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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜3
- 22 :-Rosario-:2006/09/25(月) 01:51
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ドンドンドン!ドンドンドン!
夜、リハーサルから帰ってDVDを見ているとドアをノックする音・・・
「誰だ?こんな時間に・・・」
オートロックを超えて直接入ってこれる人は限られている・・・
「ミキティか???」
同じマンションに住んでる藤本さんあたりだろうと思って覗き窓をのぞくと
「あれ?誰もいない」
ところが覗き窓から覗いた玄関前に人影はない
気味が悪いとは思ったが、もし藤本さんが何かあって僕の家に来ているとしたら・・・
僕は思い切ってチェーンをはずしてドアノブに手をかけた
「おぁ!!」
ドアノブをひねって開けようとした刹那、向こう側から強い力で引っ張られて
ドアは勝手に開けられた
「プレゼントおくれ♪」
「へ???」
なんと玄関前にいたのはごっちんこと後藤真希さんだった・・・
- 23 :-Rosario-:2006/09/25(月) 01:52
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「ごっちんかよ〜〜!!超びっくりした〜」
「あはは〜♪」
「オートロックのとこはどうやって入ったの???」
「前に来たとき、●●が押したオートロックの番号覚えた」
お酒でも飲んだのか超ご機嫌なごっちんは僕の驚きようにケタケタと笑っている
「とりあえず、ここじゃなんだからあがんなよ」
「うん♪おじゃますんね」
玄関前にこの酔っ払いをそのまま放置しておくのはまずいと思って
僕はごっちんを家の中へと招き入れた
「ほ〜、相変わらず●●の家は綺麗だね〜」
「ごっちんの家が汚いだけだよ」
「む〜〜〜、そういう事言うな〜」
「ごめんごめん、嘘ですって・・・」
「わかればよろしい、わかれば」
「フゥ・・・」
ごっちんは僕の首を絞めていた腕をほどく、おそらくあと1センチ上に捻られていたら
僕は落ちていたんじゃないかと思う・・・コワッ!
「ところでこんな時間にどうしたんさ?」
「だ〜か〜ら〜、プレゼントおくれ♪♪」
ごっちんはこれ以上ないくらいフニャフニャの笑顔で僕におねだりをする
そう、あと数時間で訪れる9月23日はごっちん21歳の誕生日・・・・・・しかし僕は・・・
- 24 :-Rosario-:2006/09/25(月) 01:53
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「ごめん、ごっちんのプレゼントまだ用意してないんだよ・・・」
「え〜〜〜〜・・・( ´・ω・`)」
「いや、あの、、、、その、、、コンサートのリハとか忙しくて買いに行けなかった」
「忙しいねぇ・・・高橋さんには白いバラを上げたくせにですか・・・ハァ・・・」
「え!!??」
「んふふ、ごとーさんは何でも知っているのですよ」
「ごめん、ホントごめん!!」
「うーん、どうしよっかな〜〜」
ごっちんはまるで探偵にでもなったかのようにあごに手を当てて考えている
しばらくのそうしたあと、僕の方を見た・・・んだけど無表情だよ!!
ごっちんの無表情はコエーんだよなぁ・・・。
「よし決めた♪」
ごっちんは僕を見ながら何かを決めたようだ
「プレゼント貰うね〜♪」
ごっちんはそういうと僕に近づいて来て、僕の首に手を回す・・・
「ちょ、ちょっと・・・」
「あ〜、動かないでよ〜」
キスでもされるのかと思って思わず身構えたらごっちんはすっと離れた、
そしてその手には僕がいつもつけているネックレス
- 25 :-Rosario-:2006/09/25(月) 01:53
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「びっくりしたじゃんかよ」
「プレゼントはこれを貰うね、あは♪キスでもすると思った?」
「思ってないとはいえないけどね・・・、でもそんなもんで良いの?」
「うん、良いの良いの」
ごっちんは僕のネックレスを早速自分の首につけるとご機嫌でそれを眺めている
「あと今日はとことん付き合うこと!いいね?」
「あ、ああ」
それから数時間、僕とごっちんはお酒を飲みながらひたすら話した
久々にごっちんと真面目に深い話もできたし、僕にとっても物凄く有意義な時間となった
9月22日23時58分・・・ごっちんの誕生日まであと2分
ごっちんは僕の膝枕で気持ち良さそうに眠っている・・・何でこうなったかって言うと
まぁ、姫のわがままってやつです・・・
「ックシュン」
膝の上のごっちんが小さなくしゃみをする、
半分くらい開けた窓から入ってくる風はだいぶ涼しく、寒いくらいの時もある
僕はごっちんの上掛けを取ってこようと思ってごっちんを起こさないよう静かに
その場を離れようとしたとき・・・僕の右手をつかむ華奢な手
- 26 :-Rosario-:2006/09/25(月) 01:54
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「やだ、行っちゃやだ・・・あともうちょっとここにいて」
「いや、寒そうだったからさ」
「いいの・・・あと1分くらいだからここにいて、ね♪」
そういってごっちんは僕に時計を見るように促す
9月22日23時59分・・・ごっちんの誕生日まであと1分
ごっちんは体を起こして僕に寄りかかって肩に頭を預けて時計を見ている
9月23日00時00分・・・ごっちんの誕生日
時計が12時を指して日付が9月23日へと変わった
「ごっちん、誕生日おめでと」
「ありがと・・・」
「・・・。」
ごっちんは僕の頬にやさしくキスをした
「こら」
「あは、これじゃどっちが誕生日なのかわからないね♪」
そう言ってフニャフニャと笑うごっちんの胸元にはさっきまで僕の胸元にあったロザリオのネックレス・・・
僕はロザリオに静かに、でも強く願った・・・ごっちんをしっかりと守ってあげてくださいと・・・
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