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紺野あさ美の黒い日記帳(二冊目)
- 1 :紺野あさ美:2003/09/15(月) 14:57
- 前の日記帳はページがいっぱいになったので、豚の脱退決定を
記念して二冊目の日記帳を買った。
さあ、高貴な私が娘。を制する物語を描くとしようか。
ちなみに前スレはここ。私の活躍をとくと見るがいい。
紺野あさ美の黒い日記帳
http://www.topsites.jp/test/read.cgi?bbs=morning&key=1002493474
- 2 :名無し娘。:2003/09/16(火) 01:01
- 2
道重でもよかったかも・・・
- 3 :書いている人C:2003/09/16(火) 11:41
- >2
ここでやった方がいい?それとも別スレがいい??
- 4 :書いてた人A:2003/09/16(火) 17:13
- >>3
ここで平行でやればいいのでは?
前も日記帳あっちこっちの手に渡ってたし
- 5 :紺野あさ美:2003/09/16(火) 22:53
- 日記を久々に手にとって見た・・・どうも最近は忙しさにかまけて
日記を書くのを忘れる・・・そのせいか私の計画も遅々として進まない・・このままじゃいかんな
そういえば一昨日は猿の・・・・いや、やめとこう。
チビもわざとじゃなかっただけに悲惨だった・・・非常な私でも思わず・・・ごめんなさい・・・
はっ!・・・何を書いているんだ私は・・・
- 6 :名無し娘。:2003/10/06(月) 01:52
- 久々に日記帳を開いた。たまには書いてみるか、「保全」と。
- 7 :紺野あさ美:2003/10/21(火) 13:29
- ようやく日記帳を開く暇が出来た。
最近はうちに帰ってくるまでは覚えているが気がつくと寝ていて
朝になっている。
いったいどうしたものか……
気がつくと、といえば先日のうたばんだ。
私としては台本通り無難な事を言うはずだったのに、気がついたら
黒んぼの悪口に終始していた。
「うざい、キモい、近寄るな」これらは全ていつも思っている事だ。
でも、今までは必死で隠してきたのに何故か気がついたらしゃべっ
ていた。困ったものだ。
まさかとは思うが、長い事日記帳に書かなかったのでうっかり口に
出てしまったなどということはないだろうな。
そうだ、これからは常に日記を持ち歩く事にしよう。そうすれば暇な
時間に書く事が出来る。
そうすれば思ってる事をついうっかり口にするなどと言う事はあるまい。
世間の間では頭脳明晰文武両道兼才女と言うふれこみで通っているのだ。
例え少しでも私の名声に傷がつくことは許されない。
近い将来、娘。の実権を握るその日まで。
私は闘い続けなければならないのだ。
そうそう、上述のうたばん収録のあとちょっとした事件があったが、
それを書くのはまたの機会としよう。
- 8 :亀井絵里:2003/10/28(火) 18:44
- ママへ。
今日うたばんの収録だったんだけど、あたしとんでもないもの
見ちゃったんだ。でも誰にも言えないからママにメールするね。
実は、収録のあと石川さんがさくら組の楽屋に来たの。それで
紺野さんを呼び出して二人は廊下に出ていったわ。
私たちは相変わらず騒いでたんだけど廊下からカン高い怒鳴り声と
何かを叩く大きな音が聞こえて……矢口さんがあわてて飛び出
していったんだけど、あたしドアの隙間から見えちゃったんだ。
お腹を抑えてうずくまってる紺野さんの姿が。
石川さんは鬼みたいな形相で紺野さんの髪の毛を掴んで、さらに顔面に
蹴りを入れようとしていたの。それを矢口さんが必死で止めてた。
吉澤さんや新垣さんも出ていって二人を引き剥がしてその場は
とにかく収まったんだけど……
紺野さん、みんなに抱えられて部屋に戻るときも「石川さん、ごめん
なさい、ごめんなさい」って消え入るような涙声でつぶやいてた。
どうしよう……あたし、娘。ってこんな怖いとこだとは知らなくて。
みんな優しくて親切だから、娘。に入れて良かったなって思ってたのに。
矢口さんに引っ張られて出て行く時に、石川さんがあたしに言ったわ。
「亀井もさぁ、あたしに恥かかすようなマネしたら、こうなるんだから
ね、判った?」って。
どうしよう、そのうちあたしも紺野さんみたいになっちゃうのかな?
怖い、怖いよ。ママ……
- 9 :紺野あさ美:2003/11/15(土) 23:56
- 明日はハロモニかあ …
やだな …
仕事だから仕方ないけど
コギャルなんて やりたくないよぅー
私じゃなくて中澤さんがやればいいのにって思う。
若い子の格好させてあげれば 中澤さん喜ぶよ。きっと。
あーあ。私も まこっちゃんみたいな衣装がいいなー
でも ピーピーピーピー なんてやるのは、絶対、嫌。
まこっちゃんは全然平気みたいだけど なんで?
バカなのかな?
