■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 最新50
さくら組とおとめ組ってどっちが最強なの?
- 1 :名無し娘。:2006/01/08(日) 15:59
- どっちよ?
- 101 :名無し娘。:2006/07/02(日) 10:32
- ドンマイ
面白いからいいよ
- 102 :名無し娘。:2006/07/02(日) 13:04
- 王道だな〜w
あと足りないのはお姉さんかな?
- 103 :名無し娘。:2006/07/02(日) 16:39
- 朝からこんな目にあったらおれは持たないなw
- 104 :名無し娘。:2006/08/03(木) 20:24
- 軽いね
- 105 :名無し娘。:2006/08/15(火) 00:03
-
やっと学校の最寄り駅に着いた俺たち。
電車に揺られている時間がいつもより随分長く感じられたのは気のせいではないだろう。
さすがにこの最寄り駅までくると、俺の通う学校の生徒たちがうじゃうじゃといる。
そんな生徒たちの中で一番羨ましい思いをしているのはきっと俺だろう。
学校へ向かう俺の両サイドには美貴と真希。
まさに両手に華状態だ。
しかし、左の華が黙りこくってまったく口を開こうとしない。
対照的に右の華は、あははは笑いながら口をずっと開けている。
うーむ、この状態、何気に辛いな。
その時だった。
- 106 :名無し娘。:2006/08/15(火) 00:03
-
『せんぱーい!!』
そう叫ぶ声が聞こえて、無意識的に振り向こうとした俺の背中にいきなり突撃してくる物体。
ゴフッ!
「せーんぱい!おはよぉございまぁすっ!」
亀井だ。
朝から元気なのはいいことだが、タックルはやめて欲しいものだ。
ん、亀井の横には女の子がもう1人。
この子は・・・
あれ?れいなちゃん?亀井と友達だったんだ。
「あ、おはようございます。」
れいなちゃんはなんだか照れ気味に挨拶をしてきた。
「そうなんですよー。同じクラスなんです。ねっ、れーな?」
「ちょ、先輩はいまれなに聞いたけん!なんで絵里が答えると!!」
「違いますー、絵里に聞いたんですー。」
・・・あはは、どっちでもいいよー。
- 107 :名無し娘。:2006/08/15(火) 00:03
-
そう呆れている俺の背中に鋭い視線が2つ。
振り向くとそこには、もういいよという感じの表情をした美貴と、
先輩君はモテモテだねぇと言わんばかりの満面の笑みを浮かべた真希。
あー、美貴はこの2人知ってるよな?
「まぁ・・・一応。」
んで、真希に紹介しとくよ。
こっちの「カワイイ」子が亀井さんで、
・・・亀井さん自分でカワイイとか言わないの。
んでこっちの子がれいなちゃん。
2人とも1年生で、亀井さんは同じ部活の後輩で、れいなちゃんはこの前図書室でたまたま出会ったんだ。
「ほーほー、よろしくね。あたしは後藤真希。先輩君のモトカノだよ。」
時が―――――止まった―――。
- 108 :名無し娘。:2006/08/15(火) 00:04
- そこそこ続きます
すいません1ヵ月ぶりの上に短いです
- 109 :名無し娘。:2006/08/16(水) 01:46
- ここまでくるとごっちんが怖いw
- 110 :名無し娘。:2006/09/11(月) 14:08
- やるなごっちん(ワクワク)
- 111 :名無し娘。:2006/09/18(月) 23:26
- 次に時が動き出したときには俺は真希の手を引いて走り出していた。
「うわっ!ちょっと兄さん!?速いって!足もつれるよー!」
そんな真希の言葉や、後ろから聞こえてくる後輩達の声も無視して、俺は走る、走る。
学校の校門の前を過ぎその先にある公園へと駆け込んだ。
「はぁ・・・・ど、どしたの兄さん。学校・・・過ぎてるよ・・・?はぁ・・・。」
手を掴んで全速力で駆け出したので、真希の息は完全にあがっている。
かくいう俺もだが。
お、お前な!こないだからなんなんだよ!モトカノとかあんまりそういうのは
「なんで?ほんとのことじゃん?」
俺の言葉を制して真希が話す。
「別にさ、昔付き合ってたのは悪いことじゃないでしょ?それとも兄さんは嫌だった?」
そ、そんなワケないだろ・・・。
なんで俺が怒られてんねん。
「・・・まぁわざと言いふらしてるってのもあるよ。」
俺は真希のその言葉に「やっぱりな。」と思った。
どうしてそんなこと・・・
- 112 :名無し娘。:2006/09/18(月) 23:26
-
「だってなんかさー、兄さんの周りに女の子いっぱいいるんだもん。」
ん、まぁたしかに増えたかもなぁ。でもそれが一体
「ミキティと兄さんなんかさ、昔のアタシ達見てるみたいだし。後輩の子にまでキャーキャー言われてんじゃん?」
こいつ俺の発言は無視する気だな。
「やっぱそういうのっておもしろくないわけですよ。好きな人にはさ、あんまモテて欲しくないよねぇ。」
ん?
「まぁ、それだけカッコイイってことなんだから彼氏になったときには自慢できるけどねー。」
待て、君はなんの話をしてるんだ。
「でもミキティとか敵に回すと怖そうだよねー。体育館裏とかに呼び出されちゃったりして。あはははー。」
確かにアイツは怖いぞ。ってだから君はなんの話しを
「なんのって、告白してるの。」
はぁ、告白ですか。
「後藤真希はね、まだ兄さんのことが好きなんです。」
- 113 :名無し娘。:2006/09/18(月) 23:27
-
その言葉に頭が真っ白になっていた。
だからそのすぐ後に起こったことにも、唇になにか当たってるな、ぐらいにしか頭が認識できなかった。
だがその5秒後に俺の頭は活動を再開する。
「ぷはー。ごちそうさま。あはは。」
ななななななななにをした!!貴様何をした!!
「あ、ごちそうさまとかおっさんくさいね、あは。」
そそそそそそそんな話はどうでもよくてだな!!
君はいまちゅーちゅちゅーちゅー!!!
「ヤバ、兄さん。授業始まっちゃうよ。ほら、れっつごー!」
そういって真希は走り出す。
お前普段遅刻とか気にしないだろうが。
俺にはわかってる、真希も恥ずかしいんだ。
「あ、返事は放課後でいいからねー。」
そういって真希は消えていった。
1人公園に残された俺はいまだ混乱している頭を抱え、公園のど真ん中で叫んだ。
おかーーーーーーーさーーーーーーーーん!!
