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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜

321 :とある夢見男1号:2004/02/03(火) 00:10

今日は、恒例の豆まき大会。
「ほな、やろか」
そう言って鬼のお面を掴み楽屋の外へ出て行く中澤さんは、すっかり心得たもの。
同じく、その後へ続いてドアへ向かう保田さんは、まだいまいち納得いってない感じだった。

「ガキさん、気合入ってるねー」
「もちろん。『豆』と呼ばれた女ですよ、私は」
僕の言葉に、そう応えて新垣さんは不敵に微笑む。いつにもまして全開のおでこが、眩しいくらいかっこいい。
「・・・そろそろ来ますね」
そう呟き、静かに豆を掴むと、新垣さんは素早くドア付近へと移動した。
「先手必勝。一撃で仕留める」
すっかりその場をリードし始めた新垣さんの言葉に、みんな一斉に息を飲む。
と、その時、ドアが勢いよく開かれた!

ゴツンッ!!
次の瞬間、勢いよく内側に開かれたドアの角が、虎視眈々と待ち構えていた新垣さんのおでこを直撃する。
「「・・・ガ、ガキさぁーーーーーーんっ!!」」
僕たちの絶叫がこだまする中、
スローモーションのように崩れ落ちてゆく新垣さんの掌から、涙のように豆がこぼれ落ち、床を打った。

「新垣さんの仇!」
塾長の屍を乗り越え、鬼に向かって必死で豆を投げる亀井さん。でも、豆は横や後ろとあらぬ方向へ飛んでいく。
「えり、何やっとーと! こら、さゆ! 拾って食うなっちゃ! ・・・ごふあ!」
嵐のように豆が飛び交う中、最期の時まで同期を支え続けた田中さんの姿を、僕は生涯忘れないだろう。

とっくの昔にお面が外れているはずの中澤さんと保田さん。その表情は、まさに鬼神。
激戦の中、僕の目の前で次々と仲間たちが倒れてゆく。そして、それは、その時だった。

「「・・・り、梨華ちゃん!?」」

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