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モーヲタが聖闘士星矢を語ると凄い!
- 1 :名無し娘教皇。:2002/10/25 10:00:27
- 燃えろヲタの小宇宙(コスモ)よ!
目覚めろ、セブンセンシズ!
- 319 :元ネタ知らず:2003/08/30 10:53:32
- ( ^▽^)<エーエー いいんです どうせわからないネタですよ
映画のスレじゃ悪いコトしましたよ 参加型になるかとおもってテンプレっぽいの作ったはいいけど
1ネタ書くのに結構手間がかかるのに どんなに頑張っても1ネタ1レスで更新が目立たないもんだから
誰にも気付かれずに 書いた本人が3日で飽きたあのスレね!
( ^▽^)<ヨソの感想スレじゃ ”文体がとっつきにくい” っていわれるし・・・
そんなにわかりにくいネタ使ってるかしら?
ヨソの職人さんだって充分マイナーなネタ取り扱ってるのに”ワカンネ”とはいわれてないしねえ・・・
∬;´▽`)。o○(また聞かれてないことまでベラベラと・・・)
( ^▽^)<アンドリュー・ヴァクスっていうのは
”幼児虐待廃絶を訴えるために ハードボイルド小説を書く元ギャンブラーの現職弁護士”で
まあぱっと見は ”アイパッチを付けたセイン・カミュ”なんだけど・・・
コレ ネタじゃなくてマジだからね!
∬;´▽`)つ <まあ パックンマックンによるとアメリカには”ツッコミ”って芸自体があんまりないそうですから・・・
( ^▽^)<このアンドリュー・ヴァクスっていうヒトは”幼児虐待は究極の悪!”っていうことで
何冊か啓発本を出して 売れなくて・・・
ハードボイルド書いたら 売れたはいいけど”幼児虐待色は薄めた方がいい”って評価を受けて・・・
なぜだかバットマンの小説まで書いちゃう香ばしい人物なんだけど・・・
要するに ”幼児虐待はダメ! 絶対!” なひとなんだけど
そういうヒトの影響受けて ”モーニング娘。の曲とか好きなんですよお” はどうかと・・・
∬;´▽`)ノ <確かに6期の写真集とか 犯罪の匂いしかしませんけど・・・
( ^▽^)つ <あとヴィルギリウス先生っていうのはダンテの『神曲』で地獄の水先案内人してくれたヒトね
星矢の冥界って『神曲』が元になってるみたいだから
- 320 :元ネタ知らず:2003/08/30 10:53:58
- ( ^▽^)ノ <サッ あらかた分かりにくいネタ元は説明したわね!
∬;´▽`) ・・・・・・・・・
∬;´▽`)ノ <あの・・・ なんで『星矢』そのものがわかんないって 考えないんですか・・・?
(;^▽^) ・・・・・・・・・
(;^▽^)<そのヒト なんでこのスレ見てるの?
∬;´▽`)ノ <『星矢』はそこはかとなくわかるけど 冥界編までは押さえてないとか・・・
そういうヒト多いですよ?
( ^▽^)<まあ石川もリアルタイムじゃポセイドン編までしか読んでなかったような気がするし・・・
冥界編DVDだって一本たりとも買ってないけど・・・
∬;´▽`)ノ <一本も? 本当に一本たりとも!?
( ^▽^)<・・・アスガルド編はレンタルした 結構面白かったよ
∬;´▽`)。o○(カンケーないし・・・)
- 321 :元ネタ知らず:2003/08/30 10:54:33
- ( ^▽^)<まあ なにはともあれ ちょびっとでもレスをもらえるのは嬉しいものね
∬;´▽`)ノ <あの・・・ なにを今にも”グッチャー”しそうな空気でものをいってるんですか?
( ^▽^)<エ? だって石川は最初からオルフェ編しか書く気なかったし
だから一足早くののを冥王にしちゃって 後に展開しようがない仕様にしちゃったし・・・
∬;´▽`)ノ <だったらわたしたちは なにをあんなに急いで走ってたんですか!?
( ^▽^)< ”( ・e・)<悪いが先を急ぐニイ” が書きたかったから?
∬;´▽`)つ <でも こんなのが来てますよ? >>308
( ^▽^)<・・・ネタスレっぽいとこには全部来てるんでしょ? 誰も期待しちゃいないわよ
∬;´▽`)ノ <そんな!? ひょっとしたら数名感覚のイカレたヒトが待ってるかもしれないじゃないですか!?
( ^▽^) ・・・・・・・・・
( ^▽^)ヾ<・・・ぶっちゃけ こないだ飼育で一本書き上げてねえ・・・
Σ∬´▽`)。o○(また聞かれてないコトを・・・)
( ^▽^)<次に書こうと思ってた話がねえ 放っとくと果てしなく暗くなる話なんで
ちょっと狩のパワアをかっぱらおうと思って今ここにいるぜえ! なワケで・・・
∬;´▽`)つ <最悪じゃないですか!?
( ^▽^)ノ <あ 聖誕祭で ”偶然にも最悪なオリメン” 書いたのってアタシ
∬;´▽`)つ <そんなカミングアウトはいりません! ていうかちゃんと住み分けしてくださいよ!
- 322 :元ネタ知らず:2003/08/30 10:55:01
- ( ^▽^)<・・・で どうなんだろう?
星矢ネタって まだ続いて欲しいひといるの?
∬;´▽`)つ <2、3人しかROMがいないっぽいのわかってて聞くのやめて下さい!
( ^▽^)つ <一応ね 案はいくつかあるんだけど
- 323 :元ネタ知らず:2003/08/30 10:55:33
- 【1案】
ついに冥王ののたんを追い詰めた あいぼんさんと 赤いタオルのお友達!
そのとき突如現れた飯田が導く真実とは・・・
【ののたんキャッスル】に狂乱のタレントオーラが吹き荒れるとき
駆けつけた石川その他の目の前に光臨したものとは・・・!?
──真紅の最終聖戦の娘。たち・・・
【2案】
京都で退魔師を営む高橋愛
あるとき愛は姫に取り付いた妖魔を退治して欲しいという依頼を受ける
妖魔の予想以上の攻撃に苦戦する愛 そのとき突如現れた人物によって目覚める【真実】とは・・・!?
【伝説の推しメン】・・・ 今わの際 妖魔が口にしたなぞの言葉の意味とは・・・?
