■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 最新50
ときめきモーニング Act.2

1 :サボリン:2004/05/10(月) 15:07
 
 普通の高校2年生であった□□○○は転校を一ヶ
月後に控えたある日、 ひょんなことから暴走族の抗
争に巻き込まれる。藤本、後藤、松浦が率いる族同
士の3つどもえの争いに.巻き込まれた○○。彼女た
ちが追っているのは さゆみんという特別な能力を持
つファティマであった。



                     後藤と○○の協力を得て.さゆみんを獲得したか
                   に思われた藤本、 しかし手に入れたのはえりりんと
                   いう別のファティマであった。 どさくさに 巻き込まれ
                   る中、藤本の部下紺野とえりりんに.自宅を占拠され
                   た○○は、 えりりんの秘密を知って 驚くのであった。
                     そんな折、 クラスメイトの石川、後輩の高橋と親
                   しくなった○○は.飯田という生徒会長の経営する喫
                   茶店「北風」で不思議な噂を耳にする。
                    一方、安倍にボコられて気が立っていた矢口はひ
                   ょんなことから.小人化し、 ○○に助けを求めてくる。
                   中澤に助けを求め収束を見た矢口だったが、 安倍
                   と矢口の闘いは続くのであった。



  落ち着く暇もないまま、 ○○は辻加護の麻薬取引
の現場に立ち会うことに。 .関東を占める斉藤組の事
務所に向かう辻加護石川○○。そこに現れた真のボ
スは先日別世界で殺したはずの松浦だった!
 松浦の情けでなんとか5千万もの大金を手にした辻
加護。しかし高橋の裏切りにより大金を奪われる。高
橋と共に辻加護に追われる○○は、海外逃亡を企て
るが、湯治に行く途中の中澤矢口につかまってしまい、
越後湯沢までを共にする。 辻加護に居場所をつかま
れた高橋は偽のバッグを渡してごまかそうとする。 .し
かし、そのバッグを持って逃げたのは中澤矢口であっ
た。 ここでも加護、中澤、高橋の三つどもえの闘いが
始まっていた。
 

97 :サボリン:2004/06/09(水) 21:59
 

「しょうがねーな、ちょっと見てくるよ」
「うん」
「なんかあったのかもしれないな、もしかしてテロとか…」
「やだ…」
「ハハ、冗談だよ、ちょっと待ってて」

 バタン。  シュタタタ…



・・・と、フロントに着いたものの、、…誰もいない。。


   シ ー ン 。


…おいおいどーなってんだ?
…まさかマジでテロじゃねーだろーな。。

オレは様子を探ろうと恐る恐るホテルの外に出た。



      し ぃ ー ん …



・・・静かだな。。

ハハ、都心の朝は意外に落ち着いてるもんだな。。

…って、んなわけねー!!

平日朝8時の横浜に、人っ子一人いない、
車一台通らない、、ぜってーおかしい!!
昨日だって祭りであんなにたくさん人がいたのに!!


・・・夢でも見てるんじゃないか?そうなのか?

もしかして、昨日絵里ちゃんと寝たのも、あれも夢??

…いや、そんなはずはない!

・・・はっ、絵里ちゃん!

オレは急に絵里ちゃんが心配になってホテルの部屋に戻った。
 

98 :サボリン:2004/06/09(水) 22:00
 

 ガチャ。

「絵里ちゃん?」


   シ ー ン 。 。


「…絵里ちゃん?」スタタ。

「絵里ちゃん!?」バサッ。

「…絵里ちゃん…」コト。


・・・絵里ちゃんがいない。。


「絵里ちゃァーん!、どこいったンだよォ!?」



・・


オレは必死になってホテル中を走って探した。

が、1時間経っても絵里ちゃんは見つからず、

力尽きてロビーのソファーに倒れ込んだ。 バタッ。


・・・コレは夢だ。・・・やっぱり夢なんだ!

