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魔法騎士れいにゃーすっ!
- 1 :名無し娘。:2005/04/30(土) 17:03
- 从 ´ ヮ`)<にゃ〜♪
- 2 :名無し娘。:2005/05/01(日) 02:40
- 从 ´ ヮ`)<にゃ〜♪
- 3 :名無し娘。:2005/05/01(日) 14:05
- パンダのくせに・・・。
- 4 :名無し娘。:2005/05/01(日) 14:11
- 从♯´ ヮ`)<にゃっ!にゃ〜!
- 5 :名無し娘。:2005/05/01(日) 14:27
- 从 ´ ヮ`)<にゃっ?
从*・ 。.・)<にゃ〜
从 ´ ヮ`)<にゃ〜♪
从*・ 。.・)<にゃ〜♪
从*´ ヮ`)<にゃ〜♪
- 6 :名無し娘。:2005/05/01(日) 14:31
- 从 ´ ヮ`)<にゃ?
从*・ 。.・)<にゃ?
ノノ*^-^)<にゃ〜
从*´ ヮ`)<にゃ〜♪
从*・ 。.・)<にゃ〜♪
ノノ*^-^)<にゃ〜♪
- 7 :名無し娘。:2005/05/01(日) 14:35
- 从 ´ ヮ`)<にゃ?
从*・ 。.・)<にゃ?
ノノ*^-^)<にゃ?
川 ’ー’川<にゃ〜
从♯´ ヮ`)<フー!
ノノ♯^-^)<フー!
从*・ 。.・)<にゃ・・フー
- 8 :名無し募集中。。。 :2005/05/01(日) 21:13
- 田中=獅堂光
道重=龍咲海
亀井=鳳凰寺風
亀井と道重は逆のほうがいいか?
- 9 :名無し娘。:2005/05/02(月) 15:44
- これでいいよ
- 10 :名無し娘。:2005/05/03(火) 11:10
- で…どんなネタスレにしますか?
- 11 :名無し娘。:2005/05/10(火) 21:42
- 亀井=龍咲海
道重=鳳凰寺風
の、ほうが好みだが。
にゃ〜 だけじゃ続かん
- 12 :名無し娘。:2005/05/11(水) 18:47
- >>11
とりあえずクレフに会え
- 13 :名無し娘。:2005/05/12(木) 09:54
- ザガート=吉澤
エメロード姫=石川
プレセア=保田
あと関西弁の黒っぽい女誰だっけ?
- 14 :名無し娘。:2005/05/12(木) 13:00
- カルディナ
- 15 :名無し募集中。。。:2005/05/25(水) 22:23
- http://s-z-s.net/upbbs/img-box/imgszs_20050525005500.jpg
- 16 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/08(金) 00:49
- 僕はモーニング娘。の大ファンで、特に高橋愛ちゃんの大ファンです。
少し前に友達から高橋愛ちゃんの顔文字を教えてもらっておもしろいなって思った。
他のメンバーの顔文字も覚えようと思って調べてたらここにたどりつきました。
覚えたてだけけどいろんな顔文字を使った話があって僕も書いてみようと思いました。
読みにくいかもしれないけど、がんばるので応援してください。
- 17 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/08(金) 00:50
- Once upon a time about number years.
(今をさかのぼること数年くらい前)
Today is the first day which Ai Takahashi starts to work with Morning Daughters.
(今日は高橋愛ちゃんがモーニング娘。たちと一緒に活動を始める初日です)
川’ー’川 <今日から私はモーニング娘。のメンバーです
川’ー’川 <憧れの先輩たちに囲まれてうまくやっていけるか心配です。ドキドキ
∬∬ ´▽`)<あ、高橋ちゃん!こっちです
川’ー’川 <あ、小川ちゃんですね?
∬∬ ´▽`) <うん、私の名前は小川麻琴です。これから一緒にがんばろうね
川’ー’川 <うん。こちらこそよろしくね
川o・-・) <あ、高橋ちゃんに小川ちゃん、おはよう。紺野あさ美です
川’ー’川 <おはよう。紺野ちゃんも一緒にがんばろうね
∬∬ ´▽`) <紺野ちゃん、よろしくね。新潟県出身の小川麻琴です
川o・-・) <うん。よろしくね。私は北海道出身です
( ・e・) <みんな遅れてごめんなさい。新垣里沙です。仲良くしてください
川’ー’川 <もちろんですとも。私は福井県出身の高橋愛です。よろしくお願いします
∬∬ ´▽`) <今日から私達もモーニング娘。だから緊張します
川’ー’川 <私も緊張して昨日の夜はほとんど眠れなかたです
川o・-・) <私もです。昨日の夜はとてもワクワクする風が吹いていました
( ・e・) <私もその風を見ました。そして風に乗りました
川’ー’川 <その風は今も吹いています。だから私はワクワクしています
∬∬ ´▽`) <私もその風に乗りたいです。それではみんなで乗りましょう
( ・e・) <それは無理です。風に乗るには体重制限があります
Σ∬∬; ´▽`) <ズガーーーーンそれはとても困りました!!!!!
つづく!!!
次回をお楽しみに!!!
- 18 :名無し娘。:2005/07/08(金) 00:53
- おもしろそうです。続きを期待しています。
- 19 :名無し娘。:2005/07/08(金) 00:55
- ワロス
- 20 :名無し娘。:2005/07/08(金) 00:59
- いい感じ!
- 21 :名無し娘。:2005/07/08(金) 01:01
- 楽しみなスレがまた一つ増えたな
- 22 :名無し娘。:2005/07/08(金) 01:01
- >>18-19
自演乙まぁ頑張れ中学生
- 23 :名無し娘。:2005/07/08(金) 01:04
- 自演とか言ってる人マジ笑ええるんだけど(プッ
- 24 :名無し娘。:2005/07/08(金) 01:06
- 気にしないでいいと思う。続き待ってます。
- 25 :名無し娘。:2005/07/08(金) 01:10
- >>16-24
ここからここまでがネタ?
- 26 :名無し娘。:2005/07/08(金) 01:12
- やめてやれって
別の意味で期待の新人だろ
- 27 :名無し娘。:2005/07/08(金) 01:17
- あいぼん、南原に続く第三勢力だな
- 28 :名無し娘。:2005/07/08(金) 01:20
- シュート回転したストレートって感じだな。大化けする予感
- 29 :名無し娘。:2005/07/08(金) 01:21
- それただのシュートじゃん(激藁
- 30 :名無し娘。:2005/07/08(金) 01:54
- >Once upon a time about number years.
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一瞬そういう成句とかあるのかと思ったけど「数年くらい前」って、すごすぎる直訳だなw
俺も英語は不得意だけどこれは普通にやばいぞ。英語勉強中だってのはよくわかるが。
以上、期待を込めてダメ出し。
- 31 :名無し娘。:2005/07/08(金) 19:41
- ワロス
- 32 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/10(日) 23:45
- >>18
ありがとう!頑張ります!
>>19
テレルス
>>20
キミモネー!
>>21
おめでとちゃーん!
>>22
自演じゃないし中学生でもないです。
>>23
おめっ!
>>24
ありがとう!
>>25
違います。僕の書いたネタは17です。
>>26
別の意味ってところが気になるけど、期待してくれてthx!
>>27
何のテレビ番組ですか?関東のだったら僕は見れません。
>>28
例えがいまいち?(わからないという意味)です。
>>29
ごめんなさい。これもよくわかりません。
>>30
添削thx!
>>31
サンクス
- 33 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/10(日) 23:46
- よく2ちゃんねるとかでたまにワラタ貰ったりとかはするけど、結構レスついてて安心した。
ありがとうと言いたいです。ネタとか初めてだったから本当は((((;゚Д゚)))ガクブルだったwww
書き込んですぐ(僕じゃないよ)レスがついたからよかった。自演と言われるのは心外だけど。
ほんとに自演じゃないから。僕にはそんなスキルはないです(キパーリ
あと愛ちゃんのこととか、みんなといっぱいお話したいです。どこがかわいいとか。僕は全部。
どんどんネタを書くつもりなので、みんなも愛ちゃんのこと好きになってほしいです。
- 34 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/10(日) 23:47
- 川’ー’川 <私たちは夢を語ります
川’ー’川 <みんなの夢を教えてください
川o・-・) <私は歌は上手じゃないけど、モーニング娘。のセンターになって歌うのが夢です
∬∬ ´▽`)<私はみんなから愛されるキャラになりたいです
( ・e・) <私はモーニング娘。になることが夢だったので、今がとても嬉しいです
川o・-・) <愛ちゃんの夢はなんですか?
川’ー’川 <それは・・・・・ちょっと恥ずかしいです
∬∬ ´▽`) <一人だけ内緒だなんて、私たちは今日から友達です
( ・e・) <そうです。私たちに愛ちゃんの夢を教えてください
川’ー’川 <みんなに夢を与えられるような、そんな歌手になりたいです
川o・-・) <それはとっても素晴らしい夢です
∬∬ ´▽`) <愛ちゃんの夢、すごいと思います。私は自分のことしか考えてませんでした
( ・e・) <私もです。でも愛ちゃんの夢を聞いて、胸を打たれる思いです。目からウロコです
川’ー’川 <みんなの夢がかなうように、私も自分の夢をかなえたいです
川o・-・) <私も愛ちゃんの夢を応援します
∬∬ ´▽`) <私もです。愛ちゃんの夢がかなうようにみんなで頑張りましょう
( ・e・) <私はすでに夢がかなったので、どっちでもいいです。
Σ川;o・-・) <ズガーーーーン新垣ちゃん、それは間違っています!!!!!
つづく!!!
次回をお楽しみに!!!
- 35 :名無し娘。:2005/07/10(日) 23:48
- (・∀・)イイヨイイヨー!!
- 36 :名無し募集中。。。:2005/07/10(日) 23:49
- 新垣おもしれえwww
- 37 :名無し娘。:2005/07/10(日) 23:50
- 愛ちゃんの良さがよく描けてると思う
これからも期待!
- 38 :名無し娘。:2005/07/10(日) 23:52
-
照れやの高橋きゃわっ
- 39 :名無し娘。:2005/07/10(日) 23:53
- マジで期待の新星と予想してみる
まさか真性じゃないよな・・・
- 40 :名無し娘。:2005/07/10(日) 23:54
- >>35-38
明日学校だろ。中学生は早く寝なさい。
- 41 :名無し娘。:2005/07/11(月) 00:03
- うはwwwwwwwww夢がひろがりんぐwwwwwww
- 42 :名無し娘。:2005/07/11(月) 00:05
- ネタ以前の問題だな、こりゃ
だがコテハンのセンスはヤバイ笑える(笑
- 43 :名無し娘。:2005/07/11(月) 00:13
- >愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士さん
メール欄にsageって入れて書き込むとポイント貰えるよ
せっかく面白いんだから次からはそうしてみたら?
- 44 :名無し娘。:2005/07/11(月) 00:15
- なんか、狩狩には珍しい純真なんだか素直な新人だなぁ
- 45 :名無し娘。:2005/07/11(月) 00:30
- 俺の抱腹絶倒のネタですらレスつかないのにな。
あんまやりすぎると反感買うよ。今はまだ笑ってられるけどさ。
- 46 :名無し娘。:2005/07/11(月) 00:43
- >>45
おいおい、お前さんのネタとモノクローム先生のネタでは次元が全く違いますよ?
- 47 :名無し娘。:2005/07/11(月) 01:03
- >45-46
新人のネタスレで揉めごと始めるなよw
- 48 :名無し娘。:2005/07/11(月) 19:47
- すごい面白いですよ、モノクローム剣士さん。
最初はいろいろ言ってくる人もいるでしょうが、負けないでください。
少なくとも僕は応援してますからね。
- 49 :名無し娘。:2005/07/11(月) 20:18
- 完成度高いな。末恐ろし。
- 50 :名無し娘。:2005/07/11(月) 22:40
- 新垣の台詞がオチなのか
紺野の台詞がオチなのか
「次回をお楽しみに!!!」がオチなのか
>>33がオチなのか
よくわかんないけど、とにかく面白いです
愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士がんばってください
- 51 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/18(月) 21:06
- >>35
イェイ!
>>36
それでいて愛ちゃんはかわいいよ!
>>37
愛ちゃんはとってもいい子です。thx!
>>38
僕もそう思った。
>>39
愛ちゃんは今も昔も期待の新星だよ!
>>40
中学生だとか勝手に決めつけイクナイ!!
>>41
夢がイカリング!なんちゃって。
>>42
僕のコテハンは「モノクローム剣士」だよ。「愛ちゃんオンリーラブ」は僕の永遠の気分。
>>43
テストしてみたけどよくわからなかった。登録とかするの?
>>44
僕はとっても素直だって言われる。愛ちゃんにもそう言われると思う。
>>45
やり方次第だよ!詳しいやり方は内緒だけどね!
>>46->>47
揉めごとじゃないよ。僕はいろんなレスがあるほうが好きだ。僕のためになる!
>>48
応援thx!僕は負けないから大丈夫。
>>49
まだまだ未熟だよ!大きな顔文字とか組み立てたりとかできないから。
>>50
新垣ちゃんのボケと紺野ちゃんのツッコミがオチだよ。
- 52 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/18(月) 21:06
- おかげさまで(イェイ!)、想像以上にレスがついて毎日びっくりしています。
いつまで続くか自分でも不安だったけど、連載は大変だけど楽しいと思った。
朝おきてレス見たらいっぱいとか、2ちゃんねるとかでもあるけどやっぱり嬉しい。
さぶいレスもあるけど僕は結構強い子だし、煽り耐性(!)とかできてるから大丈夫。
優しい人が多いからこの掲示板は好き。もっと愛ちゃんの話とかしてくれたらモアグッド!
- 53 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/18(月) 21:08
- 川’ー’川 <私たちはこれからモーニング娘。です
∬∬ ´▽`) <でもなんだかまだ実感がわきません
川o・-・) <私もです。緊張はしますが実感はわきません。
川’ー’川 <それは大丈夫です。今日からは先輩と一緒にレッスンをしたりテレビに出たりします
( ・e・) <テレビに出るなんてとても緊張します
∬∬ ´▽`) <それに先輩たちに迷惑をかけてしまわないか心配です
川o・-・) <それを聞いて私も不安になってきました
川’ー’川 <みんな前向きになりましょう。オーディションに合格したのだから自信を持ちましょう
∬∬ ´▽`) <そうですね。高橋ちゃんの言う通りです
川oT-T) <でも私は赤点合格でした。みんなのように自信は持てません
川’ー’川 <紺野ちゃん大丈夫です。一年後はきっとみんな一人前のモーニング娘。になっています
∬∬ ´▽`) <一年後ですか。なんだか想像するだけで楽しくなってきます
川’ー’川 <みんなは一年後、どんなメンバーになってると思いますか?
( ・e・) <うーん・・・・・私は富士山に登頂できるくらいのメンバーになっています
∬∬ ´▽`) <私もです。私も富士山に登頂できるくらいのメンバーになっています
Σ川;’ー’川 <ズガーーーン二人は未来予言者ですか!!!!!
川o・-・) <残念ですが、二人とも富士山に登頂するのを断念していると思います
Σ川;’ー’川 <ズガーーーーン紺野ちゃんも未来予言者ですか!!!!!
つづく!!!
次回をお楽しみに!!!
- 54 :名無し娘。:2005/07/18(月) 21:09
- 未来予言者ワロタ
- 55 :名無し娘。:2005/07/18(月) 21:10
- 更新キタ━━━━━━ヽ(≧∇≦)ノ━━━━━━!!!!!
- 56 :名無し募集中。。。:2005/07/18(月) 21:11
- (・∀・)イイヨイイヨー!
- 57 :名無し娘。:2005/07/18(月) 21:13
- >モノクローム剣士
だからあ、メール欄にsage入れろって。2ちゃんねるにも詳しいんだろ?
ポイントはよく知らんが、お前くらいのスキルある奴ならわかるだろ?
- 58 :名無し娘。:2005/07/18(月) 21:13
- えっ・・・?
- 59 :名無し娘。:2005/07/18(月) 21:15
- 更新乙
ここ別の意味で楽しみ
- 60 :名無し娘。:2005/07/18(月) 21:15
- いや更新したの目立たせるためのあげだろw
なんかネタが素直すぎて癒される俺ガイル
- 61 :名無し娘。:2005/07/18(月) 21:16
- 新参なのか古参なのかわからん奴だなw
- 62 :名無し娘。:2005/07/18(月) 21:17
- お前は天才か
>夢がイカリング!
とか尋常じゃないセンスの持ち主だなおい
- 63 :名無し娘。:2005/07/18(月) 21:25
- うはwwwwうそくせええええええええええええええええええwwwwwwwww
- 64 :名無し娘。:2005/07/18(月) 21:25
- 記念カキコ
- 65 :名無し娘。:2005/07/18(月) 21:30
- 高橋っていまいち人気ないよな?
ほれ、これでモアグッドだろ
- 66 :名無し娘。:2005/07/18(月) 21:45
- 更新きてたのか
今一番リアル更新に遭遇したいスレだったのに
- 67 :名無し娘。:2005/07/18(月) 22:16
- 悔しいがワラタ
富士登頂断念ってwww
- 68 :名無し娘。:2005/07/19(火) 00:02
- 俺はこのスレを推す!
- 69 :名無し娘。:2005/07/19(火) 00:29
- かつおぶし
- 70 :名無し娘。:2005/07/19(火) 14:38
- ここは疑惑のインターネッツですね
- 71 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/20(水) 22:19
- >>54 イェイ!これはダブルオチ。
>>55 ミナミーーーーー!!!!!
>>56 thx!
>>57 2ちゃんねるにも色々あって板によって違うよ。それにこの掲示板にポイントがあるなんて嘘だよ。
>>58 ほらね、ポイントなんて無いんだよ。嘘を嘘と見抜けないと掲示板を使うのは難しい!!!
>>59 別の意味が気になるけどthx!
>>60 愛ちゃんは癒し系だと思う。僕は愛ちゃんに癒されて生きている。
>>61 僕は人参だよ!なんちゃって。
>>62 僕はセンスなんて持ってない。僕の部屋には扇風機がある!なんちゃって。
>>63 キミモネー!
>>64 必殺・記念カキコ返し!
>>65 愛ちゃんにもアンチがいるってことは僕も知ってる。でもそれも愛情の裏返しなんだと思う。
>>66 thx!未知との遭遇・・・・・その答えは内場君!
- 72 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/20(水) 22:20
- >>67 僕は二人にはもう一度挑戦してほしいと思う。だって何事も富士の山も一歩ずつだから。
>>68 押忍!
>>69 僕はモノクローム剣士だ!かつお武士なんて敵じゃない!
>>70 そういうコピペは知ってる。だからマジレスはしないよ。
- 73 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/20(水) 22:20
- かなり連載に慣れてきたけど、やっぱりネタを書くのはとっても難しいことだと思う。
当たり前のように書けたら一番だけど、僕にはまだ無理だ。なかなか思うようには書けない。
車で免許が必要なことを考えたら、僕はまだまだ仮免許(カリメン)か初心者マークだ。
ここの掲示板は僕なんかでも自由に書けるから好きだし、優しい人が多いから好き。
ここ以外でもワラタ貰うけど、苦労して書いて貰うのはとても格別だから嬉しいです。
- 74 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/20(水) 22:20
- 川’ー’川 <先輩たちとの初めてのダンスレッスンが終わりました
川’ー’川 <とても緊張したけど、先輩たちのダンスはやっぱり凄かったです
∬∬ ´▽`) <私も早くあんなふうに踊りたいです。地元でのレッスンとはレベルが違いました
( ・e・) <間近で見る先輩たちに圧倒されました。ついていけるかどうか心配です
川oT-T) <・・・・・
川’ー’川 <紺野ちゃん?突然どうしたんですか?
川oT-T) <私だけ、全然ついていけませんでした。先輩にも・・・・・みんなにも・・・・・
( ・e・) <私も泣きたい気持ちは同じです。先生の冷たい視線が私に向けられていました
川oT-T) <私は先生に怒られました・・・・・やる気がないなら帰れと言われました・・・・
∬∬; ´▽`) <・・・・・
(; ・e・) <・・・・・
川’ー’川 <そんなことはないです。紺野ちゃんのやる気は私がよく知っています
川oT-T) <高橋ちゃん・・・・・
川’ー’川 <私たちは四人で一人です。だからみんなで頑張ればきっと大丈夫です
∬∬ ´▽`) <そうです。みんなでカバーしあえば、きっと大丈夫です
( ・e・) <私もそう思います。きっと大丈夫です。後藤さんもそう言っていました
川oT-T) <・・・・・?
( ・e・) <大丈夫〜きっと大丈夫〜♪
川oT-T) <グスン、みんなありがとう・・・・・後藤さんありがとう・・・・・。私、頑張ります!
つづく!!!
次回をお楽しみに!!!
- 75 :名無し娘。:2005/07/20(水) 22:23
- いいねえ
- 76 :名無し娘。:2005/07/20(水) 22:26
- おいおい、なんか作風違くないか?
いい話やんか……
- 77 :名無し娘。:2005/07/20(水) 22:28
- レスがキレてるね
- 78 :名無し娘。:2005/07/20(水) 22:29
- 怒涛の自演は今日はお休み?それとも飽きた?
てかマジ泣けたw
- 79 :名無し娘。:2005/07/20(水) 22:30
- なたでここ
- 80 :名無し娘。:2005/07/20(水) 22:32
- それは後藤の歌だろ!っていうオチなのかな?
高等すぎて俺には理解できなかった
- 81 :64:2005/07/20(水) 22:37
- 記念カキコ返されたの初めてだ(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
- 82 :名無し娘。:2005/07/20(水) 22:52
- 紺野赤点ネタとか、絶対古参だろ!
- 83 :名無し娘。:2005/07/20(水) 22:53
- モノクロ先生、なんか落ち込んでる?
- 84 :名無し娘。:2005/07/20(水) 23:06
- 異様な速さで更新後に連続レスついてるなww
- 85 :名無し娘。:2005/07/20(水) 23:17
- 遅レスだが、加入時の小川は太ってないぞ
- 86 :名無し娘。:2005/07/21(木) 20:52
- 久住加入って時期にこのネタは新鮮だな。
- 87 :名無し娘。:2005/07/21(木) 21:38
- (●´ー`)<つまらんネタだべ
- 88 :名無し娘。:2005/07/21(木) 22:55
- >>87
?
- 89 :名無し娘。:2005/07/22(金) 07:41
- 火炙り
ttp://ayatan.zapto.org/test/bunkatsu-DL-kinshi/ayatan089.mp3
- 90 :名無し娘。:2005/07/22(金) 23:24
- イイヨイイヨー
- 91 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/24(日) 22:50
- >>75 イェイ!
>>76 thx!
>>77 僕は怒ってないです。キレたりとかしません。
>>78 自演なんてしていない。僕は僕オンリーだ!
>>79 ずっと菜種油を固めた食べ物だと思ってた。でも違うらしい・・・・・。
>>80 解釈は人それぞれだと思う。日常の会話だってそうだ。だからこそ人生は豊穣だ!
>>81 僕の必殺の必殺技だ!
>>82 僕は愛ちゃんのことをたくさん調べた。だから紺野ちゃんのこともたくさん知った。
>>83 僕は落ち込んでなんかいないよ。ネタを書くのは大変だけど面白いことでもあるのだから。
>>84 全て愛ちゃんのおかげだと思ってる。でも僕はまだ未熟だ。愛ちゃんの良さがうまく書けない。
>>85 てっきり太ってたと思ってた。小川さんごめんなさい。
>>86 先週のうたばんで久住ちゃんを見た。とってもかわいい子だと思った。
>>87 僕はそういう煽りには慣れてるからビクともしない!むしろ情熱をかきたてられるのだァァ!!!
>>88 気にしなくていいと思う。色んな人がいて色んなことがあるのが匿名掲示板の宿命なのだから。
>>89 凄いと思った。アルバムに入ってるバージョンなのかな?
>>90 ありがとう。thx!
- 92 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/24(日) 22:51
- 愛ちゃんがとても可愛いので、僕は愛ちゃんのことを考えるだけで胸が締めつけられるほどだ。
いい加減な気持ちじゃない。でも僕は愛ちゃんの一ファンにすぎないし、僕はそれでいいと思う。
当たり前のことだ。愛ちゃんは僕に夢とか希望とかを与えてくれる。だから僕はそれを広めたい。
よけいなことかもしれないけど、愛ちゃんの良さを広めることが僕の使命なのかもしれない(ジシンカジョー
朝おきて夜ねるまで僕は愛ちゃん一筋(オンリーラブ!)だ。夢の中をいじれないのだけが悔しくてたまらない。
- 93 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/07/24(日) 22:52
- 川’ー’川 <先輩たちともだいぶ打ち解けてきました
∬∬ ´▽`) <レッスンでは厳しいけど、それが終わるととても優しい先輩たちです
( * ・e・) <今日は後藤先輩にダンスを教えてもらいました。嬉しくて死にそうです
川;o・-・) <私は今日も怒られました。でもみんながいてくれるので、諦めずに頑張ります!
川’ー’川 <私も紺野ちゃんの頑張りを見習いたいと思います
∬∬ ´▽`) <紺野ちゃんの頑張りを見ていると、私もやる気が出てきます
川*o・-・) <そう言ってもらえると、とっても嬉しいです
( * ・e・) <今日は安倍先輩とも話をしました。嬉しくて死にそうです
川’ー’川 <新垣ちゃんはよっぽどモーニング娘。が好きだったんですね?
( * ・e・) <もちろんです。私はモーニング娘。が三度の飯より大好きです
川;’ー’川 <ズガーーーン御飯はちゃんと食べましょう!!!!!
∬∬ ´▽`) <私もモーニング娘。が大好きだけど、三度の御飯も三時のおやつも夜食も大好きです
川;’ー’川 <ズガーーーーンそれは食べすぎです!!!!!
川o・-・) <小川ちゃんはちゃんとカロリー計算をしないと後で大変なことになります
川;’ー’川 <ズガーーーーーン紺野ちゃんはやっぱり未来予言者ですか!!!!!
つづく!!!
次回をお楽しみに!!!
- 94 :名無し娘。:2005/07/24(日) 22:56
- (・∀・)イイヨイイヨー!!
- 95 :名無し娘。:2005/07/24(日) 22:57
- 更新キタ━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)∀゚)゚)━━━!!!!
- 96 :名無し娘。:2005/07/24(日) 23:09
- 高橋のツッコミは神レベルだなw
御飯はちゃんと食べましょうとか、超絶ワロタ
- 97 :名無し娘。:2005/07/24(日) 23:42
- お前軍艦だろ?
- 98 :名無し娘。:2005/07/25(月) 04:13
- ズガーン
- 99 :名無し娘。:2005/07/25(月) 06:40
- ちいたけお
- 100 :名無し娘。:2005/07/28(木) 03:50
- ののたんに捧げる100ゲット
- 101 :名無し娘。:2005/07/30(土) 23:38
- 更新まだかよ早く更新しろよモノクローム
- 102 :名無し娘。:2005/07/31(日) 04:28
- \| | | \ / 同|/
\ |≡ヽ:| ___◎ _ r‐、r‐、 /≡|
\|田‖|\ (___ ) ∩ __ (_)i⌒i i ノ ノ |‖田|/
\ |田‖|\| ノ ノ ⊂, ⊃(__) __ノ ノ _し' し '::::: /|‖田|
\|田‖|\| (_ノ (/U ( ___/ (_)(_) |/|‖田|/
\ |田‖|\|\ ____ /|/|‖田|
\|田‖|\| | ___[____]___ | |/|‖田|/
\ |田‖|\| |\ /━━━━━━━━━ \ /| |/|‖田|
\|田‖|\| | |┃| ̄ ̄| ○ ○ .[三鷹]┃| ::: | |/|‖田|/
|田‖|\| | |┃| ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|┃| :::: | |/|‖田|
|田‖|\| | |┃|__||______|┃| :::: | |/|‖田|
|田‖| | | |┃ ┃| :::: | | |‖田|
|田‖| | | |┗━━━━━━━━━┛| :::: | | |‖田|
|田‖| | | | ━━ ━━ ━━ | :::: | | |‖田|
|田‖| | | | [ モノクローム ] |
|田‖| |/ | \_/ |
|田‖|/| | ○ ━━━ ○ | ヽ(^v^ )ノ
|≡‖|/: |___________| ( ) ミ3
/|品‖ i___|_[=,=]_|___i く└ ミ3
/ | / |||──────||| \
/ / // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\ \
/ / // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\ \
/ // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\ \
がんばれ
- 103 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/01(月) 21:04
- >>94 thx!べりーまっち!
>>95 イェーーーイ!
>>96 愛ちゃんは女神だ!天使なんか目じゃない!
>>97 僕は軍艦にだって戦車にだって剣だけで立ち向かう!悠久のモノクローム剣士だ!!!
>>98 ドッカーーーン!
>>99 ちるちるみちる!
>>100 僕は全てを愛ちゃんに捧げる!僕の全てだ!!!
>>101 言われなくたって僕は更新する!それが僕の使命だ!
>>102 電車男なんか時代遅れだ!これからは僕と愛ちゃんが時代を創る(つくる)!!!
- 104 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/01(月) 21:04
- なんだか僕は別世界に迷い込んでいるようだ。現実と夢想の狭間にあるのがモノクロームな世界です。
いつもは僕も現実を生きているんですけど、僕は愛ちゃんのためならモノクローム剣士に変身する!!!
言葉や文字でこの感覚を表現するのは難しい。わかってくれる人も多分いない。僕は新たな段階に進んだ。
やばいスキルを身につけたのだ。僕は全てを超越した。これは愛ちゃんに次いで歴史上二人目の快挙です。
いまの僕みたくモノクロームを操る人間がいるとすれば、愛ちゃんしかいない。つまり僕は愛ちゃんに導かれたのだ!
- 105 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/01(月) 21:05
- 川’ー’川 <いよいよ本格的なモーニング娘。の仕事が始まろうとしています
∬∬ `▽´) <燃えてきました。顔文字の目がそれを表しています
川;o・-・) <小川ちゃんのやる気が凄まじくて、周りの空気が燃えています
( ・e・) <今日は安倍先輩のサインを貰いました。嬉しくて死にそうです
川’ー’川 <新垣ちゃんはモーニング娘。が大好きです。そしてとってもマイペースな女の子です
∬∬ `▽´) <私はセンターになります。そして私がモーニング娘。を引っ張ります
川’ー’川 <小川ちゃんはとても情熱家です。みんなその情熱に圧倒されています
川;o・-・) <私はセンターは無理だけど、みんなから認められるように少しずつ頑張ります
川’ー’川 <紺野ちゃんは少しオドオドしています。でも前向きになってきました
∬∬ `▽´) <高橋ちゃんはどうですか?私は高橋ちゃんが私の最大のライバルだと考えています
川’ー’川 <私はみんな大切な仲間だと考えます。お互いに切磋琢磨できる大切な存在です
∬∬ `▽´) <私の考えは少し間違っていたかもしれません。でも高橋ちゃんはやっぱり私のライバルです
川’ー’川 <もちろんそれでいいと思います。みんなで一人前のモーニング娘。になれるように励みましょう
( ・e・) <私は一日も早く先輩たち全員分のサインを手に入れようと励んでいます
川’ー’川 <でもそこにはもちろん新垣ちゃんの自分のサインも必要です。私たちもモーニング娘。なのです
( * ・e・) <あっ・・・・・
川’ー’川 <これからは新垣ちゃんも、私たちも、ファンにサインをする立場です
( * ・e・) <なんだかとってもワクワクしてきました。私はすっかりそのことを忘れていました
川;o・-・) .。oO(だけど私はまだ無理です。私はまだ正式なメンバーではありません)
川’ー’川 <紺野ちゃん、どうかしましたか?なにか心配ごとですか?
川;o・-・) <いえ、なんでもないです。早くみんなに追いつけるように頑張ります
( * ・e・) <紺野ちゃん、心配しなくても大丈夫です。私のサインならもちろん無料で差し上げます
川;’ー’川 <ズゴーーーーッそういう心配してるのではないと思います!!!!!
( * ・e・) <もちろんみんなのサインも私に下さい。できれば「新垣ちゃんへ」って入れてください
川;’ー’川 <ズゴーーーーッ新垣ちゃんはよっぽどサインマニアですね!!!!!
川;o・-・) <今日はまだレッスンが残ってるので、サインはまた今度にします。ごめんなさい
( * ・e・) <はい。楽しみに待っています。ただし「新垣ちゃんへ」って入れるのを覚えておいてください
川;’ー’川 .。oO(紺野ちゃん、どうしたのかな。悩みごとがあるみたいだけど)
つづく!!!
次回をお楽しみに!!!
- 106 :名無し娘。:2005/08/01(月) 21:11
- アミノサプリ
- 107 :名無し娘。:2005/08/01(月) 21:26
- 俺も愛ちゃんのサインが欲しい
- 108 :名無し娘。:2005/08/01(月) 21:29
- 俺も俺もっ!!!
- 109 :名無し娘。:2005/08/01(月) 21:55
- 新垣のサインください。できれば「新垣ちゃんへ」って入れてください。
- 110 :名無し娘。:2005/08/01(月) 21:56
- (・∀・)イイヨイイヨー!!
- 111 :名無し娘。:2005/08/01(月) 22:05
- 先生、更新乙です!毎回楽しみにしてます!これからも頑張ってください!
- 112 :名無し娘。:2005/08/06(土) 00:52
- なつやすみ
- 113 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/15(月) 23:36
- >>106 くらえっ!アミノサプリ返しだ!
>>107 君はきっといい人だと思う。
>>108 君はきっといい人だと思う。
>>109 面白い!座布団一枚!
>>110 thx!これはサンクスと読む!
>>111 ありがとー!でも先生は照れくさいので生徒と呼んでください!
>>112 残念!僕はやばい!
- 114 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/15(月) 23:37
- 愛ちゃんはこの夏は何をして過ごすのだろう。僕はそんなことを考えながらも、僕の夏は驚くことにハワイなのだった!
もちろんうらやましがる人がうらやましがるのは優越感だ!僕は胸をときめかせて船でハワイ航路へと行ったのです!
行けばユートピアが待っていた!ハワイは楽園でした!しかもただの楽園ではないのです!ハワイは島なのです!
アイランド!つまり愛ちゃんの国です!だってハワイは島だから!だから僕は海で海を泳いで海を満喫したのです!
泳ぐと海パンが大きいのでずれ落ちそうになったりして、うふふふふ、これは若干笑い話の思い出話になることでしょう。
おもいきりくだらない思い出だけどこれが僕が今年の夏にハワイに行った思い出です。来年は愛ちゃんと行きたいです。
- 115 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/15(月) 23:38
- 川’ー’川 <今日は朝から小川ちゃんの話題でもちきりです
( ・e・) <そうです。お餅を切って食べたのに喉に詰まってしまったのです
川;’ー’川 <ズゴーーーーッそれはもちきりじゃなくて切り餅です!!!
( ・e・) <間違えました。小川ちゃんの髪型がものすごいことになっているのです
∬∬∬ `▽´) <こんにちは小川です。ドライヤーを頑張ったら髪が爆発しました
( ・e・) <そのドライヤーはきっと努力家です。どこで売っていますか?
川;’ー’川 <ズガーーーーン頑張るの意味が違いますアーンド売ってたら買うのですか!!!!!
∬∬∬ `▽´) <なんだか芸術の気持ちがわかりました。ズバリ爆発です!
川;’ー’川 <ズガーーーン小川ちゃんは燃え尽き症候群に十分に注意してください!!!!!
川;o・-・) <なかなか似合ってると思います・・・・・
∬∬∬ `▽´) <たった今おほめに預かりました小川です。この喜びはドライヤーに伝えたいです
川;’ー’川 .。oO(紺野ちゃん、やっぱり元気がないな。どうしたのかな)
( ・e・) ガサゴソガサゴソ
∬∬∬ `▽´) <新垣ちゃん何してるのですか?
( ・e・) ゴーーーーーーーゴーーーーーーー
∬∬∬ `▽´) <それはもしかしてドライヤーですか?
∬∬* ・e・) <ジャーン私も爆発してみました。結構似合ってると自負しています
∬∬∬ `▽´) <ズガーーーーンとてもよくお似合いです!でも負けは認めません!!!
川;o・-・) <・・・・・
川’ー’川 .。oO(そうだ。紺野ちゃんを元気にするために私はあることを考えました)
∬∬* ・e・) <これはなかなか癖になるかもしれません。今年のベストヘアー賞にノミネートされるでしょう
川’ー’川 ゴーーーーーーーゴーーーーーーー
∬∬∬ `▽´) <まさか高橋ちゃんもですか?
∬∬’ー’川 <爆発しましたーーーー!!!
∬∬* ・e・) <ズゴーーー高橋ちゃん左右で髪型が違います!まさに芸術です!
∬∬∬ `▽´) <うーん、こうなると全員揃えてみたくなります。異議がある人は挙手してください
川;o・-・) <えっ
∬∬∬ `▽´) <異議がないと認めます。よってただ今より紺野ちゃんも爆発します
川;o・-・) ゴーーーーーーーゴーーーーーーー
∬∬;o・-・) <わっ、こんなになっちゃいました
∬∬* ・e・) <我がライバルに認定するくらい似合っています!爆発です!
∬∬∬ `▽´) <ですがまだまだ私にはかないません。そこはお間違いのないようにお願いします
∬∬’ー’川 <紺野ちゃん、爆発した気分はどうですか?
∬∬;o・-・) <えっと・・・・・なんだか白線の内側にお下がりくださいという気分です
∬∬*’ー’川 <ズガーーーーン紺野ちゃんのコメントも爆発しました!!!!!
∬∬*o・-・) .。oO(みんな、私を元気づけようとしてくれたんですね。みんなありがとう。ドライヤーありがとう)
- 116 :名無し娘。:2005/08/15(月) 23:42
- なんか爆発しちゃったな、おい
- 117 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/15(月) 23:45
- つづく!!!
次回をお楽しみに!!!
なんか量が多かったので忘れてしまいました。
続くのでお楽しみに。
- 118 :名無し娘。:2005/08/15(月) 23:46
- 更新キタヤヨ━━━━━━川*’ー’)━━━━━━!!!
- 119 :名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 23:47
- つまらん
今回はちょっとだけ笑ったけどな
- 120 :名無し娘。:2005/08/15(月) 23:48
- (・∀・)イイヨー!
- 121 :名無し娘。:2005/08/15(月) 23:51
- ハワイごときで妄想とかメガカワイソス
- 122 :名無し娘。:2005/08/15(月) 23:53
- 批判というわけじゃないが、なんか変に調子こいてる気がする
個人的に最初の頃の高橋とかの方がよかった
- 123 :名無し娘。:2005/08/15(月) 23:57
- まあなんだ、言いたいことは特にない
- 124 :名無し娘。:2005/08/16(火) 00:01
- 本当は今年もまたラジオ体操皆勤賞なんだろ?
とっくに素性ばれてるよ。
- 125 :名無し娘。:2005/08/16(火) 00:03
- ヒント: I P
- 126 :名無し娘。:2005/08/16(火) 00:11
- レスがないと可哀相だから俺がレスしといてやるよ
だってまだ誰もレスしてないだろ?www
- 127 :名無し娘。:2005/08/16(火) 00:16
- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここまで自演
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 128 :名無し娘。:2005/08/16(火) 00:49
- 自演はジ・エンド
- 129 :名無し娘。:2005/08/16(火) 01:05
- あいちばんぱく
- 130 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/17(水) 17:57
- >>116 ドッカーン怒った象!つまりエレファント!
>>117 これは僕のレスだ!
>>118 愛ちゃんきゃわす!
>>119 すずらん!
>>120 イェイ!
>>121 妄想とか決めつけるのメガカワイソス。
>>122 愛ちゃんにも色々な側面がある!それを認めてこそ本当のファンだ!僕はそう思う!
>>123 僕だってない!
>>124 君には彼岸花がお似合いだ!根性を癒したまえ!
>>125 インターネットプロトコルがどうかしたかね?僕のプロトコルは愛ちゃんに接続済みだ!
>>126 君の目は疑いの目だ!だけどその目は全てを捉えきれていない!惑わされるな!
>>127 君の自演には畏れ入った!だけど僕は勝負を諦めたりなんかしない!
>>128 君はコイチだ!
>>129 君はコリン星を見つけられなかったのかい?
- 131 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/17(水) 17:58
- 知れば辛いこともある。でも知らずにいて幸せでいるより知って辛くなる道を選ぶ、それもまたファン特有の悩みだ。
ただ淫らな噂は嘘でも少し辛い。愛ちゃんが誰かと不純異性交遊してるとか黒人と夜の街に消えて国際交流してるとか、
ひがみとかじゃなくて単なる嘘とか誹謗中傷とかの類(たぐいと読む)だと思うし、2ちゃんねるなんてガセばっかりだし、
まだ噂らしいというだけだから僕は愛ちゃんを清純だと信じてるから、それはきっと嘘で愛ちゃんはきっと清純だ。当然。
しかも狂いまくってる2ちゃんねるの言うこと僕は信じないから問題ない。愛ちゃんの目が全て答えてくれてる。てぃひっ!
- 132 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/17(水) 17:58
- 川’ー’川 <私たち5期メンバーはみんな仲良くなりました
∬ `▽´) <なんだか運命を感じる私がいます
( ・e・) <ジャジャジャジャーン小川ちゃんはベートホーフェンですか!!!
川o・-・) <どどどどよめきっ新垣ちゃんはナイス発音人です!!!
川’ー’川 <この調子で頑張って、モーニング娘。を盛り上げていきましょう
∬ `▽´) <もちろんです。そのために私がいるのです(事実)
( ・e・) <ズガーーーーン小川ちゃんは非/未来予言者ですか!!!
川o・-・) <お客様の中に未来予言者はいらっしゃいませんか?いらっしゃいませんか?
( ・e・) <紺野ちゃんの未来予言者探索は緊急を要します。議長、緊急動議を提出します!
<ふっふっふっふっふっふっふっふっふっふっ・・・・・
Σ川;’ー’川 <な、なにですか?
Σ∬;`▽´) <こ、この声は?
Σ( ;・e・) <ま、まさか!!!
Σ川;o・-・) <ふが10個で豆腐!!!
<ズガーーーーン紺野さんはおしゃれダジャレマニアですか!!!!!
Σ川;’ー’川 <で、できる!!!
Σ∬;`▽´) <な、なにやつ!!!
Σ( ;・e・) <ま、まさか!!!
Σ川;o・-・) <おしゃれダジャレマニア判定人!!!
<ズゴーーーーッ私はおしゃれダジャレマニア判定人ですか?いいえ、多分違います
Σ川;’ー’川 <あなたは誰ですか?
Σ∬;`▽´) <もしかして新キャラですか?
Σ( ;・e・) <ま、まさか!!!
Σ川;o・-・) <10年前に生き別れた腹違いの妹の母親の弟の友達の隣人の上司の遠い親戚!つまり赤の他人!
<ズゴーーーーッノットレッドノットレッド!アーンド新垣さんは三回連続セイムワードですか!!!
- 133 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/17(水) 17:59
- ババババーーーン(登場の効果音)
r====i
[ ★ ]
从 ´ ヮ`) <我が名はれいにゃーす!人呼んでれいにゃーす!本籍地は福岡県のれいにゃーす!
Σ川;’ー’川 <ズガーーーーン正体不明の福岡県人(正体は福岡県人)を発見しました!!!
Σ∬*`▽´) <私の予想通り新キャラだったので私が未来予想者Uだということが判明しました!
Σ( ;・e・) <ズガーーーーン小川ちゃんは卒業してからもう三度目の春ですか!!!
Σ川;o・-・) <それより、これは一体全体どういう風の吹き回す展開ですか?つまりどういう風の吹き回し?
r====i
[ ★ ]
从 ´ ヮ`) <我は現実と夢想の狭間にあるモノクロームな世界から遣わされた未来予言者なり
モーニング娘。の没落を食い止めるため、5期メンバーを指導しに来たあるよ
川*’ー’川 <あはははは。モーニング娘。の没落だなんて、あなたはとんだ未来予言者(少し中国訛り)ですね
∬*`▽´) <とんでる平賀源内もびっくりです
( *・e・) <その西田敏行主演のおっかなびっくりの時代劇は全く知りませんが、確かにぶっとびです
川*o・-・) <ズガーーーーン知ってるじゃないですか!
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <え、えーと、だからその、未来から来て、それであの、皆さんに是非頑張ってもらおうと・・・・・
川*’ー’川 <本当に未来から来たのなら教えてください。福井県が首都になったりしますか?
∬*`▽´) <私はカウントダウンTVの恋人にしたい女性タレントランキングの何位くらいですか?
( *・e・) <未来の日本経済はどうなっていますか?成長株は何ですか?どんなブームが来ますか?
川*o・-・) <私は一人前のモーニング娘。になっていますか?私がセンターで歌う日は来ますか?
- 134 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/17(水) 18:00
- >高橋さん
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <えーと、無理です
>小川さん
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <圏外です(一人だけ)
>新垣さん
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <えーと、踊り場がどうとかって。よくわからないけど多分踊り場で足を止めて時計の音を気にしてる?
成長株はわかりません。だけどライブドアのフジテレビ買収騒動とかあって、だからライブドア?
あとブームは韓流ブームって言って、なんかヨン様っていう抜作先生みたいな顔の人が人気です
>紺野さん
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <一人前というか、全員半人前というか一軍半というか、つまり平均には達してるかと思います
あとセンターとかはもはや関係ありません。紅白で紺野さんがセンターで歌うくらいですから
- 135 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/17(水) 18:01
- 川;’ー’川 <あ、あははははっ。やっぱりただの嘘つきだったようです
∬;`▽´) <あ、あははははっ。私もそう思います。未来予言者なんて大嘘です。圏外なんて大嘘です
( ;・e・) <いくらIT旋風だからって、弱小の無料プロバイダがフジテレビ買収だなんて、絶対に不可能です
川*o・-・) <・・・・・未来予言者です!この人は未来予言者です!間違いありません!本物の未来予言者です!
Σ川;’ー’川 <ズガーーーーン紺野ちゃんは詐欺師にまんまと丸め込まれましたか!つまり団子状態!
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <えーと、だからまあ、丸め込んだとかじゃなくて、本当に未来予言者なんですけど
川;’ー’川 <・・・・・
∬;`▽´) <・・・・・
( ;・e・) .。oO(念のためにライブドア株を買っておきましょうか。資金は捨てるほどあるのです)
川*o・-・) <私が紅白でセンターなんて、未来はローズカラーです!モーニング娘。は未来永劫安泰です!
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <あ、えーと、紺野さんがなんか勘違いしてるみたいなんですけど・・・・・
それは薔薇色というか、もうなんかどうでもいいというか、事務所もやけくそというか・・・・・
Σ川;’ー’川 <ビビビビーーーン微妙に説得力がある!
Σ∬;`▽´) <ビビビビーーーン同上!
Σ( ;・e・) <ということはUFA株はいつ頃手放せば!
川;o・-・) <そ、そんな・・・・・やけくそで私をセンターにするだなんて・・・・・
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <いや、だからその、モーニング娘。は没落するって。最初に言ったんだけど
川;’ー’川 <ま、まだ微妙に信じられません。どのように没落するのか、具体的に説明してください
∬;`▽´) <その通りです。議長、会則第一条に則り具体的な説明を要求します。これは全てに優先します
- 136 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/17(水) 18:02
- r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <えーと、だから5期メンバーが入ってから、シングルの売上げが綺麗な下降直線だったりして
そんで6期メンバーがシャボンだまーって叫んで少しは盛り返したんだけど
でも10万枚割れとかが普通になっちゃって、というか人気のある先輩とかみんな卒業しちゃってて
一般人からはメンバーを一人も知らないとか言われて、しかも人気があった先輩たちも惨敗続きで
後藤さんは美少女の面影もなくコンサは空席祭りで、しかもそれが普通になってもう祭りにすらならず
それに卒業した安倍さんなんか素敵だなって叩かれて紅白辞退して活動自粛したりなんかして
さらに矢口さんなんか男作って勝手に辞めちゃったし、吉澤さんはフットサルばっかりやってるし
残ってる年長者は吉澤さんと5期メンバーだけなのに5期メンバーは全く使い物にならなくて
つまりズバリ一言で簡潔に端的に適切に少し艶かしく説明すると、全部5期メンバーのせい
Σ川;’ー’川 <ズガーーーーン少しも艶かしくないはずなのにほんのりとした艶かしさがたゆたっている!!!
Σ∬;`▽´) <ズガーーーーンたゆたっているのですかーーー!!!
Σ( ;・e・) <ズガーーーーンたゆたっているのですーーーー!!!
Σ川;o・-・) <ズガーーーーンたゆたっているとかたゆたっていないとかは関係ありません!!!!!
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <まあそういうわけで、未来から5期メンバーを指導しに来たんだけど、大丈夫かいな
未来予言者編 愛媛愛媛スタート!
プリーズご期待!
- 137 :名無し娘。:2005/08/17(水) 18:23
- 降参
- 138 :名無し娘。:2005/08/17(水) 18:48
- 国会時事ネタやら松下時代劇ネタ更にお約束まで…お腹いっぱいですよ
タダ者でないねコリャ
- 139 :名無し娘。:2005/08/18(木) 02:26
- よもや展開があるとは思いもしませんでした
参りました
- 140 :名無し娘。:2005/08/18(木) 06:25
- なんだなんだ皆して降参しやがって
- 141 :名無し娘。:2005/08/19(金) 22:44
- \/
/\ てぃひっ!
- 142 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/21(日) 23:04
- 僕は僕で僕だけど、僕は僕が辛い。だから僕は今日は返事はしないよ。
- 143 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/21(日) 23:04
- 川;’ー’川 <モーニング娘。が没落するだなんて、信じられません
∬;`▽´) <私がいながら没落なんてありえません。私はモーニング娘。の黄金時代を築くためにいるのです!
( ;・e・) <生きる希望を失った気分です。つまり生きる希望を失った
川;o・-・) <センターは嬉しいけど将来に不安です。つまり将来に不安を感じている、またはどちらかと言えば感じている
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <まあそんなに悲観することもないと言うか、むしろ悲観するのかよって感じと言うか
だって未来の皆さん、そんな状況なのに危機感とかゼロで平気な顔でのほほんとしてるし
そんなに悲観するならちゃんと励めよって未来の自分たちに言って欲しい気分です。というか言え
川;’ー’川 <うーん、そう言われても私たちとしては困るばかりなんですけど
∬;`▽´) <私たちは励んでるし、危機感だって持ってるし、みんなで頑張って切磋(佐藤)琢磨してるし
( ;・e・) <具体的にどうなんでしょうか?私たちはどうなっているのですか?
川;o・-・) <私は実力でセンターに選ばれたのではないのでしょうか?やけくそなんでしょうか?
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <なんか凄い素直に心配してるみたいで、お前ら最初そうだったのかよ、とか言いたい。いやマジで
でもまあなんか危機感を抱いてくれたのは助かったと言うか、来てよかったと言うか、
えーと、とにかく私が色々指導しますんで、皆さんよく聞いてください
でもって聞くだけじゃなくてちゃんと実行してください。と付け加えて念を押しておくこの周到さよ
川;’ー’川 <は、はい
- 144 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/21(日) 23:04
- r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <えーと、まず高橋さんですけど、とりあえず一番の戦犯です
Σ川;’ー’川 <ズガーーーーン戦犯認定ですか!つまり戦争犯罪人に認定された!
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <将来のエースと期待されながら、期待だけで終わった典型的なドラフト1位です
顔も人気も実力もどれも今一つで中途半端で、そのくせアンチの数だけ見事に増殖成功(鼠算式)
とりあえず宝塚の話題はやめましょう。あと空気を悪くするだけなのでずっと黙っていましょう
友達を作ろうとか考えちゃいけません。しょせん仕事上の関係だと割り切ることを切に願います
それと存在自体が邪魔だという意見が未来のメンバー内から多々提出されていまして
これは仲が悪いはずのメンバー全員一致の意見ですので、深く真剣に受け止めていただきたいです
つまりまあ何と言うか、えーと、だから一年くらいしたら学業に専念とかした方がいいんじゃないかな?
Σ川;’ー’川 <ズガーーーーンそれは実質上の引退勧告ですか!つまり引退を勧告された!
∬;`▽´) <高橋ちゃんがそんな厄介者になってるだなんて、私は信じません!
( ;・e・) <もちろん私もです!
川;o・-・) <高橋ちゃんはとても良い子です!私の大切な大切な友達です!
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <はあ・・・・・その言葉少しでいいから未来のおめえたちに聞かせてやりてえ・・・・・これマジ
川;’ー’川 <・・・・・
- 145 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/21(日) 23:04
- r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <だからまあなんだ、早いうちに引退しといて、地元の福井信用金庫とかにでも勤めたりした方が
お互いに幸せって言うか、みんな幸せだし、本人だって練炭購入するかどうか悩まずにすむし
( ;・e・) <練炭?練炭って何ですか?
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <ああ、そっか、まだ知らないのか。えーと、未来では練炭っていうのが一種のトレンドになってて
特に若者とかに大人気で、まあ何と言うか、ある意味で幸せになれる最終手段みたいな
( *・e・) <なるほど。これはいいことを聞きました。早速練炭とやらを買い占める方向で手を打っておきましょう
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <それなら七輪も忘れないように・・・・・練炭とセット販売とかいいと思うよ
( *・e・) <それはどうもご丁寧に。古今稀に見るビジネスチャンスに感謝の言葉もありません!つまり礼は言わぬ!
- 146 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/21(日) 23:05
- r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <で、次だけど、新垣さんはえーと、この時代においてもかなり叩かれてると思うんですけど
( ;・e・) <ううう・・・・・せっかく見ぬふりをしていたのにズバリ指摘するのですか!つまり指摘された!
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <とりあえず前髪を下ろしてまゆげの手入れをちゃんとすれば大丈夫だと思います
そしたら数年後には最近新垣って綺麗になったよな?とか言われること間違いなし
まあしばらくは無理だろうけど、そのうち堀北真希程度にはなるから、必要なのは時間?
( ・e・) <なるほど、さすがは未来予言者殿。私の素質をズバリ見抜かれましたな
∬;`▽´) .。oO(ありえない。絶対にありえない。この私を差し置いて綺麗だなんてありえません)
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <だからえーと、どうすればいいのかな。あ、そうだ。だから学業に専念したいとかって言って、
四年くらい休業しといて、それで四年くらい経ったら奇蹟のカムバックとかで娘。に復帰?
ブサイクな姿しか知らなかったファンは驚愕するだろうし、それなら一般人にも受け入れられるかも
( ;・e・) <ズガーーーーンせっかくモーニング娘。になれたのに休業勧告ですか!つまりあなたは鬼!私は豆!
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <まあ将来的には一番マシなんじゃないかな。だから四年くらい我慢して欲しい。というかしろ
( ;・e・) <・・・・・
- 147 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/21(日) 23:05
- r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <で、紺野さんだけど、なんかすごい微妙なんで、とりあえずハンバーグでは泣かない。それだけ
Σ川;o・-・) <ズガーーーーン意味がわかりません!ハンバーグで泣く確率は阪神が優勝するくらいの確率です!
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <てか阪神優勝するんだけど、それはどうでもいいや
Σ( ・e・) <阪神が優勝?これはもしかして「阪神優勝」という商標を登録しておくべき?
川;o・-・) <阪神はどうでもいいとして、なんだか私にだけは何も思い浮かばないという感じなんですけど?
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <いや、だって未来の紺野さん、かわいいのかブスなのか、なんかよくわかんないし、
ファンとかも凄いマニアックで熱烈なのはいるんだけど、一般人にファンとかいないっぽいし、
なんかどうすればいいとかって、そういう方法とか方策とかが全く見えてこないって言うか
天性のものだから音痴はどうあがいても直らないだろうし、いてもいなくてもいいと言うか・・・・・
川;o・-・) <なんだか引退勧告された方がマシなような気がします!つまり生き地獄!かっこよく言えば煉獄!
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <まあモーニング娘。に在籍してるってこと自体が未来では生き地獄みたいなもんだし
スキャンダル起こして辞めさせられたのに辞めさせてくれたって喜ぶくらいの泥舟。それが未来
川;o・-・) <・・・・・
- 148 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/21(日) 23:05
- r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <それで次行っちゃうけど、小川さんは、ただ一日三食以上は絶対に食べないようにしてください
その基本さえ守っていただけるだけで大丈夫です。と言うかそれくらいできるだろ
∬;`▽´) <ズガーーーーン私だけがごく普通の日常的注意事項な理由が全くわかりません!!!
川;’ー’川 .。oO(太るんだ。きっと太るんだ)
( ;・e・) .。oO(太るんだ。きっと太るんだ)
川;o・-・) .。oO(太るんだ。きっと太るんだ)
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <で、それぞれわかったかな?
皆さんがそれらを守ってくれるだけでモーニング娘。の未来は安泰だから。多分
川’ー’川 <そう言われても困ります。私は辞めるつもりはありません
∬ `▽´) <私だって元々三食以上食べるつもりはありません。三食で十分に間に合ってます
( ・e・) <美人になるのはいいけど、休業するのはいやです
川;o・-・) <私はなんだか何をしていいのかさっぱりわかりません。つまりどうでもよい?
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <うーん。それくらいなら守ってもらえると思ったんだけどなあ
いや、本当なら5期メンバーのオーディション現場にでも行って
つんくに合格者なしにしろって脅迫したいくらいだったんだから
だけど誰かさんのパパから金貰ってて無理っぽいし、そこは壊せないっぽかったから
だから仕方なくこの時代に来てみて、5期メンバーを再教育しようと思ったんだけど
それすら守れないとなると、やっぱり没落しかないのかなあと思ったりする次第であります
- 149 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/21(日) 23:05
- 川’ー’川 <あの、一つお伺いします。そもそもあなたは誰なんですか?
∬ `▽´) <そうです。それは私も気になっていました
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <いや、だから最初に名乗ったじゃん。我が名はれいにゃーすって
本当は魔法騎士れいにゃらしいんだけど、元ネタ知らないし、別にれいにゃーすでいいかなって
というかれいにゃーすってスレタイだったかられいにゃーすにしたんだけど
これって複数形だから戦隊物かなにかなのかなあとかって後で思ったりもしたんだけど
でもまあ別にどうでもいいというか、そこまでリクに忠実にする必要もないだろうし・・・・・
川’ー’川 <名前はもういいですけど、そのれいにゃーすさんはどういう権限があって私たちに指導するのですか?
∬ `▽´) <そうです。例え未来予言者と言えど、赤の他人に色々言われる覚えは記憶にございません
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <えーっとね、権限と言うか何と言うか、そもそも緊急動議を発動したのはそちらなわけだし
未来予言者はいませんかとか言うからさあ、なんとなく出なきゃまずいかなって感じで
本当だったら厄介事には巻き込まれたくないタイプなんだけど仕方なくって感じで
( ・e・) <それより、本当にモーニング娘。は没落するのですか?逆にモーニング娘。を没落させようとしてませんか?
川o・-・) <そうだとすると未来から送り込まれてきた刺客です!時間をまたにかけた陰謀(時間冷戦)の臭いがします!
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <なんかお前らSFチックな乙女だな。まあとりあえず証拠見せればいいのかな?
- 150 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/21(日) 23:05
- ――――――――――――――――――――――――――――――
発売日 最高 登場 初動 累積 [最高は順位、登場は週数]
――――――――――――――――――――――――――――――
00.09.06 . . 1 . 15 . 407350 . 654640 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| I WISH
01.07.25 . . 1 . 23 . 310810 . 682320 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| ザ☆ピ〜ス!
01.10.31 . . 1 . 14 . 308940 . 513340 |||||||||||||||||||||||||||||||||| Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜 ←5期メンバー加入
02.02.20 . . 1 . 10 . 272950 . 443630 |||||||||||||||||||||||||||| そうだ!We're ALIVE
02.07.24 . . 3 . 15 . 180490 . 312523 ||||||||||||||||||||| Do it! Now
02.10.30 . . 1 . 16 . 139070 . 228542 ||||||||||||||| ここにいるぜぇ!
03.02.19 . . 4 . 28 . . 72594 . 151342 |||||||||| モーニング娘。のひょっこりひょうたん島
03.04.23 . . 1 . 10 . . 84251 . 129893 |||||||| AS FOR ONE DAY
03.07.30 . . 2 . 18 . . 98028 . 151104 |||||||||| シャボン玉 ←6期メンバー加入
- 151 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/21(日) 23:06
- r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <ほれ、5期メンバー加入後の綺麗な下降直線。階段を降りるようなこの正確さ
6期メンバー加入でようやく歯止めをかけたというこのわかりやすすぎるほどの図式
Σ川;’ー’川 <ズガーーーーンこれは確かにわきさかやすはるほどの図式です!!!
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <えーと、ボケはスルーするとして、だから言ったんですよ。没落するって
∬;`▽´) <私がいながらにしてこの有様とは!つまりどこかに戦犯がいるに違いありません!!!
Σ川;’ー’川 <せ、戦犯・・・・・で、でも、わ、わたしは・・・・・
Σ( ;・e・) <そうです。これは戦犯がいるとしか考えられません!つまり戦犯がいる!
川;’ー’川 <・・・・・
- 152 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/21(日) 23:06
- r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <まあなんだ。とりあえずさっきは高橋が一番の戦犯なんて言ったけどさ・・・・・
川;’ー’川 <・・・・・
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <はっきり言うと、おまえら全員戦犯だから。そこんとこ自覚してください。ほんと、おねがい
Σ∬;`▽´) <ズガーーーーン全員戦犯にされた!つまり全員が戦犯!
Σ( ;・e・) <ズガーーーン自覚をお願いされた!つまり自覚を催促された!
Σ川;o・-・) <ズガーーーンはっきり言われた!つまり曖昧じゃなく言われた!
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <まあそんな悲観しなくてさ、さっき言ったこと守ってくれるだけでいいんだけど
それができないとなるとこっちとしても出てきた意味がなくなっちゃうんだよねえ、まあいいけど
次回、未来予言者に対し5期ンバーの友情パワーが炸裂!
必要なのは愛ですか?勇気ですか?それとも・・・・・
ストレートであなたに勝ちます!お楽しみに!
- 153 :名無し娘。:2005/08/22(月) 05:59
- 言葉のチョイスが…相も変わらず癖になる
- 154 :名無し娘。:2005/08/22(月) 09:38
- >将来に不安を感じている、またはどちらかと言えば感じている
ワロス
- 155 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:00
- 僕は決して飽きてなんかいないぞ!僕は僕の青春を、青春は真っ只中で、だから僕は僕の青春を謳歌しているのです!
- 156 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:00
- 川;’ー’川 <未来予言者さんが来てから一週間がたちました
∬;`▽´) <私は今でもはらわたが煮え繰り返っています。つまりモツ鍋状態!
( ;・e・) <確かに私も怒りを覚えました。でも彼女は私たちの友情を確かめようとしていたように思います
川;o・-・) <その意見は私たちの総意ではありませんが、確かに興味深い意見だと思います
川’ー’川 <私たちはモーニング娘。の没落を食い止めるために、更なる努力をする必要があります
∬ `▽´) <インチキ詐欺師の化けの皮を剥がすためにも、私たちは窮地を友情パワーで乗り切らなければなりません
( ・e・) <その通りです。私たちの友情が永遠であるということを証明してみせましょう
川o・-・) <未来は追いかけるものではなく、作りあげるものです。これが宇宙の確かな不確定性原理です
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <なんか頑張ってますね・・・・・無駄だと思うんですけど・・・・・
川’ー’川 <私はみんなとの友情を今以上に大切にします。私は決して辞めたりはしません
∬ `▽´) <私はこの怒りをダンスレッスンにぶつけます。エース(兼4番)の意地を見せてやります
( ・e・) <私は容姿ではなく、信念で戦います。モーニング娘。を愛する心は誰にも負けません
川o・-・) <私は何をしていいかわからないのですが、何事にも一生懸命に励もうと思います
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <みなさんに反骨精神があるなんて、意外です・・・・・
でもなんだかこの時代のみなさんなら、没落を食い止められるような気がしてきました
川’ー’川 <みんなとの友情を深めるため、私は自分のことをもっと知ってもらおうと思います
∬ `▽´) <いい考えです。仲良くなったとはいえ、私たちはまだお互いのことを深くは知りません
( ・e・) <これからもっともっと友情を深めるためには、自分の全てをみんなにも知ってもらう必要があります
川o・-・) <私も賛成です。まずは高橋ちゃんのことを知りたいと思います
川’ー’川 <それでは私の趣味の宝塚をみんなで一緒に見ましょう。私の憧れを知ってもらうためです
∬ `▽´) <宝塚は見たことはありませんが、興味はあります。なんだか面白そうです
- 157 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:01
- ____
|┌――┐| ↓上映会
||宝塚|| ←テレビ /⌒/
|└――┘| 川’ー’川(`▽´∬(・e・ )(・-・o川 / / ←ソファ
| ̄ ̄ ̄ ̄| ( U ( U ( U ( U / /
|_[・・===]__| ←ビデオ (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ /
川’ー’川 <どうでしたか?面白かったですか?
