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仏を信じよ!

1 ::2003/09/17(水) 10:27
仏を信じよ!

201 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:05

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <何言ってんだよ。ちゃんとポストオナペットって書いてあんだろ?牛君と蛙君ってボケはナシな。
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<ほんとだ……と言うことは、もしかして伝説の黄ばみ賞の打診?……シモネタ書いてないのに……。

202 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:06

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <なわけねーだろ。さしみ賞だよ、さしみ賞。おめーだって元ネタ書きなんだから知ってんだろ?
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<元ネタ書きとか言ってる時点でさしみ賞は貰えないと思うんだけど、って誰かが言ってた。

203 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:06

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <しゃーねーなー。じゃあおいらが読んでやっから、目ん玉かっぽじってよく聞きな!
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<……(他スレのネタをパクるなんて……あ、でもあれは別にいいんだよな?)

204 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:06

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <……します、さしみ、スレッド……このような、をやっております。このスレッドの、
 く     フy-~~ 31、さんは、の、とみなして、をぜひ、けっていただきたいと、えております。
 く    ノ      を、けてはいただけないでしょうか?……だってさ。
   从



Σ(;u_u)<漢字読めねーのかよ!!!てか、もしかしてラジオのハガキとかもスタッフが一々振り仮名を……。

205 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:06

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <うっせーなー。アイドルだからそんなの知らなくてもいーんだよ。
 く     フy-~~ ってか、お前ハマみたいだぞ。漢字読めないよね〜みたいな〜。
 く    ノ
   从



(;u_u)<みたいな〜ってのやめろ。あと、これよくなくなくなくなくなくない?ってのも可能ならやめろ!

206 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:06

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <意味わかんねーよ。本当にお前なんかが受賞すんのかよ。
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<てかあれだろ?どうせエイプリルフールとかってオチだろ?そんなオチ書いたらまた苦情来るぞ。

207 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:07

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <おいおい、幾らなんでもそりゃネタにもなんねーぞ。まだ桜も咲いてねーっつーの。
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<でも矢口って嘘吐きだからなあ。ずっとファンを欺いてたわけだし。本当は31歳なのに詐称しちゃってさ。

208 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:07

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <誰が31歳だよ!そんなアンリアルなデマをリアルに信じてんじゃねーよ!
 く     フy-~~ ったく、本当にこいつでいいのかよ。おい、3を!考え直すなら今のうちだぞ!
 く    ノ
   从



(;u_u)<あーあ、他スレと絡むと後が大変なんだぞ。自スレに引き篭るのが一番楽なんだからな。

209 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:07

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <てか絡む以前に絡まれてんだよ。だからさしみ賞お前にやるってよ。どうすんだよ。
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<でも作品発表してないし……テーマは「何も無い絵里の股間には何かがある!きっとある!」だったっけ?

210 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:07

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <テーマはいいんだよ。第一回だってそういうオチだったろ?気まぐれオレンジな賞なんだから。
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<ボケは完全スルーかよ。てか、てんで性悪な賞だなあ……。

211 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:08

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <で、どうすんだよ。受けるのか?受けねーのか?
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<さしみ賞って、3をが、新人を、見つける賞だったよな?
       でも俺、ネタ書きを定年退職して静かに余生送ってるって感じだろ?
       今年はここでは大予言ネタくらいしか書いてないし。しかも市井の妊娠、解読できなかったし。

212 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:08

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <それはお前次第だろ。つーか、さしみ賞の意味がそうだとばかりは限らないぞ。
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<そう言われれば、前回はM氏で今回は俺……。
       と言うことは、3をが、新人の分際で色んな騒動を巻き起こした問題児を、見せしめにする賞?

213 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:08

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <やっと気づいたか。ぶっちゃけそういうことなんだよ。
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<マジかよ。確かに俺は狩狩板の中では一番空気が読めないネタ書きだったけど……。

214 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:08

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <バーカ、冗談だ。そんなこと言ったら次から誰もさしみ賞狙わなくなるだろ。
 く     フy-~~ つーか、むしろわざと色んな騒動起こす奴らがわんさか出てくるじゃねーか!
 く    ノ
   从



(;u_u)<すでに色んな騒動が起きてると思うんだけど……。

215 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:09

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <で、結局どうすんだ?
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<どうしようかな。最近あまりネタスレ覗いてないけど、面白い新人さんとか結構いるみたいだし。
       名前挙げるとまた色々騒動になっちゃうから挙げないけどさ。

216 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:09

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <おいらは軍艦マーチ5の野郎だと思ったんだけどな。賭けに負けちまったよ。
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<だから名前挙げるなって言っただろ!罵倒されてもしんねーぞ!……てか賭けてたのかよ!

217 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:09

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <で、結局どうすんだ?自分が新人だと思うのなら受ければいいし。
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<て言うか、俺最近モーヲタやめてるっぽいし……これ結構問題だよな。

218 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:09

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <昨日飯田の『エーゲ海』と中澤のDVD買った奴がよく言うぜ。
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<だって『エーゲ海』はいい曲だったし、姉さんの曲も好きだし……。
       というか本体も桜も乙女も興味ないんだよ。はっきり言って卒メンヲタ(+飯田待ち)だし……。

219 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:10

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <そう言えばつい先日にはソニンの『ほんとはね。』と市井の『4U〜ひたすら〜』も買ったらしいな。
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<なんでそんなことまで知ってんだよ。てか、自分語りはやめた方がいいと思うぞ。経験上。

220 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:10

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <おめーって、つくづく運がねー野郎だなあ。つーか、むしろ時代を先取りしすぎだろ。
 く     フy-~~ 『ずっとずっと』買った三日後に市井の引退発表で、『4U』買った翌日に妊娠発覚報道。
 く    ノ     次はいつ買う予定なんだ?おいら離婚の賭けとか色々やんなきゃいけねーし……。
   从



(;u_u)<当分は購入の予定は無いから安心しろ。てかそういうの聞くと自分でも試したくなるな。いつにしよっかな。

221 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:10

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <で、どうすんだよ。その疫病神がさしみ賞受けるのか受けねーのか。
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<前回はちゃんとコメント考えてたんだけどな。……断る方向で、だけど。
       でも今回はまさか自分とこに来るとは思わなかったからな。何の準備もしてないし。

222 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:10

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <ぶっちゃけ、おめーこっそり引退するつもりだったろ?最後の記念に貰っといたらどうだ?
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<でもそうすると、変なジンクスが生まれちゃうかもしれないし……。

223 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:10

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((〜^◇^)  <生んじゃえよ。生んじゃえって。市井もガキ生むんだし。ジンクスくらい別にいいだろ。
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(;u_u)<……そっか。そうだよな。じゃあジンクス出産するか。そして将来は東京メッツに入団させて……。

224 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:11

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((;〜^◇^)  <やっぱやめろ。そんな誰もわかんねーネタ書くような奴にはやっぱ駄目だ!
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(*u_u)<というわけで、>>188 さしみ賞お受け致します。

225 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:11

    从,..,,
  γ  ∂゚∋
  ((;〜^◇^)  <あーあ。受けちまったよ。色々めんどいことになってもしらねーぞ。
 く     フy-~~
 く    ノ
   从



(*u_u)<雌鶏(めんどり)だけにめんどいってか。うん。今回も我ながらいいオチだ。

226 :仏の中の人:2004/03/05(金) 18:11

     パタパタパタパタッ

        ∈゜∂ヽyy
     く彡(^◇^〜;)) 彡フ: <やっぱおいら帰る。これは何かの間違いだ!それかそもそもこの賞は……。
         ∞
         |
      [このスレの中の人宛]










     何も無いネタ書きにも春は来る。

     でも、それもいつか、人知れずに散っていくのだろう。

     やがて来る夏の予感を残しつつ……。





     って誰かが言ってた。

227 :3を ◆XjKPPBUhLM :2004/03/05(金) 18:19
お受けいただいてありがとうございます。
副賞もなにもありませんが、これからも頑張って。

228 :名無し娘。:2004/03/05(金) 21:12
これだけの腕を持ちながら隠棲とは惜しむべきかな。

229 :名無し娘。:2004/03/07(日) 08:00
>>165とかは辻加護ユニットWの結成で新たな解釈が生まれそうだね。

つーことで復活よろ。

230 :ノストラモムス。の大予言:2004/03/07(日) 21:12

 【百詩篇集 第1巻 45篇】

 宗派の師、告発者は目の上のコブなり
 獣が小劇場にてストーリーと演出を組み立てん
 作家は古き悪戯で名をはせる
 世界は分家により混乱を究むるだろう


これは狩板閉鎖騒動と狩狩板の誕生、及びその二板並立時代を予言した詩篇である。
それを端的に示しているのが四行目であり、「分家」というのが狩狩板のことであることは言うまでもない。

二行目にある「小劇場にてストーリーと演出を組み立てる」というのは、
狩板もしくは狩狩板のスレッド(スレの特定はできないが)におけるストーリー仕立てのネタのことであり、
「獣」とあるから、『ネコ顔氏』あるいは『もののけ氏(=もののふ氏)』のことと思われる。