- 114 :名無し娘。:2006/09/18(月) 23:27
- 続く
- 115 :名無し娘。:2006/09/18(月) 23:41
- 押されっぱですな(笑)
- 116 :名無し娘。:2006/09/20(水) 07:10
- 後藤が「兄さん」って言う響きがジワジワくるなぁ
- 117 :名無し娘。:2006/10/02(月) 01:52
-
ひとしきり叫び終えた俺はとりあえず学校に向かうことにした。
色々と考えたいことはあったが、ずっと公園にいるわけにもいかない。
今から走ればHRは無理でも、一時間目には間に合いそうだ。
走りながら俺はあることに気付いた。
そういえば美貴達を放置してしまった。これはまた亀井がうるさそうだな・・・。
それに美貴。
いい加減愛想尽かされそうだな、俺。
教室に入るとそこに真希の姿はなかった。
遅刻する、とか言って先に行ったくせに教室にいないとは。
おそらく屋上とかその辺でサボってるんだろう。
美貴は・・・いるにはいたが、不機嫌最高潮のようだ。
朝の言い訳をしたかったんだが、後にするか。
なんか最近言い訳ばっかしてるな、俺。いい男にはなれそうもない。
とりあえず席に座った俺は、色々と考えた。
真希がやたらと『モトカノ』を主張してくる理由はわかった。
真希はまだ俺のことを・・・好きなんだ。
公園での出来事は物凄い急展開だったが告白されたってことらしい。
返事は・・・放課後って言ってたな。
放課後までにこの気持ちをはっきりさせないと。
- 118 :名無し娘。:2006/10/02(月) 01:53
-
正直言って、自分がこんなモテモテ君になるなんて想像もつかなかった。
今まで付き合った子なんて真希だけだし、特別そんなに目立ったこともしてないつもりだ。
なのに一年の2人には随分慕われてるみたいだし、真希には告白されるし。
それに、美貴。
これは俺の自意識過剰なのかもしれないが、恐らく美貴は俺のことを・・・。
俺はどうなんだ?
一年に慕われてるとか、真希に告白されたとか、美貴がどうとか。
そんなのはどうでもよくて、俺の気持ちはどうなのか。
いまだにはっきりとした気持ちはわからないが、今日の放課後までにはどうにかしないと・・・。
考え事をしていると時間なんてものはすぐ過ぎるもので。
結局美貴に言い訳もできないまま放課後になってしまった。
ヤバイ、まだ結論が出てないぞ。
というか真希はどこに行ったのか。
放課後になっても真希は教室には現れなかった。
まさか・・・帰ったのか?
- 119 :名無し娘。:2006/10/02(月) 01:53
-
そんな嫌な予感が脳裏をよぎった瞬間、誰かに話しかけられた。
「ねぇ、何難しい顔してんの?」
美貴。
「今日は言い訳はしてこないんだね。」
最近言い訳君になってるから、美貴も何か言ってくるだろうなっていう予想をしてたみたいだ。
しかし残念、その予想は今日ははずれている。
いやぁ、言い訳する方が怪しいだろ?
「まぁね。いい加減アンタの浮気にも慣れたよ。」
浮気て。人聞きの悪い。
「で、今日は部活は行かないの?」
部活かぁ。あるにはあるがそういう気分でもないな。
今日は行かないな。どうかしたか?
「そうなんだ。じゃあさ、あの、久しぶりに一緒に」
「兄さーん!いるー?」
- 120 :名無し娘。:2006/10/02(月) 01:54
-
美貴が何か言いかけたその時、真希が大声を上げながら教室に入ってくる。
俺もバカじゃない。美貴は今、確実に『一緒に帰ろう』と言おうとしたはずだ。
久しぶりに美貴と帰りたかったんだが・・・。
しかし放課後は真希との約束があったからな。仕方ない。
「兄さん発見!いやーごめんねー。屋上で寝ちゃっててさ。気付いたら放課後だよ、ナハハ。」
なんて野郎だ。
真希がナハナハ言いながら近寄ってくる間、美貴はなんともいえない寂しそうな表情を浮かべていた。
「あれ、ミキティじゃん。兄さんとお楽しみ中だった?」
「いや、美貴達そんなのじゃないし。」
いつかこいつらは殺し合いをするんじゃないだろうかと思う。
「兄さん嫌われてるねー。まぁごとー的にはそっちの方がいいんですけどねぇ。」
「嫌われてる方がいい?なんで?」
待て、まさか真希・・・。
「うん、ごとーさ、今朝兄さんに告っちった。」
待て待て待て待て。
「告っちった?・・・え?告白?え、ええ?コイツに?え?」
美貴がそうとうテンパってる。
だが、それと同じぐらいに俺もテンパってる。
「そそ。じゃあそういうことで、お返事お願いします、兄さん。」
ここここの状況でか!?
- 121 :名無し娘。:2006/10/02(月) 01:54
- 続く
- 122 :名無し娘。:2006/10/02(月) 15:48
- なんて攻撃的なんだ
- 123 :名無し娘。:2006/10/02(月) 15:55
- おかっ、おか……
おかああああああああさぁあああああああああんn
- 124 :名無し娘。:2006/10/02(月) 21:47
- /´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
- 125 :名無し娘。:2006/10/03(火) 23:25
- ちょっと番外編を書いてみたくなったので今回は番外編です。
前回の続きではなく、主人公と藤本さんの出会いのお話です。
- 126 :名無し娘。:2006/10/03(火) 23:25
-
朝。
今日から俺も晴れて高校2年生になる。
まぁ2年になったからといって特に何もないのだが、少しだけいつもより気合を入れて学校に行くとするか。
いつも通りの登校ルートで学校へ向かう。
その間、新しいクラスのことを考えていた。
俺の学校は1年ごとにクラス替えがあるらしく、1年のときの友達と離れるかもしれないという心配もあったが、
俺は新しい出会いに期待していた。
人との繋がりが増えるというのは素晴らしいことだ、うん。
長い坂を上り終え校門をこえる。
下駄箱の先の掲示板に新しいクラスが貼り出してあった。
すでに人だかりができていてかなりの騒々しさだったが、見ないわけにもいかないので人ごみの中に入っていく。
えーと、お、アイツ一緒じゃん。
”アイツ”というのは1年のときに仲良くなった男友達で、かなりのアホだがいい奴だ。
そいつが同じクラスだというのが分かったので、ずいぶん気が楽になった。
他には・・・稲葉?知らないな・・・藤本・・・知らない・・・。
・・・後藤。
- 127 :名無し娘。:2006/10/03(火) 23:26
-
真希、同じクラスみたいだぞ。
もしお前が向こうに行ってなかったら喜んでくれただろうか。
きっと・・・。
「おっす。同じクラスみたいだな。」
おお、ウワサの”アイツ”君。
みたいだな。お互い1人ぼっちにはならなくて済みそうだな。
「お前よりは友達多いぞ俺は。そんなことより俺らのクラス、結構カワイコちゃん揃いだぜ。」
カワイコちゃんて!!
そ、そうなのか?
さっきまで感傷に浸ってたというのに男というのは悲しい生き物で。
「ああ。レベルはかなり高いぞ。まぁ4組の藤本が一番ってとこかな。」
藤本・・・?知らないな。
「マジ?知らねぇの?胸はアレだが、スタイルは良いし顔も綺麗だぞー。まぁ性格が・・・。」
何?性格が?
「もともとクールな性格っぽいんだが、男には特に冷たくてな。まぁそれがいいってヤツもいるんだけど。」
ふーん。まぁそこまで言うなら楽しみにしておこうじゃないか。
「あと1組の紺野なんかも俺は好きだな。頭脳明晰の癒し系学級委員長タイプ!!」
軽く興奮してきてるな、コイツ。
まぁその紺野さんも後でじっくり拝ませてもらうよ。とりあえず教室行こうぜ。
ホームルームの時間も迫っているし、いつまでもここでコイツの話を聞いてるワケにもいかない。
バカでかい声で話すもんだから周りの目が少し痛かったしな。
- 128 :名無し娘。:2006/10/03(火) 23:26
-
教室は1年のときは3階だったのだが2階になっていた。
学年が上がるごとに下の階になるらしい。これはたまに遅刻をやらかす俺にとっては嬉しいことだ。
俺達の新しい教室に入ると、すでに先生が来ておりHRを始めようとしているところだった。
「お、今からHR始めるから。席はランダムに決めてあるから前の座席表を見て座るように。」
新しく担任になる先生にそう言われ、俺達は座席表を見にいく。
廊下側から2番目の後ろから3番目か。
うん、微妙な位置だな。
まぁ文句を言っても仕方がないのでその席へと向かう。
俺の周りの席はすでに埋まっていた・・・って周り全部女子かよ!!
