて目で
合図してるみたいだけど、僕思いっきり見えてるんですが・・・
「あ、ごめん。僕ダンスで不安なとこあったからさ、今日残るつもり
だったんだよね」
「…そうか。んぁ〜、わかった〜。ひとみちゃん梨華ちゃん行くよ〜」
「う、うん」
そう言って三人は部屋を出て行った。
僕は、後藤さんにあんなことを言ってしまったため、僕はダンスレッスン場に
向かって自分が気になっている振りの部分を何度も練習し始めた。
「はぁ、はぁ…なにしてんだろ、俺」
一人、ダンスレッスン場に寝転んで休憩をする。一人のときの癖『俺』も
出てきてしまう。
「俺、やっぱ一人なのかなぁ〜…娘。の中でも」
「●●くん…?」
「?!」
僕は、ガバッと起き上がるとそこには僕の反応にビクッとした石川さんが
立っていた。
- 38 :−男=苦手−:2006/10/01(日) 23:55
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「ど、どうしたんですか?石川さん」
「あ、あの…その…」
モジモジして僕になにか話しかけようと顔を真っ赤にしてる石川さん。
今日のことかな? けど、石川さんと僕の距離遠いなぁ〜…
「あの、石川さんここ座りません?」
「え?」
僕は、自分の隣をポンポンと叩いた。石川さんは、意図がわかったらしく
少し離れて僕の横に座った。
「あ、あの!! 石川さん、僕の事嫌いですか?」
直球な質問をしてしまった。自分で言って後悔する。
「ううん、嫌いじゃないの。私、男の人と話すの苦手なの…だから、●●くんが、娘。に
入った時から話せなくて。ひとみちゃんや真希ちゃんにも今日言われちゃった
『梨華ちゃん、あの態度絶対●●くん嫌われたと思ってるよ。今から謝ってきな』って」
「そうなんですか…」
「●●くん、ごめんね。せっかく、今日後藤さんに誘われたのに…私のせいで」
「気にしなくていいですよ。僕も、ダンスレッスンできたし。ほら、やっぱり僕って
男じゃないですか、だから石川さんの気持ちもわかりますよ」
目の前にいる石川さんは、暗い顔をしたままだ。女の子のこんな顔見たくないな。
「あ、じゃあ、僕が石川さんの初めての男になりますよ」
「え??」
「つまり、初めての男友達になりましょう♪」
僕は、立ち上がって座っている石川さんに手を差し出す。
- 39 :−男=苦手−:2006/10/01(日) 23:57
-
「うん♪」
そう言って、僕の手を取って立ち上がった。
ちょっと、僕より背の高い石川さん。くやしいなぁ〜。
「ふふ」
いきなり、笑い出した石川さん。
「え? どうしたんですか?」
「●●くんって、可愛いなぁ〜って。可愛い〜!!」
「ちょ、ちょっと、石川さん!!」
急に僕に抱きついてきた石川さん。胸が…胸が〜…
石川さんって、ホントに男の人って苦手なの?
- 40 :−男=苦手−:2006/10/01(日) 23:58
-
「・・・とまぁ。こんな感じで梨華ちゃんも最初は僕が苦手だったんだよ」
「だねぇ〜。今じゃ、●●も私より背が高くなっちゃったもんね〜」
「石川先輩が、うらやましか」
「うん?」
「●●先輩の背が低いころなんてれいな知らんたい」
「そうだよねぇ〜、れいな。●●、私より背が低かったんだから。この子に、
上目遣いされてごらん? ホントに何でも願い叶えちゃいたくなるから」
「へぇ〜、れいなも体験したか」
「何言ってんだよ。そんな事僕できないから」
「れいな、●●の前に立ってごらん」
石川さんに促されて椅子に座っている僕の前に立つ。
「はい!! ●●は、そのままれいなを見上げる!!」
「え?」
僕は、そのまま田中さんを見上げた。
「!? か、かわいか!!」
そのまま、田中さんが僕をギュッと抱きしめる。
「先輩、その可愛さ反則たい!! れなより可愛い先輩許せんと〜!!」
「ちょ、ちょっと、梨華ちゃん!! どうにかしてよ〜」
「●●、背が高くなっても可愛い〜!!」
そう言って石川さんも僕に抱きついてくる。
「く、苦しいって!!」
「いいの〜、●●は静かに抱かれてて」
「そうたい。れいなたちに抱きしめられるなんて先輩幸せと〜」
苦しかったけれど、二人の暖かさが感じれて嬉しかった。
でも、こんなのファンの人に見られたら僕殺されちゃうよ…怖ッ!!
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