──OSI零 流転もしくは推し伝説
【3案】
吸精魔(〜^◇^〜)と狼女( ´ Д `)の間に生まれた 人間界生まれの魔界人
それが ア・タ・シ・高橋愛
でもアタシ自身はぜーんぜんフツーのオンナノコ!
ああ それなのに ある日突然超能力に目覚めて・・・
ええ!? 魔界!? 冥界!?
あさ美ちゃんが魔界の王子様あ?
──ときめき推しナイト・冥界 魔界 人間界で繰り広げられるドタバタコメディー!
- 324 :元ネタ知らず:2003/08/30 10:56:00
- 【4案】
卒業から2年・・・ 安倍なつみは時代劇の娘役などやりながら細々と女優生活を続けていた
だが 6期主体で微妙な売れ方をし始めた娘。の現状についに復帰を決意する!
安倍に呼応するかのように次々と蘇る卒メンたち・・・
荒れ狂う娘。たちはやがて社会問題化し 彼女たちを政治意識に目覚めさせる
巻き起こる論争 そして裏でうごめく陰謀・・・!
そして安倍は ついにあの女と相対する!
(●´ー`●)<圭織・・・ バカだべさ・・・ いつかやると 思ってた・・・
川 -〜-)|| <思い出させてはいけないの かつて娘。に巨人がいたことを・・・
──ダーク・ナッチ・リターンズ 童顔の帰還
【5案】
純粋に欲望のみを追求したセックスから生まれた少女 藤本美貴
成長し 作家を志す美貴だが 母親の圭織が書いた自伝エッセイ
”電波の容疑者”がベストセラーとなって・・・
親と子 時代 政治 結婚 離婚 不倫 風刺
すべてをより集めたテキトーな伝説
──ミキティーの世界
- 325 :元ネタ知らず:2003/08/30 10:56:29
- ∬;´▽`)つ <星矢ネタ1個しかないじゃないですか!?
ヤケになって明らかに元ネタわかんないネタ晒すのやめてください!
( ^▽^)<”ときめきトゥナイト”にものすごい食いついてくるモーヲタ兼聖矢オタの
パンドラボックスマニアがいるかもしれないじゃない♪
∬;´▽`)つ <そんなヒトはいません! この世界に存在することすら許されません!
∬;´▽`)つ <ていうか どうせ狩がなくなるからってテキトーなこと書いてるでしょ!?
もし”キボン”とかいわれても書く気ゼロなんでしょ!?
( ^▽^) ・・・・・・・・・
( ^▽^)<J・アーヴィングはいいました
”次にどうなるか知りたくてページをめくる 他に物語を読む理由なんてないのとちがうっけ?”
∬`▽´)つ <どういうイミだあああぁぁぁ!?
- 326 :元ネタ知らず:2003/08/30 10:57:01
- ・・・ゴトン ゴトン
))) 从VvV)
プシュッ
(VvV从<フウ
(VvV从 ・・・・・・・・
(V0V从<アッ
从V0V)ノ <オンニー オンニー!
从0‘ ∀‘0从 ニダッ
(‘ ∀‘0从<お前も来てたニダか・・・
从VvV)ヽ <ママにいわれまして・・・ なんかアッチに親戚がいるらしいんです
从0‘ ∀‘0从<ウリは・・・ まあ いわずともわかるだニダなあ・・・
从VvV)<マ オンニはカミングアウトし過ぎですから 今更なにしてても逆に誰も気にしないでしょう
从0‘ ∀‘0从<ホントは仕事の都合で間に合わないと思ってたニダが
足止めされてて助かったニダ
これで顔も見たことない親戚にご飯を送ってやれるニダよ
从VvV)<ア 美貴もです
(‘ ∀‘0从ヾ<しかし 国交もない国の基準で審査されてもなあ・・・
从VvV)<しょーじき ヒトんちの船がボロいことくらい 放っておいて欲しいッスよね
- 327 :元ネタ知らず:2003/08/30 10:57:28
- ゴトン ゴトン・・・
(VvV从<あー オルフェ編 お疲れさまっした
从0‘ ∀‘)<イヤイヤ テキストだけならともかく 視覚的にはどんな戦いだったのか
書いた本人すらわからん戦いだったニダが・・・
从VvV)<でも よかったんスか?
从0‘ ∀‘)<ニダ?
从VvV)<ネタだからって 北朝鮮ジョークとか
从0‘ ∀‘0从 ・・・・・・・・・
从0- ∀-0从<ウリは なあ・・・
从VvV) ?
从0- ∀-0从<在日に関しては否定も肯定もしたくないニダよ
从VvV) ハア?
从0‘ ∀‘0从<だた事実としてウリたちみたいのが ここにいるぜえ・・・
そう思ってるニダ・・・
从VvV) ・・・・・・・・・
- 328 :元ネタ知らず:2003/08/30 10:57:41
- 从VvV)<マジレス カッコ悪いっスね
从0‘ ∀‘0从<ニダなあ・・・
ゴトン ゴトン・・・・・・
- 329 :霧隠なっち:2003/08/31 23:11:44
- @コキュートス
ミ==∀=
( -д-)<ん…
<<<<<<<(゜Д゜)ハッ!>>>>>>>
ミ==∀=
(;‘д‘)<…えーと… ののを助けようとして肉まみれになってミキティーと…
アカン… あれから記憶がぜ〜んぜんないわ…
で… ここは…?
こ こ は 一 体 ど こ な ん や 〜 !? ,,,;;;;;:::::::
ミ==∀=
* ,,,;;;;;::::::: (;‘д‘) * ,,,;;;;;::::::: ピキィィィィィン!
:::::;;;;;;;;::::
,,,,,;;;;;:::::::''''''' +
 ̄ ,,,,,,,,,,,,,,,,
- 330 :霧隠なっち:2003/08/31 23:12:51
- ミ==∀=
煤i;‘д‘)<…あ! アレはまさか…
ミ==∀=
* ,,,;;;;;::::::: (;‘д‘)<安倍さん! 矢口さん! よっすぃー!
:::::;;;;;;;;::::
,,,,,;;;;;:::::::''''''' + * ,,,;;;;;:::::::
* ,,,,,;;;;;:::::::'''''''
ノノノノハヽ ノノノハヽヽ
(● д メ) ノノノハヽヽ (メ д 0) ,,,,,;;;;;:::::::'''''''
:::::;;;;;;;;:::: (メ д 〜) :::::;;;;;;;;::::
:::::;;;;;;;;::::
ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン!!