やっぱり まこっちゃんは、私とはちょっと違う。
ちょっと変なコ。
- 10 :名無し娘。:2003/12/11(木) 14:06
- うふふふふ
- 11 :黒紺:2003/12/15(月) 21:27
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
自分の出ている番組を見なくなったのはいつからだろうか。
先輩面している同期メンを見ていると心に潜む何かを抑制できなくなる。
彼女らがどれだけ頑張ってきたかを一番知っているのは他ならぬ私なわけだが、
その結果思い知らされたのは「努力だけではどうにもならない」という一つの事実。
私たち五期メンバーが先輩として、いやモーニング娘。の一員として、
何か誇れるようなことを一つでもしてきただろうか。
ゴロッキーズとかいいながらニコニコみんなで馴れ合って・・・・・・・
モーニング娘。が行き詰っているのは誰の目から見てももう明らかなのに。
いったいいつまでその事実から目をそらし続けなければならないのだろうか。
そんな苦境をメンバー全員で分け合えるのならまだいい。
今でもモーニング娘。が人気絶頂だと信じて疑わないメンバーが
少なからず存在することが何よりも私を苛立たせる。
バカになりたい。バカでありたい。
世界が変わる日を信じることができるくらいの。
- 12 :黒紺:2003/12/16(火) 21:41
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
アイドルなんかをやっていても期末テストからは逃げられない。
勉強を頑張るのは他人から褒めてもらうため、という動機は今も昔も変わらない。
ひょっとしたらデビューしてから唯一昔の私と変わらないところかもしれない。
もっともそんな動機は隣のあの子も同じに違いないけど。
「医者になりたい」「弁護士になりたい」「アイドルになりたい」
みんなみんな同じだ。褒められたいんだ。認められたいんだ。
くだらない。つまらない。バカみたい。
学校のみんなは知らないんだ。
たった一言「すごいね」と言われるためにどれだけの努力をしなければならないかを。
今日もクラスの友達は「紺野さんはすごいねー」なんてサラッと言う。
ええすごいわよ。頑張っているわよ。あなた達の誰よりも。
何がこんなにも私を苛立たせるのか、今日は深く考えるのは止めよう。
- 13 :紺野あさ美:2003/12/16(火) 22:49
- マネージャから今年の3大ニューを書けと言われたので、3位に「初H」と書いてやった
またヲタ共が騒ぐ姿が目に浮かぶようだ
http://coimbra.on.arena.ne.jp/cgi-bin/bbs/entrance/img/1071573357.jpg
- 14 :名無し娘。:2003/12/16(火) 22:51
- 紺野って誰と付き合ってんの
- 15 :黒紺:2003/12/17(水) 21:50
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
またあいぼんがトイレで吐いていた。
これまでもあの子が体調良かったことなんてほとんどなかったんだけど。
ちょっと痩せてきたと思ったら、今度はその分の無理がきてるみたい。
みんなあんなに「太りすぎだよー」「またつわり?」とか言ってからかってたのに、
最近は気を遣い過ぎるくらい遣っている。
でもみんながあの子を腫れ物扱いする気持ちはよくわかる。私も同じだ。
倒れるようにトイレにうずくまっている後姿を見ていると何故か罪悪感が沸いてくる。
あの子が激太りしたのは私のせいじゃないのに。
あの子が吐いているのは私のせいじゃないのに。
あの子が泣いているのは私のせいじゃないのに。
あの子の人生を変えたのは私じゃないのに。
いつか世界が変わる日がきても
きっとあの子は救われない。
- 16 :黒紺:2003/12/18(木) 22:18
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
他愛のない会話で今日も一日が終わっていく。
「くだらない会話をしているな」なんて思う自分が死ぬほどかっこ悪くて嫌だ。
この世にくだらなくない会話なんてあるのだろうか?
それでも最近は自己嫌悪に陥ることはかなり減ったと思う。
鈍感になったからなのかな。それも今の仕事には必要な能力。
アイドルになりたかった。ヒロインになりたかった。
そう、スーパースターになりたかった。
諦めたのは能力がないからじゃない。誰も必要としていないから。
ファンのみんなが必要としているのはスターじゃなくて都合のいい奴隷。
私は誰だ。紺野あさ美だ。お前らなんかのオンリーワンじゃない。
この世界にはあれだけ多くの純粋な悪意が存在するのに
この世界にはただのひとつも純粋な賞賛は存在しえない。
足の引っ張り合いにはもううんざり。
上のあいつも下のあいつも真ん中の私も。打算の鎖で身動きできないよ。
世界よ、私が瞬きしている間にくるっと一回りしてはくれないだろうか。
そのためだったら私、一生目を閉じていたっていいよ。
- 17 :名無し娘。:2003/12/19(金) 14:15
- 新しい流れだな。
期待アゲ
- 18 :黒紺:2003/12/19(金) 22:09
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
やたら忙しくなってきたことで今年も年末が来たことを実感する。
気がつけば東京ももう浮浪者が凍死してしまいそうなほど寒い。
とりあえずこれまでの人生で食べるのに困ったということはなかった。
それがどれくらいありがたいことなのか教えてくれる人は誰もいない。
ただ遊んでるだけでお金がもらえるように見える子にそんなこと教える人もいないか。
どうせお金をもらうなら苦労の対価ではなく成果の対価であってほしいのだけれど。
一人で暮らしているわけじゃないけれど、仕事でお金をもらうようになってからは
どのくらいの生活にどのくらいのお金がかかるのか少しずつわかるようになってきた。
東京は ただ生きていくためだけに 必要なお金が多すぎる。
この街が嫌いだ。大嫌いだ。人間なんて住んじゃいない。
ただ食べて仕事して糞して寝る。ひたすらお金をついばむだけの養鶏場。
何もない。誰もいない。だから何でもできる。でもそれはリアルじゃない。全て幻。
幻は自分が幻だと知っているのだろうか。少なくとも私は知っているよ。
全ての幻が消えたら世界はどんな風に見えるのかな?
そこにはきっと私はいないと思うけど。
- 19 :黒紺:2003/12/20(土) 23:51
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
時々熱いハンダゴテを押し付けられたような視線を感じる時がある。
狂信的なファンの人達のものとは全く異質の一線の敵意。
痛みを伴うその光線の先にはいつも笑顔の安倍さんがいる。
そう敵意。あの人の笑顔を私は敵意としか表現できない。
あの人は世界中の人々を断罪する権利を持っていると信じて疑っていない。
その完全無欠な思い込みに何度煮え湯を飲まされてきただろう。
だがそれももうあとわずかだ。
残された娘。にはあの人のような人はもういない。
安倍さんがいなくなってもきっと世界は変わらない。
後藤さんの時のようにくだらない期待をするのは一度だけにしよう。
- 20 :黒紺:2003/12/21(日) 21:58
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
雑誌の取材というのはどうしてあんなにも無駄が多いのだろうか。
載りもしない質問に答えたり、使いもしない写真をたくさん撮られたりすると
何故か自分の一部を盗まれたような気分になる。
私が細かいことを気にしすぎるのだとみんなは言う。
でも私は全ての事を他人に預けるようなことはどうしてもできない。
かといって自分で組み立てることなんてできない。
非力なないものねだりだ。
モーニング娘。なんて子供だましだと人は言う。全くその通りだ。
でもそんなモーニング娘。はあまりにも巨大で私の手には負えない。
プロデューサーにも事務所の人間にもファンにもマスコミにも
誰の手にも負えないグロテスクな怪物。
これがみんなが望んだ世界なのか、誰に聞けば答えを教えてくれるのだろうか。
- 21 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2003/12/22(月) 21:57
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
嫌なことがあった日の方が日記が書きやすい気がする。
だとするととりたてて書くことがない今日は良い一日だったのだろうか。
楽しい時間はすぐに過ぎ去ってしまう。
思い出したとしてもそれはもう終わってしまった過去という寂しい記憶。
苦しい時間はなかなか終わってはくれない。
そしてその記憶はしばしば夢にまで現れて長く私を苦しめる。
美味しいものを食べたとき。
テストで良い点を取ったとき。
良い気分になれるときは一人の時の方が多い気がする。
まこっちゃんでもいい。りさちゃんでもいい。
ただ横にいてくれるだけでいいのに・・・・・会話をすればするほど傷つく私がいる。
世界が私の望むようなものになったなら
そこには私一人しかいないような気がする。
- 22 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2003/12/23(火) 21:29
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
今日は亀井さんの誕生日だった。
こういう日付を覚えるのはなぜか昔から得意だ。
頭の中に稲妻型の亀裂を入れるようなイメージ。それが私の記憶法。
意識して覚えた数字を思い出す時は、自分という人間が
正常に作動していることを確認できたようで少し気持ちがいい。
心の中でどれだけ呪いの言葉を吐こうとも身体の方はすこぶる健康。
誰のために何のために私の身体は動き続けるのかはわからないけれど。
亀井さんの笑顔は今日も眩しい。
自分が誰かから嫌われているなんて一度も思ったことがない笑顔。
私はそんな顔で笑ったことは一度もないよ。
嫌いになってやりたい。あなたを嫌いになる ただそれだけのために。
それが私からあなたへの 心からの誕生日プレゼント。
- 23 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2003/12/25(木) 20:54
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
今年は「可愛くなったね」と言われることが多くなった。
去年までもそういうことは何度も言われていたけど、
もちろんそれがお世辞かだということは私にもよくわかっていた。
自分が場違いな感じがしてひたすら逃げ出したくなっていた頃が懐かしい。
今、私がこの場所から逃げ出したい理由は何なんだろう?