∬ `▽´) <素晴らしかったです。高橋ちゃんがはまるのも納得です
( ・e・) <ものすごい情熱を感じました。高橋ちゃんが憧れるのも納得です
川o・-・) <これぞプロという感じがしました。いい勉強になりました
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <素直なんだな・・・・・でも、これなら未来もいいように変わりそうだな・・・・・
川’ー’川 <それでは明日もレッスンが終わったら上映会を開きましょう。これも勉強です
∬ `▽´) <もちろんです!ですがその前のレッスンも全力で励みましょう
( ・e・) <なんだかプロへの階段を上り始めた気がします。これはうかうかしてられません
川o・-・) <私も足を引っ張らないように頑張ります
- 158 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:01
- 翌日。
____
|┌――┐| ↓上映会
||宝塚|| ←テレビ /⌒/
|└――┘| 川’ー’川(`▽´∬(・e・ )(・-・o川 / / ←ソファ
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- 159 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:02
- 翌々日。
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|┌――┐| ↓上映会
||宝塚|| ←テレビ /⌒/
|└――┘| 川’ー’川(`▽´∬(・e・ )(・-・o川 / / ←ソファ
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- 160 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:02
- 翌々々日。
____
|┌――┐| ↓上映会
||宝塚|| ←テレビ /⌒/
|└――┘| 川’ー’川(`▽´∬(・e・ )(・-・o川 / / ←ソファ
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- 161 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:02
- 翌々々々日。
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|┌――┐| ↓上映会
||宝塚|| ←テレビ /⌒/
|└――┘| 川’ー’川(`▽´∬(・e・ )(・-・o川 / / ←ソファ
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- 162 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:03
- 翌々々々々日。
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|┌――┐| ↓上映会
||宝塚|| ←テレビ /⌒/
|└――┘| 川’ー’川(`▽´∬(・e・ )(・-・o川 / / ←ソファ
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- 163 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:03
- 翌々々々々々日。
____
|┌――┐| ↓上映会
||宝塚|| ←テレビ /⌒/
|└――┘| 川’ー’川(`▽´;∬(・e・;)(・-・;川 / / ←ソファ
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- 164 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:03
- 川’ー’川 <今日もとても素晴らしかったです。特に○組の○○さんはとろけるくらい素敵です
∬;`▽´) <うーん、そろそろ高橋ちゃんの趣味もわかったので、次のステップに進んだ方がいいと思います
( ;・e・) <そうですね。プロの技も見て知ったことですし、私たちも負けないように頑張るべきです
川;o・-・) <それではこれまで宝塚を見ていた時間を、居残りレッスンの時間として利用しましょう
Σ川;’ー’川 <え?宝塚は今日でおしまいですか?まだまだ見てないビデオはたくさんあります
∬;`▽´) <宝塚はとても素晴らしかったです。今度は私たちが素晴らしくなる番です
( ;・e・) <その通りです。見ているだけでは追いつきません。私たちもプロになるための努力をするべきです
川;o・-・) <宝塚はまた今度にして、これからはレッスンに励みましょう
川;’ー’川 <また今度ですね。わかりました。今の言葉、ちゃんと覚えておきます
- 165 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:04
-
↓ダンスレッスン中
● ● ●
(===) (===) ● (===)
∬ `▽´)/ 川’ー’川/ (===) 川o・-・)/
( ) ( ) ( ・e・)/ ( )
/く く く /く く く /( ) /く く く
(___(___) (___(___) (__(__) (___(___)
∬ `▽´);∩ <今日のレッスンは燃えました。おかげで汗まみれですが、これぞ青春だと思います
川’ー’川 <通常のレッスンに加えて自主レッスンだなんて、これぞプロという感じがします
( ・e・) <少し疲れましたが、これくらいで弱音を吐いたりはしません
川o・-・) <私はもっともっとレッスンする必要があります。ですが今日は疲れました
∬ `▽´) <それでは今日はこれくらいにして、また明日頑張りましょう
- 166 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:04
- 翌日。
↓ダンスレッスン中
● ● ●
(===) (===) ● (===)
∬ `▽´)/ 川’ー’川/ (===) 川o・-・)/
( ) ( ) ( ・e・)/ ( )
/く く く /く く く /( ) /く く く
(___(___) (___(___) (__(__) (___(___)
∬ `▽´);∩ <今日もレッスンを頑張りました。おかげで空腹です
川’ー’川 <明日もレッスンを頑張りましょう。そして明後日は勉強のために宝塚のビデオを見ましょう
( ・e・) <高橋ちゃん、それはダメです。私たちがプロに近づくにはまだまだレッスンが必要です
川o・-・) <その通りです。私も休みたいのはやまやまですが、今自主レッスンを止めるわけにはいきません
川;’ー’川 <そ、そうですね。みんなの言うことは一理あります。宝塚はまた今度にします
- 167 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:04
- 翌々日。
↓ダンスレッスン中
● ● ●
(===) (===) ● (===)
∬ `▽´)/ 川’ー’川/ (===) 川o・-・)/
( ) ( ) ( ・e・)/ ( )
/く く く /く く く /( ) /く く く
(___(___) (___(___) (__(__) (___(___)
∬ `▽´);∩ <おなかが減ったので、これからラーメンでも食べに行きたいと思います
川’ー’川 <でもラーメンはカロリーが高いので他のものにした方がいいと思います
∬ `▽´) <それはそうですが、これだけ運動したのですからそれくらいは必要分です
( ・e・) <私もおなかが減りました。ラーメンを食べたいと思います
川o・-・) <それでは私もお供します。明日からのレッスンを頑張るためにも今はラーメンが不可欠です
- 168 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:05
- 翌々々日。
↓ダンスレッスン中
● ● ●
(===) (===) ● (===)
∬ `▽´)/ 川’ー’川/ (===) 川o・-・)/
( ) ( ) ( ・e・)/ ( )
/く く く /く く く /( ) /く く く
(___(___) (___(___) (__(__) (___(___)
∬ `▽´);∩ <腹が減って死にそうです。今日もラーメンを食べに行きます。2杯くらい食べます
川;’ー’川 <2杯は食べすぎだと思います。せめて1杯にしておくべきです
( ;・e・) <私もそう思います。ラーメン2杯は食べすぎです
川;o・-・) <それより二日連続でラーメンはおかしいと思います。別のものにするべきです
- 169 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:05
- 翌々々々日。
↓ダンスレッスン中
● ● ●
(===) (===) ● (===)
∬ `▽´)/ 川’ー’川/ (===) 川o・-・)/
( ) ( ) ( ・e・)/ ( )
/く く く /く く く /( ) /く く く
(___(___) (___(___) (__(__) (___(___)
∬ `▽´);∩ <今日もラーメンに行きます。昨日と同じくラーメン定食を頼みます
川;’ー’川 <またラーメン定食を食べるのですか?ラーメンだけにしておくべきです
( ;・e・) <高橋ちゃんの言う通りです。ラーメンにギョウザにチャーハンはさすがに量が多すぎます
川;o・-・) <私は疲れすぎて食欲がわきません。今日は三人だけでお願いします
- 170 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:06
- 翌々々々々日。
↓ダンスレッスン中
● ● ●
(===) (===) ● (===)
∬ `▽´)/ 川’ー’川/ (===) 川o・-・)/
( ) ( ) ( ・e・)/ ( )
/く く く /く く く /( ) /く く く
(___(___) (___(___) (__(__) (___(___)
∬ `▽´);∩ <今日はあまりの空腹さに、禁断の大盛り定食(20分以内に食べたらタダ)に挑戦します!
川;’ー’川 <小川ちゃん、それはやめた方がいいと思います。頑張りすぎです
( ;・e・) <そうです。昨日もラーメン定食プラスラーメン大盛りを食べています。これ以上は健康に悪いです
川;o・-・) <私は疲れすぎて吐きそうです。とてものことラーメン1杯も食べられません
∬ `▽´) <ですが明日のレッスンを乗り切るためには、このラーメンが必要不可欠です
川;’ー’川 <それなら明日は自主レッスンを中止して、また宝塚の上映会を開きましょう。休息も必要です
∬ `▽´) <それはダメです。一日レッスンを休んだだけでも、それが積み重なれば怠慢に繋がります
- 171 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:06
- 翌々々々々々日。
↓ダンスレッスン中
● ● ●
(===) (===) ● (===)
∬ `▽´)/ 川;’ー’川/ (===) 川;o・-・)/
( ) ( ) ( ;・e・)/ ( )
/く く く /く く く /( ) /く く く
(___(___) (___(___) (__(__) (___(___)
∬ `▽´);∩ <日々上達しているのを実感します。なので今日もラーメンを食べに行きましょう
川;’ー’川 <そろそろラーメンはやめた方がいいと思います。それより宝塚を見ましょう
∬ `▽´) <また宝塚ですか。私は宝塚のビデオを見るよりレッスンが大切だと思います
川;’ー’川 <でもレッスンの分だけラーメンが増えるのは不健康です。宝塚を見ましょう
( ;・e・) <私もそろそろ休息が必要だと思います。宝塚を見るかどうかは別として明日は休みましょう
∬ `▽´) <それは納得がいきません。レッスンをして汗を流してラーメンを食べるのが一番の健康法師です!
川;’ー’川 <それは不健康です!明日は宝塚を見るべきです!プロの技を見て勉強するのが一番です!
川;o・-・) <私は疲れたので明日は何もしたくありません。ごめんなさい
( ;・e・) <それはダメです。今は一日たりとも何もしなくていい日はありません!日々是勉強です!
- 172 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:07
- r====i
[ ★ ]
从 ´ ヮ`) <なんか自主レッスン頑張ってるみたいだし、これはいい感じで未来が変わるかも
∬#`▽´) <私はもう絶対に宝塚なんか見ません!それよりもレッスンです!レッスンが大切です!
川#’ー’川 <小川ちゃんはただ汗流してラーメン食べるだけです!それでは意味がありません!
∬#`▽´) <宝塚馬鹿に言われたくありません!汗流して食欲がわくのは青春の証拠です!これこそ健康です!
川#’ー’川 <ラーメン定食に大盛りラーメンに大盛りチャーハンにギョウザ5人前食べるのは不健康です!
∬#`▽´) <健康だから食欲がわくのです!宝塚ばかり見ていても食欲はわきません!宝塚は不健康です!
川#’ー’川 <宝塚を馬鹿にするのは許せません!宝塚を馬鹿にする人は宝塚を馬鹿にする馬鹿です!
( #・e・) <二人ともいい加減にしてください!これだから貧乏人は賤しいのです!
∬#`▽´) <それはどういう意味ですか!ラーメンを食べるのは貧乏人だと言いたいのですか!
川#’ー’川 <宝塚は高尚な趣味です!賤しいなどと言われる覚えはありません!
r====i
[ ★ ]
Σ从;´ ヮ`) <ズガーーーーン実際の未来より修羅場!つまり未来は多分実際よりさらに修羅場!!!
- 173 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:07
- ∬#`▽´) <私は明日から一人でレッスンします。そして誰にも邪魔されずにラーメンを好きなだけ食べます
川#’ー’川 <私はもう自主レッスンには参加しません。宝塚を見て一人でプロの技を勉強します
( #・e・) <貧乏人には付き合ってられません。つんくさんにカネを渡して楽してミニモニ。に入れてもらいます
川;o・-・) <私は・・・・・私は・・・・・どうしていいかわかりません
∬#`▽´) <今日はもう帰ります。みんなの顔なんか見たくもありません
川#’ー’川 <それは私のセリフです。宝塚が理解できない人とは友達になんかなれません
( #・e・) <貧乏人は勝手に争ってればいいのです。私にはもはや関係ありません
川;o・-・) <・・・・・
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <あーあ、みんな帰っちまったな。やっぱり5期メンバーは5期メンバーってことか
- 174 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:08
- 川;o・-・) <・・・・・
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <あれ、紺野さん?どうかしましたか?
川;o・-・) <未来予言者さん、教えてください。私は、私はどうしたらいいんでしょうか?
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <どうしたらいいって、どうもしなくていいんじゃないかな?どうせこうなる運命だったんだし
川;o・-・) <でも・・・・・私、このままでは嫌です。せっかく友情が芽生え始めていたのに、こんなことになるなんて
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <そう言われてもねえ・・・・・最初の忠告通りしてくれたらそれで全て解決したんだけどねえ
- 175 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:08
- 川;o・-・) <未来予言者さんは全てを知っているはずです。それなら、何か解決策を知ってるはずです!
川;o・-・) <お願いします。5期メンバーの友情を元に戻したいんです
川;o・-・) <それに、私だけ何をしていいのかわかりません。私は何をどうすればいいのですか?
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <・・・・・紺野さんにそこまで言われちゃなあ。でも解決策なんて言われてもよくわからないし・・・・・
そもそも初期型紺野さんは赤点補欠合格者キャラでいつもそれを気にしてるだけの存在だし
何をしていいかとかじゃなくて、なんか頑張るだけ足引っ張るみたいな感じだったし・・・・・
川;o・-・) <私には、私には無理ですか?みんなを元に戻すことは・・・・・私には・・・・・
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <そうだねえ、頑張っても足引っ張るだけだし、怪我とかしちゃったりして・・・・・
・・・・・怪我?・・・・・そうか、怪我だ。紺野さん、確か近いうちに大怪我するんですよ
川;o・-・) <怪我、ですか?
r====i
[ ★ ]
从 ´ ヮ`) <そう。人一倍頑張ろうとして、うたばんの大玉転がしで出血大サービスするんですよ
もしかしたらこれが5期メンバーの心境をかえるかもしれない
川;o・-・) <それで私はどうすればいいのですか?わざと怪我をするのですか?
r====i
[ ★ ]
从 ´ ヮ`) <いや、多分紺野さんは普段通りに全力で励めばいいと思います
多分そういうことなのでしょう。私にもなんとなくわかってきた気がします
川;o・-・) <・・・・・?
- 176 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:09
- 5期メンバーの友情が崩壊して数週間後。うたばんの撮影が行われた。
川’ー’川 <私たちは大の仲良しです
∬ `▽´) <高橋ちゃんは宝塚の大ファンです。私もファンになりました
( ・e・) <みんな素晴らしい仲間です。よくみんなで庶民的にラーメンを食べに行ったりします
川;o・-・) .。oO(みんなカメラの前だと・・・・・)
そして大玉転がしが始まった。
ワーワーワー ワーワーワー
●λλλ ○λλλ
川;o・-・) .。oO(ここで人一倍頑張ってる姿を見せて・・・・・みんなに元に戻ってもらうんだ)
川;o・-・) .。oO(頑張って頑張って頑張って・・・・・そして、みんなを元に戻すんだ)
川;o・-・)ノ ワーーーーワーーーーワーーーー!!!
ワーワーワー ワーワーワー
●πλλ ○λλλ
↑
ずっこけた紺野さん
川;oY-Y) <い、いたいっ・・・・・
Σ川;’ー’川 <こ、紺野ちゃん?
Σ∬;`▽´) <こ、紺野ちゃん?
Σ( ;・e・) <こ、紺野ちゃん?
川;oY-Y) <わ、私は大丈夫です。それより玉を・・・・・早く玉をゴールに・・・・・
- 177 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:10
- 床が血に染まり、スタジオがシーンと静まり返った。そして静寂の後のどよめき。
スタッフの声が飛び交い、司会者は青ざめ、メンバーたちはただオロオロするばかりだった。
すぐに応急手当をされたものの、紺野はタンカに載せられ、救急車で病院へと運ばれた。
メンバーたちは口数も少なく、ただスタッフの指示に従って楽屋へと戻るだけだった。
川;’ー’川 <こんなことになるなんて・・・・・
∬;`▽´) <うう・・・・・
( ;・e・) <血が・・・・・血が・・・・・今も脳裏に・・・・・
川;’ー’川 <未来予言者さんは・・・・・こんなこと一言も・・・・・
∬;`▽´) <教えてくれていたら・・・・・止めれたのに・・・・・教えてくれていたら・・・・・
( ;・e・) <あるいは歴史が変わってしまったのかも・・・・・私たちが争うようになって・・・・・
r====i
[ ★ ]
从;´ ヮ`) <まあなんだ・・・・・
川;’ー’川 <み、未来予言者さん!!!
∬;`▽´) <お、教えてください!これは、これはどういうことなんですか!
( ;・e・) <あなたは、あなたはこれを知っていたのですか!そうなんですか!
r====i
[ ★ ]
从 ´ ヮ`) <俺が知っているとか知っていないとか、それはさして大きなことじゃない
現実は未来の人間が決めることじゃなく、現在の人間が作りあげるものだから
川;’ー’川 <現在の・・・・・
∬;`▽´) <人間が・・・・・
( ;・e・) <作りあげる・・・・・
- 178 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:10
- r====i
[ ★ ]
从 ´ ヮ`) <だけど、紺野さんは頑張ってたよ
いつか一人前のメンバーになるんだって・・・・・みんなに追いつくんだって・・・・・
だから大玉転がしみたいなゲームにも、手を抜かず、全力でぶつかって・・・・・
そして、それがきっと5期メンバーの友情に繋がるんだって、そう信じて・・・・・
川;’ー’川 <紺野ちゃん・・・・・
∬;`▽´) <悩んでたんだ・・・・・私たちの争い・・・・・
( ;・e・) <私たちのせいだ・・・・・私たちのせいで・・・・・
r====i
[ ★ ]
从 ´ ヮ`) <ほれ、何ぼんやりしてんだ。今紺野さんが何を一番望んでるか。もうわかってるんだろ?
今日はどうせ収録は中止だし。行ってやれよ。そして見せてやれって。お前らの友情を
川*’ー’川 <未来予言者さん・・・・・
∬*`▽´) <お、おう、元からそのつもりよ!
( *・e・) <そうです。言われなくても私たちの友情は永遠です!つまりウイーアーフォーエバーフレンド!
r====i
[ ★ ]
从 ´ ヮ`) <複数形だからフレンズだけど、まあそんなことはいいか
- 179 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/22(月) 20:11
- @ @ @
(//////) (//////) (//////) @
___川o・-・)__ (`▽´∬ 川’ー’川 (/////)
||_|_( )|_|| ( U) ( U) (・e・U)
||, 〜〜'⌒⌒ヽ〜-、 UU UU (__(___)
||\ ' , ` ゙ヽ、
||\.\|| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄||
\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
川*o・-・) <みんな、来てくれたんですね。ごめんなさい、みんなに心配かけちゃって
川*’ー’川 <紺野ちゃんは馬鹿です!そして私たちはもっと馬鹿です!
∬*`▽´) <お、おう、私たちは馬鹿です!大馬鹿です!
( *・e・) <学力という意味でも馬鹿ですが、ここで言う馬鹿とは人間として馬鹿という意味です!
川*o・-・) <でも、馬鹿でも来てくれて嬉しいです。みんな、元に戻ってくれたんですね
川*’ー’川 <紺野ちゃんが教えてくれたのです。夢や宝塚よりも、友情が一番大切なのだと
∬*`▽´) <情熱もラーメンも捨てがたいけど、やっぱり友情にはかえられません
( *・e・) <友情はお金では買えません。つまりプライスレスです
川*o・-・) <みんな、ありがとう。そして、ごめんなさい
川*’ー’川 <謝ることはないです。紺野ちゃんは全力で頑張って、それで怪我をしたんですから
∬*`▽´) <そうです。謝るとすれば、紺野ちゃんを悩ませた私たちです
( *・e・) <紺野ちゃん、今の私たちを見て、どう思いますか?頼もしい仲間に見えますか?
川*o・-・) <うーんと、新垣ちゃんのAAがニコチャン大王に見えます!
( *・e・) <ズガーーーーンそれは嬉しいような悲しいような、でも今は最高に嬉しい言葉です!!!
川*o・-・) .。oO(みんな ありがとう これからも ずっとずっと 一緒だよ!)
結局、歴史は変わることはない。
でも、運命とは自分たちで切り開くもの、なのだろう。僕はそう思う。
- 180 :名無し娘。:2005/08/22(月) 20:29
- 少しホロッときたよ。でも素直には喜べないかな?
- 181 :名無し娘。:2005/08/22(月) 20:32
- ナケタ
- 182 :名無し娘。:2005/08/22(月) 20:36
- (´Д⊂グスン コンナノ…モノクロームジャナイヨ…ニセモノダヨ…
- 183 :名無し娘。:2005/08/22(月) 21:05
- とてつもない名スレになってきたな
- 184 :名無し娘。:2005/08/24(水) 00:42
- えっと、髪型?やらガキさんの格好やらに
つっこんでもよいのかな
- 185 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/27(土) 19:53
- みなさん、モノクロームの世界にお付き合いいただいて本当にありがとうございました。
- 186 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/27(土) 19:53
- 紺野ちゃんの事故があってから数週間がたち、私たちはまた元の仲良しに戻りました。
事故はアクシデントでしたが、私たちにとっては必要な過程だったのかもしれません。
川’ー’川 <今日は久しぶりにラーメンを食べに行きませんか?
∬ `▽´) <それより宝塚を見て勉強しましょう
( ・e・) <私は自主レッスンがいいと思います
川o・-・) <私は、私はどれでもいいです。みんなと一緒に過ごせるなら
川*’ー’川 <私もそうです。みんなと一緒なら、なんだって楽しいです
私たちは未来を変えたのでしょうか。それとも未来はそのままなのでしょうか。
それはわかりません。だって、未来はいつも遠くにあって、
それは追いつこうとしても決して追いつけない幻のような存在だからです。
川o・-・) <未来予言者さん、いつのまにかいなくなっちゃいましたね
( ・e・) <うん
∬ `▽´) <あの人は何をしたかったんでしょうか。私たちに未来を教えたかったのか、それとも・・・・・
川’ー’川 <それは考えても意味のないことです。だって私たちは、いつでも現実にいるのだから
きっと、あの未来予言者さんは、モノクロームな世界から来た、モノクロームな存在だったのでしょう。
私たちに現実の大切さと、夢の広大さを教えるために来てくれた・・・・・。
- 187 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/27(土) 19:54
- 川o・-・) <私はまだまだ半人前です。でもいつか、本当にセンターで歌える日が来ればいいなと思います
川’ー’川 <その日はきっと来ます。予言だからとかではなく、紺野ちゃんの頑張りがきっと、きっと・・・・・
紺野ちゃんは未来予言者さんの話を本気で信じてるわけではありませんでした。
でも、紺野ちゃんはその夢を持ち続けています。そして、その夢をかなえるために毎日励んでいます。
( ・e・) <私はファンに叩かれてばかりですが、モーニング娘。を大切にしたい気持ちは誰にも負けません
川’ー’川 <いつかその気持ちがファンの人たちにも伝わると思います。私も負けてはいられません
新垣ちゃんはずっとファンからの誹謗中傷に悩んでいました。でも最近、吹っ切れたいみたいで、
コンサートでは先輩の誰よりも客席のファンに笑顔を見せ、手を振り、そしてそれを誰よりも楽しんでいます。
∬ `▽´) <私は将来のモーニング娘。のエースとなるため、日々奮闘努力する所存です
∬ `▽´) <いつか必ず、アイドルではなくアーティストと呼ばれる存在になってみせます
小川ちゃんはあいかわらず情熱で燃えています。そして私たち以上に自信に満ち溢れています。
小川ちゃんからライバル宣言された私も負けられませんが、今はその情熱に圧倒されるばかりです。
川’ー’川 <私はカメラの前だとあがってしまって、どうしても方言が出てしまいます
川’ー’川 <でもそのおかげで福井の子だ、なんて言われるようにもなりました
そして私です。私はなぜか知らない間に5期メンバーの中心にいました。自分でもよくわかりません。
努力では紺野ちゃんが一番です。情熱では小川ちゃんが一番です。
モーニング娘。を愛する気持ちは新垣ちゃんが一番です。
でも、私は自分が一番だと思えるものがありません。私が誰にも負けないと思えること・・・・・。
川’ー’川 <・・・・・
だけど、それはもしかすると、自分自身には見えないものなのかもしれません。
そして、三人は、そんな私の一番を見つけてくれているのかもしれません。
それは仮定の話ですが、でも私は、その一番を自分で見つけるためにも、これからも頑張り続けようと思います。
- 188 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/27(土) 19:54
- そして年月は過ぎます。
私はいつしか、モーニング娘。の次期エースだなんて言われるようになっていました。
そしてまた、私たち四人も今では「先輩」なんて呼ばれる存在です。
川’ー’川 <ちょっと照れます
( ・e・) <高橋ちゃんが照れています!つまり高橋ちゃんは照れ屋さんです!
川o・-・) <ズガーーーーンそのままです!
訛りはあいかわらずで、最初はそれがコンプレックスでしたが、
今ではそれもいい味なんだと自分で思えるようになりました。
川’ー’川 <どうしてカメラの前だとあがってしまって方言が出てしまうのはなぜ?
( ・e・) <それはカメラの前だとあがってしまうから方言が出てしまうからです
川o・-・) <ズガーーーーン二人とも文法が間違っています!
紺野ちゃんは昔とは別人のように明るくなりました。
今では消極的な面はほとんど見えません。最近は口癖もできました。
川’ー’川 <今日の収録はどうでしたか?
川o・-・) <完璧です!
新垣ちゃんは独特の個性を発揮するようになりました。
川’ー’川 <新垣ちゃんの今一番興味のあることはなんですか?
( ・e・) <日経平均株価
そう、私たちは自分たちのできる範囲内で、精一杯頑張って、
そして未来への階段を一歩ずつ、一歩ずつ上っているのです。
もちろん未来には手は届きません。
でも、私たち四人が力を合わせれば、いつかは現実を未来に変えることができると、
私はそう信じています。そして、みんなもきっと、そう信じていることでしょう。
- 189 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/27(土) 19:55
- だけど・・・・・。
現実はそう甘くはないのかもしれません。
未来に続いているといっても、やはり現実は現実なのです。
そしてその現実でつまずくことだってあるのです。
そう、彼女のように・・・・・。
- 190 :愛ちゃんオンリーラブ!モノクローム剣士:2005/08/27(土) 19:55
- 「はい、OKでーす!お疲れ様でしたー!」
スタッフの声が聞こえました。その声で一気に緊張が解けます。
そこはいつも通りの何気ないスタジオ、そして収録が行われていました。
だけど、私の隣にいる小川ちゃんだけは、なんだか暗い顔をしていました。
実はその理由を私は知っています。だって私はさっき聞いてしまったのですから。
本番前のスタッフの会話を……。セットの陰から小川ちゃんと二人で……。
「6期が入って5期もいい刺激になったみたいだな」
「ああ、でもあの小川ってのはさっぱりだな……」
「あの小川ってのはさっぱりだな……」
「小川ってのはさっぱりだな……」
「小川ってのは……」
「小川は……」
「小川……」
「小(ry」
これが、小川ちゃんの長い長い憂鬱の始まりでした。
http://yumeiro23.at.infoseek.co.jp/u2/u2-01.htm へ続く。
―― thx!――
- 191 :名無し娘。:2005/08/27(土) 20:03
- マジすか!
- 192 :名無し娘。:2005/08/27(土) 20:23
- エピソード1か
- 193 :名無し娘。:2005/08/27(土) 20:25
- はわわ!
- 194 :名無し娘。:2005/08/27(土) 22:33
- 結局モノクローム剣士の中の人は >>97 て事でFA?
- 195 :名無し娘。:2005/08/27(土) 23:58
- 次はエピソード7か
- 196 :名無し娘。:2005/08/28(日) 08:54
- ズガーン!! バイオレンスジャックの最終回以来の衝撃だ。
……ゴメン、ちょっと過言だった。でも同じ種類の衝撃が走ったのは事実。
- 197 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:30
- ごめん。再利用するね。
- 198 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:30
-
『ハローゲーム』
- 199 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:31
-
道はぬかるんでいた。小汚いビルの間の狭い路地。
地面はコンクリートであるはずなのに、雨のせいで泥が混じり、
その泥のだらっとした感触が、その焦りをより一層かきたてる。
遠くからパトカーのサイレンの音が聞こえてくる。
雨が上がって空気が清んでいるせいか、そのファンファンという音がやけに耳に迫る。
心が寒くなり、手足が自然と震える。青ざめた顔で今にも泣き出しそうなのを我慢し、
だけどもう全てを終わりにさせてほしいとも思う。
そんな雨上がり、石川梨華は一人だった――。
- 200 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:31
-
狭い楽屋は好きじゃない。だけどこれはちょっと広すぎるよね、と石川は思った。
三人しかいないのに、ちょっとした集会所として使えそうなほどの十分の広さがある。
真ん中にはコの字型にセッテイングされた机があって、パイプ椅子が十二脚も並ぶ。
十二人いればそこは普通の広さなのかもしれない。でも、今は三人しかいない。
ガランとした空洞となにも書かれていないホワイトボードがやけに目に寂しい。
石川以外の二人は隣同士の椅子に座り、それぞれ器用に携帯をいじくっていた。
二人とも無言だった。石川もさっきまではそこにいたが、今は立ってうろうろしていた。
隅の方に鉄パイプ製のハンガーがあり、かけられている幾つかの衣装をただ眺める。
またこんな格好をするんだ、と思うとそれはそれで楽しいような気もするけど、
もう勘弁してほしいな、という気持ちもどこかにあって、それが肩を重くする。
別に仕事がうまくいってないわけじゃないし、三人の仲が悪いってわけでもないけど、
でもこんな毎日はそろそろ終わりにしたいな、なんて思いが自然と頭に浮かぶ。
そして頭を横に振る。だけどそんな動作は誰も見てくれてはいない。
手に持っていた携帯から交響曲『運命』の冒頭部分が流れ、
石川はビクッとして無意識に二人の方を見た。その音に二人も同時に石川の方を見る。
だけどすぐに自分の手元に視線を戻し、それが石川に言い様のない疎外感を与える。
メールが届いていた。差出人は石川の最も敬愛する保田圭だった。
だが、それが奇しくも石川の『運命』を左右することになるとは、石川はまだ知らない――。
- 201 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:31
-
最初の計画が実行されたのは、それから一ヶ月あまり後のことだった。
そのことを石川は今でもはっきりと覚えている。それはゲーム感覚だった。
それが犯罪であるとか、悪いことであるというような意識はほとんどなかった。
いや、実行に移す前は、それは石川に対してかなりの罪悪感と動揺と困惑とを与えていた。
失敗したときのことを考えて夜も眠れないというようなこともあった。
だが、いざ始まってしまうと、そんな気持ちはすっかりなくなってしまっていた。
石川の心をポジティブにしてくれたのは、いつもながら保田圭だった。
石川は保田と二人で並んで歩いていた。
保田は紺の地味なジャンパーを着て、サングラスにマスクをしていた。
一方の石川は黒の男物のジャンパーで、つばのある帽子を深くかぶり、
少し厚めのメガネをかけている。
こんな変装じゃすぐにばれるんじゃないかと最初は石川も不安だったが、
保田からその写真を見せられてからは、確かにそれもそうだと思い始めてもいた――。
- 202 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:31
-
「ほら、これを見てみなさいって」
「これ、圭ちゃんの写真じゃん。ハローで売ってるやつだよね?」
「それ見て、今のあたしの顔見てごらんなさい」
別人、というほどではないけど、それは別人と思えるくらいに違っていた。
顔の輪郭やパーツの位置は変えられないけど、印象は全然違う。
「それから、これがあんたの写真」
美勇伝の衣装を着た自分の写真を保田から見せられるというのも変な気分だったが、
そこに写っていたのはアイドルとしてのいつもの石川梨華だった。
「で、これこの前あんたがうちに来たときに撮った写真」
照明のせいか、それは全体的に薄暗い写真だった。そして、なんだかぼんやりとしていた。
「これ私だよ?」
「それはあんたがいつも見てる自分だからでしょ」
そう言われても石川にはなんのことだかまだわからない。そして同じ言葉を繰り返す。
「でもこれ私だよ?」
「あんたのファンがこれ見たら?」
「それは……どうだろ」
なんとなくわかってきたような気がして、でもやはり納得はいかない。
「こんな分厚いメガネしてるあんたの顔は誰も見たことないのよ」
「そうだけど、でも私だよ?」
「顔はどう?これは確かにあたしの知ってるあんただけど、でも今のあんたじゃないわ」
「でも、でも……」
言い返したかった。でも、言い返す必要はなかったのかもしれない。
化粧をせず、いつものメガネをかけている石川は、それだけでぼんやりとしていた。
元々肌が黒いということもあるが、それは外部向けの化粧のせいでもあって、
本来は黒いというより地味というのが正解だった。印象がとにかく地味なのだ。
「そういうこと。化粧は女の武器なの。そして、その武器で勝つのよ」
「でも、でもすっぴんだって……」
「だから他に変装するんでしょ。相手はあたしたちに関しては一応プロなんだから」
「プロかあ……」
そのプロという言葉が、石川からちょっとしたやる気を引き出していた。
プロの目を欺く、それほど楽しいことはないだろうな、と石川に思わせたのだ――。
- 203 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:31
-
最初の段階はうまくいった。それだけでも石川にとっては人生最大の冒険だったが、
そこで立ち止まるわけにはいかない。次のステージにはタイムリミットがあるのだから。
足がガクガクとはっきり震えるほどの不安と恐怖。だけどそこにはスリルがある。
そした新たな自分が誕生しちゃいそうで、それがどことなく嬉しくもあった。
そんな複雑な心境を落ち着ける暇もなく、石川はそこへと向かった。
帽子を深くかぶりなおして顔をなるべく露出しないようにし、
着ている男物の服装を下から上まで念入りにチェックする。
さっきの冒険とは違い、今度はビデオカメラという難敵がいる。
それは録画され解析されることになるかもしれないと、そこまでは保田から教えられていた。
以前の石川であれば、それだけですっかり及び腰になっていたことだろう。
だが、今の石川は違う。むしろ自分だからこそそれに勝つことができるのだと、
そう考えるようになっていた。カメラには元々慣れているのだから。
そして、カメラの前では誰にも負けないというプロ意識が潜在的に石川にはあった。
自動ドアだと思っていたのが手動だとわかって少し焦ったものの、
石川はそのガラスで仕切られたATMの中へと恐る恐る入った。
保田から言われていた通り、赤いランプが自分を狙っているのだと言い聞かせる。
顔のアップを撮られているわけではないが、ワイプとして画面の隅に映るくらいの、
そんなイメージで気を引き締め、そしてその機械の前へと進む。いよいよだ。
保田の考えが正しいのか間違っているのか、そしてその計画が成功するか失敗するか、
それは全て、その石川の指先が向かう先にあった――。
- 204 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:32
-
「あれにするわ」
と保田が言い、石川はその保田の視線の先を目で追った。
梨華LOVEと書かれたうちわが目に止まる。真面目に見るとかなり恥ずかしいが、
そのうちわを持っている男性が最初のターゲットに決まったわけだ。
「大丈夫?」
石川はぼそっとした口調で尋ね、そしてやっぱりやめようよ、という思いを表情で伝える。
「大丈夫よ。心配しないで。あれなら間違いなく、例の数字でうまくいくはずよ」
例の数字、というのがこの保田の計画の最もな骨子であり、
そして石川が乗り気ではないもののこの計画に楽しさを感じた部分でもあった。
だが、石川がここで伝えたかったことはそれではない。
「そうじゃなくて。本当にやるの?だって……これって……犯罪、だよね?」
石川の足が鈍くなり、保田が立ち止まって後ろを振り向く。
「今頃そんなこと言ってどうすんのよ。それはあんただって承知してたじゃない」
「でも……」
「あんた、このままつまらない人生送りたいわけ?そうなら帰ってもいいわよ」
「そ、そうじゃないけど……」
「退屈に負けるくらいならスリルとショックとサスペンスを求めるべきなのよ」
「……」
同じ議論を何度したことだろう、と石川は思った。
最初に計画の話を聞いたときから、保田は色んな形で石川を説得してきた。
最終的な目標は日本銀行の地下倉庫であり、それに立ち向かうために、
まず今回の計画で度胸をつけるのだと、そんな冗談めいた話をされたこともあった。
そして確かに例の数字にも興味を持った。それを確かめてみたいのだと。
だけど、やっぱり一番効いたのはそれだった。石川は毎日が退屈だったのだ――。
- 205 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:32
-
不思議なことに指先が震えるようなことはなかった。
道路の向かい側からこのATMを確認したときはあんなにも足が震えたのに、
いざ中に入り、そこにカメラがあるんだと意識しただけで、石川はプロの顔になった。
ただし、その顔はアイドル石川梨華ではありえない。
ポケットから用意していたキャッシュカードを取り出し、それを機械に挿入する。
案内音声が流れ、石川はタッチパネルの目的の場所を慎重に押した。
普通の犯罪であれば、それは現金の引き落としこそが目的ということになる。
だが、この場合はそうではない。
そして、そうではないからこそ、石川の罪悪感はやや和らいでいたのだ。
石川が押した場所は残高確認だった。だが、それも本当の目的ではない。
次にその機械の女性の声が告げたことこそが、計画の真の目的だったのだから。
場違いなドラマに出演したときのような緊張感と、そして喜びを感じる。
石川は意を決してそのタッチパネルの数字の部分を押した。
最初が4。次が7。そして1。最後に4。
画面に並んだ四つの米印。その後ろには“4714”という謎の数字が隠されていた――。
- 206 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:32
-
「つまり、そういうことよ」
保田がそう言って、でも石川にはすぐに話が呑み込めなかった。
「どういうこと?」
「だからー、あんたのファンは絶対に“4714”にしてるんだって」
「なんで?」
「あんたがうんこしないからに決まってるじゃない。さっき言ったでしょ?」
「うんこするよ?」
「するかもしれないけど、ファンはしないって信じてるのよ」
「どうして?」
「だーかーらー、あんたがブリブリのアイドルだからじゃない!」
「ブリブリするんだけどなあ」
「そういうブリブリじゃないの。いい?あんたはうんこしないの。絶対にしないの!」
「でもするもん。今日だって二回もしたもん」
「実際はどうでもいいんだってば。例えあんたが便秘でも下痢でも関係ないの」
「下痢はしないよ。便秘にはなるけど」
「いや、だからそれはどうでもいいの。問題はファンがどう思ってるかなの!」
「しないって思ってるんだ」
「そうよ。それでファンはインターネットで“4714”という数字を崇めてるのよ」
「しないよ、かあ。なんか変なのー」
「だからね、あんたのファンは絶対にそれを暗証番号にしてるはずなの」
インターネットでそんな話題があることはなんとなく聞いてはいた。
でも、それがまるで宗教のような信仰を持ってるだなんて、石川には信じられなかった。
そして、それを銀行の暗証番号にしているような熱烈な信者がいる、なんてことも。
だけど、それがもし本当なら、その信仰を確かめてみたいとも思った。
そして、自分にはそれを確かめる権利があるのだとも――。
- 207 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:32
-
ATMを小走りで後にしながら、石川はそのドキドキ感を止められずにいた。
スリルとショックとサスペンス、そんなものは日常では感じることはできない。
でも、そこには確かにそれがあった。そして、それは石川にとって快感に変わっていた。
信号を渡り、幾つかのビルを通り過ぎて路地へ入ると、そこに保田が待っていた。
「どうだった?」
「うん。予想通り」
「うまくいったのね」
「うん。それで残高だけど……」
「それは別にいいわ。今は早くここから立ち去らなきゃ」
「う、うん」
誰にも見られることのない路地の奥へと進み、そこで簡単に着替えを済ませる。
男物のジャンパーを脱ぎ、バッグの中から取り出した自分の私服を羽織る。
「これでいい?」
「いいわ。それじゃタクシー拾うけど、その前に最後の仕上げをしないとね」
そう言って保田は石川から受け取ったカードをハンカチで念入りに拭き、
そして財布に戻し、さらにその財布を同じようにハンカチで拭いた。
「これで指紋は消したわ。後は……ポストね」
二人は大通りから一本内側を走っているその道を進んだ。
だがそこには目的のものはなく、ATMからかなり離れた場所まで進んでから、
二人は大通りへと戻った。そこにはちょうど目の前に赤い郵便ポストがあった。
「これで財布は持ち主に戻るはずよ。中身も減ってないし、問題はないわ」
そう言って保田はハンカチ越しにその財布を定形外という受口に突っ込んだ。
「これで、いいんだよね?」
「そうよ。現金が盗られてるわけじゃないし、カードで引き落とされたわけでもない」
保田が淡々と口にする。確かにそう言われれば悪いことはしていないように思えてくる。
「一応銀行に連絡したりはするはずよ。でも、残高は全く減ってないわ」
やっぱり銀行に連絡がいくんだと思うと、それはそれでやはり不安だったが、
でもそれなら安心かもしれないと、石川はそうも思った。
だが、そう思った瞬間、石川はなんだか物足りないような、そんな気にもなって、
そのスリルとショックとサスペンスをもっと味わいたいなと思うようにすらなっていた――。
- 208 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:32
-
コンサートが終わり、派手な衣装を脱いだメンバーたちが一同に会する。
だが、そこに保田圭と石川梨華の二人の姿はなかった。
保田は体調不良とかでそそくさと楽屋を後にしていたが、誰も気に止めることなく、
またそこには関係者が送迎するというような普通の配慮すらなかった。
「あ、いえ、ちょっと調子悪いんで、知り合いが迎えに来てくれるらしくて……」
一応そんな言い訳はしたが、スタッフの誰一人としてそんな話は聞いてはいなかった。
事務所にとって、保田はそんなどうでもいい存在だった。
隔週で大阪の仕事が決まるまでは、マネージャーすらいなかったほどだ。
専属というわけではなく複数人を兼任しているマネージャーではあったが、
それがなければ保田は一人で新幹線の切符を買い、一人でグリーン車に乗り、
そして一人で新大阪駅でタクシーに乗り込んで「MBS」と告げていたことだろう。
「ご苦労様でーす」
裏口の通用門の守衛さんにそう挨拶し、保田は駐車スペースへと向かった。
そして車の陰で立ち止まって、携帯を取り出す。
「梨華、早くしなさい。お客さんみんな帰ってるわよ」
そこからコンサートの客が帰る風景は見えないが、終演からは確実に時間が過ぎていく。
保田の場合はそそくさと着替えて出てきたので、まだ時間的に余裕はあったが、
石川の場合、一人で抜け出すことが最大の難関なのかもしれない。
「あんた、前もって言ってあるでしょうね?」
時計を見つつ、自然と口調が厳しくなる。
だが、石川には逆効果かもしれないと思いなおし、保田は優しく言葉を続けた――。
- 209 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:32
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「いい?決行は次のハロコンよ。夜の部が終わった後にするわ」
「本当にやるの?」
「やるわよ。あたりまえじゃない」
「でも……」
石川は相変わらずためらっていたが、保田にとってそれは想定の範囲内だった。
一度決めたことでも、時間が経てばまた決意が揺らいでいく。それが石川だ。
そしてそんな石川を知っているからこそ、保田は再び石川を説得したりはしなかった。
「あたしは終わったらすぐに会場を出るから。それは絶対に大丈夫よ」
大丈夫じゃないのに、と言いたげに石川が保田を見る。
「それであんただけど、あんたは家庭の事情とかで事前にマネージャーに伝えとくわけ」
「事情って?」
「それはあんたに任せるわ。だけど法事なんかじゃだめよ」
「ほーじって?」
その問いかけは保田にとって想定の範囲外だったらしく、
保田はマンガのようにズッコケかけたが、なんとか踏ん張り留まる。
「とにかく、親戚のおじさんがやばいとか、ペットが死にそうだとか、そういうのよ」
「おじさんやばくないよ?いい人だよ?」
「だーかーらー、嘘よ。あんたは嘘をつくの。そして演技するのよ」
「嘘?演技?」
「両親が離婚しそうで家族会議があるとか、そういうのでもいいわ」
「離婚なんてしないよ?仲いいよ?」
さすがの保田もそれには疲れを隠せない。だが、それならそうで方法は幾つもある。
- 210 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:33
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「全部台本だと思って。それであんたは演技すればいいのよ」
「ドラマみたいなもん?それともハロモニ。のコントみたいな?」
「かなーり真剣なドラマよ。NHKの『ラストプレゼント』のとき以上の演技しないとだめよ」
「もしかしてチョー難しい?」
「じゃあこう考えて。あんた、本当はヲタクが嫌いなのに営業スマイルしてるでしょ?」
「嫌いってわけじゃないよ。ただ気持ち悪い人が多いなって」
「それはどうでもいいの。あのスマイルはあんたの本心じゃなくて、演技でしょ?でしょ?」
「そっか。そういうのも演技になるんだ」
「そうよ。あんたはそういう演技をすでに身につけてるの。それもかなりのスキルよ」
そう言われて石川はかなり嬉しくなった。ドラマの演技を貶されたことは何度もあったが、
誉められたことは一度もなかったのだ。そしてまた、それはコロンブスの卵のように、
演技というものに対する捉え方を全く変えてしまうような話でもあった。
「いい?あんたは両親が離婚の危機だって話をマネージャーにボソッとこぼしとくの」
「うん。演技ね?」
「そう。それでその日もコンサの前にマネージャーにその話をしとくの」
「うん」
「両親が離婚しそうで家族会議があるって。だから終わったらすぐに帰らないといけないって」
「うん」
「でも、あんたは事務所にとって大切な財布だから、一人で帰らせたりはしないわ」
「あたしの財布?」
「あんたが売れっ子だって意味よ。実際は小銭入れ程度だけど」
「小銭入れ?」
「今のは無視して。とにかく、そういう話をしておくわけね。家族会議があるって」
「うん」
「それで、そうね、タクシーで帰るから大丈夫ですって言って送迎を断るの」
「タクシーで帰るの?」
「帰らないわよ。だけど帰るって演技するの。保田さんに送ってもらう、でもいいけど」
「じゃあそっちがいい。圭ちゃんに送ってもらう」
「まあそれでいいわ。とにかく、あんたはそうやってあらかじめ抜け道を作っておくのね」
そう長々と説明して、保田は肩に鉛の骨が入っているかのような疲労を感じた。
だが、その計画がもう始まっているんだということを石川に思い知らせるという点で、
その疲労は必須の道であり、また最善の道でもあった――。
- 211 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:33
-
コンサートが終わり、ステージ裏はハローのメンバーたちでごった返していた。
保田の姿を見つけようともしたが、すでにそこに保田の姿はなく、
石川は私も早く逃げ出さなきゃ、という思いでいっぱいだった。
ただ、そんなときに限って、新垣里沙がカメラを手に近寄ってきたりする。
「石川先輩!一緒に写真撮りましょう!ほら、あさ美ちゃんも一緒に!」
「あ、あ、ごめん。あたし今日は急いで帰らないといけないから」
「なにか用事ですか?」
そう言ったのは紺野あさ美。何気ない言葉だが、そんなことが石川を不安にさせる。
もしかしたら計画に気づいてるんじゃないかと、ついつい余計なことを考えてしまうのだ。
「う、うん、ちょっとね。圭ちゃんと……」
「へえ、なんか羨ましいなあ」
そう紺野が言って、ようやく石川はいつもの紺野を思い出して疑念を払拭した。
紺野はいつもなぜか、保田と石川の関係を羨ましがっていたのだ。
そのくせ保田が誘っても全然乗ってこないのだが、
とにかく、紺野にとってそれはいつも通りの言葉であり態度だった。
一枚だけ写真を撮り、石川はそそくさと廊下を進んで楽屋へと戻る。
美勇伝の楽屋はカントリー娘。やメロン記念日と同じだったが、
そこにはまだメンバーの姿はなく、女性のスタッフが数人いるくらいだった。
「お疲れさまでーす」
「あ、お疲れさまです。あの、私、今日は早く帰らないといけなくて……」
訊かれてもいないのになぜかそんな言い訳をして、そして失敗したかな、と思う。
それは保田と全く同じだったが、二人に違うところがあるとすれば、その先だった。
誰も気にしていないのに石川はそれを失敗したと考え、そして失敗が頭から離れない。
- 212 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:33
-
石川は急いで着替え、そしていつもはしないものの、化粧を全てすっかりこそぎ落とした。
が、そんなときに限ってメロン記念日の柴田あゆみが楽屋に入ってきた。
「あれ、梨華ちゃんどうした?」
「あ、柴ちゃん」
「早いね。なんかあんの?」
「あ、うん。ちょっと用事があって」
「デート?」
と、柴田が女性スタッフに聞かれないようにと、そばへ近寄って耳元で囁いた。
「そういうんじゃなくて。ちょっと家庭の事情みたいな?」
「あ、そうなんだ。なんか大変だね」
「うん」
「化粧落としちゃったんだ」
「あ、うん。ちょっと家庭の事情で」
「あははは。それおもしろいかも」
柴田がそう言って笑う。だが急いでいる石川にはその笑いの理由がわからない。
「ねえ、来週の日曜日だけどさ、梨華ちゃん暇?」
「うーんどうだろ。なんかずっと仕事入ってたと思う。レコはまだ先みたいだけど」
「あ、そうなんだ。たまには遊ぼうかなって思ったんだけど」
「ごめんね。今日は家庭の事情があるから、また今度連絡するね」
そう言って石川は話半分で席を立ち上がると、バッグを持ってその場を立ち去った。
そしていつもの優柔不断な自分とは違う自分を、なんとなく誇らしく思う。
- 213 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:33
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廊下に出る。ステージ裏から楽屋への通路は今もごちゃごちゃしていて、
机の上に並べられたお菓子やから揚げなんかをつまむ小川麻琴の姿が見えたりする。
「あれ?石川さーん、どうしたんですかー?」
「あ、麻琴。あんた、あんまり食べ過ぎると取り返しがつかないわよ」
「いや、もう取り返しつかないんで、別にいいんすよ」
「そう。あ、あたし今日用事があって、家庭の事情で、だからもう帰らないといけなくて」
またしても言い訳だったが、すでに小川はサンドイッチの方へと向かっており、
そんな話は小川の耳には届いていなかった。
「あんた、ほんとやばいよ……」
通路の逆側には派手な衣装を着たメンバーたちの姿は見えなかった。
ただ、スーツを着た男の人たちなんかがいて、そこは挨拶通りとも呼ばれていた。
「おつかれさまです」
「おつかれさまでーす」
「石川さん、おつかれさまでした」
「おつかれさまでーす」
なんでこんなにも人がいるんだろうと、いつになっても思う。
そんな余分なことを考えながら通路を進み、エレベーターの前で石川は腕を掴まれていた。
心臓がドキッとする。全てうまくいっていたのにまた失敗したのだろうかと思う。
「ご、ごめんなさい」
なぜか石川はそう謝っていた。謝ることをしたわけではないのに、そう謝っていた。
それはきっと、それから謝らなきゃいけないことをやろうとしていたからなのだろう――。
- 214 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:33
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ターゲットはコンサートでよく見かける人種だった。
体型はかなり太っていて、これなら追いかけられても十分に逃げられる感じだ。
石川のよりさらに分厚いメガネをしていて、これなら顔を見られても大丈夫かもしれない。
服装はおしゃれの“お”の字もなく、しかも定番のリュック姿。
そして手に持った梨華LOVEと書かれたうちわ。裏側は石川の顔写真が印刷されている。
さらに会場で買ったグッズが詰め込まれていると思しき手提げの紙袋を持っている。
会場の周辺ではまだ何人ものファンがコンサートの余韻に浸っていた。
数人で談笑しているグループもあり、中にはなぜか名刺交換している人間さえいる。
だが、時間がかなり経ったせいか、それはもうかなりの少数派になっていた。
駅へ向かう道も人の姿はまばらで、一歩路地に入ればそこはほとんど無人だった。
そんな中、保田と石川はそのターゲットの後ろをゆっくりと尾けていた。
ぼやけたズボンからは長い財布が半分以上顔を出していて、
なんだかそのまま盗ってもうまくいくようにさえ思うほどの無防備さだ。
何度も計画を練って色んなシチュエーションやQ&Aを想定していたのに、
これではむしろ財布を盗ってくださいと懇願されているようだとすら石川には思えた。
保田が後ろを振り向き、そして周りを見渡してから口を開いた。
「いい?あの角を過ぎたらそのまま盗るわよ。そして左の路地に逃げるの。いい?」
「う、うん」
決行が迫り、石川にはもう戻ることはできなかった。
無事に家に帰り着く唯一の方法は、この計画を成功させること、ただそれだけだった――。
- 215 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:34
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「おーここにいたか、探したんだよなあ」
その声に、石川はそれがマネージャーだったことにようやく気づいた。
そして謝ってしまったことをまた失敗だと思った。
「あ、あの、私……」
「えーと、なんか用事があるって言ってたっけ?」
「あ、あの、はい。家庭の事情で、両親が家族会議で、だから私、小銭入れで……」
「うーん、まあいいんだけど、えっと、車が一台空いてるらしくて」
「あ、でもあの、私、あの、タクシーで……」
「ああ、それならこっちで手配するし、それにできれば車使ってくれた方が……」
事務所としてはいくらコンサートが終わったとはいえ、仕事が終わったわけではなかった。
これからミーティングなどもあり、そしてメンバーの送迎というのも大きな仕事だった。
特にコンサート後はファンによる出待ち、なんてものもあって、
事務所の車が尾行される、なんてこともよくある光景だった。
「あ、あの、私、あの……」
と、動転していた石川の耳に、聴き慣れた交響曲が飛び込んできた。
バッグの中から携帯を取り出し、マネージャーに少し頭を下げてから場を離れる。
「圭ちゃん?」
それは保田からの電話だった。どうやらすでに裏口を出て待っているらしい。
「あ、うん。前もって言ってたんだけど、なんか捕まっちゃって」
石川は怒られるのだと思った。それくらい保田の口調は厳しかった。
だが、保田は怒ったりはしなかった。そして、話すうちに逆に口調が優しくなった。
「あ、うん。マネージャーさんに。そこにいるんだけど、なんか車で送るとかなんとか」
石川がそう説明し、保田は瞬時に的確なアドバイスを送る。それは想定の範囲内だった。
「あ、うん。わかった。そう言ってみる。うん」
- 216 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:34
-
電話を切り、石川はマネージャーのそばへと戻った。そして教えられた通りのことを告げる。
「あの、保田さんが外で待っててくれて。心配して送ってくれるらしくて」
「ああ、保田さん。そっか。ああそれじゃ心配しなくてもいいか」
「はい。あの、今日はお疲れ様でした。すいません。お先に失礼します」
「ああ、気をつけてね。それから、なにか困ったことあったらいつでも……」
その先を聞くことなく、石川は駆け足でその場を後にした。
そして裏口の通用門を通って、待っていた保田と落ち合った。
「よく出てきたわね。よくやったわ」
保田は時間のことを言ったりはしなかった。石川はほっと息を吐いた。
「化粧も落としたのね。それじゃ、後は変装するわよ」
それから二人はその狭く陰になった部分で簡単に着替えをした。
石川はコンタクトを外し、用意していたメガネをかける。そして男物のジャンパー。
一方の保田は全て終わっていて、サングラスとマスクを装着して完成だった。
「さーて、じゃあターゲットを探すわよ」
「う、うん」
悪いことをするんだ、と思うとそれだけで胸が苦しくなる。
だけど、その苦しさの奥にあるウキウキするような感覚を石川は否定できなかった――。
- 217 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:34
-
ファーストステージの敵は拍子抜けするほどに弱かった。
男の二メートルほど後ろを歩きながら、まず保田が十円玉を前へと転がし投げた。
男はちらっと後ろを向く。その瞬間が石川にとっては最初の冒険だったが、
予想通りというかその場所が暗かったこともあり、男は二人の顔に気づかなかった。
そして十円玉を拾おうと前かがみになる。その瞬間、保田が男を後ろから両手で突き飛ばす。
男はそのまま前に突っ伏し、いてっという声が漏れたが、
そのときにはすでに保田は男のズボンから財布を抜き取っていた。
男はなにが起きたのかわからないというような感じで、
その場で立ち上がると、とりあえずパンパンとズボンについた砂を払う。
そして後ろを見るも、そこには誰の姿もなかった。
石川と保田は全速で路地を走っていた。そのスリルに石川の顔になぜか笑顔が浮かぶ。
そしてすごいことをしたと思う。これまでの人生で一度もなかったようなことをしたのだ。
ただ、それとともに、実際は自分がなにもしていないということにも気づいていた。
やったのは全て保田だった。石川はただそれを見て、そして走っただけだった――。
- 218 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:34
-
鍵を開けて中に入り、明かりをつける。その明るさが石川には安心の光に思えた。
保田がドアを閉めて鍵をかけ、さらに念を入れて内側のストッパーをはめる。
「これで、まずは終わりね」
「うん」
「疲れたわね。梨華はソファで休んでて。コーヒーでも入れるから」
「あ、うん」
保田の部屋はかなり広かった。一人暮らしなのに部屋がリビングの他に三つもある。
本棚にはマンガ本が雑に並び、床や机の上にもそれが散らばっている。
テレビの横にはコルクボードがあって、そこにたくさんの写真が飾られていたりする。
中には石川の写真もあったが、保田が親友のビビアンとキスしてる写真なんかもあり、
それがちょっと恥ずかしかったりもする。冴えない男とのツーショットの写真もあった。
「テレビ見てていいわよ」
キッチンから保田がそう言ったが、石川はそれだけはやめておきたかった。
ニュースでこのことが流れていたらどうしようと、自分が映っていたらどうしようと、
もしかすると今まさに警察がここへ来るんじゃないかと、そんな不安があったのだ。
「う、うん。でもいい」
石川はそう言って、再びコルクボードの写真へと目をやる。
この部屋には何度も来ている。週に三回来たことだってある。
だけど、そのたびにその写真は変わっていた。そして、そこには色んな有名人がいた。
「圭ちゃんってさ、友達多いよね」
なんとなくそう言って、でも石川はそう口にした理由には気づいていなかった。
と言っても、それは石川が友達が少ない、というような類の話ではない。
石川は無意識のうちに早く日常の生活に戻りたいと思っていたのだ――。
- 219 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:34
-
その計画はそれから四度実行に移された。
二度目は予想に反して例の数字が通用しなかった。
三度目は未遂に終わり、無事に逃げ失せはしたが、保田が追いかけられたりもした。
四度目は成功し、そしてやはり例の数字のおかげで残高を確認することができた。
そしてその四度とも、犯行で相手に危害を加えるようなことはなかった。
どこからか入手していたクロロホルムもスタンガンも、どれも使わずに済んでいた。
「ふーん、ということは二分の一っちゅうか、三分の二っちゅうことやな?」
中澤がそう言って、でも石川にはなぜ中澤がそこにいるのかがわからなかった。
そして、なぜ中澤がその計画の話を知っているのかも。
「それにしてもあれやなあ。石川がよう参加したもんやで」
「あたしが無理やり巻き込んだのよ。ちょっと悪いことしちゃったわね」
「ううん、それは別にいいけど、ねえ、なんで裕ちゃんが知ってるの?」
それは石川にとっては当然の言葉だった。呼ばれて保田の部屋に来てみれば、
そこには中澤裕子がいて、そしてなぜか計画の話を知っていたのだから。
だが、中澤がそこにいるというのも、中澤と保田にとってみれば当然の話だった。
「この計画ね、実は裕ちゃんが考えたのよ」
「うそっ?」
「まあうちは冗談半分で言うただけやで?実際にやってもたんはそっちやろ」
「郵便ポストに入れるなんてのも裕ちゃんのアイデアだったりするし」
「捨てたりしたらあかんやろ。拾う人おっても中身盗られたらこっちが疑われるんやし」
財布を盗った時点で同じなのだが、罪の意識は今の三人にはほとんどなかった。
「それならすぐ本人に届けるべきやけど、交番に届けるわけにもいかへんさかいな」
「それで郵便ポストだったんだ」
「それなら無傷のまま財布は本人に届くやろ。免許証とか入ってるやろうし」
「今のところニュースにもなってないし、被害届も出てないんじゃないかな」
「じゃあもう捕まったりしない?」
「まあ完全犯罪いうわけやないけど、今さらばれる可能性は少ないやろな」
- 220 :名無し娘。:2005/11/14(月) 19:34
-
その言葉は石川にとっての長かった逃亡生活の終わりを表してた。
それに安堵するとともに、やはりどこか退屈な気持ちが浮かんだりもする。
が、それはまだほんの序の口、全ての序章に過ぎなかった。
「さてと、ほなそろそろ本番やな」
ソファに座りなおして中澤がそう口を開いた。
「とうとうやるのね」
保田も同じように座りなおし、不気味な笑みを浮かべる。
「本番って?」
石川がそう尋ねて、でも、そう尋ねたことを石川は後悔せざるをえなかった。
例えそこに再びスリルとショックとサスペンスが待っていたとしても。
「銀行強盗よ!」
二人がそう言って笑い、石川は横隔膜が痙攣するのをただただ感じていた――。
┌――┐
││2 │
│└→│
└――┘
- 221 :名無し娘。:2005/11/15(火) 21:32
- イイヨー超期待。
- 222 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:26
-
「人質となったのは、そのとき自動車の教習を受けていた、歌手の、飯田圭織さんでした」
アナウンサーが口にしたその言葉は、世間に多大な衝撃と関心を与えていた。
計画が実行された日の、そんな夜のニュース――。
- 223 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:26
-
「ぎ、銀行強盗???」
石川はその言葉に目をお月様のように丸くし、薄れそうな声でそう訊き返した。
全身の血がジェット気流に巻き込まれたかのような、そんな倒れそうなほどの興奮と、
全身の神経が一瞬で凍りついてしまったかのような、そんな緊張とを覚える。
それは石川が求めるスリルとショックとサスペンスの域を遥かに超えていた。
が、その答えを石川が教えられる前に、部屋にインターホンの音が鳴り響いた。
「来たみたいね」
そう言って保田はソファから立ち上がると、壁際の受像器へと向かう。
警察ではないだろうが、石川にはなんだか悪い予感がしていた。
中澤と保田と、たった二人で銀行強盗なんて大それたことを考えつくわけがないのだから。
そこにはきっと、それ以外に悪(あく)の首領がいる。それもかなりの悪(わる)が。
いや、そうであってくれなければ、石川にはその二人を擁護することはできない。
保田がなにやら言葉を発し、そして再びソファへと戻ってきた。
その間、中澤は左肩に右手を置き、首を左や右に丹念に回していた。
「ちぃと遅かったんちゃうか?時間はきっちり守る癖つけへんとな」
そう言って今度は左肩をぐるりと回す。年のせいなのか、それともなにかの準備なのか。
中澤の発した“時間”という言葉がすでに計画の準備の一環である、ということには、
石川はまだ気づいていなかったが、なにかが始まろうとしているのだけははっきりと感じていた。
そして、やはり二人の裏には悪の首領がいるらしいということも。
それも時間を守らないくらいだからかなりの悪かもしれない、と。
- 224 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:26
-
石川はそんなことを考え、今すぐにでもその部屋から逃げ出したい気分になった。
今ならまだその計画の内容を聞いてはいない。だから抜けるとしたら今しかないのだと。
「あ、ねえ、あの、私……」
思い切って口を開いた割りに、その次の言葉が出てこない。
(銀行強盗はちょっと、私には、無理、かな?かな?かな?)