- 331 :霧隠なっち:2003/08/31 23:13:25
- ミ==∀=
* ,,,;;;;;::::::: (;‘д‘)<…
:::::;;;;;;;;::::
,,,,,;;;;;:::::::''''''' + * ,,,;;;;;:::::::
* ,,,,,;;;;;:::::::'''''''
ノノノノハヽ ノノノハヽヽ
(● д メ) ノノノハヽヽ (メ д 0) ,,,,,;;;;;:::::::'''''''
:::::;;;;;;;;:::: (メ д 〜) :::::;;;;;;;;::::
:::::;;;;;;;;::::
┌─────────────────────────────────┐
│ へんじがない ただのしかばねのようだ |
│ │
│ │
│ │
│ │
└─────────────────────────────────┘
- 332 :霧隠なっち(元・羊小説作者):2003/08/31 23:16:49
- >>322
ごく稀に書き込みがあるんですよね〜。
でもこのまま続けるのは微妙かも。
移転先で別の小説でも書こうかなぁ…
- 333 :sage:2003/09/01 18:32:58
- 続編キボンヌ。
- 334 :名無し娘。:2003/09/01 18:56:52
- 右に同じく
- 335 :名無し娘。:2003/09/07(日) 12:44
- 書かないの?
- 336 :霧隠なっち:2003/09/07(日) 22:30
- @冥界の入り口
(♂0−0)<おお飯田。やっぱお前が来てくれたか。
川‘〜‘)‖<再開の挨拶は後にしましょう。一刻を争いますからね。
(♂0−0)<せやな。けどお前と一緒なら安心や。道案内頼むで。
川‘〜‘)‖<はい。それでは…┘
ヽ|||゜皿゜)‖ノ
<<<<<<< G P S 発 動!!>>>>>>
ピピッ!
|||゜皿゜)‖ノ<タイセーハ アッチダヨ
(♂0−0)<ほな、逝こか。
≪補足トリビア≫
{k} {m} {s} {h} {i}
{i} {i} {a} {s} {o}
川‘〜‘)‖<辞世の句は『逝きまっしょい』だよん。
これはね、聖闘士娘。が持つ第七感・小宇宙の真髄「愛の種」
の上をゆく“第八感”のことで、これに目覚めてれば冥界でも自由!
- 337 :霧隠なっち:2003/09/07(日) 22:31
- @アケロ〜ン河の岸辺
(♂0−0)<広い川やな。これが世に言う『三途の川』か…
ほんで飯田、次はどないするんや?
ピピッ!
|||゜皿゜)‖ノ<ジョーリューニススメ! 5キロイジョウ ミチナリデス
(♂0−0)<渡らんでええんか。ま、渡る手段もないしな。
ほな、上流へ逝くか…
┌─────────────────────────────────┐
│ つんくと かおりは みちにまよっている |
│ │
│ │
│ │
│ │
└─────────────────────────────────┘
(; `◇´)<あ… ウチの出番が…
特別出演:天間星アケローンの平家さん(牡羊座と二役)
- 338 :霧隠なっち:2003/09/07(日) 22:36
- 【次回予告】
ついに娘の顔・安倍なつみの卒業が決定した。
ロックボーカルオーディションから六年…
満を持して、少女は大人の女性へと変貌する!
次回、「ふるさとの夕焼け空! 22歳の聖闘士娘」
从 ~∀~从<ウソやで〜
次回、「勝手に原作を補足! ライブラ裕子の珍道中」
君はハワイでヲタの小宇宙を感じたことがあるか!?
- 339 :名無し娘。:2003/09/08(月) 12:18
- ウソかいw!
- 340 :霧隠なっち:2003/09/08(月) 17:10
- llllllllll llllllllll lllllllllllllllllllllllll lllllll llllll lllllll
llllllllll llllllllll llllllllll lllllll llllllli illllllli illllll
lllllllllllllllllllllllllll lllllllllllllllllllllllll llllllliil! llllllllll
llllllllll llllllllll llllllllll llllllllll llllllllll
llllllllll llllllllll llllllllll llllllll lllllllll
≪はろぷろわいど@狩狩≫
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| こんばんは。狩狩公認プログラム(嘘)、「ハロプロワイド」です。
| 一番トシだから天秤座にさせられた、キャスターの中澤や!
| 冥界編の最初の出番がナンでコレやねん!アァ!?
\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノノノノハ セキニンシャ デテコンカイ!
从#~∀~从
/| (つ_と) |\
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|中澤裕子| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| .|
 ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄
- 341 :霧隠なっち:2003/09/08(月) 17:10
- | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| まあまあ裕ちゃん |
| 巻いて 巻いて |
|_________|
ノノノノ||
( `◇´||
/ づΦ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 今日は聖闘士スレの特別版や。あとはアシスタントよろしく!
\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノノノノハアー カッタルイ!
从#~∀~从
/| (つ_と) |\
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|中澤裕子| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| .|
 ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄
- 342 :霧隠なっち:2003/09/08(月) 17:11
- ノノハヽヽ ではオイラ、ミニマム矢口が説明するよ〜ん。キャハハ!