そう、私は間違いなく綺麗になった。ここにいるおかげで。
そう、お金だってたくさんもらっている。ここにいるおかげで。
そう、テレビにだって毎日のように出ている。ここにいるおかげで。
そう、私はモーニング娘。だ。私が一番そうなりたいと望んだ場所。
今日も世界が変わらなかったのは
それを私が心の奥底で望んでいるからなのだろうか。
- 24 :名無し娘。 :2003/12/26(金) 06:40
- おもしろくない
- 25 :名無し娘。:2003/12/26(金) 07:17
- 好き嫌いが激しく分かれる内容っぽいね。
俺はこーゆーの好きだよ。
- 26 :名無し娘。:2003/12/26(金) 16:00
- 俺にはとっても書けないネタだけに、
興味はある。面白いかどうかは別にして。
続けて欲しいな。
- 27 :名無し娘。:2003/12/26(金) 17:19
- いや、すごく面白いよ。
この先、展開もあるのかな?
いずれにしろ楽しみ。
- 28 :名無し娘。:2003/12/26(金) 21:59
- 見て笑うような種類のネタではないことは確か。
- 29 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2003/12/27(土) 21:21
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
紅白歌合戦のリハーサルの日が近づいてきた。
あの番組の控え室は普段全く会わない人達が多くて気疲れする。
別にその人達が威張り散らしているわけではないのだけど、
芸能人特有の押し付けがましい過剰な存在感が目にしみて痛い。
それを「オーラ」という人もいるが、私にはただの脂ぎった自意識だとしか思えない。
芸能界は色々と過剰だ。
皆それを隠すことなく、むしろ誇らしげに掲げているのがとても滑稽。
紅白歌合戦は過剰であることでしか存在を許されない哀れな貴族達の集い。
もちろんモーニング娘。も過剰だ。
誰よりも速く。誰よりも濃く。誰よりも多くの犠牲を払って。
世界よ、お前がこれ以上の生贄を祭壇に求めようとも
私達にはもう流すべき血も涙も残ってはいないよ。
- 30 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2003/12/28(日) 21:59
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
先輩達はいつものように淡々と仕事をこなしていた。
機械のように効率的な判断を下す先輩を見た瞬間、
私が感じるのは尊敬の念ではなくどうしようもない失望感。
それはきっと私がモーニング娘。というシステムを知ってしまったから。
美しいと思っていた彫刻が、既成のマネキンだと知ってしまったから。
どこにでもあるという言葉は醜いという言葉と同義だ。
美しいものを見たときに美しいと感じる気持ちに理屈なんてないように
醜いものを見たときに醜いと感じる気持ちにも理屈なんてない。
感情というものはまるで定められた運命のように抗うことができない。
胡散臭い超能力なんかより、100倍不思議な解けない魔法。
運命に抗うことができないのならそれでもいい。
私はマネキンとなるくらいなら、先輩を軽蔑することを迷わず選ぶから。
- 31 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2003/12/29(月) 21:41
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
またオーディションに落ちた夢を見た。
目が覚めて少しホッとする自分に苦笑い。
夢の中で夢だとわかっていても、自分を否定されることは辛い。
あの時落ちていたら、合格した夢を見続けていたのだろうか。
藤本さんの目は怖い。
松浦さんには人を惹きつける引力みたいなものがあるけど、
藤本さんには人を撥ね付ける斥力みたいなものを感じる。
どちらでも構わない。私も強い力が欲しい。今よりももっと。
いつまで歌うことができるだろうか。
これからは常にこれが最後のリリースだと覚悟して歌おう。
歌詞の解釈なんてどうでもいい。下手なことも気にしない。
歌う時だけは、自分がモーニング娘。であることすら忘れて歌いたい。
新しい洋服を下ろした。
爪をきちんと手入れすることも忘れない。
靴は履き慣れたものを。靴紐はいつものように少し緩めに。
髪型を変えるのは難しいけれど、もう少ししたらきっと。
世界が変わらないというのなら 私が少し変わってみよう。
きっと誰も気付かない。ささやかな私だけの秘密。
- 32 :名無し娘。:2003/12/31(水) 01:52
- やっと見つけたぞ。
1冊目を埋め尽くしていないにも関わらず
続編を記すとは・・・下降の一途を辿る芸能人が
起死回生の写真集で巻き返しを図ろうとする
所業の如く短絡的なものだ。
まあ、この日記帳の著者の足掻きを見つめさせて
もらうことにしよう・・・
- 33 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/03(土) 21:32
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
毎年、年が明けると何かが変わるのではと期待してしまう。
もしも変わったとしても、それに気付くのはもっと先のことだろうけど。
去年一年間にあったことを振り返ってみる。
自分が、周りが、あまりにも変わったことに驚く。
この日記帳に書いてあることは一体何なんだろうか。
日記に書かれている私。日記を書いている私。
不平不満をこぼしている私。それでも折り合いをつけている私。
全てを壊したい私。何一つ壊せない私。
たとえそれが全部嘘であっても私は日記を綴るのを止めはしない。
思い出にするためじゃない。自分を諦観するためでもない。
この日記帳は碇であり、櫂であり、羅針盤であり、そしてたった一人の私の戦友。
もしも世界が変わらなかったとしても
自分の人生を振り返るのは、もっと、ずっと後にしよう。
- 34 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/04(日) 15:18
