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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜3

136 :−愛のために、星に願いを−:2006/11/01(水) 23:59

「村上ちゃん、脱退だって…」
「あぁ、知ってる。今事務所の人から聞いた」

今、事務所に居るメンバー。よっすぃー、ミキティ、僕の三人は事務所から
℃-uteの村上 愛ちゃんが、昨日付けで脱退したことをきいた。
三人で、事務所を出てちょっと肌寒くなった夜の下を歩く。

「どうする? ホントの脱退理由知ってるの僕らだけだけど…」
「下の子たちには言わないでおこう。小春やれいな達にはさ」
「そうだね。美貴もそうしたほうがいいと思う」
「はぁ…やっぱ、あの事務所も変わらない…ファンの心を無視か…」

僕は、あの苛立ちを思い出した。あの忌まわしい苛立ちを。
右手に少し残った傷跡をさすりながら、上着のポケットの中に手を入れた。

「私たち、みんなに夢を与えてるけどさ、私たちの夢は与えられないのかな?」
「夢?」
「みんなの前で歌を歌っていきたいのは、当たり前の夢だよ。
 けど、普通の恋愛とかさ…結婚とか…無理か…」
「無理かなぁ…」
「・・・。僕は、そんな自分が夢を見れない仕事嫌だな…」
「あたしも…」
「美貴も…」
「「「はぁ…」」」
「僕は辞めたいなんて思わないけど、キツイね」
「うん…」
「℃-uteの子たち、大丈夫かな?」
「僕みたいにならなきゃいいけどね…」

苦笑いになる僕。よっすぃーもミキティもあの事思い出したようだ。

137 :−愛のために、星に願いを−:2006/11/01(水) 23:59

「あぁ、あの時はマジビビった。あんた椅子蹴り上げるんだもん」
「美貴もあの時はマジびっくりしたね。●●が、キレると思ってなかったしさ。
 でも、嬉しかったなぁ。美貴たちのこと、めっちゃ考えてくれるって伝わった」

ミキティの言葉に少し恥ずかしく思いながらも、やっぱり胸のつっかえは取れなかった。

「村上ちゃん、幸せになってほしいね」
「うん」
「ってか、幸せになれなかったら、事務所潰す!!」
「ミキティ、マジでやりそうで怖いから。でも、そのときは私も加わるよ」
「僕も加担しようかな」
「三人で同盟ね」
「「おう♪」」
「今は僕らが、舞美ちゃんをサポートしてあげよ。今、ホント辛いだろうから」
「そうだね。うん」
「よっしゃ、明日から頑張るか!!」
「うん」
「よっし」
「じゃあ、また明日」
「気をつけて」
「●●、襲われんなよ?」
「誰に?」
「男のファンに」
「マジでありそうで怖いんですが」

三人で、笑いあう。ミキティとよっすぃーの二人は、一緒に帰るみたいだ。

「じゃあね」
「じゃあ」
「あ、ちょっと待った!!」

よっすぃーが、右手を前に差し出す。ここで、あれやんの…? バレないかな?

「●●、早く!!」

すぐに自分の右手をよっすぃーの右手に乗せていたミキティが、僕をせかす。
僕は、右手をミキティの上に置いた。

「しゃあ、明日からめっちゃ頑張るからね〜。いい?
 頑張っていきまっ「「しょーい!!」」」
「よし!! じゃあね、●●」
「うん」

僕は、二人の背中を見送りながら、幸せを探す旅に出た一人の小さな女の子が幸せに
なることを夜空の星に願った。

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