(〜^◇^)/ このスレの元ネタは「聖闘士星矢」という少年ジャンプの漫画なんだ。
/ つ 「ドラゴンボール」などと同じ頃に連載され、ジャンプ黄金期を支えた。
┳━━━┳ 今までなかった、ファンタジー路線のアーマーものは大ウケして、
┃┌─┐┃ 連載をはじめてすぐに、テレ朝でアニメ化されたんだ。
┃│ │┃ 荒木伸吾・姫野美智作画と、実力派声優達とのコラボは最高だった。
┃└─┘┃ んで、残念ながらアニメの方は「ポセイドン編」で終わったけど、
┣━━━┫ 原作はその次の「冥界編」まで続き、十三年越しでOVAになったピョン。
ノノノハヽ
从#~∀~从 <今の20〜30代男性が当時のお子様やね。かく言う霧隠もその一人や。
/ つと)
─────
ノノハヽヽ 「ポセイドン編」までは知っている人が多いようなので、省略。
(〜^◇^)/ ここでは絶賛(?)連載中の「冥界編」について説明するね。
/ つ ときはポセイドンとの戦いから一ヵ月後…
┳━━━┳ …あとは古本屋とかで中古コミックでもよんでちょ。
- 343 :霧隠なっち:2003/09/08(月) 17:11
- ノノノハヽ
从#~∀~从 <ま、星矢サイトも星の数ほどあるしな、ほなHPWは…
/ つと)
─────
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- 344 :霧隠なっち:2003/09/10(水) 00:08
- 冥界編特別読切『勝手に原作を補足! ライブラ裕子の珍道中』
ノノノハヽ
从#~∀~从
既に知っとるように、冥界編は結構端折られている部分が多い。
原作者の車田正美先生も、気にしていたらしく、OVA化では脚本家に補足を頼んどる。
(ま… それが思わぬ火種になったのはナイショやで〜…)
で、今回お送りするのは、冥界で天秤座の聖闘士は何をしていたか? …に対する補足や。
元ネタの童虎はJC22巻で紫龍達と冥界への穴に飛び込んだ後、26巻中ほどまで出番が無い。
ほんで、途中何をしていたか一切わからへんのや。
まあ、本編に出てきた冥闘士の数から考えて、影で大量に始末してたんやろ、きっと。
…というわけで、天秤座・中澤裕子の一人舞台はじまりはじまり〜〜〜!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
O 。
________ ノノハヽヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
|__|__|__|_ __(´ー`●从< ・・・というお話だったべさ |
|_|__|__|__ /ノへゝ/''' )ヽ \__________/
||__| | | \-^◇) / 丿/
|_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\ / ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/
- 345 :霧隠なっち:2003/09/10(水) 00:09
-
| ねぇママー、 |
\____ _____/
________ ∨
|__|__|__|_
|_|__|__|__ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
||__| | n,,,-- ' ̄ノノハヽヽ ̄` - ノノハヽヽ < なんだべさ…? |
|_|_| 从.从从 | | | 「⌒(〜^◇^)、 | |(´ー`●从 \_________/
|__|| 从人人从. | | |, 一〜~⌒⌒⌒^^ー--¬(⊃( _ノ::::::::ヽ
|_|_|///ヽヾ\ .|∫ :|' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`|:::::::::::::::)
──────── |j .| |::::::::::::ゝ/||
(,〜、_〜2_J┌─────┐-t--−
- 346 :霧隠なっち:2003/09/10(水) 00:09
-
| けっきょくその、らいぶらゆーちゃんはどーなったの? |
| せいんとむすめは、たいせーにかったの? |
\__________ ___________/
_ ______ ∨
|__|__|__|_
|_|__|__|__ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||__| | n,,,-- ' ̄ノノハヽヽ ̄` - ノノハヽヽ < もちろんだべさ。
|_|_| 从.从从 | | | 「⌒(〜^◇^)、 | |(´ー`●从 | みんなで力を合わせ、
|__|| 从人人从. | | |, 一〜~⌒⌒⌒^^ー--¬(⊃( _ノ::::::::ヽ| 平和を取り戻したんだよ。
|_|_|///ヽヾ\ .|∫ :|' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`|:::::::::::::::) \___________
──────── |j .| |::::::::::::ゝ/||
(,〜、_〜2_J┌─────┐-t--−
- 347 :霧隠なっち:2003/09/10(水) 00:10
-
| ねーねー、それからどーなったの? |
\______ ___________/
_ ______ ∨
|__|__|__|_
|_|__|__|__ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||__| | n,,,-- ' ̄ノノハヽヽ ̄` - ノノハヽヽ < 今日はここまで。
|_|_| 从.从从 | | | 「⌒(〜^◇^)、 | |(´ー`●从 | もう寝る約束でしょ?
|__|| 从人人从. | | |, 一〜~⌒⌒⌒^^ー--¬(⊃( _ノ::::::::ヽ| 続きはまた明日だべさ。
|_|_|///ヽヾ\ .|∫ :|' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`|:::::::::::::::) \___________
──────── |j .| |::::::::::::ゝ/||
(,〜、_〜2_J┌─────┐-t--−
- 348 :霧隠なっち:2003/09/10(水) 00:10
- 人人人人人人人人人人人人
< >
< 丹 波 昇 龍 覇ァ ! >
< >
Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`
llll ノ∩ ガハァッ!
llll ⊂ ヽ;:,∴llll
llllΣ/(●;。ー。;)っllll
llll U〃ノハヾヽ llll
llll llll
ノノノハヽ∩|| llll
从#~∀~从ノ : :' llll
(つ / :: llll
人⌒l ノ ::: llll
し(_)llll llll
人人人人人人人人人人人人
< >
< 丹 波 龍 飛 翔ォ ! >
< >
Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`Y`
アウッ! ノノノハヽ≡≡≡
Σ /ノハヾヽ 从~∀~#从≡≡≡≡
…・∵:∴・(◇T-((⊂⊂⌒ _つ≡≡≡
(つ ,ノつ ≡≡≡≡≡≡≡
(__)_)
- 349 :霧隠なっち:2003/09/10(水) 00:11
- / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ウチの晴れ舞台邪魔すんじゃねぇ!!!
\
 ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノノノハヽ ノノハヽヽ
从#~∀~) (T◇T〜) …ゴメンナシャイ
ノ ヽ ⊂l゛~v'  ̄)つ
/ ::::: \ l、 ノ|
/ .:::::: \ ) ::/∪ ピクピク…
/ /| :.:::::|\ ゛ヽ/ :::/ ⊂⌒~⊃●。Д)⊃
ノノハヽ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| まあまあ裕ちゃん |
| 巻いて 巻いて |
|_________|
ノノノノ||
(;`◇´||
/ づΦ
- 350 :霧隠なっち:2003/09/10(水) 00:12
- 星ひとつない暗天に、無限に続く荒野…
草木一つない岩山だらけの景色は、まさに“死”を連想させる。
西も東も見当のつかない、この殺風景な世界こそ、冥界なのだ。
「…どうやら、『逝きまっしょい』にちゃんと目覚めたようやな。」
天秤座ライブラの裕子の冥界での第一声は、自分の無事を確認するものだった。
~`" '';;;: ; 、、 ,... ... :... :::::::: . ..:: :;:;;;;:.:...:.:.:... ' ; ,、、.、 ,,... ..... _
"''''‐‐- 、、 ...,,,,_ ..:...:.:.:.::.:..:.:.:..:.:.:.::::: ::: ゙'~'''/'"'
..:...:....:::::'.:.:.:':''::,:....::: '~''''"' ^" .:.:..:.:.:.: :.:.:.::.:..:.:.:
γ ⌒ ヽソ⌒丶 ..:...:....:::::'.:.:.:':' .:.:..:.:.:.:
..:...:....:::::'.:.:.:':' / :,,:,;,,... ヽノ :.:.:.::.:..:.:.:
ソ:::: :,,:,;,,...,. \. γ ⌒ ヽソ⌒丶 :.:.:.::.:..:.:.:
γ ⌒ ヽ /:::::::::: :,,:,;,,...ν ::::::: ::::::: ヽ
/::::::::::::: _ノ:::::::::::::::::::::::::::: .,,_-‐''"丶 _,-‐''",ヘへ.,,_,
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
;;;;,.,.,;.,;,,;_,, - ''""""""""-,,,,,-" """""" ::::::::::::::::::
::.. ... .. ... .. /| ̄`フヽ,.,. .:...