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
昨日のコンサートでのんつぁんとあいぼんの卒業が発表された。
こういうことはもう3回目だから、慣れたといえば慣れたものだけど、
それでも今回ほど卒業という言葉をリアルに感じたこともない。
卒業なんてもっと年上の人達の話だとばかり思っていたのに。
あの二人がいなくなるのは後藤さんや安倍さんがいなくなるよりも・・・・・
それでもスケジュールは回る。淡々と。滞りなく。
そう、私たちはまだ何も変わっちゃいない。
卒業という言葉を追いかけるように私たちはまた走り始める。
これから何かが良くなるなんて、全然思っちゃいないけど、
それでももう立ち止まることはできない。
走ると決めたのは事務所なんかじゃない。私たち自身なんだから。
夏までは長い。最後の言葉を言うのも早い。
それが祝いの言葉であろうと呪いの言葉であろうと。
- 35 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/05(月) 21:51
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
最近は誰かに何かを期待することは少なくなった。
先輩はまるで頼りになる順番に卒業していくみたいだし。
一緒に仕事をしていれば、実力というものは意外とハッキリわかってしまう。
15人いれば、どうしても1番から15番まで順番がついてしまう。
きっとみんなが考えている順序はどれもほとんど同じだろう。
私の順位もずいぶん上がってしまった。
平均的なレベルが下がったのだからそれも当然か。
架せられた順序に見合うだけの実力が、今の私にはないのが悔しい。
キラ星のごとく並んだ卒業生達。
そんなに私に期待しないでよ。私はそっちの列になんて並べない。
紺野あさ美がモーニング娘。を変える日を期待したってきっと無駄。
私が世界が変わる日を待ち望んでいるように。
- 36 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/06(火) 21:27
-
憂鬱な日が多いのはメンバー同士の喧嘩が多いからと気付く。
喧嘩は本当に日常茶飯事だ。
喧嘩をすること、そして仲直りすることがこんなにも簡単だなんて
モーニング娘。に入る前は思いもしなかった。
私も思いっきり喧嘩がしたい。
薄っぺらな体面なんかじゃなくて、自分の哲学をぶつけ合えるような。
たとえそれが仲直りできないような性質のものであっても。
飯田さんは語る。安倍さんも、矢口さんも語る。
でもそれはただ聞き手から自分を肯定してくれる言葉を引き出したいだけ。
予定調和の結論から逆算された陳腐であざといシンデレラストーリー。
慰めてほしいなら後でいくらでも慰めてあげる。
でも私が聞きたいのはそんな話じゃない。交わしたいのはそんな言葉じゃない。
激しく傷つけ合うこともしないで、お互いの傷を舐め合うなんてできない。
待っていても世界は変わらないことはわかっているけれど、
それじゃあ、私は一体誰と戦えばいいんだろうか?
- 37 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/06(火) 21:28
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
憂鬱な日が多いのはメンバー同士の喧嘩が多いからと気付く。
喧嘩は本当に日常茶飯事だ。
喧嘩をすること、そして仲直りすることがこんなにも簡単だなんて
モーニング娘。に入る前は思いもしなかった。
私も思いっきり喧嘩がしたい。
薄っぺらな体面なんかじゃなくて、自分の哲学をぶつけ合えるような。
たとえそれが仲直りできないような性質のものであっても。
飯田さんは語る。安倍さんも、矢口さんも語る。
でもそれはただ聞き手から自分を肯定してくれる言葉を引き出したいだけ。
予定調和の結論から逆算された陳腐であざといシンデレラストーリー。
慰めてほしいなら後でいくらでも慰めてあげる。
でも私が聞きたいのはそんな話じゃない。交わしたいのはそんな言葉じゃない。
激しく傷つけ合うこともしないで、お互いの傷を舐め合うなんてできない。
待っていても世界は変わらないことはわかっているけれど、
それじゃあ、私は一体誰と戦えばいいんだろうか?
- 38 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/07(水) 21:30
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
いまだに中澤さんとは上手く話せない。
いつも中澤さんが一方的に喋っているのを聞いているだけ。
友達と話す時、メンバーと話す時、スタッフの人と話す時、
どの場合とも違う間合いを意識せずにはいられない。
中澤さんの話はつまらない。聞いていて苦痛だ。
私はモーニング娘。だった頃の中澤さんを知らない。
「昔の裕ちゃんはもっと怖かったんだよ〜」と上の人は言う。
多分嘘だ。今も昔もきっと一番怖がりなのは中澤さん本人。
あの人のモーニング娘。への思いは歪に屈折していて、時に見誤ってしまう。
悔い。妬み。歯がゆさ。憧れ。そして諦め。
卑屈で尊大なあの人の言葉はいつも私を傷つける。
ここにも何も変えられない人が一人。
あなたの望むモーニング娘。なんて とうの昔に死んでしまったのにね。
- 39 :名無し娘。:2004/01/07(水) 23:17
- この奇行集団御一行様の戯言も過渡期の一途を辿っているようだ。
時の流れへの摩擦を受け止めながら逆行していく痛々しさ・・・
それを麻痺させる一部の信者に包まれたオブラーゼ・・・
冷たいのか、暑いのか、ぬるいのか?
- 40 :紺野あさ美:2004/01/08(木) 10:02
- さてと。久しぶりに日記帳を開いてみて、覚えがないページが
いっぱいあるのに驚いた。
これって何??
でもこれは私の日記帳。他人が書くはずがない。
ひょっとしてもう一人のあたしなの?
フロイトによれば、人間は最低三人分の人格を持つと言う。
となると、この黒紺とかいうのも私の一部なのだろうか?
