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仮面ライダー紺野

19 :車山:2003/10/08(水) 00:24
(まこ・・・ちゃ・・・・)
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「目覚めよ・・・」
「・・・目覚めるのだ、紺野あさ美!貴様は今一度、生まれ変わるのだ・・・!」
「う・・・こ、ここは・・・!?」
紺野は目を覚ました。仰向けに寝かされ、いくつもの円形の照明に眩しく照らし出されていた。未だぼんやりした意識のまま、重い身体を起こそうと手足を動かしてみるが、びくともしない。見ると大きな手術台のようなものに全身を太い鎖で繋がれているではないか。
白衣を纏った三人の科学者達が動揺する紺野を見下ろしていた。
「あ、あなた達は何者です!!私を一体・・・どうしようというんですか!?」
「優れた頭脳と肉体の持ち主のみが、わが秘密結社の一員となることができる・・・」
室内のスピーカーから先ほどの不気味な声が聞こえてきた。
「世界中のあらゆる国に組織を持ち、選ばれた者のみを組織に加える。やがて、その他の無能な人間どもは家畜のごとく我々の意のままに動く事となる・・・」
「そ、そんなバカな!!」
紺野は憤慨した。
「人間は全て平等です!今こそ人類愛が必要な時だというのに・・・それを家畜のように支配するなんて、私はごめんですッ!!」
「ククク・・・紺野よ、もう遅いわ。貴様は既に首の下まで結社の一員となっているのだからな・・・!」
「な、何ですって・・・!?」
「貴様は、新型改造人間<System MASKED RIDER>の実験素体となり、結社の誇る科学者グループによって、改造手術を施されたのだ!!」
(<MASKED RIDER>・・・まさか、あの時の!?)
「身体能力の高いバッタ型改造人間に、専用強化スーツを適応させる事で、通常の人間の数十倍にも及ぶ強大な力を発揮する事が出来る・・・!!」
紺野は手術台に縛り付けられた自分の身体に慌てて目をやった。緑色の重厚なプロテクターと一体化した黒いライダースーツに、特別な繊維で作られているらしいグローブとブーツを装着されている。首には赤いマフラーが巻かれていた。まさにあの設計図どおりだった。
「う・・・嘘でしょ!?」
「フフフ・・・おい、信じざるを得んよう見せてやれ」
声に促され、1人の科学者が手術台に繋がれたコンピュータを操作し始めた。
「これから5万ボルトの高圧電流を流す。普通の人間なら一瞬にして黒焦げの死体となるが、改造されたお前の身体には・・・」
(カシャン!バリバリバリバリバリ・・・・・・)
「きゃああああああぁぁぁぁぁ!!!」
紺野は激痛のあまり目をむいて叫んだ。苦しい。身体が破裂してしまいそうだ。
「・・・火傷一つ残らない」
「痛みを感じるのは、頭脳改造手術が行われていない為だ・・・」
「頭脳改造が済めば・・・お前は我々の命ずるままに動くことになる」
「い、いやだ・・・そんなのいやだあああぁぁぁ!!」
「騒いでも無駄だ!!直ちに紺野あさ美の頭脳改造手術を開始せよ!」
スピーカーの声に頷き、科学者達は紺野の顔にゆっくりと手術用メスを近づける。
「ぎゃあああぁぁぁぁ!!やめてぇ・・・助けてえええぇぇぇぇぇ!!」
狂ったように泣き叫ぶが、誰も助け来るはずが無い。鋭いメスの先端が紺野の柔らかい頬に触れた。
「うああああああぁぁぁぁぁ!!!」

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