一方、三行目には「悪戯」という言葉も記されており、しかも「名をはせる」とあるから、
これは当然、大御所ネタ職人の『いたづら氏』のことであることは疑いの余地は無い。

問題は一行目における「宗派の師」「告発者」であるが、これは諸説があって定かではない。
ただ、「目の上のコブ」「分家により混乱を究むる」とあるから、「告白者」というのは、
狩板の権利を相続したことを宣言した狩板の新管理人のことと考えるべきであろう。

とすると残りは「宗派の師」であるが、これは狩狩板の管理人とする説と狩板の前管理人とする説、
あるいは独自の「宗派(=シモネタ)」を貫くサーω氏とする説などが提出されており、意見が分かれている。

とにかく、ノストラダムスが狩板と狩狩板の将来を心配していたことだけは間違いないようである。

231 :ノストラモムス。の大予言:2004/03/07(日) 21:15

【解読者談】

結局、市井妊娠の予言詩を見つけることはできませんでした。
もしかすると、ノストラダムスにとってそれはどうでもいいことだったのかもしれません。
多くのモーヲタがそうであるように。。。

232 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:31

【はじめに】

近年、新世代の妖怪とでも言うべき存在が人々の間で語られるようになったことは、
長年妖怪の研究に携わってきた私の耳にも当然聞こえるところであった。

しかし、中世から近世にかけての妖怪を対象にし、またその発生の過程や習俗・信仰との関わりを
主な研究主題としていた私としては、それらは研究の対象としてはあまりにも異質なものであり、
当初は余り興味を惹かれるものとは言い難かったことをまず述べておきたい。

しかしながら、それら新世代の妖怪について知りたいという声が私の元に届くようになり、
また既知の出版社、及びその編集者の方々から、専門家の見解を聞きたいという要望が来るに及び、
私としても何らかの対処をしなければならないと考えるに至ったのである。

そこで、最初に私の元に企画を相談しに来た、私としても馴染みの出版社である狩狩出版を選び、
その作業を始めることとなったのであるが、その当初は苦難の連続であった。
まずその対象となる新世代の妖怪《裳尾鵡巣》についての情報がかなり少ないということがあった。
これほどまでに人々の関心が集まっているにも関わらず、その正体や素性、特徴といったものが
あまり知られていないということは驚くべきことであって、それは別の意味で興味を惹かれることでもあった。

しかしながら、調べるうちに、そこに多少の信仰との関わりというものを見出すことができ、
また、その妖怪の発生過程が、中世や近世の既存の妖怪と全く変わらないということに気づくに及び、
これは一種の新世代の妖怪として学術的な研究に価する対象であると確信するに至ったのである。

233 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:31

その間には学界からの批判的な声も聞かれたが、それは学界の性質上仕方のないものであろう。
新しいものを異端視するのは何もこれに始まったことではなく、私もまたその学界に属する人間であるから、
そのことは十分に承知しているつもりであるが、ただ、固定化された既存の枠組みに囚われず、
新たなことに挑戦するというのが、私のこれまでの研究に対する信念とでも言うべきものであり、
それは若かりし頃から今に至るまで抱き続けてきた私自身の気概なのである。

そういう点で、この新世代の妖怪についての研究も、老いた研究者の新たな挑戦として、
温かい目で見守っていただきたいと思う所存である。これはもちろん、学界に対しての要望である。

さて、本書は妖怪《裳尾鵡巣》についての一般向けの解説本である。
私は書くことと言えば論文の他に思い浮かばないような頭の固い人間であり、
その文体もかなり難しいものとなることは想像に難くなかったが、
編集者の○○君らの尽力のおかげで、私の文章の意味を損なうことなく、
読者諸兄の誰もが容易に理解できるような文体として刊行される運びとなった。

編集者の○○君には謝意の気持ちを表したいと思う。
また、私の元に足しげく通い、この企画を練り詰めた同じく編集者の○○君、
資料整理等を手伝ってくれた編集部アルバイトの○○君にも、改めて謝意を表したい。


 2004年○月×日 清水庵にて               仏中 埜人 (ほとなか のひと)

234 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:31

【第一章 妖怪《裳尾鵡巣》の発生とその位置付け】


妖怪《裳尾鵡巣》は新世代の妖怪と言われるように、その発生はかなり新しいものである。
その発生時期には諸説があるが、大体1998年前後と考えていいのではないだろうか。

その発生を考える前に、まずはその妖怪《裳尾鵡巣》の名称について言及しておく必要があるだろう。
驚く人はいないだろうが、妖怪《裳尾鵡巣》は一般的に呼称されているものではあるが、正式名称ではない。
そもそも正式名称と呼べるものがあるのかどうかという議論も学術的には成り立つのだろうが、
当初は《裳尾仁愚鵡巣女円》と呼ばれていたことがわかっている。
ただし、本書では一般的な呼称である妖怪《裳尾鵡巣》に統一しておく。

(略)

さて、この妖怪《裳尾鵡巣》は、皆さんご存知のように、一人(学術的には一匹、以下同)の妖怪ではなく、
同系統の新世代の妖怪の総称であり、その個々の妖怪は当然それぞれの名称を持っている。
例えば中に〈異居田顔裏〉という妖怪がいる。詳細は個々の妖怪の説明の章において述べるが、
こうした妖怪が二十数人いるのであり、そうした妖怪をまとめて妖怪《裳尾鵡巣》と呼んでいるのである。

わかりやすい例を挙げれば、中世の有名な妖怪〈火禍厨(ぴかちゅう)〉を思い浮かべればいい。
〈火禍厨〉は台所の火を粗末にすると禍(まが=わざわい)を起こす妖怪であるが、
《歩家門(ぽけもん)》と呼ばれる系統の妖怪の一匹(この場合は匹と数える)であることが知られている。

 ※《歩家門》――
 家の外にいていつも仲間を求めて歩き回っている妖怪。普段は家の門から中へは入ってこないが、
 家の中で何か異変が起きると門から家の中へと入り、人々に対して様々な災難や福事をもたらす。
 ただし、本来は《歩祁門》であり、門(観念的領域)の外から中に「ケ(気)」を補充する妖怪であった。
 この「ケ」は「ハレとケ」の「ケ」であり、「気枯れ=穢れ」の「ケ」でもある。つまり、気が枯れると現われ、
 それを家の中に補充してくれるのであり、福をもたらす妖怪であったが、人々が悪さをすることにより、
 災難をもたらす存在へと変化していったのである。なお、後に「祁」が「家」に変化したのは、
 その「門」が観念的なものから実生活的な家の「門」として捉えられるようになったためとされる。

(略)

235 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:31

また、妖怪《裳尾鵡巣》はそうした個々の妖怪の総称であるが、
その中にも幾つかの枠組みと呼べるものがあり、それぞれ個々の妖怪の組合せが違っている。
例えば〈辻覗見〉という妖怪がいる。この妖怪は単独で語られている場合もあれば、
《実煮藻煮》という枠組みにおいて、他の妖怪数人とともに語られている場合もある。

また、妖怪《裳尾鵡巣》の他に、それに類する系統の妖怪もおり、例えば《寒鵡巣》が挙げられる。
こうした類似系統の妖怪の枠組みを全て統括して《葉路腐路》と呼んでいる場合もあるが、
今のところその詳細はよくわかっていない。また、そうした類似系統の枠組みを越えて、
各個の妖怪をまた新たな別種の枠組みとしてまとめている場合も見られる。
ただし、既存の妖怪においてもそうした現象は見られ、専門的には「斜津振る」と呼ばれるものである。

本書でもこうした《裳尾鵡巣》《寒鵡巣》などの枠組みを越えて再結合された別種の枠組みについては
後に触れるが、わかりにくいので、以下に簡単な図を載せておく。


 図1・妖怪の枠組み


    ↓妖怪の総称        ↓類似系統の妖怪

┌──妖怪《裳尾鵡巣》――┐┌─妖怪《寒鵡巣》―┐ ─┐
│                ││                │   │
│   〈異居田顔裏〉など  .││   個々の妖怪   │   │
│                ││                │   │ これら全てをまとめて
│ ┌─《実煮藻煮》―┐   │└────────┘   │ 《葉路腐路》という枠組みとして
│ │              │   │                 │ 扱っている場合もある
│ │   〈辻覗見〉   │   │┌―同様の枠組み―┐   │
│ │              │   ││                │   │ なお、この最も大きな枠組みの中の
│ │   〈家誤遭〉   │   ││   個々の妖怪   │   │ 個々の妖怪が、通常の枠組みとは
│ │        など .│   ││                │   │ 違う、別種の枠組みを持つ場合がある
│ └───────┘   │└────────┘   │ (※斜津振るの説明)
│    ↑枠組みの例      │                 │
└───────────┘                     ─┘

236 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:32

(略)