…とは言うのもの、腹が減った。。ぐぅ。
昨日の夜からなんにも食べてない。

・・・夢なのに腹が減るなんておかしいな。。

 

99 :サボリン:2004/06/09(水) 22:00
 
…オレはフラフラと外へ出て、駅前のコンビニに向かった。

カラカラン

コンビニまで歩いてくる途中も誰もいなかった。
コンビニに入ってももちろん誰もいない。

オレは無言でおにぎりを手にとって、
その場で開けてもぐもぐと食い始めた。。

と、外の通りに人影が見える!

赤いランドセルを背負った女の子が歩いていく。。

・・・ガタッ。

「…待って!、ちょっと待って、そこの女の子!」

オレは慌てて店を出て女の子をひきとめた。
女の子は歩みを止め、ゆっくりと振り返った。


「……」


道路の真ん中に突っ立って、無表情でオレを見つめる女の子。
……どっかで会ったような、、

「あっ、君、福引きの時にいた女の子でしょ?」
「…ふふ」

「小学生だったんだ…、
 はっ、…そんなことより、何が起きたのか知ってる?
 人が誰もいないんだけど?」
「…ふふ」
女の子は笑うだけで答えようとしない。
胸につけた名札には「村上愛」と書かれている。

「ねぇ、えーと、アイちゃん?」
「メグミです」
「…あ、ごめん、メグミって読むんだ…」
「……」
 

100 :サボリン:2004/06/09(水) 22:01
 
「ねぇ、なんで人が全然見あたらないのか知ってる?」
「それを知ってどうするの」
「えっ?」

「何故人がいなくなったのか
 その理由が分かれば安心できるの」
「そういうわけじゃなくてさ…」

「人は皆理由を知りたがる
 理由を知れば安心できる
 理由を知れば生きていける」
「……」
「生きているのは何のため
 神のため夢のため真理のため
 しかしそれらは全て無根拠な幻
 それらは人が生きていくために必要な
 一種の誤謬にすぎない」
「……?」

「では何を信じて生きていけばいいのか
 人が生きていくためには物語が必要
 嘘とわかっている物語をどうやって信じるのか
 信じるという行為は本来
 疑わしいものをあえて信じること
 信じるためには力が必要
 それが愛
 あなたには愛がありますか」

「…ちょ、ちょっと、さっきから何言ってんの?」
「…ふふ」にやっ。

・・・この女の子、ちょっとおかしい。。
 

101 :サボリン:2004/06/09(水) 22:01
 
「何を言ってるのかわからないの
 ちゃんと日本語で話してるのに
 意味は分かるけど意図がわからない
 いいえあなたは意味さえ理解していない
 あなたの話す日本語と私の話す日本語は違う」

「だから…何を…」 くらっ。。

「言語と同じく認識能力にも限界がある
 それを広げようとする力
 それが欲望
 欲望は個人を向上させ
 個々の欲望が重なりあい
 社会もまた結果として向上する
 しかし欲望は充足することなく求め続ける
 どんな感動も快楽も時間と共に惰性化する
 人は生きているからその停滞に耐えられない
 むしろその惰性と停滞そして忘却こそが
 新たな快楽の糧とも言える
 しかしそれを支配する法則は結局時間なのか」

「……」くらくら…。

「それは違う
 時間という観念もまた
 人の貧弱な言語が生み出した妄想
 では全てが言語の生み出した幻想なのか
 人はノイズとカオスを希求する
 そして言語を介さない直接的なコミュニケーションを
 夢想する」

「……」ぐらっ。

「昨夜のセックスはどうでしたか」にやっ。

「…なっ!、…君は、…オマエは誰なんだっ!?」

 

102 :サボリン:2004/06/09(水) 22:03
 
「…愛理」

「はっ」…スッ。
・・・いきなり女の子がまた一人現れた。。

「さゆみを呼べ」

「はっ」 スッ…


「お、おい、なんなんだ!?
 これはいったいなんなんだ!、夢なのか!?」

「…ふっ
 ではこれも夢ですか」ピン


  ビ シ ッ !