そう言いたいのにそれが出てこず、ただ最後の「かな」の部分だけが頭に何度も響き渡る。
そしてさらに、今まさにこちらへ近づいて来ている悪の首領の姿。
頭からすっぽりと黒い三角形のマントを羽織っていて、目の部分に二つの穴が開いている。
そしてキョキョキョキョキョキョと奇妙な笑い声。
仮にそれがパペットマペットでなければ、きっと蛇のように舌が割れている。
石川はその自分で勝手に想像した姿に思わずゾッとし、無重力なめまいを感じた。
が、次に目の前に現れた人物を見て、さらなるめまいを感じずにはいられなかった。
その悪の首領が全く意外な人物であったというのが理由の一つ。
そしてもう一つは、そんな悪の首領で大丈夫なのだろうかという前向きな不安だった。
恐怖の大王は飯田圭織だった。悪の首領のくせに、すっきりとした大人のオーラが漂う。
「ごめんねえ。なんかわざと渋滞のとこばっか通るんだよね。ほんっとむかついた」
飯田はそう言いながら三人を見て、そしてすぐ石川に気づいて声をかけた。
「へえ。石川もかあ。ふーん、なるほどねえ」
なにがなるほどなのかは石川にはわからない。
だが、飯田の考えることがわからないというのは、石川にとってよくある光景に過ぎない。
「とりあえず、今日はこの四人ってことになるわね」
保田のその言葉に、石川はさらに頭が破裂しそうになる。
これ以上さらにメンバーが増えるなんて、それは石川にとって悪夢でしかなかった。
そしてまた、そんな陳腐(ちんぷ)なメンバーで大丈夫なのかという、これまた前向きな不安。
せめてルパンのようなプロの泥棒でもいてくれたら、と石川は本気で思うしかなかった――。
- 225 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:26
-
二車線の小さな道路を自動車学校の教習車が走っていた。車の行き来はそんなに多くない。
地形的な条件もあって、都内としてはそこそこのどかな地域だ。
道路の両側には結構な幅の歩道があり、植え込みとともに等間隔で立ち木が並ぶ。
そんな道路を、その16号車と書かれた車がゆっくりと安全運転で進んでいく。
それは誰が見ても日常の光景であり、そこにはなんの異常もないように見えた。
だが、それはすでに始まっていた。
左のウインカーがカチカチと点滅し、植え込みの切れ目の奥で教習車が止まった。
歩道を挟んで暗く小さな雑居ビルがあり、その手前には同じく武州信用金庫の建物。
人通りは多くない。自転車が二台、その教習車の横を別々に通り過ぎたものの、
あとは止まった教習車を三台の車が追い抜いていったくらいだった。
そんな中、右側の運転席のドアが開き、一人の女性が道路へと下りた。
すらっとした美人だったが、とげとげしくはなく、ちょっとした可愛らしさがないこともない。
だが、その顔に笑顔はなかった。表情は固まり、まるで死ぬ直前のようにも見える。
そしてそんな表情のまま、彼女は武州信用金庫の建物の中へと入っていった――。
- 226 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:26
-
入ってすぐ、飯田はドキッとした。わかっていたこととはいえ、そこには警備員がいた。
だが事前の調査通り、その警備員はいかにも定年後の再就職といった感じで、
一応置いているというだけで全く頼りになりそうにはなかった。
飯田はそんな警備員に対し、いかにも困ったような素振りを見せた。
私、困ってるんです。私、助けてほしいんです。私、まだ死にたくないんです。
だが、警備員は首をかしげるだけで、その飯田のSOSに気づくことはなかった。
震えそうな足でゆっくりと窓口へ向かう間、飯田は店内を小さく見回した。
小さな信用金庫であり、平日の午前十時半であるから、客は多くはない。
三つの窓口のうち埋まっているのは一つだけで、
三十過ぎのお局様的な女性店員が、作業服っぽい男性に対応しているくらいだった。
それ以外には順番待ちの椅子に二人の客が焦る様子もなく座っていたが、
それは二人とも高齢のおばあちゃんだった。
- 227 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:27
-
ある意味当然ではあるが、飯田は順番を待つことなく空いた窓口の前に立った。
そこには誰もいなかったが、すぐに四十過ぎの中堅らしき男性が駆け寄ってきた。
「あ、すいません。順番お待ちしてもらえますか?」
そう言われて、でも飯田は無言で首を左右に振った。それは微かな動きだった。
そして手に持っていた一枚の紙切れを差し出す。飯田の目は泣きそうだった。
飯田は人質となった哀れな美女をカメラと店員の前で見事に演じていた。
「はい?なんでしょうか?」
男性が意味がわからないという感じでそう言って、
しかしその紙を見て、さらに意味がわからないという表情を浮かべた。
何度も演習を繰り返したのを思い出してコクリと小さくうなづくと、
飯田は小さな声で助けを求めた。それは誰にも聞かれないくらいの小さな声だった。
「た、たすけて、ください……わたし……爆弾が……」
その言葉で男性の動きが一瞬で硬直した。
その紙にはその言葉を裏付けるようなことが書かれてあった――。
- 228 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:27
-
午前十時過ぎ、石川梨華はなにも考えず、ただぼんやりと道を歩いていた。
本当なら色んなことを考えてしまって、またもや手足が震えていたことだろう。
だが、あんたはただお茶飲んでればいいんだから、という保田の言葉が、
石川の気持ちをかなり軽くさせていた。あんたはぼんやり歩いとけばいいの、とも。
ただ、そうは言っても石川も銀行強盗の仲間の一人なのは確かだ。
もし失敗したら自分にも捜査が及ぶ、という不安がないわけではない。
「あーあ、みんな勝手だよね……」
無意識にそう呟いて、石川はなんだかそれが自分の言葉ではないような気がした。
あれほど嫌がっていたのに、いつのまにか石川はそれに乗り気になっていた。
そして、そうだからこそ、自分が実行部隊ではないということが退屈だったのかもしれない。
気楽ではあるが、なんだか以前のスリルに比べるとそれは物足りなく感じられた。
二車線の道路の右側の歩道を石川は歩いていた。そして美味しそうな匂いに立ち止まる。
そこには一軒のケーキ屋があった。そして運のいいことに、その店は販売だけではなく、
店内に幾つかの席が用意されてあって、ちょっとしたカフェのような雰囲気でもあった。
ドアを開けるとガランガランという鈴の音がして、すぐに女性店員の声が石川を出迎えた。
開店は十時であるから、石川がその日最初の客ということになる。あるいは二番目くらいか。
石川はガラスケースの中のケーキを物色し、ショコラ・フランボワーズというのを頼んだ。
「あの、これ、ここで食べれますか?」
「あ、はい、どうぞ。お席にお持ちします。お飲み物は?」
「あの、コーヒーください。ブレンド?」
「あ、はい。わかりました。ごゆっくりどうぞ」
二人席が四つ並び、石川はその一番奥の手前側に座った。
そこからはガラス窓越しに道路がよく見渡せた。
そして道路の奥の建物、さらにその中の様子まで――。
- 229 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:27
-
稲葉貴子から飯田の携帯に電話がかかってきたのは、
予定通り教習が始まるほんの十分ほど前だった。
飯田は教習所のロビーで電話を受け、そして予定が普段と変わりないことを告げた。
教官もいつもの教官で、そしてそうであれば飯田の苦手な駐停車の練習はまず外れない。
前回の教習ではわざと安全確認を怠ったりという下準備までしているのだ。
仕事があって毎日通うということができないから、飯田の教習生活はのんびりしていた。
週に二度くらい通い、ようやく仮免を取って路上に出たのが一ヶ月ほど前だった。
そして初めての駐停車の練習で教官から言われた言葉が、そのヒントとなっていた。
「これから毎回ここに停めるから。確認のやり方だね。それがまだ不十分だから」
それから毎回、どの道を通ったときも必ず16号車はそこに停車することになった。
いや、16号車だけではなく、半分近い教習車がそこに停車するのだが。
そして、そんな頃、飯田たちの銀行強盗計画が始まろうとしていた――。
- 230 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:27
-
部屋には五人が揃っていた。中澤裕子、稲葉貴子、保田圭、飯田圭織、そして石川梨華。
そこに当然のように自分がいるということを石川はまだ納得いかない様子だったが、
もう戻れないことを悟ったのか、今ではそれを捕まることのない完全犯罪にすべく、
悪い頭をフルに使って四人の話の穴を探すことが石川の唯一の仕事となっていた。
「じゃあ、目標はその裕ちゃんの元カレがいた銀行ってことでいいの?」
「銀行やないで。信用金庫や。それもほんま小さなとこやで。しゃれならんわ」
保田と中澤のそんな会話に稲葉が加わる。
「でもおもろいこと考えたもんやな。振った男に仕返しするんにしてはスケールでかいわ」
「あんなあ。さっきも言ったやろ?別に仕返しっちゅうわけやないねん」
「あたしはどっちでもいいわよ。なにか理由があった方がおもしろいし」
と保田。そこにそれまでずっと無言でいた飯田がなにかを思いついたように口を開いた。
「武州信用金庫だっけ?それ、いつも通るコースにあったかもしれない」
「おお、なんやカオリン、仮免受かったんかいな」
「うん。先月ね。それからまだ数回しか路上出てないけど」
その五人の中で免許を持っているのは三人。
石川以外は一応運転できるということになる。それがちょっと羨ましかったが、
そのせいでまさか偵察部隊に任命されることになるとは、石川は全く思いもよらずにいた――。
- 231 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:27
-
コーヒーを飲みながら、稲葉は携帯の時計を何度も確認していた。
意味もなくその辺りを車で何度も回って様子を窺ったり、車を停めて眺めたりはしたが、
当日はそんな怪しまれる行動はできない。そう思い、稲葉は偶然その店に入ったのだが、
そこは思っていた以上の立地だった。店内にいながらにして、しかもコーヒーを飲みつつ、
目標である武州信用金庫の店内を奥まで覗くことができたのだ。
時間帯と店内の人間の数、人通りなどを一通り確認して、稲葉は店を出た。
そして早速、その店の情報を伝える。これで偵察場所の確保はできたことになる。
「じゃあ当日は梨華にその店に行ってもらえばいいわね」
「でも大丈夫なんか?石川やとちぃと頼りなないか?」
「それはあたしが保証するわ。あの子、この前だってちゃんと仕事したし。度胸あるわよ」
「しないよ、やったか。まあそれは意外やったけど、でも今度のはなあ……」
「大丈夫よ。だって、まさかあんな子が銀行強盗の仲間だなんて、誰も思わないだろうし」
「そういう利点はあるんやなあ。確かにあれじゃ誰も怪しまんわ」
そう言って保田と稲葉が笑う。
その頃、石川は美勇伝の仕事をこなしながら、一つ大きなくしゃみをしていた――。
- 232 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:27
-
コノ女ノ体ニ爆発物ガ仕掛ケテアル。
通報ボタンヲ押シタリ変ナ素振リヲ少シデモシタラ、躊躇ワズニ遠隔操作デ爆破サセル。
誰ニモ気付カレナイヨウニ現金ヲ用意シ、女ニ渡シテアル袋ニ詰メ込メ。
現金ハ番号不揃イ・使用済ミノ福澤諭吉デ参千萬円。
言ウマデモ無イガ、防犯用ノ番号チェック済ミ紙幣ヲ使ウヨウナ真似ハスルナ。
袋ニ詰メタラ女ヲソノママ返シテヤレ。
タダシ、モシソノ後デ警察ニ通報スルヨウナ真似ヲシタラ、女ハ殺ス。
オ前達ハ常ニ我々ニ監視サレテイル。内部ニモ仲間ガイル。
我々ハナルベク人ヲ殺シタクナイ。タダシ、オ前達ガ殺シタイナラ話ハ別ダ。
女ヲ解放シタラ、追ツテ連絡スル。以上ダ――。
- 233 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:28
-
「あ、これ美味しい」
と思わず言って、石川は他に客のいない店内を恥ずかしそうに確認した。
バイトと思しき女性店員がニコニコと笑っていて、石川もどうもという感じで微笑み返す。
(いけないいけない。大事な仕事をしてるんだった)
そう思い、石川はフォークを手に持ったまま再び窓の外へと目をやった。
特に異常は見られなかった。この店の中から監視するのは初めてだったが、
その目標を監視したのはこれが初めてではない。
一週間前の同じ曜日、同じ時間帯に、道路に停めた車内から石川はそれをしていた。
運転席には稲葉貴子。それまで何度も確認をしていたらしく、
普段がどんな様子で、客が何人くらいか、どのような客層か、という話を聞かされていた。
十時も十五分が過ぎ、連絡が来ないのが不安になってくる。
あまり長居すると怪しまれるということで、石川は定期的に携帯をいじくる真似をしていた。
電話をかける振りをして、少し大きな声で「今どこ?まだ?」なんて言ったりするのは、
もちろん全て教えられたことであり、事前に何度か練習したことでもあった。
ただ、やはり計画の実行日となると、ただそれだけで時間の流れが遅く感じる。
ケーキは全て食べ終わってしまい、コーヒーもすでに空になっていた。
石川は仕方なく、もう一度ガラスケースの前へ行き、追加を注文した。
ただ、店員がそんな石川を不審に思っているような素振りはなかった。
どうやらそれが石川梨華だ、ということには気づいているらしかったが――。
- 234 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:28
-
再び教習車に乗り込んだ飯田が、キーを回してエンジンをかける。
緊張のあまりクラッチが甘くなってエンストしかかったが、なんとか車は動き出し、
その武州信用金庫の前の道路はいつもと変わらぬ道路へと戻った。
「上手くいったのね」
後部座席に乗っていた保田がそう尋ねた。
いかにも強盗であるというような黒い目出し帽をかぶっていて、
それが周りに見られないように、身を低くしていた。
その隣には同じような格好の中澤。飯田が持ってきた袋の中を見て、コクリとうなづく。
車は普通に進んでいった。誰もその教習車が今まさに強盗をしたのだとは思いもよらない。
運転席には若い女性が乗っていて、そして助手席には教官の男性が乗っていた。
ただし、対向車から見れば、その男性は居眠りしているように見えたかもしれない。
教官はスタンガンによって気絶させられていたのだから――。
- 235 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:28
-
飯田はかなり焦っていた。てっきりいつものAコースだと思っていたのに、
その日進まされたのはBコースだったのだから。大事な計画を実行するというのに。
だが、三通りある定番コースのうち、別のコースになるという予想がなかったわけではない。
Cコースの場合は時間が違うだけで駐停車の場所自体はAコースと同じであり、問題はない。
だが、Bコースの場合はそもそも駐停車の場所が違う。
ただし、彼女たちもそこまで馬鹿ではなく、そのための計画もちゃんと練られていた。
「今日はBコース」
そう教官から言われた飯田は、焦りながらもすぐにそれを実行に移した。
途中で突然思い出したというようにあっと声を出し、教官に声をかけたのだ。
「あの、仕事で、大事な電話しなくちゃいけないの忘れてて……」
そんなやりとりをして、16号車は予定にはない場所でひとまず停車していた。
「こら、左の確認。どこで停まろうとそれは一緒」
「あ、すいません。よし、よし」
ハザードをつけて車は停車し、飯田は後部座席の小さなバッグから携帯を取り出した。
そして稲葉に電話をかける。
「あ、あの、すいません飯田です。あの、はい、そうです。今教習なんですけど……」
慌てた演技のつもりだったが、飯田は本気で焦ってもいた。
「あ、じゃあBスタジオですか?時間は同じで?あ、はい。わかりました、どうもすいません」
電話を切り、飯田は教官に頭を下げた。
「すいません。教習の前に確認しなきゃいけなかったのに忘れてて」
それはBコースに変更になった、ただし時間は同じくらいだという意味の伝言だった――。
- 236 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:28
-
石川の目の前を教習車が通り過ぎた。
横にはカラフルな模様と自動車学校の名前。そして16号車と書いてある。
その車は武州信用金庫の少し先で停車した。ご丁寧にハザードがチカチカと点滅している。
予定よりは少し遅かったが、車から飯田が降りてきたのを見て、石川はいよいよだと思った。
手に汗がにじみ、そして自分が今偵察部隊をしているということを誇らしく思う。
店員もさきほどまでいた客も通り過ぎる人たちも、そんな石川に気づいてはいない。
それがなんともいえない喜びであり、またスリルとショックとサスペンスでもあった。
四分ほどだろうか。実際は四分二十秒だったが、その間、石川の時間は止まっていた。
携帯に表示された時刻だけは一分おきに新しい数字を表示してはいたが、
石川にとっては生ぬるくまだるっこしいほどの時間であり、
そうかと思えばたった一瞬であったような、それはそんな奇妙な時間だった。
飯田が銀行から出てくるのを確認し、石川は再び携帯を手に取った。
教習車が発進して視界から消え、それと同時に電話が通じた。
「あ、あの、今出ました。あ、じゃなくて、もう出ました?」
ちょうど女性店員が奥に引っ込んでいて誰にも聞かれていなかったものの、
そんなイージーミスに、石川は全身が凍りつくようなサスペンスを感じていた――。
- 237 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:28
-
飯田の伝言を受けて、三人は同時に顔をしかめさせていた。
「まあしゃーないわ。BでもAでも計画は実行するで」
中澤がそう言い、保田もそれに続く。
「そうね。Aは公園の横だからばれにくいけど、Bでも同じよね」
そんな会話に参加することなく、運転席の稲葉はすでに車を発進させていた。
「二人とも用意はええやろな?スタンガンのスイッチ入れときや」
その言葉が三人それぞれに本格的な犯罪行為であるということを思い起こさせていた。
銀行強盗をする、ということよりも、むしろそっちの方に罪悪感を覚えていたのだ。
それは以前にヲタのキャッシュカードを狙ったこともある保田も同じだった。
あのときは誰も傷つけてはいない。つんのめったヲタがいたくらいだったが、
今度ははっきりと人を傷つけるのだ。
気絶させるだけとはいえ、それは強盗以上にはっきりとした犯罪行為だった――。
- 238 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:28
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教習車は無事にその場へと戻って来た。
そのすぐ前には一台の白い乗用車が停まっていて、しかしそれ自体は不審なことではない。
問題は、その教習車から黒い覆面をした人間が二人降りてきたということだった。
一人は手に袋を持っていて、もう一人はなにやら小型の機械のようなものを持っていた。
二人が白い乗用車に乗り込むと、車はすぐに発進してあっという間に消え去っていった。
残されたのはただ一台、16号車と書かれた教習車だけであり、
その中にいた生徒と、そして気絶した教官の二人だけだった――。
- 239 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:29
-
石川は笑顔でお金を払い、そして笑顔で店を出た。
パトカーのサイレンなんかは聞こえなかった。だから気分がよかった。
きっと完全犯罪を成し遂げられたのだろうと、そんな気楽な達成感を覚えていた。
歩道を歩き、そして少し進むとそこにバス停があった。
石川はそこのベンチに座ってただバスを待った。
そして十分ほど経ったところでバスが来て、それに乗り込んだ。やはり笑顔だった――。
- 240 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:29
-
16号車は大通りから二車線の道路へと左折し、その曲がりくねった道を進んだ後、
今度は一車線ながら広い幅の道路へと進んだ。すぐにブロックで区切られた住宅街となり、
その交通量の少ない道を縦に行ったり横に行ったりする。
そこは教習所の教習コースの一つになっていた。
Aコースの場合、そこをぐるぐると回った後、ある決まった場所で駐停車をする。
Cコースの場合は別の場所を通った後で、駐停車のためだけにそこに来る。
ただし、Bコースの場合、そこを多少ぐるぐると回りはするものの、
駐停車をする場所はそこではなく、そこから向かう先にあった。
再び二車線の道路へと戻り、武州信用金庫の前を通ってしばらく進んだ後、また道を折れる。
そのときにはすでにケーキ屋に一人の女性がスタンバイしていたが、
彼女はそのコースを変更した教習車が目の前を通り過ぎたことには気づいていなかった。
実際に実行される前のことであるから、大きなミスということではなかったが、
それは確かに無用心ではあった。
16号車はある一帯に入り込んでいた。そこは広い駐車場や小さな工場があったりして、
一応車が通る道ではあったが、人通りという点ではかなり寂れた場所でもあった。
そこで車は駐停車をした。後ろから車が来たときのために左側すれすれに停める。
が、左側に側溝があるというのが頭にあるのか、それはいびつな斜めの形で停まった。
そして、事件は教官が生徒に注意しているときに起こった。
突然、助手席のドアに黒い覆面をした二人が押し寄せ、
ドアを開けるや否や、スタンガンでその教官を気絶させたのだ。
運転席にいた女性はなにが起こったのかわからないというようにただ怯えていた。
そして、怯える演技をしていた――。
- 241 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:29
-
部屋には中澤裕子、稲葉貴子、保田圭、石川梨華の四人がいた。
ただし、当然ながらそこに飯田圭織の姿はない。彼女は一人だけ被害者だったのだから。
「とりあえず、成功したみたいやな」
中澤がそう言って、稲葉がそれに応える。
「コース変更ってときはほんま焦ったわ。せやけど成功してよかったで。あとはカオリンやな」
「大丈夫よ。カオリンならちゃんとうまくやってくれるわ」
「そう本気で願うわ。ボロが出たら、うちらも一緒にお縄やさかいな」
その中澤の言葉でようやく石川が口を開いた。
「お縄?」
「捕まるってことよ」
保田がそう説明すると同時に、中澤と稲葉が一斉に石川の目を見た。
一番ぽろっと漏らしてしまいそうな感じがするのが石川だったのだ。
そこにはそういった警告の意味が込められていたが、石川にはそれ以上の効果があった。
石川は今にも泣き出しそうだった。ただし、捕まることが怖かったのではない。
小学校時代にクラスの女子たちに囲まれたときのような戦慄を覚えたのだ。
そんな石川に対して助け船を出したのは保田だった。
「まあそこまで心配しなくてもいいわ。前回の計画だって、梨華はちゃんとこなしたわ」
石川はそんな保田に心底、感動を覚えていた。
自分がモーニング娘。に加入したばかりの頃から、保田は石川の面倒を見てくれていた。
わからないこともあるけど色んなアドバイスをしてくれて、
そしていざというときには必ず助けてくれる。逆に冷たく突き放されることもあったが、
それでも石川にとって、自分の弱さを知られてもいい唯一の存在が保田だったのだ。
そしてまた、ちゃんとこなしたという評価の部分が、石川を心から嬉しくさせていた――。
- 242 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:29
-
飯田は呆然とした振りをしていた。そして、念のため助手席の教官を揺り動かす。
「先生、せんせい、せんせいってば」
しかし教官は意識を戻さない。スタンガンは予想以上の効果があったらしい。
飯田は車を停車させたまま、すぐに次の行動へと移った。
まず、後部座席を確認して、二人の忘れ物がないかどうかをチェックする。
二人は降りる際に小型のハンドクリーナーで髪の毛やホコリなんかを吸い取っているので、
見た感じではそこに痕跡はなかった。それにもし髪の毛なんかが落ちていたとしても、
そこには飯田のバッグがあり、それはいつも仕事場に持って行くものだった。
だからもし保田の髪の毛が見つかったとしても、疑われるようなことにはならない。
車内を掃除するというアイデアは、意外なことに石川が考えたことだった。
警察が特殊な掃除機で現場を掃除し、吸い取ったゴミの中から犯人の遺留品を探す、
そんな刑事ドラマを以前に見たことがあったのだ。
手袋をして指紋をつかないようにする、というだけでは警察の目は欺けないのだと。
飯田は確認を終えると、もう一度教官を揺り動かした。
ううん……という唸り声が聞こえはしたが、やはり意識を取り戻すまではいかない。
飯田は決心し、右足でブレーキを踏み、左手でサイドブレーキを倒した。
そしてバックミラーとサイドミラーをそれぞれ確認し、よし、よし、と呟く。
飯田は“犯人”に脅された通り、たった一人で教習所へと戻ろうとしていた――。
- 243 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:29
-
四人は全てを飯田に委ね、わいわいとピザを食べていた。
「お、これ旨いやん。なかなかやで」
「この緑のタバスコがね、結構いいのよ」
「うちはその七味だけでええわ」
「七味って裕ちゃん、ピザなんだからスパイスとかなんとか言ってくれないと」
よくこんな状況で平気でピザなんか食べれるなあと、石川は一人かなり困惑していた。
普段なら真っ先に手を伸ばしているはずなのに、なんだか食欲が沸かないのだ。
それを石川は、罪悪感のせいだと考えていた。
その一時間と十分ほど前、計画が実行された時間に、
自分がケーキを二つも食べたということはすでに頭の中にはなかった。
「ほな、明日から色々大変やろうけど、うちらはなんも知らんのやし……」
「ただ普通に驚いてればいいのよね」
「そうや。カオリンのこと訊かれるやろし、ワイドショーなんかもうるさいやろけど」
「ええなあ。あんたら注目されまくりやん。うちは絶対なんもないで」
「わかんないわよ。プリプリピンクで一緒なんだし、最近はこうしてよく集まってるし」
「それはあんま出さん方がええかもな。仕事で一緒になることが多い言うくらいで」
「とにかく、事件を知って自分たちも驚いてる、そう言っとけばいいのよね」
保田がそう締めくくり、石川もそんな対応を頭にインプットした。
「梨華、あんたもびっくりしたって言うのよ。それと、もしもだけど……」
「もしも?」
「あんた、あの時間現場のそばにいたんだから、かなり怪しいわよ」
その言葉は石川に天地がひっくり返るほどの衝撃を与えていた。
偵察部隊だから一番安全なのだと、あれほどまで説明されていたのに、
いざ終わったと思ったら、いつのまにか一番危険なのが自分になっていたのだから。
石川は久しぶりに泣きたくなった。そこにはスリルもサスペンスもなかった。
あるのはただのショックだった――。
- 244 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:30
-
教習所に戻った飯田は、その所内のコースに停車し、携帯で電話をかけた。
「あ、あの、武州信用金庫さんですか?あの、私、人質にされてて……」
犯人は車に一枚のメモを残していた。そこには事件が起きた支店の電話番号が書かれてあり、
教習所に着いたら連絡するようにと“犯人”から言われていたのだ。
「今、教習所について、あの、犯人から言われてて、電話するようにって」
飯田が電話を切り、その計画は終了を迎えた。
それから教習所の人たちを呼びに行ったり事情を説明したりと慌しくしているうちに、
やがてサイレンの音が聞こえ、教習所内に数台のパトカーがなだれ込んできた。
それからはあれよあれよという間に話が進んでいく。
警察は人質となった女性が芸能人である、ということにはすぐに気づき、
これは職業を尋ねられたためでもあるが、とにかく、その後の対応に苦慮しているらしかった。
それが公開情報になるとわかったのは、飯田が警察署に運ばれてしばらくのことだ。
教習所内で事務所に連絡したこともあり、また警察からも同じような連絡がいったため、
警察署にはすぐに事務所の関係者が数人駆けつけて来た。
そこには当然飯田を疑うような雰囲気はなかった。
飯田は完全に被害者として保護されていた――。
- 245 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:30
-
ピザを食べ終えてしばらくしてから、まず中澤が帰っていった。
夜にテレビ収録があり、夕方にはスタジオ入りしなくてはいけないらしい。
それから石川は夕方から美勇伝の新しい振り付けのレッスン、
稲葉はそのダンスレッスンの講師として天王洲に赴かなければならなかったが、
それにはまだ時間の余裕があった。レッスンでありホームグラウンドであるということもあるが。
保田がなにげにテレビをつけて、石川には気が気ではなかった。
だが、画面に映るのは日常の番組であり、タモリが銀行強盗のニュースを読んだりはしない。
「事件、やってないね」
安心して石川はそう尋ねた。だが、そんな安心はすぐにかき消される。
「まだ事件起こったばっかやしな。夕方のニュースには絶対流れるはずやで」
「流れるんだ……やっぱり……」
「銀行強盗だもんね。そりゃ流れるよ。問題はカオリンのこと言うかどうかってこと」
「あ、言わないこともある?」
「どうやろな。教習車が襲われて生徒が脅迫されてってとこまでは言うやろな」
「そっか。そうだといいね」
石川はそんなことを言って、それなら安心できると思った。
飯田の名前さえ出なければ、その瞬間から自分は事件とは全くの無関係になるのだと。
実際は報道されないだけで、飯田が人質として利用されたという事実は消せないのだが、
石川にとって、それは他人事になるかならないかという点で重要な分かれ目だった。
だが、運命は石川の不安をそう簡単に消してくれはしない――。
- 246 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:30
-
飯田は取り調べを受けていた。と言っても、よくドラマで見かける取調室ではない。
飯田が芸能人であるためかはわからないが、そこはちょっとした接客室だった。
ふわふわではないもののソファがあり、机を挟んで刑事から話を訊かれる。
飯田の隣には被害者の人権を配慮してか、事務所の関係者が一人付き添っていた。
「じゃあ、駐停車をしたときに、突然二人組が襲ってきたんですね?」
「はい。左の、なんて言うんですか、死角ですか?その死角になった部分から……」
「犯人は二人組」
「はい。二人がドアを開けて、それで先生を突然ビビビッて。それでもう私びっくりして」
「先生が気絶させられて、それから二人はどうしましたか?」
「私、もうどうしていいかわからなくて、とっさにキーを回してエンジンをかけようとしたり」
「パニックになるのもわかります。誰でもそんなことがあれば動揺しますから」
実際にはそのときより取り調べを受けている今の方がパニックに近かったかもしれない。
だが、そんな様子が警察に対してはっきりとした被害者というイメージを植え付けていた。
「それで、その二人なんですけど、後部座席に乗り込んだんですか?」
「は、はい。それで、後ろから私の体になんか針金みたいなのを巻きつけて」
「それは、爆発物のことですね?」
「わかりません。でも、爆弾だって言ってました。針金でくくりつけたって」
「それであなたは脅迫されて、指示通りにその信用金庫まで運転をした」
「はい。ボタンを押せばいつでも爆発させれるって。だから私、気が気じゃなくて」
そこで飯田は身体を振るわせた。だが、それは半分ほど演技ではなかった。
話をしているうちに自分が本当に被害者になったかのような気持ちになっていたのだ――。
- 247 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:30
-
稲葉と石川が帰り、部屋には保田一人だけが残された。
以前のキャッシュカード強奪とは比べものにならないほどの達成感。
だが、そこにはそれ以上の不安がつきまとっていたのも確かだった。
近所のコンビニに雑誌を買いに行き、久しぶりにタバコを買ったりした。
それから部屋に戻った後、また近所のスーパーに買い物に出かけたりもした。
そして夕方のニュース番組の時間になり、保田はドキドキしながらテレビをつけた。
自分たちが成し遂げたことがどれほど凄いことで、どれほどのことと思われたのか、
それを早く知りたかったのだ。
保田が求めていたのは社会への復讐ではなく、社会への帰属だった――。
- 248 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:30
-
一通りのことを訊かれ、それから爆弾の話になる。飯田はその場で立たされて、
どのような形状でどのように取り付けられたのかを説明する。だが、それは嘘ではない。
飯田は犯行の間中、実際にへんてこな装置をつけていたのだから。
銀行の監視カメラに映ることはもとより、目撃証言が出てくるなんてことも想定済みだった。
だが、想定にはないこともあった。
「それでは、その今着ている服をお借りできますか?あ、後でいいんですけど」
「これですか?」
「ええ。爆発物が本物だったのかどうか、その痕跡を検証する必要がありますから」
「はあ。わかりました。そういうことなら……」
「それと、その装置のことですけど」
いつのまにかスケッチブックを持った婦警さんが目の前に戻ってきていた。
少し前に犯人の服装などを証言したときと同様に、その爆発装置の絵を描くらしい。
だが、言葉で説明するというのはかなり難しい。
封筒色の円筒形のチョークみたいなものが五本くらい丸まっていて、
それに小さな箱が針金で固定されていて、赤や青のコードがごちゃごちゃしている。
そんなことを言ってはみたものの、できたのは実物とはかけ離れたスケッチだった。
「あの、私、絵が得意なんで、自分で書きましょうか?」
疑われないようにと飯田は逆に積極的になっていた。鉛筆を握り、装置の絵を描き始める。
が、飯田は重大なことに気づいていなかった。
装置を取り付けられた本人は、その装置を詳しく観察することができない。
ただし、一つ救いだったのは、飯田が絵が上手いと言われる割りに、
実際はそこまで上手くないということだった。
それは誰が見ても、変な箱にコードがごちゃごちゃしているとしか見えない絵であり、
とっさのことであまりはっきりと見てはいない、ということを端的に示した絵でもあった――。
- 249 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:31
-
一番早くに始まる夕方のニュース番組。
事件がそのトップニュースで伝えられたことに保田は喜びを隠せなかった。
ただし、そこにはまだ飯田圭織という名前はない。
「閑静な住宅街にある信用金庫が襲われました。しかし、犯行に使われたのは意外な車でした」
事件が起きた武州信用金庫前から中継が繋がり、リポーターがメモを読み上げる。
現場には警察の車両の他に各局の報道陣が多数詰め掛け、野次馬の姿も映っていた。
武州信用金庫の支店が襲われて現金三千万円が強奪された、というのが本筋だったが、
それに続いてそれが通常の強盗ではなかった、ということが伝えられる。
「犯人はその十分ほど前、近くで一台の車を襲い、乗っていた女性一人を人質にしていました」
リポーターがそこまで読み上げると、そこで画面は唐突に教習所の映像に切り替わる。
そして事前に収録して映像と合わせたであろう女性ナレーションの声。
「犯人が襲ったのは、驚くことに自動車学校の教習車でした」
ご丁寧に画面の隅に「犯行に使われたのと同型の教習車」というテロップが表示される。
それから犯人がどのようにして現金を強奪したのかという過程が説明される。
まず乗っていた教官を“スタンガンのようなもの”で気絶させたということ。
人質にした女性に遠隔操作式らしき爆発物を装着させ、窓口に向かわせたということ。
一枚のメモを渡させ、その女性の命を盾にして現金三千万円を用意させたということ。
女性はその後解放され、自力で教習所に戻るように指示されていたということ。
犯人は二人組であるが、それ以外に仲間がいる可能性があるということなど。
そして最後に犯人の服装や背格好が伝えられたあと、
アナウンサーは次の言葉を口にしてそのニュースを締めくくった。
「犯人は依然逃走中です」
そして次のニュースが流れる――。
- 250 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:31
-
レッスンはいつもと変わらなかった。
美勇伝の二人がいて、講師の稲葉と見慣れた二人の補佐がいる。
三十分ほどマンツーマンで指導を受けたあと、三人揃っての練習になる。
休憩になり、石川は鏡の前で自分の振り付けを反復練習していた。
ダンスはそこまで上手くはないが、それでも何年もそういうことをやってきている。
その日初めて教えられた振り付けではあったが、石川はそれをすでに自分のものにしていた。
と、ドアを開けてレッスン室に稲葉が入ってきた。
「なんかあったんかいな。なんや事務所の人がやけに慌てとったわ」
その言葉に石川はドキッとしていた。それがすでに事務所に伝わっているというのは、
当然の成り行きではあったが、その当然がいよいよ現実になったのだ。
石川にとって、それはなんだか事件がようやく始まったかのような錯覚を与えていた。
そしてまた、そのさりげない稲葉の演技には、ちょっぴり感心もしていた。
それから一時間ほどレッスンが続き、弁当を食べながら美勇伝の三人で歓談する。
と言っても主役は三好と岡田の二人であり、石川はただ愛想笑いをしているだけだった。
「でね、その写真が結構イケメンでさ」
「ええなあ。それ。うちにも見せてや」
それはファンレターにファンの写真が入っていた云々というような話で、
いつもなら石川もそれを楽しく聞いていたかもしれない。むしろ一番乗り気になり、
その三好が言うところのイケメンの程度を確認して心の中で嘲笑っていたかもしれない。
だが、今の石川にとって、そんなことは結局は子供の会話でしかなかった。
石川はここ数ヶ月の間に様々な冒険をしてきているのだから。
そしてまさにその日、銀行強盗という大それた犯罪行為を成し遂げたばかりなのだから。
石川は二人を子供だなあと思いつつ、弁当とともにちょっとした優越感を味わっていた――。
- 251 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:31
-
夜になり、保田は珍しくNHKのニュース番組を見ていた。普段なら絶対に見ない番組だ。
そしてやっと来たか、という思いでその画面を見つめる。
アナウンサーが新しい情報が入ったという言葉とともにその名前を告げたのだ。
これで世間の話題は独占ね、と保田はそんなことを本気で考えていたが、
保田がそう考えるのも当然のことだった。
銀行強盗だけならまだ普通の凶悪犯罪であり、最近ではそこまで珍しくもない。
だが、犯行に使われたのが強奪された教習車だったという劇場型の犯行に加えて、
犯行に巻き込まれて人質となった女性が偶然にも芸能人だったとなると、
それはやはり世間の興味と関心を集めずにはいられない。
そして、そんな予想を裏づけるかのように、そのNHKの真面目な番組でさえも、
普通の強盗事件よりも多くの時間を割いてそのニュースを伝えていた。
内容自体は夕方の各局の情報をさらにまとめたといった感じだったが、
それプラス、教習車が襲われた現場の映像などが新たに付け加えられていた。
そんな映像を見ながら、保田が勝手な憶測を口にする。ただし、独り言である。
「これはあれね、きっとカオリンを連れて現場へ行ったのね。現場検証ってやつよ」
それから事件当時信用金庫にいたおばあさんのインタビューなんかもあった。
「うん、若い女の人がね。青白い顔して、震えながら入って来て。様子が少し変だなあと」
真偽不明な情報を話すおじさんなんかもいた。
「事件の二時間前かな。怪しい男が一人、信用金庫の前をうろうろしてて……」
それから映像は出なかったものの、襲われた教官の話というのもあった。
「襲われた教官の話によりますと、犯人は二人組で、一人は女性のような印象を受けたと……」
さすがの保田もその話にはヒヤッとした。だが、それもはっきりと想定の範囲内だった。
「まあ一人はいいのよ。最初からそういうつもりなんだし。カオリンだってそう言ってるはずだし」
保田がそう独り言を口にして、そして事前の計画で話し合ったことを思い出す――。
- 252 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:31
-
「ほな、カオリンの車が停まるやろ。その陰にうちと圭ちゃんが潜んでるわけやな」
「目出し帽ってやつをかぶってるんだよね?覆面みたいなやつ」
「そうや。それで停まったら、うちがドアを開けて、すぐにスタンガンや」
「あたしはどうしてればいい?」
「後ろにおったらええわ。もし相手が暴れたりしたら、そんときは圭ちゃんがクロロホルムや」
それは以前のキャッシュカード強奪のときに準備していたもので、今もそのまま所持していた。
「ここが一番のポイントやな。突然の襲撃やけど、相手は男やさかい」
稲葉がそう言って保田と中澤がうなづく。その日は飯田と石川は仕事でいなかった。
「そのときやけど、圭ちゃんはうちが失敗せん限り、黙っといた方がええやろな」
「ばれるといけないもんね」
「いや、うちは多分揉めたりするやろし、そのときに声が漏れたりするわ。きっと」
実際はほとんど声は漏れなかったのだが、とにかく、犯行を想定しながら続ける。
「それでうちが女やってわかるはずやろ。でも、二人とも女やったらちょいとまずいわな」
「どうして?」
「どうしてっちゅうか、例えば一人女で一人男やったとしたら、うちらには当てはまらんやん」
「それはカオリンにそう証言させるってことかいな?」
「その通りや。犯人は男女で、さらに仲間と携帯で連絡を取り合ってたってことにすんねん」
「女はいたけど、女のグループじゃなくて、その中に一人いただけって思わせるのね?」
「そうや。その辺の犯人像はまたカオリンいるときちゃんと突き詰めなあかんけどな」
そんな着々と進んでいく計画に、保田は中澤を心強く思い直していた。
さすが財布を郵便ポストで送り返すというアイデアを出しただけのことはあると――。
- 253 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:31
-
パトカーだと思っていたのが普通の乗用車で、飯田はちょっとだけ残念だった。
だが、すぐにドラマのようにパトランプを上に乗っけたことで、それは帳消しになっていた。
パトカーの後ろにその飯田の乗る警察の乗用車、さらに後ろには同じく数台の車が続く。
まず中には入らなかったが教習所の前まで行き、そこで幾つかの質問をされる。
教習所を出たとき、怪しい車につけられているような様子はなかったかというようなことだ。
飯田は運転に夢中で気づかなかったと答えた。
ただ、気づかなかっただけかもしれない、とも付け加えておいた。これはアドリブだ。
それから、その日のコースを辿るというようなことはなく、すぐに車が襲われた現場へと向かう。
「えっと、確かこの道です。それで、その先を曲がるように言われて……」
飯田はどの質問にも丁寧に答えた。ただ、思いつめたような表情を装うことは忘れない。
人質の被害者とはいえ、犯行に加担してしまったという罪悪感を持った女性なのだから。
現場に着き、そこで本格的に話を訊かれる。だが、飯田はそれには答えなかった。
「すいません……私が……犯人の言いなりになったりしたから……」
後部座席の飯田の隣に座っていた婦警が慰めるように肩を撫でる。
「先生が襲われたときも、私、どうしていいかわからず、キーを回したりなんかして……」
それは警察署内でも話したことだった。飯田はしばらく手で顔を覆ったあと、
すいません、と言ってまた質問への返答を始めた。
「それで、犯人は二人、一人は女性で間違いないんだね?」
「はい。顔はわからないけど、男性と女性でした」
「さっきも訊いたけど、声で年齢はわからないかな?」
「どうだろ。女の人は若かったかもしれません。私のこと気遣ってくれてるみたいで……」
「自分と同じくらい?それとも?」
「うーん、わからないけど、私よりは年上かもしれません。そんな感じでした」
「男の方は?」
「結構いってると思います。低い声でしたから。凄みがあるっていうか、とにかく怖くて……」
飯田はそう言って思わず身震いをした。
どうやらその年の映画賞を総なめにするつもりらしい――。
- 254 :名無し娘。:2005/11/18(金) 19:32
- ここからちょいと小出しにします。色々書きたいことが増えてきたので。
感想とか書いてくれたらとても嬉しいです。ちょこっとでもいいので。
- 255 :名無し娘。:2005/11/18(金) 21:17
- 面白いよ。続きがすごい気になる
- 256 :名無し娘。:2005/11/19(土) 16:19
- 早く続きを!と急かしたいくらいおもしろいよ
じっくり待ってます
- 257 :名無し娘。:2005/11/21(月) 23:58
-
慌しい一日がやっと終わろうかという、午後九時。
飯田圭織は警察署の裏口から、車に乗せられて自宅へと戻った。
ただし、飯田一人というわけではなく、
その夜は念のため、事務所の女性が飯田に付き添うことになっていた。
「それにしても、大変だったわね」
「ええ……」
「疲れてるでしょ?」
「うーん、疲れてるというか、なんか警察の取り調べの方が疲れちゃった」
「それはそうかもね。ずっと拘束されてたもんね」
その女性とはそこまで親しくはなかったが、全く知らないというわけでもなかった。
ただ、こうして二人きりで話をするというのは、あっても一度か二度だった。
「明日も朝からみたいよ」
「うん。そう聞いた。現場検証とか、よくわかんないけど明日はちゃんとやるみたい」
「なんかドラマみたいよね」
その言葉に飯田も困ったような笑顔を浮かべる。
「私もそう思ってた。だって刑事さんとかがいて、スケッチしたりとか。ドラマみたいだなって」
「色々大変だと思うけど、困ったことがあったらなんでも相談に乗るから。ね?」
「ありがとうございます」
飯田はそう言って頭を軽く下げ、でもそう言いながら、
それもなにかに使えるかもしれないと、そんなことを考えていた。
飯田のドラマは、まだ始まったばかりだった――。
- 258 :名無し娘。:2005/11/21(月) 23:58
-
速報>一覧
 ̄ ̄  ̄ ̄
・21:04 教習車強奪現場付近で白色の不審車 目撃証言
・20:27 飯田さん今後の予定は未定 カウンセラーと相談
・20:22 飯田さんに被害なし 事務所「とにかくほっとした」
・20:14 所属事務所の記者会見 飯田圭織さんは姿見せず
・19:05 飯田圭織さん所属事務所 まもなく会見の模様
・19:00 武州信用金庫事件進展なし 犯人は依然逃走中
・18:36 人質女性は歌手の飯田圭織さん 教習中の悲劇
・18:31 人質女性は歌手の飯田圭織さん
・16:08 二人組が教習車を強奪 スタンガンと爆発物を所持か
・16:04 事件発生は午前十時半 五分前に教習車を強奪
・15:14 爆発物による脅迫 犯人が依然所持の可能性
・15:12 教習車の教官スタンガンで襲われる 実行犯は二人か
・15:11 被害額は三千万円 人質女性を利用した犯行
・13:44 教習車を強奪 女性を人質にして現金を要求か
・12:17 武州信用金庫に強盗 人質女性はすでに保護
・12:15 武州信用金庫○○支店に強盗 女性を人質か
武州信用金庫事件、教習車強奪事件関連のニュースは、以下の項目に移動しました。(21:15)
社会>事件事故>武州信用金庫事件――。
 ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 259 :名無し娘。:2005/11/21(月) 23:58
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翌日の新聞の見出しは、経済紙も含めて全てが事件を一面に扱っていた。
ただし、各紙面によって前面に押し出す構成はそれぞれ異なっていた。
「武州信用金庫に強盗」「信用金庫三千万円強奪」というのが普通の一般的な新聞で、
「教習車を狙った特殊な犯行」「現金受け渡しに人質」と強調しているのが大衆受けの新聞、
「用意周到な犯行手口」「警察への挑戦か?」とあるのは一人で突っ走るタイプの新聞だ。
そして経済紙以外にはどれも「歌手の飯田圭織さんが人質」ということが書かれてあり、
それを小見出しにしている新聞も数紙あった。
だが、スポーツ新聞はそれらとは異なり、一面はほとんど「飯田圭織」一色だった。
「元モー娘。襲われる」「飯田圭織、人質」「元モーニング娘。飯田圭織、狙われた」などなど。
中には「カオリン三千万円ゲット」「元リーダー安全確認怠る」なんて困った小見出しもあったが、
とにかく、飯田圭織にとってそれは自身の卒業を遥かに超える扱いだった。
ただし、芸能人がターゲットになったということとともに、
やはり教習車が襲われたという部分にもかなりの重点が置かれていた。
大半の新聞に載っていた言葉を使えば、それははっきりとした劇場型犯罪だった。
そんな劇場型犯罪について、各紙はそれぞれ元警察関係者や専門家のコメントを載せる。
事前に車を襲い、被害者に現金受け取りの役目をさせたことをもって、
グリコ・森永事件の手口との類似を指摘する意見も幾つかあった。
教習車を狙うという盲点をついた犯行から、犯罪を楽しんでいる様子が窺えるとして、
比較的若い世代によるゲーム感覚の犯行を示唆する一方、
プロの犯罪組織による社会への挑戦的な事件と見る意見もあった。
また、その教習所で二十年ほど前に教習車強襲事件という、
ダジャレのような名前の事件があったことを探し出してきた新聞もあった。
ただし、その事件は教官への怨恨による襲撃で、目的は強盗ではなかったらしいが。
とにかく、そんな様々な憶測が各紙には載り、
それがさらに世間の興味を引き立てていた――。
- 260 :名無し娘。:2005/11/21(月) 23:58
-
保田はその日、本来なら大阪にいるはずだった。
隔週のレギュラーで、ただ普通に座ってたまに話を振られる程度の役回りだったが、
それがワイドショーの要素を含む番組であることから、急遽取りやめになったのだ。
交代要員は加藤紀子だったが、とにかく事務所にしては珍しくまともな対応だった。
久しぶりに注目されると思っていた保田は、その事務所からの電話に少し落胆した。
しかしそれは、自分たちの成し遂げたことが現実として回り始めているということでもあった。
そう思うと、なんだか自分たちが社会を動かしているような気がして、
保田は達成感以上に優越感を覚え始めていた。自分こそが影の、いや、真の主役なのだと。
「はあ、わかりました。あの、それで、カオリンは……無事、なんですよね?」
わかりきったことを尋ねるというのは少し変な気分だったが、
飯田が今どのような状況に置かれているのか、それは確かに気がかりではあった。
その“無事”という言葉は、もちろん保田たちにとっての“無事”という意味だった。
「あの、カオリンに電話しても……やっぱりやめた方がいいですか?」
事務所の回答は、特に問題はないが、ただ繋がるかどうかはわからないとのことだった。
保田は早速飯田に電話をかけた。が、案の定電話は通じなかった。
仕方なく留守番電話に「びっくりした」「無事ですか」という至極簡単なメッセージを残す。
日本国憲法に通信の秘密を侵してはならないという検閲禁止の条文があるので、
警察がその通話記録をチェックするということはない。
ただし、それが効力を持つのは、飯田が被害者である現状においてのみであり、
それは保田にとって、自分を守るための無意識のメッセージだったのかもしれない――。
- 261 :名無し娘。:2005/11/21(月) 23:59
-
「それじゃ、教官を襲ったのが女で、後ろにいたのが男でいいんですね?」
「はい、そうです。女の人がドアを開けて入ってきて、それで男の人は後ろで見守るっていうか」
飯田は事前に決めた通り、犯人が男女の二人組であったことを前日と同じように話した。
すぐ気絶させるとはいえ、中澤は教官と接近しての勝負なので、女性だとばれる可能性が高い。
しかし後ろにいる保田が声を出さなければ、それが男性か女性かは教官にはわからない。
そして唯一の証言者である飯田が、犯人は男女の二人組だったとはっきり証言すれば、
教習車強奪の実行犯はその架空の男女二人組以外には存在しなくなる。
「もう一度確認します。女が教官を襲ったんですね?それは間違いありませんか?」
「はい。女の人でした。それで、後ろにいたのが男の人で……」
その刑事の凄みのある声に、飯田はかなりビクビクしていた。
二日目となり警察の取り調べはかなり本格的なものになっていた。
取調室ではなく、また事務所の人間がその場に付き添うのも前日と同じだったが、
それでも今にも机をバンバンと叩いて「おまえがやったんだろ!」と言わんばかりだった。
第一発見者や目撃者を疑うというのは、警察の捜査の基本中の基本なのだから。
ただ、飯田はそんな警察の尋問に対して、ほとんど疑いを持つことはなかった。
例え警察がその質問に対し、その日はやけにこだわっていたとしても――。
- 262 :名無し娘。:2005/11/21(月) 23:59
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中澤はテレビを見ていた。その日は午前中からラジオの収録がある予定だったが、
騒動の経過を見守るため、収録を夕方からにずらしてもらっていたのだ。
だから中澤はそのテレビを自宅で見ていた。
普通の強盗事件であれば、朝のワイドショーがそこまで取り上げることはない。
しかしそれは普通の事件ではなかった。全てのワイドショーがその事件を大きく扱っていた。
「私はですね、かなり緻密な犯行だと思います。特に教習車を襲ったという部分ですね」
事件には素人であるはずの門外漢のコメンテーターがそのようなことを口にする。
「それはどんなところが?」
「新聞の記事にもあるんですが、その現場は教習車の駐停車の練習場所になっていたと」
「つまり、犯人は最初からそこに教習車が停まるということを知っていた、と?」
「ただ、それは付近の住人もですね、教習所に通った人たちもみな知ってることですから」
「しかし、犯人はそれを知っていて、教習車が来るのを待っていたということになりますね」
「そうですね。そしてそこはその武州銀行ですか、信用金庫ですか、その近くですから」
そんなやり取りが続き、中澤はチャンネルを変えた。
飯田の話題がひとまず終わって、教習車の話題がメインになっていたというのが理由だ。
次に見た番組は、今まさに飯田圭織の話題をしているところだった。
「人質となった女性は、元モーニング娘。の飯田圭織さんだったことが判明……」
画面に飯田の静止画が映り、バックに『エーゲ海に抱かれて』が微かながら流れた。
「ええなあ。結構な宣伝になるんちゃうかこれ」
中澤はそんなことを呟いて、そしてそんな自分を不謹慎だとせせら笑った。
それから昨夜の事務所の会見の模様が流れる。
事務所の男性の隣になぜかつんくがいるのが中澤にはやけにおもしろく見えるらしい。
「あんた関係ないやん。それからその金髪似合ってへんで」
ただ、そんなツッコミは中澤だからというようなものではなかった。
お茶の間でテレビを見ている主婦などは、そういうツッコミこそが仕事なのだから――。
- 263 :名無し娘。:2005/11/21(月) 23:59
-
天王洲スタジオは静かだった。ダンススタジオにはベリーズ工房のメンバーたちがいたが、
事務所から騒がないように言われているためか、表立ってその話題をすることもなく、
その普段よりも大人しい面々を、稲葉は逆に不気味だと感じていた。
「よーし、ほな次は合わせてやるで。それじゃ自分の立ち位置、確認して」
パンパンと手を叩いてリズムを数え始める。
「いちに、さんし、いちに、さんし、次からやでーほいほい、いちに、さんし、ごーろくしちはち」
稲葉はハロープロジェクトのメンバーであり、シャッフルユニットに参加したりもするが、
今ではダンスの先生というのが一番の仕事になっていた。
プロフェッショナルだという自覚があるから、その仕事を退屈だとは思わなかったが、
一度でいいから主役になってみたい、という思いがないわけでもなかった。
「そこ、間隔が甘いで。それからリズム、そこはワンテンポ待つ。いちに、で待機」
そんな指導をしながら、稲葉はプリプリピンク結成の頃のことを思い出していた。
初めにでっかいことをしたい、と言い出したのが誰なのかはすでに覚えていなかった。
その誰が言い出しても不思議ではなく、むしろそれは全員の総意だったのかもしれない。
石川ヲタの暗証番号という話が出て、そして自作自演の銀行強盗計画。
全ては順調に進んだ。それも怖いくらい順調に。
きっと今回の事件も、自分たちは捕まらず最後まで逃げ失せられるのだと、
稲葉はそう考えていた。そして、そんな予感をはっきりと感じていた。
だが、彼女たちは別として、稲葉にとっては、それは決して完成ではなかった。
自分が主役になるためには、それは全て露呈しなくてはならないのだから。
稲葉は不敵な笑みを浮かべながら、またダンス指導へと戻った――。
- 264 :名無し娘。:2005/11/21(月) 23:59
-
前日とは打って変わって、そこは事件現場になっていた。
道路は通行止めとなり、道路の両端には中を隠すようにブルーのシート。
上空にはヘリコプターが一台、そして道路にはたくさんの警察官がいた。
普通の制服を着ている人に、スーツを着た刑事、それに鑑識と思しき人たち。
昨日飯田がそこを訪れたときには、そんな物々しい雰囲気は全くなかった。
まだそのときは現場の位置がわからなかったから当然ではあるのだが。
ただ、ずっとそうやって調べているのかと思うと、それは飯田にとってちょっとした恐怖だった。
飯田はその教習車が襲われた現場で、また色々なことを質問されていた。
犯人がどこに隠れていてどのようにして出てきたのか。
周りにはどのような車が停まっていたのか。
警察官が犯人役をして、それを再現したりもした。
そして、また次の現場へと向かう――。
- 265 :名無し娘。:2005/11/21(月) 23:59
-
被害者がいなくなり、その場に残った刑事たちがある問題点を口にしていた。
それは勘違いで済まされる話ではあったが、しかしやはり疑問でもあった。
「やっぱり変ですね。教官は襲ったのが女だとは気づかなかったと言ってます」
若い刑事がそう言って、また続ける。
「むしろもう一人の方、後ろに立っていたのが女のような感じだったと」
「しかし、被害者の女性は、襲ったのが女で、後ろにいたのが男だと証言したわけだ」
コンビを組んでいるのか教育係なのか、ベテランと思しき刑事がそう口にした。
「ただの勘違いなんでしょうか?」
「わからん。ただ、とっさのことだからな。それに教官がそう感じたというだけで……」
「でしょうね。教官はすぐ気絶してるわけですし、どこまで正確かは疑問もあります」
「とにかく、男女の二人組で間違いはないだろう。その、実行犯の二人は、だが」
二人の刑事はパトランプをつけた乗用車に乗り込み、次の現場へと向かった――。
- 266 :名無し娘。:2005/11/22(火) 00:00
-
前日は交通規制されていたその二車線の道路も、今は普通に通ることができていた。
ただし、武州信用金庫の前の歩道は相変わらず立入禁止になっていて、
逆側の歩道には警察官を超える以上の報道陣がわんさか詰め寄せていた。
そんな中、リポーターが髪型を整えてカメラの前に立った。
「こちらは武州信用金庫○○支店前です。えー、たくさんの報道陣が詰め掛けています」
テレビカメラは信用金庫よりむしろその報道陣を映しているような感じだった。
事件そのものよりも、事件が起きたということの方が事件なのかもしれない。
「さきほどまではブルーのシートに覆われていましたが、今ではシートは取り外され……」
ただし、シートがなくなったとはいえ、信用金庫の窓は全てシャッターで閉ざされていた。
カメラは入口を出入りする警察関係者の姿を捉えるが、その中までは映せない。
しばらくして、今度は別の局のリポーターが同じようにカメラに向かって説明する。
そこは事件現場ではあったが、ある意味事件は今もなおその現場で起こっていた――。
- 267 :名無し娘。:2005/11/22(火) 00:00
-
事件発生から二日が過ぎた。飯田はようやく取り調べから解放され、自宅へと戻った。
事務所が手配したカウンセラーと面談をしたりもして、しばらく休養することにはなったが、
疲れと“あること”を除けば、そこまで問題視するようなことはないということだった。
飯田はテレビを見ていた。騒ぎが収まる気配は一向に見られない。
それどころか、飯田の知らない事実までもがどんどん出てきていた。
例えば、警察が内部犯行の疑いを持っている、というようなことだ。
武州信用金庫は経営がかなり危なかったらしく、合併推進派と反対派で揉めていたらしい。
そして犯人が要求した三千万円という額が、内部犯の疑いを勝手に強めていた。
飯田にはよくわからなかったが、番号不揃いで未チェックのちょうど三千万円が、
その日の午前中にその信用金庫に入ることになっていたらしい。
警察は当初、犯人のメモにある内部犯を示唆する部分をダミーと見ていたが、
その事実を知ってからは内部の調査にも力を入れるようになったらしい。
それから、教習者強奪現場近くの駐車場の監視カメラの映像が公開されたりもした。
はっきりとは映っていないが、そこには飯田の教習車の他に数台の車が映っていた。
犯人が逃走したあと、飯田が自力で教習所に戻るときの映像だったが、遠景であり、
モノクロでかなり画質が悪いため、車種の特定がせいぜいというところだった。
しかも運のいいことに、そこに稲葉たちの車は映っていなかった。
稲葉たちの乗った車はその前の道を曲がっていたのだから。
全てがうまく進んでいるのだと、飯田はそう確信していた。
そしてその確信を強めるため、飯田はさらなる手に出ていた。
電話をかける。それは飯田にずっと付き添っていた事務所の女性の番号だった――。
- 268 :名無し娘。:2005/11/22(火) 00:00
-
飯田が中澤に電話をし、中澤から他のメンバーにそれぞれ連絡が届く。
保田はその電話を受けて、いよいよか、と思った。
それとともに、飯田がどのような演技をするのか、それが楽しみでもあった。
それはついに飯田が記者会見に臨む、というものだった。事件から一週間後のこと。
保田はテレビの前で待機していた。
そこには矢口もいた。ただ、もちろん矢口はその計画のことは全く知らない。
事件が起きたときも、きゃははははと他人の不幸を笑っていたくらいだ。
まさか今自分の隣に犯人の仲間がいる、なんてことは完全に頭にはない。
飯田が会見場に姿を現し、パシパシッとフラッシュが焚かれる。
が、そのフラッシュに飯田は立ち止まり、手で目を隠した。
両脇に座っていた事務所の男性が慌てて報道陣を制止する。
「すいません。事前に言ったようにフラッシュは焚かないでください。フラッシュは焚かないで」
まあまあの演技ね、と保田は思い、また画面に目を戻す。
飯田が椅子に座り、頭を下げた。事務所の男性が一言挨拶をしたあと、
いよいよ飯田のドラマは佳境へと突入する――。
- 269 :名無し娘。:2005/11/22(火) 00:00
-
自宅でのんびり過ごしていた飯田のもとに、例の女性がやって来ていた。
「はいこれ。警察から預かってた服。昨日事務所に戻って来たから」
「あ、あのときの」
「なんか爆弾ではなかったみたいよ。花火の火薬を調合してあったみたいだけど」
「あ、そうだったんですか……そっか、爆弾じゃなかったんだ……」
「でも、爆弾だって言われたら普通そう思っちゃうよね。だから、仕方なかったと思うわ」
「うん……」
そう答えながら、飯田はさすが警察だなあと思わずにはいられなかった。
爆破装置を作ったとき、最初は外見だけそれっぽくする予定だった。
ただ、それでは真実味が薄いということで、彼女たちはそれを調合することにした。
市販の花火であってもその火薬を集めれば結構な威力になるとインターネットで知り、
それを試してみたのだ。もし窓口で失敗したときは、それに実際に火をつけるのだとも。
ただ、それでは飯田が危ないということで、結局その案はなくなったのだが、
それでも実際に爆発するという危機感があったからこそ、飯田は演技できたのかもしれない。
「そっか……花火だったんだ……」
飯田はそう呟いた。そのことは事件が起きる前から知っていた。
ただ、それを筒に入れて茶色い紙で包んだのに、それが検出されたという事実が、
飯田には少し重かった。これでプロの犯罪組織という線が消える、ということもある。
「うん。そうみたい。でも警察の話じゃ、それでも危険物に変わりはないって」
女性がそう言って、飯田は多少救われた気がした。犯人は依然として凶悪なままなのだと。
「私ね、最初から、なんか作り物っぽいなって、なんとなくそうは感じてて」
「だけど脅迫されてたんだから、気にすることはないわよ」
「でも、爆弾より、本当はスタンガンの方が怖くて。チカチカッて白い光が……だから私」
飯田はすでに次のステップに向けて進んでいた。
もうすぐ、一週間もすれば、自分が記者会見の場に臨むことになると踏んでいたのだ。
そして、そのスタンガンの話は、そのときのための伏線だった――。
- 270 :名無し娘。:2005/11/22(火) 00:00
-
週刊誌を二つ買って、でも中澤が驚いたのはその記事ではなかった。
どちらにも武州信用金庫事件の記事が詳しく載っていて、
飯田のことも当然たくさん書かれていた。だが、驚いたのはそれではない。
それは後ろの方の小さな記事だった。見出しには「謎のひったくり?」とある。
財布をひったくられたという小さな窃盗事件についての記事だったが、
そこには財布が手つかずのまま郵便ポストに入れられていたとあり、
しかもキャッシュカードを使って現金が引き出されかけた形跡があるとも書かれてあった。
そして、あまりの残高の少なさに哀れに思ったのか、という勝手な推論を載せ、
とにかく奇妙な事件である、と締めくくっていた。
そんな記事を見て、中澤は「どうなんやろなあ」と独り言を呟いていた。
すっかり忘れていたことが今さらのように浮かび上がってきたことに対する感想だったが、
ちぃとめんどいことになるかもしれへんな、という思いがなくもなかった。
記事はおもしろおかしく書かれてあるので、そこまでしっかり捜査しているわけではない、
というような様子が見て取れるのだが、そのタイミングがどうも気になったのだ。
そこから芋づる式に今回の事件まで、ということはまあありえないが、
二つの事件が同じ週刊誌に載ったという偶然が、偶然ではないような気がしたのだ。
「嫌な方に行かへんければええんやけどな」
中澤はそう呟いて、コーヒーを一口、口に含んだ――。
- 271 :名無し娘。:2005/11/22(火) 00:00
-
「色々あって……みなさんにお騒がせして……まず、それを謝りたいと思います」
飯田はかなり謙虚だった。被害者でありながら謝罪の言葉から入ったのだから。
それを見て保田は好感度上がりまくりね、なんてことを思ったが、
すぐにそれを取り消さなくてはならなかった。いや、そういう役なら他に適任がいるのだ。
「きゃはははは。これぜってー好感度上がりまくりだって。カオリンやるじゃん」
「こら、それは不謹慎だってば」
「あ、ごめーん。でもさあ、いい宣伝になるよねえ。こういうのってさあ」
しかし全く同じことを考えていたということで、保田はちょっと笑いを浮かべてもいた。
飯田は淡々と話を進めていた。どうしていいかわからなくて、気が気でなくて、
もうなにがなんだかわからなくて、気が動転していて、と、とにかくそんな言葉がよく出る。
本来なら受け付ける予定のなかった質問にも飯田は答えた。
「一番怖かったのは……多分、最初に襲われたときです」
そう言って飯田は下を向いた。
その瞬間、二三のカメラがフラッシュを焚き、飯田は見事なまでにそれに怯えていた。
「やめてください。お願いですからフラッシュはやめてください」
事務所の男性がそう制止して、その言葉で飯田はさらに体を震わせた。
脇にいた事務所の女性が飯田に駆け寄り、そしてマイクに口を近づける。
「飯田さんは爆弾よりスタンガンの方が怖かったんです。今も光に敏感になってるんです」
その言葉で飯田は情感が高まったのか、思わず涙をこぼしてしまっていた。
そして、その涙を撮ろうと次から次へとフラッシュが焚かれ、会見場は騒然となった。
「や、やめて……お願いだから……おねがいだから……」
その小さな声が聞こえないくらい、パシパシというフラッシュの音が続いた。
「なんか……かわいそうだね、カオリン……」
あまりのことに矢口がそう言って、でも保田はそれとは全く逆のことを考えていた。
おめでとう、また一つ新人賞にノミネートされたわね、と――。
- 272 :名無し娘。:2005/11/22(火) 00:01
- 今日はここまでです。楽しんでいただければ幸いです。
- 273 :名無し娘。:2005/11/22(火) 02:34
- じわじわ迫ってくる感じがいいね
- 274 :名無し娘。:2005/11/22(火) 11:55
- イイヨイイヨー
- 275 :名無し娘。:2005/11/22(火) 20:13
-
石川はるんるんしていた。とにかくるんるんしていた。
事件のニュースは毎日見るのに、そのどこにも自分たちを疑う気配はないのだから。
中澤や保田や稲葉や自分たちの名前がいきなり出てくる、なんてことはまずありえないが、
あれだけ話題になっている飯田が全く疑われていない、というのが石川には嬉しかった。
ソースの不確かな噂話を掲載するようなゴシップ誌でさえ、飯田を疑ってはいない。
そう思うと、石川はなんだか初めて社会に勝ったような気がして、自然とうきうきしてしまう。
例え下級の偵察要員であったとしても、そんなことはどうでもよかった。
石川は社会に挑み、そしてそれに勝ったのだ。歴史に残る完全犯罪を成し遂げたのだ。
だが、そんな気分はその日の午前中までだった。
「なんか警察の人が話が訊きたいって。なんか事件の日近くにいたんだって?」
マネージャーがそう言って、石川は呆然となった。一瞬頭の中が真っ白になる。
飯田より先に自分が疑われることになるとは思ってもいないことだった。
ただ、そういうことになるという想定が全くなかったわけではない。
あの日、四人で保田の部屋に戻ったときにそれは教えられていたのだから。
「あ……あの、もしかしてケーキ屋さんのこと?」
石川は中澤たちから伝授された想定問答集を思い出していた。
ただ、その要点はなるべくぽかんとした表情を心掛ける、ということだけだった。
なぜ自分が疑われているのかわからない、そんな雰囲気を醸し出せれば勝ちなのだから。
「あ、ケーキ屋にいたんだ」
マネージャーが納得したようにうなづいた。
「はい。あのー、もしかしてあの近くだったんですか、飯田さんの事件って?」
「ああ、なんかそうらしくて、それで、ちょっと警察の人が来てるみたいだから」
マネージャーは少し困惑している様子だったが、それは疑いというものではなかった。
飯田が巻き込まれて迷惑してるのに、さらに石川までか、というような思いでいたのだ。
「いいですよ。でも、なんか覚えてることあるかな?」
石川はそう返事をして、心の中でカメラを意識した。すでにカチンコは鳴っていた――。
- 276 :名無し娘。:2005/11/22(火) 20:14
-
記者会見のVTRからまたスタジオへと画面が戻り、だが部屋に言葉はなかった。
矢口は自分が飯田の不幸を笑ったことを後悔していた。
そして上を見て下を見て、また上を見てから口を開いた。
「カオリン……かわいそうだったね。あんなにフラッシュ浴びて、やめてって言ってるのに」
「そりゃ怖いよね。だって目の前で先生がやられたんだから。そりゃ怖いよ」
飯田の演技には負けるなあと思いつつ、保田も演技を続けていた。
「ひどいよね。寄ってたかってあんなに。あれじゃいじめだよ」
「でも、よく頑張ったよね、カオリン。私だったらあの場に出るなんてできないもん」
「うん。よく頑張ったと思う。なんか、カオリンの良さを改めて感じたかもしんない」
矢口がそう言って、またしばらく会話が止まる。
テレビでは相変わらず関係ない人間が好き勝手なことを喋っていた。
もちろん、しばらくは飯田を擁護してマスコミを批判する意見が続いてはいたが。
「ねえ、マンガ、読んでもいいかな」
空気を変えようと矢口がそう言って、保田はなんの気なしにそれに答えた。
それがどういう結果をもたらすことになるのか、全く予想もせずに。
「うんいいよ。いつもんとこにあるから、好きなの持って来て」
勝手知ったる他人の家、という感じで、矢口は立ち上がって隣の部屋に向かった。
そして、しばらくして一冊のマンガを手に戻って来た。だが、その顔には笑顔はなかった。
その様子に保田は首をかしげた。
「どうかした?部屋ちらかってたかな?」
「あ、いや、そうじゃなくて。ただカオリンのこと思い出してただけだから。うん」
矢口が帰り、保田は部屋の掃除を始めた。
リビングから始めて、隣の部屋では床に乱雑に散らばっていたマンガを棚に戻す。
だが、その部屋の隅に放置してあった汚い袋には全く注意を払わなかった。
その袋には番号不揃いの現金三千万円がそのまま入っていた――。
- 277 :名無し娘。:2005/11/22(火) 20:14
-
ロビーの椅子に座っていたのが女性の刑事さんで、石川はほっとしていた。
それも見た目では刑事だとわからないスーツ姿だ。
「石川梨華さんですね。すいませんお時間取らせてしまって」
「あ、いえ」
「えーと、突然でびっくりしてると思うんだけど」
そう言って女刑事が話を切り出した。
「事件が起きたとき、ベル・シャトウっていうケーキ屋さんにいたんだよね?」
女刑事は三十過ぎくらいで、友達に話し掛けるような口調でそう言った。
疑ってはいないんだけど、というのがその口調からも伝わってくる。
だが、それをそのまま受け取ることはできない。石川はその女刑事を疑っていた。
「はい。あの、ショコラ、なんだっけかな、ショコラなんとかっていうケーキが美味しいんです」
「あ、そうなんだ。でもあれだね、偶然とはいえ、事件の瞬間にそこにいたわけだよね?」
「みたいですね。私知らなかったんだけど、さっきマネージャーさんから聞いてびっくりして」
女刑事はうんうんと相槌を打ちながらそれを聞く。
手には手帳を持っているが、なにかメモを取るという様子は今のところなかった。
ただ、駆け引きが始まっているのは確かなのだと、石川はそう捉えていた。
「別に疑ってるわけじゃないの。それはまあわかってると思うけど」
そう女刑事が言って、石川はやはり疑っているんだという確信を強めた。
「ただね、あの時間近くにいたわけだから。なにか目撃したりとかしてないかなって」
「うーん、目撃ですか?」
「そう。教習車が信用金庫の前に停まったと思うんだけど、覚えてないかな?」
「うーん、どうだろ。そんなこと考えたことなかったし。ごめんなさい、よく覚えてません」
「そうよねえ。もう十日も前のことだしね」
「そっか。でもあそこの近くだったんだ。なんかそんな感じ全然しなかったんだけどな」
「お店の斜め前に信用金庫があったんだけど、それも知らなかったかな?」
「そう言えばそんな感じだったかな?でもどうだろ。ケーキは美味しかったんだけど」
石川はそう言って、全くわからないという目をした。
いや、頭を空っぽにしたといった方がいいのかもしれない。
石川はなにかを演じる必要はなかった。ただ普段通りアホでいればいいのだ――。
- 278 :名無し娘。:2005/11/22(火) 20:14
-
石川が警察から話を訊かれたという話は、メンバーを少し不安にさせていた。
なにかボロを喋ったんじゃないかと、気が気ではなかったのだ。
だが、そんな不安をよそに、当の石川はけろっとしていた。
るんるんした気分ではなくなっていたが、それでも乗り切ったという自信がそこにはあった。
「あんた、本当に大丈夫だったの?」
保田がそう尋ねる。その日はハロモニ。の収録日であり、
そこは天王洲スタジオの彼女たちのいつもの楽屋だった。
「うん。言われてた通りにいつも通りにしたし。最後の方はなんか呆れてたし」
「あっちゃんは大変だったみたいよ。かなり詳しく事情を訊かれたって」
「あ、稲葉さんも?」
「あんたがあっちゃんと落ち合う約束だったって言ったからでしょ。まあ予定通りだったけど」
「そっか。私だけじゃなかったんだ」
「でもまあうまく説明したみたいだし、それに警察は別の方に向いてるみたいだから」