【第二章 個々の妖怪】


本章では、本書のメインでもある各妖怪について紹介していきたいと思う。
なお、それぞれ語られる地域によって名前や特徴が異なっている場合もあるが、
ここでは最も一般的に流布しているものを選んだつもりである。

237 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:32

1.異居田顔裏 (いいだかおり)

本来は田んぼに居る妖怪で、美人妖怪である。
働き者の百姓に対しては笑顔で微笑み、その疲れを癒す存在であるが、
ひとたび怠け者の百姓を見つけると豹変し、顔を裏返してしまう。

その裏返した顔は、まるで別人のように異なっており、
そのあまりの違いに、見た者は腰を抜かしてしまうとか。
また、その顔を裏返した後は、「ガガガガガ」という機械音が聞こえるとも。

田んぼがあまり見られなくなった昨今では、街中のオフィス街などに出没することもあるらしく、
怠け者の百姓ではなく、仕事をさぼっているサラリーマンの前に姿を現すことが多い。

とにかく、働き者には優しく、怠け者には厳しい教訓的な妖怪である。

238 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:32

2.矢愚痴魔離 (やぐちまり)

小人の妖怪である。特に住んでいる場所は限定されていないが、
駐車場などに突然現れることがあるという。
ただし、時間帯は限られており、深夜に出没することが多い。

どこからともなく夢遊病のように現れ、
そこにいた人に対し、矢継ぎ早に愚痴をこぼして帰っていくとか。

しかし、その愚痴を聞いた人は決して災難というわけではない。
その愚痴を聞くと、取り付いていた魔が離れていくと言われており、
実際、この妖怪に会った後で気分が晴れて元気になったという人が多い。

ただし、一つ注意しなくてはならないのは、
この妖怪には決して触れてはいけないということ。
触れると背が縮むとか、感染性腸炎になるとかいった話があるのだ。

深夜の駐車場で小人の妖怪に出会ったら、
我慢してその愚痴を聞くことに専念するのが得策だろう。

239 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:32

3.四獅騒肥富 (よしざわひとみ)

四匹の獅子にも負けぬほどの巨体を持ち、かなり騒がしい妖怪である。
名前にある「肥」「富」という字から、よく福を招く妖怪と勘違いされるが、
それは妖怪の外見を表わしただけのものであるから注意が必要だ。

出没する場所はどれも決まって食べ物に関する場所であり、
特に食べ残しがあるとどこからともなく現れるという。

最初はその食べ残しを食べてくれるということで喜ばれるのだが、
あまりに頻繁に食べ残しをすると、そのうち食べ残しではない普通の料理にまで手を出し、
ついには冷蔵庫の中までを勝手に漁るという。そして冷蔵庫の中の食べ物が尽きると、
最後にはちゃぶ台をひっくり返す暴挙に出るなど、とにかくやっかいな妖怪である。

この妖怪に目をつけられたが最後、食費はかさみ、
最後には破産にまで追い込まれてしまうのだ。

それを防ぐには、やはり普段から食べ物を大切にし、食べ残しをしないようにすることだろう。
ただし、ある特定の宗派のお経を読むと、納得してなぜか大人しく帰っていくとも。

なお、某局の番組において、この妖怪の姿が偶然カメラに収められたという話もあり、
原宿において食べ残しを探しているところであったと考えられている。

240 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:32

4.胃死禍話離禍 (いしかわりか)

人が真剣に話しているのに携帯電話をいじっていると現れ、
胃に穴が開いて死ぬかと思うくらい寒い話やギャグを連発する妖怪である。

そんな迷惑な妖怪であるにも関わらず、性質的には人に尽くす妖怪であり、
「どんなことだってするよ!悪いとこがあったら教えて?」と言って、なかなか離れてくれないという。

ただし、この妖怪から逃れるのは簡単であり、一言排便をするように頼めばいいのだ。
そうすると「しないよ!」と言って大人しく去っていくという。

この妖怪は顔色が黒く、アゴがしゃくれているものの、顔自体はかなりかわいく、
そのため、胃に穴を開けてもいいからこの妖怪に出会いたいという人もいるとかいないとか。

また、先に述べた〈四獅騒肥富〉がいる家においてこの妖怪が鉢合わせをすると、
そのちゃぶ台をひっくり返すのを止めようとするなど、
本来の人に尽くす妖怪としての一面も見られるという。

241 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:33

5.辻覗見 (つじのぞみ)

交差点(=辻)の角からじっと覗き見している妖怪である。
何をするわけでもなく、ただ覗き見しているだけであり、
交通事故に遭って亡くなった霊が妖怪になったものとも。

ただし、決して事故を呼び込むようなことはせず、
むしろ交通安全を祈願している良い妖怪であるという。

この妖怪を見つけたら、とにかく食べ物を供えることをお薦めしたい。
そうするとその交差点ではしばらくの間事故が全く起きなくなるという。

唯一注意しなくてはならないのは、この妖怪がフラフープをしている時である。
この妖怪は年に一度、覗き見しながらフラフープで遊んでいることがあるらしく、
そのフラフープが三十秒以内に地面に接触してしまうと、
その交差点はそれから一年間、逆に事故多発地帯になってしまうという話があるのだ。

そのため、フラフープをしている時は絶対に邪魔をしないようにしなくてはならない。
もしその時にケーキでもお供えしようものなら、食い意地の張った妖怪であるから、
フラフープなどそっちのけでお供えに手を出してしまうことだろう。

臨機応変に対処しなくてはならないのが、この妖怪の特徴であろう。

242 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:33

6.家誤遭 (かごあい)

訪問する家を間違えた時に現れる関西弁の妖怪である。

例えば、あなたが訪問するはずの家を間違え、別の家の呼び鈴を鳴らしたとしよう。
そうすると、どこからともなくこの妖怪が現れ、「そこは梨華ちゃんの席」と訴えるのだ。

しかし、この妖怪の特徴はそれだけではない。
一度この妖怪が現われると、その後も行く先々でこの妖怪と遭遇するようになるのだ。
そしてそのたびに「そこは梨華ちゃんの席」と訴え続け、それを聞いているうちに、
本当にそこが「梨華ちゃんの席」であるかのような錯覚を覚えてしまうという。

一度家を間違えたが最後、その後は例え間違えずに正しい家を訪れたとしても、
この妖怪はその人の前に現れ続け、その人をノイローゼにしてしまうのだ。

なお、この妖怪の発生には糞ガキどものピンポンダッシュが関係しているとも言われ、
本来は糞ガキどもを懲らしめるために創り出された妖怪であるとも。

243 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:33

7.他寡走哀 (たかはしあい)

一人ぼっちの妖怪。

同じように一人ぼっちで寡黙な人を見つけると、一目散に走り寄って来て、
勝手に親友認定され、さらに一緒に宝塚を見ることを約束させられてしまうという。

相手のことを全く考えずに一人、宝塚の話で盛り上がったつもりになるが、
寡黙な人は大体においてそれを断ることができないため、
さらに親近感を(勝手に)覚えられてしまうという悪循環に陥ってしまうという。

その親友扱いは相手が否定するまで続き、それを否定するとようやく立ち去るのだが、
忘れた頃に再びメールが届いたりするので注意が必要だ。

この妖怪については、一見ただの淋しがり屋の妖怪のように見えるが、
実際は一人ぼっちで自分の意見を言えない人を更生するという側面も持っており、
ある意味では福をもたらす妖怪と言えるのかもしれない。

244 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:33

8.汚雅話魔呼都 (おがわまこと)

田舎者の前に突如現れ、都会への憧れを増幅させる妖怪。

この妖怪自体は新潟出身であるが、東京に出て色々なことを経験したらしく、
その汚れた話や雅やかな話などをして最後には魔の都東京に呼び寄せるという。

しかし呼び寄せられた者は、最初はきりっと引き締まった顔をして覇気があるものの、
そのうち徐々にその覇気も薄れ、最後には丸々と太り、ただのおばちゃんに成り下がるという。

なお、漢字一字で<緑>と書いて「おがわまこと」と呼んでいる場合もあり、
これは大阪のNGKに出没する眉無し妖怪<緑(ちゅうじょう)>との関連も指摘されている。

245 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:33

9.婚ノ朝味 (こんのあさみ)

新婚さんの家に現れるエロ妖怪。

初夜を済ませた翌朝に出没することが多く、
メモを片手に「ファーストセックスは何の味でしたか?」と質問するという。

ただエロいことに興味を持っているだけの妖怪であり、特に害はないが、
あまりのしつこさに新婚の家庭を破滅に追い込むこともあるとかないとか。

早く追い払い人はお芋を供えることをお薦めしたい。
そうすると「完璧です!」と言って大人しく帰っていくという。
ただし、最後に一緒にプリクラを撮らされることもあるので注意が必要だ。

246 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:34

10.丹偉雅桐詐 (にいがきりさ)