それとも……
娘。は相変わらずにぎやかだ。安倍さんや辻ちゃん加護ちゃんの
卒業が決まってもそれは全然変わらない。
でも、飯田さんがだんだん孤立していったり、明るかった矢口さんや
石川さんが次第に無口になっていく様子は手に取るように判る。
みんな何かを考えたり焦ったりしているようだ。
……ったく、ババアはさっさと出ていくべきだろう。いつまでも安穏と
居座ってるんじゃねーってんだよウゼーな。
ラブマバブルはとっくに崩壊しているのだ。
借金だらけの我が国同様、過去の遺物はさっさとリストラしないとな。
ただし、やたら私を始め五期にひっついてくるホクロ女はさすが見所が
あると言えるが。
そうそう、リストラと言えば五期にも対象者がいるな。前髪作ったわり
には古代人みたいな顔になってる奴と醜く肥った奴、こういうのは
とっとと戦力外通知すべきだ。あとはオラさえ追い出せば私の天下。
さっそく手を打つこととしようか。ふふふ。
- 41 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/08(木) 19:56
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
「普通の女の子に戻りたい」
昔、そういって引退したアイドルがいたらしい。
まるで無理矢理アイドルにされてしまったかのような言い分だ。
本当に嫌々デビューさせられていたのなら、その人ちょっと面白いけど。
「選ぶということは捨てるということ」
私もアイドルという道を選んだときから色々なものを捨てたきた。
捨てたことを悔やむほど卑しい性格はしていない。
自分の意思で捨てたことを忘れるほど無神経でもない。
私だって選ばれた以上、必ず捨てられる時が来る。
捨てて捨てられて・・・・・収支が丁度ゼロならちょっと面白いけど。
「ちょっと面白い」か。
モーニング娘。ってまるでそう言われる為に全てを賭けているみたい。
- 42 :名無し娘。:2004/01/08(木) 21:03
- ちょっとどころかこのスレすごく面白いよ。
毎回よく練られてるし、次はどんな切り口でくるかと
楽しみです。
- 43 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/09(金) 21:30
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
明日もきっと世界を変えるような出来事は起こらないだろう。
イラクで戦争が起きようとも
吉野家から牛丼が消えようとも
私の周りの世界は何一つ変わりはしない。
私を縛り付けている世界って一体何なんだろう?
殻を固く閉じた貝にはなりたくない。
嫌なこと、辛いことから目を逸らしていれば
モーニング娘。が解散したとしても、きっと私の世界は変わらないから。
私を縛り付けるのは私の意志。見つめる勇気。
だから世界よ。一つお願い。
私に現状を耐え切るだけの勇気。それをください。
- 44 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/12(月) 21:24
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
私がモーニング娘。に加入してもう少しで二年半になる。
ここ一年くらいだろうか。友達とモーニング娘。の話を一切しなくなったのは。
「タンポポって次はいつ新曲出すの?」
「カントリー娘へのレンタルって何なの?」
「モーニング娘。って分裂したの?してないの?」
答えられないことが あまりにも多すぎるから。
小さかった頃の苦い記憶が甦る。
大人はいつも、私が一番答えて欲しい質問には、決して答えてくれなかった。
あの頃よりも少し大人になった今、私は答を探すのを諦めてはいないだろうか。
泣き喚いてでも答を欲しがったあの頃の強さ。
理不尽な世界を決して許さなかったあの頃の強さ。
失くした強さの代わりに私が手に入れたものってなんだろう。
心のどこかにきっとあるそれを、あの頃の答の代わりに探してみよう。
見つけることができたなら 私の世界が少し変わる気がする。
- 45 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/13(火) 21:11
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
今日は疲れた。
精神的にも肉体的に疲れる一日だった。
矢口さんの口癖の「疲れた」の一言も、今日は本当に重かった。
まるで20年くらい拘留された死刑囚の最期の一言みたいに。
本当にあの人が死んでしまったら、何てコメントしたらいいんだろう?
これだけ人数が増えたのに、
一人当たりの負担が前より重くなったのはなんでよ?
最近、矢口さんはよくこういうことを言う。
重くなったのは一人当たりの負担じゃなくて矢口さんの負担。
本人も周りもとっくに気付いているけれど、
だからといってお互い何かを変えようとしたりはしない。
あの人が動くのを止めた時、それはあの人が芸能人じゃなくなる時だから。
安倍さんなんかじゃない。矢口さんこそモーニング娘。の象徴。
あの人がモーニング娘。として死ぬのなら、私は涙を流さない。
ただ一輪の花を捧げ、あの人とは違う道を進んでいくだろう。
- 46 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/14(水) 21:25
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
札幌は今日も雪だったらしい。
きっと夜中には除雪車の派手な機械音が街に響いていることだろう。
夜中に作業するその光景は、なぜか非現実的でとても怖かった。
街は完全に眠りについている時間。人間が人間に見えない不思議な瞬間。
東京の夜も騒がしい。
夜行性の街並みには、田舎には存在しない時間が流れているかのようだ。
溢れかえる人の群れに、人間が動物であることをふと思い出す。
自分の欲望に忠実な時間を人は刺激的と呼ぶのだろうか。
テレビの収録が始まった瞬間。
私は人間ではない「モーニング娘。の紺野あさ美」となる。
おやおや、今日はあんなこと言ってちゃって。
彼女も随分テレビ慣れしたものね。
彼女が活動している時、私という人間はどこにいるのだろう?
いつか世界を変えるのは私だろうか彼女だろうか。
- 47 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/16(金) 21:23
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
里沙ちゃんはこの頃安倍さんにべったりだ。
もうすぐ安倍さんは卒業する。二人の距離はいつになく近い。
そんな二人は卒業を悲しむようでもなく、普段以上に無意味に明るい。
楽しむ、ということにかけてはあの二人はプロフェッショナルだ。
テクニシャンでありビジネスライク。本気だから近寄りがたい。
モーニング娘。を誰よりもよく知る二人。
嘘と計算で固くふたを閉じた棺の中には何が入っているの?
