■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 最新50
ふにゃちん☆レボリューション

1 :名無し娘。:2006/09/02(土) 21:36

          _, −‐ー― --- 、
       _,に: ::,:へ: :ィ: : ::_; ;_: :`;ヽ
     __/_/_///: : l: : : : : : : : :\: : :\
   , '".7: /: /: :/: :/: l|: l: : :l::l: : : :ヽ::ヽ : ::ヽ
. /  イ: :/:/: : ::/: /: ::| |: l: : :l: l: :l: :l: ::l: ::l: : :l
/ ./ /: /: / : : /: /::l: :| |::;|: : :l: :l: : l: : l: :l: :l: : :ト
  .| .|l: l: :l: : ::/: /i: lハ| |:|::|: :|:|: :|: : :|: ::l: ::l: :l: : :l:\
. ∧/ |:l: :l: : :/:斗|‐;ト|、 |; l; i: :i ;,L;;;_l_: :l: :l: :l: : :|: ,へ
//: :| |:|: :l: ::イ「|:| |i | |  l; liく「 i li i;「ヽ;l: l: :l: : レ ∧\
| |: : | |ハ: |: ::| | レf千;ミ i  l | 斗ぇL_い: l::l: :l:: :トイ::| | .}
| |: ::| .| いハ / |゙ i:::::}     }゙「::::゙iハヽ〉l:l: :l / | .|: | | i / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
i l; | ヽ ` .ハヽ.〔゙こソ     [.i::::ソ}ノ /;;Vレ/ レv:;| l   | 心配しないで! どんなチンコでも
  l:|    |: :ハ .::: ̄       ゙'-''゚ ∧::|.V    |:./   <
   ヽ   l: ::へ    __'_   ..:::::../ |::| |    l/    | 絶対、小春が勃たせてみせるから☆
      _」L:: ;ト` .、 ヾ. ノ   , '´ ノ|::l/    /     \_______________
     く\ ヽ:ir‐‐「` -- ' 「 、_/-くヽ‐- 、
   /  \\. i:i  |      i ム.._\ ヽ ヾ }
  / |    \ ヾ、_    _, -'´ /}  ゙ ゚ ゙ |
  | \     `- 二二二 -‐ '´  /     ∧
  |   ゝ、.i        :     |     /  .}
  |    V       :::     .∧   / {  |
.  l   | K ....      :::      }   } i  l

501 :名無し娘。:2007/11/20(火) 20:40

 アタシがまだ新潟にいた頃。アタシはシグナル5(ファイブ)という新潟コメドコロテレビに所属する
ローカルアイドルグループの新メンバーオーディションを受けた。そのグループのリーダーがマコトだった。
アタシは順調に審査を勝ち進んだ。でも、その途中からマコトの執拗な嫌がらせが始まった。
 「いやあ、久住コハル君とかいったかね。キミはシグナル5にはもったいないくらいの逸材だ」
 「なんならシグナル5を解散させて、キミをテレビ局のソロマスコットアイドルにしてもいいくらいだ」
・・審査員たちがエロい目つきでそんなことを口にした。その時、マコトも審査員の一人だった。
マコトの目がアタシを睨んでいた。この世のものとは思えないほどの憎しみがこもった陰険な目だった。
その後でアタシはマコトに呼び出された。・・「オマエよお、ちょっとカワイイからって調子こいてんじゃ
ねえぞ。オマエみたいな少女ぶったヤツが合格したら、新潟県民はみんな噂するだろうな。
社長と寝たんだろって・・」・・・・・・・・。
 ガーン。目の前がクラクラした。そんなことになったらアタシは終わりだ。なぜなら
アタシのクラスメイトも先生も家族も親戚も近所の人もみんな新潟県民だからだ。
そんな噂が流れたらアタシの人生、島木のギャグで言えば、愛知県、名古屋、尾張だ・・。
 数日後、アタシは最終審査を辞退した。でも一年が過ぎた頃、やっぱり夢を捨てきれず、
アタシは新潟ではなく東京の弱小事務所の新人募集に応募した。それが今の事務所ブラックリバーだ。
 アタシが上京した後、マコトも東京の事務所に移ったという噂を聞いた。ただそれだけだった。
だけど、マコトはアタシのことをまだ狙っていたのだ。アタシを地獄に突き落とすために・・。