貧乏人をからかう極悪非道の成金妖怪。

名前にある「丹」は朱色のことで、古代においては高貴・富裕の象徴として
珍重されていたものであり、同様に「桐」も高価な物の象徴である。

この妖怪は貧乏人の家に突如転がり込み、そこに世話になると、
そのお礼と言って高額な現金を差し出す、そこまでならいい妖怪である。

しかし、そのお礼というのが実はとんでもない代物であり、
例えば一兆円の現金の場合は、全ての紙幣が「お豆ちゃん銀行券」であり、
よく見ると肖像画が成金の「羽柴誠三秀吉」だったり、単位が「豆」だったりするのだ。

この一兆円の偽札を渡された家は、その紙幣の置き場に困ることは言うまでもなく、
その重さによって家が傾き、最後には全壊してしまうこともあるのだ。

この危機を回避するには、妖怪から渡された紙幣をすぐにちり紙交換に出して、
トイレットペーパーなどと交換してもらい、さらにそれを売りさばくのが得策であるが、
最近では地方自治体がリサイクルを義務化しているため、
そうした業者を見かけること自体が無くなっているので注意が必要だ。

247 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:34

11.不治喪富鬼 (ふじもとみき)

先ほどの<丹偉雅桐詐>は貧乏人を欺く妖怪であったが、
この妖怪は逆に金持ちを欺く妖怪である。

特に成金の臭いを嗅ぎ分けることに長けており、
成金の家を見つけては転がり込んで、その富を吸い尽くすのだ。

その様子はかなり凄まじいものであるらしく、
全ての財産を喪失させ、二度と立ち直れないほどにするというのだ。

ただし、この妖怪は正しいことで正当に稼いだお金には手を付けず、
汚いことをして稼いだ成金の前にのみ出没するので、庶民の味方と呼べるかもしれない。

しかし、「ねずみ小僧」などのいわゆる義賊と違うところは、
この妖怪が決して他人にそのお金をめぐんだりはしないということだろう。

なお、この妖怪については、素性などもほとんどわかっておらず、
出身地を聞かれても「真ん中」としか答えないとも。
また、しきりに「甦露懇作跡(そろこんさあと)」と呟いているとも。

248 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:34

12.亀家離 (かめいえり)

家で飼っていた亀が突然いなくなったら、大体はこの妖怪の仕業である。

愛情に溢れた心優しい妖怪であり、特に動物愛護に感心が強いとか。
その手始めとして、狭い水槽の中に強制的に拘束された可哀相な亀を
逃がすことを思いついたらしいが、その亀の末路はかなり悲惨である。

マンションの階段から転げ落ちて死んだ亀など序の口で、
道路に飛び出して車に轢かれ、粉々になった亀は枚挙に遑(いとま)がない。
また、街中に出てしまったために赤色と緑色の服を着た髭親父に蹴られたり、
壁際に追い込まれて百回連続で踏まれ続けられたといった話も聞かれる。

ただし、今のところ亀以外を逃がしたという話は聞かれない。
そのため、この妖怪は亀の妖怪ではないかと考えられている。

249 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:34

13.魅血死解白湯味 (みちしげさゆみ)

あなたが山口県を訪れ、JR宇部線を利用しようと駅のホームで待っている時、
見知らぬ女の子からお茶やお湯を差し出されても、決して飲んではいけない。
なぜなら、それこそがこの妖怪の罠であり、その白湯にはフグの毒が入っているのだ。

宇部線は本数が少なく、一時間待たされることもザラではないが、
田舎人にとってはそれが普通のことであり、それを苦痛に感じるのは都会人の怠慢なのだ。

この妖怪はそうした忙しない都会人に対する教訓的な妖怪であるが、
しかし単に血に飢えた残虐な妖怪であるとも言われている。

250 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:34

14.田中礼名 (たなかれいな)

車で田んぼの畦道を走っていると、突然一人の女の子から声をかけられることがある。
しかし、彼女に道を尋ねられても決して答えてはいけない。
なぜなら、そのお礼として名前を勝手に平仮名にされてしまうからだ。

この妖怪はそのように、人の名前を勝手に平仮名にしてしまうという、
全くもって意味不明の妖怪であり、その素性もよくわかっていない。

ただ、最初に紹介した<異居田顔裏>のように、昨今では田んぼ自体が少ないため、
街中においてもこの妖怪が出没することがあるという。

女の子から道を尋ねられた時は、普通なら素直に教えてあげるべきではあるが、
その場合は自分の名前が平仮名になってしまうという危険性も一応考慮しておくべきだろう。

251 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:34

【第三章 消えた妖怪たち】


現在確認されている妖怪《裳尾鵡巣》は前章で紹介した十四人であるが、
実はこれ以外にも幾人かの妖怪がいたことが判明している。
その消えた理由は定かではないが、その信仰上の理由によるものであろう。

252 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:35

15.泣か挫話憂孤 (なかざわゆうこ)

深夜の繁華街の裏通りに泣いている女性を見つけたら、それがこの妖怪である。
特に悪さをするわけではないが、暇な人以外は声をかけないでおくのが得策だろう。
ただし、個人的にはこの妖怪の話を聞くのも一興かとは思う。

この妖怪は泣きながら、田舎から都会に出て、さらに年にも関わらずアイドルに憧れ、
オーディションに応募して苦難の果てに合格し、デビューにこぎつけたものの、
その後人気は凋落し、挫折してしまったということを話してくれることだろう。

だから何だということになるが、とにかくそうした苦労話を延々と聞かせる妖怪なのだ。
注意すべきはその妖怪はかなりの年であり、その話がかなり長いということだろう。
そのため、深夜から始まった話は朝になっても止まらず、昼まで続くこともあるという。
もちろん、途中で立ち去ることはできない。そんなことをすれば鉄拳パンチが飛んでくるのだから。

ただし、その話はまったくのでたらめで、本来は福知山の狐の妖怪だとか。

253 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:35

16.意志愚弄妖 (いしぐろあや)

確固たる意志を持っていない人の前に現れ、その軟弱性を批難する妖怪。
外見はかなり妖艶で、大人の色気を醸し出しており、
大人の男性はもちろんのこと、大人の女性から見ても憧れるほどであるという。

この妖怪に愚弄された人は、最初こそ少し凹むものの、
最後にはこの妖怪のようにかっこよく生きたいと思うようになるのだとか。

しかし、この妖怪に会いたいからといって、決してわざと軟弱に生きてはいけない。
この妖怪は二児の母であり、子育てに忙しいのであまり頻繁には出没しないのだ。

254 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:35

17.福堕明日禍 (ふくだあすか)

幸せな人の前に現れ、その幸せも明日には不幸に変わっているかもしれないと注意を促す妖怪。
名前には「福が堕ちる」とあるが、これはこの妖怪の警告内容を表したものであり、
決して人を不幸にする妖怪ではないから安心しよう。

まだ幼い妖怪にも関わらず、大人顔負けの独自の哲学を確立していたが、
最近ではあまり出没することはなく、現在では美人な妖怪になっているという話もある。

例えこの妖怪に出会うことがなくても、一日一日を大切に生きることを忘れないようにするべきであろう。

255 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:35

18.あべな罪 (あべなつみ)

あべこべなことばかりを言っている人の前に現れ、その罪を責める妖怪。
しかし、その当の妖怪自体、朝まで徹夜でプレステ2をしていたなどといった嘘を平気で吐き、
また長い間同じジャージを着て同室の女性を困らせたりするなど、
言っていることとやっていることがあべこべだという批判もある。

つまり、この妖怪自体がそのままズバリ<あべな罪>なのであり、
この妖怪は自分と同じ臭いのする人を求めているということになるのかもしれない。

なお、その愛らしい外見から男性からは好かれており、
中には妖怪ではなく天使だと言い張る声もあるとか。

256 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:35

19.夜酢打傾(やすだけい)

深夜に酸っぱい臭いがしたら、近くにこの妖怪がいるので注意しよう。

この妖怪は悪臭を撒き散らす河童の妖怪であるが、それ以外には特に悪さはしない。
しかし、その悪臭はかなり強烈であるから、当然その対処法というのも必要になってくる。
でもそれは簡単だ。この妖怪が傾くくらい強烈な言葉で打ちのめしてやればいいのだ。

ただし、実はこの妖怪が女神の化身であるという話もあり、
この妖怪に優しく接した人は幸せになれるとも言われている。

筆者個人の意見としては、打ちのめすことはせず、温かく見守ってあげることをお願いしたい。
なお、この河童の妖怪が4月24日にテレビに姿を見せることになっているので覚えておこう。

257 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:35

20.一居詐夜禍 (いちいさやか)

あなたの家に見知らぬ女性がやって来て、一夜の宿を求めたとしても、
決して泊めてあげてはいけない。なぜなら、それがこの妖怪なのだ。

この妖怪が泊まるのはたった一夜であるが、
翌朝になると唐突に「できちゃったみたい」と言ってくるという。
もちろん一夜で妊娠が判明することもなく、それは当然詐術ということになる。

しかし、そうなった場合、あなたは決して否定してはいけない。
そんなことをすれば、その妖怪の禍(まが=わざわい)によって、
あなたの人生はきっとボロボロになってしまうことだろう。