「……?、、………痛ゥッ!!」 ドピュ!

・・・左腕が深く切れて血が出てる。。

「ってーっ!!、……なに…しやがった…」 はぁっ、はぁっ、

「言語を介さない直接的なコミュニケーション
 セックスよりも魅惑的な死の恐怖
 人はそこに神を見る」

「ちくしょォ、ざけんなよォオ!!」 スタタ…
と、オレが女の子を蹴ろうとしたその時、

「……ぁぅ〜」

と、一人の女の子が現れた。。
 

103 :サボリン:2004/06/09(水) 22:04
 
白いドレスに、長い髪。。さゆみちゃんだ!!

思い出した!!

・・・オレは一挙に思い出した。

ここはやっぱり夢だ、現実の世界はもうぶっ壊れてて…

そうだ、未来で、学校でみんなと暮らしてたんだ…


「…さゆみちゃん?、…っ、はぁっ、はぁ」

「…ぁぅ〜」
・・・どうしたんだろう、
さゆみちゃんはボーっとしててオレに気づかないみたいだ。

「思い出したようですね
 しかしどこまでが夢でどこまでが現実か
 そんな問題はどうでもいいのではないですか
 そこにあるのは熱や痛みや重みだけ」スッ

・・・ん?、…右手が重いと思ったら、
いつの間にかオレはナイフを握らされていた。

「…な、なんだよこのナイフはァ?」

 

104 :サボリン:2004/06/09(水) 22:05
 

「さゆみ」
「…ぁぅ〜」へなへな。

「オマエ、さゆみちゃんに何をしたァ?
 …オマエは一体誰なんだよォ!?」

「さあ、さゆみ、ゆきなさい」 カチャ。
と、メグミという女の子がさゆみちゃんにナイフを渡す。

「…ぁぅ〜」 スチャ。

「…な、何をさせる気だ?」

「…ぁぅ!」 スタタタ…


  ズ バ ッ !!


「うわっ!」ひょい!

・・・さゆみちゃんがナイフでオレを斬りつけてきた。。
間一髪で避けたものの、オレはよく事態が把握できなかった。

「…さゆみちゃ…」

「…ぁぅ!」 シュッ!

「…ちょっ…、やめろっ!」

「…ぁぅ!、…ぁぅ!!」 シュッ! ブン!
 

105 :サボリン:2004/06/09(水) 22:06
 

「他人を殺すことは良くないことです
 人は他者によってしか自己を確認できないからです
 しかし自己を捨てた者にとってはどうなのでしょう」

「さっきからうっせーぞ!
 さゆみちゃん!、オレだよオレ!
 思い出してよ、さゆみちゃん!!」

「…ぁぅ!」 シュ!


  ズ ブ ッ !


「・・・くはッ!!」

・・・さゆみちゃんのナイフが左の腿にモロに突き刺さった。。


「それとも殺人は欲望と同じように
 自己の拡張なのでしょうか
 または同化作用もしくは均一化」

「…ぁぅ!」 ズズッズ…

「…<ッ、やめろォ!!」

  ド ガ ッ !