:. :. _ノ| ̄) ̄l| `Y~ノ||ll;/ヽ_|_ `ヽ_ _ ...
:: :. ノ| l ; _ノ / i;:.  ̄| l |ll\__,,,,λ←中澤姐さん
,,,/l ̄~ノ〈 ゝ /l:: l ;;l,,|ノヽ,_ ,_,ノ;::,:;| |ll⌒;:::
,ノ ̄|| ,| 〈 .;l ノ .. ノ : :ヽ;; `':、.\llノ ノ
- 351 :霧隠なっち:2003/09/10(水) 00:12
- (石川は…?)
次に頭に浮かんだのは、一緒に冥界の穴に飛び込んだ同胞のことだ。
傍にいたはずなのに、いつの間にかいなくなっていた。
「お供するって言うてたのは、誰やねん…」
無いものねだりをしても仕方ない。
見えぬ仲間に悪態をつきつつも、裕子は歩み始めた。
目指すは地獄の最終地・嘆きの壁!
そして今自分がやるべきことは冥闘士の殲滅!
わざと小宇宙と殺気を高め、敵をおびき寄せることにした。
「さぁこいや… ウチが相手になったるで!!」
次の瞬間、裕子を中心に半径数百メートルが轟音と共に吹き飛んだ。
__,,:::========:::,,__
...‐''゙ . ` ´ ´、 ゝ ''‐...
..‐´ ゙ `‐..
/ \
´ ヽ
.' ヽ
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;゙ ゙;
ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
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`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
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´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´
- 352 :霧隠なっち:2003/09/10(水) 00:13
- 【次回予告】
自ら囮となって冥闘士をおびき寄せた裕子。
孤軍奮闘する最強の聖闘士娘に、湯水のごとくあふれる魔の戦士。
満を持して、裕子はワンマンステージを堪能する?
『ライブラ裕子の珍道中』
次回、「冥闘士の群れ! 作者は誰にするか考えていない」
从 ~∀~从<マジやで〜
君は22歳のなっちの小宇宙を感じたことがあるか!?
- 353 :霧隠なっち:2003/09/17(水) 21:27
- 『ライブラ裕子の珍道中』 決戦編
「…そんな攻撃でウチが倒せるか!」
白煙の中から、裕子は無傷で姿を現した。
即座に彼女を取り囲む四つの影。
「さすがはライブラ中澤。」
「最強の聖闘士娘だけはあるわね。」
「世辞はええ。それよりアンタら誰や?」
悪態をつきつつも、最強の名に悪い気はしないようだ。
それだけの自負があることの表れだ。
そんな裕子の気迫に若干押されつつも、四人の冥闘士娘は各々名乗りを上げた。
「地妖星パピヨンのミュン!」
「地劣星エルフのメグミルズ!」
「地走星ゴーゴンのマサオクス!」
「地陰星デュラハンのサイート!」
「ネタ切れにも程があるで…」
裕子は呆れたように呟いた。
- 354 :霧隠なっち:2003/09/17(水) 21:28
- 「呑気なことを言ってられるのも、今のうちだ!」
名前に一番無理のある地陰星の冥闘士娘が仕掛けてきた。
「メロン記念日セクシー隊長の容貌に酔うがいい! セクシー・メッセンジャー!!」
「…何や!?」
サイートの体が光ったかと思うと、裕子の周りの景色が一変した。
前後左右上下・全方向360度がROMANS斉藤瞳の群れで埋め尽くされているのだ。
無数のウィンクや色っぽい仕草が裕子を取り囲む。
…正直斎藤さんはお水タイプなので苦手ですがな。
だが、サイートは肝心な事を忘れていた。
この技が通用するのは、どう考えても“男”なのだ。
陶酔の内に死に至れるはずなど… ありはしない!
「ウチにそんなもん見せてどないすんねん! ア゛ァ!?」
「うわああああああ!!」
セクシー隊長は裕子の怒りの一撃に沈んだ。
- 355 :霧隠なっち:2003/09/17(水) 21:29
- 「見掛け倒しじゃダメよ。ナチュラルイラプション!」
パピヨンのミュンが、純粋に甘く重いガスを噴射する。
「厄介な… 覇ァ!!」
相手の技を瞬時に見抜いた裕子は、昇龍覇を放った。
目の前に上昇気流による壁を作り、ガスを阻むためだ。
「…くっ!」
舌打ちし、露骨に悔しがるミュン。
だが、どのくらい悔しいのか、裕子にはわからない。
無論、仲間にも…
「そういやミュンとか言うたな…」
「何よ?」
「お前、本当に冥闘士娘か?」
「そうよ。ナチュラル担当よ。」
「…」
次の語句が出ない裕子。無理もない。
今目の前にいるのは、どう見ても芋虫むしろ毒虫なのだ。
そんな得体の知れないもののどこがナチュラルなのか…
- 356 :霧隠なっち:2003/09/17(水) 21:30
- 「…アホらし。ウチには芋虫と戦う気はあらへん。」
半分現実逃避で、裕子はその場を去ろうとした。
だが、それを見逃す敵ではない。
「逃がさないわ。ナチュラルスレード!」
「な… 何やコレ!?」
なんと、芋虫の口から無数の糸が発射。
その糸が粘液のように裕子に絡み付いてゆく。
「こんな糸っ!」
「無駄よ。もがけばもがくほど絡みつく。お約束ね。」
「おのれぇ…」
だが抵抗むなしく、裕子は頭のてっぺんからつま先まで糸に覆われてしまった。
出来上がったのは、見事なデカ繭…
- 357 :霧隠なっち:2003/09/17(水) 21:30
- 「よくやったわ、ミュン。」
「ここで中澤を討ち取って、名をあげるわよ!」
存在を忘れていた人もいるかもしれないが、見かけ人間の冥闘士娘はあと二人いる。
地劣星エルフのメグミルズと、地走星ゴーゴンのマサオクスだ。
なんとも安易なネーミング…
「繭ごと葬ってあげるよ! メルヘンクエイクミキサー!!」
「ボーイッシュチャージ!!」
強烈な地割れと、激しい衝撃波が繭漬けの裕子を襲う。
…はずだった。
それを全て無にしたのは、芋虫の糸だった。
「ナチュラルスレード!」
無数の糸によって、雁字搦めにされるメグミルズとマサオクス。
「ちょっと… 何すんのアンタ!?」
「動けないじゃない!」
もう二つ、大きな繭が出来上がった。
- 358 :霧隠なっち:2003/09/17(水) 21:31
- 一分後…
「おりゃああああああっ!!」
バアアアアアアアン!!