保田が言った別の方というのは、内部犯行ということと、襲われた教官のことだった。
新聞は不確かな情報は書けないため、そのような記事が載ることはなかったが、
週刊誌などはその方面に関して大いに書き立てていた。
内部犯行説では、全社員の普段の素行が調べられたということが書かれてあった。
そして、実行犯に女性がいることから、社員の浮気すら調査対象になったのだとも。
つまり、愛人を巻き込んでの犯行、という線を見ているらしい。
- 279 :名無し娘。:2005/11/22(火) 20:14
-
だが、事件も十日を過ぎ、それ以外にもう一つの線が浮上してきてもいた。
それは襲われた教官に借金問題や女性問題があったということであり、
二十年前のダジャレのような教習車強襲事件に着想を得ていた。
つまり、強盗というのが第一の目的であるが、その教習車、その教官を狙ったところに、
また別の目的、怨恨のようなものがあったのではないか、とする線である。
その教習所と社員を含む信用金庫との間に、幾つかの接点が見つかったともあった。
雑誌ではそこまでしか書かれていなかったが、そこにはその教官が犯人の一味である、
つまり自作自演の可能性もありうる、というようなニュアンスが含まれてもいた。
「じゃあその車の先生が疑われてるんだ」
「そうよ。でも、そうなるとカオリンが疑われたって不思議じゃなくなるわね」
「あ、そっか。先生が疑われるんだもんね。それじゃ飯田さんが疑われるかもしれないんだ」
「でも大丈夫よ。カオリンはあんだけうまくやったんだから。誰も疑ってないわ」
「だよね。大丈夫だよね」
その言葉を聞いて保田は、あんたが一番心配なのよ、と言いたくてたまらなかった。
保田は犯行がばれるのは飯田からではなく、石川からだと考えていたのだ。
ただし、そう考えているのは保田だけではない。それは石川を除く全員の総意だった――。
- 280 :名無し娘。:2005/11/22(火) 20:14
-
教習車が襲われた現場は、今ではすっかり普通の道に戻っていた。
「教官の自作自演だったとして、でも愛人はアリバイがあったんですよね?」
若い刑事がそう疑問調で言った。隣には例のベテラン風情がいる。
「金が欲しい女はいくらでもいる。一人や二人外れてもその次はわからんさ」
「でも、私はその線はないと思うんですよね。だってわざわざ騒ぎにしたりしますか?」
それはわざわざ飯田圭織という芸能人が教習のときに実行するか、という意味だった。
捜査本部は話題をそらすために芸能人をあえて事件に巻き込んだのだと考えていた。
つまり、飯田圭織は偶然ではなく、故意に狙われたのだと。
だが、騒ぎが大きくなればなるほど、不利になるのは教官ということになる。
それは週刊誌が書き立てていることを読めばすぐに理解できることだった。
「確かにそうかもしれん。でも、そうでないかもしれん。誰にも未来は読めんのだ」
それはその刑事の口癖だった。未来から、つまり結果から物事を考えるのではないのだと。
出発地点は犯行を計画した時点であり、そこにこそ後に結果となるべき原因があるのだ。
「じゃあ、やっぱり教官が怪しいと考えてるんですか?」
「計画通りに行くような犯罪はまれだ。ほとんどは予想とは違う方へ行くもんだ」
スタンガンで気絶さえすれば自分は疑われない、教官がそう考えていても不思議ではない。
そしてそうであれば、芸能人の教習生は話題をそらすには恰好の標的となる。
と、そこでそのベテランの刑事がなにか思い出したかのような表情を浮かべた。
「予想とは違う方、か。そう言えば被害者の二人、証言が食い違ってたな」
「襲ったのが男か女かってやつですよね?」
「うーん、でもよくわからんな。教官が気絶してたってのはまず間違いないからな」
そう聞いて、でもその言葉に若い刑事は首をかしげるしかなかった――。
- 281 :名無し娘。:2005/11/22(火) 20:14
-
「稲葉さんって知ってますか?ハロプロのメンバーで、ダンスの先生とかしてて」
「稲葉、名前はなにさんかな?」
「稲葉貴子さん。“たか子”って書いて“あつ子”って読むんだけど」
「稲葉、貴子さんね」
「稲葉さんって、とても面白いんですよ。関西人で、ツッコミとかがプロ級で」
女刑事は手帳に名前を走り書きした。もちろんツッコミのことまでは書かない。
「それで私、稲葉さんに色々相談とかしてて。すっごい親身になってくれるから」
「相談ってどんなことかな?」
「ダンスとかはないんだけど、ラジオで面白い話がしたいとか、バラエティの心構えとか」
「ああ、なるほどね。ダンスの先生だけどお笑いの先生でもあるんだ」
「あ、そうそう!そうなんです。稲葉さんって、もしかしてお笑いの師匠かもしれない」
石川は目を輝かせながら、稲葉の面白さについてその女刑事に延々と話し出した。
そこには強盗の仲間だというような緊張感は全くなかった。
自分が疑われていることもわからないというほど、それはポジティブな脳天気に見えた。
「ありがとう。一応、稲葉さんにも話を聞くことになるけど、もちろん一応だからね」
「はい。でもどうなんだろ。稲葉さんって、最近物忘れとかひどいんですよ」
ドラマの演技ではない、素の演技であれば、石川は誰にも負けなかった。
もう何年も、石川はアイドル石川梨華を演じ続けていたのだから――。
- 282 :名無し娘。:2005/11/22(火) 20:15
-
「十日前ですか?なんやろ……どうやったかな……」
「石川梨華さんと会う約束だったとか」
「あー、その日か。えーと、すいません、ちょっと手帳持ってきていいですか?」
「あ、別にそこまで詳しく聞くつもりはないんで。単なる確認なんで」
「いやいや、こういうのはちゃんとせなあきまへんで。うち疑われたないですもん」
稲葉は笑顔でそう言った。それは疑いを持つ女刑事に対する挑発でもあった。
「えっと。あったあった。せや、石川との約束その日やったわ。なんや事件の日やったんか」
「そのとき、偶然だけど石川さんが現場付近のケーキ屋にいたんです」
「あー!あのケーキ屋か!あれ、うちが教えたんですよ。あの近くやったんですか?」
「ええ、まあ。それで、一応ね、目撃証言を探してるんで」
「でもあの日は確か、うち寝坊して、結局そこには行かへんかったし」
「その日は石川さんとは?」
「会いましたよ。車であん子拾って、そんでスタジオに一緒に」
石川と稲葉がその日一緒にスタジオに来たことはすでに調べが済んでいた。
そのケーキ屋が、稲葉と石川の自宅、そして天王洲スタジオの位置を考えたとき、
特に不自然ではない場所にある、ということもすでにわかっていた。
そこまで疑っているわけではなくても、一つずつ疑惑を消していくのが刑事の仕事だった。
「わかりました。それじゃ現場には行ってないんですね?」
「すんません。うちがおったら犯人の顔とかしっかり目に焼き付けたったんに」
それは飯田の敵討ちと言わんばかりだった。
ただし、そこには犯人が目出し帽かぶっとるのに顔なんかわかるかいな、という、
そんな稲葉的お笑いセンスも含まれていた。稲葉はそれを楽しんでいた――。
- 283 :名無し娘。:2005/11/22(火) 20:15
-
事件発生から十三日目。事件の報道は絶えないもののすっかり大人しくなり、
飯田の話題が出ることもあまりなくなっていた、そんな日。
警察の捜査本部は混乱していた。捜査を根本から覆すような新事実が発覚したのだ。
しかも、それはこれまでノーマークだった飯田圭織に関しての事実だった。
「それじゃ、飯田圭織は偶然事件に巻き込まれたんじゃなく、狙われたんだと?」
「その線が本星だとしたら、そうなるわな。計画当初から彼女“が”被害者だった」
それは飯田を疑うというようなものではなかった。それとは全く逆だった。
捜査員は幾つかの班に分かれてそれぞれの線を突き詰めていた。
内部犯行の線、教官の線、またプロの犯罪組織という線もまだ消えてはいない。
そして、それ以外の遊離班の中から、新たに捜査員が集められていた。
その全員にコピーが配られる。
「これが飯田圭織の所属事務所に送られていた不審な手紙だ」
それは飯田圭織に対するストーカー的な手紙だった。脅迫状とも受け取れる。
「日付は一番古いのが三ヶ月前。それから大体週に一通のペースで送られていた」
「全部で十通ですね」
「まだ事件との関係はわからんが、ストーカーによる犯行という線も考えられる」
「ストーカーですか……」
飯田圭織が狙われたという見方は、少数派ながら事件当初からあったものだった。
その論拠となっていたのは、現金要求のメモにある「女」という文字。
つまり、犯行グループは最初から女性の教習生を人質にする計画だったことになる。
もちろん、それだけでは飯田圭織という芸能人が狙われたとは断言できない。
しかし、犯人が教習車の駐停車場所など、緻密な計画を練っていることを考えると、
飯田圭織が教習生だということまでわかっていた可能生は十分にある。
それがストーカーであれ別のものであれ、とにかく、飯田は狙われていたのだ――。
- 284 :名無し娘。:2005/11/22(火) 20:15
-
「ねえねえ、圭ちゃんさあ、最近カオリンと仲良かったりする?どう?」
矢口がそう尋ねて、保田はその意味がわからずにいた。
「どうって訊かれても。特に変わらないよ。事件から一度も会ってないし」
「そうじゃなくて、その前とか。だってユニットで結構遊んだりしてたじゃん」
「あ、プリプリピンクか。うん、四人で遊んだりしたよ。みんな似たような境遇だし」
「でもいいなあ。おいらアレがあったから、仕事だってみんなと分けられたし」
“アレ”というのは矢口の脱退騒動のことだ。
「真里いっぱいテレビ出たじゃない。正直羨ましかったんだからね。みんな」
「まあそうなんだけどさ。でもおいらって一人なんだよね。最近ずっと」
矢口がなにが言いたいのか保田にはまだわからない。
「でも四人で集まったりとかしてたんだよね?」
「そうね。ここで一緒にお酒飲んだりとか。カオリンはほとんど飲めないんだけどね」
「へえ。やっぱり四人で集まったりしてたんだ。ふーん……」
矢口は頭の中を整理しているような、そんな素振りを見せた。
だが、結局保田はそんな矢口を変だなと思うことはなかった――。
- 285 :名無し娘。:2005/11/22(火) 20:15
-
事件から三週間。飯田も仕事に復帰し、またいつもの生活が戻ってきていた。
もちろん飯田の仕事といっても、ハローの身内の仕事くらいで、数はそんなに多くない。
事務所の中には、事件のマイナスイメージを心配する声もあり、
そんな身内の仕事でさえ、もうしばらく様子を見た方がいいという意見もあった。
警察が飯田のストーカーによる犯行という疑いを持っているというのも理由の一つだ。
だが、そんな予想はすぐに覆されていた。
まず事務所に殺到したのが、各種メディアによるインタビューだった。
週刊誌はもちろん、新聞や日常の雑誌までもが、我先にと飛びついてきたのだ。
事務所が事件のことに触れないことを条件に出し、幾つかは手を引いたものの、
それでも結局、飯田は事件のことについて触れないわけにはいかなかった。
元々の丁寧さもあり、飯田のインタビューはメディア関係者には好評だった。
儚(はかな)くも健気(けなげ)な女性というイメージが自然と浮かび上がる。
そしてそんなイメージからか、事務所には数本のCMの話まで舞い込んできていた。
だが、事務所にはこれを大々的に利用するという一派と、慎重な一派があった。
そして結局、事件が解決するまでは大々的な露出は控えるということになったが、
それでも事務所の飯田への扱いは以前とは全く別のものになっていた――。
- 286 :名無し娘。:2005/11/22(火) 20:15
-
部屋には久しぶりに五人が揃っていた。
中澤裕子、稲葉貴子、保田圭、飯田圭織、そしてもちろん石川梨華もいた。
みんな社会に勝ったことの喜びを顔に表していた。
外では無理でも、その保田の部屋だけはそんな顔が許されていたのだ。
ただ、石川にはなんだか、その“それぞれ”がちょっと奇妙に思えていた。
「しかしみんなようやったわ。ほんま凄いで。これならもうなんでもありやな」
そう言った中澤の言葉に、石川はやはり不安を感じずにはいられない。
この人は調子に乗ったら危険なのだと、これまでのことを改めて思い返す。
「うちもな、刑事が来たときはびびったで。ここまで来たんかーってな」
稲葉もちょっと危険だった。陽気さは以前と変わらなかったが、
それでもなんだかなにか一人で企んでいそうな、そんな気がしたのだ。
「あ、それでお金のことなんだけどさ、あれ、結局どうしたらいい?」
保田がそう言って、石川はなんのことだろうと一瞬迷ったが、
保田が隣の部屋から例の袋を持ってきて、ようやくその言葉の重要性を理解した。
「うちら別に金には困ってへんからなあ。それに、それ安全かどうかほんまはわからんし」
「安全じゃないの?」
石川がそう口を挟んだ。番号不揃い、未チェックだから安全だとばかり思っていたのだ。
「警察がそう言ってるだけかもしれへんやろ。チェック済みやったら使ったらお縄や」
「また郵便ポストに入れちゃう?それともゆうパックとか?」
「そんなんしたらほんま捕まるで。まあなんや、しばらく置いといてまた考えよか」
結局、事件が解決しなかったのは、犯人の目的が金ではなかったこともあるのだろう。
事件から一ヶ月が経とうとしている頃に、ようやくそれを思い出したくらいなのだから。
ただし、稲葉だけはその金にかなり興味を持っている様子だったが。
- 287 :名無し娘。:2005/11/22(火) 20:16
-
「でも、一番の活躍はやっぱりカオリンよね。だって凄かったもん」
保田がそう言って、飯田が照れ笑いを浮かべた。
ただ、なんだか苦しそうな笑顔だなと、石川はそんなふうに感じていた。
よっぽど精神的に疲れたんだろうな、なんてことを思う。
が、次の瞬間、その自分の目が捉えたものを見て、やっぱりおかしいと石川は思った。
飯田の首筋に、大きな赤いあざがあったのだ。
それは通常の飯田であれば考えられないようなことだった。
保田たちの話をよそに、石川はまじまじとそれを眺めた。
その視線に気づいたのか、飯田がさりげなく襟で首筋を隠す。それはやはり異常だった。
飯田に彼氏がいてそういうことをしている、というのは別にどうでもよかった。
ただ、飯田がそんな不注意なことをした、というのが石川には信じられなかったのだ。
なにかがまだ続いているのかもしれない。石川はそう思った。
そして、それはきっと、自分を巻き込むことになるのだと。
石川はスリルとショックとサスペンスから離れられないことをすでに承知していたが、
絶対にショックだけは嫌だと、そんなことを思ってもいた。
ショックを受けるくらいなら、その前に自分からそのショックを消してやるのだとも。
- 288 :名無し娘。:2005/11/22(火) 20:16
-
中澤がグラスにビールを注ぎながら、そろそろええかな、という合図をする。
保田と稲葉がそれに目で応え、飯田もうんとうなづく。
「ほな、そろそろ次の計画やな」
「次の計画?」
石川がそう訊き返し、でも、次に進むことを怖れる気持ちはもはやなかった。
いや、むしろ早く先に進みたいと、そんな気持ちがその声には含まれていた。
中澤がビールを一口飲み、そしてその言葉を口にする。
「次に狙うんは……つんくの資産、三十億円や!」
石川の背筋にゾゾゾッと奇妙な感覚が走る。
だが、それは石川にとって、はっきりとした快感であり、快楽だった――。
┌――┐
││3 │
│└→│
└――┘
- 289 :名無し娘。:2005/11/24(木) 11:17
- う〜んハラハラするぜぃ
- 290 :名無し娘。:2005/11/25(金) 00:01
- マジおもしろいなぁ
- 291 :名無し娘。:2005/11/25(金) 01:02
-
透明のレインコートが赤く染まり、彼女はその自分の手を見つめた。
日常生活ではほとんど持つことのない包丁、その金属の光沢もまた赤く輝いていた。
何度も突き刺したせいか、先端が少し欠けていて、その欠けた部分に肉片がぶらさがっている。
いつまでしがみついてるつもりなのか、彼女にはそれが少し腹立たしかった。
だが、そんなことは些細なことだった。彼女は笑顔を浮かべ、ふふふふっと静かに笑った――。
- 292 :名無し娘。:2005/11/25(金) 01:02
-
「つんくさんってそんなに持ってんの?」
三十億円という額を聞いて、石川がそう訊き返した。
「はいこれ。この前の経済紙のインタビュー記事と、それとネットでの情報」
保田が人数分コピーした用紙をそれぞれに手渡す。
「がっちり溜め込んでるらしいで。あん人貧乏性やろ。小室みたいな贅沢でけへんねん」
「でも意外に少ないんやな。もっと稼いどるか思ったんやけど、しょせんその程度かいな」
稲葉がそう言って、中澤が微妙に反論する。
「アホなこと言うなや。三十億やで?才能枯渇してそんだけ残っとれば十分やろ」
「ほとんどコーラス印税だったりしてね」
飯田がそう口を挟んで、場の雰囲気が和んだ。そんなところはいつもの飯田のように見える。
「一枚千円のCDを仮に五百万枚売ったとして、売上高は五十億円でしょ、それから……」
保田がそう言いながら頭の中で計算を始める。
商業高校中退とはいえ、簿記の資格なんかも持っていて、計算はそこまで苦手ではない。
「原価や流通は考えなくてええやろ。作詞作曲にプロデュースで取り分何パーかやな」
デビュー前にOL経験のある中澤がその計算に加わる。
「十パーセントでも五億円か。じゃあもっと貰ってるってことかな?」
「アルバムとかもあるさかいな。それに、シャ乱Q時代のミリオンなんかもあるで」
「カラオケとかそういうのも入るんじゃない?着メロとかは少ないだろうけど」
「それで三十億かいな。税金引いてそんならまあ妥当なとこかもしれへんな」
「でも問題はこれよね、これ」
そう言って保田が用紙のある部分を指差した。
「ほとんど有価証券らしいわよ。不動産と貯蓄は少しで、あとは全部ガチガチの投資信託」
「あ、ねえねえ、ユーカショーケンって?トーシシイタケ?」
「簡単に言えば株ってことね。あたしも投資信託でインド株やってるんだけど」
「あー、インド株かいな。なんや最近そんな話ばっかりやな。ほんま儲かるんか?」
「なんや、あんたら株なんかやってんのかいな。よっぽどアレなんやな」
稲葉がそう言って保田が苦笑いを浮かべる。
ただ、石川だけはそんな大人の世界を凄いなあと思うしかなかった――。
- 293 :名無し娘。:2005/11/25(金) 01:02
-
保田はコンビニで買った高級カップラーメンをすすりながら、テレビを見ていた。
あの事件以来、家にいるときは知らず知らずニュース番組をつけるようになっていた。
興味のない外交や政治問題のニュースが流れ、そして殺人事件の速報が入る。
「殺害されたのは、自動車学校勤務、○○○○さん、五十歳で……」
そんなニュースを聞きながら、ぶっそうな世の中よねえ、なんてことを思う。
それとは別に、ちょっとチャーシューが小さいかしら、なんてことも思う。
保田にとってはそっちの方が重要だったのかもしれない。
だが、チャーシューの小ささへの不満は、すぐに重要なものではなくなっていた。
「○○さんは二ヶ月前の武州信用金庫事件において、教習中に襲われた教官でもあり……」
そのアナウンサーの言葉に保田はピタッと箸を止めていた。麺が箸から滑り落ちる。
めっきりニュース番組で聞かなくなったその言葉が、久しぶりに保田の耳に届いていた。
「警察では、武州信用金庫事件との関連も踏まえ、捜査に乗り出す方針です」
ニュースが次の話題へと移り、しかし保田はしばらくその意味がわからずにいた。
カップラーメンからは刻一刻と湯気が立ち上り、しかし時間とともに白く薄らいでいく。
「どういうこと?なんで?」
そんな言葉しか出てこない。それは全く予期せぬフラグが立った瞬間だった――。
- 294 :名無し娘。:2005/11/25(金) 01:02
-
「もう……やめてくれませんか……」
女は怯えた顔でそう言った。白いシーツの隙間から淡雪のような肌が淋しそうに覗く。
「なにをやめるんだ?」
男の目には狂気が浮かんでいた。いや、その収“獲”に対する狂喜なのか。
とにかく男は完全に優位に立っていた。そして女を支配していた。
「お金なら……払います……だからもう……」
「金はもちろんだが、若い愛人がいるって方が人生は楽しいからな」
「私……私もう嫌なんですあなたのことなんて全く……」
“愛していない”と言おうとして、だがその口は男の唇によってふさがれていた。
「ふむむ……ん……」
女は辛そうにそれを振り払った。地獄のような苦しみがその目には浮かんでいた。
「ふん、愚息がまた元気になっちまった。もう一番楽しませてもらおうか?なあ?」
男が女の上に覆いかぶさり、女の目から再び涙がこぼれた。
だが、それはまだ枯れてはいない。枯れたらどうなるか、それは女にもわからない――。
- 295 :名無し娘。:2005/11/25(金) 01:02
-
事件のニュースを聞かなくなって久しいその日、稲葉は自宅で作業をしていた。
パソコンの画面を見ながら、その文面を何度も何度も推敲する。
「前略より拝啓の方がええわな。時候の挨拶なんかもまじえたら余計に不気味や」
そんなことを呟きながら、慣れた手つきでタイプを打つ。
「日に日に寒さが身に染み、燃える様に色付いた木々が目に眩しい今日この頃っと」
ちらっと机の上にある『手紙の書き方入門』なんてのを見たりもするが、
そこに彼女が伝えたいような例文は載っていない。載っているはずもない。
「あかんなあ。もっとこう、そこしか見えてないっていうような生真面目な感じ出さんと」
稲葉は肩を左から右へと回し、そして両手を大きく上に上げて伸びをした。
そして立ち上がると、テレビの横にあるステンレス製のラックから書類ファイルを取り出した。
「最初どんなんやったかいな。前略やなし拝啓やなし……一筆啓上やったか?」
そのファイルをパラパラとめくる。そこには十数通のファンレターのコピーが挟まっていた。
宛先はどれも同じで、“アップフロントエージェンシー 飯田圭織様”となっていた――。
- 296 :名無し娘。:2005/11/25(金) 01:03
-
ハロモニ。の収録に飯田が来ていたのは事件以来初めてのことだった。
仕事に復帰してすぐ、ファンに向けたメッセージを撮影したりはしていたが、
こうして他のメンバーに混じって出演するというのは、まさに久しぶりのことだ。
「どうや、少しは落ち着いたんかいな?」
中澤がそんなことを尋ねた。もちろんそれは飯田ではなく、その周りに向けた言葉だ。
「うん、まあね……。フラッシュも慣れてきたし、もうあんまり思い出すこともないかな」
飯田の言葉もまた、中澤と同様だった。周りにはスタッフや数人のメンバーたちがいた。
「そか。それならまあいいんやけど。でもなんや、CMの話来てるらしいやんか」
中澤がそんなからかいを口にする。中澤でなければちょっとした失言かもしれない。
飯田は困惑した笑顔を浮かべた。だが、その目は石川にはちょっと淋しそうに見えた。
「悲劇のヒロインって思われてるのかな。私は以前とちっとも変わらないのにね」
「ええやん。とことん利用したったらええがな。せっかくのチャンスなんやし」
もちろんそれもまた冗談だった。本気でそんなことを言えるだけの度胸があれば、
もっと多くの仕事が殺到していることだろう。ただし、それもまた周り向けではあったが。
「強くなりたいな……。私が強かったら、それをチャンスって言えるんだろうな」
その言葉に中澤は戸惑っていた。なんだかそれが演技ではなく、本気のように思えたのだ。
そして、そう思ったのは中澤だけではなかった。
石川もまた、その飯田の言葉に、不思議な静けさを感じずにはいられなかった――。
- 297 :名無し娘。:2005/11/25(金) 01:03
-
男は息絶えていた。だが、それは当然の報いでしかないのだと、彼女はそう思う。
卵の殻を流し台の三角コーナーに捨てるように、彼女はあっさりと邪魔者を排除した。
ただそれだけだった。卵は割れて、少し中身を飛び散らせたものの、すぐゴミとなった。
だが、それで全てが終わりになる、ということはない。
それは彼女にとって、次のステージに向かうための単なる一場面にすぎなかった。
心置きなく次へ進むための。ただそのためだけの。そんな殺人。
彼女にとって、そこにスリルとショックとサスペンスはなかった。
それは一人ではなく、みんなで味わうものだと、彼女はいつしか気づいたのだから――。
- 298 :名無し娘。:2005/11/25(金) 01:03
-
「ねえ、あのお金だけどさ、三千万円。思い切って使ってみない?」
保田が電話でそう言い、でも少し顔をしかめた中澤の姿は見えない。
「なんや、急に贅沢したなったんかいな?」
「そうじゃなくて。ただね、ずっと眠らせとくのももったいないし、どうせ使わないんだったら……」
「あかんで。どうせ全額インド株にでも突っ込もう言うんやろ?」
「あら、ばれちゃってた?だって数年で倍とか、当たれば何十倍にもなるって」
「あかんあかん。大体まだあれが安全かどうかもわからへんのやで」
「それはそうだけどさ。でもどんな週刊誌読んでも、あれはノーチェックの三千万だったって」
「嘘の情報かもしれへんやんか。警察は信用でけへんって、カオリンかて何度も言ってたやろ?」
それは飯田から聞いた警察情報のことだった。
警察はわかっていることのほんの一部だけを選んでマスコミに発表しているのだと。
そしてその中にはダミーの情報も紛れていて、週刊誌をわざとミスリードさせるのだ。
もちろん週刊誌もそんなことは知っていて、あえて突っ走った記事を書いているらしいのだが。
「でももし安全だったら、それってかなりもったいないよね?」
「あんなあ、うちらが三千万、株に突っ込んでみ?その時点でかなり怪しいやんか」
「あ、そっか。あ、でもさ、それならもっと少額に分けたらいいんじゃない?」
「まああれや。しばらくは待機や。また今度集まったときにでも話するさかい」
「うん、わかった」
「それに、つんくの三十億に比べたら三千万なんてたったの一パーセントやで?」
「あはは。そっか、一パーセントなんだ。なんかそう聞くと変な感じ」
「ほな、またみんなの日程聞いて集まる日決めるさかい。それまでタンス貯金しててや」
電話を切り、保田は一つ溜め息を吐いた。
たった一パーセント、そう聞くと、それは確かに微々たる額に思える。
だが、三十億円という金額は夢想でしかない。その計画もまた、今はまだ夢想でしかない。
それに比べて三千万円は三千万円であり、それははっきりとした現実のお金だった――。
- 299 :名無し娘。:2005/11/25(金) 01:03
-
事務所にはすっかり顔の知られた三人の刑事の姿があった。
ベテラン風情に、それに教育されていると思しき若い刑事、それに女刑事だ。
担当・専任ということではないが、三人はストーカーの線を洗っている捜査員だった。
「それじゃ、また脅迫状が届いたんですね?」
「はい。今朝一番の配達で。中はまだ見ていません」
普段は接客室として使っているその部屋に、三人と事務所の代表二人が入った。
刑事は白い手袋をはめて、その封筒をハサミで慎重に開封する。
手袋をはめたところで、犯人が指紋を残すような簡単なミスを犯しているわけはないのだが、
それは一応決まりだった。どこにどんな手掛かりが残されているのかはわからないのだ。
実際、それまでの封筒ではノリの部分に付着したホコリ成分が鑑定されたりもしている。
特定までには至らなかったが、それは室内用カーペットの繊維であったらしい。
「拝啓、日に日に寒さが身に染み、時の流れの虚しさを痛感する今日この頃……」
女刑事がそれを読み上げる。正しいのか正しくないのかよくわからない書き出しだ。
「不気味だな……事件以来久しぶりの手紙なのに、時の流れの虚しさときた」
「事件のことは当然知ってるでしょうからね。問題は、それが本星なのかどうなのか」
女刑事は二人の会話に耳を傾けながら、さらに文面を読み進めた。
そこには事件のことも書かれてあった。ただし、それはあくまでも第三者の視点だった。
「テレビや雑誌でわかることだけですね。犯人しか知らないようなことは一つも」
「だからと言って犯人じゃないとは限らんさ。まあ犯人ならもっと楽しいこと書いてくるだろうが」
そのストーカーが犯人であれば、しばらく手紙が来なかったのは事件のせいということになる。
だが、その犯人が今さらのように手紙を出したとすれば、
そこにはもっと注目を浴びたいという、そんな欲求が表れていてもいいはずだった。
「結局、要求はいつもと同じでしたね」
「ああ、プリプリピンクの新曲を出せ、紅白に出場させろ、か」
そう言って二人は同時に苦笑いを浮かべた。
それは凶悪ではない、変質的に生真面目な、幼いファンレターだった――。
- 300 :名無し娘。:2005/11/25(金) 01:03
-
廊下で飯田と遭遇し、石川は時間が再び動き出したことを実感していた。
「おはよう、どう調子は?」
「いいですよ。飯田さんは?」
「ぼちぼちかな。なんか疲れちゃって。どこ行っても注目されるんだから」
「あ、飯田さん、ちょっと質問いいですか?」
飯田が過ぎ去ろうとしたところで、石川は思い切ってそう尋ねていた。
「ん?なに?」
「あのですね、この前のことなんですけど……」
石川が尋ねたかったのはあの日見た飯田のキスマークのことだった。
だが、なんだかそれを訊いてはいけないような気がして、石川は結局言葉を濁していた。
「あ、やっぱりいいです……私の勘違い、かな?かな?」
「まあいいけど。それじゃ、またなんかあったら電話してよ。今はもう直接でもいいから」
「うん、わかった」
飯田が後ろ向きに手を振り、廊下から消えていく。
石川はそれを最後まで見送り、だけど、なんだか変だなあと感じていた。
直接でいいというのは、それまで飯田との連絡は中澤を仲介していたということであり、
今はもうそんな配慮はしなくていいという意味だったが、問題はそうした手法ではない。
「電話して、だなんて、初めて言われたかも」
そう呟いて、石川はなんだか飯田が無意識のうちに助けを求めているような気がした。
飯田が石川に電話するように促すなんて、そんなことはそれまで一度だってなかった。
メンバーの一人として電話やメールのやり取りがなかったわけではないが、
石川に対してそんなことを告げる、というのが石川にはやはり不思議でならなかった。
やっぱりなにかが起きているんだ、と石川は思った。
そして、そう思った瞬間、石川は知らず知らずのうちに行動に出ていた。
自分の知らないところでなにかが起きているなんて、石川には我慢できなかったのだ――。
- 301 :名無し娘。:2005/11/25(金) 01:04
-
彼女はインターホンを押した。ドアが十センチほど開いて、男が顔を覗かせる。
男は戸惑いの表情を浮かべた。それが知らない顔だったというのが最初の戸惑い。
次の戸惑いは、それが誰だかわかったことに対する戸惑いだった。
「私のこと、わかりますよね?」
彼女がそう言い、でも男は無言だった。それがなにを意味するのか、じっと考えていたのだろう。
「入ります」
そう言って、男の言葉を待たずに彼女はその重いドアを開けた。
部屋の中は男の一人暮らしにしてはかなり片付いている方だった。
ただ、ところどころに女の痕跡があり、それが男の素行の悪さを裏づけていた。
「あなたがなにをしているのか、私は知っています」
彼女はそう言った。
「あなたがなにを望んでいるのかも、私は知っています」
彼女はさらにそう言った。
男はただ唖然とするばかりだった。いや、唖然とするしかなかった。
彼女は男を問い詰めに来たのではなく、男の望むものを与えに来たのだから――。
- 302 :名無し娘。:2005/11/25(金) 01:04
-
「あー、全然駄目や。ガード固い言うんか、ほんまガチガチに運用しとるらしいで」
「三千万の百倍もあるのに、手元にはほとんどないんだ」
「それや。現金で三十億あれば余裕やのにな。強盗に比べたら余裕のよっちゃんやで」
二人は悪びれる様子もなく、大きな声でそんな会話をしていた。
天王洲スタジオにあるダンススタジオ。ただし、そこには今その二人しかいない。
そこが一番の仕事場となっている稲葉貴子と、久しぶりに立ち寄った保田圭だった。
「裕ちゃんがマラソンと誘拐絡めたらうまくいくとかって言ってたけど、なんか聞いてる?」
「なんやそれ?マラソン?誘拐?どう絡めるねん?」
「わかんないけど、なんかマラソン見て思いついたんだって。交通規制を利用するとかって」
「あー、あれか。Qちゃんが優勝したやつやろ。ほんま裕子は色んなこと思いつくんやな」
「誘拐ってのはあややだって。誘拐して、そんで事務所かつんくさんを脅迫するんだって」
「松浦かいな。そこまでやったらほんまうちら歴史に残るで」
「冗談だとは思うけどね。ただ、三千万をそれで安全なお金に換えれるかもしれないって」
「そんなんできるんかいな?」
「わかんないけど、なんかそれをうまく結び付けられればうまくいくかもって」
「なんや、思いついただけで結局なんも考えてへんのかいな。そら全然あかんわ」
「あたしも考えてみたんだけど、全然駄目。大体マラソンはもう終わっちゃったし」
「ほな箱根駅伝とか考えとるんちゃうか?正月はスケジュールが無理やろうけどな」
そんな会話に、保田はやっぱりそれは現実ではないのだという思いを強くしていた。
教習車で銀行を襲うというのも今思えば夢想でしかないのだが、
次のステージは雲のようにふわふわしているだけで、そこにはなんの姿も見えなかった――。
- 303 :名無し娘。:2005/11/25(金) 01:04
-
「どういうこっちゃ?」
中澤は大きな声を出していた。その聞いた意味が全く理解できなかったのだ。
「だから、あの教官が殺されちゃったのよ。それで、警察が事件との関連とか調べるって」
電話口からそんな声が聞こえてくる。保田もかなりパニックになっているらしい。
「いや、なんで殺されるねん。そんな、ありえんやんか」
中澤は必死でそれを否定しようとしていた。それが計画にあるはずのないことだというのが一つ。
もう一つは、それが自分たちを追いつめることになるのだという重い直感だった。
「私だってわからないわよ。でも、殺されたって。血まみれで見つかったって」
「と、とにかく今はあれや。うち今から本番やねん。また連絡するさかい……」
通話を切り、中澤は今自分がどこにいるのかわからなくなっていた。
教官をスタンガンで襲ったときには、足は硬い地面をしっかりと踏んでいたはずなのに、
それが突然、ふわふわの雲の上を歩いているような、そんな感覚に変わっていたのだ。
「なんでやねん。ありえへんやん。なんでそんな……誰が、いや、なんでや……」
中澤の頭の中に色んな出来事が洪水のように押し寄せてきていた。
だけど、その中にはただの一つも、その殺人に繋がるような道筋はなかった。
本番が始まる。中澤は無理に笑顔を浮かべていた。
下衆な男であれば、生理が辛いんかいなと言いたくなるほどの、そんな無理な笑顔だった――。
- 304 :名無し娘。:2005/11/25(金) 01:04
-
飯田はスタジオを出て、通りをとことこと歩いていた。歩きながら、流れる車を見ては手を挙げる。
そんな動作を見て、石川は飯田がタクシーを拾おうとしているのだとすぐに理解した。
それもかなり慌てているらしく、もっと多くの車に出会おうとどんどん歩道を進んでいく。
結果的にはそこに立ち止まっていても同じなのに、飯田はなおも離れていく。
石川は二時間ドラマによくあるシーンを頭に思い浮かべた。
容疑者がタクシーに乗り、素人探偵が慌ててタクシーをつかまえるというシーンだが、
実際にはそんな都合よくタクシーが連続して来るわけがない。
石川はそれを知っているから、自分もその場で慌ててタクシーを拾おうとした。
が、飯田がタクシーを拾う前に、そのタクシーに乗り込んだのは石川の方だった。
「お客さん、どちらまで?」
そう言われて、でも石川にはまだどこに行くかはわからない。
後部座席から後ろを見て、飯田の様子を眺める。飯田はかなり遠くまで離れていた。
「お客さん?」
「あ、あの、もうすぐここにタクシーが来るんで、それを尾行してもらえますか?」
「尾行ですか?」
不審そうに運転手がそう言い、石川はとっさに言い訳を考えた。
「あの、テレビの番組で、鬼ごっこみたいなので、あの、犯人役を追いかけなくちゃいけなくて」
「ああ、そういうことですか。タレントさん、ですか」
運転手もそこがテレビ東京の天王洲スタジオだということは知っていた。
そうであれば、それを疑っても仕方がない。テレビというものは奇想天外なことをするのだから。
それに、その後部座席に乗り込んだ女性が確かにタレント風だったというのもあった。
「あ、今乗り込んだんで、もうすぐ来ると思うんですけど」
「はい。あのタクシーですね。わかりました。なんとか頑張ってみますよ。プロですからね」
結構いい運転手さんかもしれないと石川は思った。
だが、それ以上にやはり飯田がどこに向かうのか、それが気になっていた――。
- 305 :名無し娘。:2005/11/25(金) 21:21
- きな臭くなってきたね〜
キャラも立ってて面白いよ
- 306 :名無し娘。:2005/11/27(日) 22:57
-
「仏さんは?」
例のベテラン刑事がそう尋ねた。顔見知りと思われる少し年下の刑事がそれに答える。
「かなりひどかったらしいですよ。腹部がズタズタになるくらいの刺し傷、それに顔や首にも」
カーペットは乾いて赤黒い染みになっていたが、部屋の中にはまだ血の臭いが充満していた。
「内蔵が飛び散ってたらしいですから。遅く来て正解でしたね」
「怨恨か。それにしても陰惨だな……」
「物取りの形跡はないみたいです。やっぱり怨恨、仲間割れってとこでしょうね」
「その線が強くなるだろうな。でも、それ以外の線も消えたわけじゃない」
「例のストーカーですか?」
それは本気ではない、というのが誰にもわかる口調だった。
今では誰も飯田のストーカーを本星とは見ていなかった。
「いや、あれは単なる偶然だろう。だが、彼女が狙われたのは偶然じゃない」
「まあこんな事件が起きたんですから、どっちにしろすぐに捕まりますよ」
ベテラン刑事はそれには答えず、その部屋を見回していた。
そして教習車になにも残っていないくらいだから、物証は出てこないだろうと踏んでいた。
出てくるとすれば物証ではなく、多分奇妙な目撃証言になるはずなのだから、と。
二人はその部屋を出て、アパートの廊下を遮断する黄色いテープの前で立ち止まった。
近所の人たちが不安そうな面持ちで集まって来ていた。道路には一台だが中継車。
「なにか証言は出てきてないのか?例えば、若い女を見かけたとか……」
「若い女ですか?ああ、犯人の一味の女ですか。さあ、まだだと思いますけど……」
「そうか……」
ベテラン刑事は水色の空を見上げ、そして再び視線を下ろし、その場を後にした――。
- 307 :名無し娘。:2005/11/27(日) 22:57
-
保田の部屋に稲葉が来ていた。中澤は大阪から戻り次第駆けつけるということだった。
「カオリンは?」
「事務所で待機してるって。狙われてるかもしれないからって警察が」
「狙うって、でも誰が狙うねんな。犯人はうちらなんやで?うちら以外に誰がおんねん?」
「あたしだってわかんないわよ。でも、なんかどっかで間違えてたのよ、きっと……」
二人とも苦々しい表情を浮かべていた。口調もどこか喧嘩ごしだった。
自分たちが犯人であるはずなのに、そこにいきなり別の犯人が登場したのだから。
そして事件の被害者である教官はその犯人によって殺害された。
そうなると、次になにが起きても不思議ではなかった。最悪、自分たちが狙われたとしても。
「あの教官、殺されたんやろか……それとも、勝手に死んだんやろか……」
稲葉がそんなことを呟いた。
「勝手にって、どういう意味よ」
「うちらと関係なく、ただ死んだんやろかって意味や。その可能性かてあるやろ」
「でも、普通借金や愛人で殺されたりする?絶対、なにかあるのよ」
「せやけど、もし別のことで殺されたんやったら、うちらが疑われることは百パーなくなるで」
「……」
「週刊誌がいっぱい書きよったやろ。せやから、そこからなにか出てきたんやとしたら?」
「なにかって?」
「それで女性問題がこじれたとか。借金取りが教官を犯人だと思い込んで脅迫したとか」
「あるかもしれない……」
「やろ?だってあんだけ自作自演やて匂わされてたんやで?誰だってそう思うやん」
「じゃあ教官は三千万持ってるって誤解されて?そんで殺されたって?」
「それしかないやんか。犯人はうちらなんやから……」
「そうだよね……犯人、あたしたちだもんね……」
そう言いながら、保田はなんだかその言葉が急に怖くなってきていた。
ただし、そこに自分たちのせいで教官が殺されたかもしれないという不安や罪悪感はない。
あるのは、犯人であることを楽しめなくなってしまったという、そんな恐怖だった――。
- 308 :名無し娘。:2005/11/27(日) 22:57
-
タクシーは渋滞を避けるように裏道をどんどんと先へ進んでいた。
前のタクシーとは間に車を一台挟んで十メートルくらいの距離か。
付かず離れず、適当な距離を保っている。その点はさすがプロだなあと石川も思う。
が、前の車が左折に手間取ったせいか、飯田を乗せたタクシーとの距離がかなり開いた。
「あー、行っちゃう……」
「大丈夫ですよ。すぐに追いつきますから」
運転手がそう言ったものの、前方の道は右に大きく曲がりくねっており、
飯田のタクシーはそのカーブを過ぎて視界から消えていった。
石川は居ても立ってもいられなくなり、歯をギシギシと左右にスライドさせていた。
だが、石川の心配は無用だった。
カーブを同じように過ぎたところで、前方に再び飯田のタクシーが見えたのだ。
それも、そのタクシーは停まっていた。
ハザートを点滅させて、しかし降りる気配もなければ動き出す気配もない。
「どうします?停まりますか?」
「あ、あの、前に回ってから停めてもらえますか?」
「追い越してからってことですか?」
「はい。あの、追い越してだいぶ進んでから」
「わかりました」
石川のタクシーは停まっている飯田のタクシーを追い越し、
飯田がまだ乗っていることを横目で確認しつつ、かなりの距離を開けてその前方に停車した。
父親の趣味で本格派の二時間ドラマやら探偵ドラマを見ることの多かった石川は、
知らず知らずのうちにそんな尾行の基本テクニックを習得していた。
- 309 :名無し娘。:2005/11/27(日) 22:58
-
石川は後ろ向きの姿勢になり、両手を後部座席の背もたれに掴むように置いていた。
スカート姿だったが足はガニマタに大きく開き、座席の上にその膝で立つような格好だ。
つまりかなり変形ではあるが、石川はハニパっていた。
一分くらいそんな姿勢で後ろを凝視し続け、姿勢を変えようとしたときだった。
石川の目は一人の男性の姿を捉えていた。四十代半ばから五十歳くらいだろうか。
その脂の乗り切った中年男性が、飯田のタクシーに乗り込んだのだ。
石川はやっぱりなにかあったんだ、と思った。もしそれが仕事関係者であれば、
飯田が一人でタクシーに乗って、その男性を拾いに行くということは考えられない。
そして、石川にはもう一つ気にかかることがあった。
信号から直進した後、大きなカーブがあり、そのすぐ先の道を左折する。
以前にそのような道順を通った記憶があったのだ。
その記憶が正しければ、その左折した先には例の自動車学校がある。
偵察部隊とはいえ、石川は一度、稲葉の車でその場所を確認したことがあったのだ。
点と点が線になる。石川にはすでにそれがなにを意味するか、おおよそわかっていた。
その場所がどこで、その男性が誰で、そして二人がどういう関係なのかも。
飯田のタクシーが石川の横を通り過ぎ、“石川もまた”再び動き出した――。
- 310 :名無し娘。:2005/11/27(日) 22:58
-
飯田は事務所にいた。そして、本気で驚いていた。
「それじゃ……先生……殺されちゃったんですか?」
その目は泳いでいた。どうしてそうなったのか、全くわからなかった。
「はい。今朝、死体で発見されました。つまり、殺人事件です」
「なんで?……なんでですか?なんでなんですか?」
飯田は自分で気づかないうちにそんな大きな声を出していた。
それは晴天の霹靂であり、飯田は完全に動揺していた。いや、動揺せざるをえなかった。
「事件との関連はまだわかりません。でも、私たちはその線が強いと見てます」
若い刑事がそう言った。隣には女刑事、しかしベテラン刑事の姿はない。
「ご存知でしょうけど、警察は彼が犯人の一味だった可能性をずっと追っていました」
「先生が……犯人?」
「ええ、かなりの借金を抱えていました。それに、信用金庫内部との接点もあった」
「……」
「もちろん、そうじゃないかもしれません。そうだとすると、なにかを目撃していたのかも」
「目撃、ですか?」
「犯人に心当たりがあったのかもしれません。そして、犯人を脅迫した……」
「……」
「でも、だとしたら飯田さんは安全です。飯田さんは被害者なんですから」
その言葉に飯田は発狂しかけていた。飯田はすでに極度の興奮状態にあった。
「違う、違う違う!被害者なんかじゃない!私は被害者なんかじゃない!」
「い、飯田さん?お、落ち着いて、落ち着いてください!」
首を大きく左右に乱れ振り、両手で頭を抱える。しかし、それは演技ではありえなかった。
飯田は教官を殺そうとしていた。殺して、その苦しみから逃れるために。
なのに、飯田は苦しみから解放されることはなかった。
例え教官が死んだとしても、自らの手で始末することができなかったのだから――。
- 311 :名無し娘。:2005/11/27(日) 22:58
-
「あ、おいら、矢口だけど……」
「あ、やぐっちゃん。どうした?」
「あのさ、石川にちょっと話があるんだけどさ」
「あ、うん。いいよ。なに?」
「いや、電話じゃなんだし、直接会って話したいことなんだけど」
「なんかあった?」
「うん。なんか、すっごいことで。多分、おいらしか気づいてないと思うんだけど」
矢口はドキドキしていた。それはその電話の相手が石川だったこととは関係ない。
誰かにそのことを話すというのが裏切りのようであり、また罪のような気がしていたのだ。
「今日さ、バラエティあるんだけど多分九時までには終わると思うんだ。だから……」
「私はいいよ。どっかクラブでも誘ってくれるの?」
石川にはかなり余裕があった。人生に対してポジティブになったというか、
一人でも頑張れるんだという自信がいつのまにか石川には芽生えていた。
「いや、できれば石川の部屋か、おいらの部屋か、どっちかがいいんだけど」
「わかった。じゃあうちに来てよ。場所、わかるよね?」
「うん、覚えてる。じゃあ行くから」
電話を切って、矢口は自分の手が震えていたことに初めて気づいた。
でも、石川なら話をしても大丈夫かもしれないと、なんとなく思えてもいた――。
- 312 :名無し娘。:2005/11/27(日) 22:58
-
「いい?あんたはなにも知らなくていいから。怖がったりしなくていいんだからね」
「どうしたの?なんかあったの?」
「あんたは知らなくていいの。もう全部忘れていいの。それがあんたのためなのよ」
「ねえ、なんのこと?教えてくれたっていいじゃん」
「ほんと言うとあたしたちも弱ってるの。もうなにがなんだかわからなくて……」
電話口の保田はかなり憔悴していた。隣には稲葉がいるらしいが、
陽気な関西弁が聞こえてきたりもしない。保田の声以外はなにも届いてこない。
「大丈夫だよ。なにがあっても私は平気だし、みんなも平気だよ」
「どうしたのよ、なんかいつものあんたじゃないみたいよ」
「私ね、一人でも頑張れるようになったんだ。みんなのおかげで」
「……」
「だからね、今度からは私がみんなを守るの。だから、みんなも大丈夫だよ」
「あんたに励まされるなんて、なんか変な感じね。でも、なんだか安心したわ」
保田の声が落ち着きを取り戻し、石川は自分が保田を励ましたのだと思った。
そして、一皮向けた自分をもっともっと伝えたいと思った。
「私ね、もっともっと圭ちゃんに誉められたいって。いっつもそう思ってた」
過去の色んな場面を思い出しながら、石川はそう言った。
だけど、その最後の場面にいたのは、他でもない石川ただ一人だった。そして続ける。
「でもね、誉めてもらえなくても、自分で自分を誉めるようなこと、できればそれでいいんだって」
「どうしたのよ……なんか、やっぱり梨華じゃないみたいじゃない」
「私、みんなを守るよ。だって、早く次に進みたいし。もっとみんなと楽しみたいから」
電話を切って、石川は全てに満足していた。
石川はずっと保田に面倒を見てもらっていた。迷惑をかけたこともたくさんあった。
でも、ようやく圭ちゃんと肩を並べられるようになったのかもしれないと、石川はそう感じていた。
もう、一人でもやれるし、自分がみんなを守ることもできるのだと。
そんな大人になった石川の携帯が再び電子音を鳴らした。
それは矢口真里からの電話だった――。
- 313 :名無し娘。:2005/11/27(日) 22:58
-
東京駅のホームに降り立ったときには、すでに夕方になっていた。
空はすっかり暗くなり、足早で過ぎ去る人々の背中がどこか虚しく感じる。
中澤はマネージャーを待たせて、立ち止まって電話をかけた。
「今東京駅についたさかい。あと一時間くらいで行ける思うわ」
電話を切り、再び歩き出す。人々の中に混じり、改札口へ向かって流れ出す。
だが、中澤はなぜか、自分だけが逆に流れているような気がしてならなかった――。
- 314 :名無し娘。:2005/11/27(日) 22:58
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「シャワー浴びてきてもいいですか?」
彼女は笑顔でそう言った。男の目の前には三百万円の現金があった。
さらにもうすぐ若い女の体も手に入る。色白の透き通るような美女ではなかったが、
若さが溢れているという点では、それはそれ以上の新鮮な肉体だった。
男は疑うことなくうなずくと、シャツのボタンを外し始めた。
彼女はその狭い部屋から、玄関へと向かう短い通路の横にある脱衣所へと消えた。
だが、彼女が服を脱ぐことはなかった。むしろ、彼女はさらに上になにかを着ていた。
男はズボンははいたまま、上半身裸でベッドの上に座ってタバコを吸っていた。
が、男の前に姿を見せたのは、裸の女でも、バスタオルを巻いた姿でもなかった。
それはレイコンートを羽織った姿だった。そして、その手には包丁が鈍く光っていた――。
- 315 :名無し娘。:2005/11/27(日) 22:59
-
「どないや?なにかわかったんか?」
中澤がそう尋ねて、でも保田と稲葉は首を横に振るしかできなかった。
「そか……」
「カオリンは家に帰ったって。しばらくは事務所の人が付き添うって。警察も見回りするって」
「狙われとるんか?カオリンが?」
「わかんないわよ。なにがどうなってるのか、あたしにだってさっぱり」
「石川はどないしたんや?怯えとるんとちゃうんか?」
「電話したけど、大丈夫みたい。なんか、あの子じゃないみたい強くなってた」
「そか……ほな、うちらも石川みたいに強くならなあかんな……」
三人とも精神的に疲れていた。もう次の計画へ進む気力はなくなっていた。
現実は彼女たちが考えたほど単純なものではなかったのだから。
どういう接点でそうなったのかはわからない。でも、彼女たちはその現実に負けていた。
不安と焦りだけが重く圧し掛かってくる。机の上のビールの炭酸はすでに抜けていた。
彼女たちは結局、ただ黙ったまま、その夜を三人で過ごした――。
- 316 :名無し娘。:2005/11/27(日) 22:59
-
タクシーは駅裏のごみごみした通りに入っていた。
表側には綺麗な飲食店街なんかがあったりするが、裏側にはそこまでの活気はない。
幾つか風俗店があったりもしたが、それらのネオンは少し寂れていた。
まだそういう時間帯ではない、ということもあるのだろうが。
ただ、その先に進むと、道路はアスファルトからレンガ模様へと変わり、
一転して少しだけ若者風の街並みになる。そして、そこは小さなホテル街でもあった。
「お客さん……」
運転手が後部座席に座った石川に困った顔で話しかけた。
ただ、石川にはその理由はすでにわかっていた。
いや、その前から、飯田のタクシーに男が乗り込んだ時点でわかっていたのかもしれない。
「お客さん……中まで、入りますか?」
運転手はそう尋ねた。石川が最初に告げた目的地に変更がないのであれば、
そのタクシーはその垂れ下がった布を押し分けて中へ入らなくてはならないことになる。
飯田を乗せたタクシーはその中へと入って行ったのだから。
「いえ、もう結構です……全部わかりましたから……全部……」
石川は苦々しい表情でそう答えた。じわじわと腹立たしい感情がこみ上げてくる。
だが、それが確定したとして、今の段階ではまだどうすることもできない。
飯田のSOSを受け取ったのは、今のところ石川一人だけだったのだから――。
- 317 :名無し娘。:2005/11/27(日) 22:59
-
「なあ……おいらたちって、圭ちゃんの妹みたいなもんだよな」
矢口が石川にそう確認を求めた。部屋にはその二人しかいない。
「うん、そんな感じだね」
「おいら圭ちゃんとはずっと一緒だったし、石川だってよく一緒にいるもんな」
「うん」
「だよな」
そう言って矢口は一呼吸置いた。石川と二人きりというのは意外に珍しいことだった。
保田を含めて三人というのは何度もあったが、そこには保田が絶対的に欠かせなかった。
つまり、保田を慕うという点でしか、二人には接点がなかったのかもしれない。
「ねえ、なんか変だよ。今日はみんなみんな変だけど」
矢口のすっきりしない表情を見て、石川がそんな言葉を口にした。
だが、矢口はそのみんなが変な理由というのをまだ知らなかった。
ニュースはほとんど見ないし、見ていたとしてもほとんど気にかけることはない。
なにかが変だというのは、確かに矢口がその日話したいことではあったが、
それはその日のことだけではない。事件以来、いや、事件以前からのことなのだから。
「あのさ、圭ちゃんとかカオリンとか、おいらちょっと様子が変だと思うんだ、最近」
「あ、うん。事件あったもんね」
「そうなんだけど、でも、おいらはそれとは違うと思うんだ。おいら見ちゃったし」
「見たって?」
石川がそう尋ね、矢口はそこで話をそらした。
「石川はさ、圭ちゃんのこと好きだよな?圭ちゃんのこと、好きで信頼してるよな?」
「うん、もちろんだよ」
「じゃあさ、圭ちゃんがもし悪いことしてたら、それを注意してやめさせるべきだと思うよな?」
その言葉に石川ははっきりと嫌な予感がしていた。
矢口はなにかに気づいたのだと。そして、それを自分に伝えに来たのだと。
- 318 :名無し娘。:2005/11/27(日) 22:59
-
「うん……」
石川は小さく返事をした。だが、その顔はいつのまにか真剣になっていた。
矢口は石川にとって身内だった。だから、もし全てがばれていたとしても、
笑ってごまかすようなことだけはしたくなかった。最後まで堂々としていたかったのだ。
矢口はそんな石川の顔を見て、やはり石川もなにかに感づいていたのだと思った。
自分と同じように、保田たちの異変に気づいていたのだと。
そして、やはり最初に石川に話をしに来てよかったと思った。
矢口の考えが正しければ、そこには話をしてはいけないメンバーもいるはずなのだから。
その点、石川にはその心配はなかった。もちろん、それが正しければ、であるが。
「見たんだ。圭ちゃんの部屋で。袋に入った三千万円……」
「三千……万円?」
「あの事件の後、カオリンが記者会見やった日だと思うけど。多分三千万くらいだった」
「それって……」
「うん。おいらの予想だけど、あれは銀行強盗のお金だと思う」
矢口はそうはっきりと言い切った。そして言い切ったことで、矢口はその自信を深めていた。
つまり、悔しいけれど、あの事件の犯人は保田や飯田たちなのだと。
「じゃあ……圭ちゃんが犯人だってこと?そうなの?」
「圭ちゃんだけじゃない。カオリンもそうだし。多分裕ちゃんも……」
警察が事件を解決できないのは、微塵も飯田圭織を疑っていないからだった。
どうしても借金や女性問題のある教官ばかりに目が行ってしまい、
一方の飯田に関しては、芸能人がそのようなリスクを犯すはずがないという思い込みがある。
だが、一度飯田を疑えば、それはそれでかなり怪しいものとなるのも確かだった。
現に矢口が疑いを抱いたように――。
- 319 :名無し娘。:2005/11/27(日) 22:59
-
その夜のニュースは久しぶりに武州信用金庫事件を伝えていた。
だが、犯人が捕まったというニュースではなく、それは被害者が殺されたというニュースだった。
アナウンサーが警察が信用金庫事件との関連を捜査している、と伝える。
だが、それ以上のことはなにも言わなかった。今はまだ容疑が固まっていないのだ。
教官が犯人の一味であり、仲間割れによって殺されたのだとしても、
推測記事を載せることができる興味本位の週刊誌と違って、テレビは慎重だった。
そのため、夕方から各局で報じられたニュースはどれも、少し味気ないものだった。
が、その夜のうちになにか進展があったのか、翌日の朝刊はどれもその事件を一面にしていた。
内部協力者を揺さぶるためなのか、そこには教官が犯人の一味である可能性がある、
とも記されていた。また、教官が犯人に気づいていた可能性がある、ともあった。
ただし、そこにはやはり、飯田を疑うようなことはなに一つ書かれていなかった。
例え、警察内に飯田に疑いを持つ人間がいたとしても――。
- 320 :名無し娘。:2005/11/27(日) 23:00
-
「あはははは。なーんだ、そんなこと考えてたんだ」
石川は陽気に笑っていた。矢口の話を聞いているうちに、
それがかなりあやふやな疑いにすぎないのだとわかったのだ。
矢口はただ袋に入った現金を見ただけで、それ以上のことはなにも知らなかった。
それが石川には突然滑稽に思えてきたのだ。
だから、それはごまかすための笑いではなかった。石川は矢口を嘲笑ったのだ。
自分はこんなにも詳しく知っているのに、それに比べたらなにも知らないのと同じなのだと。
もちろん、石川以上のことを知っていたら、それはかなりの名探偵ということになってしまうが。
「だけどさあ……」
「だーかーらー、圭ちゃんね、なんか最近株で大儲けしたんだって。私聞いたもん」
「ほんとに?」
「ほんとほんと。なんかトーシシンタクでインド株ってのやってて、十倍くらいになったって」
矢口はにわかにはその話を信じられなかった。
だが、石川の口から“投資信託”やら“インド株”という難しい言葉がスラスラ出てくるのだ。
それが本当なのだと思わざるをえない。石川にそんな嘘は不可能なのだから。
「そっか。株で儲かったんだ」
「うん。なんかね、貯金や不動産よりこれからはユーカショーケンだって。そんなこと言ってた」
それらはどれも、つんくの資産の話をしているときに石川が小耳に挟んだ言葉だった。
だが、それは石川と同様、矢口にとっても難しい大人の世界だった。
「そっか。そんなことしてたんだ。そう言えば前に株がどうこうって聞いたことあったかも」
矢口は納得してそんなことを言った。ただし、そこには一つ大きな間違いがある。
矢口が聞いていたというのは、料理の煮物の話だったのだ。
ただ、それがあまりにも退屈だったので、矢口はそれを聞き流し、
株という言葉だけが頭の中になんとなく残っていた。つまり、それは勘違いだった。
「へえ。株かあ。そっか。そうだよね。圭ちゃんたちに強盗なんてできるはずないもんね」
矢口が笑って、石川もニコッと微笑む。
それはこれでまた次のステージに進めるんだという、そんな達成感による笑顔だった――。
- 321 :名無し娘。:2005/11/27(日) 23:00
-
その日は雨が降っていた。みぞれ混じりというわけではないが、冷たい雨だ。
そんな雨の中、二人の男が黒色の傘を持って道路の上に立っていた。
「現場百回ってやつですね」
「まあな。今さらこんなとこ来るのは俺たちくらいだろうが、ただ、ずっと気になっててな」
「例の証言ですか?」
「殺された教官が犯人の一味だったとして、どうしてそんな証言をしたのかだ」
「それは、自分が被害者で、突然襲われたってことを強調したかったんじゃないですか?」
「それもある。だが、実行犯が男女のペアなのはどう証言したっておんなじだ」
ベテラン刑事がそう言って、若い刑事が頭をひねる。それは当たり前のことだった。
「それは隠しようがないですからね。気絶したのは教官だけですし」
「そう。教官は気絶した。そして後ろにいた方が女のような感じだったと証言した」
「ええ。実際は逆ですけど」
ベテラン刑事はその言葉をあえて聞き流した。
「教官が犯人だとしたら、被害者を装うための証言として問題はないかもしれん」
「ええ」
「それに犯人じゃなかったとしても、勘違いで済まされる話だ。問題にはならんわな」
「はあ……」
「でもな、どうも俺は、この犯行自体にかなり問題があると思えてならんのだ」
「どういうところです?」
ベテラン刑事はその雨に濡れたアスファルトの上を数歩後ろに進み、道路脇の塀を指差した。
- 322 :名無し娘。:2005/11/27(日) 23:00
-
「実行犯はあそこに隠れていた。そして、さっきいたのが教習車の停まった場所だ」
「ええ。約五メートルでしたっけ」
「犯人二人はそこから飛び出してきて、助手席のドアを開けたわけだ」
「何度も再現しましたからね。それは間違いないと思います」
「だが、なにかおかしいと思わないか?」
「なにがですか?証言は食い違ってますけど、それ以外は矛盾してませんし」
「普通、男女二人が犯人だったら、襲うのは男の方じゃないか?」
「そ、それは……」
「ところが、証言をまとめると、女が襲って男は後ろで待機していたことになる」
「ええ……」
「だが、飯田圭織は男の方は怖かったが、女は若くて優しそうだったとも証言している」
「あっ……」
「目の前で教官を襲ったのは女の方。なのに彼女はその女には恐怖心を感じていない」
そう言ったベテラン刑事の頭には、記者会見での飯田の姿があった。
「一番怖かったのは襲われた瞬間と、スタンガン。それにしてはどうも奇妙じゃないか?」
「確かに奇妙です。まるで男と女を全く逆に証言してるみたいで」
「教官は後ろが女だと言った。彼女の証言は、まるでそれを証明してるようだと思わないか?」
「思います。後ろが女で、襲ったのが男。そう考えた方が辻褄が合います」
「しかし、それがなにを意味するのかだ」
「勘違い、にしては大きいですよね。パニックになったとはいえ、気絶したわけじゃないですし」
若い刑事はかなり興奮していた。
それまで信じきっていた事実が、全く別のものへと変わろうとしていたのだから。
が、それに比べて、ベテラン刑事の言葉はいつもと変わらぬ静かなものだった。
「俺はどうも、それが意図的な証言のような気がしてならんのだ」
雨は降り続いていた。だが、その雨もいつかは止むのだろう――。
- 323 :名無し娘。:2005/11/28(月) 11:51
- イイヨーオモシロイヨー
- 324 :名無し娘。:2005/11/28(月) 19:31
-
道はぬかるんでいた。小汚いビルの間の狭い路地。
地面はコンクリートであるはずなのに、雨のせいで泥が混じり、
その泥のだらっとした感触が、その焦りをより一層かきたてる。
遠くからパトカーのサイレンの音が聞こえてくる。
雨が上がって空気が清んでいるせいか、そのファンファンという音がやけに耳に迫る。
心が寒くなり、手足が自然と震える。青ざめた顔で今にも泣き出しそうなのを我慢し、
だけどもう全てを終わりにさせてほしいとも思う。
そんな雨上がり、石川梨華は一人だった――。
- 325 :名無し娘。:2005/11/28(月) 19:31
-
丸一日降り続いた雨が止んだその朝、石川はお気に入りの服を着ていた。
白とピンクを基調としたちょっと女の子チックな服。ダウンジャケットとニットの帽子も白だ。
普段は家の中で着るだけで、それで外に出るということはほとんどなかったが、
全てを次に進めたい、そんな気持ちが石川にその服を選ばせていた。
自宅から出て、タクシーを拾うために通りへと向かう。
その日はオフで、久しぶりに保田の部屋に集まることになっていた。
そう思うと、なんだか自然とうきうきしてしまう。
実際は例の事件について重要な相談をするということだったのだが、
それが石川には、止まっていた時間が再び動き出したように思えていた。
これでいよいよ次のステージに進めるのだと、石川はそう信じていた。
雨の後というのもあるが、目の前の景色がなんだか華やいで見えていた。
そのスリルとショックとサスペンスを歓迎してくれているかのように。
が、その景色に一つだけ、別のものが映りこんでいることに石川は気づいた。
そして立ち止まる。スーツ姿の男が石川の方に向かってゆっくりと歩いてきていた。
耳にはイヤホンをつけていて、その奥には人の乗った一台の乗用車が停まっていた。
それは勘だった。石川には女刑事から事情を訊かれたことだってある。
だからわかったのだ。それが自分に向かっている刑事であるということが。
そう思った瞬間、石川は後ろに向かって駆け出していた。
「あ、お、おい!」
男の声が聞こえ、やっぱりそうなんだという思いを強くする。
石川は竹脇無我ならぬ無我霧中で走った。
足はそんなに速い方ではなく、むしろ確実に遅い方なのに、
自分が捕まるんだと思うと、なぜか自分でも信じられないくらいのスピードが出ていた。
それは生まれて初めてのスピードであり、そんな風を感じたのも初めてのことだった。
- 326 :名無し娘。:2005/11/28(月) 19:32
-
どこをどう走ったのか、石川は見知らぬ世界に迷い込んでいた。
自分の住んでいる街なのに、それが知らない街のように思える。
石川はそれでもビルとビルの間の路地を縦に横にと夢中で駆け抜けた。
ふと初めて犯行を行ったときのことが頭に浮かぶ。財布を盗んだ、あの初めての日。
石川は足がガクガクと震えていた。胸もバクバクと脈打っていた。
それがなんだか懐かしく思えてくる。
が、そう思った瞬間、石川は自分が今、再び同じことを味わっていることに気づいた。
いや、だからこそそんなことを思い出したのだと、そのことに気づいたのだ。
狭い路地にいた。そしてなにかから逃げていた。それは自分の楽しみを守るため。
ただ一つだけ違うのは、その日の石川が一人きりだということだった。
「私、一人なんだ……」
石川はそう呟いた。すでに息は切れて、石川は立ち止まっていた。
「私、一人なんだ……」
もう一度石川が呟いた。ただし、これまでにも一人で行動したことはあった。
ATMで暗証番号を確認したときも一人だった。
信用金庫の斜め向かいのケーキ屋で偵察していたときも一人だった。
女刑事から事情を訊かれたときだって、近くに人はいたけれど石川は一人だった。
そして、次に進むために行動したときも一人だった。
だが、そんなことを思い出せば思い出すほど、石川はなんだかそれが怖くなっていた。
そして、突然泣きたい衝動に駆られていた。手足がガクガクと震え始め、
唇はワナワナと震えていた。どうしていいかわからなくなっていた。
まだ全てを終わらせたくないという思いもある。確かにそれはある。
つんくの資産三十億円、松浦亜弥誘拐、それに日本銀行の地下倉庫。
どれも話を聞いただけでドキドキワクワクするような楽しみだった。
そこにはこれまで以上にスリルとショックとサスペンスが待っている。
それを考えると、まだ捕まるわけにはいかないというポジティブな思いが強くなる。
だが、それとともに、もう全てを終わりにしたい、全てを終わらせてほしい、
そんなネガティブな気持ちも石川の心の中には久しぶりに浮かび上がってきていた。
- 327 :名無し娘。:2005/11/28(月) 19:32
-
どれくらいの時間そこにいたのか、石川はずっと一人で立ち尽くしていた。
顔の色は青ざめ、唇の色はどす黒く濁っていた。足は震えたまま、でも動かなかった。
ただし、石川は自分が犯した罪の重さを痛感していたわけではなかった。
次のステージに進めないという残念と、そんなゲームに参加してしまったことへの後悔が、
同時に襲ってきていたのだ。それもリセットボタンを押す前に電源ボタンを押したくなるほど、
いや、電源ボタンを押す前にロムカセットを引っこ抜きたくなるくらい強烈に。
遠くからサイレンの音が聞こえてきていた。不気味な音だった。
単調で、電子的で、短いメロディを何度も繰り返す。微妙に音色が変化したりもする。
それが石川にはたまらなく怖かった。
それが石川を追っている音ではなく、すぐに遠くに消え去っていったとしても。
突然、石川は家族の声が聞きたくなった。なぜかはわからない。
みんなの声ではなく、家族の声が。だが、携帯の入ったバッグはどこかで落としたらしい。
そのことに気づき、石川は絶望がひしひしと迫って来ているのを感じた。
失敗はいつも、連続して訪れるものなのだから。
その予感通り、足音がした。それは後ろからしたのに、人が現れたのは前からだった。
石川の目の前、路地の入口に一人の男が立っていた。
「石川、梨華さんですね?」
男は慎重な言葉でそう言った。追いかけて来たせいか、少しだけ息が乱れていた。
そしてスーツの内側に手を入れてなにかを取り出そうとする。
石川にはそれが警察手帳だということは当然わかっていた。自分を逮捕するのだと。
実際には逮捕するには令状が必要であり、その警察官は任意同行を求めるため、
まず自分の身分を名乗ろうとしていたのだが、そんなことは石川にはどっちも同じだった。
- 328 :名無し娘。:2005/11/28(月) 19:32
-
ただ、石川はまだ望みを完全に捨てたわけではなかった。この先には楽しみが待っている。
瞬間的にその男の表情や体勢やその呼吸の様子を観察する。
そして、男が手帳を見せようとした瞬間、石川は後ろを向いて再び駆け出そうとした。
が、石川の足はその先の水たまりをよけることもなく、三歩走っただけで止まっていた。
その路地の出口にも、男が一人立ちはだかっているのが見えたのだ。
石川は絶望を感じた。そして全ての気力が溶けてしまったかのようにその場にへたりこんだ。
そこにはお気に入りの服が泥にまみれるというような思いはすでになかった。
石川の靴も、ズボンも、全てが泥にまみれていた。それを着ている石川自身も。
- 329 :名無し娘。:2005/11/28(月) 19:32
-
取調室は薄暗かった。蛍光灯がついてはいるが、その光はどこかくすんでいて、
それに比べて机の上の電球は煌々としていて目に痛いほどだった。
石川は奥の椅子に座らされた。机を挟んで向かいの椅子に中年の刑事が座り、
ドアの横には婦警の制服を着た女性が心配そうな様子で立っていた。
部屋の外から幾つかの話し声が小さく聞こえてくる。
だが、その部屋はまるで誰もいないかのようにシーンと静まり返っていた。
石川はその静けさに、ただ俯くしかできなかった。
ドアが開いて、ようやく物音が耳に戻ってきた。
白色のセーターを着た女性が入ってきて、ゆっくりと言葉を発する。
「始めますか?」
「ああ」
男の刑事が後ろを振り返って答えた。どうやらセーター姿であっても刑事であるらしい。
そのセーター刑事が隅にある机の前に座り、なにか用紙のようなものを取り出した。
そしてペンを握る。これで準備は整った、ということなのだろう。
中年刑事がそれを見て、再び石川の方へ向き直った。
電気スタンドの首を少しいじって角度を微調整する。
それがなんの意味もないことなのか、癖なのか、作戦なのかはわからない。
だが、そんな些細な動作一つ一つが石川を完全に追い込んでいく。
刑事が口を開いた。
「石川、梨華さんですね?」
- 330 :名無し娘。:2005/11/28(月) 19:34
-
その瞬間だった。石川はその言葉に、その自分の名前に思わず発狂していた。
自分がアイドル石川梨華という架空の存在であることに今さらながら気づいたかのように。
「私……私!飯田さんが脅迫されてるって知って、だから!だからあいつを殺したんです!」
石川はそう叫んでいた。だが、それは自分を守るためでもみんなを守るためでもない。
石川は観念していたのだ。アイドル石川梨華との別れを、さよならを。
「そんなの絶対、絶対に許せなかったから……どうしてもそれをやめさせたくて……」
石川は再び俯いて、小さな声で淡々と話し始めた。
だが、石川は気づいてはいなかった。
その石川の話に、目の前の刑事も、セーターを着た女性も、制服姿の婦警も、
誰もが言葉を忘れ、目を丸くして驚いていたということに。
そして、刑事が机の上に置いた写真の意味にも。
そのモノクロ写真には一人の女性が映っていた。
帽子を深くかぶり、なにかの機械に向かっている女性。
それは銀行のATMコーナーを映した防犯カメラの映像をプリントしたものだった。
「それに私……もっともっと次に進みたくて……進めなかったけど……」
その声は震えながらも、その目はどこか満足そうでもあった。
それはきっと、石川が自分の失敗にまだ気づいていなかったからなのだろう。
いや、それは石川にとって失敗ではなかったのかもしれない。
本人が認識して初めて、失敗は失敗となるのだから。それは唯一幸せなことだった――。
- 331 :名無し娘。:2005/11/28(月) 19:34
-
鳴っていたサイレンが止み、数人の警察官がマンションの中に足早に入っていった。
目的の部屋には二人の女性がいた。部屋主である保田圭、そして中澤裕子。
二人はなにが起きたのか全くわからないというふうにただ唖然としていた。
だが、手錠をかけられてマンションを出る頃になって、やっと事情が呑み込めたのか、
二人はお互いに顔を見合わせて、そして同時に優しく微笑んでいた。
「でも、これで良かったのよね」
「ああ、せやな」
保田の部屋からは、現金三千万円の入った袋と、
そして全ての計画が記載されたノートなどが押収された。
だが、そのノートに記載されていたまだ見ぬ事件は、もう起こることはないのだろう。
それがどんなにスリルとショックとサスペンスを彼女たちにもたらすものであったとしても――。
- 332 :名無し娘。:2005/11/28(月) 19:35
-
ダンスレッスンの講習を終え、保田の部屋へと向かおうとしていた稲葉貴子は、
周りに幾人か人がいる中、天王洲スタジオ一階のロビーで警察に逮捕された。
だが、彼女にはなんの戸惑いもなかった。むしろ、彼女はどこまでも堂々と陽気だった。
まるで最初からそれを望んでいたかのように。
「これで完成やな……。ああ、完成や……」
それと同じ時間、稲葉の部屋からは飯田圭織に宛てた脅迫状のコピーが押収された。
だが、それが事件とどのように関係しているのかは最後までわからないままだった――。
- 333 :名無し娘。:2005/11/28(月) 19:35
-
パトカーのサイレンが大きいまま突然止まり、
しかし事務所の中はその音の意味にはまだ気づいてはいなかった。
見慣れた顔のベテラン刑事と若い刑事、そして女刑事が姿を見せる。
だが、その三人の顔はこれまでとは全く違うものになっていた。
どれもすっきりしない、苦々しい表情を浮かべていた。
「飯田圭織さんはどちらにいますか?」
若い刑事がそう尋ねた。ベテラン刑事の勘が当たっていたことを喜びたくもあったが、
素直には喜べない、そんな複雑な心境が表情にも表れていた。
その日、飯田圭織は今後のことを相談するために事務所に呼ばれていた。
三人もそのことは知っていた。朝一番でカウンセラーと面談していることも。
だが、それを知っていたとしても、それを尋ねないわけにはいかなかった。
三人が事務所を訪れたのは、いつもの理由とは全く違っていたのだから。
案内された部屋の中に飯田圭織はいた。
二人掛けの椅子の真ん中に、申し訳なさそうに座っていた。
その向かいの椅子には事務所の社員が二人。男性と女性だった。
「あ、刑事さん、どうかしたんですか?」
男性がそう尋ね終わる前に、ベテラン刑事は警察手帳とともに逮捕令状を広げていた。
二人の社員が目を丸くする。まるでドラマの中に突然巻き込まれたかのように。
だが、そんな二人に比べ、飯田は全く平然としていた。そして優しく微笑む。
それはドラマの主役を霞ませるほどの、美しく静かな、しかし淋しげな犯人だった。
- 334 :名無し娘。:2005/11/28(月) 19:35
-
事務所の社員が見守る中、飯田が手錠をかけられて通路を歩いていく。
そして誰もいなくなったところで、飯田はそのベテラン刑事に尋ねた。
「どこでわかったんですか?」
「仲間がボロ出したみたいだな」
「そうですか」
「だが、あんたにもボロはあった。仲間に先は越されたが、時間の問題だった」
「私?」
「あんた、演技が上手すぎたんだよ。それが証言との食い違いを浮かび上がらせた」
それを聞いて、飯田は一つ大きな息を吐いた。
だが、それはようやく自分が解放されたという、安堵の溜め息だったのかもしれない。
パトカーに乗り込もうとして飯田は空を見上げた。
その空はどこまでも高く透き通っていて、それがなんだが飯田には嬉しかった――。
- 335 :名無し娘。:2005/11/28(月) 19:35
-
翌日の新聞の一面には、どれも彼女たち五人の写真が載っていた。
中澤裕子、稲葉貴子、保田圭、飯田圭織、そして石川梨華。
だが、その笑顔が本当の笑顔なのかどうか、それは誰にもわからない。
┌―┐
│完│
└―┘
- 336 :名無し娘。:2005/11/28(月) 19:36
- こんなに自分でドキドキワクワクしながらネタを書き進めたのは初めてかもしれません。
みなさんにもそんな楽しさが少しでも伝わっていればと思います。読んでくれてありがとう。
- 337 :名無し娘。:2005/11/28(月) 19:53
- ブラボー!オオブラボー!