しかもアイツの言ってた通り、かなりの美人揃いではないか!
これは俺の時代が来たと思い、思わずアイツの方を見る。
・・・周りを男に囲まれた席に座る彼は、
いっそのこと無理心中でもしてやろうかというぐらいの表情でこちらを睨みつけていた。
そんな彼に微笑み返し、おもっくそガッツポーズをしてやった。
「・・・バカみたい。」
- 129 :名無し娘。:2006/10/03(火) 23:26
-
ガッツポーズをしたままの俺の後ろから声が聞こえた。
俺はその声の方に振り返る。
そこにはこのクラスで一番カワイイかもしれない女の子が、頬杖をついて窓の外を見ていた。
この子は・・・?
席に座った俺は、後ろの席のその子に話しかけていた。
君、名前は?
おかしいな、俺は普段こんなことする勇気なんてない男なのに。
「・・・藤本だけど。」
藤本さんか。俺は・・・
自分の名前を名乗った後、藤本という名に聞き覚えがあったので頭の中を検索してみた。
藤本・・・ああ、この子が”噂”の藤本さん。
たしかにカワイイな。けど・・・。
あのさ、俺・・・なんかやらかしちゃった?
ずっと睨まれてるんだよな。
「・・・別に。」
うわ、超クール。
たしかにアイツの言ってた通りだな。
これはちょっと会話にならないと思った俺は、HRに集中することにした。
- 130 :名無し娘。:2006/10/03(火) 23:26
-
HRが始まって十数分、いつもより気合の入ってるはずの俺の眠気は絶好調だった。
延々と話を聞かされてるだけでは眠くなって当然だ。俺は悪くない。
「えー、じゃあ部活登録書を書いてもらわないといけないんだが。」
ようやく眠気から開放されそうだ。
なんでも1年から部活に入ってる者でも、もう一度登録し直さなければならないらしい。
1年のとき俺は映像研究部に入っていた。
なんで映像研究部に入ったかっていうと・・・また真希を思い出すだけだ。思い出すのはよそう。
とにかく、部活登録書に『映像研究部』と書く。
別にもうやめてしまってもよかったのだが・・・帰宅部ってのもアレだしな。
「あっ」
ん?
後ろから声が聞こえたのとほぼ同じタイミングで、俺の足に何か小さいものが当たった。
足元をのぞいてみるとそこにはキティちゃんの消しゴム。
とりあえず拾う。
「・・・ちょっと。返してくれる?」
またもや後ろから声。
これ・・・藤本の?
「そうだけど。・・・わ、悪い?どうせ美貴みたいなのがキティちゃんとか持ってんのがおかしいんでしょ?笑えばいいじゃん。」
顔を赤らめてこっちを睨んでくる。が、さっきのような迫力なんて全くない。
俺のツボをついてくる反応をした藤本を若干イジりたくなったが、嫌われてしまう恐れもあったので素直に返してあげた。
いや、全然おかしくないって。カワイイじゃんキティ。それにこういうギャップって結構男ウケいいぞ?
消しゴムを受け取った藤本は、悪戯っぽく笑う俺を見てこう言った。
「だよね?キティちゃんカワイイよね?」
何っ!!そこに食いつくのか!
- 131 :名無し娘。:2006/10/03(火) 23:27
-
「このつぶらな瞳がさ・・・たまんないよねぇー。ね?」
とびっきりの笑顔でそう言った藤本の声はひどく俺の脳を揺さぶる声だった。
うっ・・・なんだこいつすっげぇ甘い声出しやがる!
それにこの笑顔は反則だぞ!
あ・・・あぁ。俺、妹いるからさ、妹にキティちゃんのグッズとかもらってきてやろうか?
妹がそんなもの持ってるかは知らんが、なかったとしたらこの笑顔とこの声のために俺が買ってきてやろう。
「ホント!?嬉しい!楽しみにしてるから!」
よっぽど嬉しかったのだろう、藤本は自分でも気付かないほど大声を出していた。
クラス中の視線が痛い。
特に”アイツ”の・・・。
「あ・・・すいません・・・。」
我に返ったのか藤本は先生に謝り、小声で俺に話しかけてきた。
「ちょっと!アンタのせいで変な目で見られちゃったじゃん!」
ええ!俺のせいなんですか!?
なんて野郎だ!
おいおい、今のは俺悪くないだろ!
「・・・と、とにかくキティちゃんよろしくね!あと・・・消しゴム拾ってくれて・・・・あ、ありがとう。」
あまり人にお礼を言いなれていないのだろう。
また顔を赤らめた藤本は、少し上目使いでお礼を言ってきた。
その仕草がまた俺の脳を刺激する。
あ、ああ。
ドキドキしまくってた俺は愛想のない返ししかできなかった。
HRが終わった後、さんざんアイツに文句を言われたが、そんなこと気にならないぐらい今日はいいことがあった。
藤本・・・美貴か。
- 132 :名無し娘。:2006/10/03(火) 23:27
-
あの頃はよかったなぁ・・・。
痛ぇ!!
なんだよ美貴、いきなり殴んな!
「アンタが美貴の方見ながらため息なんかつくからじゃん。」
それだけで殴らないでください・・・。
あ、そうだ、美貴。今日放課後俺んち来ない?小春が新しいキティちゃん手に入れたんだってよ。
「え!ホント!行く行く!はぁ・・・今度はどんなキティちゃんかなぁ・・・。」
美貴は出会った頃に比べて髪も伸びたし、さらに綺麗になった。
しかし、暴力は振るうようになったし、ワガママも言うようになった。
でも、キティちゃんの話になると、目を輝かせながら甘い声。
こういうとこは変わってない。
これからもよろしくな、美貴。
- 133 :名無し娘。:2006/10/03(火) 23:28
- 終わりです。
前回の続きはまた。
- 134 :名無し娘。:2006/10/04(水) 00:30
- 初々すぃ
赤面するみきてー萌え
- 135 :名無し娘。:2006/11/01(水) 00:19
-
どうやら真希は真剣らしい。
真希の言葉によって俺は固められ動けなくなっていたが、
その間真希は俺の答えをフニャフニャしながら待っていた。
しかし答えようにもまだ頭を整理できてないし、なにより美貴が聞いているではないか。
こんな状況普通に生きててまずないぞ。
ちなみに美貴はと言うと、ずっと口を半開きのまま俺と真希を交互に見続けていた。
目の前で人の告白の結果を聞かされようとしているので、テンパるのは当然だろう。
「兄さーん、早くしてくださーい。」
まるで真希は他人事のように俺を茶化してくる。
ひとつ聞きたいんだが…、どうしても今じゃなきゃダメか?
俺としてはこの状況は避けたい。きっと美貴もそうだろう。
「いますぐでお願いします。」
こいつ・・・
真希はこういう部分は絶対に折れない。
覚悟を決めるしかなさそうだ。
わかった。あともうひとついいか?・・・マジだよな?