もったいぶらずに私にも見せてよ。
必死に隠さなくても私は中身を知っているから。
それは成功という名の光ではなく、真実という名の破滅。
わかってる。誰も本当のことなんて知りたくない。
最期まで隠し通すことを愛というのなら、
モーニング娘。に対する二人の愛を無償の愛と認めてもいいよ。
卒業のその日、二人はきっと誰よりも涙を流すだろう。
何かを祝うように。弔うように。
- 48 :名無し娘。:2004/01/16(金) 22:14
- >47
最後=いちばんあと。すえ。終わり。
最期=死に際。臨終。
- 49 :名無し娘。:2004/01/16(金) 22:21
- >>48
うむ。
意味的にはどっちでも通るけどな。娘。の臨終の時までとも解釈できるから。
- 50 :名無し娘。:2004/01/18(日) 13:23
- 誤字脱字は見ないふり。
- 51 :名無し娘。:2004/01/20(火) 14:25
- >>45
特にすばらしい。
いつも楽しみにしてます。
- 52 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/24(土) 21:51
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
明日のコンサートで安倍さんは卒業する。
ここ数日の仕事は全て安倍さん中心なので楽と言えば楽だ。
安倍さんについて、色々考えさせられたりはしたけれど。
同じような質問にいつもの笑顔で答える安倍さん。
安倍さんはいつも奪う側の人間だった。
事務所だろうが、ファンだろうが、世間様が相手だろうが。
どんな相手にも、どんな境遇にも、自分を譲ったりはしなかった。
それはあの人がモーニング娘。だったから。
奪い続けることで輝き続けた安倍さん。
その人がモーニング娘。であることを失う。
その道の先に何が待っているのかはわからないけれど、
きっとあの人の世界は180度変わるだろう。
世界よ、最後に安倍さんから一つ奪ってはくれないか。
モーニング娘。のエースとして背負ってきた誇り。
その重石から解き放たれたなら、きっとあの人は再び飛びたてるはずだから。
- 53 :名無し娘。:2004/01/24(土) 23:50
- う〜ん、なんて綺麗な文章なんだ。
鳥肌が立ちました。
スレ汚しすいません
- 54 :名無し娘。:2004/01/27(火) 15:19
- 黒紺さんの文章て、森博嗣に少し感じが似てる気がする。
- 55 :名無し娘。:2004/01/27(火) 15:35
- >54
そうかも。
でも自分、森氏の文はちょい苦手だが
黒紺さんの文はかなり好きだ。不思議な差だなぁ。
- 56 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/28(水) 21:19
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
今年の冬は例年以上に寒い。
でも、きっとこれが本来の冬の寒さなんだと思う。
身を切るような寒さは心を強くしてくれる。
どんな大きな決断だって下せるほどに強く。
イエスとノー。
無数の小さな決断で私の世界は作り上げられていく。
時には私の全く知らない所で、私の全く知らない人によって。
与えられた世界の中で今はただやりぬくしかない。
唾を吐きつけたくなる瞬間。
見誤ってはならない。
その感情が私の知らない所で下された決断ではないかどうかを。
今、私ができる一番大きな決断。
それは世界を変えることだろうか。変えないことだろうか。
- 57 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/01/31(土) 21:26
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
この人に世界を変えるような力は残っているのだろうか?
今日は久しぶりにつんくさんに会った。
いつ見ても、どこにでもいるような普通のおじさんだ。
もっとも本当に普通のおじさんかもしれないけれど。
なぜかこの人は憎めない。
マイナスにマイナスを掛けるとプラスになるからだろうか。
適当で 能天気で いい加減。
閉塞した今の状況にあっては、そんなあの人の言動が微笑ましい。
あの人がなぜ私を選んだのか。その理由はまだわからない。
適当に、いい加減に選んだのかもしれない。
それでもあの人は私の世界を変えた。
あの人がやったように私も私の世界を変えたい。
この閉塞した世界で 私ももう少しお気楽にやってみよう。
そう、あの人のように。
道化師の化粧の下に 黒い思いを閉じ込めて。
- 58 :名無し娘。:2004/01/31(土) 22:38
- イイヨイイヨー
- 59 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/02/03(火) 21:31
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
ここしばらくはちょっと体調を崩していたが、
ようやくいつものように仕事ができるようになってきた。
体を悪くすると、心も驚くほど弱くなる。
精神的な苦痛よりも肉体的な苦痛の方が、
人間にとって耐え難いことなんだと改めて思い知らされる。
何事もなくただ生きていくというのも簡単ではないみたい。
私一人が欠けようともモーニング娘。はびくともしない。
今のモーニング娘。に絶対必要なメンバーなんていないから。
それを黙って受け入れるなら、今の居心地も悪くはない。
精神的な苦痛だってきっと今よりも早く忘れることができるはず。
それでも私は何事もない人生などは選ばない。
どんな苦痛も忘れたりせず心に刻もう。
そしていつか世界に復讐しよう。
他の誰でもない私の名前を、世界に刻み込むことで。
- 60 :名無し娘。:2004/02/04(水) 02:18
- >>59
要するに、明日も頑張ろう。ってことだな。
- 61 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/02/04(水) 21:59
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
「紺野あさ美さんですよね?」
街でいきなり声をかけられてちょっと焦った。
知らない人に自分の名前を呼ばれることには慣れたつもりだけど、
こういう時は、たいてい名前を呼ばれる以上の不快感を与えられる。
声をかけてくる人というのは、どうしてああも得意げなのだろうか。
ファンなんです。応援しています。
言葉だけなら素直に受け取れるのに。
人の表情や語感は本人が思っている以上に雄弁だ。
鬼の首を獲ったみたいに騒がれるのが辛い。
テレビやコンサート会場にかけられている魔法も街では全くの無力。
ただの16才には受け止められない視線が私を串刺しにする。
どうか気付いて。魔法をかけるも解くもあなた次第。
そう、世界とは私以外の全ての人間の総称なのだから。
- 62 :名無し娘。:2004/02/04(水) 23:06
- >>61
いいねえ。見事。
- 63 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/02/06(金) 21:47
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
安倍さんの卒業からようやく少し落ち着いた。
のんちゃんとあいぼんの卒業はもう少し先のことだし。
何事もない日常がどれほど続くかは疑わしいものだけど。
うちの会社が何かを始める時、
作り上げるのではなく、壊しているように感じてしまうのはなぜだろう。
きっと会社の人間はそうは思っていないだろう。
壊しているものが何であるかすら把握できていないに違いない。
さあ次は一体どんなことをやってくれるのかな?
私はもういいよ。タンポポもカントリー娘ももううんざり。
6期の亀井さん辺りが私のお薦めかな?
あの娘ならそつなくやるはず。会社の人間が思っているよりもきっと。
今はなにもないあの子に春が来た時、
きっとモーニング娘。が昔から大切にしてきた宝物が、また一つ壊れる。
- 64 :名無し娘。:2004/02/06(金) 23:55
- >>63
すごい。
背筋がぞっとしたのは俺だけ?