「ぁぅ!」 ドテッ、…ゴロン。。

さゆみちゃんがナイフを深く刺そうとするので
オレは思わず蹴ってさゆみちゃんを吹き飛ばした。

「…さゆみちゃん、大丈……ぅっ…」

「…ぃぁ〜!」 スクッ。

・・・さゆみちゃんはオレの血を頬につけたまま静かに笑った。。
 

106 :サボリン:2004/06/09(水) 22:07
 
「…ぅっ…」

オレは倒れたまま起きあがれない。
左足に激痛が走る。血がドクドクと出てくる。

・・・さゆみちゃんがオレにこんなことをするなんて。。


「…ぁぅ〜」 スタ、スタ。

さゆみちゃんは死んだような眼をして、笑ってオレに近づいてくる。


「死の恐怖は美しい
 次の一撃で全てが決まります
 さゆみにとって人類にとって
 何が幸福なのかよく考えなさい」

「…ぁぅ〜」 スタ、スタッ、ガシッ!
さゆみちゃんがオレの体の上にまたがってナイフを構える。 カチャ。


「…さゆみ…ちゃん!」


「ぁぅ!」 ブ ン ッ …


  … ド ク ン …


・・・さゆみちゃんがナイフをオレに振り下ろしてくる・・・

・・・殺られる 次は確実に殺られる・・・

…ここで殺られたら、絵里ちゃんに二度と会えないのか…

…絵里ちゃん……みんな…

…オレは知らず知らずにナイフを持つ右手に力を入れていた…

 グ グ ッ …




1 さゆみちゃんを刺す。
2 抵抗しない。
 

107 :名無し娘。:2004/06/09(水) 22:13
1で

108 :名無し娘。:2004/06/09(水) 23:28
2

109 :名無し娘。:2004/06/10(木) 02:42
2トゥルトゥル

110 :名無し娘。:2004/06/10(木) 07:48
なんか刺しちゃいけない気がする・・・。
奇跡を信じて2

111 :名無し娘。:2004/06/10(木) 09:07
時節柄刺しちゃいけないような気がするので2で

112 :名無し娘。:2004/06/10(木) 10:26
2で

113 :名無し娘。:2004/06/10(木) 12:55
2de

114 :名無し娘。:2004/06/10(木) 14:20


115 :名無し娘。:2004/06/10(木) 22:21
2

116 :名無し娘。:2004/06/12(土) 02:00
2

117 :名無し娘。:2004/06/12(土) 09:32
1

118 :名無し娘。:2004/06/12(土) 11:59


119 :名無し娘。:2004/06/12(土) 17:09
1

120 :名無し娘。:2004/06/13(日) 09:07
1

121 :サボリン:2004/06/13(日) 09:34
2でいきます

122 :サボリン:2004/06/15(火) 08:41
 




   … ズ ド ッ ! !




「・ ・ ・ ・ ・ っ !」


・ ・ ・ さゆみちゃんのナイフが、オレの胸に、


  … ズ ズ ッ


・ ・ ・ 肺に、入り込んでくる…


「……く は っ !」


「…ぁぅ…」


「死の恐怖に良く耐えましたね
 今の選択はしっかりと次の世代に受け継がれるでしょう
 あなたの息子達が12の歳になったら再びここに来なさい」

 

123 :サボリン:2004/06/15(火) 08:42
 

「……さゆみちゃ…っ…ゴホッ!!」

肺からの血が、喉をつたって口から出てくる。

「…ぃぁ…」

それを見てさゆみちゃんは少し驚き、

硬い表情のまま、眼から涙を静かに流した。

・・・さゆみちゃんの顔がよく見えない。

「……ヵハッ…ゴァッ…」

眼の中の映像がゆがんでいく…

「…さゆみ……」

「…ぁぅぅ…」

・・・胸を押さえる自分の腕が他人のモノのように感じる…

さゆみちゃんの涙が 手の甲に落ちてくる ゆっくりと…




   ポ ツ ン …

















 

124 :サボリン:2004/06/15(火) 08:42
 































                      制服を着て

                           走っていく さゆみちゃん


 はぁ はっ

  れいな〜 絵里〜 待ってよ〜

         「さゆー 遅いことしてるとおいてくっちゃよ〜」

 

125 :サボリン:2004/06/15(火) 08:43
 

  夕日を見てると 吸いこまれそうなときがあります


              「さゆ 頑張って」


      私は れいなみたいに歌えない 絵里みたいに笑えない



                    夕日の中で 静かな顔で立ってた さゆみちゃん


                 「さゆみとの契約はこれで切れました」


      私も 絵里やれいなと一緒に暮らしたかった



            「はは、さゆみちゃん、綺麗だね」



                    無防備な顔して ぼんやりとぼんやりと 立ってた




                                 さゆみちゃん どこいくの?