502 :名無し娘。:2007/11/20(火) 20:40

「どんな事情があるのかは知らん。だが、人を使って女の子をレイプさせるなんて、
人間のクズだ!自分は安全なところにいて他人に危害を加えさせるなど言語道断!
お天道様も聞いて呆れるわ!」クローが立ち上がって吠えた。
うーん、弱いのはアレだけどやっぱかっこいい!口先だけでも全然オッケー!
「くそっ、今日のところはこれで許してやる!おいハジメ、帰るぞ!」
マコトがハジメを片手で肩に担ぎ上げ、そのままドスンドスンと地面に足跡をめりこませながら帰っていく。
うーん、ハジメにレイプされてもよかったんだけど、でもクローと知り合えたからそれでよしとするか。
 それからアタシとクローは公園のブランコに座ってお互いの夢を語り合った。
夢のような時間だった。アタシにもついにイケメンのカレシができたんだ。それもバンドマンだ。
喧嘩に弱いのがアレだけど、クローは最後まで闘おうとしてた。正義の味方は最後まで諦めないのだ☆
「ねえクロー、アタシん家、この近くなの・・・よかったら・・食べてって・・くれない?」
 ポッ。恥ずかしくて頬が真っ赤になってるはずだ。女の子からこんなセリフ言わせるだなんて
クローも罪な男だよね。でもクローってなんかほっとけない感じがするんだよね。これが母性☆本能ってやつ?
「い、いいのかい?」・・。うわあ、めっちゃ緊張してる表情だ。こいつもしかしてドーテイ?
「う、うん」アタシはうつむいて答えた。恥ずかしさのあまり目を合わせることができなかった。
 その晩、クローはうちでコシヒカリの御飯を三杯も食べた。そんですぐに帰った。恋ってサイコー!

503 :名無し娘。:2007/11/20(火) 20:41

人物紹介(暫定)だよー(^o^)ノ

久住小春(コハル):日本一のアイドルを夢見る女の子。新潟から上京してお母さんと二人暮し。
新垣里沙(リサ):親の金を使ってブスのくせにアイドルになる。当然仕事はなく株投資に熱中。
里田まい(マイ):枕営業で売り出し&中出し中。後に大物司会者をゲットし、アホキャラでブレイク(予定)。
石黒彩(アヤ):十代の頃にチャート3位を記録。でき婚・出産(三子)を経て復帰するも需要ゼロでお局状態。
小川麻琴(マコト):新潟ローカルアイドル出身。コハルを潰そうと画策し、わざわざ東京に進出する。
松浦亜弥(アヤヤ):元トップアイドル。人気が減少し、旬な新人アイドルにきつくあたる。通称新人キラー。
ロッキーズ:大手芸能プロに所属する三人組ユニット。資金力にものを言わせて大々的に売り出す。
平家充代(ミチヨ):アヤがデビューした頃の強力なライバル。ロック歌手。没落し、現在は消息不明。
コンノタカハシ:素人漫才コンビ。MeTubeの投稿動画で人気が急騰し話題に。しかしM-1は一回戦敗退。

蘆名盛氏(ダンディ):ブラックリバー社長。やり手で知られる業界マン。ただしアイドルの売り方は知らない。
蘆名盛興(オッキー):御曹子で子会社の社長。イケメンで女好き。そのせいで事務所には出入り禁止。
米田二郎(ヨネダ):ブラックリバー社員。コハルたちのマネージャーを務める。三十歳独身。顔は普通。

団鬼八(センセイ):鬼畜アニメ専門の大御所声優。アフレコ中に逝かせた女は数知れず。
一之瀬啓(ハジメ):六本木のホストで小川のヒモ。コハルを付け狙ううちに恋をする?
皆本九郎(クロー):ロックバンドGEN×PEIのヴォーカル。正義感に溢れるが喧嘩に弱い。コハルのカレシ。
種無権六(カントク):厳しいが愛情溢れる舞台監督兼役者。コハルの素質に気づく。
勅使河原七之助(ハカセ):搭乗型ロボットGRの開発者。この開発により業界に革命が起きる。
上杉参(マイル):人気ダンスユニットのメンバー。実はコハルとは・・・。
五反田剛(ツヨシ):マンションの隣人。現役大学生だが人間不信でヒキコモリに。メガネを外すとイケメン。
ジン・ヨンクン(ヨン君):台湾の若手俳優。新潟県に留学(ホームステイ)していたことがあるとかないとか。