俺がそう聞いた瞬間、真希は一瞬真剣な顔をして、
「うん。ごとーは兄さんが好き。」
- 136 :名無し娘。:2006/11/01(水) 00:20
-
体が熱くなる。
美貴がビクッと小さく震えたのが目に入った。
俺は…
ごめん、俺は真希の気持ちには答えられない。
今は正直自分の気持ちがわからないんだ。
「わからないってどういうこと?」
真希は先ほどまでとは違い、再び真剣な顔で聞いてくる。
その…誰が好きかわからないんだ。
「うわ、兄さんサイテーだね。」
そうだ俺は最低だ。わかっていたことだが、いざ言われると結構ショックなものだ。
「まぁいいや、そういうとこも兄さんらしいよ。」
俺らしいって俺はこういう人間なのか・・・。
たしかに結構優柔不断な方ではあるが。
「あたしさ、こっち帰ってくるのが決まったとき、すぐに兄さんのこと考えたんだ。」
真希が話しだす。
「あたしはね、ずっと兄さんのこと好きだった。」
- 137 :名無し娘。:2006/11/01(水) 00:20
-
ずっと好きだった。
その言葉になぜか心が痛む。
やっぱりあの時、電話で告げた別れは本心ではなかった。
わかってはいたことだったが、本人の口から聞いたことでそれが確信へと変わった。
・・・いまさらどうでもいいことだが。
「久しぶりに会って、新しい彼女とか紹介されたらどうしようとか結構心配してたんだー。」
そんなこと考えてたのか・・・。
真希のことはなんでも知っているつもりだったが、今のは俺の知らない真希の部分。
真希にはこういう弱いところもあったんだ。
しかし会っていきなり彼女紹介はないだろうよ。
「彼女はいなさそうなんだけど、なんだかモテモテだったのはちょっとムカついたかな、うん。」
どうしてだろう返す言葉がない。
普通に考えたらやっぱりモテているのかもしれない。
おそらく今が人生で一番輝いている時だろう。
「あーあ、あたしフラれちゃったのかー。あ、でもさ、このフラれ方ってまだチャンスあるよねー。」
- 138 :名無し娘。:2006/11/01(水) 00:20
-
・・・え?
「だってさ、誰が好きかわかんないってことは、好きな人はいないってことでしょ。」
うん、いやまぁそういうことだが。
「まだごとーにもチャンスはあるってことですよ、兄さん。」
真希がにへらとした顔で笑いながら言う。
・・・さすが真希だよ。
「んじゃ今日はフラれたってことで一応悲しいから、一人で寂しく帰るねー。」
待て、一応悲しいってなんだ。
俺のそんな言葉など聞こえてないような素振りで、真希は自分のカバンをつかむ。
「それじゃグッバイ兄さん&ミキティ!また会おう!」
真希はそう言ってビシッっと敬礼すると走り去っていった。
と思ったがドアから顔だけを出して最後に一言。
「ミキティには渡さないからねー!」
教室には呆気にとられた俺と美貴だけが残っていた。
- 139 :名無し娘。:2006/11/01(水) 00:20
- 続く
- 140 :名無し娘。:2006/11/01(水) 00:32
- なんだよ面白いよ
- 141 :名無し娘。:2006/11/01(水) 01:43
- 地獄の先延ばしだなw
- 142 :名無し娘。:2006/11/01(水) 21:47
- うまくひいたですね。
さてさて……まだまだ楽しみです。
- 143 :名無し娘。:2006/11/08(水) 23:36
- 嵐のように過ぎ去って行った真希。
俺は真希が出て行ったドアをずっと見続けていた。
ミキティには渡さないからねー・・・か。
俺の横にはポカーンとしている美貴。
突然他人の告白の現場に居合わせた挙句、捨て台詞に自分の名前まで使われたのだ。
相当テンパっているのだろう。
ミキティには渡さないらしいぞ。
「・・・え?あ、はぁ!?だだだだれがアンタなんか!こっちから願い下げみたいなー!!」
落ち着け美貴。お前の語尾はそんなんじゃないだろう。
じゃあミキティにフラれて悲しい僕と一緒に帰りませんか、藤本さん?
「・・・ミキティいうな。」
- 144 :名無し娘。:2006/11/08(水) 23:37
-
校門を出たあたりで、随分日が暮れていることに気付く。
なんだかんだで結構時間をくってたみたいだな。
学校前の長い坂を2人で下る。
こうして美貴と帰るのも久しぶりだな。
「アンタが浮気ばっかりしてるからでしょ。」
アンタなんか願い下げだの浮気だのよくわからんヤツだな。
と、さっきまでいつものように冗談交じりの会話をしていたのだが、突然美貴がうつむき黙り込んでしまう。
「ごと・・・ごっちんさ、アンタのことまだ好きだったんだね。」
その話か。
ああ、まぁ・・・そういうことらしいな。
「ケンカ別れとか、そういうのじゃなかったんだ?」
そういや俺達が別れた理由なんて誰にも言ってなかったな。
いやさ、真希が向こうに行っちゃうってんで、俺がフラれたんですよ。
兄さんにはもっといい人がいるよー、みたいな感じで。
「そっか・・・向こうにいる間もずっと好きだったんだね。凄いな。」
美貴が何故かしょんぼりとして遠くを見ている。
そんな美貴に俺はなんて声を掛ければいいのか・・・・ん?
この気配、前にも感じたことがあるぞ。
これは・・・。
- 145 :名無し娘。:2006/11/08(水) 23:37
-
俺は後ろからの気配が気になり、サッと後ろを振り返る。
「にゃっ!?」
・・・れいなちゃん。何してるの。
そこには電柱の影からこちらを見ている、いつぞやと同じ姿のれいなちゃんがいた。
「先輩見かけたけん、一緒に帰ろう思たけど、ふ、藤本先輩と一緒におったけん、れなどしたらいいか・・・。」
・・・相変わらず可愛いこと言ってくれるじゃないか。
いつもの俺なら問答無用で一緒に帰ろうと誘うのだが、今日は美貴が・・・
美貴?なんか嬉しそうな顔してないか?
「た、田中ちゃんカワイイっ!!」
何ィ!!
「え、え、え?れな何かしましたっけ?」
突然の美貴の告白にれいなちゃんも驚きを隠せない。
そりゃそうだ。
話を聞くところによると、この間と同じように電柱の影からこっちを見ていたれいなちゃんの姿が、
美貴的にはツボだったらしい・・・。
結局、美貴がえらくれいなちゃんを気に入ったので3人で帰ることになった。
- 146 :名無し娘。:2006/11/08(水) 23:37
- 続く
短くてすいません
- 147 :名無し娘。:2006/11/08(水) 23:38
- それと、沢山のレスありがとうございます
とても励みになってます
そのわりに更新ペースは遅いですが・・・
これからも頑張ります
- 148 :名無し娘。:2006/11/08(水) 23:55
- れいななにしとんw
狩狩では結構早い方だと思います>更新ペース
- 149 :名無し娘。:2006/11/09(木) 00:48
- 新展開か!