- 338 :名無し娘。:2005/11/28(月) 21:39
- めっちゃ面白かったよ
最後までどきどきわくわく読みますた
作者GJ乙!!
- 339 :名無し娘。:2005/11/28(月) 22:06
- 久しぶりに先が楽しみでうずうずしながら読んでた
面白い作品ありがとう
- 340 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:27
-
――――――――――――――――――――――――
それは一人の少女の涙から始まった―――――――
川o;・-・); <私じゃないのに・・・私じゃ・・・ないのに・・・
――――――――――――――――――――――――
―――――――追い込まれる少女
―――――――限りなくグレーな状況証拠
―――――――だが、目撃者は彼女を許さない
だって紺ちゃんしかいないじゃん。実際に歌ってたし>(VvV#川
川o;・-・); <違う・・・私はただ・・・ただ知ってた歌だったから・・・
そんなのどうでもいいけど、とりあえず腹減ってね?>(~▽~ ∬
■現場は密室■事件か事故か■ある曲をめぐっての不可解な謎■
■誰が何のために■そして第四の人物が浮上する■――――――
<ふふふふふっ。事件の臭いがするのれす!
<それも限りなくハンバーグに近い臭いが!
@ソバ@
ハンバーグ弁当食いながら何寝ぼけたこと言うてんねん>(‘д‘; )
―――丸二年の沈黙を破って奴は現れた―――――――――――
――――――ボツネタながらも冴え渡る推理
―――――――――未完の前作を上回る緻密な真相追究
――――――――――――そして辿り着いた一つの意外な結論――
<犯人は、この中にいるのれす!!!
で、それなんてエロゲ?>
━━━━━━━━『お勝手探偵のの』2nd stage ━━━━━━━━
━━━━━━━━驚愕の事実が今、明かされる━━━━━━━━
- 341 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:27
-
12月某日某時刻――モーニング娘。楽屋
川#VvV)y-~~<うぜえよ。マジうぜえ。そんな言い訳聞きたかねーんだよ。
川o・-・)<で、でも・・・本当に私じゃなくて・・・。
川#VvV)y-~~<もういいよ。紺ちゃんがそんな奴だったとか、別に驚かないし。
川o;・-・); <そんな・・・。
川#VvV) アバサ
ゝ| |
;'~ ||
━~ (( (,,),)
川o;・-・); <ほんとに・・・ほんとに私じゃないのに・・・。
- 342 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:27
-
某時刻――同・楽屋
川o・-・)<・・・。
∬ ~▽~)<あーあ、なんか腹減ってたまんねーな。晩飯まで後何時間だよ!
川o・-・)<・・・はあ・・・。
( ・e・)<あさ美ちゃん、どうかしたの?なんかさっきから暗いけど。弁当まずかったとか?
川o・-・)<ううん・・・別になんでもない・・・。
∬ ~▽~)<うわっ、まだ一時半かよ。おやつまで二時間もあるじゃねーか!
( ;・e・)<てかまこっちゃん、昼飯食べてまだ三十分も経ってないんだけど・・・。
( ;・e・)<・・・(しかもラーメン定食にさらにラーメンとギョーザとチャーハンつけて・・・)
( ;・e・)<・・・(それならラーメン定食二つ頼めばいいじゃんっていうツッコミすら無視して・・・)
∬ ~▽~)<もう待ちきれねえ!やっぱ弁当貰って来らあ!ラーメンだけで足りるかっての!
∬ ~▽~)<どうせスタッフ用の弁当なら残ってるだろうし、ちょっくら失敬してくらあ!
∬ ~▽~)
( )
ドスン ドスン | |
( ( ( ( (__,)_)
( ;・e・)<足りないのかよ・・・なんのために弁当断って外食したんだよ・・・。
- 343 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:27
-
川o・-・)<・・・。
( ・e・)<それはそうと、あさ美ちゃん大丈夫?なんか変だけど。
川o・-・)<うん・・・実はね・・・美貴ちゃんと喧嘩しちゃって・・・。
( ;・e・)<もっさんと喧嘩か・・・。
川o・-・)<うん・・・昨日カラオケ行ったんだけど、そのことで揉めちゃって・・・。
( ・e・)<あー、あの人カラオケだといつも以上(に自己中心)だからねえ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
↑言わなくても通じる部分
川o・-・)<うん・・・でも、なんか私じゃないのに私のせいにされて・・・。
( ・e・)<誤解ってこと?
川o・-・)<うん・・・なのに美貴ちゃん・・・私のこと嘘つきって・・・。
川o・-・)<・・・。
ふむふむ。それはなにやら事件の臭いがするのれす>
Σ川o・-・)<だ、誰?
Σ( ・e・)<そ、その声は!!!
- 344 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:27
-
ノンノンバo∈
の ´D`) 「勝手に現われ勝手に推理!そして勝手に解決!お勝手探偵のの見参!」
/ 〈〉,;fづ==┐
h ,,;r└--┘
'r i ,,;/ オーフローニハイッテカーゾエマショー♪ ホラ オーフローニハイッテカーゾエーマショー♪
| I ,/
(_,/",_) ラララ ターノシイナー♪ ラララ ターノシイナー♪ ホラ オーフローハタノシイナー♪
- 345 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:28
-
川;o・-・)<の、のんちゃん・・・。
( ;・e・)<な、何やってんの?そんな格好で?しかも登場の選曲完全に間違ってるよね?
( ´D`)<やだなあ。皆さんお馴染みの『お勝手探偵』じゃないれすか。テーマ曲もお馴染みなのれす。
( ;・e・)<あさ美ちゃん知ってる?
川;o・-・)<ううん、初耳だと思う。
( ´D`)<あれあれ。照れなくてもいいのれすよ。
前回の謎解きでのみんなの絶賛と賞賛はのんが一番覚えてるのれす。
( ;・e・)<前回って?
( ´D`)<今を遡ること二年ほど前。狩の別荘でのんが事件を解決したのれす。
川;o・-・)<二年前とか言われても・・・全然記憶にないし・・・。
( ´D`)<・・・。
( ;・e・)<解決以前にそもそも事件とか知らないし・・・。
( ;´D`)<・・・。
( ;´D`)<ま、まあその、あれだあれ。もしかすると解決する前に未完のまま放置したとか、
そんな手違いがあった可能性も否定しなくもないけど、とにかく二年ぶりなのれすよ。
( ;・e・)<解決してないんじゃん・・・。
( ;´D`)<いや、まあその、今となってはそんなことは迷宮入りというか・・・時効というか・・・。
川;o・-・)<全然駄目じゃん・・・。
- 346 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:28
-
ガチャッ
( ‘д‘)<あ、おったおった。やっぱここにおったんかいな。
( ・e・)<あ、あいぼん。
( ‘д‘)<のん、何やっとんねんな。けったいな格好してからに。
( ´D`)<お勝手探偵なのれす。知らないのれすか?
( ‘д‘)<知らんし知りとうもないわ。
( ;´D`)<あがががが・・・。
( ;´D`)<と、とにかく、のんは事件の臭いに敏感なのれす。
( ;´D`)<そしてその臭いに引き寄せられて来たのれすよ。
( ;´D`)<とっても美味しそうなハンバーグみたいな臭いなのれす。
( ‘д‘)<それは手にハンバーグ弁当持ってるからちゃうんか?
Σ( ´D`)<ハッ、なんという名推理!まさかあいぼんが明智君だったとは!
( ;‘д‘)<いや、推理以前に見たまんまやし。というかそれスタッフ用の弁当やろ?
( ´D`)<えへへ。一個だけ余ってたから頂戴してきたのれすよ。食べ物は粗末にできないのれす。
( ;‘д‘)<まあ最近ののんならそれくらい食った方がええかもしれへんけど。
( ;・e・)<・・・(それは別の意味でまずいことになるような・・・)
ガチャッ
∬ ~▽~)<くそっ、弁当残ってねーじゃねーか!誰だよ最後の一個を掠め取った奴は!
( ;・e・)<・・・(やっぱりか・・・)
- 347 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:28
-
( ´D`)<それはいいとして、何か事件が起きたみたいれすね?
( ・e・)<特に事件ってわけじゃないよ。あさ美ちゃんがもっさんと喧嘩したってだけで。
( ´D`)<あーー、わかるわかる。守山口のおやっさん喧嘩っ早いからねえ。
( ;・e・)<いや、守山口のおやっさんじゃなくて藤本さんなんだけど・・・と言うかそれ誰?
( ´D`)<あれれ、守山口のおやっさんじゃなかったのれすか。それは勘違いなのれす。めんごめんご。
( ;‘д‘)<というか守山口のおやっさんってうちの叔父さんやんか。なんでのんが知っとんねんな?
( ´D`)<それは守山口のおやっさんとのんの二人だけの秘密なのれす。教えられないのれす。
川o・-・)<あ、守山口のおやっさんって、もしかして守山口に住んでる叔父さんって意味?
∬ ~▽~)<てかお前ら、守山口のおやっさん守山口のおやっさんっていい加減言い過ぎだろ・・・。
( ‘д‘)<そう言うまこっちゃんかて守山口のおやっさんて言いたかっただけちゃうん?
Σ∬;~▽~)<ぐはっ・・・なぜそれを!
( ´D`)<ほほお。さすがは明智君。守山口のおやっさんの親戚だけのことはありますな。
( ;‘д‘)<とりあえず守山口はもうええさかい。それと誰が明智君やねん、誰が!
- 348 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:28
-
某時刻――同・楽屋
( ´D`)<なるほど。では藤本さんと紺野さんが喧嘩したというわけれすか。
川o・-・)<喧嘩というか誤解なんだけど・・・。
( ´D`)<ふむ。ではその概要を簡単に簡潔に端的に適切に適当にそれでいて少し艶かしく教えてくれませんかな?
( *・e・)<・・・(なんて注文の多い・・・しかもあさ美ちゃんにほのかな色香を求めてる!!!)
川o・-・)<は、はい。事件というか、発端は昨日一緒に行ったカラオケボックスなんだけど・・・。
( ´D`)っφメモメモ <ふむふむ。事件発生は昨日、現場はカラオケボックス、と。
川o・-・)<それで順番に歌ってたら、途中、私が歌い終わった後に誰も入れた覚えのない曲が流れて・・・。
川o・-・)<でも知ってる曲だったから、せっかくだし私が歌おうかってなって・・・。
- 349 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:28
-
【事件概要】――証言者・紺野あさ美
・事件発生は昨日
・現場は都内カラオケボックス
・現場にいた当事者は紺野あさ美、藤本美貴を含めて四人
・順番通りに歌っていたところ、突然誰も入力していない曲が流れた
・紺野はその曲をなんとなく知っていた
・歌い終わったばかりでマイクを握っていたこともあり、紺野はその曲を歌った
・次は本当なら藤本の順番だったが、藤本はその時は紺野が歌うのを止めなかった
・後になって、藤本は紺野が故意に入力したのだろうと言い出した
・挙句の果てに「嘘つき女」「ズルい女」「つるセコ女」「女」などと紺野を罵った
・ただの「女」は認めるとして、前の三つは紺野にとって耐えられなかった
・紺野は潔白を主張するも藤本は認めず喧嘩別れに
- 350 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:29
-
( ´D`)<ふむふむ。どうやら高度な密室トリックの予感がするのれす。
( ;‘д‘)<いや、全然せえへんし。単なる誤解による喧嘩やんか。どうせ誰かの入力ミスやろ?
川o・-・)<うん。私も入力ミスだったと思う。でも美貴ちゃんは私が故意に入力したんじゃないかって。
( ・e・)<歌っちゃったんならそう思われても仕方ないかもね。実際もっさん自身そういう卑怯なことやるし。
∬ ~▽~)<そうそう。あの人そうやってマイク独占したりするからアレなんだよねえ。
( ‘д‘)<ほないつも自分がやってたからそんな疑い持ったってわけやな?
( ´D`)<ふふふっ、明智君は甘いれすな。甘い甘い、天武天皇くらい甘いのれすよ。
( ;‘д‘)<の、のんがそないな知的なダジャレをかますとは・・・これは天変地異の前触れか!
オ オ ア マ ノ ミ コ
川;o・-・)<・・・(のんちゃんがそんな歴史上の人名を知ってるなんて確かに意外だ・・・)
川;o・-・)<・・・(いや、と言うかすぐにそれを理解したあいぼんも意外と言うか恐るべしと言うか・・・)
( ・e・)<天武天皇って何?
川;o・-・)<・・・(なぜだ・・・なぜこれほどまで安心できる・・・!!!)
- 351 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:29
-
( ‘д‘)<どこが甘いねんな。だってそういうことやろ?
( ´D`)<やれやれれすな。のんたちはまだ事件の概要をちょろっと聞いただけなのれす。
推理の基本はどれだけ多くの情報を聞き出せるかにかかってるのれす。
今の段階での決めつけや思い込みは後々大変なことになるのれすよ。
( ‘д‘)<まあ言いたいことわからんでもないが、でも間違ってへんやろ?
( ´D`)<はいはい。
( ;‘д‘)<なんやそのむかつく返事は!ほんまにお勝手やな!
( ´D`)<それほどでもないのれすよ。てへへへへ。
( ;‘д‘)<誉めたんとちゃうんやけど・・・。
( ´D`)<まあそんなことはどうでもいいとして、とりあえず詳しい話を聞かせてもらいましょうかな。
( ´D`)<まず、そのカラオケボックスには他に誰がいたんれすか?確か四人とか言ってましたな?
川o・-・)<えっ?・・・あ、うん。私と美貴ちゃん、それにまこっちゃん。
( ・e・)<なんだ、まこっちゃんもいたんだ。
∬ ~▽~)<ああ、昨日のカラオケね。あれ、なんかいまいち盛り上がりに欠けたんだよねえ。
( ´D`)<・・・で、残りの一人は?
川o・-・)<えっ?
- 352 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:29
-
( ´D`)<いや、だから残りの一人は誰れすか?四人なんれすよね?
川o・-・)<いや、だってそれは・・・。
Σ( ´D`)<ハッ。わかったのれす!ストッストップ!言わなくてもいいのれす!!!
( ‘д‘)<ん?どないしたんや?
( ´D`)<ふっふっふ。なんとなく謎が見えてきたのれすよ。これはとてつもなく重要な鍵なのれす。
( ´D`)<紺野さんは四人だったと証言したのれす。しかし、名前を挙げたのは三人。
これが何を意味するか、のんにはすぐにわかったのれす。一目瞭然なのれす。
( ‘д‘)<何を意味するんや?
( ´D`)<その残りの一人こそがかなり怪しい人物、それも限りなくクロに近い人物ということれす!
( ‘д‘)<そのまんまやけど、でもあれや。確かにおかしな話ではあるわな。
( ´D`)<紺野さん、その残りの一人とやらを教えてもらえますかな?ふふふ、犯人をかばっても無駄ですぞ。
川;o・-・)<いや、と言うかその一人ってのはのんちゃんなんだけど・・・。
( ´D`)<・・・へっ?
川o・-・)<だから、のんちゃん。私と美貴ちゃんとまこっちゃんとのんちゃん。覚えてないの?
( ;´D`)<なななななんですとーーーー!!!
( *‘д‘)<それは確かにかなり怪しい人物やな。それも限りなくクロに近い人物やで。
( ;´D`)<ぬぬぬ・・・いきなり大どんでん返しとは、ミステリの王道を破る奇抜で斬新な展開なのれす!
- 353 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:29
-
【補足】――証言者・紺野あさ美
・当事者は紺野あさ美、藤本美貴、小川麻琴、辻希美
・四人は事件が起きた時、現場となったカラオケボックスにいた
・歌う順番は藤本→辻→小川→紺野(→藤本へと続く)
・紺野が歌い終わった後、藤本の曲との間に不可解な曲が入っていた
- 354 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:29
-
( ´D`)<なるほど。それじゃ昨日のカラオケで事件が起きてたんれすね。ちっとも気づかなかったのれす。
( ;‘д‘)<絶対こいつが犯人や。どこが事件の臭いに敏感やねんな。
( ´D`)<まあまあ。焦りは禁物ですぞ。のんはたまたま現場に居合わせただけで関係ないのれす。
( ;‘д‘)<そんな言い訳が通じるんやったら全員シロになるやんけ。
( ´D`)<はいはい。
( ;‘д‘)<ほんまお勝手や・・・この人ほんまにお勝手や・・・。
( ´D`)<それはいいとして、その四人でカラオケに行ったわけですな?
川o・-・)<うん。
( ´D`)<はて、それは少し奇妙な話ですな。
川o・-・)<奇妙?
( ´D`)<藤本美貴、紺野あさ美、小川麻琴、そして辻希美。この四人の名前を聞いてもわかりませんかな?
( ‘д‘)<どういうことや?
( ´D`)<つまり、オフの日にカラオケに行ったにしては、あまりにもアンリアルな組み合わせということれす。
( ;‘д‘)<アンリアルて、確かにありそうでない組み合わせやけど、それ以前にこれネタやんか。
( ´D`)<ネタでもリアルかアンリアルかというのは重要なのれす。
のんが「〜れす」と喋っただけで、「萎える」とか言いやがるむかつく読者だって中にはいるのれすよ。
( ;‘д‘)<いや、小説でなら聞いたことあるけどもやな。ネタでは一度も聞いたことあらへんで?
- 355 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:30
-
( ´D`)<てへへ。嘘なのれす。
( ;‘д‘)<えーーー!
( ´D`)<のんは嘘つきなのれす。
( ;‘д‘)<えーーー!
( ´D`)<だから嘘つきというのも嘘なのれす。
( ;‘д‘)<えーーー!
( ´D`)<つまりのんは正直者なのれす。
( ;‘д‘)<えーーー!
( ´D`)<やっぱりそれも嘘なのれす。
( ;‘д‘)<えーーー!
( ´D`)<でも嘘というのは本当なのれす。
( ;‘д‘)<えーーー!
( ´D`)<ということはのんはやっぱり正直者なのれす。
( ;‘д‘)<えーーー!
川;o・-・)<あの、どっちでもいいんで、話進めませんか?
( ;‘д‘)<えーーー!
- 356 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:30
-
某時刻――同・楽屋
( ´D`)<では話を進めるのれす。
( ´D`)<まずはその誰が入れたかわからない曲というのを教えていただけますかな?
川o・-・)<えーと、曲名なんだったかな・・・。
( ´D`)<ほほお。曲名もわからないのに歌ったとは、これまた新事実発覚れすな。
川o・-・)<あの、有名な曲だったから。ひゅ〜りる〜ひゅ〜りる〜らら〜♪って曲。
( ´D`)<歌詞が少し間違ってるけど、それは『越冬つばめ』れすな。
川o・-・)<あ、そうそう。それそれ。『越冬つばめ』。それが私の後に入ってたの。
マドカ
( ´D`)<離婚で騒動になった森昌子の曲れすな。ちなみに作曲は「とんでとんで」の円ひろしなのれすよ。
関西では嫌でも週に一度は見かけるおっさんれす。のんは別に嫌じゃないけど。
( ;‘д‘)<関係ないウンチクはいらへんから、話進めようや。
( ´D`)<てへへ。これは失敬なのれす。
川o・-・)<それで、知ってた曲だったから、美貴ちゃんに「歌ってもいい?」って聞いて。
( ´D`)<それで二曲連続で歌ったわけれすね。そして誤解が生じたと。
川o・-・)<私があの時歌わずにすぐに消してたらこんなことにはならなかったんだけど・・・。
( ‘д‘)<でもまあ、そういう偶然があるからカラオケはおもろかったりするんやけどな。
( ´D`)<ほほお。珍しくいいことを言いますな。確かカレーライス和尚とか申しましたかな?
Σ( ;‘д‘)<誰がカレーライス和尚や!どこをどうやったらカレーライス和尚なんて名前になんねん!
( ´D`)<いや、まあなんつーか、ただの昔のネタの再利用なのれすよ。作者が自分で大爆笑、みたいな。
( ;‘д‘)<ったく、のんものんやけど作者も作者やな。よりにもよってカレーライス和尚を再利用せんでも・・・。
- 357 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:30
-
( ・e・)<ねえ・・・なんか一つ思いついたんだけど・・・。
( ´D`)<ん?これはこれはマーガレット男爵殿、いかがしましたかな?
( ;‘д‘)<今度はマーガレット男爵かいな。どないな感性しとんねんな。
( ・e・)<本当に入力ミスだったのかなって。これはマーガレット男爵としての長年の経験からの疑問なんだけど。
Σ( ;‘д‘)<ほんまにマーガレット男爵やったんかいな!そっちの方が事件やんか!
( ´D`)<誰かが故意に入力したと言いたいのれすかな?ふむ。確かにありえる話れすな。
∬ ~▽~)<ありえるの?
( ´D`)<犯人には何らかの意図があった。例えば・・・退屈しのぎに適当に曲を入れて順番を狂わせようとした。
あるいはもっと単刀直入に言えば、次の番である藤本美貴への嫌がらせという線もありますな。
( ´D`)<そう言えば小川麻琴さん、あなたさっき、昨日のカラオケは盛り上がりに欠けたとか言ってましたかな?
しかもマイクを独占する藤本さんに対してあまりいい印象は抱いていないようにお見受けしましたが?
∬;~▽~)<そ、それは・・・。
( ´D`)<怪しいれすな。マーガレット男爵殿の閃きのおかげで容疑者が一人浮かび上がったのれす。
( ;・e・)<あ、あの、故意に入力したって言っても、私が言いたかったのはそういうことじゃなくて・・・。
( ´D`)<あ、違ったのれすか?こりゃ早とちりしちゃったのれす。めんごめんご。
- 358 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:30
-
( ´D`)<ではマーガレット男爵殿、どういうことですかな?
( ・e・)<だから、もしかするともっさんが自分で入力したんじゃないのかって。
( ´D`)<藤本美貴が自分で、れすか?
( ・e・)<本当は自分が歌うつもりだったのに、みんなもっさんがそんな古臭い曲を歌うなんて思いもよらず、
それを入力ミスだと思ってしまった。そんな空気にもっさんも自分が入れた曲とは言い出せなくなった。
その時あさ美ちゃんがその曲を知ってるからというので、もっさんの曲を歌い出してしまった。
もっさんはますます言い出せなくなり、その不満がくすぶってあさ美ちゃんに怒りをぶちまけるに至った。
( ´D`)<なるほど。筋は通ってますな。筋は。
- 359 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:30
-
【推理】――新垣里沙(マーガレット男爵)
・『越冬つばめ』を入力したのは藤本自身だった
・しかし周りがそうだとは思いもよらず、入力ミスということにしてしまった
・そんな空気に藤本も自分の曲だとは言い出せなくなった
- 360 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:31
-
川o・-・)<じゃあ、あれは美貴ちゃんの曲だったんだ・・・。
∬ ~▽~)<あれ?でも『越冬つばめ』の後にちゃんと藤本さんの曲入ってたような気がするけど?
( ´D`)<ふむふむ。となると、藤本真犯人説は成立が難しくなりますな。やはり素人の浅はかな推理だったのれす。
( ・e・)<あ、でももっさんが二曲連続で入れたってことも考えられるんじゃないかな?
( ´D`)<やれやれ。敗北をなかなか受け入れないのは素人の欠点なのれすよ。
( ・e・)<だってもっさん、さっきも言ったけど、いつもそうやって自分の順番以外でも歌ったりしてたし。
その時はあさ美ちゃんが歌っちゃったけど、本当は自分が歌うつもりだったとしても・・・。
∬ ~▽~)<そっか。『越冬つばめ』なんてみんながみんな誰かの入力ミスだって思うはずだし、
そこで「じゃあせっかくだから私が歌う」なんて言って連続で歌うつもりだったとしてもおかしくはないか。
( ´D`)<ほほお。素人にしてはやりますな。となると藤本真犯人説が再び浮上したということになりますかな。
( ;‘д‘)<そうやって敗北をなかなか受け入れないのは素人の欠点ちゃうんかいな?
( ´D`)<はいはい。
( ;‘д‘)<くーーー!なんやこのこみ上げてくる脱力感を含んだ不思議な怒りは!!!
- 361 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:31
-
( ´D`)<しかしあれですな。そうだとしてもやはり藤本真犯人説は強引な気がしますな。
( ・e・)<強引?
( ´D`)<筋は通ってるのれす。しかし、それを許すならば、
その藤本美貴が主張するところの紺野あさ美が故意に入力したという疑念も許されるのれすよ。
∬ ~▽~)<そっか。藤本さんがあさ美ちゃんを疑ったのとほとんど同じことだもんね。
( ´D`)<それに、少し筋が通りすぎてるのれす。推理小説ならそれでいいかもしれませぬが、
しかし実際の事件というものは不整合で様々な矛盾を内包してるものなのれすよ。
犯人がなぜ事件を起こしたのか自分でも把握してない、なんてことも多いのれす。
( ‘д‘)<・・・。
( ´D`)<だから筋が通り過ぎてる場合はあえて除外するべきなのれすよ。それが逆に真相に近づく一歩になるのれす。
( ‘д‘)<なるほど・・・そうや・・・その通りや!
( ´D`)<ん?どうしたんれすか?のんの推理手法に感銘でも受けたのれすか?
( ‘д‘)<その通りやで。犯人がなぜ事件を起こしたのか自分でも把握してない。それがこの事件の真相や!
( ´D`)<・・・?
( ‘д‘)<全部わかったで。どんな無意味に見える情報でも、より多くの情報を集めるのが推理の基本・・・。
それもその通りや。最初からずっとそれが引っ掛かっとったねん。その不可解で些細な情報が!!!
( ´D`)<ほほお、それではカレーライス和尚とやら、その推理を聞かせてもらいましょうかな?
( ‘д‘)<いや、これはもう推理やない!解決編や!!!
川o・-・)<か、解決編!
( ‘д‘)<ズバリ言うで!!!犯人は・・・犯人はこの中にいる・・・!!!!!
- 362 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:31
-
Σ( ・e・)<犯人が!!!
Σ∬ ~▽~)<この中に!!!
Σ川o・-・)<いる・・・!!!
( #´D`)<ケッ、そんなの当たり前なのれす・・・
- 363 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:31
-
川;o・-・)<その犯人というのは、一体?
( ‘д‘)<犯人は、もちろん昨日そのカラオケボックスにいた四人の中の一人です。
( ‘д‘)<そして、この中にいない藤本さんは犯人ではありません。
( ‘д‘)<つまり、あさ美ちゃん、まこっちゃん、そしてのんの三人の中にいるってことや!
( ´D`)<ふへへへへ。何言ってんれすか。それくらいなら誰にでもわかるのれすよ。
藤本美貴真犯人説以外なら、当事者はその三人しかいないじゃないれすか。
( ‘д‘)<まあまあ。それはそうや。せやけどうちはもう、誰が犯人かはっきりとわかったねん。
( ;・e・)<その犯人というのは・・・?
( ‘д‘)<おかしいなって思ったんは、ある人物のある証言やった。
( ‘д‘)<その人物は通常知りえない情報を知っていた。
( ‘д‘)<そして、その人物は自分が犯人であるということに全く気づいてすらいなかった。
( ‘д‘)<いや、最初はフェイクやと思ったで。こいつは隠し通してるんちゃうやろかってな。
( ‘д‘)<せやけどそれは違うわ。犯人はそういうおっちょこちょいな奴やねん。
( ‘д‘)<そう。まるで昨日のカラオケのことを全く忘れていたような・・・!!!
Σ川;o・-・)<じゃ、じゃあ犯人は・・・犯人は・・・!!!
( ´D`)<・・・。
( ‘д‘)<のん、お前が犯人や!!!
Σ( ´D`)<・・・へ?な、なんでれすか?なんでのんが犯人なのれすか?
- 364 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:31
-
( ‘д‘)<簡単や。まず、昨日のカラオケボックスの順番を考えてみーや。
( ‘д‘)<あさ美ちゃんの証言で、それが藤本→辻→小川→紺野というのは明らかになっとる。
( ‘д‘)<普通に考えて、のんが順番を間違えてもっさんの前に選曲を入れてしまったというのは十分ありえることや。
( ´D`)<やれやれ。なに普通に考えてんれすか。これだから素人は困るのれす。
( ‘д‘)<話は最後まで聞きな、ウォッシュレット博士。
( *´D`)<はい。最後まで聞きます。
( ;‘д‘)<そう素直に喜ばれても困るんやけど。まあええわ・・・。
( ‘д‘)<確かにそれは単純な順番間違いで済む話やな。せやけど、鍵はのんの忘れっぽさや。
( ‘д‘)<のんは昨日のカラオケのことを忘れてたわな。そしてまるで部外者みたいに振る舞っとった。
( ‘д‘)<そんなのんのことや。順番を間違ったことも、自分の選曲のことも、忘れてても不思議やあれへん。
( ´D`)<・・・。
( ‘д‘)<それだけなら単なる人間的欠陥に基づく状況証拠に過ぎひん。せやけど・・・。
( ‘д‘)<のんはこんなこと言いよった。みんなも覚えてるやろ?
( ‘д‘)<あさ美ちゃんの歌を聞いて、それをすぐ『越冬つばめ』だと答えよった。
( ‘д‘)<そして森昌子の曲だとも言うたわな。さらに円ひろしの名前まで出しよった。
( ‘д‘)<それは全て、十代の女性が通常答えられるはずのない情報や!
Σ川o・-・)<た、確かに!!!
- 365 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:32
-
( ‘д‘)<それをなぜのんが答えることができたか、その答えは一つしからへん!
( ;・e・)<のんちゃんが・・・。
∬;~▽~)<その曲を入力した・・・。
( ‘д‘)<その通り。のんは昨日『越冬つばめ』を歌うつもりやった。
( ‘д‘)<以前からその曲を知ってたんや。いや、知ってるどころかかなり好きで歌ったりもしてたはずや。
( ‘д‘)<そして昨日もその曲を入力した。だが、順番を間違って入れてしまった。
川o・-・)<美貴ちゃんの後なのに、前に入れちゃったんだ。
( ‘д‘)<しかし、当ののん自身は、もっさんの前に『越冬つばめ』が流れたことに気づいていなかった。
( ‘д‘)<自分の番はもっさんの後だという意識があったんやろ。
( ‘д‘)<それか、すでに何の曲を入力したかすら忘れてたかもしれへん。
( ‘д‘)<とにかく、そうやって入力したのにも関わらず、のんはその自分のミスに気づかへんかった。
( ‘д‘)<そして、それが原因であさ美ちゃんがもっさんと喧嘩したことも、のんにとっては他人事やった。
( ‘д‘)<どないや?よーく思い出してみいや。のんが入力したんやろ?そうなんやろ?
- 366 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:32
-
【推理】――加護亜依(カレーライス和尚)
・犯人は辻希美
・辻は『越冬つばめ』を知っているどころか、通常知らない知識まで持っていた
・辻の順番は藤本の後だったが、間違ってその前に入力してしまった
・しかし忘れっぽい性格から、ほんの少し前に入力したことすら忘れていた
・実際、昨日のカラオケのことも、そのメンバーのことも忘れていた
- 367 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:32
-
( ´D`)<ふふふふふふ。甘い。甘い甘い。 オ ナ ペ ッ ト
つるっぱげの和尚やら煩悩の塊のエロ小坊主どもの凌辱妄想の対象くらい甘いのれすよ。
アマ
( ;・e・)<わからないけど、なんとなくお寺の尼さんのことを言ってるっぽいってのはわかった。
( ‘д‘)<何が甘いんや!最初から登場してる中で最も意外な人物が犯人ってのがミステリの定番やんか!
( ‘д‘)<のんには十分にその資格があるで!そして『越冬つばめ』に対する情報という動かぬ証拠(証言)!!!
( ´D`)<やれやれ。まだわからないのれすか・・・。
( ‘д‘)<だから何がや!のんが犯人で間違いないやんか!
( ´D`)<ぶっちゃけ、これネタれすよ?
( ‘д‘)<ネタだからなんやねん!
( ´D`)<ネタなのにそんなにムキになって真面目に推理するとかありえないのれす。笑えるのれす。
( ‘д‘)<なんやそれ!
( ´D`)<この作者のネタ的にも、そんなまともな解決編は絶対にありえないのれす。
( ´D`)<大体のんが最も意外な人物だとか言ってる時点で間違ってるのれすよ。
( ´D`)<もう一度最初から読み直してほしいのれす。あんなにヒントがあったのになんで気づかないんれすか?
( ‘д‘)<なんや、なんのことを言うてるんや!のんは誰が犯人や言うつもりなんや!
( ;‘д‘)<ハッ・・・ま、まさか・・・!!!
.
- 368 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:32
-
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/// /__ // / / //////< ,-|--、 ヽ ノ ヽ、 / ,-, ┃
//// ヽ _,,-―、_,,......_,,...-ー‐- " ̄ ̄丶 i_」 ノ ヽ つ ヽ_ ι' し' ■
// | (__っ )/ `、: : : :o:ヽ \ (_っ) |
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// // ///:: < _,ノ , 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ /////// //// ///
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// // ゝ:::::::: : | `ー----−' |__;;;;;;;/////// ///////////
- 369 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:32
-
Σ( ;・e・)<あっ・・・!
Σ∬;~▽~)<いっ・・・!
Σ川;o・-・)<うっ・・・!
( *´D`)<ブブー、残念!
Σ( ;‘д‘)<えーーーーー!!!
- 370 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:33
-
( ;‘д‘)<な、なんやねん!それじゃないとしたら誰が犯人やねん!この作者的に!!!
( ´D`)<簡単れすよ。のんもちょっとおかしいなって思ってたのれす。
( ;‘д‘)<なんや、何がおかしいねん。どこにどんな疑念があったねん!
( ´D`)<あさ美ちゃんの歌れすよ。歌。
川;o・-・)<私の・・・???
( ;‘д‘)<歌・・・???
( ´D`)<あさ美ちゃんが歌った『越冬つばめ』は、微妙に間違ってたのれす。
( ;・e・)<あさ美ちゃん、どう歌ったんだっけ?
川;o・-・)<えーと・・・ひゅ〜りる〜ひゅ〜りる〜らら〜♪って。
∬;~▽~)<確かになんか違う気がするけど、でもだからってあさ美ちゃんが犯人だとは・・・。
( ´D`)<あれあれ。誰もあさ美ちゃんが犯人とは一言も言ってないのれすよ。
( ;‘д‘)<それじゃなんやねんな。その歌の間違いから何をどう導くんや。
( ´D`)<犯人はその歌の中に最初からいたのれす。
川;o・-・)<歌の・・・中に・・・?
( ;‘д‘)<燕が犯人ってことか?それとも、森昌子?円ひろし?
- 371 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:33
-
( ´D`)<何言ってんれすか。口ずさめばわかるのれすよ。だってそこに名前があるじゃないれすか。
川;o・-・)<ひゅ〜りる〜・・・ひゅ〜りる〜らら〜・・・・・・ひゅ〜り・・・る〜らら〜・・・・・・る〜らら・・・。
( ´D`)<ズバリそれなのれす。「るーらら」こそが犯人なのれす!!!
Σ( ;‘д‘)<・・・。
Σ( ;・e・)<・・・。
Σ∬;~▽~)<・・・。
Σ川;o・-・)<・・・。
( ´D`)<いやはや、それにしても「るーらら」という奴はほんっと、人様に迷惑ばっかりかけてますなあ。
( ´D`)<まさかつんくのみならず、あさ美ちゃんやふじもっちゃんにまで火種を撒き散らすとは・・・。
( ´D`)<でもまああれれすね。奴が犯人であれば手加減はいらないのれす。問答無用で叩きまくれるのれす。
( ´D`)<いやー、それにしてもまさかこういうオチだとはねえ。
見事解決したとは言え、さすがにこのオチはなかなか見抜けなかったのれす。手強い事件だったのれす。
( ´D`)<さーて、それじゃ事件も解決したことだし、記念にカツ丼でも出前取るのれす。
( ´D`)<ふんふんふ〜ん♪カツ丼カツ丼楽しいな〜♪
- 372 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:33
-
( #‘д‘)<って、待ちやがれえええええーーーーー!!!!!
Σ( ;´D`)<な、なんれすかいきなり?
( #・e・)<なんか全然納得いかないんだけど!
∬#~▽~)<納得というかありえないというか!
川#o・-・)<大体その場にいなかったるーららがなんで犯人なんだか!
( #‘д‘)<それ以前にるーららオチとかありえねーだろ!!!!!
( #・e・)<というか、どう考えてものんちゃんが犯人としか思えないし!!!
川#o・-・)<やっぱりのんちゃんが間違って入力してそのまま忘れちゃってたんだ!!!
川#o・-・)<私と美貴ちゃんが喧嘩しちゃったのも・・・全部のんちゃんが原因だったんだ!!!
川#o・-・)<なのにのんちゃん・・・全部忘れてて人のせいにばっかりして!!!
( ;´D`)<う・・・ううう・・・よってたかって責めなくても・・・のんにとって会心のオチだったのに・・・。
∬*~▽~)<でもまあなんだ。カツ丼が楽しみってのは理解できるかな。
Σ( ;・e・)<ズガーーーーーンやっぱり最後は食欲肥満オチで締めるのですかーーーーー!!!
( ;´D`)<・・・というわけで、お勝手探偵の見事な名推理、いかがでしたか?
( ;´D`)<・・・それではまたお会いできる日(多分二年後)を夢見て・・・さようなら!
- 373 :名無し娘。:2005/12/09(金) 21:33
-
━━━━━━━━『お勝手探偵のの』2nd stage ━━━━━━━━
━━━━━━━━ T H E E N D ━━━━━━━━
- 374 :名無し娘。:2005/12/09(金) 22:58
- すげえ・・・
アームチェアディティクティヴだ・・・
- 375 :名無し娘。:2005/12/10(土) 11:50
- ワロタ。真相が二転三転・・・というより
のた打ち回ってるって感じw
- 376 :名無し娘。:2005/12/10(土) 19:45
- おっさんワラタw
- 377 :名無し娘。:2005/12/10(土) 20:09
- この延々としたやり取りが独特でね、ワロスw
- 378 :名無し娘。:2005/12/25(日) 23:44
- 今年も芸スポ+で表を作ってしまった俺;
┌────┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┬──┐
| │所属│カウス.│石井│洋七│大竹│渡辺│松本│紳助│合計│順位│
├────┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
|笑い飯 ..|吉本| 95 │ 92 │ 91 │ 85 │ 90 │.*95 │ 85 │ 633.│**3 .|
|アジアン .|吉本| 90 │ 86 │ 81 │ 82 │ 80 │ 70 │ 75 │ 564.│ 8 .|
|南海キャン |吉本| 88 │ 80 │ 79 │ 79 │ 79 │ 75 │ 72 │ 552.│ 9 .|
|チュートリアル|吉本| 91 │.*95 │ 86 │ 84 │ 86 │.*95 │ 85 │ 622.│ 5 .|
|ブラマヨ |吉本| 96 │ 94 │.*96 │.*90 │.*93 │.*95 │.*95 │ 659.│**1 .|
|品川庄司|吉本| 89 │ 91 │ 95 │ 89 │ 87 │ 90 │ 85 │ 626.│ 4 .|
|タイム3号 │非〃| 88 │ 85 │ 82 │ 82 │ 83 │ 75 │ 76 │ 571.│ 7 .|
|麒麟 |吉本|.*97 │.*95 │ 95 │.*90 │ 91 │ 90 │ 88 │ 646.│**2 .|
|千鳥 |吉本| 93 │ 89 │ 86 │ 88 │ 89 │ 80 │ 82 │ 607.│ 6 .|
├────┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤
│最終決戦│−−│ブラ │笑飯│笑飯│笑飯│ブラ │ブラ │ブラ │−−│−−│
└────┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┴──┘
- 379 :名無し娘。:2005/12/25(日) 23:44
- 審査員別
┏━┯━━━━┯━━┳━┯━━━━┯━━┳━┯━━━━┯━━┳━┯━━━━┯━━┓
┃順│中田カウス.│得点┃順|ラサ石井.│得点┃順|島田洋七│得点┃順|大竹まこ │得点┃
┠─┼────┼──╂─┼────┼──╂─┼────┼──╂─┼────┼──┨
┃ 1.│麒麟 │ 97 ┃ 1.│チュートリアル│ 95 ┃ 1.│ブラマヨ │ 96 ┃ 1.│ブラマヨ │ 90 ┃
┃ 2.│ブラマヨ │ 96 ┃ 1.│麒麟 │ 95 ┃ 2.│品川庄司│ 95 ┃ 1.│麒麟 │ 90 ┃
┃ 3.│笑い飯 ..│ 95 ┃ 3.│ブラマヨ │ 94 ┃ 2.│麒麟 │ 95 ┃ 3.│品川庄司│ 89 ┃
┃ 4.│千鳥 │ 93 ┃ 4.│笑い飯 ..│ 92 ┃ 4.│笑い飯 ..│ 91 ┃ 4.│千鳥 │ 88 ┃
┃ 5.│チュートリアル│ 91 ┃ 5.│品川庄司│ 91 ┃ 5.│チュートリアル│ 86 ┃ 5.│笑い飯 ..│ 85 ┃
┃ 6.│アジアン .│ 90 ┃ 6.│千鳥 │ 89 ┃ 5.│千鳥 │ 86 ┃ 6.│チュートリアル│ 84 ┃
┃ 7.│品川庄司│ 89 ┃ 7.│アジアン .│ 86 ┃ 7.│タイム3号 │ 82 ┃ 7.│アジアン .│ 82 ┃
┃ 8.│南海キャン │ 88 ┃ 8.│タイム3号 │ 85 ┃ 8.│アジアン .│ 81 ┃ 7.│タイム3号 │ 82 ┃
┃ 8.│タイム3号 │ 88 ┃ 9.│南海キャン │ 80 ┃ 9.│南海キャン │ 79 ┃ 9.│南海キャン │ 79 ┃
┠─┼────┼──╂─┼────┼──╂─┼────┼──╂─┼────┼──┨
┃--│平均点 │91.9 ┃--│平均点 │89.7 ┃--│平均点 │87.9 ┃--│平均点 │85.4 ┃
┃--│得点幅 │ 09 ┃--│得点幅 │ 15 ┃--│得点幅 │ 17 ┃--│得点幅 │ 11 ┃
┗━┷━━━━┷━━┻━┷━━━━┷━━┻━┷━━━━┷━━┻━┷━━━━┷━━┛
┏━┯━━━━┯━━┳━┯━━━━┯━━┳━┯━━━━┯━━┓
┃順│渡辺正行│得点┃順|松本人志│得点┃順|島田紳助│得点┃
┠─┼────┼──╂─┼────┼──╂─┼────┼──┨
┃ 1.│ブラマヨ │ 93 ┃ 1.│笑い飯 ..│ 95 ┃ 1.│ブラマヨ │ 95 ┃
┃ 2.│麒麟 │ 91 ┃ 1.│チュートリアル│ 95 ┃ 2.│麒麟 │ 88 ┃
┃ 3.│笑い飯 ..│ 90 ┃ 1.│ブラマヨ │ 95 ┃ 3.│笑い飯 ..│ 85 ┃
┃ 4.│千鳥 │ 89 ┃ 4.│品川庄司│ 90 ┃ 3.│チュートリアル│ 85 ┃
┃ 5.│品川庄司│ 87 ┃ 4.│麒麟 │ 90 ┃ 3.│品川庄司│ 85 ┃
┃ 6.│チュートリアル│ 86 ┃ 6.│千鳥 │ 80 ┃ 6.│千鳥 │ 82 ┃
┃ 7.│タイム3号 │ 83 ┃ 7.│南海キャン │ 75 ┃ 7.│タイム3号 │ 76 ┃
┃ 8.│アジアン .│ 80 ┃ 7.│タイム3号 │ 75 ┃ 8.│アジアン .│ 75 ┃
┃ 9.│南海キャン │ 79 ┃ 9.│アジアン .│ 70 ┃ 9.│南海キャン │ 72 ┃
┠─┼────┼──╂─┼────┼──╂─┼────┼──┨
┃--│平均点 │86.4 ┃--│平均点 │85.0 ┃--│平均点 │82.6 ┃
┃--│得点幅 │ 14 ┃--│得点幅 │ 25 ┃--│得点幅 │ 23 ┃
┗━┷━━━━┷━━┻━┷━━━━┷━━┻━┷━━━━┷━━┛
- 380 :名無し娘。:2005/12/25(日) 23:44
- 同率含む順位
┏━┳━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┯━━━━┓
┃順┃中田カウス.│ラサ石井.│島田洋七│大竹まこ │渡辺正行│松本人志│島田紳助┃
┠─╂────┼────┼──―─┼────┼────┼────┼────┨
┃ 1.┃麒麟 │チュートリアル│ブラマヨ │ブラマヨ │ブラマヨ │笑い飯 ..│ブラマヨ ┃
┃ ┃ │麒麟 │ │麒麟 │ │チュートリアル│ ┃
┃ ┃ │ │ │ │ │ブラマヨ │ ┃
┃ 2.┃ブラマヨ │ │品川庄司│ │麒麟 │ │麒麟 ┃
┃ ┃ │ │麒麟 │ │ │ │ ┃
┃ 3.┃笑い飯 ..│ブラマヨ │ │品川庄司│笑い飯 ..│ │笑い飯 ..┃
┃ ┃ │ │ │ │ │ │チュートリアル┃
┃ ┃ │ │ │ │ │ │品川庄司┃
┃ 4.┃千鳥 │笑い飯 ..│笑い飯 ..│千鳥 │千鳥 │品川庄司│ ┃
┃ ┃ │ │ │ │ │麒麟 │ ┃
┃ 5.┃チュートリアル│品川庄司│チュートリアル│笑い飯 ..│品川庄司│ │ ┃
┃ ┃ │ │千鳥 │ │ │ │ ┃
┃ 6.┃アジアン .│千鳥 │ │チュートリアル│チュートリアル│千鳥 │千鳥 ┃
┃ 7.┃品川庄司│アジアン .│タイム3号 │アジアン .│タイム3号 │南海キャン │タイム3号 ┃
┃ ┃ │ │ │タイム3号 │ │タイム3号 │ ┃
┃ 8.┃南海キャン │タイム3号 │アジアン .│ │アジアン .│ │アジアン .┃
┃ ┃タイム3号 │ │ │ │ │ │ ┃
┃ 9.┃ │南海キャン │南海キャン │南海キャン │南海キャン │アジアン .│南海キャン ┃
┗━┻━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┷━━━━┛
- 381 :名無し娘。:2005/12/26(月) 01:16
- ありがたい表だぜ!!!!
これ見ながら録画見よう!!!!
- 382 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:15
-
年末――
川 ’ー’)<来年の年賀状は何通くらい来るやろか……。
川 ’ー’)<久住ちゃんも加わったし、あいぼんとれいなちゃんで三通は確実やね……。
川 ’ー’)<……。
- 383 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:15
-
○
/ ̄\
/WWW\
/ \
/ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
元日――
川 ’ー’)<みんな忙しいし、きっと出すのが遅れたんやろね……。
川 ’ー’)<……。
- 384 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:15
-
二日――
川 ’ー’)<三日にまとめて配られるはずやよ。明日に期待するやよ……。
川 ’ー’)<……。
- 385 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:16
-
三日――
川 ’ー’)<やっぱり三が日の年賀状は難易度高すぎやね。ここからが勝負やよ……。
川 ’ー’)<……。
- 386 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:16
-
四日――
川 ’ー’)<……。
- 387 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:16
-
五日――
川 ’ー’)<……。
- 388 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:16
-
六日――
川 ’ー’)<……。
- 389 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:16
-
七日――
川;’ー’)<い、一週間やよ。そろそろフラグが立つはずやよ……。
川;’ー’)<……。
- 390 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:16
-
八日――
川;’ー’)<郵便局員が廃棄したんやろか?毎年そんなニュース聞くやよ。心配やよ……。
川;’ー’)<……。
- 391 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:16
-
九日――
川;’ー’)<おかしいやよ。そろそろ正月気分も終わりやよ……。
川;’ー’)<……。
- 392 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:16
-
十日――
川;’ー’)<……。
- 393 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:17
-
十一日――
川;’ー’)<……。
- 394 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:17
-
十二日――
川;’ー’)<
- 395 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:17
-
十三日――
川;’ー’)<……。
- 396 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:17
-
十四日――
ガタッ
川*’ー’)<き、来たやよ!い、今郵便ポストに何かが届いたやよ!はっきりと聞いたやよ!
うふふふふふ 川*’ー’)つ
□⊂(’ー’*川 えへへへへへ
川*’ー’)つ□<差出人はあいぼんやよ!!!
川*’ー’)つ□<やっぱりあいぼんは親友やよ!遅出しでもいーたん全然気にしないやよ!
川*’ー’)つ□<うふふふふふ。なんて書いてあるんやろ。いーたん、あいぼんには期待しまくりやよ!