卵の殻を割るように、裕子は勢いよく繭から飛び出した。
「ぜぇぜぇ… やっぱトシなんかなぁ…」
『TOKYO-BIJIN』によってデビュー時の肉体に戻ったものの、
その時点でアイドルの上限に触れるほど若くは無かった。
…と、その時、裕子は目の前の繭二つに気づいた。
「これって… 存在感薄かった冥闘士娘… かな?」
姿が見当たらないことから導いた結論だが、当たっている。
『さすがは中澤裕子… 思ったより早く出てきたわね…』
「その声は芋虫か… で、アンタ何してんの? 仲間割れ?」
『未だソロ写真集を出していない連中に手柄を取られたくなかっただけ。
アンタはこのパピヨンのミュンが1対1で葬ってあげるんだからね。』
「あっそーなん… で、お前はどこや?」
『アンタの目の前よ。』
「目の前? …おっ!?」
- 359 :霧隠なっち:2003/09/17(水) 21:32
- 見れば、向こう側にも大きな繭が一つ。
どうやらミュンはこの中にいるらしい。
『アンタを繭に閉じ込めたのは、時間稼ぎの為よ。
本気で闘うには真の姿に進化しなくちゃならないからね。』
「真の姿… 時間稼ぎ… そうか…!」
裕子は理解した。ミュンという冥闘士娘の正体を。
幼虫→サナギ→成虫と、本物の蝶のごとく成長・進化するのだ。
伊達に妖蝶パピヨンを名乗っているわけではない!
だが…
「…でも今なら隙だらけやな。」
『…え゛!?』
「残念やけど、全然時間稼ぎになってないやん。」
『いや、ここは私が真の姿を晒すまで…』
「そんな時間が勿体ないねん。ほな、終わらせてもらうで。」
『あ… あと30秒ぉ…!』
ミュンの訴えむなしく、次の瞬間、激しい振動と眩しい閃光が辺りを包んだ。
- 360 :霧隠なっち:2003/09/17(水) 21:33
- | メロンの出番はコレだけか… ま、ええわ。 |
\_____ ____________/
∨
・.゜ シュウウウウ…
バサバサ ヽ)))))))) ・.゜
从#~∀~∩
⊂ミミ◎彡ノ 从从・.゜ ;;;;;;; 从从
;;;;;;;;;;;;;;从;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ;:::''''", 'ノE 巾ヨ;;;;;;;;;;;;;;从从;;;;;;;;;;;;;;;从从;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
【次回予告】
とりあえず出番の終了した裕子。
梨華達はジュデッカへ向けてラストスパートをかける。
そして、コキュートスに落とされた亜依は…
そういえば高橋は?
そろそろ作者も終わらせたいと考えている!
次回、聖闘士娘あいぼん
「コキュートス! 聖闘士娘の地獄」
ミ==∀=
(;‘д‘)<はよ出して〜な!
:::::;;;;;;;;::::
君は「リンかけ」にまで金を出す余裕があるか?
- 361 :名無し娘。:2003/09/17(水) 22:09
- ヒデェ!お約束を破りやがった(w
- 362 :名無し娘。:2003/09/18(木) 00:34
- ひでぇよ老師w。
あと...メグミルクにみえたというのは秘密。
- 363 :名無し娘。:2003/09/18(木) 19:53
- なかざー鬼だなw
- 364 :霧隠なっち:2003/09/19(金) 01:23
- 【聖闘士娘図鑑】
ノノノヽヽ
从#~∀~从<あ゛〜、一杯飲みてぇ!
〆ミ◎彡フ 出
∪E.巾ヨ∪ 不 ̄且且 ̄不
且 且  ̄ ミ◎彡  ̄
且 且 〆兜 フ
 ̄ ̄ ̄ ̄
−天秤座(ライブラ)の中澤裕子−
一番年上だから、ということで強制的に老師ならぬ老姐(ねぇさん)の座に。
実物は双子座なので、どのみち最強(最凶)なのは間違いない。
五年前に聖闘士娘デビューを果たしたが、その際プロデューサーつんく♂によって、
『TOKYO-BIJIN』なる仮死の法を施され、それを隠すため歌や踊りをサボること多し。
元々、アイドル適齢期を過ぎていたため、この法の効果は如何程のものか。
京都府でありながら京都府にあらず、とされている福知山出身で、修行地は大阪。
修羅場をくぐったと言えるのは、聖闘士娘でもこの人とアリエスみっちゃん位なもの。
天秤座は、元ネタでは善悪を図る要の聖闘士だが、そんな設定は異次元の彼方。
相手が自分の半分の年齢だろうが、容赦なくツッコむのは関西人の姉御気質。
武器だって使いまくりやで〜!
ノノノノヽヽ
从#~∀~从<上の人達、レスあんがとな〜。よっしゃ、次回も活躍したるでぇ!
- 365 :名無し娘。:2003/09/19(金) 02:01
- 老師、人物紹介だけで最強感ありまくりw。
- 366 :霧隠なっち:2003/09/20(土) 12:07
- 【冥闘士娘図鑑】
地妖星パピヨンのミュン
\ /
/ヾ⌒\
川σ_σ|| )))))))<芋虫じゃないって…
そもそも柴田あゆみ→ミュンってのがよくわらない。
最初から成虫形態で出れば強かった筈だが、出し惜しみがマズかった。
地陰星デュラハンのサイート
地劣星エルフのメグミルズ
地走星ゴーゴンのマサオクス
┳ ┳ ┳
/ ̄ ̄\ / ̄ ̄\ / ̄ ̄\
/(0⌒ v.⌒) /xxx (‐Δ‐) /xxx (`_´)
lx(ノxx l) lxxx (ノ l) lxxx (ノ l)
ヾxx xメ ヾxx xメ ヾxx xメ
U"U U"U U"U
目立つことなく、中澤姐さん(とミュン)に葬られた哀れな冥闘士娘。
AAがメロンの着ぐるみなのは、冥衣描くのが面倒だから。
- 367 :霧隠なっち:2003/09/21(日) 17:27
- ┳
/ ̄ ̄\
/xxx (‐Δ‐) <自由の毛ガニ…
lxxx (ノ l)
ヾxx xメ
U"U
- 368 :おたんじょうびおめでとう:2003/09/23(火) 06:20
- 【ののたんきゃっする】
∋oノハヽ
川’ー’)つ ハアッ!