- 150 :名無し娘。:2006/11/09(木) 00:49
- イイヨイイヨ
みきれなだみきれなだ
- 151 :名無し娘。:2006/11/18(土) 22:44
- 一体これはどういうことなのだろう。
確か俺は美貴と2人で下校していたハズなのだが、今俺の横には誰もいない。
俺の横にいるハズだった美貴は数メートル先を歩いている。
・・・れいなちゃんと。
こんなことになろうとは誰が想像しただろうか。
確かに美貴はカワイイものが好きだ。
そしてれいなちゃんの仕草なんかがカワイイのも認めよう。
だがしかし、ついこの間まで会うだけで険悪なムードになっていたハズの2人がこうして仲良く歩いているのだ。
なんとも不思議な光景だな。
俺の前を歩く2人から楽しそうな声が聞こえる。
「っていうか田中ちゃんって猫っぽいよね。」
「そうなんですよー!れな結構猫っぽいって言われるんですよねー。にゃぁーみたいな。」
「うごっ・・・かわいいーーーー!!」
美貴がどんどんダメになっていく。
- 152 :名無し娘。:2006/11/18(土) 22:45
-
美貴はあまり友達が多い方ではない。
美貴の性格と合うヤツなんてそうそういないのだ。
だが、この2人は凄いスピードで打ち解けていっているようだ。
まぁ俺としては、この2人は今後何かと会う機会も増えると思うので仲良くしてくれるのは嬉しいことなのだが・・・。
しかし俺を無視するのはどうか。
あまりにも寂しくなってきたので、前の2人に声を掛けてみる。
「なぁ、腹減らね?コンビニにでも寄らない?」
「いや、美貴お腹いっぱいだから。」
やっとこっちを向いた美貴は、そう言い放つと視線をれいなちゃんへ戻した。
・・・美貴、お父さん悲しいぞ。
美貴はもうダメだ。となると、れいなちゃんの気をこっちにやればいいわけだ。
「れいなちゃんはどう?」
「んー、ちょっとだけ減ったかもしれん。」
「よし!じゃあコンビニ行こっか!コイツの奢りでね。」
先程俺を冷たくあしらった美貴とは別人のような・・・いや、もう別人だ、こんなの美貴じゃない・・・。
- 153 :名無し娘。:2006/11/18(土) 22:45
-
「ありがとうございましたー。」
結局、美貴とれいなちゃんに奢るハメになってしまった。
お前さっきお腹いっぱいって言ったじゃねぇかよ・・・。
コンビニから出る頃には、俺の財布の中身は可哀想なことになっていた。
「先輩、前も奢ってもらったけん、ほんとによかと?」
「いいのいいの、コイツは女の子だーいすきだから。ね?」
美貴が憎たらしい声で言う。
っていうかなんでお前の分まで奢ってるんだよ、俺は。
「別にいいじゃん。美貴だって女の子だもんっ!」
う、コイツ俺がこういうのに弱いと知っててやってるな・・・。
「先輩は女の子やったら誰にでも優しいけん。」
れ、れいなちゃん?
「そうだよねー!!ホントこいつはね、誰にでも優しいってのは罪なことだって知らないんだよ。」
ちょっとちょっと。
「ですよね!れいなこの前」
またトークに花が咲いてしまった・・・。
しかもお題は「俺の女好き」について、だ。
おい美貴!あることないこと言うんじゃねぇよ!
と言いたくても、言うと逆効果になりそうなので言えない俺。可哀想。
- 154 :名無し娘。:2006/11/18(土) 22:45
- 続く
- 155 :名無し娘。:2006/11/18(土) 23:28
- ホントにみきれなになってるw
- 156 :名無し娘。:2006/11/19(日) 01:16
- えりりん待ち
- 157 :名無し娘。:2006/11/20(月) 01:50
- 更新まだ?
- 158 :名無し娘。:2006/12/10(日) 23:19
-
「いやー楽しかった楽しかった。」
随分夜も更けて、電車の窓から見える外の景色はもう真っ暗だった。
隣で座る美貴はケラケラ笑っている。
コンビニに寄った後、散々俺の話で盛り上がった美貴とれいなちゃんだったが、
駅に着くとれいなちゃんは反対側のホームだと言うことでとうとうお開きとなった。
最後まで俺の女好きの話をされていたので、俺は駅に着くまでなぜか申し訳ない気持ちになり、
一言も喋ることができなかった。
「しっかしアレだね、れいなちゃんて凄くいい子だよね。かわいいし。」
そういえば今日は散々2人にイジめられたが、この2人は今日初めて喋ったと言っても言いすぎではないぐらいだ。
余程相性がいいのだろう。
俺はお前ら2人が怖いよ。
嫌なコンビネーション発揮しやがって。
「自業自得。でしょ?」
そう言って笑う美貴。
俺的にはいたって普通の高校生活を送っているつもりなのだが。
- 159 :名無し娘。:2006/12/10(日) 23:19
-
なんだかんだで美貴と帰るのは久しぶりなので、話すネタはたくさんあった。
ハズなのだが、いざとなると話すことを忘れてしまう。人間にありがちなことだ。
気がつくと一時の無言状態。
あ、ヤバい。と思って横を見ると美貴は眠っていた。
あー暇させちゃったか。
折角なのに、悪いことしちゃったな。
と思っていると、電車が揺れた弾みで美貴の頭が俺の左肩に乗る。
うおっ!!これってありがちなパターン!
いわゆる電車の恋人座りってヤツか!
いや、今俺が命名しただけだが。
しかし最近何かと複雑な関係の美貴の顔がすぐそこに。
今までこんなことなかったのに・・・俺はドキドキしている。
肩で感じる美貴の頭のわずかな重みも、ほのかに香ってくる美貴の匂いも、全てがドキドキする。
明らかに今までとは違う感情。
この時俺は、俺の美貴に対する気持ちの変化に気付いてしまった。
この気持ちの変化に気付いてしまった今、俺は今まで通りに美貴と接することができるのだろうか。
今のこの関係が崩れることを、ただ恐れた。
- 160 :名無し娘。:2006/12/10(日) 23:19
-
ドキドキしながらも、周りの目が気になった俺はふと当たりを見回す。
ここぞとばかりに人がいない。
なぜだ。両隣の車両には人はいるが、この車両にだけ人がいない。
なんだここはパラレルワールドか。
そこでふと冷静になる。
人がいないということで少し落ち着くことができたのだろう。
美貴の顔を覗き込む。
うわ・・・寝顔かわいい。
そういえば美貴の寝顔なんて見ることなかったもんな。
こんなにかわいいとは。損してたよ。
「ん・・・。」
モゾモゾしながら色っぽいうめき声を上げる美貴。
その声がきっかけとなり、先程までの俺の悩みをかき消した。
そして
俺の中のいけないスイッチがオンになった。
- 161 :名無し娘。:2006/12/10(日) 23:19
- 続く
- 162 :名無し娘。:2006/12/11(月) 00:26
- ああぁぁ!一線越えちゃうのぉ!!!?