- 397 :名無し娘。:2006/01/01(日) 17:17
-
川*’ー’)つ□<えーと……。
川*’ー’)つ□<あけましておめでとう……。
川*’ー’)つ□<昨年はお世話になりました……。
川*’ー’)つ□<来年もよろしく……。
川;’ー’)つ□<……。
川;’ー’)つ□<ら、来年?
川;’ー’)つ□<……。
川;’ー’)つ□<いいよ……あたし待つから……来年まで待つから……。
川 ;’ー’)つ□<だって……だって今年はもう、あいぼんから優しさが届いたもん……。
川*;’ー’)つ□ えへへへへへ
高橋ごめん
- 398 :マジ高 ◆MAJI3nr8FI :2006/01/01(日) 18:27
- お前そんなネタ書いて、今年は分かってるだろうな。
マジ高は今年は責めでいくぞコラ。
もう今年はビール三本飲んでるからな。もう飲ま飲まイェイだぞ。
- 399 :名無し娘。:2006/01/01(日) 21:03
- 来年w
- 400 :名無し娘。:2006/01/01(日) 22:51
- マジ高がコテでレスをしているw
- 401 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/01/30(月) 20:52
- >362 名前:軍艦ランチ 投稿日:2005/12/22(木) 00:11:30 0
>逃した魚はLOVEマシーン
>366 名前:軍艦ランチ 投稿日:2005/12/22(木) 00:13:54 0
>気がつけば きょうりゅう音頭
おいおい、俺よりおもしろかったら意味ないだろw
逃した魚数え歌(お風呂ば〜じょん)とか、俺はそんな感じな
- 402 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/01/30(月) 20:53
- おっと、上のレス番は狼の某スレですんで
- 403 :名無し娘。:2006/01/30(月) 21:11
- また偽者が出たのか
- 404 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/02/08(水) 21:04
-
『さきがき!シタタカ美貴ちゃん』
- 405 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/02/08(水) 21:04
-
( ・e・)<私の名前は藤本美貴。新垣家の財産を手に入れるため、思い切って整形してみた。
すでに通帳とハンコも手に入れてある。この顔なら疑われることなく大金を手に入れられるだろう。
( ・e・)<そして私は早速、銀行へと足を運んだ。このドキドキ感がたまらない。
ウイーン
スタスタスタッ
( ・e・)<暗証番号がわからないので、並ぶのは窓口だ。47番と書かれた紙を手に取る。
( ・e・)<緊張しながら待っていると、ピポーンと電子音がしてディスプレイに47という数字が表示された。
( ・e・)<いよいよ私が大金を手に入れる時がやって来た。長年の夢が今、厳かに叶おうとしている。
スタスタスタッ
- 406 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/02/08(水) 21:04
-
(´∀` ソリ<いらっしゃいませ。
( ・e・)<ど、どうも。あの、これ……。
( ・e・)<私は通帳とハンコを差し出した。通帳の名義は新垣里沙。
この名前を見れば、目の前の私が本人であることは一目瞭然だろう。疑問の余地はない。
(´∀` ソリ<免許証など、なにか身分を証明できるものはお持ちですか?
( ;・e・)<えっ?あの、そんなのいるんですか?
( ;・e・)<なんということだろう。ただ金を引き出すだけなのに、身分証明を求められるとは。
様々な詐欺が世間を騒がせている昨今の時勢を私も知らないわけではないが、
というか現に今、整形してまで他人の口座から現金を引き出す未曾有の事件が起きようとしているのだが、
それにしてもこれはガードが固すぎる。だが、心配は無用だ。そのための整形なのだから。
( ・e・)<モーニング娘。の新垣里沙です。この顔がすでに身分を証明しています。
(´∀`;ソリ<いや、私モームスとか知らないし。見たことあるってのはわかるんだけど、誰が誰とかわかんないし。
Σ( ;・e・)<ガーーーン、マジっすか!
( ;・e・)<まさかこんなところで不人気メンの辛い実情を思い知ることになるとは予想だにしなかったが、
しかしそんなことで挫折する私ではない。田舎ではシタタカ美貴ちゃんと呼ばれていたこの私だ。
ちゃんと保険証も手に入れてある。その辺の思いつきの犯行と一緒にしてもらっては困る。
( ・e・)<保険証でいいですか?役所からの公的な通知書等も持参してますけど。
(´∀`ソリ<あ、はい。それで結構です。今確認しますので。
( ・e・)<第一段階はなんとかクリアしたようだ。それにしてもこのガードの固さはなんだろう。
この銀行の方針なのか、それとも新垣家に関しては扱いが特別なのか。
- 407 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/02/08(水) 21:05
-
(´∀`ソリ<それではご本人確認のため、質問をさせていただきます。
( ;・e・)<えっ?
( ;・e・)<ぬぬぬ。保険証では飽きたらず、そのような念の入った防止措置を取っているとは是れ尋常ではない。
すでに順番待ちの数字は57番まで進み、10人以上が後ろで待っている状態だというのに。
(´∀`ソリ<それでは干支(えと)を教えてもらってよろしいでしょうか?
( ;・e・)<な……なんですって?
(´∀`ソリ<干支(えと)です。教えてもらえますか?
( ;・e・)<まさかそういう質問が来るとは思いもよらず、私はかなり焦っていた。
一応生年月日くらいは暗記してあったが、同級生ならいざ知らず、新垣の干支など知る由もない。
とりあえず頭をフル回転させ、全ての干支をまず思い浮かべる。
( ;・e・)<ねーうしとらうー……だが続かない。自分の干支から逆算しようにも順番がわからないのだ。
これは大きな痛手だった。干支の順番がわからない。干支の順番がわからない。干支の……。
(# ・e・)<干支ってなんだよ!!!
( ;・e・)<興奮のあまり、私は無意識にそう怒鳴っていた。店内にいた全ての店員が私を見ていた。
そして順番待ちをしている大人どもも、嘲笑と悲哀と恐怖の色を浮かべながら私を眺めていた。
(´∀`;ソリ<……。
( ;・e・)<……。
( ;・e・)<だが、私はそれが逆に功を奏したことを知ることになる。
質問とは、常に正しい答えを求めるものではないのだ。
(´∀`ソリ<はい。新垣里沙さんですね。ご本人だと確認できました。
Σ( ;・e・)<えーーーーー!
- 408 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/02/08(水) 21:05
-
( ・e・)<そうなのだ。この質問は決して新垣里沙の干支を尋ねるものではなかったのだ。
干支というものを知っていますか?という、新垣里沙の知能を確認するためのものであり、
本物の新垣自身、この銀行を訪れたときは毎回、その質問に窮していたのだ。
だからこそ、それがいつの間にか本人確認の質問として採用されるに至っていたのだ。
( ・e・)<こうして私藤本美貴は、新垣里沙の口座から全財産を引き出すことに成功した。
( ・e・)<だが……。
( ・e・)<シタタカ美貴ちゃんにも失敗はあったということか。そう、計画は挫折したのだ。
まさか新垣里沙の口座に3万8千円しか入っていないとは想像できなかったのだ。
( ・e・)<しかし、それはよく調べればわかることだったのだろう。
現実の新垣家はそこまでの金持ちではないし、新垣が稼いだ金も、本人の口座に入るとは限らない。
つまり、私はネタに踊らされていたのだ。新垣=成金という構図のネタに。
( ・e・)<こうして私の新垣家全財産引き落とし作戦(整形編)は失敗に終わった。
残ったのは3万8千円と、そしてこの顔だけである。元の顔に戻るには、まだまだ時間がかかりそうである。
おわり
- 409 :名無し娘。:2006/02/08(水) 23:01
- ワロタ
- 410 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/02/09(木) 22:27
-
『さきがき!シタタカ美貴ちゃん』 vol.2
- 411 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/02/09(木) 22:27
-
( ‘д‘)<私の名前は藤本美貴。元の顔に整形しようとして金を稼いだまではよかったが、
藤本美貴にしてくださいと頼んだはずなのに、なぜかこんな顔になってしまった。
( ‘д‘)<フィギアスケートのデブと間違われるよりはマシだが、まさかこんなガキと間違われるとは完全な想定外だ。
紅白単独出演の経験もある私としては、これはショック以外の何物でもない。
加護亜依と藤本美貴、名前も全く似ていなければ、顔も外見もキャラもなにもかもが違うというのに。
( ‘д‘)<とりあえず私の顔を知らなかった整形外科医は今すぐ沖縄のカプセルホテルに偽名で泊まるべきだろう。
それと間違いを指摘できなかった看護婦どもも命を狙われて然りだ。
( ‘д‘)<それにしても、せっかく整形費用を稼いだというのに、まさかこんな顔になってしまうとは不運と言うほかない。
だが、文句を言っていても何も始まらない。仮にも田舎ではシタタカ美貴ちゃんと恐れられたこの私だ。
どんな状況に追い込まれようが、焦りは禁物。現実を直視し、そして次を見据えるのだ。
( ‘д‘)y-~~
( ‘д‘)<とりあえず、まずは再び整形費用を稼ぐべきだろう。
新垣の顔ではかなり苦労したが、この顔であれば二三日もあればなんとかなるだろう。
新垣の時のように、ブルマを大量に購入し、ネットオークションで写真とともに売りさばくか、
それとも別の新しい方法を取るか、どちらにせよ、加護であれば知名度は新垣の比ではない。
まあ新垣の場合はコアなファンなのか、ブルマ姿の需要が意外に多かったというのもあるが。
- 412 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/02/09(木) 22:27
-
( ‘д‘)<と、そんなことを考えていた私の前に、突然ある男がしゃしゃり出てきた。
手にはカメラを持っている。そしてそのレンズは私の手にあったタバコを捉えていた。
カシャッカシャッ
Σ( ‘д‘)y-~~
(~ー~ 3i]<やったぞ!加護亜依の喫煙写真をゲットしたぞ!
( ‘д‘)<どうやら写真週刊誌のカメラマンに喫煙写真を撮られてしまったらしい。
だが、私は冷静だった。私にとってそれくらいのハプニングは日常茶飯事なのだから。
スススススッ
Σ(~ー~ 3i]<えっ?
ドスッ
Σ(~ロ~;3i]<うぐっ……。
( ‘д‘)<私は滝川パンチを腹部に一発お見舞いし、その勢いでカメラをぶんどってフィルムを引っこ抜いた。
全く無駄のない流れるような動き。自分で言うのもなんだが、もはや芸術と呼べるほどの熟練技だ。
(~ロ~;3i]<あ、あああああ……。
( #‘д‘)<たく、てめえどこのカメラマンだおい。ブブカか?それともフライデーか?
( ‘д‘)<ここでフラッシュを入れなかった理由は、ファンなら周知のことだろう。
フラッシュはアップフロントと蜜月な関係にあり、このような盗撮は絶対にありえないのだ。
確かにフラッシュにも何度か激写・盗撮を謳ったものが載ったことがあるが、
安倍なつみ反省姿、市井紗耶香引越し姿など、それらは全て事務所が主導した宣伝戦略に過ぎない。
- 413 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/02/09(木) 22:27
-
( #‘д‘)<で、どこのカメラマンなんだ!どこに頼まれた!
(~ロ~;3i]<ブ、ブブカです……。
( #‘д‘)<ちっ、しょーもないゴシップ誌クラスかよ。まあ加護亜依じゃその程度かもしれないが。
(~ロ~;3i]<その程度って……。
( ‘д‘)<と、その時、私に一筋の光明が射した。ゴシップ、それは逆の立場であれば、まさに金の生る木だった。
芸能人の格付けにもよるが、掲載されるレベルに達してさえいれば、最低でも一本十万円は固い。
大きいスキャンダルの場合は百万円を軽く超える。つまり、問題は加護亜依の相場ということになる。
( ‘д‘)<おい、確かブブカって言ったな。
(~ロ~;3i]<は、はい……。
( ‘д‘)<ブブカだと加護の喫煙はいくらだ?十万くらいか?
(~ロ~;3i]<えっと、多分五万くらいかと……。
( ‘д‘)<ちっ、やっぱゴシップ誌如きじゃ駄目だな。全く話になんねー。
(~ロ~;3i]<いや、あの、話って言われましても……。
( ‘д‘)<となると……やっぱりフライデーだな。よし、そういう線でやってみるか。
( ‘д‘)<私はカメラを男に返し、新しいフィルムを入れさせた。そして胸ポケットからバージニアスリムを取り出す。
( ‘д‘)y-~~
( ‘д‘)<よし、撮れ!
Σ(~ロ~;3i]<えーーーーー!と、撮るんですか?
- 414 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/02/09(木) 22:28
-
( ‘д‘)<当たり前だろ。お前なあ、ブブカ如きじゃ金になんねーだろ。
俺がフライデーに持ち込んでやるから。だからちゃんと撮れよ。高く売れるようにな。
(~ロ~;3i]<う、売るって、あ、あの、どういう……。
( #‘д‘)<ごちゃごちゃ言ってないでさっさと撮れ!
(~ロ~;3i]<は、はい。
カシャッ
( ‘д‘)<こうして私は喫煙写真を撮らせ、早速フィルムをフライデー編集部に持ち込んだ。
だが、自ら持ち込んだというのに、フライデーの反応は予想よりも鈍いものだった。
( #‘д‘)<なんだと?たったの二十万だと?貴様ら、どこに目ーつけてやがんだごるぁ!!!
天下の加護亜依様が自らネタをプレゼントしてやるってのに、金に糸目つけてんじゃねーーー!!!
なんだったらたけし軍団雇ってもう一度襲ってやっぞごるぁ!!!
( ‘д‘)<私は編集部中に響き渡るほどに怒鳴り、対応した編集者を震え上がらせることに成功した。
どうやら本人の持ち込みというところに困惑していたらしいが、押せばなんとかなりそうな様子だった。
( #‘д‘)<おい、お前もなんとか言ってやれ!
(~ロ~;3i]<あ、あの、私がですか?
( #‘д‘)<お前そんなんだからブブカなんかに扱き使われんだよ!売り込みイコール脅迫ってこと肝臓に刻んどけ!
(~ロ~;3i]<は、はい……(普通は肝って言うよなあ……肝臓って……)
( #‘д‘)<で、フライデーさんよお。いくらにするんだ?百万か?五百万か?それとも一千万か?
(~ロ~;3i]<それはさすがに言いすぎかと……。
( #‘д‘)<てんめーそんな弱気でどうすんだごるぁ!写真にはなあ、人間の命がこもってんだよ、命が!!!
魂抜かれるとかって話聞いたことねーのかよ!どこの生まれだ!どこの育ちだ!
(~ロ~;3i]<げ、現代です……。
- 415 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/02/09(木) 22:28
-
( ‘д‘)<結局写真は27万円にしかならなかった。やはり加護亜依というところがネックだったのだろう。
これが私、藤本美貴であれば百万を軽く超えていただろうが、この場合は妥協せざるをえない。
しかし、写真とは別に、私は平和的な交渉によって整形費用をどっさり稼ぐことに成功していた。
(~ロ~;3i]<あの……これ、なんか凄い札束なんすけど……いったいどういう?
( ‘д‘)<どういうって、まあ簡単なことだ。写真以外に色んなネタをだな、ちょっとレクチャーしてやっただけだ。
未成年メンバーの飲酒や喫煙。それに過去も含めての男関係全般。中には女関係もいるけど。
(~ロ~;3i]<マジっすか……。
( ‘д‘)<まあ男関係が結構いい額になったから、ドラッグとかの話までは持ち出さなかったけどな。
それとメンバーの殴り合いの喧嘩なんかはここじゃなくてブブカとかの方がいいだろうし。
(~ロ~;3i]<……。
( ‘д‘)<ま、とりあえず整形費用も稼げたことだし、余った分は全部お前が持ってっていいぞ。
(~ロ~;3i]<い、いいんすか?こ、こんなに貰って?
( ‘д‘)<こうして私は元の顔に戻るための整形費用を捻出することに見事に成功した。
私も元の顔に戻れるし、フライデーも儲かる、そしてあのカメラマンもいい小遣いになったことだろう。
顔を間違われた時はどうなるかと思ったが、どうやら全てが丸く収まりそうである。
おわり
Σ( ;‘д‘)ノ□<な、なんやこれ!うち全然身に覚えがないで!
↑
本物の加護亜依
- 416 :名無し娘。:2006/02/10(金) 02:11
- 、
- 417 :名無し娘。:2006/02/10(金) 03:07
- なぁーんだ、そーゆーことだったのか。安心安心!
- 418 :名無し娘。:2006/02/10(金) 12:07
- 説明口調ワロス
- 419 :名無し娘。:2006/02/11(土) 20:08
- 藤本どこまでいくねん
- 420 :名無し娘。:2006/02/12(日) 16:07
- .
- 421 :名無し娘。:2006/02/12(日) 17:32
- hu
- 422 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:55
- 『剣客輪廻譚』
- 423 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:55
-
一.
道場の中は蒸しかえるような暑さでございました。普段は三十人の門弟が十分に練習できるほど
の広さがあり、特に道場が狭いというわけでもありませんが、その時ばかりはさすがに違っておりま
した。
剣心一体と書かれた掛け軸のある上手には道場主がただ一人座っているだけでしたが、下手の
壁ぎわはびっしりと人で埋まっており、また横手にある風を通すための格子状の板戸の隙間にもた
くさんの顔がありました。どれも門弟というわけではなく、話を聞きつけた武士や町人なども混じって
いる様子です。
そして皆が皆、こぶしを握りしめながらその勝負を見守っています。人垣によって風通しが悪くなっ
ているのは確かですが、それを超えてあまりあるほどの熱気が道場の中にこもっていました。
しかしながら、そんな熱気とは裏腹に、道場の中央にいる二人の若者はともに冷たい汗をかいて
おりました。
左側、白虎(びゃっこ)で木刀を構えるはしなやかな体型の飯田織部(おりべ)。
右側、青龍(せいりゅう)で木刀を構えるは若いながら落ち着きのある福田十兵衛。
ともに道場の将来を背負って立つことになると期待されている若き門弟でございます。
しかし勝負はなかなか動きません。師範代の座と江戸表への剣術留学がかかっているということ
もあるのでしょうが、それ以上に二人の力量に初めてはっきりとした優劣がつけられるということが、
二人を慎重にさせ、また二人を真剣にしているのでしょう。
これまでの稽古では飯田が六、福田が四といったところで、飯田が若干優勢でしょうか。しかし、
福田も負けてはいません。己の剣を信じているという点では、完全に福田が抜きん出ております。
- 424 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:55
-
さて、その両者の勝負ですが、そうこうする間も一進一退の攻防が続いておりました。
見た目には両者ともにらみ合ったまま動きがないように思えますが、二人の心中では激しい火花
が散っているのです。少しでも自分に有利な情勢に持ち込もうと様々な思惑がぶつかります。
重心の位置をほんの少しずらしたり、木刀を握る肘の角度を広げたり、それによって相手の反応
を見ているのです。そしてそんな反応によって、突然にして空気が動くことがあります。
例えば飯田の木刀がやや下がったかと見ると、福田が上段から木刀を振り下ろしにかかります。
飯田は待っていたとばかりにすっと後ろに下がってそれをかわすと、福田の小手を狙いにいきます。
福田はその小手を木刀を斜めにして払いのけ、そして再びの静寂に戻るのです。
同じように飯田も動きます。福田の足がほんの少し前に出たと見るや、瞬時に突きを喰らわせま
す。福田はそれをよけずに木刀で横に払い、接近戦に持ち込みますが、これには飯田が後ろに飛
びのいて間合いを戻します。
そしてこうした目に見える動きには、周りからおおっとかあっといった歓声があがります。そうした
ことがあって周りの熱気はさらに高まっているのです。
しかし半刻(はんとき)もそのような攻防が続くと、どこからか野次が飛んだりします。もちろん門弟
や見学している侍たちはそのような真似はしません。町人などの剣の道を知らない者が、その真剣
勝負にたまらずに発破をかけるのです。
「おう、どうしたどうした!」
「お若いの、そろそろ疲れたか!」
ただし邪魔するつもりはありません。その場を盛り上げようという町人の心意気なのです。
ところが、時にそんな野次の中から場が動くことがあるのですから、勝負はおもしろいものです。
「えー、弁当はいらんかねー。夕食(ゆうげ)の弁当はいらんかねー」
もちろん弁当売りがやって来たわけではありませんし、太陽はまだまだ高い位置にあります。勝負
が長引きそうだという冗談の言葉なのでしょう。それによって外から笑いがおきます。
が、その笑いが何かの琴線に触れたのか、先に動いたのは飯田織部でした。まだ若いとはいえ、
福田よりは三つ年上で、それが早く決着をつけようという思いに至ったのかもしれません。
外からの笑いが静まろうとした瞬間、ふっと飯田が前に出ました。
上段へと木刀を振り下ろし、それから一気に進みながら胴を狙おうとする動きです。正眼の構えを
取っていた福田はこの打ち込みを木刀を横にして下から持ち上げるようにふせぎますが、福田のそ
うした力癖は飯田の熟知するところ、飯田は打ち込みの瞬間にわざと力を緩めていました。木刀が
撥ね上げられないようにするとともに、その反動を軽く利用しようとしたのです。
そして空いた胴めがけて飯田の木刀が横を流れます。が、その瞬間、飯田は目を疑いました。
- 425 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:56
-
突然、狙っていた胴が視界から消え、木刀が空を斬ったのです。
そしてそう思った時にはすでに飯田の脳天には福田の一撃が打ち下ろされていました。うっと声を
出して飯田が床に倒れます。
福田は飯田の打ち込みのほんの少しの軽さを見極め、その瞬間大きく真上へと飛び、そして胴を
狙う飯田の頭上から木刀を振り下ろしたのです。その飛ぶ鳥を落とすような渾身の打ち込みに、周
りから大きな歓声がわいたのも当然のことでした。
「勝負あり」
道場主の静かな声が聞こえ、歓声はさらに大きなものとなりました。門弟たちの間からもどよめき
が起こります。
「うーむ、十兵衛が勝ったか。織部も悪くはなかったが」
「互角であろうが、最後のあの打ち下ろしはいやはや恐るべし」
そして町人の中からも声があがりますが、そこはそれ、町人です。
「おらあよ、あっちの小さい方が勝つって思ってたんだ」
「ちっ、調子がいいなあ。最初あっちのすらっとした方だって言ってたのはどいつだい?」
とまあ、そんな会話は置いておくとしまして、こうして福田十兵衛が師範代の座を獲得し、ついに
江戸表へと修行に出ることになったのでございます。
- 426 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:56
-
二.
陽が暮れるのにはまだ早いが、明るいうちに次の宿場に辿り着くにはやや急がねばならぬか、
という頃合の街道に、一人の旅装束の侍の姿がありました。
国元の道場での勝負に勝って師範代となり、これからは他流派の剣技も知らなくてはならないと
いうことで江戸表へと修行に出た福田十兵衛その人であります。
その福田が一人峠道を上っておりました。こだま峠といい、平安時代に謀略によって地方へと
追放された貴族が旅の途中で非業の死を遂げ、それ以来夜な夜なこだまのような声が聞こえて
くるという言い伝えのある峠でございますが、それより今ではこだま党と呼ばれる山賊が出没する
峠ということで周囲に知られております。
主街道でありながら旅人の姿がやけに少ないというのもそうしたことによるのでしょう。蛇のよう
に曲がりくねった道の中ほどにある二町ほどの直線区間を見てみても、そこに人の姿がある時間
よりない時間の方が長いほどで、多くの旅人は西に向かう人も東に向かう人も、手前の宿場で無
難に夜を過ごすのがよさそうだと思っているのでございましょう。それほどこだま党の悪名は知れ
渡っているのでございます。
しかし剣に覚えのある若き武芸者にとっては田舎の山賊など眼中にはありません。手前の宿場
で山賊が出るからここで一泊していく方がいいと言われても、なるほどそうであるかとうなずくだけ
で、そうでないのならば陽が暮れるまでに次の宿場に着くように急ぎなされ、との宿の客引き女の
言葉にも、心配御無用とばかりに笑って流したほどでございます。
そんな福田がおやっと思ったのは、再び蛇のような道にさしかかった時でございました。何やら
奥の方から声が聞こえてきたのです。福田は街道をそれて脇にある細い道へと足を踏み入れま
した。思った通り、そこにはどこかで見たことのあるような光景がありました。
武家の出か町人の娘かはわかりませんが、杖を持った若い娘とそれの供であろう爺(じいや)
が、いかにも人相が悪いと思しき五人の男たちに囲まれていたのであります。
「へっへっへ、金だけで済むと思ったら大間違いだ」
「し、しかし、これで通してくれるとさきほど……」
「その面(つら)見ちまったらむざむざ返すわけにはいかねえだろ。上玉だ」
「違いねえ。確かに上玉だ」
つまり金目のものだけに飽き足らず、その娘をものにしようとの下卑た魂胆なのでしょう。そ
んな会話を遠くから聞きながら、ささささっと侍が駆け寄ります。
- 427 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:56
-
と、賊の一人が侍に気づいて声を出しました。
「なにやつ!」
侍が冷静に答えます。
「それがし、福田十兵衛と申す。わけは知らぬが、大勢で老人、女子(おなご)を襲うとは武士として
見過ごすことはできぬ。お相手ならそれがしがいたそう」
相手は五人、それも悪名高き山賊とはいえ、賊ごときに負けるような軟弱な侍ではありません。
何より剣の腕に自信がみなぎっている一番の時期なのです。福田は堂々と山賊に向き合いました。
「こしゃくな、やっちまえ!」
山賊の一人が号令を下し、それぞれ懐から小刀を取り出したり、腰にぶら下げた長脇差を手に
取って構えたりしますが、福田は全くひるみません。鞘から剣を抜き、まず最初に飛びかかってき
た左の賊の小手を打ち落とします。小刀が地面にこぼれ落ちました。そして次に右から突っ込んで
きた賊の腕を打ちます。ともに血が噴き出さなかったのは、福田が刀の刃ではなく峰の部分で打ち
込んだためでした。
「これで終わりか」
それは自分の余裕を伝えて相手を退かせるための言葉でしたが、仮にもこだま党として悪名を
馳せる山賊です。それを挑発と受け止め、三人がかりで福田に向かいます。福田は一歩退いて
間合いを取ると、三人の勢いを見定め、近づいてきた順に相手を打ちました。一人目は肩を打た
れ、二人目は腕を打たれ、三人目は脳天を打たれてその場に倒れこみました。
しかし、事はそれだけでは終わりませんでした。
- 428 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:56
-
福田の後ろからふっと気配がし、それと同時に声がしました。
「少しは使うようだな」
振り向くと、そこにはそれまでの賊とは格段に様子の違う男が立っていました。細身ながら腰が
しっかりと落ちていて、着る物からも風格が漂っています。なにより驚くのは、その涼しげな表情
です。そしてその鼻には飾りでしょうか、金細工がきらっと光っていました。
「賊の頭か」
「左様。こだま党の党首、石黒の彩と申す。特別に私がお相手いたそう」
「望むところ」
彩と名乗った賊の頭が刀を抜きます。構えはやや横向きですが、変形の下段といったところ。
一方の福田は正眼に構えますが、相手がかなりの使い手であることは剣を交えるまえでもなく
伝わってきます。嫌な汗が流れ、自ら動くことができません。
彩がゆっくりと間合いを詰めます。福田も間合いを計りますが、そのままでは追いつめられると
思ったのでしょうか、横に動いて傾斜のやや高い位置に移動します。この相手に打ち勝つには
自分の必殺技である飛鳥剣を使うしかないという考えもあったのかもしれません。
ふっと彩の気配がしなくなり、次の瞬間、彩は福田の目の前に迫っていました。殺意に強弱を
つけることによって相手の隙を作ったのです。しかし福田も負けてはいません。その白刃の突き
をかわすと、地面を蹴って飛び上がり、相手の頭上に刀を振り下ろします。
すわ、決まったか、と思われたものの、倒れこんでいたのは福田の方でありました。袴が破れ、
血に染まっていました。しかし、彩が福田の動きを予め察知していたわけではありませんでした。
福田が飛び上がった瞬間、若干の戸惑いが生じていたのです。その戸惑いの原因は二人とは
離れた場所にありました。さきほど倒した山賊の手下どもが小刀を手に爺と娘に近づいていくの
が見えたのです。
しかしそうだとはいえ、福田の動きは素人目には全く無駄のない流れるような動きでございまし
た。そこに一瞬の隙を見出したのはこれ、彩と申す賊頭の冷徹なまでの神経によるものなので
しょう。もし福田の戸惑いがなかったとしても、福田の飛鳥剣が決まっていたかというと難しいと
ころでございます。
- 429 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:56
-
さて、その福田十兵衛ですが、深くないとはいえ足に傷を負い、見る見る間に血が流れこぼれ
ておりました。すっくと立ち上がって刀を構えますが、もはや勝負は決したと言ってもよいかもしれ
ません。福田が立ち上がるのを彩が待っていたというのは、ある意味で武士の情けに近いものが
あったのでしょう。福田も目の前の彩がただの山賊ではないことにはとうに気づいている様子でし
た。
「元は名うての者とお見受け申す」
「くだらん侍崩れにて」
そう答えた彩が再び攻勢に出ます。しかし傷を負う福田は後ろに下がりながら防戦する一方で、
ついに木に追いつめられて後ろに下がることができなくなりました。そしてその福田の喉元に彩の
白刃が突き刺さります。
と、まさにその時、どこからともなく飛んできた石のつぶてが彩の手に当たり、福田はとっさに横
へと飛びのきました。
「くっ……邪魔が入ったか」
福田とともに彩が後ろを振り返ると、そこには菅笠をかぶった一人の武士の姿がありました。黒
の着流しを着ているところは素浪人でしょうか、しかしそんな観察をしている間にも、すでに二人の
戦いは始まっていました。
彩は福田を無視してサッときびすを返すと、その菅笠男に向かって一目散に進みました。そして
そのままの勢いで男の横を通り過ぎます。その瞬間、金属のぶつかる音がして、閃光が走りまし
た。彩が横一文字に白刃を流し、菅笠男が刀を鞘から半分ほど出してそれをふせいだのです。
男は彩が通り過ぎると再び刀を鞘に引っ込めました。福田が目を丸くするほどの剣技です。
「なるほど。流派を極めている」
彩がそう言うと男はゆっくりと菅笠を脱ぎ捨て、ニッと笑いました。年の頃は三十過ぎか、日焼け
した肌に青い目が印象的です。
二人は再び向き合いました。彩は福田と対峙した時と同じく変形の下段。男の方は左手の親指
で刀の柄を持ち上げてはいますが、まだ刀を抜こうとはしません。
福田は爺と娘のそばに戻り、賊の手下どもを追い払いながらそれを眺めました。
そして再び空気が動きます。先に動いたのはまたもや彩でした。一度目で相手の出方がわかっ
たのでしょう、今度は破られまいとばかりに再び同じ太刀筋を繰り出します。そして全く同じように
男の横を通り過ぎて立ち止まります。傍目には男の動きもさきほどと同じでした。
が、福田はその動きをかろうじて捉えていました。男は素早い動きで刀を抜きあげると、その剣
先で斜め十字を描き、そしてそのまま刀を鞘に戻していたのです。福田の目には十字の光が焼き
ついていました。思わず声が出ます。
「す、すごい……」
- 430 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:57
-
そして、立ち止まっていた彩が突然に崩れ落ちました。胸を二重に斬られ、もはや動くこともでき
ずにいたのです。倒れた彩は目を見開いたまま、その場で絶命しました。手下どもはそれを見て
恐れおののきながら逃げていきます。それはこだま党の終焉を意味していました。
福田は袴の布を縛って傷口をふさぎながら男に近づきました。
「あ、ありがとうございました」
そう言って深々と頭を下げます。それに対して男が菅笠を拾いながら答えます。
「あまりのへっぴり腰に見かねただけだ」
福田は少しむっとしましたが、しかしそう言えるだけの腕が男にはありました。そして男は親切心
なのか、福田に対して助言を口にしました。
「生を断ち切れぬようでは剣とは呼べぬ。ようよう励まれよ」
山賊の手下を峰打ちで倒したことが、後に一瞬の隙を作ってしまったのだと男は言ったのです。
それは初めて真剣勝負に臨んだ福田に対する戒めでありました。命のやり取りに躊躇は禁物で
あるのだと。
そして去ろうとする男に、福田が慌てて尋ねました。
「もし、お名前を……」
「中澤二十郎。来年で三十郎になる」
その後姿を見送りながら、福田はこれからの剣術修行に更なる決意をしていたのでありました。
目指すは江戸にある寺田道場。
しかし、寺田流の太刀筋を福田はまだ知らないのでございます。
- 431 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:57
-
三.
気まぐれで山賊を退治した中澤二十郎はそのまま休むことなく街道を進んでおりました。ところが
進めば進むほど嫌な汗が溢れ出ていくのであります。どういうことだ、と思わず口にせずにはいられ
ません。
それというのも、中澤の前、三十間ほどのところを歩いている行商人が、まるで背中に目がついて
いるかのように中澤の歩に合わせているのでございます。中澤がゆっくり進めば行商人もゆっくりと
進み、あるいは遅く進めば遅く進むというように、その距離が全く変わらないのでございます。
長年武者修行に明け暮れ、様々な武芸者と剣を合わせたこともある中澤にしても、そのような体験
は初めてのことで、何より気配を感じさせないことに思わず背筋が寒くなってくるのでございます。
そして中澤はいてもたってもいられなくなり、ついに行動に出ました。曲がりくねった道にさしかかり、
前の行商人の姿が見えなくなったところで、おもむろに走って間合いを詰めようとしたのです。
が、そこに行商人の姿はありませんでした。先の道にも姿はなく、もちろん後ろにもありません。
中澤は目を街道脇の森の中にやりました。そしてゆっくりとその森の中に歩を進めます。五歩ほど
進んで、すぐに中澤は立ち止まりました。先ほどと同じく三十間ほど前にその姿があったのです。
行商人は木の株に座ってキセルを咥えていました。中澤の方には全く目も向けませんが、中澤が
追ってくるのを察知し、それを待ち構えていたことは間違いありません。
中澤はゆっくりと行商人に近づきました。近づかない方がいいということは薄々感じているのでしょ
うが、それ以上にその不気味さには興味がわきます。左手の親指はいつ事が起きてもいいように、
すでに刀の柄に触れていました。
「薬をご所望だべか?」
どこの訛りなのか、行商人がそう言いました。相変わらず中澤の方を見向きもしません。
「拙者、中澤二十郎と申す浪人者。そなたが何者かを問いたい」
「訊いてどうするべ?」
「それはまだわからぬ。しかし訊かずにはおれぬ」
「覚悟はあるだべか?」
- 432 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:57
-
と、薬売りが言うやいなや、中澤は刀を抜いて襲い掛かっていました。先手を打たなければ負ける
相手だと思ったのでしょう。素早い動きで薬売りに近づくと、必殺の十字剣を繰り出します。
しかし、薬売りはそのままの体勢で飛び跳ねると、別の木株の上にまたもや座ったのです。
「忍……」
中澤はしっかりと刀を握り直し、間合いを見定めました。すでに勝っても負けても名を聞くことはで
きないということはわかっていました。こうなってしまっては殺すか殺されるかなのです。そして自分
が勝ったとしても、その時には相手は死んでいるわけですから、その名を知ることはできません。
中澤は再び相手に向かって突進しました。相手の素早い動きを計算して、今度は剣先から相手を
逃さないように柔軟な攻撃を仕掛けます。が、薬売りは咥えていたキセルでその剣を受け止め、ふ
わりと身をかわしたかと思うや、中澤の頭上に足を乗せ、それを蹴るようにして後ろに着地したので
す。
そして中澤が振り返った時にはすでに中澤の体を後ろから短刀が貫いていました。
「ぐはっ……」
中澤は刀で体を支えようとしましたが、力が入らず、そのままその場に倒れ込みました。そして
結局その名を知ることなく息絶えたのでした。
「薬をご所望だべか?」
その問いかけに答えるのは、ただ森の中を駆け抜ける風の声だけでございました。
- 433 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:57
-
四.
薬売りの格好をした安倍那智(なち)は街道に戻ると、何事もなかったかのように再び道を進み、
峠の茶屋までやって来ました。山賊が出るとの噂のこだま峠とはまた別の峠であります。
忍とは申せ、長旅には疲れるし、腹が減りもするのです。おいしそうなお団子の匂いに那智の足
は止まりました。
「いらっしゃい。なんにします?」
「うーんと、団子二つにするべ」
「はいな。すぐお持ちします」
茶屋の主がすぐ団子の皿と湯呑みを運んできます。那智は木の長椅子に腰を下ろし、その団子
をつまみました。すぐ隣の長椅子にはどこぞの店の隠居なのか、旅の老人の姿がありました。
「うーん、うまいべ。やっぱり峠といえば団子だべなあ」
そう言いながら串にささった団子をほおばり、そして次の団子の甘さを減らさないように、湯を呑
んで口の中を流します。茶屋といっても、お茶はまだ高価なもので、普通はただの白湯なのでした。
と、隣の老人がその仕種を見て声をかけてきました。
「ほっほっほっ。お若いの、さもうまそうに食いなさる。いやはや見事でござるのお」
「照れるだべ」
那智は素直に照れていました。忍であっても、普段は薬売りの行商人をしているのですから、こ
うしたやり取りは普通にこなせるのです。が、それはあくまでそれが普通であったらのこと。一歩
修羅の臭いがすればその場は血の海と化すこともあるのです。
「熊野にはよっぽどうまいものがござらんのであろうな」
老人がそう言いました。那智はいやあと愛想笑いを浮かべていましたが、その内心は当然穏や
かではありません。忍であることを感づかれているどころか、那智が熊野忍であることもその老人
に見抜かれていたのですから。
思わず懐に手が行くのを那智はなんとか止め、そのまま団子を食べて茶屋を離れました。忍と
して人の目につく場所で行動に移すことは避けたかったのでしょう。
懐に入っているのは手裏剣でした。といってもお馴染みの十字手裏剣ではありません。通常の
忍が使う手裏剣は釘型のものがほとんどで、十字手裏剣は武器としてではなく道具として使われ
ることが多かったのです。
- 434 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:58
-
那智は街道を少し歩くと、そのまま森の中へと道をそれました。そして木陰に隠れて老人が通り
過ぎるのを待ちます。隠れたところで気づかれることは承知の上でしたが、道でただ待っていると
いうわけにもいきません。
老人はそのまま街道を進んでいきました。当然ながら那智の存在には気づいていましたが、そ
れをどうこうするつもりはない様子でした。
那智は老人の後を追い、二人はそのまま街道から小道にそれていきました。そして老人が立ち
止まります。
「お若いの、ただの老人を相手にしてもつまらぬだけかと思うがの」
「正体を知られたからには生かしてはおけないだべ」
「それなら仕方ないかの」
老人は左手に持っていた杖を右手に持ちかえ、そして指差すように杖を那智に向けました。那
智は一瞬、仕込み杖かとも疑いましたが、どうやらそのようなことはない様子です。その杖だけで
勝てるという自信があるのでしょう。そしてその自信を裏づけるかのように、老人の動きには一分
の隙もありませんでした。
そして気配というものが全くありませんでした。それは茶屋に座っていた時からそうでした。その
時点で那智も気づくべきだったのかもしれませんが、少し前に素浪人を刺した時の短刀の血の
臭いが、完全な無気配というものを那智が察知することを麻痺させていたのでした。
那智は短刀を構えると、そのまま瞬間的に姿を消しました。空気の流れを読むことで、空気と
一体化するように高速で動くことができるのです。そして右に左にと流れながら老人に近づき、
背後から短刀を突き刺しました。
が、その瞬間、老人の杖が後ろに伸びて那智の腹部を打ち、短刀は紙一重で老人の着物の布
に届きませんでした。
- 435 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:58
-
那智は一瞬ひるんだものの、すぐに後ろに跳ね飛んで間合いを取ります。そして今度は木から
木へと飛び移りながら相手を惑わします。いわゆる熊野の三社渡りと呼ばれる術です。
そして釘型の手裏剣を連続して打ち込みながら、老人に向かって真一文字に突き進みます。
しかしまたしても後一歩というところで老人の杖がそれを阻止します。老人は全ての手裏剣をよ
けたのみならず、その杖を今度は那智の脳天に叩きつけていました。
那智は空中で反転することでその衝撃を減らすと、地面に足をついた反動で再び飛びのいて
間合いを取ろうとしました。が、それは老人に完全に読まれていました。
老人の後ろ十歩ほどの場所に着地した那智の胸に、釘型の手裏剣が突き刺さっていたのです。
「な、なんだべ?」
那智がそう言うまもなく次の手裏剣が刺さり、さらに次の手裏剣が刺さりました。三社渡りから
投げた手裏剣が全てかわされたどころか、全て那智に向かって返されていたのです。それもど
れもが那智が着地する場所を予知して返されたものでした。
「な、なんで……」
「お若いの、そう急ぎなさるな。何が起こるかわからぬのが人生じゃて」
振り向きながら老人がそう言いました。那智はそのまま前方へと倒れこみました。
「うう……那智が……那智がこんな老人に……」
「ほほほ、那智と申されたか。悔やまれますな。わしは名張の充代斎(じゅうだいさい)と申す老い
ぼれにて、多少は名を知られておる」
「じゅうだい……さい……?」
「平家流といえばわかるかのお」
「け、剣聖……」
那智はそう言い残すと、そのまま息を引き取ったのでございました。
- 436 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:58
-
五.
城下町に一人の老人の姿がありました。気ままな隠居の身とはいえ、平家流の創始者であり、
今や伝説の剣聖とも称されている名張充代斎であります。
その充代斎がまたもや団子屋で団子を食べていると、そこを爽やかな汗を流す集団が通りか
かりました。城下で三指に入る道場の道場主と門弟たちです。と、その道場主が充代斎の顔を
見るやいなや、血相を変えて飛び込んできて、その前に肩膝をついたのであります。
「も、もしや、平家流の初代様ではござりませぬか」
「ほっほっほっ。いかにも充代斎じゃが、そなたは」
「それがし、この城下で道場を営んでおり申す。まだ若い時分、江戸の剣術大会にて充代斎殿
の剣技を拝見したことがござりますれば……」
とまあ、そんな挨拶があり、せっかくの機会とばかり、充代斎は道場へと招かれたのでありま
す。ただし、剣聖と剣を合わせられるような者は道場にはおらず、差し出された饅頭を食べな
がら稽古を見学するという程度のことでしたが、それでも門弟たちの稽古には熱が入ります。
特に年下の門弟に敗れて師範代の座を逸した飯田織部は意欲に抜きん出ていました。
「うむ。その若いの、なかなかいい筋をしてなさる」
「は、ははははははい。こ、光栄です」
剣聖から直に声をかけられたとあっては舞い上がるのも無理もない話で、他の門弟たちから
もおおっと声があがります。
「それは飯田織部と申し、いずれはこの道場の師範代、師範となる者にて」
道場主がそう説明し、飯田は嬉しそうに頭を下げました。
「ふむ。よかろう。お若いの、わしにかかってきなされ」
えっという声が方々からあがります。飯田自身も信じられないという表情を浮かべ、目をパチク
リしていました。
「ほうかひたはの?」
充代斎が饅頭をモグモグと食べながらそう言いました。どうかしたかの、と言ったのでしょう。
「あの、ですが……」
飯田がそう尋ねかけました。それもそのはず、充代斎はその場に座ったまま饅頭をほおばって
いて、かかってこいと言われてもどうしていいかわからないのです。
- 437 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:58
-
「よ、よろしいのですか?木刀もなにもありませんが」
飯田の問いかけに答えずに、充代斎はなおも饅頭をほおばり続けていました。
道場主が飯田に言います。
「試してみたらよかろう。本当は私が試したいところだが、何事も勉強だ。だが油断はするな」
「は、はい!」
飯田がそう返事をして、木刀を構えました。一方の充代斎は相変わらず座ったままです。そし
て饅頭を取る手を止めません。
しかし木刀を構えてみればすぐにわかります。充代斎には全くといっていいほど隙がありませ
んでした。どこから打ち込んでもかわされるような、そんな気がしてきて、飯田の足は完全に止
まっていました。
門弟たちも稽古の手を止め、その様子を見守ります。飯田もただ突っ立ってはいられません。
叶うとは思わないまでも、どのような受け方をされるのかという興味は存分にあります。
そして飯田は動きました。座っている充代斎に対して一気に歩を進めて木刀を振り下ろしたの
です。が、充代斎は全く動きませんでした。飯田の木刀が寸でのところで止まることを見切って
いたのです。本気で打ち込んできなさい、ということなのでしょう。
飯田は一歩退いてまたもや木刀を構えました。今度は上段ではなく中段の構えです。座ってい
る者に対してはその方が無駄がないと判断したのでしょう。
そしてじりじりと間合いを詰め、充代斎が饅頭を手にして口にほおりこんだ瞬間に飯田は動き
ました。小手先の剣技ではどうかわされるかわかりません。飯田はその中段の構えからそのま
ま座した充代斎に向かって突きを繰り出しました。
と、その瞬間でした。おいしさのあまりいくつも饅頭を詰め込んだせいか、充代斎は饅頭を喉
に詰まらせ、ごほごほっと苦しそうに咳き込んだのであります。目の前からは木刀が迫っていま
したが、それよりも脅威なのがその饅頭でありました。
- 438 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/04(土) 17:58
-
充代斎はとっさに置いてあった湯呑みを手に取り、それを飲み干しながら体を後ろにそらして
木刀をかわそうとしました。が、それはそれ、経験豊富とはいえそんな体勢で湯を飲んだことな
ど当然ありません。喉に詰まった饅頭にはばまれた湯が気管へと流れ、充代斎はもがきながら
そのまま後ろに倒れこんでしまったのであります。
その顔の上には空振りに終わった突きが浮いていましたが、飯田は当然ながらかわされたの
だと思いました。しかし一度かわされても次を打つのが必定であります。飯田はその木刀をその
まま下へと軽く振り下ろしました。
これもかわされるだろうと当然ながら思います。しかしもはや勝敗は関係ありません。どのよう
なかわされ方をするのか、飯田のみならず皆の興味はそこに移っているのであります。
が、飯田の木刀はそのまま充代斎の額に打ち込まれていました。コツリと音がして飯田の手に
もその感触が伝わります。しかし何が起きたのかすぐには理解できません。
周りからどよめきが起き、飯田は周りを見ました。皆が驚きの目で見ています。そして飯田もよ
うやくそれを理解しました。飯田の木刀が確かに剣聖に打ち込まれたのです。
しかし、その時すでに充代斎が息絶えていたことに周りの者たちは誰一人気づいてはいません
でした。饅頭で喉を詰まらせ、さらに湯を気管に入れた時点で充代斎は絶命していたのでした。
様子が変だと思ったのはそれからしばらくしてからのことでした。息をしていないことに気づき、
周りは大慌てに慌てます。道場主もどうしていいかわからずにただただうろうろしていました。
しかし、一つだけはっきりしたことがありました。
それは飯田織部が剣聖に勝ったのだということ――。
こうして飯田織部に勝った福田十兵衛を追いつめた石黒の彩を破った中澤二十郎を葬った
安倍那智の息の根を止めた剣聖名張充代斎を、飯田織部が打ち負かしたのございます。
はてさて、結局のところ一番強いのは誰なのでございましょうか。
それは多分、誰にもわからないことかもしれません。
完
- 439 :名無し娘。:2006/03/05(日) 11:10
- 充代斎の最期ヒドスw
軍艦は芸風が広いな
- 440 :名無し娘。:2006/03/06(月) 17:21
- (ノД`)・゚・。ミチャーソ…
- 441 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/24(金) 23:54
-
┌―――――――――┐
│ 剣 客 至 道 │
└―――――――――┘
- 442 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/24(金) 23:54
-
┌───────────────────────────―─┐
│*主人公を選んでください │
└─────────────────────────────┘
│ │
│ 現在の選択 名張充代斎 │
│  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ │
│ 説明 平家流槍術を会得。能力は安定。悲運の相。 │
│ │
┌─────────────────────────────┐
||▼|| 名張充代斎 │槍徒│平家流 │ │
|| || 中澤三十郎 │剣客│丹波流 │ │
|| || 石黒彩之進 │浪人│(我流) │ │
|| || 飯田織部 │藩士│電波流 │ 剣 客 至 道 │
|| || 安倍那智 │忍豚│陸奥派 │ │
|| || 福田十兵衛 │門弟│銀杏流 │ │
|| || ・・・・・・・・・・・・│・・・・│・・・・・・・・・・│ │
└―――――――――――────────―─────――――┘
- 443 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/24(金) 23:54
-
┌───────────────────────────―─┐
│*主人公を選んでください │
└─────────────────────────────┘
│ │
│ 現在の選択 中澤三十郎 │
│  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ │
│ 説明 丹波流剣術の心得あり。全国行脚中。 │
│ │
┌─────────────────────────────┐
|| || 名張充代斎 │槍徒│平家流 │ │
||▼|| 中澤三十郎 │剣客│丹波流 │ │
|| || 石黒彩之進 │浪人│(我流) │ │
|| || 飯田織部 │藩士│電波流 │ 剣 客 至 道 │
|| || 安倍那智 │忍豚│陸奥派 │ │
|| || 福田十兵衛 │門弟│銀杏流 │ │
|| || ・・・・・・・・・・・・│・・・・│・・・・・・・・・・│ │
└―――――――――――────────―─────――――┘
- 444 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/24(金) 23:54
-
┌───────────────────────────―─┐
│*主人公を選んでください │
└─────────────────────────────┘
│ │
│ 現在の選択 福田十兵衛 │
│  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ │
│ 説明 銀杏流剣術の門弟。やや早熟。ダートが得意。 │
│ │
┌─────────────────────────────┐
|| || 名張充代斎 │槍徒│平家流 │ │
|| || 中澤三十郎 │剣客│丹波流 │ │
|| || 石黒彩之進 │浪人│(我流) │ │
|| || 飯田織部 │藩士│電波流 │ 剣 客 至 道 │
|| || 安倍那智 │忍豚│陸奥派 │ │
||▼|| 福田十兵衛 │門弟│銀杏流 │ │
|| || ・・・・・・・・・・・・│・・・・│・・・・・・・・・・│ │
└―――――――――――────────―─────――――┘
- 445 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/24(金) 23:54
-
┌───────────────────────────―─┐
│*こちらでよろしいですか? │
└─────────────────────────────┘
│ │
│ 現在の選択 福田十兵衛 │
│  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ │
│ 説明 銀杏流剣術の門弟。やや早熟。ダートが得意。 │
│ │
┌─────────────────────────────┐
|| || │ │ │ │
|| || │ │ │ │
|| || │ │ │ │
|| || │ │ │ 剣 客 至 道 │
|| || │ │ │ │
||▽|| 福田十兵衛 │門弟│銀杏流 │ │
|| || │ │ │ │
└―――――――――――────────―─────――――┘
- 446 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/24(金) 23:55
-
┃ ┏┓
┣━┗┛┃┃┃
┗━ ━┛
- 447 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/24(金) 23:55
-
┌───────────────────────────―─┐
│*主人公は福田十兵衛に決定しました │
└─────────────────────────────┘
│ │
│ 説明 銀杏流剣術の門弟。やや早熟。ダートが得意。 │
│ │
│ 能力 剣25 力15 速15 術00 名00 │
│ │
┌─────────────────────────────┐
|| || │ │ │ │
|| || │ │ │ │
|| || │ │ │ │
|| || │ │ │ 剣 客 至 道 │
|| || │ │ │ │
|| || │ │ │ │
|| || │ │ │ │
└―――――――――――────────―─────――――┘
- 448 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/24(金) 23:55
-
1.
普段は和やかな雰囲気の道場もその時ばかりは趣きを変え、ピリリとした緊張が張り詰めていた。
日はまだ高い位置にあった。窓から光が射しこみ、板の間を照らし出す。陰となった部分の方が面
積としては大きいものの、道場全てが光に包まれているような、そんな柔らかな暖かさがあり、それ
はそこにいる者全てに未来への希望を予感させた。
道場の中央の壁に「銀杏虚弱」と書かれた額が掛かっていた。銀杏流(ぎんなんりゅう)剣術の創始
者である先々代の筆で、落ちてくる銀杏の実を剣で真っ二つにしたことに由来するともされているが、
実のところ、その意味はよく伝えられていない。「いちょうきょじゃく」と読んではならない、ということだ
けが暗黙の了解として存在している。
その額の前に現在の道場主である三代目が座っていた。壮年になりかけたといった年頃で、威厳
はあまりない。しかし五年前の東京剣術大会では予選を突破して本線に進んでいるから、剣の腕は
まあまあといったところ。そのおかげで弱小の道場ながら三十人の門弟を抱えている。
その三代目の隣に左右に分かれて四人の若者が座っていた。どれも三段以上の高段者で、師範
や師範代として門下生に教える立場にある。その一番右側の溌剌とした師範代が尋ねるように口を
開いた。
「それでは始めますか」
三代目がうなずき、師範代はすっくと立ち上がった。そして今度は腹の底から大きな声を出す。
「これより、福田十兵衛の師範代昇格テストを行う。福田十兵衛、前へ」
「はい」
静かに返事をして、福田十兵衛が道場の中央、左側に立った。
年の頃は二十歳をやや過ぎたといったところ。七年ほど前に開催された織田家主催棍棒術大会、
通称オリコンでは我流ながらジュニアの部で優勝、「オリコンの一位だけが一位ではない」との名言
を残したものの、棍棒術の限界を感じ、その後は武道から遠ざかっていた。
そんな福田が復帰したのは半年前。実家の呂宋(ルソン)酒場で手代(てだい)をしながら学堂の
夜間部に通っていたのだが、卒業を機に剣の道に足を踏み入れたのだ。
元々棍棒術を習っていたわけではなく、剣技の応用として大会に出ていたため、剣術は初めてで
はなかった。ただし、ブランクがあり、過去の経歴をあまり表に出したくなかった福田が入門したの
は銀杏流だった。東京に数ある道場の中でもあまりパッとしない流派だ。
ただ、そこは武士や町人の別なく誰でも気軽に入門できる道場であり、強さを求めないという方針
があって、それが復帰を悩む福田には合っていたのかもしれない。
実際、福田は週一というのんびりしたペースでこの道場に通いながらも、見る見るうちに勘を取り
戻し、二ヶ月目で初段を獲得、更にあっさりと二段に進み、いよいよ師範代の資格を取れるか、とい
うところまで来ていた。その日のテストには三段への昇段と師範代への昇格が同時にかかっていた。
- 449 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/24(金) 23:55
-
「師範代昇格テストは三人掛かりにて行い、勝敗ではなくその対処の仕方によって判定する」
師範代がそのように説明し、続いて三人の名を呼び上げる。
「亀井、道重、田中。前へ」
「じ、自分ですか?」
突然の指名に戸惑った田中がそう言葉を発した。
武士のせがれであるが、口先に比べて剣の腕はパッとせず、これを嘆いた親が幾つかの道場に
入門させるもどれも長続きせず、最終的にこの銀杏流に落ち着いたという、つまりヘタレである。た
だし、入門歴は三年で、おまけながら一応初段の段位を持っていた。
一方、その隣にいた二人は自分が指名されたことがよほど嬉しかったのだろう、わーいわーいと
素直に喜んでいて、そのうちの一人などは鏡を見て自分の格好よさを確認しているほどだった。田
中と同期だったが、こちらの二人はまだ段位は持っていない。
三人は木刀を手に中央の右側に立った。田中は震えていて亀井と道重は笑っていた。
「亀井、道重。ふざけてると怪我するぞ。真面目に構えろ」
師範代から注意され、二人がつまらなさそうに顔を見合わせた。田中はやはり震えている。
「それでは始め!」
四人が礼をし、木刀を構える。
- 450 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/24(金) 23:55
-
┌―――――┬――┬―┬―┬―┬―┬―┬――――――――┐
│Fiter │素性│剣│力│速│術│名│流派/必殺技 │
├―――――┼――┼―┼―┼―┼―┼―┼――――――――┤
│福田十兵衛│門弟│25│15│15│--│--│銀杏流 │
└―――――┴――┴―┴―┴―┴―┴―┴――――――――┘
┌―――――┬――┬―┬―┬―┬―┬―┬――――――――┐
│亀井某 │雑魚│10│05│10│--│--│銀杏流 │
└―――――┴――┴―┴―┴―┴―┴―┴――――――――┘
┌―――――┬――┬―┬―┬―┬―┬―┬――――――――┐
│道重某 │雑魚│05│15│05│--│--│銀杏流 │
└―――――┴――┴―┴―┴―┴―┴―┴――――――――┘
┌―――――┬――┬―┬―┬―┬―┬―┬――――――――┐
│田中某 │雑魚│15│05│05│--│--│銀杏流 │
└―――――┴――┴―┴―┴―┴―┴―┴――――――――┘
- 451 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/24(金) 23:56
-
左側、福田は正眼の構え。静かに前を見据える。
それに対し、早速仕掛けたのが右側の道重だった。
「うおりゃあーーー」
いきなり福田の目前に駆け込み、剣技などなんのその、力まかせに木刀を叩きつける。
「むっ」
福田は一歩退き、木刀でそれを受けて横へと払った。と、今度は亀井が道重に続く。
「ええーい」
道重のようなパワーはないが、一応基本に忠実なのが亀井だった。ただし、それは長所がないと
いうことでもあり、福田はあっさりとその面をかわして小手に一撃を喰らわした。
「いたっ」
亀井がそう口にしたと同時に、手から落ちた木刀が板の間に当たってカランという音を立てた。
カーボンコーティングされた木刀とはいえ、防具はつけていないから、小手であってもダメージは大
きい。亀井は顔を歪ませながら落ちた木刀を拾い、福田を睨みつけた。
その福田はすでに道重の二撃目に対処しているところだった。
「ちょりゃーーー」
道重の再びの面を受け止め、間合いが詰まる。パワーで押すしかない道重は接近戦にもちこもう
とするが、福田も接近戦は苦手ではない。ただ、三人掛かりであるからここは退きたいところ。
亀井が立ち上がって木刀を構えたのを見た福田は、ふっと力を弱め、道重の木刀を滑らせた。突
然の力の強弱に道重は前のめりになり、そこをすかさず福田が横に回りこむ。
若干の間合いが開き、福田は一歩退くやいなや再び前に出て道重の無防備な面を打った。
鈍い音がして道重は目を見開いたまま崩れ落ちた。周りからおおっという声が漏れる。
が、福田はすでに亀井に向かっていた。がら空きの胴に一撃をお見舞いし、うぐっという声とともに
亀井もまたうずくまる。あっさりとしたその剣技に、福田の表情もまたあっさりしていた。
- 452 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/24(金) 23:56
-
道場の中央には福田が立っていた。そして右側には田中。一応正眼に構えてはいて、その構え方
もやられた二人とは違ってさまにはなっている。ただ、かなり緊張しているらしく、手はガチガチに固
まっていた。
「どうした」
見守っていた道場生から声が飛ぶも、田中は全く動こうとしない。ヘタレであるから動けないのかも
しれない。しかし福田は構わずに静かに田中を見据えた。すでに射程に入っている。
ガクガクと震えながら田中はゆっくりと下がった。と、転がっていた亀井の木刀を踏んづけてしまい、
びっくりしてひーっと大きな声を出した。そして更に仰向けに倒れていた道重を見て、あわわわわ、と
大きく口を開いた。そして突然、なにかの回線が切れたらしい。
「うわあああああ」
田中は突然木刀を大きく振り回し始めた。そして振り回しながら前進して福田に襲いかかる。
基本も技もあったもんじゃないそのがむしゃら剣法に福田は若干戸惑っていた。
隙はいくらでもある。しかし、そこを狙おうとしても相手はすでに剣の基本を忘れている。普通の相
手であればどういう反応をするかは大体わかる。が、田中の場合は全くそれが読めない。
福田は二歩退いて間合いを確保した。そして相手の動きを読もうとするも、田中は泣き出さんばか
りの表情を浮かべ、まるで阿修羅のように木刀を振り回していた。
と、福田は唐突に構えを解き、木刀を左手に持って腰の脇に戻した。すでに勝負は決したというア
ピールなのか、それとも無用な相手には近寄らぬが吉と考えたのか。福田から闘争の気配が消え、
一同シーンとなった。田中はあいかわらず木刀を振り回していたが、なんだか様子がおかしいとは思
い始めたらしい。その速度を弱め、それまで全く見ていなかった前方を見た。
が、そのときにはすでに福田は田中たちに対して礼をし、正面の師範代に対しても礼をしていた。
そしてそのまま下座に進み、もう一度軽く礼をして見学していた門弟たちの中に着座した。
困ったのは師範代である。その行動を見事として「勝負ありっ」と声をかけるか、それとも試合放棄
と見なすか。十秒ほど間が空いて、師範代が選んだのはそのどちらともとれる言葉だった。
「それまでっ」
その声に、やはり戸惑っていた門弟たちから歓声が上がった。いやはや見事、と声をかける者もい
れば、逆に納得がいかないと呟く者もいて、それは微妙な結末となった。
- 453 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/24(金) 23:56
-
その日の稽古は福田のテストが最後だったため、後は三代目の結果待ちであったが、異例なこと
にその結果が講話の中で発表されることはなかった。三代目も福田の評価を迷っていたのだろう。
全員で「銀杏虚弱」の額に一礼し、いつも通りの解散となった。その後は段位を持たない門弟たち
が雑巾がけをし、片づけをする。
と、そこで三代目が福田に声をかけた。その後ろには二人の師範。部屋で話があるらしく、福田は
道場から渡り廊下を通って畳敷きの和室へと通された。
「今日のテストだが」
三代目がそう口にして、顎をあげた。福田は背筋を伸ばして正座していた。
「一応訊いておくべきであろうな。なぜ田中を打たなかったのか」
福田は一瞬黙ったものの、堂々と、しかし意外な言葉を発した。
「勝てないと思いました。ただそれだけです」
「ふーむ」
三代目は腕組みをし、そのまましばらく黙りこくった。
師範がなにか言いたげだったが、口を挟むべきではないと思ったのか、すぐにまた口を閉じた。
「銀杏流では物足りんのかもしれんな」
「そういう意味では……」
その言葉に福田が大きな声を出した。
「いや、確かに私もあれは見事だったと思う。私にもできなかっただろうし、師範も、そうだな」
「は、はい……。私なら田中に打ち込んでいたと思います。隙を見て……」
「うむ。しかし、銀杏流の剣であの阿修羅のような田中に果たしてどう立ち向かうか」
ここでもう一人の師範が口を挟んだ。
「田中は木刀を振り回すのに懸命で前が見えていませんでした。素早く後ろに回り込めば……」
「普通ならそう考える。しかし福田はそう考えてはいなかった。そうだな?」
「はい」
「横や後ろに回りこんで打ち込み、田中を倒したとして、それは勝ったことになるのかどうか」
師範があっと声を漏らした。福田の第一声の意味にようやく気づいたのだ。
「もしかすると福田は我々より剣の道に真剣なのかもしれん。だとすると、やはり銀杏流では物足り
まい。きっとそういうことなのだろう。福田十兵衛、銀杏流三段へ昇段を認める」
「はい」
「ただし、師範代への昇格は見送り、三段にて卒業とする」
師範の二人は言葉もなく、しかし福田は黙って一礼し、座を立った。
- 454 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/03/24(金) 23:56
-
つづく?
- 455 :名無し娘。:2006/03/25(土) 21:11
- どんな話になるか楽しみ
- 456 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/04/06(木) 20:53
- 次のネタは正月に書いたままギコペ内に忘れていたものです。
加護亜依喫煙事件とは一切関係ありません。
- 457 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/04/06(木) 20:53
-
『さきがき!藤本組新年会』
- 458 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/04/06(木) 20:53
-
川VvV)y-~~<ふーっ、新年の初煙ほど旨いものはなし、か。
从*・υ.・)<さすが組長、今年も堂に入ってますぜ。
川VvV)y-~~<よし、お前にも煙を与えてつかわす。これで無病息災間違いなしだ。
フーッ ;::"...; ;; )
川V 2V) ..,:;:',;",.;:''";:) (・υ.・*从<ハハー、ありがたき幸せ!
ノノ*^ー^)<なんと羨ましい!組長の伝説の赤ラークの煙に包まれるとは!
川VvV)<亀井、お前も頑張れば来年には叶うかもしれんぞ。
ノノ*^ー^)<ハハー、不肖亀井、そのお言葉を胸に今年一年を励みまする。
从*・υ.・)<鬼が笑うのを承知でのお言葉、さすが組長でござりまするな。
川VvV)<ふふっ、勝手に笑わせておけ。12mgはダテじゃないぜ。
リリo´ゥ`)<……(これが藤本組の新年会か……噂には聞いてたけど……)
- 459 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/04/06(木) 20:53
-
川VvV)<ところで久住、お前はなに呑んでんだ?
リリo´ゥ`)<はい?
川VvV)<タバコの銘柄だ。なに呑んでんだ?
リリo´ゥ`)<呑む?
川VvV)<なに吸ってんだって聞いてんだよ。銘柄だ銘柄。
从;・υ.・)<す、すいやせん。組長直々のお尋ねに緊張してるのかと。
川VvV)<久住は初めての新年会だったか。なら緊張して当然だな。
リリo´ゥ`)<えっと……小春は未成年なんでタバコは……。
川VvV)<隠さずともよい。別にタレ込んで小銭稼ごうってつもりじゃないからな。
从;・υ.・)<そ、そうそう……。
リリo´ゥ`)<で、でも本当にタバコは……。
ノノ;^ー^)<こ、これ。組長はタバコを吸ってこそ一人前とのお考えだ。正直に申すがよい。
リリo´ゥ`)<あ、そうなんすか……でも小春、そこまでヘビーってわけでもないし。
- 460 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/04/06(木) 20:53
-
川VvV)<謙遜するとはウブな奴め。かまわんから申してみよ。
リリo´ゥ`)<えっと……わかばですけど。
Σ川;VvV)<わ、わかば!!!