504 :名無し娘。:2007/11/21(水) 11:48
ワラタ 期待

505 :名無し娘。:2007/11/24(土) 16:26
やったー第二話できたよー(^o^)ノ

506 :名無し娘。:2007/11/24(土) 16:26

 カレシができるって、こういうことなんだね。なにげない景色がとってもキ☆ラ☆キ☆ラして見える。
空気も新鮮で、御飯もいつもよりおいしく感じる。今朝はコシヒカリのご飯を四杯もおかわりしたのだ。
・・って、いくらモテカワスリムだからって、ちょっと食べすぎちゃったカナ?
 夏休みに入って一週間。学校のトモダチタチは塾だ部活だ海だ山だって楽しんでるんだろうな・・。
でもアタシはアタシで普段あまり来れない事務所に朝から出勤。これってチョー大人って感じじゃん☆
あ、そうそう、トモダチタチって重複語のように思えるけど、トモダチって言葉自体が単数形でもあるから
間違いってわけでもないんだって。伊勢物語にもトモダチドモって言葉があるって、言葉おじさんが言ってた。
うーん、だからなんだって言われたらそれまでだけど、ちょっと知的なアタシをアピール?
 バスに乗って事務所にとうちゃーく!「おはよーございまーす」
爽やかな出勤風景。でもアタシはいつも以上の笑顔なのだ。
なんてったってアタシにイケメンのカレシができたのだよ。それもバンドマンだよバンドマン☆
昨日までのロンリーなアタシではないのだ・・ガハハハハハハ!
 って、せっかく自己マンな優越感に浸ってたのに、なにこの異臭は?それも近寄ってくる?
「あらコハルちゃん、なんかいいことでもあった?」・・。うおおお、やっぱりアヤさん、気づいたか!
でもそれはこの際おいとくとして、異臭はどこから?
・・・「おんぎゃー、おんぎゃー」って・・げげげげっ!赤ちゃんおんぶしてるーーー!

507 :名無し娘。:2007/11/24(土) 16:26

子連れ出勤かよ!ってことは異臭はウンチかよ!
「あのー・・・なんかすんごい芳醇な大地の恵みっぽい香りが漂ってるんですけど・・・」
・・アヤさんの背中に苦労が透けて見え、アタシはかなり控えめに発言した。子供に罪はないのだ。
「あら、この子ったら。さっき変えたばっかなのに・・・。あ、コハルちゃん、オシメ変えといてくれる?」
ななな、なんでアタシが?・・って、あ、あれ?・・なんか今、足にものすごいねっちょりした感覚が・・・。
おもむろに足元を見るアタシ。お気に入りのスニーカーの下になにやら味噌のような物体が・・。げげげ!
「ウンチ踏んでるーーー!」ショショショ、ショッキング!
こらこのガキ!アタシのスニーカーになんてことをすんのだ!懲役くらわすぞ!
・・って、ん?なんだこいつ?アタシの目の前に見知らぬガキが立ってる・・。
「ママー、おもらししちゃったあ」
ぐはっ・・こいつもオマエのガキかーーーーー!!!

508 :名無し娘。:2007/11/24(土) 16:27

 ・・・十分後、アタシはスニーカーを洗い終えて部屋に戻った。
アヤさんも一番下の子のオシメを変え終わったところで、二番目のガキの糞も片付けてある。
でも異臭はまだ残っていて、それがアタシのせっかくのハッピーな気分をズタボロのボロカスにする・・。
芸能界がこんなに厳しいところだったとは・・アタシの心構えはまだまだ甘かったようだ・・。
「ごめんなさいねえ。いつもは預けてくるんだけど、今日はどうしても都合がつかなくて・・」
これが金持ちのリサだったりクルクルパーのマイだったりしたら怒鳴ってぶん殴ってやるところだけど、
相手はアヤさんだ。ダンナが借金こしらえて自己破産したという話はワイドショーを見て知ってる。
離婚したくても養育費が一銭ももらえないから離婚できないのだという話はリサから聞いた。
でもだからって無差別ウンチ地雷を許容するわけにはいかない。アタシは清潔好きなのだよ、明智君。
「うーわ、なにこのニオイ?」・・。
アタシが抗議しようとした矢先、鼻をつまみながらマイが入ってきた。
昨夜の枕営業に失敗したのか、うかない顔をしている。
「あ、ごめんなさい。うちの子供たちが・・・」
「わあ、かぁわいぃぃ☆」
意外にもマイは子供好きらしい。アヤさんがおぶっている赤子のところに行って、
手のひらがちっちゃーいなどと言ってはしゃぎ、次にアタシのスニーカーを穢したガキの頭をなで、
それから・・もう一人の・・・。
・・って、えっ?・・そういえば隅のソファのところになにやら見慣れない顔がもう一つ・・・。