- 163 :名無し娘。:2006/12/11(月) 22:16
- チン亀さんのいけないスイッチは入りっぱ
- 164 :名無し娘。:2006/12/12(火) 19:46
- そもそもチン亀にスイッチなんて必要ない
- 165 :名無し娘。:2006/12/31(日) 17:43
- レベル1:ほっぺた
まずはほっぺたを堪能しよう。
俺はほっぺたをぷにぷにするのが大好きなのだが、普段の美貴にそんなことしようものなら殴られるのは必然。
俺はそんなにマゾではない。
今のうちに堪能しておくべきだろう。
では早速・・・。
俺の肩に頭を乗せる美貴のほっぺに指を近づける。
プニプニ・・・プニプニ・・・。
プニプニ・・・プニプニ・・・。
プニプニ・・・プニプニ・・・。
プニプニ・・・プニプニ・・・。
「んん・・・っ」
嫌がって首を振る美貴。
フヒヒ・・・こりゃあいい・・・。
美貴のほっぺは思ってた以上だぜ。
これはいままで損してたな。
レベル1:コンプリート
- 166 :名無し娘。:2006/12/31(日) 17:43
-
レベル2:パンチラ
この際だから言っておく。
俺は変態だ。
はっきり言おう、パンツが見たい。
先程、ほっぺを突きまわしたときに、美貴の頭は俺の肩から離れていた。
寂しくもあるが、おかげで体の自由がきく。
・・・やってしまうか。
生唾を飲み、美貴のスカートの裾をつまむ。
ゆっくりと・・・ゆっくりと美貴のスカートを上げていく。
やがてふとももが半分ぐらい見えだした。
う・・・これは・・・エロい・・・。
これを全て見てしまった日には取り返しのつかないことになりそうだ。
いやしかし!こんなチャンス滅多に・・・
その時俺と美貴しか乗っていなかった車両の連結部のドアが開く。
駅員だ。
何事もなかったかのように窓の外を見る俺の眼には、うっすらと光るものがあった。
レベル2:インコンプリート
- 167 :名無し娘。:2006/12/31(日) 17:45
-
レベル3:胸
乳が揉みたい。
そうだ俺は実は欲求不満なのだろう。
この溢れんばかりの性欲は、普段の俺からは想像もできない。
いけないスイッチのせいだろう。
この勢いに任せて今ならなんでもできそうだ。
胸を揉む体勢を整え、いざ出陣!!
「アンタ、何やってんの?」
あは、藤本さん、おはようございます。
しかし俺の両手は乳を揉む準備をしている。
「・・・何しようとした?」
あ、握力を鍛えようと・・・。
その場で両手をニギニギする俺。
「美貴の胸、触ろうとしたでしょ?」
いやー、目指すは握力80kgだな!
リンゴを潰すのは男のロマンだよ!
「寝てる女の子、襲おうとしたんだ。」
フンッ!フンッ!さぁもうすぐ70kgだぞ!
美貴もどうだ!一緒に!握力を!フンッ!
- 168 :名無し娘。:2006/12/31(日) 17:45
-
「美貴の胸、触りたいんだ?」
フンッ!フンッ!フンッ!
「いいよ。」
・・・え?
「触らせてあげる。」
おいおいおいおい。
待てよ美貴、落ち着け。
いや、まず俺が落ち着け。
美貴は今なんて言った?
胸を触っていいだと?
みみみ美貴の胸をささ触っても?
そ れ で は 遠 慮 な く !
もう一度乳を揉む体勢に入る俺。
「・・・なんちゃって!ウソだよウソ!なにマジになってんの?アンタそんなに欲求不満なんだ。」
そう言ってニヤける美貴。
俺の耳にその声は届かない。
「・・・ちょっと!ウソだって!アンタ目危ないよ!ちょっと!ホント、ダメだって!」
美貴が俺の手首を掴み、乳揉みを阻もうとするが、今の俺は覚醒状態。
そう簡単には止まらない。
「ダ、ダメッ!ちょっと・・・待って!ここ電車だよ!そういうのはダメだって・・・!」
フンッ!フンッ!フンッ!
「やだっ・・・もう・・・いい加減にしろっ!!」
うぐっ!!
- 169 :名無し娘。:2006/12/31(日) 17:45
-
「ホラ!早く降りるよ!」
そう言い放つ美貴の後ろには、股間を抑え続ける情けない俺がいた。
レベル3:インコンプリート
- 170 :名無し娘。:2006/12/31(日) 17:47
- 続く
今年の更新はこれで最後です
よいお年を
- 171 :名無し娘。:2007/01/01(月) 16:11
- 惜しかった……
- 172 :名無し娘。:2007/01/25(木) 08:26
- 作者はまだ移転してないのかな
- 173 :名無し娘。:2007/02/05(月) 02:26
- ピロリン♪
『おーい、帰ったかぁ?』
ポチポチ・・・
『おう、さっき無事帰宅した。どうかしたか?』
・・・
ピロリン♪
『いやさ、なんか今日色々あったなぁって。』
ポチポチ・・・
『確かに。一週間分ぐらいの充実感はあるな。』
・・・
ピロリン♪
『なんか今日悪かったね。』
ポチポチ・・・
『なにが?』
・・・
ピロリン♪
『ほら、ごっちんの。』
ポチポチ・・・
『あー・・・気にしなくていいよ。本気かどうか疑わしいし(笑)』
・・・
- 174 :名無し娘。:2007/02/05(月) 02:26
-
ピロリン♪
『きっとごっちんは本気だったと思うよ。』
ポチポチ・・・
『・・・かな、やっぱ。そうだとしても美貴は悪くないだろ?偶然居合わせちゃっただけだし。』
・・・
ピロリン♪
『そうかな。ありがと。』
ポチポチ・・・
『こっちこそ悪かったな。』
・・・
ピロリン♪
『何が?』
ポチポチ・・・
『れいなちゃん、随分気が合うみたいだな。俺邪魔者みたいだったぜ。』
・・・
ピロリン♪
『あー!れいなちゃんのことね。確かにあの時のアンタはちょっとウザかったなぁ(笑)』
ポチポチ・・・
『うっわ、ひでぇ(笑)しっかしあの美貴があんなに心開くとはな。』
・・・
- 175 :名無し娘。:2007/02/05(月) 02:27
-
ピロリン♪
『何?妬いてるの?(笑)』
ポチポチ・・・
『ちげぇよ(笑)だって美貴ってあんま心開く子いないじゃん?』
・・・
ピロリン♪
『何それ、美貴すっごい冷たい子みたいじゃん。』
ポチポチ・・・
『あながち間違ってもない気が・・・。』
・・・
ピロリン♪
『殴るよ?まったく、美貴ちゃんは優しい子なのに。』
ポチポチ・・・
『殴るとか言ってるヤツが言うな(笑)』
・・・
ピロリン♪
『あ、そういえば奢ってもらって悪かったね。』
ポチポチ・・・
『お前に奢る気はなかったんだけどな・・・。』
・・・
- 176 :名無し娘。:2007/02/05(月) 02:27
-
ピロリン♪
『いいじゃん。そんなケチ臭いこと言ってると今日のこと、みんなに言うよ?』
ポチポチ・・・
『今日のことって?』
・・・
ピロリン♪
『電車の中でセクハラしたでしょ?』
ポチポチ・・・
『してないよ!ほんとだよ!』
・・・
ピロリン♪
『正直さぁ、美貴ほんとに寝てたからどこまでされたのかわかんないんだよねぇ。』
ポチポチ・・・
『どこまでって何にもしてねぇよ。』
・・・
ピロリン♪
『あの手だって、もしかして触った後だったりして?』
ポチポチ・・・
『違うって!・・・頬っぺた突いただけ。』
・・・
- 177 :名無し娘。:2007/02/05(月) 02:27
-
ピロリン♪
『・・・他には?今なら許したげるよ?』
ポチポチ・・・
『スカートちょっとめくってふともも見ました。』
・・・
ピロリン♪
『アンタ・・・それは引くわ・・・。』
ポチポチ・・・
『・・・。』
・・・
ピロリン♪