Σ从;・υ.・)<……(や、やばい……組長よりヘビーな銘柄を……!)
Σノノ;^ー^)<……(く、組長のプライドがズタズタに……!)
リリo´ゥ`)<やっぱダメっすよね。ひらがなだし。
川;VvV)<あ、ああ、そうだな。ひらがなだよな。そうそう、ひらがなだし……。
从;・υ.・)<で、ですね……。
ノノ;^ー^)<や、やっぱ組長の赤ラークにはかないませんよね……。
川;VvV)<……(そう言えば道重が教育係だったか。それならある意味納得だな……)
遠い昔の藤本派を懐かしく思い出す組長であった――。
- 461 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/04/06(木) 20:54
-
『帰ってきた!藤本美貴先輩』(おまけ)
- 462 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/04/06(木) 20:54
-
川VvV)<いいか久住。大阪で外食するなら注文する時に必ず「魔法のレストランを見た」って言え!
万が一ってことがあるのが世の中だからな。
(; ´ Д `)<……(ないよ……絶対にないよ……)
- 463 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/04/06(木) 20:54
-
つづかない
- 464 :名無し娘。:2006/04/07(金) 11:47
- お山の大将藤本いいキャラだ
- 465 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/18(木) 22:16
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『さきがき!シタタカ美貴ちゃん』 vol.3
- 466 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/18(木) 22:16
-
( ´ Д `)<私の名前は藤本美貴。一人の人間を葬り去ってまで整形費用を稼いだのだが、
藤本美貴にしてくださいと頼んだはずなのに、なぜかこんな顔になってしまった。
( ´ Д `)<しかしまさか後藤真希と間違われるとは私も落ちぶれたものだと落胆せざるをえない。
だが、仮にも田舎ではシタタカ美貴ちゃんと恐れられたこの私だ。ただでは起きない。
せっかくの後藤真希の顔だ。これを存分に利用(=悪用)しない手はない。
( ´ Д `)<ということで私は早速事務所を訪れた。後藤真希に成りすまし、奴の評判をとことん落とすのだ。
(´∀` ソリ<あ、後藤さん。珍しいですね、事務所に来るなんて。
( ´ Д `)<私も知っている事務所の女性社員。まずはこの女をターゲットにしよう。
( #´ Д `)<黙れあばずれ!誰に口きいてると思ってんだ!天下の後藤真希様にあらせられるぞ!
(´∀`;ソリ<あ……はい……。
( ´ Д `)<ふふふふふ。予想以上に驚いている。これはかなりの快感かもしれない。
なんせどんなことをしようが責任は全て後藤真希本人が負うのだから私自身は気が楽だ。
これなら堂々とイケメンを逆ナンすることだってできるし、路上プレイだってできるかもしれない。
天下に名の知れたアイドルが大勢の通行人に見られながらエッチするのだからその効果は絶大だ。
スポーツ誌の一面どころか、NHKの全国区のニュースですら取り上げられるかもしれない。
- 467 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/18(木) 22:16
-
( ´ Д `)<と、そんなことを極秘裏に計画していた私の目の前に、今度は事務所の男性社員がやって来た。
さきほどの女性社員から話を聞きつけて様子を見に来たのだろう。ご苦労なことだ。
しかしせっかく現れたターゲットだ。このまま無視するようなもったいない真似はできるはずもない。
(ロ∀ロ 3ミ <あ、後藤さん。今日はどうなされたんですか?なんだかいつもと様子が違うみたいですけど。
( #´ Д `)<黙れアルフチンポ!てめえごとき安月給が気安く話しかけるんじゃねえ!目障りだとっとと失せろ!
(ロ∀ロ;3ミ <あ……はい……。
( ´ Д `)<ふふふふふ。二人目もやはり困惑が隠せないらしい。ショックのあまり視点が定まっていないほどだ。
ちなみにアルフチンポとはアルフの鼻のようにチンポの皮がドリル状をした包茎野郎という意味である。
それはさておき、これ以上身内をからかっていたところで意味はないだろう。
これから起こる後藤真希の路上露出公開プレイ特別無料イベントに比べたら屁みたいなものだ。
そう思い私は事務所を後にし、タクシーの運ちゃんに乱暴な口をききつつ渋谷ハチ公前へと向かった。
- 468 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/18(木) 22:16
-
(´∀`;ソリ <どうでした?やっぱり変でしたよね?
(ロ∀ロ;3ミ <ああ。確かにかなり変だったな。
(´∀`;ソリ <おかしいですよね?後藤さん、なにか嬉しいことでもあったんでしょうか?
(ロ∀ロ;3ミ <あんなに機嫌のいい後藤さんは久しぶりだからな。なにか天変地異が起きなきゃいいけど。
- 469 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/18(木) 22:16
-
( ´ Д `)<渋谷についた私は早速ナンパを開始した。私が後藤真希だとわかり、すぐに人だかりができる。
それ自体は若干むかつくが、その限りなく少ない人気もすぐにゼロになるかと思えば上機嫌だ。
私はハチ公の銅像によじのぼり、獣姦プレイもどきの挑発行為をしつつ、衆人の注目を集めた。
後はこの中からイケメンを選抜し、雑踏でおもむろに服を脱ぎ捨てれば歴史的事件の始まりだ。
十年後のNHKではきっと「この時、歴史が動いた!」などと真面目に論じていることだろう。
( ´ Д `)<……。
( ´ Д `)<だが、私はある重大な事実を忘れていた。顔は後藤真希でも、体はそうではないのだ。
( ´ Д `)<そしてそうだとすると、哀しいかな、私が後藤真希ではないことがばれるどころか、
そのバディが藤本美貴のものであることまでばれてしまう可能性が出てきてしまう。
( ´ Д `)<しかし、そんなことを考えている余裕はなかった。すでに私の周りには男どもが殺到しており、
歴史に名を残す壮絶な路上プレイが始まるのを今か今かと待ちわびていたのだ。
そういうわけで私は慌てて逃げ出した。もちろん後藤真希として捨て台詞を吐くことを忘れない。
( #´ Д `)<邪魔だ下郎ども!天下の後藤真希様がてめーら如き腐れチンポで満足できると思ってか!
そもそもてめーらが後藤真希様に気安く近づくなんて百億光年早いんだよ!散れコワッパども!
( ´ Д `)<またしても快感が襲う。この突然の豹変ぶりには男どもも驚愕して失禁寸前だろう。
まさか百億光年が時間ではなく距離の単位だということに気づいた者もいないに違いない。
百万光年にしてマンコーネンを強調するという手もあったが、まあそこまでは必要ないだろう。
とにかく路上プレイはなかったものの、これで後藤真希の乱交騒ぎが話題になることはまず間違いない。
( ´ Д `)<私は自宅へと戻り、NHKのニュースを待ちわびながらウキウキするような夕刻を過ごした。
- 470 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/18(木) 22:17
-
( ´ Д `)<残念なことに、その夜のニュースに後藤真希の歴史的事件はなかった。
だが、それは私の計画とは全く違ったところで確かに歴史を動かしていた。
( ´ Д `)<渋谷駅前での後藤真希の乱交騒ぎはその場にいた人間どもによって瞬く間に噂となって流れた。
写メどころか携帯で動画が送れる時代だ。それがネットに流れ、翌朝にはスポーツ誌にも掲載された。
これで後藤真希の短い芸能人生も終わりだと、普通はそう思うだろう。だが、結果はそうではなかった。
( ´ Д `)<事実は小説より木梨憲武なのかもしれない。ついそんなつまらない冗談を言いたくなるほどだ。
驚くべきことに、後藤真希の乱交騒ぎはなぜだか若者に好意的に受け入れられていたのだ。
スポーツ誌では奇跡のイメチェンとして絶賛され、「ドエロカックイーン」という新語さえ生まれていた。
( ´ Д `)<なにがなんだかさっぱりわからなかったが、それはすでに一大ムーブメントになりつつあった。
その証拠に後藤真希にはCMやドラマや映画の話が断りきれないくらいたくさん舞い込んでいた。
あまりの人気ぶりに愕然となるが、しかし失敗を成功に変えてこそのシタタカ美貴ちゃんである。
- 471 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/18(木) 22:17
-
( ´ Д `)<私は事務所を訪れて後藤真希の専属マネージャーを捕まえると、その話を持ち出した。
顔は後藤真希であるから疑いは微塵もない。様子が違っていてもそれこそが奇跡のイメチェンだ。
( ´ Д `)<そしてしばらくして、私の口座には見事に後藤真希の給料が全額振り込まれてあった。
ケチとは言え歩合制に近い事務所だ。CMを連発しただけあってそれはかなりの額になっていた。
( ´ Д `)<後藤真希フィーバーには正直嫉妬したが、その給料を全て貰ったのでそれはチャラだろう。
もちろんそこに罪悪感はない。そもそも全てが私のおかげなのだから当然と言えば当然だ。
こうして私は大金を手に入れ、ようやく元の顔に戻ることができるようになったのである。
おわり
- 472 :名無し娘。:2006/05/18(木) 22:24
- 果たして本当に戻れるのかな?www
- 473 :名無し娘。:2006/05/19(金) 02:02
- 面白い
- 474 :名無し娘。:2006/05/19(金) 21:26
- 機嫌がいいんだw
- 475 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/21(日) 21:09
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『さきがき!シタタカ美貴ちゃん』 vol.4
- 476 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/21(日) 21:09
-
川o・-・)<私の名前は藤本美貴。臨時収入のおかげで整形費用には全く困らなかったのだが、
藤本美貴にしてくださいと頼んだはずなのに、なぜかこんな顔になってしまった。
川o・-・)<どうしてこうなってしまったのかは皆目見当もつかないが、ある意味では凄い技術だと感心する。
なんせわざわざ大手術をしてまで小顔を大顔に拡大したのだ。これは感心せずにはいられない。
川o・-・)<もしかするとドエロカックイーン後藤真希の顔のせいで形成外科医がパニクッたのかもしれない。
ちなみに美容整形は整形外科ではなく正確には形成外科であるが、そんなことはどうでもいい。
どうやら似非秀才キャラの顔のせいで、ついついそんな言葉が口から出てしまったらしい。
川o・-・)<しかしなぜ大手術をしてまで紺野あさ美なのかという点に関しては、やはり天を恨むしかない。
だが、仮にも田舎ではシタタカ美貴ちゃんと恐れられたこの私だ。この程度はハプニングですらない。
生活保護が突然打ち切られた時の悲惨な状況に比べたら、天国にいながら文句を言うようなものだ。
川o・-・)<それに今回は整形費用にはまだまだ余裕がある。すぐにでも元の顔に戻ることもできるが、
せっかくの紺野あさ美の顔だ。前回同様、これで遊ばずにはいられない。
- 477 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/21(日) 21:10
-
川o・-・)<ということで私は原宿に出かけた。普段はガキ臭い原宿など行きたいとも思わないのだが、
この顔であればガキ臭いことも平気でできるのだ。ソフトクリームを食べながら街を歩いたり、
きゃーこれかわいい!などとほざきながらピンク×ピンクした雑貨屋に立ち寄ることだって可能だ。
川o・-・)<少し恥ずかしい気もするがこの顔だ。私自身が内に秘めた幼児性をさらけ出すわけではない。
そう自分に言い聞かせ、私は早速その辺にあったお店に立ち寄った。
川o・∀・)<きゃーこれかわいい!
川o・∀・)<うわープーさんのぬいぐるみだー!これあたしねー、ずっと欲しかったんだー!
川o・-・)<思わず自分で赤面してしまいそうになったがそこは我慢だ。
今の私はクールザビューティー藤本美貴ではなくポテトザビッグフェイス紺野あさ美なのだから。
川o・∀・)<きゃーこれもかわいくない?かわいいよね?よね?よね?
川o・-・)<周りには自分一人しかいないが、そんな独り言をわざと大きな声で言ってみる。
案の定周りにいた若者たちは怪訝な顔でその様子を見ていた。だが旅の恥は掻き捨てだ。
川o・∀・)<ねえねえ、これかわいいよね?そう思わない?思うよね?ね?ね?
(´u`;ソリ<そ、そうですね。か、かわいいと思います。
川o・-・)<まずは一番近くにいた女の子に視線を合わせて強引に返事をさせることに成功。
幼児性の発露がこれほどまで清々しく気持ちいいものだということを初めて知る。
- 478 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/21(日) 21:10
-
川o・∀・)<ねえねえ、あたしクレープ食べたーい!クレープクレープ!クレープ買って買ってー!
(~д~;3||l <ぼ、ぼくがですか?
川o・-・)<今度は学ランを着たいかにも田舎から修学旅行で来ましたという感じの少年にクレープをねだる。
その戸惑い具合からすると、きっと東京には魔物が棲んでいるという伝説を思い起こしていることだろう。
もしかすると東京へ行くと聞いておばあちゃんあたりが手縫いのお守りを持たせているかもしれない。
川o・∀・)<うん、そうだよ!ねえ、せっかくだし買ってくれるよね?クレープクレープ!
(~д~;3||l <あ、あの、で、でも……。
川o・∀・)<あたしクレープ食べたいなー!食べたいなー!クレープクレープ食べたいなー!
(~д~;3||l <あ、あの、じゃああの、わ、わかりました……。
川o・-・)<あまりのウブな反応に思わずクールザビューティーがピュアザハートになってしまう私。
もしかするとこういう出逢いから恋が始まるなんてことも……なんてことをついつい考えてしまう。
(~д~;3||l <あの、じゃ、じゃあ買って来ますんで……ま、待っててください……。
川o・-・)<「佐藤」というありふれた名札をつけた名前も知らぬ修学旅行生がそう言って小走りで駆けていった。
そのまま逃げちゃってもいいよ、なんて思ったのは恋の芽生えを意識してしまった反動だろうか。
それを思えば鼠園で貧血少女をおんぶした某冴えない君の話(実話w)もまんざらでもないかもしれない。
- 479 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/21(日) 21:10
-
川o・-・)<「佐藤」という名札をつけたまだ名前すら聞いていない少年がクレープを持って戻って来た。
その目には戸惑いはあるが疑いはない。きっとキャッチセールスもデート商法も知らないのだろう。
だがその純粋さに惹かれている私がいる。だめよ、美貴……。彼の目に映る私は私じゃなくて……。
川o・-・)<しかし二人でクレープを食べながら散策しているうちに、それはもう離れられないものになっていた。
私はそう、それをはっきりと自覚していた。この感覚はそうだ。それは……恋……。
川o・∀・)<ねえ、今度はあたしがソフトクリーム買って来てあげる!あ、二段アイスとかの方がいいかな?
(~д~;3||l <え、えっと……う、うん……。
川o・-・)<私はにこやかに微笑むと、ウインクをしてから彼を残してアイスクリーム屋を目指した。
田舎の子だからきっと特殊なアイスは合わないに違いない。私はそんなことを考えて、
バニラとチョコの無難な二段アイスと、抹茶とストロベリーという実験的な二段アイスを購入した。
川o・∀・)β <お待たせー!待ったー?待ったー?待ってなーいー?やっぱり待ったよねー?
ニθ
川o・∀・)β <あれれ……。
ニθ
川o・∀・)β <……。
ニθ
川o・-・)β <私が戻った時、すでにそこに彼の姿はなかった。だけど、それが当然なのかもしれない。
,ニθ 修学旅行でワクワクしながら訪れた原宿で突然ヘンテコな女の子に声をかけられたのだ。
それに自由散策と言っても学ランを着るような修学旅行だ。時間だってあるに違いない。
- 480 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/21(日) 21:10
-
川o・-・)β <でも、でも……。最後にバイバイって、バイバイって一言くらい言わせてくれても……。
ニθ
川o;・-・)β <……。
ニθ
川o;・-・)<そのアイスクリームはとっても甘くて……。そしてどこか懐かしい味がした……。
川o;・-・)<私はそのまま家へと戻り、そのまま眠りについた。全てを忘れるかのように……。
- 481 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/21(日) 21:10
-
川o・-・)<翌朝になり、目覚めた私はシタタカ美貴ちゃんに戻っていた。失意に暮れていても何も始まらない。
逆境をはねのけて利益を見出してこそのシタタカさだ。だが、今回ばかりはやや趣きが違っていた。
川o・-・)<私は事務所へ向かうタクシーの中であることを考えていた。それは藤本美貴が一般人に戻れる可能性。
アイドルでいる限り、私の周りには胡散臭い人間ばかりで、ピュアザハートな男性とは一生巡り合えない。
だけど私が辞めると言って辞めさせてくれるような事務所ではない。事務所との絶対的な契約もある。
芸能界の毒に汚染された私の数々の過ち。それを事務所は全て握り、そして私を守っている。
川o・-・)<きっと私はそこから抜けることはできない。でも、私じゃなければそれはもしかすると……。
川o・-・)<事務所についた私は顔見知りの女性社員を見つけて声をかけた。
川o・-・)<あの、おはようございます。
(´∀` ソリ<あら、紺野さん。どうかしたの?
川o・-・)<実は大切なお話がありまして。
川o・-・)<私は会議室でその女性にそれを伝えた。それは紺野あさ美の引退……。
モーニング娘。を辞めて、ハロープロジェクトを辞めて、芸能界から引退したい……。
わがままかもしれないけど、芸能界ではない普通の社会で自分の新しい可能性を見つけてみたい……。
川o・-・)<その女性はそれをうんうんとうなずきながら聞いてくれた。そして、上に伝えてくれると約束してくれた。
もちろん、この話は紺野あさ美本人は知らない。その点で私は残酷なことをしていると思う。でも……。
川o・-・)<私自身は無理でも、紺野あさ美ならこの世界から抜けることができるかもしれない。
それはある意味で、私から紺野あさ美への、一方的かもしれないけれど確かな恩返しだった。
この顔のおかげで、私はピュアザハートな恋を体験することができたのだから……。
- 482 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/05/21(日) 21:11
-
川o・-・)<それから一週間後、紺野あさ美のモーニング娘。卒業の噂が事務所内に流れていた。
本人も以前から進学を希望していたらしく、それがなかなか言い出せずにいたらしい。
友達が一人減るのは淋しいけれど、それは全て私が仕向けたことだ。そしてそれはうまくいった。
川o・-・)<これで全ては丸く収まった。整形費用はまだまだ十分に残っているし、後は元の顔に戻るだけだ。
さっき小川が会議室から青白い顔をして出てきたが、きっと紺野の卒業話を伝えられたのだろう。
茫然自失といった表情で「加藤紀子加藤紀子」と呟いていたから、かなりショックだったのかもしれない。
川o・-・)<その気持ちもわからないでもないが、でも友達の卒業を祝福してこその友達だろう。
その点で私の気分はとても清々しかった。そして私は軽やかな足取りで形成外科へと向かうのであった。
おわり
- 483 :名無し娘。:2006/05/22(月) 13:13
- ま、麻琴が・・・w
- 484 :名無し娘。:2006/05/22(月) 21:38
- ま、魔物や・・・w
- 485 :名無し娘。:2006/06/21(水) 15:17
- 終わり?
- 486 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/06/21(水) 20:51
- 忙しいんすよ。
いや、暇はあるんだけどやるべきことがいっぱいあって。
おまけに娘。に関して手を広げすぎて連載抱えすぎってな状態なんで。
そんな感じなんで、慌てず焦らず草葉の陰から見守るような感じでいてくださいな。
│ノノハゝ ヒョイッ
│;´▽`)<勝手に読者殺すなよ、おい。
│ ノ
↑
多分ここが草葉
- 487 :名無し娘。:2006/07/26(水) 21:16
- 生きてるよ
- 488 :gmlarv zwvrb:2006/08/06(日) 22:26
- xcvnwypo rufxsyegd nqovg zxlysnw zlpvawnj civotq ynwo
- 489 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:52
-
,.-ー-,、
(ノノノハiヾ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||(‘〜‘川リ < いや〜ん 見ないでよ〜
||(´ヽ´,<l|/ \______________
i\ y'^ア〜~ヽ
i. ヽ__/ヾ ,.. \ ))
ノ . ! ゝ "' ヽ え
γヽ、__j i_,ノ⌒ソ' )) お ね さ ん
i'⌒ヽ_ノl
ヽ ヽ i ス イ ッ
\ ヽ チ
,ゝ ,,) の
/ /i つ
./ ,/! l く り
( ヽ } { か た
`、,,,ッイ_゙-ァ
- 490 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:52
-
(*u_u)<おがわの ゆーうつ、ごちゃいでちゅ。
川;‘〜‘)||<憂ちゃんの妄想上の隣のお姉さんの飯田圭織です。
本日挑戦するのは、小川の憂鬱さん自称五歳と、隣のお姉さんの飯田圭織さん二十五歳です。
それではスイッチを押してもらいましょう。
- 491 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:52
-
(*u_u)<お姉さんスイッチ、『あ』!
カチッ
川;‘〜‘)||<えーと……あ、あえぐ……?
- 492 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:53
-
『あ』――あえぐ
ノノハヽ グヘヘヘヘ
+ (*u∀u) +
(( /つ っノノハヽ + +
i ,ィ⌒川*´〜`)|| + あは〜ん うふ〜ん
(_(__人__,つ 、つ
- 493 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:53
-
(*u∀u)<ハアハア…ハアハア……お、お姉さんスイッチ、『い』!
カチッ
川;‘〜‘)||<い?それじゃあ……い、いく…………。
- 494 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:53
-
『い』――いく
ノノハヽ オレオレオレオレ
+ (*u∀u) +
(( /つ っノノハヽ + +
i ,ィ⌒川*´〜`)|| + あんっ だめ いっちゃう! いっちゃう!
(_(__人__,つ 、つ
- 495 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:53
-
(*u∀u)<ハアハア…ハアハア……お、お姉さんスイッチ……ハアハア、『う』!
カチッ
川;‘〜‘)||<ハアハア……う?……うーんと……埋める?
- 496 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:54
-
『う』――埋める
ノノハヽ ホレホレ ドウシテホシインダ?
+ (*u∀u) +
(( /つ っノノハヽ + +
i ,ィ⌒川*´〜`)|| + う、埋めて!憂ちゃんのオチンチンでカオリのオマ○コを埋めて!
(_(__人__,つ 、つ
- 497 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:54
-
(*u∀u)<グヒヒヒヒ……ハアハア…ハアハア……お姉さんスイッチ……『え』!…ハアハア……。
カチッ
川*´〜`)||<ハアハア……ハアハア……エッチする……エッチするの、憂ちゃんとエッチするの…ハアハア……。
- 498 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:54
-
『え』――エッチする
ノノハヽ ケッ ソンナニ エッチガシタインカ? シタインカ?
+ (*u∀u) +
(( /つ っノノハヽ + +
i ,ィ⌒川*´〜`)|| + う、うん したいの エッチしたかったの ほんとはエッチ大好きなの
(_(__人__,つ 、つ
- 499 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:54
-
(*u∀u)<ハアハア……ハアハア……お、お姉さんスイッチ……ハアハア……ハアハア…『お』!
カチッ
川*´〜`)||<ハアハア……ハアハア……お……犯される……犯されるの、カオリが犯されるの……ハアハア……。
- 500 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:54
-
『お』――犯される
ノノハヽ オラオラ カラダハ ショウジキダナ オイ
+ (*u∀u) +
(( /つ っノノハヽ + +
i ,ィ⌒川*´〜`)|| + いやん やめて〜 犯さないで〜 ああん でもやめないで〜
(_(__人__,つ 、つ
- 501 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:54
-
(*u∀u)<ハアハア……ハアハア……ハアハア……。
川*´〜`)||<ハアハア……ハアハア……ハアハア……ハアハア……。
- 502 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:55
-
それでは憂鬱ちゃん、お姉ちゃんはどうでしたか?
(*u∀u)<おいしくいただきました!
川*´〜`)||<えへへへへ。
たいへんよくできました!
- 503 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/14(月) 20:55
-
精力の限り続く?
- 504 :名無し娘。:2006/08/15(火) 21:31
- 思わず検索しちゃったよ
- 505 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/15(火) 22:36
-
,.-ー-,、
(ノノノハiヾ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||(‘〜‘川リ < えっ? 再放送? 撮り直し?
||(´ヽ´,<l|/ \______________
i\ y'^ア〜~ヽ
i. ヽ__/ヾ ,.. \ ))
ノ . ! ゝ "' ヽ え
γヽ、__j i_,ノ⌒ソ' )) お ね さ ん
i'⌒ヽ_ノl
ヽ ヽ i ス イ ッ
\ ヽ チ
,ゝ ,,) の
/ /i つ
./ ,/! l く り
( ヽ } { か た (再)
`、,,,ッイ_゙-ァ
- 506 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/15(火) 22:37
- >>499-
(*u∀u)<ハアハア……ハアハア……お、お姉さんスイッチ……ハアハア……ハアハア…『お』!
カチッ
川;´〜`)||<………………………………おろす……。
- 507 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/15(火) 22:37
-
『お』――おろす
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::;;;,,,;;;,,,,;;;;;,,,,;;',,;;;';::::::::::::;;;;,,,;;;,,,,;;;;';;;,,,;;;'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;,,;;;,,,;;':::::::::;;;,,,;;,,,;;;;,,,,;;,;;';:::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: _______________::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::/' \:::::::::::::::::::::::::::::;;;,,,,,,,;;;,,,,,,;;;
○ /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::/ \ \:::::,,,,,,,,;;;,,,;;;';;:::;;;,,,,,,,,::::::
;;ミゞ, || /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;/ \ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
;;;ヽミゞ;,;||;/;:::':::;:::':::;:::':ノヽ;:::'::ミゞ`;;:ノ;ミゞ;:::':::;::::;:::/ [産婦人科] \ \: : : : : : :: :: : : : :
";"ミゞ:; ||, ̄| ̄ ̄ ̄ 彡ヽミゞ:ノミゞ;ノ:;ミ;  ̄ ̄ ̄| | ̄
ノミミゞ:; ||, | |ニlニ彡ヽミゞ:ノミミゞ;彡 ミ lニl | lニlニl |
;;ノ彡ミi ,||ゞ, | |___l;彡;;i;ヽミゞ;ソミ;;彡::ノミゞゞ__|゙ | |___l___|゙ |
ノ;ヽミゞ゙||ミ;;ゝ ノミヽミゞ;ノミミノノ;;ii;;;ヽミゞ, | iニニニニiニニニニi
彡|l!:ミゞ||. | |ニl'ノ彡ii;ミミヽミゞ;;彡|l::lニlニl | i :::┌─||;i:::: i | || ニゲナイデヨ
|l! ||. | |___l___| .|l! |l! ";:;|l |___l___|゙ | i ゙ |i:i:i:゙||:| i | || o o ワ,ワカッテルヨ
_|l! _||_.|_________lii:____lii:___|l!゙____|__i___|i:i:i:゙||:|_i.._| ||___λλ_
_|'ll:,__|_|________,|'ll:,__,|!li,____,|ll:,_____________________
==============================================
- 508 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/15(火) 22:37
-
(i|lu_u)<…………。
川i|l´〜`)||<…………。
- 509 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/15(火) 22:37
-
それでは憂鬱ちゃん、お姉ちゃんはどうでしたか?
(i|lu_u)<ごめんなさい……。
川i|l´〜`)||<次は失敗しないでね……。
(i|lu_u)<はい……。
たいへんよくできました!
- 510 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/15(火) 22:37
-
なんじゃこりゃ?
- 511 :名無し娘。:2006/08/16(水) 03:03
- ずっとそのままのあなたでいて
- 512 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:42
-
,.-ー-,、
(ノノノハiヾ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||(‘〜‘川リ < えっ? これ連載だったの?
||(´ヽ´,<l|/ \______________
i\ y'^ア〜~ヽ
i. ヽ__/ヾ ,.. \ ))
ノ . ! ゝ "' ヽ え
γヽ、__j i_,ノ⌒ソ' )) お ね さ ん
i'⌒ヽ_ノl
ヽ ヽ i ス イ ッ
\ ヽ チ
,ゝ ,,) の
/ /i つ
./ ,/! l く り
( ヽ } { か た
`、,,,ッイ_゙-ァ
- 513 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:43
-
(;u_u)<ゆううつです。なんか検索がどうこうってレスがあったので検索してみました。
みんな考えることは同じだったようです。
お姉さんスイッチで「あえぐ」なんて初歩中の初歩なんでしょうか。
川;‘〜‘)||<私はノーマルなので「あえぐ」のが精一杯でした。飯田圭織です。
本日は小川の憂鬱さんと隣のお姉さんの飯田圭織さんの二回目の挑戦です。
それではスイッチを押してもらいましょう。
- 514 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:43
-
(*u_u)<お姉さんスイッチ、『か』!
カチッ
川;‘〜‘)||<えーと……感じる?
- 515 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:43
-
『か』――感じる
ノノハヽ グヘヘヘヘ
+ (*u∀u) +
(( /つ っノノハヽ + +
i ,ィ⌒川*´〜`)|| + あっ すっごい! そこすっごい感じるっ! 感じるっ!
(_(__人__,つ 、つ
- 516 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:43
-
(*u∀u)<ハアハア……お、お姉さんスイッチ、『き』!
カチッ
川*‘〜‘)||<き?それじゃあ……気持ちよくなる?
- 517 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:43
-
『き』――気持ちよくなる
ノノハヽ オレオレオレオレ
+ (*u∀u) +
(( /つ っノノハヽ + +
i ,ィ⌒川*´〜`)|| + あはんっ 気持ちいいっ! 気持ちいいのっ!
(_(__人__,つ 、つ
- 518 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:43
-
(*u∀u)<ハアハア…ハアハア……お、お姉さんスイッチ……『く』!
カチッ
川*´〜`)||<ハアハア……うーんと……苦しむ?
- 519 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:43
-
『く』――苦しむ
ノノハヽ オラオラ ヤスマセナイゼ
+ (*u∀u) +
(( /つ っノノハヽ + +
i ,ィ⌒川;´〜`)|| + だめっ おねがいっ もう限界なのっ やめてっ あはっ
(_(__人__,つ 、つ
- 520 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:43
-
(*u∀u)<グヒヒヒヒ……ハアハア…ハアハア……お姉さんスイッチ……『け』!…ハアハア……。
カチッ
川;´〜`)||<ハアハア……ハアハア……ハアハア……痙攣する……もうだめ……これ以上やったら痙攣しちゃう……。
- 521 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:44
-
『け』――痙攣する
ノノハヽ ナアオイ イッタンカ? イッタンカ? ナカガ ピクピクシテルゼ?
+ (*u∀u) w
ww /つ っノノハヽ w w
w i ,ィ⌒川;´〜`)|| w んぐっ はむっ むぐっ
(_(__人__,つ 、つ
- 522 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:44
-
(*u∀u)<ハアハア……ハアハア……お、お姉さんスイッチ……ハアハア……ハアハア…『こ』!
カチッ
川;´〜`)||<………………………………困る……。
- 523 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:44
-
『こ』――困る
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::;;;,,,;;;,,,,;;;;;,,,,;;',,;;;';::::::::::::;;;;,,,;;;,,,,;;;;';;;,,,;;;'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;,,;;;,,,;;':::::::::;;;,,,;;,,,;;;;,,,,;;,;;';:::::::::::::::::::::::::
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○ /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::/ \ \:::::,,,,,,,,;;;,,,;;;';;:::;;;,,,,,,,,::::::
;;ミゞ, || /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;/ \ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
;;;ヽミゞ;,;||;/;:::':::;:::':::;:::':ノヽ;:::'::ミゞ`;;:ノ;ミゞ;:::':::;::::;:::/ [産婦人科] \ \: : : : : : :: :: : : : :
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ノミミゞ:; ||, | |ニlニ彡ヽミゞ:ノミミゞ;彡 ミ lニl | lニlニl |
;;ノ彡ミi ,||ゞ, | |___l;彡;;i;ヽミゞ;ソミ;;彡::ノミゞゞ__|゙ | |___l___|゙ |
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彡|l!:ミゞ||. | |ニl'ノ彡ii;ミミヽミゞ;;彡|l::lニlニl | i :::┌─||;i:::: i | || ドウスンノヨ
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_|'ll:,__|_|________,|'ll:,__,|!li,____,|ll:,_____________________
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- 524 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:44
-
(i|lu_u)<…………。
川i|l´〜`)||<…………。
- 525 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:44
-
それでは憂鬱ちゃん、お姉ちゃんはどうでしたか?
(i|lu_u)<ごめんなさい……。
川i|l´〜`)||<失敗しないって言ってたのに……。
(i|lu_u)<次は……なんとか……。
うーん、もう少しがんばりましょう!
- 526 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/16(水) 20:44
-
なんじゃこりゃ?
- 527 :名無し娘。:2006/08/16(水) 21:19
- 実にすがすがしい
夏にぴったりだな
- 528 :名無し娘。:2006/08/19(土) 03:20
- いくとこまでいって一周して帰ってきてまたいっちゃった
みたいなw
- 529 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:49
-
,.-ー-,、
(ノノノハiヾ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||(‘〜‘川リ < えっ? まだ続けるつもり?
||(´ヽ´,<l|/ \______________
i\ y'^ア〜~ヽ
i. ヽ__/ヾ ,.. \ ))
ノ . ! ゝ "' ヽ え
γヽ、__j i_,ノ⌒ソ' )) お ね さ ん
i'⌒ヽ_ノl
ヽ ヽ i ス イ ッ
\ ヽ チ
,ゝ ,,) の
/ /i つ
./ ,/! l く り
( ヽ } { か た
`、,,,ッイ_゙-ァ
- 530 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:50
-
(;u_u)<ちゃんとしてるのに、なんでこうなるんでしょうか。ゆううつです。
川;‘〜‘)||<淫乱みたいに思われるのはかなり心外です。飯田圭織です。
本日は小川の憂鬱さんと隣のお姉さんの飯田圭織さんの三回目の挑戦です。
それではスイッチを押してもらいましょう。
- 531 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:50
-
(*u_u)<お姉さんスイッチ、『さ』!
カチッ
川 ‘〜‘)||<えーと……捧げる……じゃなくて、挿される?
- 532 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:50
-
『さ』――挿される
ノノハヽ グヘヘヘヘ
+ (*u∀u) +
(( i! / つ ノノノハヽ + +
i! i' ,ィ⌒川*´〜`)|| + あっ いやん そこは あはっ
(_(__人__,つ 、つ
- 533 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:50
-
(*u∀u)<ハアハア……お、お姉さんスイッチ、『し』!
カチッ
川*‘〜‘)||<し?それじゃあ……締めつける、かな?
- 534 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:50
-
『し』――締めつける
ノソハヽ クッ コレハナカナカノ メイキダナ
(u∀u *)
ノンハヽ と__, ヽi!
川*´〜`)∩(⌒⊃)i! )) あはん それほどでも むふっ あはん
(二ヽ -"__,ノ(_つ
- 535 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:50
-
(*u∀u)<ハアハア…ハアハア……お、お姉さんスイッチ……『す』!
カチッ
川*´〜`)||<ハアハア……す、吸う!
- 536 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:50
-
『す』――吸う
ノソハヽ___. ケッ ケッコウ ウマイジャナイカ
(u∀u* ) / ||
ノソハヽ ⊂)./:::||
川川川‘)''i ̄,,,,,,/|| むむっ むもっ むももっ
/ つ|| ̄ ̄''''||
_( y ,,)  ̄ ̄ ̄
とて⌒'/
- 537 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:51
-
(*u∀u)<グヒヒヒヒ……お姉さんスイッチ……『せ』!
カチッ
川;´〜`)||<ハアハア……ハアハア……攻められる?責められる?
- 538 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:51
-
『せ』――せめられる
ノノハヽ ゲヘヘヘ ゴシメイノ オチンポチャン デスヨー
+ (*u∀u) +
(( i! / つ ノノノハヽ + +
i! i' ,ィ⌒川*´〜`)|| + あん そうっ おちんぽちゃんで せめて〜 あふん もっと〜
(_(__人__,つ 、つ
- 539 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:51
-
(*u∀u)<ハアハア……ハアハア……お、お姉さんスイッチ……ハアハア……『そ』!
カチッ
川;´〜`)||<………………………………相談する……。
- 540 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:51
-
『そ』――相談する
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::;;;,,,;;;,,,,;;;;;,,,,;;',,;;;';::::::::::::;;;;,,,;;;,,,,;;;;';;;,,,;;;'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;,,;;;,,,;;':::::::::;;;,,,;;,,,;;;;,,,,;;,;;';:::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: _______________::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::/' \:::::::::::::::::::::::::::::;;;,,,,,,,;;;,,,,,,;;;
○ /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::/ \ \:::::,,,,,,,,;;;,,,;;;';;:::;;;,,,,,,,,::::::
;;ミゞ, || /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;/ \ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
;;;ヽミゞ;,;||;/;:::':::;:::':::;:::':ノヽ;:::'::ミゞ`;;:ノ;ミゞ;:::':::;::::;:::/ [産婦人科] \ \: : : : : : :: :: : : : :
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彡|l!:ミゞ||. | |ニl'ノ彡ii;ミミヽミゞ;;彡|l::lニlニl | i :::┌─||;i:::: i | || コウスルヨリホカニ…
|l! ||. | |___l___| .|l! |l! ";:;|l |___l___|゙ | i ゙ |i:i:i:゙||:| i | || o o ソ,ソウダケド…
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_|'ll:,__|_|________,|'ll:,__,|!li,____,|ll:,_____________________
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- 541 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:51
-
(i|lu_u)<…………。
川i|l´〜`)||<…………。
- 542 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:51
-
それでは憂鬱ちゃん、お姉ちゃんはどうでしたか?
(i|lu_u)<相性抜群でした……。いろんな意味で…………。
川i|l´〜`)||<私もそう思います……。いろんな意味で……。
(i|lu_u)<ちゃんとしてるんですけどね…………。
うーん、次からは基礎体温をつけましょう!
- 543 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/21(月) 22:52
- ガビーーーン
- 544 :qfhwsymb csnjxdfwa:2006/08/22(火) 10:16
- wcpzbhm mewra fjybwa agqrbl ieja hpandbc fktwe
- 545 :名無し娘。:2006/08/22(火) 21:51
- お姉さんスイッチ落ちてないかな・・・
- 546 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:35
-
,.-ー-,、
(ノノノハiヾ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||(‘〜‘川リ < うそっ なんでレスがつくのよ
||(´ヽ´,<l|/ \______________
i\ y'^ア〜~ヽ
i. ヽ__/ヾ ,.. \ ))
ノ . ! ゝ "' ヽ え
γヽ、__j i_,ノ⌒ソ' )) お ね さ ん
i'⌒ヽ_ノl
ヽ ヽ i ス イ ッ
\ ヽ チ
,ゝ ,,) の
/ /i つ
./ ,/! l く り
( ヽ } { か た
`、,,,ッイ_゙-ァ
- 547 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:36
-
(;u_u)<今日は本番は自粛します。ちゃんとしてたはずなんですけどね。ゆううつです。
川;‘〜‘)||<なんでなんでしょうね。飯田圭織です。
本日は小川の憂鬱さんと隣のお姉さんの飯田圭織さんの四回目の挑戦です。
それではスイッチを押してもらいましょう。
- 548 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:36
-
( u_u)<お姉さんスイッチ、『た』!
カチッ
川 ‘〜‘)||<えーと……タマキンを舐める。下手だけどごめんね?
- 549 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:36
-
『た』――タマキンを舐める
ノソハヽ___. ウホホッ ナントモイエヌ ムズガユサ
(u_u* ) / ||
ノソハヽ ⊂)./:::||
川川川‘)''i ̄,,,,,,/|| れろれろ 気持ちいい? れろれろ
/ つ|| ̄ ̄''''||
_( y ,,)  ̄ ̄ ̄
とて⌒'/
- 550 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:36
-
(*u_u)<お姉さんスイッチ、『ち』!
カチッ
川*‘〜‘)||<ち?それじゃあ……チンポを舐める、かな?
- 551 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:36
-
『ち』――チンポを舐める
ノソハヽ___. ソウソウ ソノカリノブブンヲ
(u_u* ) / ||
ノソハヽ ⊂)./:::||
川川川‘)''i ̄,,,,,,/|| れろれろ れろれろ これでいい? れろれろ
/ つ|| ̄ ̄''''||
_( y ,,)  ̄ ̄ ̄
とて⌒'/
- 552 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:36
-
(*u∀u)<お、お姉さんスイッチ……『つ』!
カチッ
川*´〜`)||<……つ、ついでにお尻の穴も舐める!
- 553 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:37
-
『つ』――ついでにお尻の穴も舐める
れろれろ おいちい
ノノノハヽ ノノハヽ コッ コチョバユイヨー
,ィ⌒川*´〜イ⌒(*u∀u)
(__人__,つ 、(__人__,つ 、つ
- 554 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:37
-
(*u∀u)<お姉さんスイッチ……『て』!
カチッ
川*´〜`)||<エヘヘヘヘ……手で抜いてあげるね!
- 555 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:37
-
『手』――手で抜いてあげる
ノソハヽ___. ナ ナア カオニ…
(u∀u* ) / ||
ノソハヽ ⊂)./:::||
川川*´)ni! i ̄,,,,/|| それはダ〜メ! シコシコ シコシコ
/ づi! ̄ ̄'''!||
_( y ,,)  ̄ ̄ ̄
とて⌒'/
- 556 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:37
-
(*u∀u)<お、お姉さんスイッチ……『と』!
カチッ
川;´〜`)||<………………………………戸惑う……。
- 557 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:37
-
『と』――戸惑う
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: _______________::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::/' \:::::::::::::::::::::::::::::;;;,,,,,,,;;;,,,,,,;;;
○ /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::/ \ \:::::,,,,,,,,;;;,,,;;;';;:::;;;,,,,,,,,::::::
;;ミゞ, || /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;/ \ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
;;;ヽミゞ;,;||;/;:::':::;:::':::;:::':ノヽ;:::'::ミゞ`;;:ノ;ミゞ;:::':::;::::;:::/ [産婦人科] \ \: : : : : : :: :: : : : :
";"ミゞ:; ||, ̄| ̄ ̄ ̄ 彡ヽミゞ:ノミゞ;ノ:;ミ;  ̄ ̄ ̄| | ̄
ノミミゞ:; ||, | |ニlニ彡ヽミゞ:ノミミゞ;彡 ミ lニl | lニlニl |
;;ノ彡ミi ,||ゞ, | |___l;彡;;i;ヽミゞ;ソミ;;彡::ノミゞゞ__|゙ | |___l___|゙ |
ノ;ヽミゞ゙||ミ;;ゝ ノミヽミゞ;ノミミノノ;;ii;;;ヽミゞ, | iニニニニiニニニニi
彡|l!:ミゞ||. | |ニl'ノ彡ii;ミミヽミゞ;;彡|l::lニlニl | i :::┌─||;i:::: i | || ナンデヨ…
|l! ||. | |___l___| .|l! |l! ";:;|l |___l___|゙ | i ゙ |i:i:i:゙||:| i | || o o ナンデダロナ…
_|l! _||_.|_________lii:____lii:___|l!゙____|__i___|i:i:i:゙||:|_i.._| ||___λλ_
_|'ll:,__|_|________,|'ll:,__,|!li,____,|ll:,_____________________
==============================================
- 558 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:37
-
(i|lu_u)<…………。
川i|l´〜`)||<…………。
- 559 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:37
-
それでは憂鬱ちゃん、お姉さんはどうでしたか?
(i|lu_u)<たくさんサービスしてくれました……。ええ、サービスはしてくれましたよ……。
川i|l´〜`)||<サービスは頑張りました……。でもサービスだけだったんですけど……。
(i|lu_u)<なんでこうなるんでしょうか。もうわけがわかりません……。
うーん、お姉さんの体質に問題あり?
- 560 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/22(火) 22:38
- アリエネーーーーー
- 561 :名無し娘。:2006/08/23(水) 21:42
- た … たたきつける
ち … ちゃんと言う
つ … 突き上げる
て … TAKE 3
と … 「途中でやめておけばこんなことには・・・」
- 562 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:27
-
,.-ー-,、
(ノノノハiヾ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||(‘〜‘川リ < 意外と需要があるのかしら?
||(´ヽ´,<l|/ \______________
i\ y'^ア〜~ヽ
i. ヽ__/ヾ ,.. \ ))
ノ . ! ゝ "' ヽ え
γヽ、__j i_,ノ⌒ソ' )) お ね さ ん
i'⌒ヽ_ノl
ヽ ヽ i ス イ ッ
\ ヽ チ
,ゝ ,,) の
/ /i つ
./ ,/! l く り
( ヽ } { か た
`、,,,ッイ_゙-ァ
- 563 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:27
-
(;u_u)<お姉さんを大切にしたいので、今日はやめときます。楽しみにしてた皆さん、ごめんなさい。
川;‘〜‘)||<あら、そんなに責任感じなくてもいいのよ?憂ちゃんはちゃんとしてくれてたんだし。
(;u_u)<でもどうやってもああなっちゃうんで……。これ以上お姉さんに負担は……。
川*‘〜‘)||<憂ちゃんって優しいのね。今日は私、頑張っちゃってもいいわよ!
(;u_u)<で、でも……。
川*‘〜‘)||<大丈夫よ。基礎体温もつけてるし、避妊もちゃんとしてるんだから!ね?ね?
(;u_u)<は、はい……。
本日は小川の憂鬱さんと隣のお姉さんの飯田圭織さんの五回目の挑戦です。
それではスイッチを押してもらいましょう。
- 564 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:27
-
(;u_u)<お姉さんスイッチ、『な』!
カチッ
川 ‘〜‘)||<えーと……舐める。最初だからね。
- 565 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:27
-
『な』――舐める
ノソハヽ___. ナア ホントニイイノカ? ダッテ ゼンカイハコレデ
(u_u; ) / ||
ノソハヽ ⊂)./:::||
川川川‘)''i ̄,,,,,,/|| れろれろ これくらいは平気よ れろれろ
/ つ|| ̄ ̄''''||
_( y ,,)  ̄ ̄ ̄
とて⌒'/
- 566 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:27
-
( u_u)<お姉さんスイッチ、『に』!
カチッ
川*‘〜‘)||<に?それじゃあ……煮えたぎる、かな?
- 567 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:27
-
『に』――煮えたぎる
ノハヽ アア シアワセナノニ ナゼ フアンナンダ
+ (;u_u) +
(( i! / つ ノノノハヽ + +
i! i' ,ィ⌒川*´〜`)|| + あんっ あそこが煮えたぎってるよぉん あついよぉん
(_(__人__,つ 、つ
- 568 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:28
-
(*u_u)<お、お姉さんスイッチ……『ぬ』!
カチッ
川*´〜`)||<……ぬ……濡れる?
- 569 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:28
-
『ぬ』――濡れる
ノハヽ スッゴイ ヌレテルヨ キモチイイノ?
(u_u*)
ノンハヽ と__, ヽi!
川*´〜`)∩(⌒⊃)i! )) うん あはん すっごい すっごい気持ちいいいの あはん
(二ヽ -"__,ノ(_つ
- 570 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:28
-
(*u_u)<お姉さんスイッチ……『ね』!
カチッ
川*´〜`)||<まだ二人とも逝ってないけど、寝る。……これなら大丈夫よね?
- 571 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:28
-
『ね』――寝る
ノンハヽ _ノハヽ_ ねえねえ 朝までずっと手 繋いでてくれる?
| ̄川*‘〜‘)(u_u*)|
|\⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒\ イイケド オレ ネゾウ ワルイヨ?
| \ \
\ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒|
\..|___________.|
- 572 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:28
-
(*u_u)<お姉さんスイッチ……『の』!
カチッ
川;´〜`)||<………………………………呪う……。
- 573 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:28
-
『の』――呪う
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○ /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::/ \ \:::::,,,,,,,,;;;,,,;;;';;:::;;;,,,,,,,,::::::
;;ミゞ, || /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;/ \ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
;;;ヽミゞ;,;||;/;:::':::;:::':::;:::':ノヽ;:::'::ミゞ`;;:ノ;ミゞ;:::':::;::::;:::/ [産婦人科] \ \: : : : : : :: :: : : : :
";"ミゞ:; ||, ̄| ̄ ̄ ̄ 彡ヽミゞ:ノミゞ;ノ:;ミ;  ̄ ̄ ̄| | ̄
ノミミゞ:; ||, | |ニlニ彡ヽミゞ:ノミミゞ;彡 ミ lニl | lニlニl |
;;ノ彡ミi ,||ゞ, | |___l;彡;;i;ヽミゞ;ソミ;;彡::ノミゞゞ__|゙ | |___l___|゙ |
ノ;ヽミゞ゙||ミ;;ゝ ノミヽミゞ;ノミミノノ;;ii;;;ヽミゞ, | iニニニニiニニニニi
彡|l!:ミゞ||. | |ニl'ノ彡ii;ミミヽミゞ;;彡|l::lニlニl | i :::┌─||;i:::: i | || ナンデナノヨ! ドウシテナノヨ!
|l! ||. | |___l___| .|l! |l! ";:;|l |___l___|゙ | i ゙ |i:i:i:゙||:| i | || o o モウ テンヲ ノロウシカ
_|l! _||_.|_________lii:____lii:___|l!゙____|__i___|i:i:i:゙||:|_i.._| ||___λλ_
_|'ll:,__|_|________,|'ll:,__,|!li,____,|ll:,_____________________
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- 574 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:29
-
(i|lu_u)<…………。
川i|l´〜`)||<…………。
- 575 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:29
-
それでは憂鬱ちゃん、お姉さんはどうでしたか?
(i|lu_u)<お姉さんは大好きです。でも……。
川i|l´〜`)||<私も憂ちゃんは大好きです。だけど……。
(i|lu_u)<俺たち、もう会わない方がいいかもしれません……。
川i|;´〜`)||<悲しいけど、そうするしか……。
うーん、いつしか二人の間に愛情が?そして破局??
- 576 :軍艦ランチ5 ◆ApwLGUN5/6 :2006/08/23(水) 22:29
- なんだかなあ
- 577 :名無し娘。:2006/08/23(水) 23:13
- 阿藤快?
- 578 :みゅん8 ◆KVQrt4jLmo :2006/08/24(木) 23:29
- <⌒.ン⌒'丶
ノ〆ノノハヽ i
( μ ’ヮ ’μノ <ゆあまいごーごーいつもすぐそばにある
/〜/::::::ノハ;.ヽ 〜、ノ⌒ヽ
-≡三 / /::::::ノ_)__)::.ヽ / /
/ ,―、 /
〜〜〜〜〜〜、ノ◎)ノ
- 579 :名無し娘。:2006/10/07(土) 22:14
- ,.-ー-,、
(ノノノハiヾ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||(‘〜‘川リ < へそのごま、とれるかしら?
||(´ヽ´,<l|/ \______________
i\ y'^ア〜~ヽ
i. ヽ__/ヾ ,.. \ ))
ノ . ! ゝ "' ヽ
γヽ、__j i_,ノ⌒ソ' ))
i'⌒ヽ_ノl
ヽ ヽ i
\ ヽ
,ゝ ,,)
/ /i
./ ,/! l
( ヽ } {
`、,,,ッイ_゙-ァ
- 580 :名無し娘。:2006/10/08(日) 01:31
- おう!
- 581 :◆ApwLGUN5/6 :2006/12/19(火) 22:25
-
『新人クレーマー!光井愛佳くん』
- 582 :◆ApwLGUN5/6 :2006/12/19(火) 22:25
-
〃〃ヾヾ
州メ´┴`)ノ目<あ、NHKさん?お宅のアナウンサーさあ、さっき税調会長ってとこ、噛んだよね?
いや、噛むのはいいんだけど、言い直さなかったよね?よね?よね?よね?
駄目だよねえ。噛んだって気づいていながらしらばっくれる、そういうの一番駄目だよねえ。
こっちもさあ、遊びで見てるわけじゃないんだから。そこんとこ理解してくれないと。
まあ真摯に受け止めるなら今日はそれでいいけど。これからは気をつけてよ?わかった?
ガチャン
ノンノハヽ
( ;´ Д `)<ク、クレーマーだ!それも新人じゃない、プロのクレーマーだ!
- 583 :◆ApwLGUN5/6 :2006/12/19(火) 22:25
-
〃〃ヾヾ
州メ´┴`)ノ目<あ、朝日新聞さん?あのさあ、今日の三面だけど。そうそう朝刊だよ、滋賀版の。
高嶺の花の「ね」のとこをさ、根っ子の「ね」って書いたでしょ。そう、三面の下の囲みんとこ。
あれさあ、正しくは「みね」だよねえ。根っ子は借字でしょ?はい?借字でも間違いではない?
あんたとこさあ、いつもそういうけど、それは当用漢字時代に適当に当てはめたもんでしょ?
当用漢字が漢字廃止に向けた政策だったってわかってるよね?わかってる?わかってない?
わかってて使ってるの?ほんっと困るんだよねえ、そういういい加減なことしてくれるとさあ。
まあ社内会議で検討するなら今日はそれで許すけど。でもこれからは気をつけてよ?わかった?
ガチャン
ノンノハヽ
( ;´ Д `)<こ、子供とは思えぬ目のつけどころ!どう見ても、只者ではない!
- 584 :◆ApwLGUN5/6 :2006/12/19(火) 22:25
-
〃〃ヾヾ
州メ´┴`)ノ目<あ、飛天堂出版さん?『月刊奥州探訪』の編集部お願いしたいんだけど。繋いでくれる?
もしもし、月刊奥州探訪さん?あのさあ、今月号の65ページの記事なんだけど、
中段に白抜きで「こじゃれた店」ってあるよね?そうそう、お店紹介の小見出しんとこ。
これさあ、ちょっとおしゃれな店って意味で使ってるけど、間違いだって前にも言ったよね?
「こじゃれた」は「おしゃれ」じゃなくて動詞「じゃれる」に接頭語「小」がついた形だからさあ、
ちょっとふざけた店とかって意味でしょ。よくある間違いだけど、二度目は駄目だよね?
これ書いたの誰?ああ、また柴田さんなの。お宅さあ、よくそんな人雇い続けるよねえ。
どうせ外部に依頼するんだったらもっとマシな人を選ばないと。どうせ最近マンネリなんだし。
まあ三度目はないと思うから、これで切るけど、今度間違えたら買わないからね?わかった?
ガチャン
ノンノハヽ
( ;´ Д `)<ざ、雑誌のチョイスが子供とは思えない!もはや熟練の域だ!
- 585 :◆ApwLGUN5/6 :2006/12/19(火) 22:26
- これは続かない
- 586 :zbkcli vxoyjrlbw:2006/12/23(土) 13:49
- ehcu pvyb kzbai fbkhauitc exdchiqv dhnjgumfr kryliu
- 587 :◆ApwLGUN5/6 :2006/12/23(土) 23:49
-
■狩狩を知ってしまった全ての人へ捧ぐ三十三の公開質問’06
1.お名前ゎ?名無しの方は名無しで結構です
軍艦ランチ5。
2.そんな自分にキャッチコピーをつけてください
冴えない男〜自称B級ネタ書き。
3.最近どうよ?
50型や60型の薄型テレビが並ぶ家電売り場でようやく21世紀を感じてます。
- 588 :◆ApwLGUN5/6 :2006/12/23(土) 23:50
-
■今のあなたのありのままの姿を答えてください
4.パソコンの壁紙はどんなですか?
なし(黒色)。アクティブにすれば飯田圭織。
Janeの背景なら右下に福田明日香(キャプ画の切り抜き)。少し前は中澤裕子(振り向き姿)。
5.手の届く所にある物を3つ挙げてください
文庫の山。新書の山。辞書の山。
6.ブラウザのお気に入りに入っているサイト(非ブログ)を3つ挙げてください
ニコリ。ttp://www.nikoli.com/ja/
無料分で遊ぶ。「スリリン」「ぬりかべ」は上級。「美術館」「へやわけ」はもう一息で上級。
「数独」など数字関連は嫌い。「ましゅ」「ヤジリン」「天体ショー」あたりがあれば入会する。
ウルトラマンメビウス。ttp://hicbc.com/tv/mebius/
メビウスを見始めたのは秋からなので実は新参GUYS。これまでの全予告ムービーが見られる。
U.S.S.Kyushu。ttp://www.usskyushu.com/
スタートレック全シリーズのエピソードガイド。ただし、ENTは最近見てない。
7.ブラウザのお気に入りに入っているブログを3つ挙げてください
ブログは基本的に見ない。入ってる(=残ってる)とすれば殿下・二階堂・櫻井よしこブログくらい。
8.何でもいいのでハマっているものを挙げてください
池波正太郎。
樋口有介。(ただし青春物ではなく、キザでニヒルで冴えない主人公が出てくる探偵物のみ)
コノミ隊員。
- 589 :◆ApwLGUN5/6 :2006/12/23(土) 23:50
-
■あなたの脳内について答えてください
9.どんな状況で妄想したりネタ考えたりしてますか?
ネタはパソコンに向かっている時。
小説(娘。系以外も含む)は寝る前に脳内で“文章”を書き、しばらくは脳内で保存。
10.つい妄想が進む状況とかありますか?
えっ?妄想ってそもそもが進むものなんじゃ?進まない妄想なんてある?それは妄想って言えるの?
11.この人の頭の中を見てみたい!という人はいますか?
できればハロプロメンバーとそうでない人の両方お願いします
頭の中は本人でないと理解(変換・再現)できないようになってると思うので、見ても意味がないと思う。
理解できるような頭の中であれば自分と全く同じ思考ということになるから、そもそも見る必要がない。
12.「あ〜今脳内麻薬分泌されてるな〜」と思う瞬間はいつですか?
本当に分泌されてる時は「あ〜分泌されてる〜」とか思わないと思う。
せっかく分泌されてるのならもっと別のことを思うべきかと。あるいはそう思うとすれば勘違いかと。
- 590 :◆ApwLGUN5/6 :2006/12/23(土) 23:50
-
■モーニング娘。について思う所を教えてください
13.新メンバー光井愛佳に今後「こうなって欲しい!」というのはありますか?
現役メンバーには興味ないので特にないが、
現状のモーニング娘。を全部ぶっ壊してくれるのなら、それを望む。
14.今のメンバーに今後「こうなって欲しい!」というのはありますか?
全員でも特定のメンバーでも結構です
現役メンバーには興味ないので特にないが、
強いて言えば、過激なまでの貪欲さ・必死さを持って頂点を目指してもらいたい。
15.モーニング娘。で見てみたいキャラはいますか?
フォークギターを背負って大阪城に籠城して歌声と妖術によって徳川軍を悩ませるようなキャラ。
気が動転すると神の啓示やら円周率やらを延々と口走るようなシャーマニズム系のキャラ。
一時間に一度トマトジュースを飲まないと死んでしまうような奇病を持ったキャラ。
人間なのに特殊なプラグで毎日充電しないと声が出なくなるような欠陥を持ったキャラ。
(※これらのキャラは権利フリーです。ネタ書きの方、ハロモニ。劇場の作家の方、ご自由にお使いください)
(※ただし、使用したことを事後報告してくれるとありがたいです)
16.来年モーニング娘。にして欲しい事はありますか?
卒メンヲタを名乗ってる関係上、これ以上余計な卒メンを増やさないでほしい。
- 591 :◆ApwLGUN5/6 :2006/12/23(土) 23:50
-
■ハロープロジェクト全体について思う事を教えてください
17.この人に今後「こうなって欲しい!」というのはありますか?
里田にはアホを極めるか、あるいは猛勉強して東大を目指すかしてほしい。
18.ガッタスどうよ?
知らないけど、なんか今朝CMで見かけた。すぐにチャンネル変えた。
19.今後ハロプロにして欲しい事はありますか?
ハロプロというか事務所にだけど、大相撲で懸賞幕を出せば話題になると思うんだよね。
新曲の宣伝でもいいけど、「モーニング娘。」と書いただけの幕でも、かなり話題になるよ。
現役メンバーの名前だけを書いた幕をずらーっと並べるとか、試しに一度やってみなって。
一本六万円(五本以上は一日のみも可)だし、CMに比べれば断然格安で効果的だと思うんだけど。
20.今年ハロプロで一番印象に残ってる出来事は何ですか?
さあ。出来事というか、今年活動してたんですか?
- 592 :◆ApwLGUN5/6 :2006/12/23(土) 23:50
-
■狩狩について思う所を教えてください
21.正直どうよ?
スレ整理ですっきりしたと思う。吉澤が痩せたような感じ。
22.「もしも○○が××だったら」スレを一つ考えてください
パス。
23.狩狩で印象に残っている一レス、一行、AAはありますか?
レスだとこいつ。
121 名前:名無し娘。 投稿日:2003/12/12(金) 20:14
とりあえず要所要所に小ネタ交えてウケ狙う前にちゃんとオチを考えとけ
あとこいつも。
144 名前:名無し娘。 [Mail:sage] 投稿日:2004/06/29(火) 17:48
三田に言わせりゃ「小学生の作文」。
24.こういう事して欲しい、ってありますか?
細々とでいいので続けてくれるだけでいいです。
- 593 :◆ApwLGUN5/6 :2006/12/23(土) 23:50
-
■“ネタ”について思う所を教えてください
25.書いてる?
自己満足でいいのなら書いてる方だと思う。
26.設定だけ考えて書いてない(書けない、書かない)ネタとかありますか?
小説(娘。系以外を含む)ならかなりある。
ネタは思いついた時点で書き進めるので、設定段階のままというのはない。
ただし、途中まで書いて止まったネタで、かつギコペにまだ残してるものなら二つある。
『ストーブリーグ2004』(※後に2005版として修正したが未公開のまま)
卒メンを含む娘。メンバーを軍艦好みの若手アイドルや女優とトレードしていく物語。
わざわざ所属事務所一覧まで作って2対1だのプラス金銭だのとあれこれ考えたが、自慰すぎて中断。
『保田大王プロジェクツ!モー娘。属性研究所』
ネタ書きの参考にと、保田大王が歴代娘。メンバーの属性を徹底分析。
現状のキャラを廃しての素質分析であり、中澤が妹属性★★★★☆など、大王の冷静な説明が光る。
設定は一応できたがめんどくさくなったので中断。なんとなく『ふにゃレボ』に影響してるかもしれない。
これ以外、設定が固まってなくて中断してるネタは全部消去した。
27.つい読み返してしまうネタはありますか?
最近はない。以前なら自分のネタ。
28.狩狩にエロいネタはそんなに足りてませんか?
自スレ以外はほとんどが「取得すれどもネタ読まず」なので全体の傾向はわからない。
表面上のエロであればそこそこあるんじゃないかな。
- 594 :◆ApwLGUN5/6 :2006/12/23(土) 23:51
-
■もう少しです
29.逆に他のこの質問の回答者に聞いてみたい事はありますか?
ヲタやってて恥ずかしくないですか?w
ネタを書くよりもっと有用なことに時間を費やした方がよくないですか?w
30.ハロプロメンバーに聞いてみたい事はありますか?
全員でも特定のメンバー向けでも結構です
枕営業で辛かったことはありますか?w
枕営業をしてまで芸能界に居続けたいのはどうしてですか?w
31.ここまでの回答を振り返ってみてどうですか?
奴がいる。
32.本当にお疲れ様でした。ラストに行く前に何か一言
全部嘘でした。
33.フリースペースです。自由に書いてください
なんだ嘘か。
- 595 :名無し娘。:2007/01/17(水) 10:34
- 新人クレマーの更新まだ?
- 596 :◆ApwLGUN5/6 :2007/01/22(月) 00:08
-
『新人クレーマー!光井愛佳くん』 第2回
- 597 :◆ApwLGUN5/6 :2007/01/22(月) 00:08
-
〃〃ヾヾ
州メ´┴`)ノ目<あ、NHKさん?今の見てた?もちろん見てたよね?ああそう、なら言いたいことはわかるよね?
で、どう思うよ、さっきの。え?裸?あんたは裸だと見たわけ?ふーん、それは見解の相違だね。
まあ裸であれ衣装であれ、ああいうのはまずいよね。そりゃあんたが驚いたってくらいだもんねえ。
本当ならさあ、東京のNHKにかけるんだけど、そこはほら、NHK全体の責任問題ってことでさ、
日頃お世話になってる滋賀放送局さんにさ、こうやって苦情の電話を入れたってわけよ。そうそう。
あ、後ろで電話鳴り出したね。やっぱり苦情殺到すんじゃないの?電話番、今何人くらいいんの?
ああ、あんた一人。そりゃ大変だねえ。あんたも悪い時に電話番なんかやらされて、運悪いよねえ。
電話の前で紅白見てたら突然裸が映ってこうやって苦情の電話かかってくるんだもん、同情するよ。
とりあえず苦情が入ったってことだけメモッといてよ。あんたも大晦日の夜勤で大変なんだしさ。
まあそれが済んだら後は電話線切っちゃっていいから。なあに、いいのいいの。そんくらいのこと。
あんたが悪いんじゃなくて紅白が悪いんだし、礼はいらねえって。そんじゃ、大変だけどよいお年を。
ガチャン
ノンノハヽ
( ;´ Д `)<こ、これはクレームなのか?それとも視聴者からの応援メッセージなのか?
- 598 :◆ApwLGUN5/6 :2007/01/22(月) 00:08
-
〃〃ヾヾ
州メ´┴`)ノ目<あ、不二家さん?言いたいことわかるよね?そうそう、今回の不祥事についての苦情だよ。
あのさ、社長が謝罪して辞職するってのはいいんだけどさあ、あの人を完全に忘れてるよね?
あの人だよ、あの人。はあ?あんたさあ、不二家に勤めてんなら普通はわかるだろ?