それを回避するには、妊娠したことを肯定し、生むことに賛同すればいいのだ。
そうすると、どこか淋しげながらも満足げな表情を浮かべて去っていくという。

「据え膳食わぬは男の恥」などとのたまっている世の男性への教訓的な妖怪であろうか。

258 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:36

21.護刀魔鬼 (ごとうまき)

主に地方に出没するかなりきゃわいい妖怪。
けなげで地道に生きている人間には愛想よく天使のような笑顔を振りまくものの、
そうした人間を扱き使っている金にあくどい事務所の社長などにはかなりの不満を持っており、
その不満が一度爆発してしまうと、霊力のこもった護(まも)り刀でぶった切るという。

なお、地方にいて、「1等!2等!3等!4等!…」という声が聞こえてきたら、
まず間違いなくこの妖怪だと思っていいだろう。
ただし、もしあなたがその声のするコンサート会場に入ったとしても、
そのお金はほとんど事務所の社長の懐に入るので注意が必要だ。

259 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:36

【第四章 類似系統の妖怪と斜津振る】

(略)


【第五章 妖怪《裳尾鵡巣》の信仰と変遷】

(略)


【第六章 妖怪《裳尾鵡巣》の今後】

(略)

260 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:36

【あとがき】

本書は一般向けの本であり、本来ならば難しい学術的な話などは省略すべきであったかもしれない。
しかし、妖怪《裳尾鵡巣》を知りたいというからには、当然専門的な領域にも足を踏み入れて然りであり、
それは読者諸兄も当然覚悟しなければならないことであろう。
ただし、編集者の○○君の尽力により、難しい文体を平易な文体に改善し、
また専門用語等についての説明を欄外に記すなど、かなり易しい本に仕上がっているはずである。

本書では、まず最初に妖怪《裳尾鵡巣》の発生とその妖怪史における専門的な位置付けを行った。
そして次章において、読者諸兄の一番の興味である各妖怪についての説明を行った。
ただし、説明は最も一般的なものを採用し、また説明文もかなり概略的なものに仕上げたつもりである。
もし読者諸兄の中で、もっと詳しく知りたいという方がいるのであれば、
それは今後私が学会誌に発表するであろう論文を是非お読みいただきたいと思う。

(略)

さて、妖怪《裳尾鵡巣》についてはまだまだ様々な謎があり、全てが解明されているというわけではない。
それは今後の研究次第ということになるのだろうが、私ももう高齢であり、
どこまで真相を解明することができるか、自信を持って答えることはできないと言わざるを得ない。

(略)

最後に。この本がどのような評価を得るかは私自身もよくわかっていない。
しかし、読者諸兄の中で例え一人でもこの本に興味を持ってくれる人がいれば幸いである。

261 :『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』:2004/03/16(火) 20:36

【解説――仏中先生の気概】                         おが憂鬱(釣り氏)

仏中氏……と呼ぶのも何か変だろう。やはりいつものように仏中先生と呼ぶことにしたい。
仏中先生は私にとって師匠であり(と私が勝手に思っているだけなのだが)、
先生のパスティーシュ作品は、私の釣り意欲を毎回増幅させてくれる威力を持っているのだ。

さて、長々と話していても仕方がないので、早速本ネタの解説に入ることにしたい。
本ネタのタイトルは『解説シリーズ02・妖怪《裳尾鵡巣》のすべて』であり、
これが本ネタ中において刊行されることになったという本のタイトルであることは言うまでも無い。
そしてその文章はいきなり【はじめに】という著者の言葉から始まっている。
この時点で勘のいい読者は、ははあ、これがパスティーシュってやつか、と思ったことだろう。

パスティーシュというのは仏語で、文学においては「摸倣作品」と訳されるが、
それは決して他人の作品をパクるということを意味したものではない。
例えば本ネタにおいては、妖怪の専門家が書いた一冊の本という体裁が取られている。
しかし、実際にそういう本があるわけではなく、それは当然創作されたものであるが、
その創作において、一般的な本の体裁を真似て取り入れているという点で「摸倣作品」なのである。

ただし、本ネタに関しては、そのものズバリ「摸倣作品」という意味も含まれており、
それは【はじめに】において見られる「清水庵」という言葉で知ることができる。

実は清水某という小説家の作品に「愛知妖怪事典」というものがあり、
愛知県の地名を妖怪に見立てて解説した本というパスティーシュ手法が取られているのである。
つまり、仏中先生はこの作品を読み、それをモーニング娘。でやってみようと思いついたのだろう。
そうなると、本ネタはパスティーシュ作品のパスティーシュ作品ということになるかもしれない。

ただし、ちょっと待ってもらいたい。本ネタを書いたのは仏中先生である。
そして、こうして最後に解説を書いているのは私、おが憂鬱である。
仏中先生の熱心な読者ならおわかりだろうが、おが憂鬱というのは仏中先生と同一人物である。
ということは、この解説を書いているのは実は仏中先生ということになり、
それは【はじめに】からずっと続いているということになってしまうではないか。
ということは、この【解説】自体もまだ本ネタの続き、ということになり、
こうして今書いていることもパスティーシュであり、だから、えーと……。     (おわり)

262 :仏中埜人:2004/03/16(火) 20:55
たまにはageてみます。

263 :名無し娘。:2004/03/17(水) 00:10
すごい

それしか感想が無い

264 :名無し娘。:2004/03/17(水) 02:37
清水好きだが、それ抜きでも面白かった

265 :名無し娘。:2004/03/17(水) 05:35
大作乙
妖怪好きにはたまらんです

266 :中の人:2004/04/15(木) 23:33
自主保

267 :中の人:2004/04/19(月) 23:04

さらば狩狩・・・さよならモーニング娘。・・・

色々あったけど楽しかったよ・・・

268 :名無し娘。:2004/04/19(月) 23:38
憂さんも逝くか、、、さみしくなるな……

269 :名無し募集中。。。:2004/04/20(火) 00:32
>>267
えー!!!!

270 :名無し娘。:2004/04/20(火) 06:29
再見。

271 ::2004/04/20(火) 21:39
中の人こと小(ryよ、ここで去ることは仏が許さん!
仏が許すともROMが許さん!
充分休み英気を養い、再びこの場に戻り来たれ!

お前に新しい名前を与えよう。
「小川衛門」だ!!
謹んで受けよ!

272 :中の人:2004/04/20(火) 21:45
最後に軽いネタを・・・。

>>271
おしい!かなりおしい!

273 :おがわのQ太郎:2004/04/20(火) 21:46

いつの頃からか、私の部屋に一匹の生物が棲みついている。

名前はまだない。本人は悟空だと名乗っているが、

私にはどう見ても、悟空には見えない。

だって、それはどこから見たって……。

274 :おがわのQ太郎:2004/04/20(火) 21:46





     \
   / ̄ ̄ヽ
   | ´▽` |
  ⊂|    |⊃
   ノ、,、 ,、,ゝ
   (m) (m)





おがわのQ太郎……。

275 :おがわのQ太郎:2004/04/20(火) 21:46

それはある昼下がりのことでした。


§ノバ§
( ・e・)<今日は久しぶりのオフまめ。家でゆっくりするまめ。


私がのんびりと過ごしていたところに、突然それは現れたのです。

     ________
   /          /|   ガタガタガタガタ
   || ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄||  |
   || ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄||  |
   ||        || ̄ ̄||/
            ̄ ̄

276 :おがわのQ太郎:2004/04/20(火) 21:46

  §ノバ§
Σ( ・e・)<な、何の音まめか?……つ、机が震えてるまめ!


     \  ______
   / ̄ ̄ヽ___.    /| ガタガタガタガタ
 ../| ´▽` |/|| ̄ ̄||  |
 | ̄ ̄ ̄ ̄|/|| ̄ ̄||  |
  ̄|| ̄ ̄ ̄  || ̄ ̄||/
           ̄ ̄

277 :おがわのQ太郎:2004/04/20(火) 21:47

  §ノバ§
Σ( ・e・)<……!

   \
 / ̄ ̄ヽ
 | ´▽` | <呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!


  §ノバ§
Σ( ・e・)<……いや……誰も呼んでないし……。

   \
 / ̄ ̄ヽ
 | ´▽`;| <……。


それはまるで、ハクション大魔王のように目の前に現れました。

278 :おがわのQ太郎:2004/04/20(火) 21:47

  §ノバ§
Σ( ・e・)<ていうか、何者まめ?

   \
 / ̄ ̄ヽ
 | ´▽` | <オッス、おら悟空!


それは自分のことを悟空だと名乗りました。

でも、そんなことはありえません。なぜなら……。

279 :おがわのQ太郎:2004/04/20(火) 21:47

  §ノバ§
Σ( ・e・)<信用できないまめ!証拠を見せるまめ!

   \
 / ̄ ̄ヽ
 | ´▽` |ノ <ピコピコピーン、タ〜ケ〜コ〜プ〜タ〜!