   さよなら 絵里 さよなら れいな

 

126 :サボリン:2004/06/15(火) 08:43
 

                  「さゆみは再び眠りにつきます」

                       オマエたち さゆみちゃんに何をしたんだ?



        助けて



                      さゆみちゃんだって普通の女の子だったのに


     私は○○さんのような人が好き


                 「時が来れば さゆみは再び目覚めるでしょう」

                            オマエたちのせいでさゆみちゃんは



 私のこと守ってください



                  「時が来れば さゆみも人間に戻ります」


 

127 :サボリン:2004/06/15(火) 08:44
 





         私は さゆみ





                     太陽の光が 真っ白に部屋を染めていく


    「ハハ どうしたの? ボーっとしちゃって」


    「さゆみちゃんは さゆみちゃんだよ」


                     さゆみちゃんは ベッドに横になって


                     気持ちよさそうに眠っている


                     まるで死んでるみたいに






         さよなら ○○


 「○○…」


       「見つけてくれてありがとう」


                                      「さゆみちゃん」


   「さよなら」


 

128 :サボリン:2004/06/15(火) 08:45
 





             「……さゆみ…





    …○○っ!」





「……ちゃん…





「…○○っ!!」









「……絵里ちゃん!?」








・・・眼を開けると、絵里ちゃんの顔が見える。


「○○…、良かった…」

 

129 :サボリン:2004/06/15(火) 08:45
 

・・・ここはどこだ? オレは生きてるのか?


「大丈夫?、○○ぅ〜」ペチペチ。

「いてて、…ここは?…夢…じゃない?」

「…うん、夢じゃないよ
 ほら、美貴様も、みんなもいるよ」

「おーす、○○、元気かァ?」 ぬっ。

「藤本…無事だったのか…」

「○○さん、しっかりして下さい」
「…紺野さん」

「先輩…大丈夫ですか?」
「…愛ちゃん」

「みんな無事だったんだ、良かった…」

・・・戻ってきたんだ。…ここは、神殿だ。。
まつうらさんと殺りあったあの神殿だ。

「…はっ、まつうらさんは!?」
まつうらさんの姿だけは見えなかった。。

「…知らねェ、…こっちがききてーよ、
 オレもまた変な夢を見てたから記憶がはっきりしねーヨ、
 紺野の頭が割れたとこまでは覚えてんだけどよォ…」
「…私って一回死んだんでしょうか?」
「ああ、オメーが一番派手に死んでったぜェ」

「…変な女の子達がやってきて生き返らせてくれたんだよ
 4人とも、一回死んだんだ」
「……そうか、やっぱオレも死んでたのか…
 で、猿は?まつうらはどうなった?」
「さゆみちゃんを殺そうとして…
 …逆にやられて…たぶん死んじゃったと思う…」

「……まつうらが…?」

 

130 :サボリン:2004/06/15(火) 08:46
 

「……さゆみんはやはり生きていたのですか?」
「うん、でも、さゆみちゃんは…
 また眠りにつくって女の子が言ってた」
「ホントなのか?
 つーか、なんなンだよォ、その女の子ってーのはよォ?」
「みんなが死んじゃった後に現れたんだ、
 何人かいたんだけど、…どっか行っちゃったみたいだな、
 …不思議な感じで…人間じゃなかったような気がする」
「………」

「…絵里も夢の中で不思議な女の子に会ったよ」
「なに?」
「絵里は夢の中で○○とセックスしたの、
 で、お腹の中に○○の子供がいるって言ってた」

「・・・むァんだってェエ!?」

「……先輩っ!」
「○○さん……」

「…えっ?、・・・いきなり妊娠!?」

「そんな…先輩…」
「夢の中で何やってたんですかぁ?」

「オメー・・・」 グィッ。

「あわわ、おちけつ、
 …た、確かにヤったけど、一回しかヤってないっすよ!!」

「…っ、このォ…スケベ野郎ゥ!」 ドガッ!