509 :名無し娘。:2007/11/24(土) 16:27

ぎょええええええ!な、なんだこの負のオーラは!
ソファには女の子らしき物体が一人座っていた。
ガキのくせに金髪・・なのに髪型はオカッパで、第二次性徴もまだなのにうっすらとヒゲが生えている。
そして目はどこを見ているのやら、感じとしては幽界を見つめているような死んだ目をしている。
「・・(もしや、これが噂のリムか・・」
アタシもその噂は知っている。DQNネームをつけられたことを恨み、わずか生後三ヶ月で
悪魔に魂を売ったとか、一度はコインロッカーに捨てられたものの、思い直したアヤさんが戻ってみると、
なぜか隣のロッカーの中に移動していたとか、産まれた直後は宮沢喜市にそっくりだったとか、
タケモトピアノのCMを聞くと泣き止むとか・・。いや、最後の二つはどの赤ん坊にも当てはまることだけど、
とにかく、そのリムには邪悪な噂がつきまとうのだ。
鈍感なマイもさすがにその負のオーラに気づいたようだ。
「か、かわいい・・ですね・・」と言いつつ、リムにだけは近寄ろうとしない。うん、正しい選択だ。
「ほら、リム、ご挨拶は?・・ほんっとこの子、人見知りするんだから・・」
・・・・・・・・・・それからの一時間、事務所内には怪しげな空気が流れ続けた。
マイはすぐに仕事があると言って逃げ出し、遅れてやって来たリサはすぐに政財界のパーティーが
あるとか言って引き返した。こんな時にかぎってヨネダは遅刻、他の社員も出払っている。

510 :名無し娘。:2007/11/24(土) 16:27

でもそれも一時間の辛抱だった。その日、アタシには仕事があったのだ。
ようやくヨネダがやって来て、アタシをNHKまで送り、仕事ぶりを見守る。
その日の仕事はNHKの「スイーツ笑百科」という番組。夏前からアタシはこの番組でアシスタントをしている。
まだ本格デビュー前ってことになってるけど、テレビ番組の現場に慣れるためのプレ活動なんだとか。
クイズの正解者にイチゴ君人形を渡すのがアタシの役割☆映るのはほんの一瞬なんだけど、
ただそれだけのことでアタシにはすでに私設ファンクラブまでできているというから
世の中はチョロイもんだ。
「おつかれさまでしたー」
収録が終わって、スタジオの隅で一時間もぼーっと突っ立っていたヨネダの元に駆け寄る。
ようやく慣れてきたとはいえ、周りは大人だらけ。さすがのアタシも現場ではいつも心細くなるのだ。
「ヨネダさん、どうでした?」
「うん、まあまあじゃないかな。それじゃ、着替え済ませて帰るか。夕方にはアニメの方もあるし」
このアシスタントと並んでアタシはアニメの声優もやってる。ダンディ、あ、これうちの社長のことだけど、
ダンディが言うには、どういう方向に進むにしろ、アイドルはセリフ慣れしなきゃいけないとかで、
アニメのレコーディングはその経験を積むのにちょうどいいんだとか。だからアタシが声優の裏バイト
してるのも、ある意味では自主トレみたいなものかな。・・なーんて、ほんとはただの格差是正のため
なんだけどね☆・・。何事にも最低限のお金ってものがいるのが社会の残酷なところなのだ。ボンビー☆