『冗談だって、凹むな(笑)まったく、そんなに美貴ちゃんとイケナイ事したいの?(笑)』
ポチポチ・・・
『・・・したい。』
・・・
ピロリン♪
『・・・え?』
ポチポチ・・・
『ウソだよ(笑)』
・・・
- 178 :名無し娘。:2007/02/05(月) 02:27
-
ピロリン♪
『殴る。絶対殴る。明日覚えとけよ!』
ポチポチ・・・
『逃げ回らせて頂きます。』
・・・
ピロリン♪
『朝家の前で待ってるから無駄だよ。』
ポチポチ・・・
『そういえば小春が新しいキティちゃんを手に入れたらしいぞ。』
・・・
ピロリン♪
『ウソ!ホントに!じゃあ明日よろしくね!』
ポチポチ・・・
『おうおう。じゃあ明日な。』
・・・
ピロリン♪
『小春ちゃんによろしく。じゃあねー。』
ポチポチ・・・
『おやすミキティ。』
・・・
- 179 :名無し娘。:2007/02/05(月) 02:28
-
ピロリン♪
『・・・ちょっと何それ。』
ポチポチ・・・
『おやすミキティ。』
・・・
ピロリン♪
『おい、質問に答えろ!何よそれ。』
ポチポチ・・・
『おやすミキティ。』
・・・
ピロリン♪
『・・・おやすミキティ。』
ポチポチ・・・
『おやすミキティ(笑)』
・・・
ピロリン♪
『やらしといて笑うな!じゃあほんとにおやすみね。』
ポチポチ・・・
『おう。』
・・・おやすみ。
- 180 :名無し娘。:2007/02/05(月) 02:28
- 続く
- 181 :名無し娘。:2007/02/08(木) 23:11
- イイヨイイヨー
- 182 :名無し娘。:2007/02/10(土) 16:42
- メールでやり取りするのがよっぽど恥ずかしく思えるなぁw
- 183 :名無し娘。:2007/03/05(月) 00:51
- キーンコーンカーンコーン
ガラッ
こんちわーって誰もいないか。
相変わらず俺の所属する映像研究部の部活動に参加する人は少ない。
もともと潰れる寸前の部活なんだからしょうがないけども。
しかしそんな映研部に亀井が入部して来たときは驚いた。
いかにも胡散臭い部活なのにあんな美少女が入って来たのだ。
驚かないわけがない。
亀井という美少女が入ったことによって俺が始めに考えたことは、
亀井目当てのバカな男共がドカッと映研部に入って部費ガッポガポ!
みたいなことを考えていたのだが、実際亀井目当てで部活に入るヤツはいなかった。
普通はこういう子がいると男が増えるもんなんだが・・・。
まぁ亀井はちょっとおかしなとこがあるから受けは悪いのかもしれない。よくわからんが。
それにしてもどうして亀井はこんな部活に入ったのだろうか・・・。
そんな感じで亀井の事を考えていると、部室のドアが開いた。
「だかられいなは・・・あ!先輩、今日は来てたんですね!こんにちわー!」
亀井と
「あ、先輩。こんちわー。」
れいなちゃんだ。
- 184 :名無し娘。:2007/03/05(月) 00:52
-
よぉ2人とも。っていうか亀井はともかくれいなちゃんはどうして?
「れいなったら先輩が」
「暇やけん!!・・・暇やけん遊びに来たと。」
明らかに亀井が言おうとしたことを遮るようにしてれいなちゃんが言い放つ。
れいなちゃんが亀井の方を睨む。
亀井はあははーごめんねー、みたいな感じだ。
まぁよくわからんが深く突っ込まないのが男ってもんだ。
そっか。ならいいんだけど、ぶっちゃけこの部活何もしないよ?
これは事実だ。
映像研究部という名前なのだからビデオカメラを使って自作映画でも作る、というのが普通だと思うが、
我が映像研究部はハッキリ言ってそんなことしたことがない。
たまーに部室に来てはそのとき部室にいたヤツと適当に遊ぶ部活である。
「遊びに来とるんやけん、何にもしない方が都合がよかよ。」
まぁそう言われてみればそうだな。
- 185 :名無し娘。:2007/03/05(月) 00:52
-
その後の部活動の様子はと言うと、
亀井とれいなちゃんが2人でおしゃべり、そしてマンガを読んでいる俺がたまに相槌を打つ、といった状況だった。
そんな状態で30分程経っただろうか。
れいなちゃんが突然とんでもないこと言い出した。
「あ!そういえばれな、最近胸がおっきくなってきた。」
ぶぶっ!!
「えーうそー。そんなに変わってなくない?」
「おっきくなっとるよ!ほらほら。」
そういって胸元を引っ張り亀井に制服の中を見せようとする。
ちょっと待てオイ!俺の存在忘れてない?
俺は目のやり場に困り、とりあえず耳はれいなちゃん達の会話に傾け、視線は読んでもいないマンガへとやった。
「うーん。たしかにちょっとおっきくなってるかも・・・。」
どうやら亀井はホントに覗いたみたいだ。
「やろ!?へっへー、もう絵里と同じぐらいやね。」
「むっ!まだ絵里の方が大きいですぅー。」
「そんなことなか!」
「絵里の方がおっきいもーん。」
「じゃあ先輩に決めてもらうと!」
何ィ!!
- 186 :名無し娘。:2007/03/05(月) 00:52
-
「先輩!!」
ん?え、何、どうしたの?
俺は今まで聞いていなかったフリをして返事を返した。
何故かと聞かれれば困る。
「絵里とれいな、どっちの方が胸大きいですか!?」
ええっ!?突然何?
さっきから盗み聞きしていたのだ、突然でも何でもない。
「れいなが最近胸おっきくなったらしくて、絵里と同じぐらいとか言うんです!まだ絵里の方が大きいですよね?」
「そんなことなか!もしかするとれなの方が大きいかもしれんよ!」
「・・・先輩!どっちの方が大きいと思います!?」
うぐ・・・これはまいったな。
む、胸の大きさなんてそんな気にしなくてもいいんじゃない?
追い詰められた俺の口から出た精一杯の逃げの言葉。
「えー?じゃあ先輩は胸が無いほうがいいんですか?」
うっ・・・。
それとこれとはまた話が違うぞ。
いや、そりゃまぁ、あるに越したことはないけども・・・。
「ほー。」
!!
その声は・・・
- 187 :名無し娘。:2007/03/05(月) 00:52
-
「所詮アンタもおっぱい星人だったってワケか。」
ふ、藤本さん。
そんな極端な・・・。
いや待てよ、嫌いではないけど星人と言われるほど好きでもないぞ。
「どうだか。」
完全に呆れた様子の美貴。
そういえば美貴も・・・いや、やめておこう。
そんなことよりどうしてお前がここにいる。
「話をそらすな。このおっぱい星人。」
話をそらしてるのはそっちじゃないのか・・・。
「先輩やっぱり大きい方がいいんじゃないですか!」
「ってことはこん中で一番大きいのはれなですね。うん。」
「何言ってんの!絵里だってばぁー!!」
「・・・アンタら、いい根性してるね。」
なんだこのカオス空間は。
一刻も早くここから抜け出したい。そう思った矢先に更なる刺客が・・・
「あっはっは!胸の話でこの真希ちゃんをスルーするとは!このフシアナ達めー!!」
・・・もう俺には止めれない。
っていうかなんで真希もここにいるんだよ。
「うっ・・・後藤先輩には勝てない・・・。」
「諦めちゃダメだよれいな!2人足したら勝てるって!」
「あれー?足しても勝てるかなー?オッホッホ!」
「・・・揃いも揃って美貴は無視か・・・オイ。」
こんな調子で4人がモメ始めた。
俺の存在も忘れられているようだし、俺はマンガに集中することにした。
- 188 :名無し娘。:2007/03/05(月) 00:53
-
「せーんぱい!」
ん・・・亀井か。
どうした?おっぱい論争は終わったのか?