「・・・ってーっ」 ベコッ。
「やめて!、美貴様ッ、○○と絵里はもう夫婦なのっ!」 スタタ。
「・・・亀ェ、、……へっ、勝手にしろッ」 フン。

・・・ふぅ、助かった。
「でも子供ができてるなんて…冗談でしょ?、絵里ちゃん?」

「ううん、絵里、ちゃんと言われたもん、
 大事に育てなさいって」
「・・・あ、そう」

・・・・まじかよ、この歳で子持ちかよ、オレ・・・。

 

131 :サボリン:2004/06/15(火) 08:47
 
「嬉しくないの?○○は?」
「いや、…嬉しいよ」
「○○、○○はもう絵里のダンナなんだから
 浮気したら承知しないからねっ!」
「・・・うん、しない、たぶんしない」
「…んー」と絵里ちゃんがにらむ。
「…しません、絶対しません!」
「うふふ、よし!」 ピン。
「あいて…」


「……ちっ、ママゴトやってんじゃねェーぞォ、
 まつうらが死んで、さゆみんも消えちまったんなら、
 ……もうやることがねーじゃねェかよォ…」

「さゆみんが見つかれば現代に帰れるかもしれない、
 ……そんな希望も少しはあったんですが…」
「…帰るって?」


「へっ、帰ってどうすンだよ?
 オレらの帰るところはもう、
 ……あそこしかねーじゃねェか」
「……そうですね」
「…うん」
「…そうだな」
「…はい」

「ヨゥシ、オメーラァ!、帰ろォーぜェッ!」 ザッ。

「はい!」「はい!」「おお!」「うん!」



  「…オレらの、モーニング高校に!!」



 

132 :サボリン:2004/06/15(火) 08:48
 




























.

133 :サボリン:2004/06/15(火) 08:49
 








9ヶ月後…









「ふっ、ふっ、はっ、はっ…」

「絵里…、がんばれ…絵里」

「ふーはぁ、ふーはぁ…」

「ちょっとアンタ、邪魔だからあっちに行ってな!!」
「だって絵里がこんなに苦しんで…」
「アンタがいたって何の役にも立ちゃしないよ、
 アタシは紗耶香の時に経験してるんだから、
 アタシにまかせて、さっさとあっちに行ってな!」
「じゃぁ……頼んだよ…」 とぼとぼ。



・・



「……ャァ!!、…オギャァ!!……」


「う、生まれたか!!」 スタタ… ズコッ!

・・・オレは慌てて走って、足がもつれてこけてしまった。
 

134 :サボリン:2004/06/15(火) 08:50
 
「ホンマか!」「やったー」「絵里…」
「どっちれすか?」「かっけ〜」「亀…」「んぁ〜?」

保健室のまわりにみんなが集まって人だかりができていた。

ワラワラ。

「かわいいべさ〜」「キャハハ、グロじゃん!」
「やだー、血みどろー、梨華こわーい」「赤ん坊なんてこんなもんや」
「子供生んだこともない三十路がよういうわ」「なんやてェ、加護ォ!」