511 :名無し娘。:2007/11/24(土) 16:27

 割り当てられた二畳だけの小さな楽屋に戻り、博覧会のコンパニオンのような水色のブレザーを脱ぐ。
それを畳んで机の上に置き、荷物を持って楽屋を出る。ヨネダはどうせ喫煙所でタバコだ。
・・と、廊下を進んでいたアタシの前に、なにやら見たことのある顔が・・・。
「・・(あ、おつかれさまでした・・」と、言おうとしたんだけど、こっちはアシスタント、向こうは番組のゲスト。
それもかつてトップアイドルとして君臨したこともある松浦亜弥だから、声をかけていいのかわるいのか。
頭だけを下げて通り過ぎ・・ようとしたのに、アタシは前に進むことができなかった。
アヤヤがアタシの前に立ちはだかったのだ。・・な、なんで?なんでアタシの前に?
「オメエ、新人か?」
「えっ?あ、あの・・」
「新人かって訊いてんだ。どうなんだ。答えろよ」クッチャクッチャとガムを噛みながらアヤヤが言った。
ぐあああ・・・な、なんだこのイメージとの違いは!収録中は笑顔いっぱいだったのに・・。
「は、はい・・・あの、ブラックリバーに所属する・・久住コハルって言います・・・」
「ふーん、新人のくせにアタイんとこにゃ挨拶なしかい」
「あ、いや、そういうわけでは・・・」
うわあああ・・頭の中が大混乱だよ。まさか天下のアヤヤに因縁をつけられるなんて・・ビクビクもんだ・・。
アタシは泣きそうになりながら、なんて言ったらいいのか考えた。でも、なにも浮かばなかった。
まだまだアタシには経験が足りないのだ。だってナイショだけど、アタシほんとは処☆女だし・・・。

512 :名無し娘。:2007/11/24(土) 16:27

「す、すいませんでした・・・あ、あの、た、ただ身分が違いすぎて・・・その、声をかけていいものかどうか・・」
もうダメだ。アタシは終わりかもしれない。アヤヤの楽屋に挨拶にいかなかったのがわるかったのだ。
まだ義務教育中のアタシなんかにそんな業界の◆仁義◆なんてわかるはずもないけど、
そんなイイワケが通用するような甘っちょろい業界ではない。アタシもそれくらいのことは勉強している。
クチャクチャというガムの音が止まり、アタシは殴られるのを覚悟した。
こわごわ顔を上げる。アヤヤと目が合う。縄文ドキドキ・・・弥生ドキドキ・・・。
「ま、たしかに身分が違うわな。仕方ねえ、今日のところはカンベンしてやる」・・。アヤヤがニコッと笑う。
た、たすかった〜。アタシは喜んだ。緊張がとけて、急にカラダが軽くなったように感じた。
そりゃそうだ、天下のアヤヤがアタシのような無名の新人をいびるようなことをするはずがないのだ。
それにアヤヤがアタシに挨拶を求めたというのも、アヤヤがアタシのことを番組のアシスタントではなく
一人のアイドルとして見てくれたということ。だとするとこんなに嬉しいことはない☆ミ
「今日はご一緒できて嬉しかったです☆これからもゴシドーゴベンタツのほど、よろしくお願いします^^」
言っちゃったよゴシドーゴベンタツ。これは事務所で覚えたとっておきの大人用語だ!
「うむ」・・。アヤヤがいつもテレビで見るのと同じ笑顔で答えた。さすが大人用語。効果☆絶大。

513 :名無し娘。:2007/11/24(土) 16:27

アタシはいっぱいいっぱい頭を下げて、アヤヤが通り過ぎるのを待った。
そして頭を上げて振り返った。その瞬間だった・・。
「ガッシ!ボカ!」
アヤヤのパンチが二発、アタシのボディにめり込んでいた。ぐはっ。なななんて、ひ、卑怯な・・・。
「クズのコハルとか言ったな。オメエ、業界を甘く見んじゃねえぞ・・」
ペッと床に唾を吐き、アタシからフフンと顔を背け、アヤヤが去っていく。
な、なんていうヤツだ。アタシはその数分の間に芸能界の恐さを嫌というほど味わっていた。
今はやや人気が下降してるとはいえ、トップアイドルに君臨した人間というのは、
こんなにまで凄いものなのか・・。
「・・(恐ろしい・・なんという恐ろしいヤツだ・・。ガムを吐き出さずに唾だけを吐き出すとは・・・」
床に残った唾を見ながらアタシは思った。アタシならガムも吐き出しちゃうはずだ・・・。
その戦慄はしばらく消えなかった・・。恐るべし松浦亜弥・・ガムを自由自在に操るアイドル・・。

514 :名無し娘。:2007/11/24(土) 23:03
ワロタ    

515 :名無し娘。:2008/06/28(土) 20:20
きらりちゃんに二度と勃たなくなるまで搾り取られたい

386KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail(省略可)

0ch BBS 2006-02-27