それはドラえもんと悟空の区別さえついていなかったのです。

280 :おがわのQ太郎:2004/04/20(火) 21:47

  §ノバ§
Σ( ・e・)<い、いったいどこからやって来たまめ?

   \
 / ̄ ̄ヽ
 | ´▽` | <山を越え谷を超え、僕らの町にやって来ました!


そしてまた、それは忍者ハットリくんとも勘違いしていました。

281 :おがわのQ太郎:2004/04/20(火) 21:47

  §ノバ§
Σ( ・e・)<百歩譲って悟空だとして、何しに来たまめ?

   \
 / ̄ ̄ヽ
 | ´▽` | <お腹が減ってる人に顔を食べてもらおうかなあ、なんて……。


それはさらに、アンパンマンともごっちゃになっていました。

282 :おがわのQ太郎:2004/04/20(火) 21:48

  §ノバ§
Σ( ・e・)<もしかして愛と勇気だけが友達まめか?

   \
 / ̄ ̄ヽ
 | ´▽` | <ボールは友達ー!


そしてなおかつ、キャプテン翼ともごっちゃになっていました。

283 :おがわのQ太郎:2004/04/20(火) 21:48

とにかく、そんなわけで、その生物は私の部屋に棲みつくようになったのです。

めでたし、めでたし……。





   \
 / ̄ ̄ヽ
 | ´▽`;| <えっ……?これ連載じゃないの?ねえ、連載だよね?ね?



わからん(作者談)

284 :名無し娘。:2004/04/21(水) 02:14
連載キボン。

285 :名無し娘。:2004/04/21(水) 03:25
ワロタ

286 :名無し娘。:2004/06/02(水) 06:33
再利用してもいいですか?

287 :名無し娘。:2004/06/02(水) 06:33
はいどうぞ。

288 :名無し娘。:2004/06/02(水) 06:34



\川o・-・)/ 国 語 の 時 間 \(`.∀´ )/

289 :名無し娘。:2004/06/02(水) 06:34

( `.∀`)<はあ。。。ただでさえ仕事が貰えないって言うのに、カオリンと梨華も卒業なのね。。。
( `.∀`)<このまま芸能界にいても惨めなだけだし、「どさくさ」にまぎれて引退しようかしら。。。
川o・-・)<なるほど、「どさくさ」ですか。
Σ( `.∀`)<こ、紺野じゃないの、なに人の話盗み聞きしてるのよ!
川o・-・)<保田さん、「どさくさ」ってどういう意味だか知ってますか?
( `.∀`)<な、なによ突然!そんなの知ってるわよ、混乱に乗じてって意味でしょ?
川o・-・)<そうです。でもどうして「どさくさ」なのかわかりますか?
( `.∀`)<さ、さあ。。。
川o・-・)<この言葉は元々は江戸時代のばくち打ちたちが使っていた隠語だそうです。
川o・-・)<賭博はご法度でしたから、ばくち打ちたちは役人の手入れをいつも怖れていたんですね。
川o・-・)<そこで役人の手入れで捕まることを仲間内で「どさを食う」と言っていたんです。
( `.∀`)<「どさを食う」?
川o・-・)<「どさ」というのは「佐渡」をひっくり返した言葉です。
川o・-・)<なぜ佐渡かと言うと、手入れで捕まったら流人として送られる場所が佐渡島だったんですね。
( `.∀`)<佐渡ってどこだっけ?
川o・-・)<金山で有名な新潟県の島です。とんちんかん世代には佐渡おけさの方が通じるかもしれませんが。
( `.∀`)<ふーん、でもどうして佐渡なの?
川o・-・)<わかりませんか?幕府は佐渡で金山を開発していました。その働き手を確保するためです。
( `.∀`)<なるほどね、でもその「どさを食う」と「どさくさ」とはどう繋がるのかしら?
川o・-・)<役人は普段は賭場に対して見て見ぬ振りをしていたらしいんです。つまり黙認ですね。
川o・-・)<ところが佐渡の働き手が不足すると、突然賭場に踏み込む、つまり「どさ入れ」をするわけです。
( `.∀`)<あ、「どさ入れ」もそこから来てるのね。。。
川o・-・)<そうすると賭場は大変です。逃げるばくち打ちと追いかける役人とで大騒動になるわけです。
川o・-・)<こうした混乱した状態のことを、「どさを食う」を語呂よくして「どさくさ」と言うようになったんですね。
( `.∀`)なるほどねえ。。。
川o・-・)<ちなみに、歌手や芸人の地方巡業を「どさ回り」と言うのも同じ「佐渡」に由来する言葉です。
川o・-・)<保田さんも仕事が無いのなら事務所に頼んで「どさ回り」でもさせてもらったらどうでしょうか?
(; `.∀`)<ためになったと思ったら、そういうオチなのね。。。

川o・∀・)<今日勉強したこと!
(; `.∀`)<「どさくさ」、「どさを食う」、「どさ入れ」、「どさ回り」。。。
川o・∀・)<以上、『国語の時間』でした!

290 :名無し娘。:2004/06/02(水) 14:33
ほう、ためになるな
続くの?

291 :名無し娘。:2004/06/02(水) 16:47
土左衛門はこの際違うんだな。

292 :名無し娘。:2004/06/03(木) 05:39

( `.∀`)<あら、いきなりレスがついてるわ。ちょっと予定が狂っちゃったわね。。。
川o・-・)<保田さん、どうかしたんですか?
( `.∀`)<いえね、ここは「土佐衛門」の由来も説明しといたほうがいいんじゃないかって思って。。。
川o・-・)<なるべく触れたくなかったんですが、仕方ありませんね。わかりました。説明しましょう。
川o・-・)<水死体のことを「土佐衛門(どざえもん)」と言うようになったのは江戸の享保頃と言われます。
川o・-・)<その頃、江戸に青色のネコ型ロボットがいました。なんでも未来から来たロボットだそうです。
(;`.∀`)<いや、いくらなんでもそれは絶対違うから。。。
川o・-・)<冗談はさておき、成瀬川土佐衛門という「あんこ型」の体格をした人気力士がいたんですね。
( `.∀`)<「あんこ型」?
川o・-・)<「あんこ型」と言うのは、吉澤さんやまこっちゃんみたいに太った体格をした力士のことです。
川o・-・)<逆に里沙ちゃんみたいに痩せている力士のことは「そっぷ型」と言います。
(;`.∀`)<わかりやすい例えだけど、わざわざ名前を出さなくても。。。
川o・-・)<「あんこ型」と言っても小豆の「あんこ」ではなく、魚の「あんこう」に由来する言葉です。
川o・-・)<一方の「そっぷ型」ですが、これは鍋のダシに使う「鶏がら」のことです。
川o・-・)<と言うのも、「スープ」のダシに使う「鶏がら」のことを「そっぷ」と呼んでいたんですね。
川o・-・)<ですから、「あんこう」のように太った力士と、「鶏がら」のように痩せた力士という意味になります。
( `.∀`)<新垣が「鶏がら」ってのは、悪いけど言い得て妙って感じだわ。。。
川o・-・)<これは両方とも力士の「ちゃんこ鍋」に由来する言葉ですが、これはまた後日説明しますね。
川o・-・)<この「あんこ型」の成瀬川土佐衛門という力士、色白でぶくぶくと太っていたそうです。
川o・-・)<そして水死体は長時間水に使ってますから、肌が青白くなって、ぶくぶくと膨れ上がりますよね。
川o・-・)<その様子が成瀬川土佐衛門みたいだったので、水死体を「土佐衛門」と呼ぶようになったわけです。
( `.∀`)<その力士には悪い気がするわね。。。
川o・-・)<一応他にも説があって、まず、太った人間を「土仏(どぶつ)」と呼んだのが訛ったという説。
川o・-・)<それと水に落ちる「ドブン」という音が訛ったという説なんかもあります。
川o・-・)<でも、一般的には成瀬川土佐衛門説が浸透していて、それがかなり有力みたいですね。
( `.∀`)<ちょっと聞くけど、紺野が「どざ」と呼ばれてるのって、この「土佐衛門」から来てるわけ?
川#o・-・)<もちろん違いますよ。私の場合は「デザート」みたいに甘くて爽やかなイメージからです。
(;`.∀`)<いや、まだ「道産子(どさんこ)」とかの方が説得力あるんだけど。。。

川o・∀・)<今日勉強したこと!
(; `.∀`)<「土佐衛門」「あんこ型」「そっぷ型」。。。
川o・∀・)<以上、『国語の時間』でした!