「…オギャァ!…オギャァア!…」


「おまえら、ちょっとどけ!、オレに先に見せろよ!」

オレはみんなをかき分けて、ようやくベッドに辿り着いた。

「ほら、○○、元気な男の子だぞ」
と、藤本が赤ちゃんを抱いていた。。

・・・ちいさいなぁ。。猿みたいだ。。

「ほら、抱いてやれよ○○」スス…
「…うん」

・・・ふぁさ。。

「・・・オレの子か、、オレの…」

「亀、よく頑張ったな」
「…はい」

「藤本…、オレが今言おうとしてたのに先に言うなよ…」
「ハハハ、悪ィ、悪ィ、
 ヨシ、オメーラ、二人だけにしてやろーぜェ!」

みんな藤本の言うことを聞いて保健室から出て行った。
 

135 :サボリン:2004/06/15(火) 08:51
 


「絵里…、ホント、よく頑張ったね」
「うん」
「ありがとう」
「ううん、絵里こそ…ありがとう」


「絵里に…よく見せて…赤ちゃん」
「うん、…ほら」 ふぁさ。
「ふふ、かわいい」

「絵里に似てるよ」

「ふふ、そうかな」 さわ。


「絵里、コイツのためにもオレ、
 これからもっと頑張るよ!」


 「うん…」



   「二人で…、みんなで…、

        精一杯、生きていこうな」






                     「うん…」





 

136 :サボリン:2004/06/15(火) 08:52
 


















                               ときめきモーニング 第一部 完 。


 

137 :サボリン:2004/06/15(火) 08:53
 






・・・つっても第二部は書きません。疲れました。
読者の方々、長らくつきあってもらって感謝です。
ホントにノリで始めたんで、ここまで続けるとは思ってませんでした。
いろいろと設定ミスや強引なところや不愉快なところもあったけど許せ。。

書き始めて1週間ぐらいで全体の構想はできたんだけど
(途中までAKIRAのパクリだし)
終わらせるのに時間的にもスレ的にもこんな長くなるとは思わなかった。
未来に来てからは「漂流教室」のパロディをやろうと思ってたんだけど
そこで時間を割くと完結できなそうなんでやめました。
ホントはこの12年後に主人公の息子と市井の息子と
目覚めたベリーズ工房の8人で第二部を考えてたんだけど
小中のノリはわからんし疲れたし、キッズ反対のヤツも多いからやめた。

このスレは、後は誰か自由に使って下さい。

ほなまた。


最後に。
前スレでオレのこと無職?とか聞いてきたヤツいただろ。
・・・無職だよ。・・・文句あっか、バカヤロウ!!

・・・・真面目に職探ししようっと。。

 

138 :名無し娘。:2004/06/16(水) 00:07
長い間お疲れ様でした。
最初からずっと楽しませていただきました。

これで終わりと言わずに続編お待ちしています。
更新間隔が長くても気長に待ちますので。

最後に職探しがんがってくらさい。
でわ、長文失礼しましたm(_ _)m

139 :名無し娘。:2004/06/16(水) 00:30
終わっちゃうのか・・・
とてもおもしろかったです。今までお疲れ様でした

140 :名無し娘。:2004/06/16(水) 12:18
お疲れ様。
最後まで本当に楽しめました。
まじでおもしろかった。

141 :名無し娘Ver.2:2004/06/16(水) 13:33
お疲れでした。
むっちゃおもろかったです。
仕事探しがんばってくださいね。

142 :名無し娘。:2004/06/16(水) 16:22
お疲れ様でした。とても面白かったですよ!
機会があったらまた書いてほしいなぁ・・・なんて
早く仕事が見つかるといいですね

143 :名無し娘。:2004/06/19(土) 00:34
面白かったっす。
お疲れさん〜♪

144 :名無し娘。:2004/06/28(月) 01:20
お疲れ様でした。
面白かったです。

145 :名無し娘。:2004/07/07(水) 01:59
サボリンさん、お疲れ様でした。
破天荒でジェットコースターのようなストーリー展開にいつもわくわくしてました。
もし落ち着いたら、ときめきモーニング第2部でも、全く新しい作品でも構わないので
書いて欲しいなぁというのが一読者の感想です。

ほんとに楽しませていただきました。ありがとう。
またあなたの作品が読みたいです。

75KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail(省略可)

0ch BBS 2006-02-27