- 65 :名無し娘。:2004/02/06(金) 23:59
- えりに春来る前に自分の春をry
- 66 :名無し娘。:2004/02/07(土) 06:45
- >64
ノシ
- 67 :名無し娘。:2004/02/07(土) 12:03
- 上手いな
- 68 :名無し娘。:2004/02/07(土) 13:19
- >>63
すばらしい。
- 69 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/02/07(土) 22:11
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
少しずつだけど暖かくなってきているような気がする。
今日は日差しもどことなく柔らかかった。
東京の春は、札幌の雪解けのように目に見える形ではなく、
さりげなく緩やかにやってくる。
春の来ない冬はないと人は言うけれど、
季節は巡り、そしてまた冬がやってくる。同じことの繰り返し。
世界を変えたいという私の強い願いですら
一日のルーティンワークの一つでしかないのかもしれない。
いつしかこの世界に飼いならされてしまっているのだろうか。
私の心に音もなく忍び寄る影と手をつないではならない。
この街の春のような居心地の良さに油断してはならない。
世界よ、お前が私を照らすことができたとしても、
私の心に積もる雪を溶かすことはできない。
何度季節が巡ろうとも、お前との戦いが終わるその日までは。
- 70 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/02/11(水) 21:40
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
仕事は今日もハードだった。
でも本当に気疲れするのは人間関係の方だったりする。
一人や二人が相手なら上手く誤魔化したりできるのだろうけど、
あれだけの人数がいるとなかなかそうもいかない。
あの子はあの子と仲が良くて、あの子はあの子と・・・・・
はあ。まるで幼稚園みたいだ。
気がつけば嫌われないように無難なことばかりしている私がいる。
最低だ。私が私である意味がない。
好きな人ができれば世界が変わるように、
嫌いな人ができれば世界が変わったりはしないのだろうか。
それで世界が変わるというのなら
私は喜んで全ての人から嫌われてあげるよ。
- 71 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/02/14(土) 21:37
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
土曜日はミニモニ。のドラマを見ることが日課になった。
メンバーのドラマは見ておかないと、話題を振られた時に困る。
「全然見てません」と強く答えるのも私の中では悪くないけれど、
そう答えさせてくれる日は当分やって来ないだろう。
ドラマは古臭くてどうにもならない。
何が新しいのか私にはわからないけど、このドラマが古いのはわかる。
その古さに違和感なく溶け込んでいるメンバーを見ていると複雑な気持ちになる。
きっと本心から楽しんでやっているんだろうな。困った困った。
私達は新しさを求めるために多くのものを犠牲にしてきた。
後ろはもう振り向くまい。
だが今やっていることが、新しい何かである気が全くしないことが辛い。
私達が消えていく過程ですらきっと誰かが通った道。
私の前に広がっている世界は
私の後ろに広がっている世界と同じなのだろうか。
- 72 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/02/15(日) 21:28
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
「昨日のドラマ見た?」
いきいなりそう言われてビックリした。
のんちゃんはあまり仕事の話はしない子だから。
ドラマにはずっと出てみたいって言ってたからなあ。
よっぽどあの仕事が楽しいんだろう。
話は相変わらず飛び飛びで要領を得ない。
頭が悪い子だとかなり長い間思っていたが、実はそうではない。
この子の中で流れている時間は途轍もなく速い。
話が通じないのはこっちの対応が遅いからかもしれない。
事務所の無茶な方針に一番早く順応できるのもその速さゆえだろう。
「面白かったよー」
などというこっちの言葉はもう聞いちゃいない。
次から次へと飛び出してくる新しい、そしてくだらない話題。
何がそんなに楽しいのか常人には全く理解できない。
まるでハロープロジェクトそのものだ。
私が辻希美というハードルを越えることができたなら
きっと世界だって変えられる。そんな気がする。
- 73 :名無し娘。:2004/02/16(月) 00:33
- >>72
(・∀・)イイ!!
- 74 :名無し娘。:2004/02/16(月) 00:41
- 作者さんかっこよすぎやわ
- 75 :名無し娘。:2004/02/16(月) 03:17
- >>74
うん、しびれるねぇ〜
- 76 :名無し娘。:2004/02/16(月) 21:40
- HEY3で紺野の目が語っていた
今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった…
- 77 :名無し娘。:2004/02/16(月) 22:19
- >>76
上手い。
- 78 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/02/19(木) 21:28
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
くるりと日記を裏返す。
そこには見慣れた私の名前。
黒い字が私?白い輪郭が私?
テレビを消す。
そして私は一人になる。
テレビの外は中よりも暗い。
電話が鳴る。
世界は私を離そうとはしない。
私と話したい人は誰?
寝間着に着替える。
眠りにつくまでもう少し。
明日のことなど考えない時間。
世界が終わる瞬間も私はこうしているのだろうか。
- 79 :名無し娘。:2004/02/20(金) 21:08
- >>78
素晴らしい。
- 80 :名無し娘。:2004/02/21(土) 13:03
- >>78
今までで一番好きかも
- 81 :多い日も安心!!:2004/02/22(日) 01:50
- もう少し・・・
- 82 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/02/22(日) 21:40
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
さくら組のツアーが始まった。
当分の間、週末はほぼ全て地方へ行くことになる。
矢口さん、吉澤さん、亜依ぼん、愛ちゃん、里沙ちゃん、亀井ちゃん。
そして私を加えた7人で一ヶ月くらい仕事をする。
この中で自分がどう振舞えばいいかはまだわからない。
みんなもまだ手探り状態みたいだし。
また一からやっていくしかない。
昨日までやっていた仕事など、今の仕事とは何のつながりもないのだから。
世界は私を引き裂いて、そして私に縫い合わせろと言う。
私は黙って今日もまた、新しい私を縫い合わせる。
- 83 :名無し娘。:2004/02/23(月) 21:49
- 感性が常人とは一線引いてる感があってたまらないね
- 84 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/02/23(月) 21:58
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
自分の部屋が一番落ち着く。
ごく当たり前なその言葉の意味も、
この仕事をするようになってから少し変わったような気がする。
ツアーで地方に行った時、
宿泊先のホテルでは愛ちゃんと同じ部屋になることが多い。
話をするのもしないのも疲れる相手だ。
いつかどこかでちゃんと喧嘩しておくべきだったといつも後悔する。
自分の居場所は自分で勝ち取らなければならない。
あの子の周りには、相手に何も言わせない攻撃的な空気がある。
私はそれに負けるほど弱いのだろうか。
無視することほど楽なことはない。
でもそれは私の弱さ。
「あんたなんか大嫌い」と言ったならそこで簡単に勝負がつく。
このチキンレースは先に言った方が勝者だろうか。敗者だろうか。
- 85 :名無し娘。:2004/02/24(火) 00:31
- あーわかるな。単語を相手に投げつけるように話すよね
- 86 :名無し娘。:2004/02/24(火) 11:03
- チキンレースと言う俗な単語は紺野には似合わない。
- 87 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/02/25(水) 21:34
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
東京に帰ってきた。
いつから帰る場所が東京になったのだろう。
「札幌に帰る」とは全然意味が違う。
元いた場所に戻るだけ。
東京にそれ以上の意味はない。
書いていてふと思う。
札幌にはそれ以上の意味があるのだろうか。
冷静に考える。真剣に考える。
自分の心に、嘘はつかない。
考えるのを止める。
答を出すのは今じゃなくてもいい。
札幌はどこにも逃げはしない。
私がどこで生まれようとも、私がどこで死のうとも、
どこにいようと私は私。明日もそして明後日も。
- 88 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/02/28(土) 21:33
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
時々フッと時間が止まったように感じるときがある。
いや、世界は変わらずせわしなく動いている。
まるで私一人だけのために。
止まっているのは私の方?