293 :名無し娘。:2004/06/04(金) 05:16

( `.∀`)<はあ。。。どれだけ頑張っても「にっちもさっちも」いかないわ。。。
( `.∀`)<正月の舞台は好評だったのに、ドラマも舞台も全くオファーが来ないし。。。
川o・-・)<なるほど、「にっちもさっちも」ですか。
Σ( `.∀`)<こ、紺野じゃないの、また盗み聞きしてたのね?
川o・-・)<保田さん、「にっちもさっちも」ってどういう時に使ってた言葉か知ってますか?
( `.∀`)<さ、さあ。。。
川o・-・)<これは元々ソロバンの割り算で使う「八算」という暗唱方法の言葉なんですね。
川o・-・)<その中に「二進一十(にしんがいんじゅう)」「三進一十(さっちんがいんじゅう)」というのがあります。
( `.∀`)<なんだか九九みたいねえ。。。
川o・-・)<いいところに気づきましたね。まさにその通りで、これは九九の割り算版なんですね。
川o・-・)<つまり、この言葉を唱えながらソロバンの玉の動かし方を覚えていたわけです。
( `.∀`)<でもそれがどうして「にっちもさっちもいかない」みたいに使われるようになったの?
川o・-・)<「二進一十」というのは「2÷2」、「三進一十」は「3÷3」で、つまりこれは初歩の初歩なんですね。
川o・-・)<そこから、それすらうまくいかないことを「二進も三進もいかない」と言うようになったわけです。
( `.∀`)<じゃあそれが訛って「にっちもさっちも」になったのね?
川o・-・)<ええ。ただ、最初の頃は金銭のやりくりに関して使う言葉だったようです。
川o・-・)<「2÷2」も「3÷3」も答は「1」で割り切れますから、やりくりがうまくいくという印象がありますよね。
川o・-・)<そこから金銭の都合がつかない手詰まり状態を指す言葉として用いられ始めたそうです。
川o・-・)<それがやがて解決策が見つからない手詰まり状態全般を指すようになったというわけです。
( `.∀`)<なるほどねえ。。。
川o・-・)<私が思うに、保田さんよりも「にっちもさっちも」いかない人たちがいると思うんですけど。
( `.∀`)<あら、誰のことかしら?
川o・-・)<にっちもさっちもプッチも。。。
(; `.∀`)<それは本人たちには言ってあげない方がいいわよ。。。

川o・∀・)<今日勉強したこと!
(; `.∀`)<「にっちもさっちも」。。。
川o・∀・)<以上、『国語の時間』でした!

294 :名無し娘。:2004/06/04(金) 17:03
ウマー

295 :名無し娘。:2004/06/05(土) 05:18

( `.∀`)<はあ。。。仕事がなくて暇だわ。。。

                                        はあ。。。>(`.∀` )
                         ( `.∀`)<はあ。。。
     はあ。。。>(`.∀` )

川o・-・)<保田さん、なに「うろうろ」してるんですか?
( `.∀`)<他にやることがないのよ。じっとしてても退屈だし。2chは飽きちゃったし。。。
川o・-・)<なるほど、それでは暇つぶしに「うろうろ」について考えてみるのはどうでしょうか?
( `.∀`)<「うろうろ」?
川o・-・)<ええ。なぜそうやってただ動き回ることを「うろうろ」というのかわかりますか?
( `.∀`)<それはやっぱり、ウロウロと歩き回ってるからじゃないかしら?
川o・-・)<つまり擬態語ということですね。でも残念ながらそれは違います。
( `.∀`)<いや、擬態語とか難しいこと言われてもわかんないし。。。
川o・-・)<「うろうろ」の語源は諸説ありますが、「うろたえる」の「うろ」を重ねたものと言われています。
川o・-・)<古語の「うろたえる」には「落ち着かず歩き回る」という意味もありますから、まさにそのままですね。
( `.∀`)<なるほどね。。。でも他にも説があるんでしょ?
川o・-・)<ええ。次は「うろ」に「虚(うろ)」の文字を当てるという説です。
川o・-・)<「虚」というのは空っぽの状態のことです。樹木に開いた穴を「ウロ」と言ったりしますね。
川o・-・)<また、「うろ覚え」の「うろ」もこの「虚」のことで、「虚(うつ)ろな」「確かでない」という意味です。
川o・-・)<この「虚」説の場合、幾つかの解釈が可能だと思うんですが、わかりますか?
( `.∀`)<わからないけど、頭の中が空っぽの状態で、何も考えずにただ歩き回ってるってことかしら?
川o・-・)<それもありますね。つまり夢遊病の矢口さんのように意味もなく虚ろに歩き回るということです。
(; `.∀`)<その例えは不謹慎だけどわかりやすいわね。。。
川o・-・)<もう一つは空っぽなわけですから、中身を探して歩き回っている様子、ということになります。
( `.∀`)<それじゃ真里は夜な夜な駐車場で中身を探してるのね。。。
川o・-・)<ただ、その他にも説があって、「有漏(うろ)」が語源だという説もあります。
川o・-・)<「漏」というのは仏教用語で煩悩のことで、「有漏」とは煩悩の多い状態を指します。
川o・-・)<この場合、煩悩のために道を見失って迷った状態から「うろうろ」が発生したということになります。
川o・-・)<ちなみに、「有漏」は煩悩が多いという意味から、今では俗世間の人を指す言葉として使われます。
( `.∀`)<なんだかどれも間違ってないような気がするわね。。。
川o・-・)<それじゃ、保田さんは頭が空っぽで煩悩だらけでうろたえてた、ということでいいですか?
(; `.∀`)<いや、全部まとめないでどれか一つにしてよね。。。

川o・∀・)<今日勉強したこと!
(; `.∀`)<「うろうろ」「虚(うろ)」「うろ覚え」「有漏(うろ)」。。。
川o・∀・)<以上、『国語の時間』でした!

296 :名無し娘。:2004/06/06(日) 06:13

( `.∀`)<はあ。。。せっかく関西の番組から出演依頼があったのに、直前で断られるなんて。。。
川o・-・)<あらあら、一体どうしたんですか?
( `.∀`)<向こうからオファーが来たのに、司会の人が私が元モーニング娘。だって知った途端。。。
川o・-・)<断られちゃったんですか?
( `.∀`)<そうなの。なんでも以前裕ちゃんと一悶着あったらしくて。とんだ「とばっちり」だわ。。。
川o・-・)<なるほど、それは本当に「とばっちり」ですね。
( `.∀`)<でしょ?
川o・-・)<ま、それはいいとして保田さん、「とばっちり」ってどういう意味か知ってますか?
(; `.∀`)<いや、全然よくないんだけど。。。
川o・-・)<「とばっちり」は「とばしり」が音便化した言葉で、遡れば「ほとばしる」という言葉に行き着きます。
( `.∀`)<なるほど、語源は「ほとばしる」なのね。。。
川o・-・)<「ほとばしる」は勢いよく何かが飛び散ることで、これはかなり古くからある言葉です。
川o・-・)<『日本書紀』にも「よろこびほどはしり給ひて」とありますし、『平家物語』にも記載が見えます。
川o・-・)<「石や鉄(くろがね)なんどの焼けたるやうに、水ほとばしつて寄りつかず」とあるのがそれです。
( `.∀`)<それはどういう意味かしら?
川o・-・)<これは平清盛の熱病の様子を語ったものとしてよく知られている文章ですよ。
川o・-・)<つまり水が一瞬ではね飛ぶくらい熱かったということで、もちろんかなり誇張されてはいますけど。
( `.∀`)<それはそうよね、実際そんなに熱かったら大変だものね。。。
川o・-・)<とにかく、そうした「ほとばしる」という言葉が後に「とばっちり」に変化したわけです。
( `.∀`)<さっき言ってた音便化ってやつね。。。
川o・-・)<ただ、音便化とともに、水が「散る」ということも合わさって「とばっちり」になったとも言われています。
川o・-・)<この「とばっちり」は本来は「何かの傍に居たために掛けられる汚れた水」のことだそうです。
川o・-・)<車が水溜りの水を撥ねてそばを歩いていた人に掛けてしまったと考えるとわかりやすいですね。
( `.∀`)<ただ歩いてただけなのに突然水を掛けられちゃったってわけね。
川o・-・)<ええ。そんなことから、巻き添えを食うことを「とばっちりを食う」というようになったわけです。
( `.∀`)<なるほどね。紺野の説明は説得力があってとても感心するわ。。。
川o・-・)<まあ私たちは保田さんのおかげで「とばっちり」の意味を身を以って知りましたからね。
( `.∀`)<あら、どういうことかしら?
川o・-・)<「舞台にて鬼瓦の形相、汗ほとばしつて撒き散らし、郎党の面々難儀し候」
(; `.∀`)<それは何?もしかしてステージ上でのあたしのことを言ってるのかしら?

川o・∀・)<今日勉強したこと!
(; `.∀`)<「とばっちり」「ほとばしる」。。。
川o・∀・)<以上、『国語の時間』でした!

297 :名無し娘。:2004/06/07(月) 04:43

<しゃらくせー!明後日来やがれ!
(`.∀`+)<な、なによその言い方はっ!それにそれを言うなら一昨日来やがれでしょっ!