バキッ!!
ノハヽo∈
ズサササッ(((( ノ(`ー´川 <クッ!
〃ノハヽ
从〜^◇^)<キャハハハハ! どうした! それで終わりか!?
∋oノハヽ
ハアハア 川;`ー´)<クウ・・・ なんてひとやよ・・・
ミキティーのフィーネ・ブギートレインを受け
亜依ちゃんありったけの薬用ヘアトニックをぶっかけられ
なおかつ あっしの なにか強大な力に後押しされた攻めを受けながら
まるで こたえてないなんて・・・
まさか 不死身か・・・!?
- 369 :おたんじょうびおめでとう:2003/09/23(火) 06:21
- 〃ノハヽ
从〜^◇^)。o○(あいぼん流星拳て そーゆー技だったのか・・・
どーりで さっきから目がスースーすると・・・)
从〜^◇^)<まあいい! キャハハハハ!
貴様ごときミニモニの拳なんて オイラには・・・
从l|l´◇`)<ミニモニ・・・
从l|l∩◇`) グシッ
从〜´◇`)つ <ち・・ ちっとも効かないんだからな!
バーカ バーカ!!
∋oノハヽ
川’−’)。o○(うわあ・・・ せつなーい・・・)
∋oノハヽ
川`ー´)ノ <クッ! このまま視覚的な肉体美で押しても
このちんくしゃ相手では ラチが開かんがし!
こうなったら 直接その精神に攻撃を仕掛けさせてもらうがし!
- 370 :おたんじょうびおめでとう:2003/09/23(火) 06:21
- 〃ノハヽ
从〜^◇^)<キャハハハ! さあそろそろ引導を渡してやろうか!?
∋oノハヽ
川`ー´)<ほざけえ!
川`ー´)つ <受けろ! 【ラブリー幻魔拳】!!
〃ノハヽ ∋oノハヽ
─────────(゜◇゜〜从 川`ー´)つ────── ピッ!
- 371 :おたんじょうびおめでとう:2003/09/23(火) 06:21
- ━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〃ノハヽ
从〜^◇^)つ <オイース
ガチャ
〃ノハヽ
(^◇^〜从
( ⊃
| | |
(__)_)
ガヤガヤ ワイワイ
oノハヽ
〆〃ハハ § ・ e・) ガヤガヤ
∬∬´▽`)( つ つ ノノハヽo∈
( つ つ ∪ ∪ (・-・o川
(___) __☆ノハヽ ⊂ ⊂)
ノノ*^ー^)oノノハヽ ノハハハ
oノ人ヽヽo( )从 `,_っ´) (VvV从
从*・ 。.・从∪ ∪ ( ) ⊂ ⊂)
( つ つ ∪ ∪ (__ (__)
(___) __)∋oノハo∈
( )@ノハ@ ガヤガヤ
( )( )
∪ ∪ ( )
∪ ∪
- 372 :おたんじょうびおめでとう:2003/09/23(火) 06:22
- 〃ノハヽ
从〜^◇^)つ <オー? やけに盛り上がってんじゃんか
みんな どーしたんだ?
§ノヽ§
( ・e・)ノ <あ 来た来た!
サ 矢口さんこっちですよ もちろんプレゼントは持って来てますよね?
ノノノハハ
川o・-・)b <ケーキの発注 完了しました 完璧です
〆ノハハ
∬´▽`) <デッヘッヘ・・・ 一緒に【ちょこっとLOVE】 うたうんだあ・・・
楽しみだなあ・・・
〃ノハヽ
从〜^◇^) ?
从〜^◇^)ノ <オイオイ オメーら どーしたんだ?
今日は別に誰の誕生日でも・・・
§ノヽ§
Σ(;・e・) エッ!?
ノノノハハ
川o・-・)<・・・・・・・・・
〆ノハハ
∬;´▽`∬<マサカ・・・
〃ノハヽ
从〜^◇^)<なんだ? どーしたんだよ?
- 373 :おたんじょうびおめでとう:2003/09/23(火) 06:22
- ガチャ・・・
ノノハヽ
( ´ Д `)つ <んあ・・・
〃ノハヽ
从;^◇^)<エエ!? ごっちん!?
ノノハヽ
( ´ Д `)<・・・いーんだよ やぐっつあん
そうだよね やぐっつあんはROMANSとかZYXとかで忙しいもんね・・・
最近オフばっかりで 家のローンと弟の行く末がリアルで心配になってる
ごとーなんかとは 大違いだもんね
〃ノハヽ
从;^◇^)ノ <ちょ ちょっと待ってくれ! これはなんかの・・・
ノノハヽ
( ´ Д `)<いーんだよ・・
こんな こんな ごとーの誕生日なんてさ・・・
ガチャ・・・
ノノハヽ
⊂(´ Д ` )<ハハ・・・
- 374 :おたんじょうびおめでとう:2003/09/23(火) 06:23
- バタン・・・
〃ノハヽ
从;^◇^)ノ <ちょっと待ってくれ ごっちん!
これは 違うんだ! 違うんだああああぁぁぁ!!
ノノノノヽヽ
ノノ*^ー^)<アーア
ノノハヽo∈
从 `,_っ´)<後藤さん・・・ 泣いちょったばい・・・
o ノ人ヽヽo
从*・ 。.・从<・・・・・・・・・・・・・・オニダ テメエ・・・
〃ノハヽ
从;^◇^)ノ <ごっちいいいいぃぃぃぃん!!
〃ノハヽ
从;^◇^)。o○(うう・・・ 高橋程度の誕生日だったらいくらでも忘れられる・・・)
〃ノハヽ
从;゜◇゜)<でも! 1年に1度しかない 尊いごっちんの誕生日を忘れるなんてムゴいこと
オイラにできるわけないじゃないか このひとでなしいいいぃぃぃ!!
- 375 :おたんじょうびおめでとう:2003/09/23(火) 06:23
- ━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〃ノハヽ
从;゜◇゜)<うわああああああぁぁぁぁぁ!!
〃ノハヽ
从;゜◇゜)<ハアハア・・・ 今のは 幻覚・・・?