でもそれはほんの一瞬のこと。
何事もなかったかのように私は再び動き出す。
息継ぎが必要なほど、無理な生き方をしているということなのかな。
私の前の道は暗い。雌伏の時はまだまだ続く。
私はあえて無理な生き方を選ぶ。
それが世界を変える、唯一つの道だと信じて。
- 89 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/03/02(火) 21:25
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
おとめとさくら。本当はどっちがよかったの?
分裂してから何度聞かれただろうか。
選べたとしたも、私はさくらを選んだと思う。
飯田さんがいないから。
私は2001年に加入した5期メンバーだ。
だから、こんなことを言う権利はないかもしれない。
だからこそ、こんなことを言う権利があるのかもしれない。
オリジナルメンバーほどモーニング娘。らしくないメンバーもいない。
飯田さんはもう両手に抱えきれないほどの荷物を持っている。
その荷物は今の私達には必要ないものだ。
「モーニング娘。」の定義は日々変わり続けている。
立ち往生している人に手を差し伸べる余裕などない。
飯田さんの世界はどこかで止まってしまったのだろう。
私の世界もいつかは止まる。その日まで私は光を求めて変わり続ける。
飯田さんに輝いてきた時期があったなら。私にもあっていいはずだから。
- 90 :名無し娘。:2004/03/02(火) 22:38
- 娘。メンバーを見ていると多かれ少なかれ
はがゆさを感じるが、紺野にはとくにそれを
感じる。
実際の紺野も、このスレの紺野のように、
内に強いいらだちを秘めているだろうか。
- 91 :名無し娘。:2004/03/03(水) 00:21
- 5期は手ぶらなのかな。今でも、もしかするとこれからも
- 92 :名無し娘。:2004/03/03(水) 05:46
- 手ぶらであることが、いいことなのか、悪いことなのか
それは本人にすらも分かりし得ないことなのかもしれない
- 93 :紺野あさ美:2004/03/03(水) 14:40
- 最近、回りが何かと騒がしい。
あえて言うなら騒音だらけだ。正直、ちょっと鬱陶しい。
矢口さんは自分をして「ガツドル」だと言う。ガッツなアイドルと
言ってたけど本音はガツガツしてるアイドルと言う意味なんだろう。
矢口さんとか、藤本さん、松浦さんを見てると本当にガツガツして
るなって思う。ちょっとでも前へ前へ。自分大好き前進あるのみ…
…見ていてとっても疲れる。ついていけない。
あたしはもういいんだ。大好きな娘。に入れたのだから。
もう望みは達成してしまった。これ以上、ガツガツする必要はない。
CDの売上げやお客さんの入りとかについてずいぶん言われては
いるけど、そんなの関係ない。
いつの日か娘。が滅ぶなら、喜んでそれに殉じよう。
ソロになって無理やり話題作りをしたり、売れないCD抱えてドサ回りで
苦労したり、病気になるほど働かされるよりも、娘。と言う金字塔を抱い
たまま世界から消える。それもいい。
- 94 :名無し娘。:2004/03/03(水) 17:24
- 5期は初めから荷を負わされている
- 95 :名無し娘。:2004/03/03(水) 20:07
- 荷=国民的アイドルのプレッシャー?
- 96 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/03/05(金) 21:53
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
モーニング娘。のことを悪く言われると腹が立つ。
きちんと議論をすれば100%勝つ自信がある。
でも世の中はそんなに公正ではない。
闇討ちに泣き寝入り。
勝者も敗者も傷だらけ。
負けてもいい。傷ついてもいい。
モーニング娘。が私に与えてくれたものを私も誰かに与えたい。
私の目はよく見える。
私の耳はよく聞こえる。
私の口はあまり話さない。
議論なんて必要ない。
私がもらったものは言葉なんかじゃなかったのだから。
- 97 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/03/09(火) 21:38
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
道重さんは私に似ているとよく言われるらしい。
「ボーっとしてるからですかね」だって。
違うと思うけど適当に話を合わせる。
何事もなかったように話を収める。静かに。何気なく。
私はあなとたほど露骨じゃないよ。
いや、露骨なのかもしれない。
でも私が露にしているのは私の本性ではない。本意でもない。
あなたは綺麗なあなたの本性。あなたの意思。
それが少し羨ましくもある。
世界はゆっくり閉じようとしている。
その前に 少しでいい。その本性を その本意を私に晒せ。
- 98 :黒紺 ◆dG4DxDDg :2004/03/17(水) 21:36
- 今日も世界を変えるような出来事は何も起こらなかった。
ゆっくりと歩く。
最近は歩くことが少なくなった気がする。
走っているか止まっているかのどちらかだ。
走っても何も変わらない。止まっても何も変わらない。
それなら少し歩いてみよう。
のんびりと。ゆっくりと。
後ろを見れば私が追い越してきた人達が見えるだろう。
前を見れば私を追い越していった人達が見えるだろう。
そうだ。私はここにいる。ここからまた始めよう。
たとえ自分の居場所がなくなったとしても、
今いる世界を変えることを躊躇ったりはしない。
私が紺野あさ美である限り、何度だってやり直せるさ。
- 99 :名無し娘。:2004/03/17(水) 22:17
- >>98
なんか頑張ろうと思った。
- 100 :名無し娘。:2004/03/18(木) 06:41
- そうだな…がんばろう。
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