「いえ、まだ続いてます。絵里だけこそっと抜けて来ちゃいました。」
確かに。
目をやるとまだ3人がギャーギャー言っている。
「先輩、部活来るの結構久しぶりですよね。」
そう言って亀井は俺の横に座る。
そうだった・・・かな。言われてみれば最近すぐ帰ってたかも。
「そうなんですー。なんか最近れいなとも急に仲良くなりましたよねー。」
そういえば美貴と3人で帰った日から、前に比べて随分と仲良くなったと思う。
そうかなー?
「そうですよぉ。もー!」
頬を膨らませ、あからさまに拗ねる亀井。
適当に笑ってごまかしているうちに、さっきの疑問がふと頭をよぎる。
- 189 :名無し娘。:2007/03/05(月) 00:53
-
そういえば亀井さ、なんで映研部入ったの?
「え?そりゃあ先輩目当てですよ。」
ふむふむ。先輩目当てねぇ。
ん?
俺目当てだと!?
「なんですかその顔ぉ!あれっもしかして先輩気付いてなかったんですか?」
イヤイヤイヤイヤ。
「ショックだなー。結構好き好きビーム出してたつもりだったんだけどなぁ。」
好き好きビームて。
「・・・先輩。ちょっと2人で話したいんで・・・駆け落ちしちゃいましょう!」
そう言って俺の腕を掴んだ亀井は、満面の笑みで俺の顔を見つめていた。
- 190 :名無し娘。:2007/03/05(月) 00:54
- 続く
- 191 :名無し娘。:2007/03/05(月) 19:46
- 相変わらずのsnegな展開に安心したw
- 192 :名無し娘。:2007/03/05(月) 21:10
- 亀井>藤本>田中
だと思う
- 193 :名無し娘。:2007/04/03(火) 13:47
- そんなバカな
- 194 :名無し娘。:2007/04/07(土) 05:21
-
「んー、やっぱ屋上はいいですねぇ先輩。」
亀井に手を引かれ連れてこられたのは校舎の屋上。
そういえば一年の時はよく屋上に来たもんだが最近はあまり来てなかったな。少し懐かしい。
しかしそんなことより俺はさっきの亀井の発言が頭から離れないでいた。
亀井は確かに俺目当てで部活に入った、と言った。
それはまぁ、普通に考えると”そういうこと”なんだろうけども、よく考えるとおかしい点もある。
仮に本当に俺目的で映研部に入ろうとしてもだ、入学して間もない頃に入部してきた亀井が俺の存在を知るはずがない。
そうだ!俺の推理に間違いはない!これは亀井の罠だ!
亀井、さっきの話なんだが。
「はい?なんですか?」
俺目的で映研部に入ったっての嘘だろ?
「あれー、バレちゃいました?」
そういってニヤける亀井。
亀井は映研部に入ってから俺と知り合っただろ?
「さすが先輩!名探偵ですね!」
バカにされてるのか・・・?
- 195 :名無し娘。:2007/04/07(土) 05:22
-
じゃあ本当の理由は
「でも先輩のこと好きってのは本当ですよ?」
ニヤけ顔のままで亀井が言う。
こここいつはマジなのか!?それともからかってるのか!?
「あれー?先輩何動揺してるんですか?『先輩』としてってことですよ?」
・・・この野郎。
もう怒ったぞ。この子にはオシオキが必要だな。
ゆっくりと亀井に近づきスッとバックを取る。
「え、何してるんですか?」
そして亀井の頭の方へと手をやる。
くらえ!!
「わっちょっと先輩!やめてください、痛いですって!」
俺は普段から小春でグリグリ攻撃のスキルを上げているからな。俺のは痛いぞ。
「ちょ、やぁですって!痛い痛い!ウソです!ウソですから!」
ウソ?何が?
「『先輩』として好きってのもウソです。」
もうなんか訳わからんくなってきた。
本当のこと言いやがれこの野郎。
「いーたーいー!だからー、本当に先輩のこと好きなんです!男の人として!」
- 196 :名無し娘。:2007/04/07(土) 05:22
-
なんということか。
まるで俺がグリグリで告白させたみたいな感じになってしまった。
えっと、亀井。それって
「いたた・・・そういうことです。」
ようやく俺のグリグリ攻撃から逃れた亀井は涙目でこちらを見ながらそう言った。
いや、前から亀井やれいなちゃんには好かれているとは思っていた。
しかしそれは先程亀井が言ったような『先輩』として、だと思っていたのだが・・・。
いっそ今まで何もなかったかのように亀井と付き合ってハッピーエンドを迎えたいところだがそうもいかない。
ぶっちゃけもうややこしすぎて泣いてしまいたい。
亀井、俺は
「いいんです、言わなくてもわかってますから。」
え?
- 197 :名無し娘。:2007/04/07(土) 05:23
-
「『俺には今決めることはできない。自分の気持ちがはっきりしないうちは・・・』でしょ?」
・・・なんだ、亀井はエスパーか?
「先輩のことならなんでもわかっちゃいますよ。ずっと先輩を見てきたんですから。」
その言葉に思わずドキッとしてしまう。
亀井みたいな子にこんなこと言われれば誰でもすると思うが。
「というワケでですね、これは告白じゃなくて報告なんです。」
・・・プッ。
なんだよそれ?報告?
「はい!そうです。絵里は先輩のことが好きなんですよっていう報告です。」
そう言ってまたニヤける亀井。
「じゃあそういうことで!早く戻らないとれいな達が怖いですよー!」
言うや否や亀井は俺の横をすり抜け屋上から出て行った。
亀井が出て行ったドアを呆気に取られて見つめる。
なんというドタバタぶりだ。
亀井っぽいと言われればそうだが・・・
- 198 :名無し娘。:2007/04/07(土) 05:23
-
「・・・ッ」
・・・ん?
「きゃーーーもうホントありえない!告白するつもりなんかなかったのにぃぃ・・・。先輩のばかぁ・・・。」
亀井さん、聞こえてますよ?
わざとらしく咳払いをしてみる。
すると亀井の顔がドアからひょこっと出てきた。
その顔は真っ赤だ。
「もしかして・・・聞こえちゃいました?」
バッチリ。
「先輩のばかーーーー!!」
そう言って走り去っていく亀井。
ばか・・・か。
異様に興奮した亀井や他の3人の事も気にはなったが、俺はしばらく屋上でいることにした。
- 199 :名無し娘。:2007/04/07(土) 05:23
- 続く
- 200 :名無し娘。:2007/04/08(日) 13:09
- ののたんに捧げる200ゲット
107KB
続きを読む
掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50