今回一番謝罪しなきゃいけない人だよ。なんでわかんないかなあ。不二家といえばあの人だろ?
ったく、普段謝ってばかりいるくせにこういう時は逃げるわけか。ほんっと不二家は隠蔽体質だな!
ガチャン
ノンノハヽ
( ;´ Д `)<ま、まさかペコちゃんか!ペコちゃんに謝罪させるつもりなのか!
- 599 :◆ApwLGUN5/6 :2007/01/22(月) 00:08
-
〃〃ヾヾ
州メ´┴`)ノ目<あ、NHKさん?今総合でやってる美しい日本語がどうとかって番組。そうそう、それなんだけどさ。
あの解説してるおばちゃんさ、どこぞの短大の教授ってあったけど、どこよ?ああ、そうなの。
駄目だよねえ、あんないい加減な人を使っちゃさあ。それも民放じゃなくて天下のNHKさんがだよ。
え?どこに問題があった?ああそっか、東京の電話センターじゃ見てる余裕なんかないよねえ。
さっきなんだけど、「そんな言葉遣いはとんでもございません」って言ってんの。もう笑っちゃうよね。
ああ、あんたもおかしいと思う?だよねえ。「とんでもない」はそれ全体で一つの言葉だもんねえ。
「もったいない」とか「かたじけない」とかを「もったいございません」とか言うような間違いだよねえ。
まああんたがそれをわかってたってことで、今日のところはNHKのミスじゃないってことにしとくわ。
ガチャン
ノンノハヽ
( ;´ Д `)<この子はクレーマーなのか?それともただのNHK大好きっ子なのか?
- 600 :◆ApwLGUN5/6 :2007/01/22(月) 00:09
-
〃〃ヾヾ
州メ´┴`)ノ目<あ、NHKさん?美しい日本語がどうのって番組なんだけど。ああ、さっきの人。なら話が早いわ。
例のおばちゃんがね、「のたまわったという言葉はございません」って解説したのはいいんだけど、
「正しくはのたまったです」なんてのたもーたわけ。もちろんどこが間違いかはわかるよね?
え?ちょっとわからない?まあ誰しも完璧な人間はいないけどさ、そこはわかってくれないと困るよね。
あのね、「のたまった」なんて言葉はないし、そもそも現在形でも「のたまう」なんて言葉はないの。
あれは文語だから「の・た・ま・う」と書いて「のたもー」って発音するわけ。要は旧仮名(遣い)なわけよ。
だから、その「のたもー」の過去形は文字で書けば「の・た・ま・う・た」になるし、発音するとなれば、
「のたもーた」になるわけ。まあ戦後の文部省の表記画定に含まれてなかったせいもあるんだろうけど、
こういう原理をわかってないってのは天下のNHKとしては問題じゃないの?ああ、あんたも理解した?
まあまだ二十分くらいあるみたいだから、番組中に訂正しといた方がいいんじゃないかな。
世の中には言葉にうるさい人間も多いし、特にこういう番組は格好の餌食になるからね。それじゃ。
ガチャン
ノンノハヽ
( ;´ Д `)<たしかに、言葉にうるさい人間の格好の餌食になってる……。
- 601 :◆ApwLGUN5/6 :2007/01/22(月) 00:09
- こんな理屈っぽい新メンバーは嫌だな
- 602 :◆ApwLGUN5/6 :2007/01/26(金) 20:56
-
保田圭≪似ている有名人グラフ≫
- 603 :◆ApwLGUN5/6 :2007/01/26(金) 20:56
-
(美化)
雰囲気
↑
│
│ 高樹千佳子
│
│ 蛯原友里
南野陽子 │
│ 高木綾子(フルート奏者)
乙葉 |
│ 内山理名
│ 高橋香波
│
瀬戸朝香 │ 大江麻理子
ホクロ←────────―───――─ 保田圭 ─―────――─────────→輪郭
│ 堀田ゆい夏
│
│ 小池栄子
│
│ 安倍麻美
桐原まどか(KTS) │
│
│ 恩田美栄
│ 広瀬香美
│
│ 田畑智子
↓
雰囲気
(劣化)
- 604 :◆ApwLGUN5/6 :2007/01/26(金) 20:56
- ググッたりして適当に作ったので、どんどん(勝手に)修正・追加してください。情報提供・批評だけでもOK。
ちなみに美化・劣化は三方向だとバランスが悪いので分割しただけで、決して美醜の度合(上下)ではない。
- 605 :名無し娘。:2007/01/26(金) 22:35
- 安倍麻美の名前に新鮮な驚きを感じつつも納得
- 606 :名無し娘。:2007/01/27(土) 12:25
- クレーマーワロタ
- 607 :名無し娘。:2007/01/27(土) 12:58
- これってガキさんや高橋でもできそうだな
- 608 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/08(木) 21:54
-
『新人クレーマー!光井愛佳くん』 第3回
- 609 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/08(木) 21:55
-
〃〃ヾヾ
州メ´┴`)ノ目<あ、もしもし関西テレビさん?あのさあ、お宅、なんか今問題になってるでしょ。なんだっけ。
ああそうそう、納豆ダイエットね。その納豆ダイエットなんだけどさあ、納豆は悪くないよね?
あれ、なにその沈黙。えーと、質問の意味わかんないかな?だから、納豆は悪くないよね?
いや、だから納豆関係者とかじゃなくて。だからご迷惑おかけしたとかそんなんじゃなくて。
だからさあ、わかんないかなあ。そのまんま受け取ってよ。納豆は悪くないよねって訊いてんのよ。
だからあたしゃ納豆関係者じゃないし、あたしゃ納豆でもないし、ただどっちかって訊いてんの。
はあ?冷やかし?あんた今、冷やかしって言った?てめえ視聴者に対してなんだその言い草は!
こっちは納豆のためを思って納豆の汚名を挽回するためにこうやって電話してんじゃねえか!
それを冷やかしとはなんだこら!苦情じゃなくてお宅に提案をするつもりで電話してやってんだぞ!
ただ納豆は悪くありません(むしろ粘り強くていい子です)ってテロップ流したらどうかって話だよ!
もういいよ!結局関テレは玉子焼きと桜乙女カット(はなわ登場)の頃から変わってねえな!
ガチャン
ノンノハヽ
( ;´ Д `)<い、意味がわからない……。納豆が悪いとか悪くないとか、そりゃ訊かれても困るよね……。
- 610 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/08(木) 21:55
-
〃〃ヾヾ
州メ´┴`)ノ目<あ、もしもし、朝日新聞さん?今朝のコラムで日本語のコーナーあったよね?わかる?
そうそう、それなんだけど。あのさあ、汚名挽回は間違いで汚名は返上するものってあるよね?
そこなんだけどさあ、それよく聞く言葉だから正しいように聞こえるんだけど、間違ってるよね?
ああ、あんたわかんない?えっと、近くに誰か学のある人いる?学歴じゃなくて、学のある人だよ。
いない?じゃああんたに説明するけどさ、あんたちゃんとメモっててよ?これ大事なことなんだから。
えっとね、汚名挽回って四字熟語としては灰色なんだけど、あ、ここで灰色って言ったのはさ。
名誉挽回・汚名返上っていうセットの四字熟語があるじゃん。それを踏まえて灰色って言ったの。
でね、確かにその二つを並べると、汚名返上であって汚名挽回ではないってことになるんだけど。
でもね、それは汚名は返上するものっていうこととイコールではないわけ。ここ重要なんだけどさ。
あのね、挽回するって言葉はさあ、劣勢を挽回するとか、衰勢を挽回するってのが通常なのよ。
つまりマイナスをプラスにかえるってのが挽回の本義であって、汚名ってのはマイナスなわけよ。
ああ、名誉を挽回するって言葉ももちろんあるよ。でもそれはね、たった一つだけの例外なの。
ある人がね、新聞や雑誌や書籍を全部調べて、挽回するって言葉をピックアップしたんだけど、
挽回するって言葉がプラスの意味を受けている例はね、名誉を挽回するってのただ一つなわけ。
だからさあ、名誉挽回という言葉の方がむしろ特殊な例であってさ、別に汚名を挽回してもいいわけ。
と言うかむしろ汚名はどんどん挽回するべきで、それが本来の正しい用語なんだけど。
名誉挽回って四字熟語ができてさ、汚名返上って四字熟語とセットになったっちゃじゃない。
それ以来ね、なんか汚名挽回は間違いっていう風潮がさ、生まれちゃったっていうことなわけ。
だからね、汚名は返上してもいいけど、別に挽回してもいいし、むしろ挽回すべきなんだよね。
ということだからさ、来週のコラムでそのこと触れといてよ。汚名を挽回するいいチャンスじゃない?
ガチャン
ノンノハヽ
( ;´ Д `)<そう言えばさっきの関テレの時、汚名を挽回するって使ってたな……日常でも実践してるわけだ……。
- 611 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/08(木) 21:55
-
〃〃ヾヾ
州メ´┴`)ノ目<あ、もしもし矢追純一さん?あのさあ、関西テレビが大変なことになってるの知ってる?
ああ、そりゃ知ってるよね。世界のドクトル矢追だもんね。でさ、そのドクトルに質問があるんだけど。
オケー?あのさ、あんたの番組は多分大丈夫だと思うけど、一応確認のためにさ、訊くんだけど。
あのね、あんたのさ、矢追純一UFOスペシャル。昔ほら、一年に一度くらいはやってたじゃん。
あの番組でね、NASAの研究者とかが「人工衛星はUFOに監視されているのです」とかってさ、
話すじゃんか。英語で。まあ外人だから当然英語なんだけど。で、もちろんテロップがつくよね。
なんかさあ、あるある大事典だと、話してる内容と違う内容のテロップ平気で出してたらしいんだけど、
あんたの番組はさあ、大丈夫だよね?あれ、ちゃんとNASAの人の話をそのまま訳したんだよね?
えっ?ノーコメント?あれ、それはちょっとおかしくないかな?世界のドクトルがノーコメントって。
いやね、あたしゃ信じてるし信じてるからこそこうやって念のため、確認のための電話してんだけど。
え?違うの?あれ違うの?えっ?NASAの人じゃないの?マジで?あれアルバイトの外人なの?
嘘だよね?えっ?NASAも空軍の関係者も目撃者も全部嘘?ちょ、ちょちょちょっと待ってよ!!!
じゃあもしかして、もしかしてだけど、もしかして、UFOはいないの?宇宙人いないの?
フィ、フィクション?……ああ、そ、そうだったの……フィクション……フィクションなのね……。
あ、はい。もういいです。どうもお手数おかけしました。さよなら……。
ガチャン
ノンノハヽ
( ;´ Д `)<め、めちゃんこ落ち込んでるーーーーー!ていうかあれをそこまで信じてたなんて……。
- 612 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/08(木) 21:55
-
〃〃ヾヾ
州メ´┴`)ノ目<あ、もしもし作者?光井だけど、わかる?ああ、やっぱりわかんないよね。まあそうだと思ったけど。
えっとね、新メンバーの光井愛佳ってんだけど。八期ね。そうそう、モームスの新メンバーだよ。
でさ、あんたに苦情なんだけど。あんたさあ、昔からだけど、最近特にさぼりがちだよね?
まあ忙しいなら仕方ないんだけどさ、でもさあ、なんかすっごいいい加減な連載の仕方してんじゃん。
どれもこれも中途半端でさ、まあそこまで期待してる読者なんていないから別にいいんだけどさ。
でもほら、モームスが出てる番組とか、たとえ暇があってもさっぱり見たりしないじゃない。でしょ?
別にいいんだけど、そこはほら、暇な時くらいはモームスに時間使ってもいいんじゃないかな?
そりゃ興味ないのは知ってるけど、わざわざ避けるようにチャンネル変えなくてもいいんじゃない?
今さらモームスに興味持てとかってことじゃないけど、でも連載の責任みたいなもんがあるでしょ。
忙しいなら別にいいけど、暇な時にしかもテレビにすでに映ってたら、それは見てもらわないとさ。
別にお金使えって言ってんじゃないんだし。まあもちろんお金使ってくれてもそれはいいんだけどね。
あんた処分セールで五百円とは言えエビちゃんカレンダー買う余裕とかはあるみたいだからさ。
まあでも、あんたがお金使うとなると飯田か保田のソロシングルってことになりそうだから、
現時点ではかなり望み薄っていうか現実度ゼロに等しいって感じになっちゃうんだけど。あははは。
まあ、ようはさ、別にお金は使わなくてもいいけど、少しは気力を割り振ってくれってこと。わかった?
ガチャン
ノンノハヽ
( ;´ Д `)<エ、エビちゃんカレンダー!う、うーん……作者はどこへ行こうとしてるのだろうか……。
- 613 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/08(木) 21:56
- 週めくりカレンダーだから一週間が待ち遠しいです(作者談)
- 614 :名無し娘。:2007/02/08(木) 22:57
- 蝦ちゃんカレンダーは恥かしいです
- 615 :名無し娘。:2007/02/08(木) 23:11
- ワロタよ
- 616 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/12(月) 18:35
-
*'``・* 。
| `*。 すべての女のコに
,。∩〃ハヽ☆ *
+ (`∀`*||||*。+゚ HAPPYの鐘が
`*。 ヽえび つ *゚*
`・+。*・' ゚⊃ +゚ 鳴りますように!
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・ ゚ 保田蟹 14, February
©えびちゃんカレンダー
- 617 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:05
-
中澤裕子 ≪似ている有名人グラフ≫
雰囲気
↑
激|
似|
|
| メグ・ライアン
|
| 相川七瀬
|
|
|
|飯島直子
| 牧瀬里穂
| 吉村由美
微|加賀まりこ 奈美悦子
妙|夏樹陽子 菊地凛子
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
- 618 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:06
-
石黒彩 ≪似ている有名人グラフ≫
雰囲気
↑
激|
似|
|
|
|
| 佐藤藍子
|
| 瀬戸朝香
|
| 伊東美咲
|倉木麻衣 三船美佳
|
微|常盤貴子 元カノ(三代目)
妙|小池栄子 菊川怜
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
- 619 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:06
-
飯田圭織 ≪似ている有名人グラフ≫
雰囲気
↑
激|
似| 持田香織
|
|
|
| 稲森いずみ
| 山田麻衣子
|新山千春
| 細川ふみえ
|
| 香椎由宇
|相田翔子
微|有賀さつき 藤崎奈々子
妙|柳明日香 末永遥 小林恵美
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
※ほとんどが髪型(及び写真写り)による指摘
- 620 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:06
-
安倍なつみ ≪似ている有名人グラフ≫
雰囲気
↑
激| 国仲涼子
似|
|
|
| 安倍麻美
|
| 南果歩
|酒井法子
| 柘植恵水(NHK)
|
| 小島奈津子
|岩田まこ都 星野真里
微|和久井映見 釈由美子
妙|藤本美貴 山吹美奈斗
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
※年の取り方によっては柘植アナに似ると思うが、ネット上での指摘は皆無
- 621 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:06
-
福田明日香 ≪似ている有名人グラフ≫
雰囲気
↑
激|
似|
|
|
| 志田未来
|
|
| 福田ママ
|
|余貴美子 銀杏
|
| コノミ隊員(非平田弥里)
微|ボーリング場の靴係
妙|菊間千乃 岡部玲子
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
- 622 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:07
-
保田圭 ≪似ている有名人グラフ≫ 修正版
雰囲気
↑
激| 高樹千佳子
似| 香西かおり
|田畑智子
| 内山理名 藤川のぞみ
| 桐原まどか(KTS)
| 安倍麻美 広瀬香美
| 高橋香波
| 南野陽子
|乙葉 恩田美栄
| 蛯原友里 高木綾子
| 春日由美 (フルート奏者)
| 田川寿美 大江麻理子
微|瀬戸朝香 小池栄子
妙|堀田ゆい夏
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
- 623 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:07
-
矢口真里 ≪似ている有名人グラフ≫
雰囲気
↑
激|
似|
|
|
|
|
| 緑色の大仏のお面(かぶり物)
|
|
| 奥菜恵
|
|
微|山川恵里佳 来栖あつこ
妙|中江有里 高田万由子
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
- 624 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:07
-
市井紗耶香 ≪似ている有名人グラフ≫
雰囲気
↑
激| 上村愛子
似| (モーグル)
|
|
|
|
|
| 北浦共笑
|
| 抜作先生
|
|
微| 上戸彩
妙|宝生舞
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
- 625 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:07
-
後藤真希 ≪似ている有名人グラフ≫
雰囲気
↑
激|
似|
|
| ユウキ
|
|
| 知念里奈
|
|
| ブリトニー・スピアーズ
|
|野波麻帆
微|星野真里 鬼束ちひろ 魚類
妙|深田恭子 キャメロン・ディアス
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
- 626 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:07
-
吉澤ひとみ ≪似ている有名人グラフ≫
雰囲気
↑
激|
似|
| 岡崎朋美
| (スピードスケート)
|
| 伴都美子
|
|
| 坂口良子
|星野真里
| 宮前真樹
| 観月ありさ
微|藤原紀香 小嶺麗奈
妙|鮎川なおみ 有坂来瞳
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
※吉澤(最太)と吉澤(最痩)は別人だと思う
- 627 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:07
-
石川梨華 ≪似ている有名人グラフ≫
雰囲気
↑
激|
似|
|
|
|
| 根本美緒 三浦理恵子
| (気象予報士)
| 羽田恵理香
| 富田靖子 井上晴美
| 佐藤江梨子
| 石川優子 三田寛子 抜作先生
|山口もえ 水野真紀
微| 白石美帆 藤谷美和子
妙|坂下千里子 愛内里奈
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
- 628 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:08
-
加護亜依 ≪似ている有名人グラフ≫
雰囲気
↑
激| 酒井若菜
似|
| 大沢あかね
|
|
|
|
| 永作博美
|
|
|
| 原日出子
微|
妙|辻希美
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
- 629 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:08
-
辻希美 ≪似ている有名人グラフ≫
雰囲気
↑
激| 藤田朋子
似|
|
|
| 七瀬なつみ
|
| 鈴木君枝(故人)
|
|
| 広末涼子
| 穴井夕子
|
微| 真矢みき
妙|加護亜依
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
- 630 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:08
-
久住小春 ≪似ている有名人グラフ≫
雰囲気
↑
激|
似| 宮澤寿梨 森山祐子
| 宮沢りえ
|佐野量子
| 小田茜
|斎藤由貴 沢尻エリカ
| 林寛子 加藤ローサ 葉山レイコ
| 岡田奈々 キューティー鈴木
| 伊藤麻衣子 柏原芳恵 ケンシロウ
|工藤夕貴 長山洋子
|香坂みゆき 持田真樹
|渡辺美奈代 早見優 武田久美子
微|国生さゆり 石野真子
妙|浜崎くるみ 小高早紀 野村真季
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
※ほとんどが若かりし頃(特に80年代風まゆげ)との比較
※内田恭子・工藤静香など全く理解できなかったものは主観で除いた
※浜崎くるみは浜崎あゆみの旧芸名(『ツインズ教師』出演時)
- 631 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:10
- 改良の余地があるので大いに議論したい気もする
スレ容量にもまだ余裕があるし。。。
- 632 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/14(水) 17:22
- 知らない名前はグーグル(イメージ検索)へ
吉澤と星野真里なんか五分も見比べてようやく見えてきた。。。
- 633 :名無し娘。:2007/02/14(水) 19:06
- 魚類て・・・w
- 634 :名無し娘。:2007/02/14(水) 20:04
- 元カノ(三代目)とボーリング場の靴係が検索しても出てきません!
- 635 :名無し娘。:2007/02/14(水) 21:03
- 保田の所に片桐はいりを入れたい
バカパクの7・8くらいのとこに
- 636 :名無し娘。:2007/02/14(水) 21:25
- 矢口のところに偽矢口とパグ犬が入っていない
- 637 :名無し娘。:2007/02/14(水) 22:05
- 小春はスタローンに似ているという説もあった
- 638 :名無し娘。:2007/02/14(水) 23:02
- ポール・マッカートニー説もあったな
- 639 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/16(金) 06:31
- >>633
目の離れ具合は似てるが、雰囲気としては微妙な位置。
>>634
前者は想い出を検索すれば、私だけに見つかる。
後者は「福田明日香」「ボーリング」で検索。
>>635
却下。全く似ていない。
>>636
矢口には興味ないので適当。
>>637-638
確かに。
・蛯原友里の昔の画像(化粧薄)は今とは別人だが、昔の保田(化粧薄)に似ている。
・二人とも整形ではなく化粧技術の上達による美形化と推測される。
・蛯原友里は保田よりも内山理名に似ている。ただし、やはり同系統。
・蛯原友里カレンダーの今週の写真は雰囲気が市井に似ている。
・市井の笑顔は抜作先生とかなり似ている。もう少し上方に修正か。
- 640 :名無し娘。:2007/02/17(土) 17:41
- 修正版に期待
- 641 :◆ApwLGUN5/6 :2007/02/19(月) 22:19
- ・雰囲気は全く似ていないが、保田の顔型はなんとなく華原朋美に似ている。ただし完全なる別人。
・飯田の画像(数百枚)を見ていると、まれに山村紅葉っぽい感じの写真がある。目の下のクマ(涙袋)か?
・加賀美早紀の雰囲気は、初期の飯田(さめた感じで「なんで?」とか言ってた頃)に似ている。
・ただし飯田の雰囲気が加賀美早紀に似ているかと言うと、そんなことはない。
- 642 :名無し娘。:2007/02/19(月) 22:23
- 小春はキムタクに似てる
- 643 :名無し娘。:2007/02/21(水) 12:18
- 矢口とリアディソンとかどう?
- 644 :◆ApwLGUN5/6 :2007/03/16(金) 22:16
-
≪似ている有名人グラフ≫ 高橋愛
雰囲気
↑
激|
似|
|
|
|
|
|
|
| 山田優
| 田中美奈子
| 大橋マキ
|大竹しのぶ 高嶋ちさ子
微|近野成美 松浦亜弥
妙|水野美紀 鬼束ちひろ
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
※ネット上の指摘を見ると、やはりサルっぽいのが多い。
- 645 :◆ApwLGUN5/6 :2007/03/16(金) 22:16
-
≪似ている有名人グラフ≫ 紺野あさ美
雰囲気
↑
激|
似|
|
|
|
|
| 浜崎あゆみ
|
|
| 関谷亜矢子
|
|近野成美
微|斉藤由貴
妙|三田寛子
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
- 646 :◆ApwLGUN5/6 :2007/03/16(金) 22:16
-
≪似ている有名人グラフ≫ 小川麻琴
雰囲気
↑ 喜多ゆかり
激| (ABC)
似|
|
| 高山奈帆子(Fonogenico)
| aiko
|
|田中麗奈
|
| 岡本真夜
|
| 高橋尚子
|宮地真緒
微|
妙|
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
※FonogenicoはさっきNHK(関西のみ)見てて思った。
- 647 :◆ApwLGUN5/6 :2007/03/16(金) 22:17
-
≪似ている有名人グラフ≫ 新垣里沙
雰囲気
↑
激|
似|
|
|
|
|
| 堀北真希
|
|
|
| 藤本美貴
|
微|木村佳乃
妙|浅香唯
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
- 648 :◆ApwLGUN5/6 :2007/03/16(金) 22:17
-
≪似ている有名人グラフ≫ 藤本美貴
雰囲気
↑
激|
似|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
微|
妙|松浦亜弥 新垣里沙
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
- 649 :◆ApwLGUN5/6 :2007/03/16(金) 22:17
-
≪似ている有名人グラフ≫ 光井愛佳
雰囲気
↑
激|
似|
|
|
|
|
|
|
|
|亀井絵里
| 谷亮子
|
微|
妙|宮崎あおい
―┼―――――――――――――――――――→顔型
|別人 双子
- 650 :◆ApwLGUN5/6 :2007/03/16(金) 22:18
-
『新人クレーマー!光井愛佳くん』 第4回
- 651 :◆ApwLGUN5/6 :2007/03/16(金) 22:19
-
〃〃ヾヾ
州メ´┴`)ノ目<あ、もしもしアップフロントさん?あのさ、つんく♂にかわってほしいんだけど。もち苦情だよ苦情。
ああ?つんく♂さんは留守にしてるだあ?あのよ、あんた電話番だろ?それが身内にさん付け?
普通は「つんく♂は」とか「寺田は」とかじゃねえのか?あんた歳いくつだよ。ん?19になったばかり?
ったく、いくら紙ヒコーキ飛ばす年齢でもそれくらいは常識だろ。まあそこまで謝るんなら許すけどよ。
それにどうせあんた、見習いか何かだろ?ああ、やっぱりか。ま、今後は気をつけるこったな。
それで、本題だけどよ。なんかつんく♂が変な発表したろ。一見丁重な文面を装って。コメント。
いや、内容は別にどうでもいいんだよ。あいつの発想とか期待してないし、どうせ事務所だろうしな。
それより問題は文面だ。あいつな、「前略」とか書きながら次に「春色の」とかなんとか続けたろ。
普通はよ、「前略」っつったら次の時候の挨拶を省略していきなり本題に入りますよってことだろ。
それが「春色の」とかなんとか続けたら、全然「前略」にならねえよな。どこを略してんだって話だよ。
「春色の」とかそれらしいこと書きたいんなら、「前略」じゃなくて「拝啓」とか、別の書き出しがあんだろ。
それなのに書き出しが「前略」とか、用法として無茶苦茶だわな。それらしく振る舞ったつもりが、
逆に常識のなさを露呈する結果になったってこった。ま、そこがいかにもつんく♂らしいとこだけどな。
とりあえず、そのことちゃんとつんく♂に伝えといてくれよ。いい加減背伸びするのはやめとけって。
あ、それとこれは知り合いの男から頼まれたんだが、加護亜依に会うことがあったら伝えといてくれ。
「あいぼんのロリロリエッチなおっぱいちゃんが見れなくてさみしいよお」ってな。ほんじゃよろしく。
ガチャン
ノンノハヽ
( ;´ Д `)<いや、あの、なんというか、つんく♂はどうでもいいとして、その電話番は……。
ノンノハヽ
( ;´ Д `)<つーか、その最後の伝言は必要なのかな……それこそ「後略」にするべきだったんじゃ……。
- 652 :◆ApwLGUN5/6 :2007/03/16(金) 22:19
- 続かねえよ
- 653 :名無し娘。:2007/03/16(金) 23:24
- 続けろおよ
- 654 :名無し娘。:2007/03/16(金) 23:39
- 同じところが気になっていた
- 655 :名無し娘。:2007/04/09(月) 17:14
- ここもすごい
- 656 :名無し娘。:2007/05/07(月) 15:26
- うむ
- 657 :名無し娘。:2007/06/09(土) 07:37
- そうだな
- 658 :◆ApwLGUN5/6 :2007/06/28(木) 22:16
- 狩狩Wikiのアンケートのページって、どうなんでしょうか?
もっと生々しい質問とかの方が楽しくないですか?
たとえば……
Q01.結婚するなら誰?
Q02.恋人にするなら誰?
Q03.妹にするなら誰?
Q04.姉にするなら誰?
Q05.隣人にするなら誰?
Q06.月一の愛人契約を結ぶなら誰?
Q07.思わせぶりなサークルのマネージャーにするなら誰?
Q08.エッチするなら誰?
Q09.キスするなら誰?
Q10.ブルマはかせるなら誰?
Q11.スク水着せるなら誰?
Q12.浴衣で線香花火させるなら誰?
Q13.裸エプロンさせるなら誰?
Q14.咥えさせるなら誰?
Q15.ムチで叩いてもらうなら誰?
Q16.ハケ水車でお仕置きするなら誰?
Q17.コンサ中にリモコンバイブでいたずらするなら誰?
Q18.楽屋で嫌いな奴の衣装を切り裂いたり靴に画鋲入れたりしてそうなのは誰?
Q19.コーラで膣内洗浄して安心してそうなのは誰?
Q20.深夜に背中のチャックが開いて中から怪しげな生物が出てきそうなのは誰?
Q21.趣味で般若心経を写経(それも完璧なサンスクリット語)してそうなのは誰?
Q22.ブランコが止まらなくなって一日中ぐるぐる回り続けてそうなのは誰?
Q23.エンターキーのことをリターンキーと呼んでいそうなのは誰?
Q24.たいせーでオナニーしてそうなのは誰?
とかの方が盛り上がると思うんだが。てかどっかでやったネタだけど。
- 659 :◆ApwLGUN5/6 :2007/06/28(木) 22:16
- 一応自分の答え。>>658
A01.飯田。ダントツ。
A02.福田。普通な子がいい。
A03.中澤。ただし俺より歳下だった場合。意外と妹属性はあると思う。
A04.久住。ただし俺より歳上だった場合。
A05.アヤカ。セクシーなお姉さん(*´Д`)ハァハァ
A06.石川。月一以上だと面倒臭そう。
A07.市井。これほど思わせぶりな奴はいない。後は田中くらいかな。
A08.飯田。最近はスレンダー美人が好き。
A09.安倍。それ以上はいらない。
A10.中澤。三十代のブルマは楽しい。子持ちの石黒でも可。
A11.飯田。恥ずかしそうな表情がいい。十代ではつまらん。
A12.吉澤。こういう時に女を見せると思う。安倍でもいい。
A13.里田。そんでもってドリルをやらせる。
A14.加○。無理やりやらせて泣かせるなら光井も可。でもテレビで一度も光井見たことない。
A15.石黒。藤本・後藤はあえてパス。力尽きるまで叩き合うなら保田。
A16.紺野。全く違うが、人間水車(水飲むやつ)で拷問するなら道重。
A17.全員。ランダムにボタンを押して誰の番かを当てて楽しむ。
A18.安倍。藤本はもっと別の種類のことをしてそう。
A19.亀井。アホだから。
A20.矢口。小さくても中の人がいそう。関係ないが司会とかでキャハハと笑うのは耳障り。
A21.田中。保田は多分パーリ語。
A22.中澤。意外にそういうとこがありそう。
A23.高橋。頑固だ。
A24.小川。普通の妄想には飽きてそう。
500KBまで質問・解答を募集。多分誰も書かないだろうけど。
- 660 :名無し娘。:2007/06/28(木) 22:18
- >>658
Wikiに載せてくれ
- 661 :名無し娘。:2007/07/01(日) 13:22
- 作者が変態だということはよくわかった
- 662 :名無し娘。:2007/07/01(日) 21:56
- Wikiに乗ってるね
- 663 :◆ApwLGUN5/6 :2007/07/07(土) 01:08
-
飯田圭織のおもいで 『カオリン女神様パンチラ事件』
ノノノハヽ
川*‘〜‘)|| ノノノハヽ
( r''~〉v〈ヽ|| 川*´.∀´) 。_
||ヾ// * i|| /m)ヽ〈〉/"i |\\
||ゝ" /⌒'i ("/ 'Y i¶3\\\
/###/ i;;;;i V I p/ \/\
/##/~i |;;;;i i==I=i \ \
(#j")( .|;;;;i /#######ヽ \ \
I /⌒"〜'|;;;;i /#########ゝ \
| / ,ゞ⌒) 〜ゝ j i \
t;;;;i (,_ /~ /;;;;/;;;;/
r;;;;i /;;;;/;;;;/
L,_,;ゞ ['';;;々'';;ゝ
- 664 :名無し娘。:2007/07/07(土) 08:00
- ヤスに万年筆が突き刺さってるぞ
- 665 :ocdev suxorahj:2007/11/05(月) 03:36
- updhws jlwo cnejbmt yntho wsye fwjyc czkrwu
- 666 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:20
- とりあえず埋めます。
- 667 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:20
-
≪ギコペで見つけたボツネタシリーズ≫
『ロード会議2006』
- 668 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:21
-
川o・-・)<はい、というわけで今年も毎年恒例、ロード会議の季節がやってきたわけですが、
大丈夫でしょうか。皆さん準備はできましたでしょうか?
从 ~∀~)<もちろんやでー。
( ‘д‘)<いよいよやなあ。なんやワクワクしてきたで。
( ´D`)<のんもなのれす。昨日は興奮して八時間しか眠れなかったのれす。
川‘〜‘)||<十分寝てるじゃないの。ほんとののったら……。
( ^▽^)<でもわかるなあ。私もこれのために一年頑張ってきたって感じだし。
( O^〜^)<それは言い過ぎじゃね?まあ確かに年に一度のお楽しみだけどさあ。
(〜^◇^)<本当は今年の司会はおいらの番だったんだけどなあ。まあ参加できるだけ感謝しないとあれか。
川o・-・)<それではこれより、2006年ロード会議を始めたいと思います。
今年の司会は昨年に引き続き、わたくし紺野あさ美が務めさせていただきます。どうぞ宜しく。
从 ~∀~)<期待してるでー。去年は紺野のおかげで大いに盛り上がったさかいな。
- 669 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:21
-
川o・-・)<えー、それでは早速ですが、私から最初の議題を提出したいと思います。
リリ;o´ゥ`)<あの……。
川o・-・)<はい?久住さん、どうかしましたか?
リリ;o´ゥ`)<いえ、あの、なんかよくわかんないんですけど、その……。
川‘〜‘)||<ああ、久住は今回が初めてだったわね。
从 ~∀~)<お、今年は新人がおったんやな。でも緊張せんでも大丈夫やで。この会議には序列は関係あらへんさかい。
川o・-・)<そうですね。ロード会議は先輩後輩関係なく、ロードについて思い切り議論を戦わせる場ですから。
言いたいことがあれば遠慮せずに言ってくださいね。なんたってロード会議なんですから。
リリ;o´ゥ`)<いや、あの、そもそもそのロード会議ってなんなんですか?
Σ川;o・-・)<えっ?
Σ从;~∀~)<な、なにっ?
Σ川;‘〜‘)||<うそっ?
( ;‘д‘)<こりゃおったまげたで。ロード会議を知らんとは、どないなっとんねんな。
( ;`.∀´)<えっと、確か久住の教育係って……道重だったわね?
Σ从;・ 。.・) ギクッ
- 670 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:21
-
川‘〜‘)||<ちょっとどういうこと?ロード会議を教えてないなんて、教育係になったらまず最初に教えるべきことでしょ?
从 ~∀~)<そうやな。これはちょっとした責任問題やで。
(;O^〜^)<す、すいません。俺っちが甘やかしたせいでこんなことに……。全ての責任はリーダーの俺っちにあります。
川‘〜‘)||<最終的にはそうだけど、これは道重よ。一番基本的なことじゃないの。それを教えてないだなんて。
ノノ;^ー^)<……(ロード会議って、実は未だによくわからないんだよね。なんでそこまで熱くなれるのかとか)
从;・ 。.・)<す、すいません……つ、ついうっかり……。
从*´ヮ`)<これだからさゆはダメなんっちゃね。ロード会議の重要性を全然わかってないっちゃもん。
それに比べてれいなは先週からロードの予習と復習を毎日欠かさなかったっちゃ。
川‘〜‘)||<あら、田中がそんなにやる気だったなんて、ちょっと意外だったわよ。
从;・ 。.・)<……(くそれいなめ。長い物に巻かれやがって)
从;・ 。.・)<じゃ、じゃあ質問だけど、れいなはわかってるの?ロード会議の本質。
ノノ;^ー^)<……(お、反撃に出たか。さっすがさゆ。これでれいなが口先だけのでまかせ女だってことが……)
- 671 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:21
-
从*´ヮ`)<ロードとはそもロックスピリッツである。ロックスピリッツとはそもモーニング娘。である。
時代は流れ外面は変化してもモーニング娘。の本質にロックスピリッツがあることは永遠の真理。
モーニング娘。がモーニング娘。であるための会議がこのロード会議っちゃよ。
从*~∀~)<おお、完璧や!
川*‘〜‘)||<やるじゃないの!
( O^〜^)<へえ。田中がそこまでわかってたとはな。まさに人間革命だな。
从;・ 。.・)<……(な、なんですとーーー!!!)
ノノ;^ー^)<……(ロード会議ってそういうことだったんだ。全然知らなかったし……)
从*´ヮ`)<いやいや、モーニング娘。を構成する一メンバーとして当然のことを言ったまでっちゃ。
川o・-・)<えーと、久住さん。今ので大体わかりましたでしょうか?
リリ;o´ゥ`)<は、はあ……(そのロードって言葉自体がよくわかんねーんだけど……)
从*´ヮ`)<しかし加入してもう数年も経つのに未だにロード会議の重要性がわかってない同期がいるなんて、
多大な努力をして来られた先輩方になんと謝ればよいか、この田中れいな、
同じ六期生として申し訳ない気持ちでいっぱいっちゃ。本当に申し訳ないっちゃよ。
- 672 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:21
-
从;・ 。.・)<……(ぬぬぬぬ……さらに追い込みをかけるとは、こんな生き生きしたれいなは久しぶりだ)
ノノ;^ー^)<……(うう……なんだか私まで白い目で見られ始めたような……ど、どうしよう……)
川o・-・)<えーと、道重さん。ロード会議の重要性は改めて認識しましたでしょうか?
从;・ 。.・)<は、はい!じ、実はさゆもロード会議がそりゃもう楽しみで楽しみで、
それでつい自分にばかり目がいってしまい、教育係としての責務を忘れてしまったわけでして。
从 ~∀~)<まあそれやったら大目に見てもええか。久住も今日の会議である程度は理解するやろし。
从*´ヮ`)<いやいや、そういうことでしたか、道重さん。そりゃそうですよねえ。
だってロード会議の重要性が全くわからないなんてことはありえないですもんねえ。
わかってた上でただ教えるのを忘れただけですよねえ。それ以外に考えられませんもんねえ。
从;・ 。.・)<は、はい……(く、くそれいなめ……こ、これが殺意か、これが殺意というものなのか……)
从*´ヮ`)<亀井さんもそうですよねえ。ロード会議が楽しみで楽しみで仕方なかったんじゃないですか?
ノノ;^ー^)<そ、それはもちろん……(き、きやがった。矛先を絵里にまで向けやがった……)
从;・ 。.・)<……(こ、ここがチャンスかもしれない!絵里を生贄にすれば……さゆは助かる!!!)
- 673 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:21
-
从;・ 。.・)<あ、あの、亀井さん、ちょっとお尋ねしますが。
ノノ;^ー^)<は、はい?……(か、亀井さん?な、なぜそのような他人行儀な?ま、まさかさゆの奴……)
从;・ 。.・)<そう言えば亀井さんは、ロードについて言いたいことがあるとおっしゃっていましたよね?
ノノ;^ー^)<そ、そうでしたっけ?……(さゆの奴め、絵里を道ずれにするつもりか……)
从*~∀~)<ほほお、亀井もかいな。あんま関心ないと思っとったけど、結構勉強熱心なんやなあ。
ノノ;^ー^)<そ、それほどでも……(うう、思い出せ、思い出すんだ。去年のロード会議でどんな話題があったか……)
川o・-・)<では亀井さん。本題に入る前に、軽い準備運動としてでいいですので、その意見を言ってもらえますか?
( O^〜^)<それは楽しみだなあ。
ノノ;^ー^)<……(思い出せ、思い出せ……そうだ、確かロードは……全部で……)
从*´ヮ`)<あれあれ、どうしたんですかな?もしかして意見の一つすら持ってない、なんてことはないですよね?
ノノ;^ー^)<え、えーとですね、ロードは全部で十三……そう、十三です!
( `.∀´)<十三?
从*´ヮ`)<
- 674 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:22
-
これは脳内では完成するものの実際に書き始めると途中から進まなくなるというネタの代表で、
最初の構想は久住加入以前に遡るかなり古いものです。
筋書きは、モーニング娘。のメンバーに必須なロックスピリットを代々絶やさないために、
毎年『ロード会議』なるものを開催し、ロードについて徹夜で壮絶な議論をかわす、というもので、
当初の主人公は小川。落ちぶれて以降、ただのデブになり果てていた小川であったが、
ロード会議でだけは水を得た魚のように活躍。先輩(卒メン)たちのロード考に異議を唱え、
輪廻転生思想の有無、序章の必要性などで激論を戦わせる。加入当時のような闘志溢れる小川の姿に
堕落していた現役メンバーたちの心に次第にロックスピリットが芽生え始める。。。
とまあ、そういう小川(娘。たち)の復興劇みたいな話ですね。
ただし、ギコペ整理のたびに削除したり修正したりで、これは2006年版(タイトルからの類推)。
主人公が小川から田中に替わってます。
ただし、久住の教育係が道重であることにこだわっている点や、矢口が司会を辞退している点、
六期の関係が『グリとグラ』(2005年8月)を踏まえている点、久住の最初のロード会議である点から、
年末か2006年の年明け頃に書いたものかと。
ちなみに脳内のその後の展開では――
亀井の全十三曲発言に対し、田中が十三章までだが全十四曲(序章含む)だと指摘。
さらに田中はその勢いで十三という数字からキリスト教的な思想の有無を問い、
序章の存在理由をそこに求める(十三回避)というセンセーショナルな新説を唱える。
これはロードの根底に輪廻転生を見るという旧来の定説(多数派)によって否定されるが、
田中はその斬新な発想により先輩たちから一目置かれる存在となる――といった感じです。
まあ今さらどうでもいいことですが。
なお、ロード全十三章(全十四曲)は、順番に続けて、さらに繰り返し聞くことで味わいが倍増します。
暇な人はお試しあれ。
- 675 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:22
- さらに埋め。
- 676 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:22
-
≪ギコペで見つけたボツネタシリーズ≫
- 677 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:22
-
さ き が き /ノババ
==ノノ*^ー^)
道 重 一 門 ∴ ;: ∴ ΜΜ :;;: ∴
; :;: Σ Z ;:; ノノゾバヽ
;,; ,; | | |:;:; ,.;: ;:; ==从*・υ.・)
+ :;: , | | | ∵ ∴
; ミ | | | 彡 ;:; :;: 〃ハヽゞ
さ き が き .:; :;; / ̄\ ;;:: ∵ ==从;´ヮ`)
∵ ;;/WWW\
藤 本 組 ;: ; ; / * ё * \ はじまるかもしれないんで、ヨロシく!
/ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 678 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:22
-
■人物相関図【新垣熟】
新垣(担任) …… 亀井(生徒)
道重(生徒)
田中(生徒兼用務員)
高橋(竹下)
≪MEMO≫ 新垣熟では不登校問題などを学習していた。
竹下と呼ばれていた生徒?は不登校で一度も登場しなかった。
新垣は竹下の不登校の原因を田中のいじめだと決めつけていた(冤罪)。
- 679 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:23
-
■人物相関図【道重一門】
道重(師匠) …… 新垣(一番弟子) …… 田中(新垣の弟子)
亀井(二番弟子)
≪MEMO≫ 先生の新垣が生徒の道重に弟子入りしたことにより発足した。
最新鋭の高性能パソコン(FMV)を導入したがフリーセルやハーツばかりやっていた。
四人で日本一長い天神橋筋商店街を往復したことがあるが、あまり知られていない。
- 680 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:23
-
■人物相関図【藤本組】
藤本(組長) …… 亀井(組員)
道重(組員)
田中(組員)
久住(組員)
≪MEMO≫ 一度だけ新年会が行われたことがある。
ライバルは沢尻会らしい。
- 681 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:23
-
某月某日――
この日は、道重一門に新人が加わり、その披露が行われることになっていた。
新人の名前は光井愛佳。モーニング娘。に八期メンバーとして加入した少女である。
ノノ*^ー^)<あーあ、かったりい。せっかくのオフなのに一門集合とか。マジかったりい。
从;´ヮ`)☆<ま、まあ久しぶりだし、いいんじゃないかな……(どうせオフはひとりぼっちだし……)
ノノ#^ー^)<うっせーよ田中。てめえに話してんじゃねーっつーの!
从;´ヮ`)☆<……(れいなの他には誰もおらんとよ……)
ノノ#^ー^)<ったく、同じ一門でも序列が違うんだよ!序列が!
从;´ヮ`)☆<す、すいやせん……(そう言えばそんなだったな……)
- 682 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:23
-
jjjjVvV)<ういーっす。おめえら元気だったか。
Σノノ;^ー^)<く、組長!ど、どうしてここに?!
jjjjVvV)<どうしてって、今日はあれだろ?一門の集会があんだろ?
Σノノ;^ー^)<そ、そうですけど……。
jjjjVvV)<だから来たんだろ。ま、よろしく頼むぜ、亀井兄さん!
Σノノ;^ー^)<は、はい……(今兄さんって言った?言った?言ったよね?)
从;´ヮ`)☆<……(連載してない間に一門に加わったのか……まあ組長よりはマシだけど……)
jjjjVvV)<ところで田中っ!挨拶はどうした!こっちは師匠の直弟子、てめえは孫弟子だろうが!
Σ从;´ヮ`)☆<す、すいやせん……(どっちみちれいなはこうなのか……)
- 683 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:23
-
リo´ゥ`リy-~~<お、亀井兄さんじゃないっすか。ういーっす!
Σノノ;^ー^)<こ、小春もか!
リo´ゥ`リy-~~<それとこっちは……。
Σ从;´ヮ`)☆<お、おはようございます……(どっちみちれいなが一番下だろうな……)
jjjjVvV)<来やがったな、ミラクル野郎め。
Σ从;´ヮ`)☆<……(なんでか知らないけど険悪そうだな……連載してない間に一体なにが……?)
リo´ゥ`リy-~~<けっ、組長もいたのかよ。目障りだな……。
Σノノ;^ー^)<……(ガビーーーン!組長に対して何たる口のきき方!)
jjjjVvV)<吠えるのはベッドの上だけにしな!ま、ベッドでの焼肉はお子ちゃまのおめえには百年早いけどな!
Σノノ;^ー^)<……(ベッドで焼肉?い、意味が……)
Σ从;´ヮ`)☆<……(きっと肉体接待=焼肉接待から転じてエッチ=焼肉だと思い込んだんだな……)
リo´ゥ`リy-~~<師匠がいねえとこだと威勢がいいな。ま、せいぜい太鼓持ちとして頑張ってくれや。
Σ从;´ヮ`)☆<……(てかこの作者、未だに久住のキャラがわかってない?大丈夫なのか?)
- 684 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:24
-
(ё)<えー、皆様、おはようございます。本日は一番弟子の宇部亭里沙丸が司会を務めさせていただきます。
(;ё)<あ、藤本組長もいらしてたんですか。わざわざのお越し、ご足労様でございました。
(;ё)<……(組長が弟弟子ってのもやりにくいんだよなあ……この人怒ると大変だし……)
jjjjVvV)<うむ。ま、よろしく頼むぜ、里沙丸兄さん!
(;ё)<は、はい……(なんでこの人が一門に加わったんだろ……もしかして意外と寂しい人だったり?)
从*・υ.・)<おい、里沙丸!全員揃ったみたいだな。
(ё)<あ、師匠。おはようございます。一応全員揃いましてございます。それでは早速始めても?
从*・υ.・)<うむ。苦しゅうない。よきになからいさえ……なんちって。
Σ(;ё)<……(こ、これは全く笑えないが、しかしここで笑わなければ師匠のメンツが……)
Σノノ;^ー^)<……(なからいさえって、天気のお姉さんだっけ?)
Σ从;´ヮ`)☆<……(なんちってってことは、これは笑うべきところってことなのかな?)
.
- 685 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:24
-
从*・υ.・)<ウッシャッシャッシャッ。ちょ、超腹いてー!なからいさえ、プゲラピープー超笑える!
Σ(;ё)<……(う、うけてる!!!しかも自分で言ったダジャレに!!!)
Σノノ;^ー^)<……(う、うけてる!!!しかも自分で言ったダジャレに!!!)
Σ从;´ヮ`)☆<……(う、うけてる!!!しかも自分で言ったダジャレに!!!)
从*・υ.・)<なからいて……ウッヒッヒッ。しかも最後のなんちって、超うけるー!プゲラポー超おもしれー!
Σ(;ё)<……(さ、さらにうけてる!!!しかもなんちっての部分に!!!)
Σリ;´ゥ`リ<……(さ、さらにうけてる!!!しかもなんちっての部分に!!!)
Σjjjj;VvV)<……(さ、さらにうけてる!!!しかもなんちっての部分に!!!)
.
- 686 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:24
-
从*・υ.・)<さーて、それじゃ春風のような爽やかなギャグが終わったところで、本題に入ろうか。
(;ё)<そ、そうですね……(春風のような?……というか、よきにはからわずに自分で進めてるし……)
从*・υ.・)<我が道重一門も、連載していない間に美貴丸、小春丸を加えて大所帯になったが、
このたび、もう一人新しい弟子が加わることになった。これ、こっちへ来て挨拶しな!
川*´┴`)<ウエー。光井愛佳でげす。右も左もわからへんですさかい、
- 687 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:25
-
・・・という書きかけのネタがギコペにあったんだが、書いた覚えがまったくない。
しかも続く余白の部分に、ネタの設定らしきものが・・・。
藤本:THE ALFEE『希望の鐘が鳴る前に』 :思い入れのあるCDらしい。一同驚愕(絶賛のふり)。
久住:H Jungle with T『WOW WAR TONIGHT』 :ノリノリのコムラーだと判明。賛否両論。
田中:藤谷美和子&大内義昭『愛が生まれた日』 :しぶいセンスに藤本が心酔。付き人を志願する。
光井:大事MANブラザーズバンド『それが大事』 :破壊力を秘めた恐ろしいチョイス。
スピッツ
T-BOLAN
何なんだこれ?
- 688 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/13(木) 22:28
- もう一つあるんですが、15KBでは収まらないっぽいので、
「てんむす。」スレの方に移動します。
なんか感想ある人とか言いたいことある人とかいたら、
適当に埋めてください。質問があれば気分次第で答えます。
- 689 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/29(土) 00:37
- 今井刑事が撃たれた記念に即興でネタを書いてみた。
- 690 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/29(土) 00:37
-
『映画館〜恋空〜』
久住「光井ちゃん、映画始まる前に飲み物買ってこない?」
光井「あ、すいません。わたし、水筒持ってきたから」
久住「水筒?ペットボトルとかじゃなくて?」
光井「あ、うん。魔法瓶の水筒。家でお茶作って。だって映画館のジュースとかって、高いから」
久住「ああ・・・そう・・・。光井ちゃん、堅実なんだ・・・(つーか貧乏臭いな・・・)」
光井「ごめんなさい。貧乏臭いですよね。水筒持ち歩くなんて」
久住「あ、いや、全然そんなことないよ。そういうのってすごい賢いと思う・・・(すごい格好悪いけど・・・)」
光井「久住先輩も飲みますか?」
久住「いや、それは悪いし、自分の分、買ってくるね」
スタスタスタッ・・・・・ピタッ。
久住「あ、新垣先輩!先輩もきてたんですか?」
新垣「ああ、小春ちゃんもきてたんだ。そっか、この映画、気になってるっていってたっけ」
久住「はい。今日は光井ちゃんと一緒です」
新垣「そっか。それはそうと、小春ちゃん、この辺にコンセント知らない?電気の」
久住「コンセントですか?何に使うんですか?」
新垣「いや、このポットをね、使おうかと思って。それで探してたとこなんだけど・・・」
久住(ぐはっ・・・この人、水筒どころか手に家庭用の電気ポットぶらさげてるーーー!!!)
- 691 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/29(土) 00:37
-
久住「ポ、ポット・・・ですか・・・?」
新垣「映画館のジュースってさあ、高いんだよねえ。まあ普通の自販機にもいえることだけどさあ」
新垣「お茶とかジュースとか、原価なんてタダみたいなもんじゃん。それなのにあの値段でしょ?」
新垣「しかも値段の半分が広告費だったりするし。そういうのってボッタクリもいいとこだよね」
久住「そ、そうですね・・・(金持ちのくせに・・・なんて守銭奴だ・・・)」
新垣「だからさあ、里沙たんはいつも電気ポット持ち歩いてるわけ。オフの日は経費じゃ落ちないし」
久住「でも、水筒で十分なんじゃ、ないですか・・・?」
新垣「やだなあ。そんな貧乏臭い真似、里沙たんができるわけないじゃんか」
久住「そ、そうですね・・・(どこが違うんだよ・・・どこが・・・)」
新垣「えーと、あ、あった。うーん、だけどちょっと遠いか。コードが届かないかな?」
久住「・・・あのお・・・なんなら、延長コードでも借りてきましょうか?・・・(無理だろうけど)」
新垣「いや、助力の申し出はありがたいんだけど、延長コードなら持ってきてるから」
久住(持ってきてんのかよ・・・どんだけ用意がいいんだよ・・・)
新垣「昔の空気圧式なら電気いらないんだけど。科学が発達するほど世の中って不便になるよね」
久住「そ、そうですね・・・(金持ちの考えることって、全然理解できないな・・・)」
新垣「よいしょっと。これで接続完了っと」
久住「あのお・・・それはいいとして、電気ポットって、お湯だけですよね?たとえ沸いたとしても」
新垣「ああ、それは大丈夫。ちょっと待ってて」
ガサガサガサ・・・ゴソゴソゴソ・・・。
- 692 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/29(土) 00:37
-
新垣「はい。茶筒に急須でしょ、それにコーヒーに紅茶に、全部用意はできてるよ」
久住(ぐはっ、カバンの中に各種ティータイムセットが!それもかなり本格的なやつ!)
新垣「やっぱり淹れたてのお茶が一番だからね。最初の風味を大切にしないと。そこはこだわらなきゃ」
久住「そ、そうですね・・・(貧乏どころか完全な成金だったか・・・光井ちゃんとは別次元だ・・・)」
新垣「あ、小春ちゃんも飲む?一応小パーティーが催せる分くらいは用意してあるけど」
久住「あ、あの、私はいいです・・・自販機のお茶の味に慣れちゃってるから・・・」
新垣「それは残念。でも小春ちゃんがそういうなら仕方ないか・・・」
久住「それじゃ失礼します」
久住(ふう・・・。さすがに映画館で持参した電気ポットでお茶飲むってのは、常人には無理だな・・・)
スタスタスタ・・・。ガチャッ。スタスタスタ・・・。
- 693 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/29(土) 00:37
-
藤本「お、久住じゃねえか。おまえもきてたのか」
久住「あ、藤本先輩!」
藤本「ん?今から映画はじまんじゃねえのか?どこ行くんだ?」
久住「あ、飲み物でも買おうかなって。藤本先輩もなにか買いますか?」
藤本「俺はいいや。公園でペットボトルに水汲んできたし」
久住(ぐはっ・・・み、水かよ!しかも公園の水かよ!)
藤本「ん?なに驚いた顔してんだ?」
久住「あ、いえ、なんでもないです・・・(貧乏臭いとかいう領域を越えてるな・・・間違いなく・・・)」
藤本「あ、もしかして、拾ったペットボトルだから汚いとかって思ってんのか?」
久住(ぐはっ・・・拾いものかよ!どこまで貧乏なんだよ!)・・・い、いえ、そんなんじゃ・・・」
藤本「ま、あんだけ丁寧に洗ったから、どっちにしろ大丈夫だけどな。水がちょい冷たかったが」
久住(ぐはっ・・・この人、手が真っ赤になってるよ・・・この寒い季節にそこまでして・・・)
藤本「あ、よかったらおまえも飲むか?予備の分あるし、それにタダだしな。遠慮すんなって」
久住「あ、いや、それは申しわけないというかもったいないというか・・・ご好意だけで・・・」
藤本「遠慮しなくてもいいんだけどな。ま、おまえがそういうなら仕方ないか。それじゃあな」
スタスタスタ・・・。
- 694 :◆ApwLGUN5/6 :2007/12/29(土) 00:38
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久住(はあ・・・なんか飲み物なんてどうでもよく思えてきた。そろそろ映画始まるし、席に戻るか・・・)
スタスタスタ・・・。
光井「あ、おかえりなさい。・・・あれ、飲み物は?」
久住「ああ、うん、なんか別にいいかな、みたいな・・・」
光井「よかったら、このお茶、飲みますか?」
久住「あ、うん。じゃあちょっとだけ、貰おうかな」
光井「はい。ちょっと熱いかもしれないけど」
久住「あ、おいしい・・・これ、すっごいおいしいよ!」
光井「えへへ。喜んでもらえて、なんか嬉しいかも」
久住「胸があったかくなった感じ。光井ちゃん、ありがとうね」
光井「はい!あ、先輩、そろそろ恋空始まりますよ」
久住「あ、うん。・・・(私も今度から水筒持参しよっと・・・)」
Fin
- 695 :◆ApwLGUN5/6 :2008/02/12(火) 23:58
-
.
- 696 :◆ApwLGUN5/6 :2008/02/12(火) 23:58
-
――――――――――――――――――――――――
それは一人の女の些細な一言から始まった―――――――
@ソバ@
(i|l ~д~)<はあ・・・退屈や・・・なんでうち、こんなに退屈なんやろ・・・
―――――――――――――――――――――――――
―――――――鬱屈とした日々を過ごす女
―――――――半ば強制的に忘れ去られたその存在は
―――――――やがて一つのことを思い出す―――――――
@ソバ@
\( *‘д‘)/<そうや!あいつや!あいつなら・・・きっと・・・
いや、違う!絶対にやって来る!そこに≪事件≫がある限り!!!
■不意のひらめき■それはトラップという名の罠■女は事件を起こす■
■懐かしい仲間たちに会うために■自分という存在を確かめるために■
■だが、事件は思わぬ広がりと混迷とを見せる・・・■――――――――
/ ピピー
[(;;)四(;;)] <昨日夕方、奈良県○○市において事件が発生し・・・
な、なんてことを・・・今になってこんなことするなんて・・・>
まさか、○○ぼんがそこまで悩んでたなんて・・・>
ですから、うちの事務所とは関係ありません。すでに解雇を・・・>
あいつにそこまでの根性があったとはな。ふっ、ちょいと見直したぜ!>
そんなのどうでもいいけど、トラップと罠って意味同じじゃね?>
@ソバ@
(((i|l ~д~)))<ま、まさかこんな大事になるだなんて・・・ガクガクブルブル
- 697 :◆ApwLGUN5/6 :2008/02/12(火) 23:58
-
――自分のしでかした過ちの大きさに震える女――――――――――
――――しかし時間はもう元には戻らない
―――――――迫る追手、狭まる包囲網、容赦のないバッシング――
「あかん、もう駄目や・・・うち・・・もう・・・」
■■■だが、死を覚悟した瞬間、女の前に一人の人物が現れる■■■
ふふふふふっ。事件の臭いがするのれす!>
それも限りなくミルクに近い臭いが!>
@ソバ@
( *~д~)<そ、その、赤ん坊に母乳あげながら
寝ぼけたことほざいているのは・・・も、もしや・・・!
@ソバ@
( *‘д‘)<いや、あいつしかおらへん!来てくれたんや!
あの伝説の・・・伝説の・・・
―――いつも通り丸二年以上の沈黙を破って奴は現れた―――――
―――――ボツネタらしくまったく冴え渡らない推理
――――――――絶賛された前作を大幅に下回る稚拙な真相追究
―――――――――――――――――――――――――――――
――そしてたどり着いた一つの妥当な結論―――――――――――
<自首しろ。いつまでも子供じゃねえのれす! えええええ〜!>
━━━━━━━━ 『お勝手探偵のの』 3rd stage ━━━━━━━━
……………… ┏┳┣┳┏━╋┗┃╋┏┛┣┳┳┓ ………………
……作…成… ┗┃┗┣┣┓┃┃┃╋┣┳ ━┛┛ …断…念……
………………… ┃ ┣┃┛╋┛┗━┃┃┃┗╋┫ ………………
- 698 :◆ApwLGUN5/6 :2008/02/15(金) 22:16
-
\∧_ヘ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,,、,、,,, / \〇ノゝ∩ < こっちも スレッド埋めんぞ! ,,、,、,,,
/三√VvV)/ \____________ ,,、,、,,,
/三/| ゚U゚|\ ,,、,、,,, ,,、,、,,,
,,、,、,,, U (:::::::::::) ,,、,、,,, \オーーーーーーーッ!!/
//三/|三|\ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
∪ ∪ ( ) ( ) ( ) )
,,、,、,,, ,,、,、,,, ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
,,、,、,,, ( ) ( ) ( ) ( )
- 699 :◆ApwLGUN5/6 :2008/02/15(金) 22:17
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『えきべん☆レボリューション』
この物語は、北海道の真ん中で育った一人の極貧少女が、
国民的アイドルになって小銭を稼いで全国の駅弁を食べ尽くすという夢をかなえるため、
下積み生活に耐えながら成長していくという、地味で地道な日々のドラマである。
- 700 :◆ApwLGUN5/6 :2008/02/15(金) 22:17
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┏━━━━┳━━━━━━┯━━━━━━━━┓┏━━━━━━━━━━━━━┓
┃第12週 ┃月給: 010万円|資産: 0億0150万円┃┃藤本美貴 .┃
┣━━━━╋━━━━━━┷━━━━━━━━┫┃─────────────┃
┃ノノノハヽ..┃天 運|■■■■□□□□□□ ☆┃┃雪国が生んだ ┃
┃jjjjVvV)┃疲 労|■■□□□□□□□□ ☆┃┃ マッチ売りの美少女┃
┃ ゚しJ゚ .┃不 満|■■■■■□□□□□ ☆┃┗━━━━━━━━━━━━━┛
┃────┣━━━━━━━━━━━━━━━┫┏━━━━━━━━━━━━━┓
┃人気: 015┃獲得スキル(レベル) ┃┃今週の予定 ┃
┃話題: 010┃――――――─────────┃┃─────────────┃
┃評価: 010┃節約術 08|チラ見せ. 01┃┃テレビ番組(再現VTR). 済┃
┃――――┃浪費癖 02|ツンデレ.. 01┃┃テレビ番組(再現VTR). 未┃
┃歌唱: 020┃飢餓対策 10|貧乳ビーム. 01┃┃ラジオ番組(準レギュラー) 済┃
┃演技: 005┃交渉術 01|ヤナタの一撃 01┃┃営業(デパート屋上). 未┃
┃話術: 005┃口喧嘩 02|−−− --┃┃営業(高速道路SA) 未┃
┃――――┃−−− --|−−− --┃┃営業(地方イベント) 未┃
┃容姿: 020┃−−− --|−−− --┃┃営業(レコード店) 未┃
┃体力: 015┃−−− --|−−− --┃┃営業(レコード店) 未┃
┃愛想: 005┃−−− --|−−− --┃┃営業(レコード店) 未┃
┃色気: 005┃−−− --|−−− --┃┃オーディション(連ドラ) 未┃
┃野望: 030┃−−− --|−−− --┃┃アルバイト(コンビニ). 残┃
┗━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━━━━━┛
- 701 :◆ApwLGUN5/6 :2008/02/15(金) 22:17
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┏━━━━━━━━━┓┏━━━━━━━┓━━━━━━━━━━━━┓
┃ □観察 □特技 ┃┃デパート屋上. ┃ ......::::::::::::::::::::::::::::::::
┃ ┃┗━━━━━━━┛......::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
┃ ■会話 □助言 ┃┃ _ __ ___
┃ ┃┃._|_」| |ロロロ|_| .|」」」| ,,, ,,,,
┃ □移動 □手淫 ┃┃|`lロロロ|| |ロロロ|_|_.|」」」|_,,";;;`,,";;;`,_
┃ ┃┃| :lロロロ|| |ロロロ||[![![!|!」」|_|;;;;!!;;ミ;;!!;;;ミロ| ̄ ̄| ̄| _
┃ □実行 □中断 ┃┃| :lロロロ|| |ロロロ||[![![!|!」」|ロロロ|||―.|||!ロロ| ̄||「「「「「
┗━━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃ 蘆名 「 藤本君 そろそろ出番のようだ 準備はいいかい?
┃
┃ 藤本 ( もう出番か 緊張するなあ……
┃
┃ コマンド?
┃
┃
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
- 702 :◆ApwLGUN5/6 :2008/02/15(金) 22:17
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┏━━━━━━━━━┓┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ □歌唱 □特技 ┃┃営業(デパート屋上) ┃
┃ ┃┣━━━━━━┯━━━━━━━━━━━━━┫
┃ □演技 ■助言 ┃┃体力 : 残 015│天運 ■■■■□□□□□□ ┃
┃ ┃┃愛想 : 残 005│疲労 ■■□□□□□□□□ ┃
┃ □話術 □手淫 ┃┃色気 : 残 005│不満 ■■■■■□□□□□ ┃
┃ ┃┣━━━━━━┿━━━━━━━━━━━━━┫
┃ □待機 □中断 ┃┃観客 0023人│評価 □□□□□□□□□□ ┃
┗━━━━━━━━━┛┗━━━━━━┷━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃ 藤本 ( どうしよう…… こんなにたくさんのお客さんが……
┃
┃ 蘆名 「 どうしたんだ? もう舞台の上だぞ! ほら スマイル!
┃
┃ 藤本 「 だ だめです…… き 緊張してしまって 笑顔が……
┃
┃ 蘆名 「 落ち着くんだ 駅弁だ! 駅弁のことだけを考えろ!
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
- 703 :◆ApwLGUN5/6 :2008/02/15(金) 22:17
-
、 l _,
ヽ/⌒ヘ~
., 't,_,ノ丶 , - ─- △ 、
/ ! '` 巛(リノ))ヽ\ヽ▽ ヽ うっひょう〜
,/ ┳ 'i, i キャラクターが清純派〜
/ ″ ┳ i川
ノ从 ○ ″ 丿从 〜 △v
|`:、\ ii __,/__ノi 厦
'i、 ̄~)) 'ii ((____,ノ
^- i' ' ij ヽ| `i ∧∧∧
i_____ 'l_|、 ( )
ノ ,ゝ ~ T ~
~^''!, ̄ T T ̄ ,!_ <ヽ | //
\ l, ~''‐--::,,⊃ ) ) \| ノ
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