川o・-・)<あらあら、珍しいですね。保田さんが大声で怒鳴るなんて。
(; `.∀`)<ちょ、ちょっとね。明日香が生意気なこと言うもんだから。。。
川o・-・)<福田さんと喧嘩ですか。もしかして○ーちゃん失踪の件で喧嘩ですか?
(; `.∀`)<それはかなり問題発言のような気がするけど。。。それより、今日もまた何か解説するわけ?
川o・-・)<そうですね。それじゃ今日は「しゃらくさい」について考えてみましょうか。
川o・-・)<「しゃらくさい」は生意気な、気取っている、癇に障るといった相手への反感を含んだ言葉です。
川o・-・)<「〜くさい」というのは「〜めいている」という意味の接尾語なので、問題は「シャラ」ですね。
( `.∀`)<「シャラ」?
川o・-・)<この「シャラ」については諸説あるんですが、概ね気取った様子を表わす擬態語とされています。
川o・-・)<つまり、今でいうところの「チャラチャラした若者」みたいな感じでしょうか。
( `.∀`)<なるほどね。。。
川o・-・)<そして、実はこの場合の「シャラ」という言葉は、その発祥地までもがわかってるんですね。
川o・-・)<それが越前の三国(みくに)です。越前は今の福井県で、高橋愛という人が生まれた県らしいです。
(; `.∀`)<「高橋愛という人」っていう表現はどうかと思うわよ、あと「らしい」ってのも。。。
川o・-・)<この三国は日本海三津七港の一つで、北前船でにぎわった豊かな港町でした。
川o・-・)<そのため、普通の家庭の女房や娘が、まるで遊女のように着飾っていたそうです。
川o・-・)<そんな女性たちがシャラリシャラリと出歩く様(さま)から、「シャラ」が生まれたというわけです。
川o・-・)<ちなみに、福井県出身のある女性は水着のような格好ばかりさせられているという話もあります。
(; `.∀`)<いや、それは多分関係ないかと。。。
川o・-・)<ただ、他にも諸説があるので、それが絶対に正しいというわけでもないんですね。
川o・-・)<例えば、高価な香料の「伽羅(きゃら)」が語源だという説があります。
川o・-・)<これは遊郭で遊ぶ客が「伽羅」の臭いをプンプンさせて、逆に野暮ったかったという説です。
川o・-・)<また、客の「麝香(じゃこう)」と遊女の「伽羅」の香りが混じって不快だったという説もあります。
( `.∀`)<確かに香水が混ざって凄い不快になる時ってあるわね。。。
川o・-・)<その他にも、単純に「洒落(しゃれ)くさい」が転じたとする説なんかもあります。
川o・-・)<また、浮世絵師の「東洲斎写楽(しゃらく)」が関係している、なんて言う人もいるそうです。
( `.∀`)<じゃあ色々あってどれが語源なのかはよくわからないってこと?
川o・-・)<まあそういうことになりますけど、でも一つだけ確実なことがありますよ。
川o・-・)<それはモーニング娘。の中に一人だけ「しゃらくさい」奴がいて、そいつはあwせdrftgyふじこlppp
(; `.∀`)<わ、悪いけどそれは「しゃらくさい」というより、「洒落にならない」わよ。。。

川o・∀・)<今日勉強したこと!
(; `.∀`)<「しゃらくさい」。。。
川o・∀・)<以上、『国語の時間』でした!

298 :名無し娘。:2004/06/08(火) 05:52

( *`.∀`)<はあ。。。二日酔いで頭が痛いわ。。。それにお肌もボロボロだし。。。
川o・-・)<どうしたんですか?もしかして誰かが失恋した日はもち朝までずっとカラオケコースですか?
( *`.∀`)<ちょっとね、昨夜裕ちゃんたちが部屋に来て朝まで「どんちゃん騒ぎ」してたのよ。。。
川o・-・)<「どんちゃん騒ぎ」ですか。
( *`.∀`)<そうなの。おかげで管理人から警告は来るわ、パトカーは来るわで大変だったのよ。。。
川o・-・)<保田さん、「どんちゃん騒ぎ」の「どんちゃん」って何のことかわかりますか?
( *`.∀`)<黒柳徹子のことでしょ?
川;o・-・)<それはトットちゃんです。
( *`.∀`)<じゃあ、女遊びの上手な男?
川#o・-・)<それはドンファンですよ。本当はわかってて言ってるんじゃないですか?
( *`.∀`)<ばれちゃったわね。あれでしょ、「ドンチャンドンチャン」音を立てて騒ぐってことでしょ?
川o・-・)<ズバリご名答です。この「ドン」は太鼓の音、「チャン」は鐘の音なんですね。
川o・-・)<江戸時代、庶民の楽しみと言えば芝居小屋でした。歌舞伎なんかは典型的な例ですね。
川o・-・)<そこでは鉦や太鼓、三味線、法螺、銅鑼なんかの鳴り物で、とても賑やかだったそうです。
( *`.∀`)<でもさすがにマワリストなんかはいなかったんでしょ?
川o・-・)<当然ですよ。ただ、役者が登場した時に「よっ大統領!」と声を掛ける人なんかはいたみたいです。
( *`.∀`)<いや、あんた私が酔ってるからってふざけてない?江戸時代に大統領はありえないでしょ?
川o・-・)<でも「よっ征夷大将軍!」なんて掛け声はあったみたいですよ。大河ドラマでもやってましたから。
( *`.∀`)<へえ。それは知らなかったわ。ためになるわね。。。
川o・-・)<ま、嘘はそれくらいにして、この「どんちゃん騒ぎ」、最初は舞台の上の出来事だったんですね。
( *`.∀`)<嘘ってあんた、てっきり信じちゃったじゃないの!
川o・-・)<それがやがて遊女をあげて遊ぶ時の宴会の様子に用いられるようになったそうです。
川o・-・)<現在の「どんちゃん騒ぎ」が宴会の乱れっぷりを表す言葉なのはそこに由来するんですね。
川o・-・)<いくら鐘や太鼓で賑やかでも、野球の応援を「どんちゃん騒ぎ」とは言いませんからね。
( *`.∀`)<なるほどね。語源は芝居小屋だとしても、今では確かにお酒の席にしか使わないわね。
川o・-・)<まあ、本来は遊女をあげての遊びですから、ある意味「ドンファン」も正解かもしれませんね。
(; `.∀`)<いや、今さら正解って言われても困るんだけど。。。

川o・∀・)<今日勉強したこと!
(; `.∀`)<「どんちゃん騒ぎ」。。。
川o・∀・)<以上、『国語の時間』でした!

299 :名無し娘。:2004/06/08(火) 23:04
笑えてしかも勉強になるね
グジョブ

300 :名無し娘。:2004/06/09(水) 05:45

( `.∀`)<はあ。。。「やたら」暇だわ。昔を懐かしんでこっそり海ほたるでバイトでもしようかしら。。。
川o・-・)<そう言えば保田さんは木更津のマック以外に、海ほたるでもバイトしてたんでしたね。
( `.∀`)<そうよ。美人の店員がいるって「やたら」評判だったのよ。
川o・-・)<あからさまな嘘は無視するとして、保田さん、「やたら」ってどういう意味だか知ってますか?
(; `.∀`)<「とても」とか「かなり」って意味じゃないの?と言うか、あからさまな嘘ってどういうことよ!
川o・-・)<まあ半分正解ですかね。「やたら」は秩序や根拠、節度が無い状態を表す言葉です。
川o・-・)<つまり、「やたら」暇であれば、それは普通では考えられないくらい暇、ということになります。
川o・-・)<また、「やたら」評判は、納得がいかないけどなぜか評判なのよね、という意味を含みます。
(; `.∀`)<なんか無理に変な方向に解釈してない?本当に評判だったんだから。。。
川o・-・)<ま、それはいいとして、古い書物では「矢鱈」と表記されていることが多いみたいです。
( `.∀`)<魚のタラに関係あるってことかしら?
川o・-・)<ですがこれは当て字で、語源は雅楽の「八多羅拍子」というリズムなんだそうです。
( `.∀`)<雅楽ねえ。。。そう言えば知り合いに雅楽を嗜んでる人がいたわ。。。
川o・-・)<そんな思い出話には誰も興味ありませんから、少し黙っててくれませんか?
(; `.∀`)<「やたら」突っかかるわね。。。
川o・-・)<雅楽は通常、二拍子や四拍子で奏でられるんですが、「八多羅拍子」はかなり特殊なんですね。
川o・-・)<二拍子と三拍子が繰り返し演奏されて、その上リズムが速いんですね。
川o・-・)<ですから、普通の人には無秩序に演奏しているように聞こえるわけです。
川o・-・)<そこから、わけもわからず混乱した時なんかに「八多羅拍子のように」と言うようになったわけです。
( `.∀`)<じゃあ高度な技術なのにそれが理解されなかったことが語源になっちゃったわけ?
川o・-・)<そういうことになりますね。
川o・-・)<そう考えると保田さんが「やたら」暇なのも、その才能が毒毒、もとい独特すぎて一般人には理(ry
(; `.∀`)<それは誉めてるのかしら?それともけなしてるのかしら?

川o・∀・)<今日勉強したこと!
(; `.∀`)<「やたら」「八多羅拍子」。。。
川o・∀・)<以上、『国語の時間』でした!

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