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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜3

120 :匿名 ◆TokDD0paCo :2006/10/30(月) 02:38

「せんぱい、ちょっと聞いてもらってもよかですか?」

空き時間にコソッと抜け出してきたらしい田中さんが、話の合間を縫ってそう切り出してきた。
少し緊張してるような顔をした田中さんへ、なるべくやわらかく聞こえるように「どうぞ?」と言ってみた。

「あの…お、男の人って、やっぱ可愛い子の方が好きなんですよね?」
「はい? えっと……」

突然なにを言いだすのか、少し赤らめた頬を目にしながらそんなことを思う。

「そのっ……さゆみたく可愛い仕草したりとか」
「あ〜、っと。どうなんだろうね?」
「例えば、その……せんぱいは?」
「うん? そうだなあ。まぁ、その娘に合ってればいいと思うよ」

田中さんの顔色をみて決めた言葉だったけれど、そのことには気づかれなかったようだった。
少し考えるような仕草の田中さんは、どこか思い切ったような表情で改めて口を開いた。

121 :匿名 ◆TokDD0paCo :2006/10/30(月) 02:39

「じゃあっ……。なんちゃろ、その……せんぱいもやっぱ大きな方が好きです?」
「大きい? 身長?」
「やっ、そうじゃなくて。む……」
「む?」
「むね、とか」
「むね?」

一瞬遅れた理解が言葉になって零れて、それに反応した田中さんが、掠れそうなほど小さな声で「お、おっぱいとか」と表現を変えた。
むね、胸、おっぱ……はぁ!?

122 :匿名 ◆TokDD0paCo :2006/10/30(月) 02:40

「…………」
「ほら、れなはその……ないじゃないですか」
「い、いや、別にそんな……、あっ、別に大きければいいとかってもんじゃないと思うし」
「でもっ――」
「それにだよ。田中さんは可愛らしいと思うよ?」
「全然可愛くなんかないっちゃ」
「可愛いってば。田中さんが可愛くないって言うんだったら、僕が間違ってるって、そう言われてるってことなんだけどな」
「えっ、そんなこと言ってないです」
「そう? なら田中さんは可愛いんだってば」
「……せんぱいはそう思ってくれるんですか?」
「うん。間違いなく」
「ならその……む、胸は?」

うっ……そこに戻るんだ。

123 :匿名 ◆TokDD0paCo :2006/10/30(月) 02:40

「だから、その……あっ。ほら、この前の写真集、『R』の水着とかだって可愛らしくて素敵だったよ?」
「ホ、ホントですかっ?」
「ホントホント」
「そっか……」
「田中さん?」

なにか反芻してるっぽい田中さんが嬉しそうに顔を綻ばせて出て行った。
なかなか手のかかる……いや、かからない、のかな。
ともかく可愛い後輩だった。

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