⊂ クソッ 高橋のヤツ・・・
オイラが友達の友達の そのまた友達の ありとあらゆる友達にいたるまで
友達という友達の 誕生日を忘れるのをなにより嫌うのを知ってて
なんて タチの悪い幻覚を・・・
〃ノハヽ
从〜^◇^)ゞ<・・・てアレ? 高橋は・・・?
- 376 :おたんじょうびおめでとう:2003/09/23(火) 06:23
-
___,,,....===--''''""""" ̄
/'''""""ノハヽo∈...;;;;;;;::..
_,,=-'' '' '' (’−’川 ウフフフ・・・ ::::::;;;;;;,,,....
/ /⌒/ / 丶
東尋坊 |゙'、 :::::::..(ニ(二l ノ\ー丶
| .〉 ::;;;;;,,,....(__(_/\__) _,,,,....;;;::::::::
l|| | """"'''''::::,,,,
| |\_ :::....,,,, """"
〈 ノ |::::j\ ゞ:::::::....
ヽソ::::.〉 l .|""''--=_
.| | ( ` .L:::: :::::| l ̄""'''==--...,,,=__ ''''"""
- 377 :霧隠なっち:2003/09/23(火) 06:28
- ┳
/ ̄ ̄\
/xxx (‐Δ‐) <リアル更新キター!
lxxx (ノ l)
ヾxx xメ
U"U
ごっちん誕生日オメ!
恐るべしラブリー幻魔拳… 東尋坊ワロタ
- 378 :名無し娘。:2003/09/23(火) 19:52
- さすが幻魔拳
原作どおり無敵の技だ
- 379 :霧隠なっち:2003/09/24(水) 22:01
- −前回までのあらすじ−
ミ==∀=
* ,,,;;;;;::::::: (;‘д‘)<安倍さん! 矢口さん! よっすぃー!
:::::;;;;;;;;::::
,,,,,;;;;;:::::::''''''' + * ,,,;;;;;:::::::
* ,,,,,;;;;;:::::::'''''''
ノノノノハヽ ノノノハヽヽ
(● д メ) ノノノハヽヽ (メ д 0) ,,,,,;;;;;:::::::'''''''
:::::;;;;;;;;:::: (メ д 〜) :::::;;;;;;;;::::
:::::;;;;;;;;::::
希美を解き放つため、琴座のミキティー(蟹座と二役)、高橋とジュデッカに乗り込んだ亜依。
だが、まりっパンドラ(蠍座と二役)の魔の手により、作戦はあえなく失敗。
ミキティーは散り、亜依は氷地獄コキュートスへと落とされてしまった。
そこで亜依が見たものは、ワダマンティスに敗れ、同じく落とされた黄金聖闘士だった。
必死に呼びかける亜依。だが、なつみも真里もひとみも、応えることはなかった…
一方、残された愛は、ラブリー幻魔拳をまりっパンドラに放ち、逆転を狙った。
だが…
- 380 :霧隠なっち:2003/09/24(水) 22:01
-
『コキュートス! 聖闘士娘の地獄』
- 381 :霧隠なっち:2003/09/24(水) 22:02
- 「うぅ… ハッ!!」
また気を失うところだった。
雪山では寝てはいけないというが、今の状況はまさにそれだ。
亜依は全神経を奮い立たせ、地獄の責めに抗う。
再び目をあけると、すぐ側に乱れた髪の色が見えた。
正直、その髪の量はいつも羨ましく思っていた。
「…おい。」
呼びかけてみたが、返事はない。
そこで亜依は、凍りかけていた右腕を何とか引き出して、髪をわしづかむなり引っ張った。
「おい高橋。…生きとるか?」
「う…」
髪の持ち主、おまけのフェニックス高橋愛は小さく呻き、それからようやく覚醒した。
「…う、あ、亜依ちゃん… ここはどこやよ?」
「ベタな答えやけど地獄や。」
二人は自分達の周りを見回し、そして天を仰いだ。
薄い霧が一面に漂う向こうは、深い闇に埋もれている。
「矢口さん(まりっパンドラ)に一矢報いたはずやのに、なんでやよ…?」
「ま、話の都合やな。せやけど、あと一歩でののを助けられたのに、このザマやて…」
悔しさ流れ出る涙もすぐに凍りつく。
- 382 :霧隠なっち:2003/09/24(水) 22:03
- 「そんな… 諦めたらアカンやよ…」
「…うっさいわ。矢口さん(蠍座)達まであのザマや。ウチらに何が出来んねん…」
亜依の言葉はひどく重かった。
それほどまでに、絶望に覆われた地獄なのだ。
「でも…」
沈黙を破ったのは、愛の一言だった。
「でも、亜依ちゃんは眠ろうとしてないやよ。
それって、まだ諦めていないってことじゃないん?」
「…!」
愛の指摘に、言葉に詰まる亜依。
「口では何言っても、でも態度にはしっかり出てるやよ、本心が。
そこはやっぱ、聖闘士娘・青銅エンジェルハーツの一員やよ。」
「高橋…」
「それに平家さんから託された思いを継いでるんだから、だから諦められないはずやよ!」
「はっ…!」
「氷に埋もれた腕にしっかりと握られた“つんく♂の聖衣”。
コキュートスに落とされながらも離さなかったのは、まだ諦めていない証拠なのだ。
「あっしも諦めないやよ。青銅エンジェルハーツの一員やからね。」
ミ==∀=
* ,,,;;;;;::::::: 高橋…>(;‘д‘) ノノハヽo∈
:::::;;;;;;;;:::: ∩(’ー’メ川<諦めないやよ
,,,,,;;;;;:::::::''''''' + ::::::::::;;;;;;;;:::::::: * ,,,;;;;;:::::::
- 383 :霧隠なっち:2003/09/24(水) 22:04
- 「でもどないすればええんや? もうウチの首から下は氷漬けや…」
既に全身が極度の体温低下に陥り、小宇宙を燃やす気力も無いに等しい。
現実に目をむけた亜依は、気弱になる。
だが…
「心配することないやよ。ここであっしの出番がし…!」
「え!?」
すると、愛は小宇宙を燃やし始めた。
呆然とする亜依の目の前で、燃え上がる炎のごとく、オレンジ色のオーラが愛から立ち昇る。
オーラはやがて形を成し、炎の不死鳥が誕生する。
「高橋… おまえまさか…!」
「まだあっしにはこの右腕があるやよ。この右腕に全ての小宇宙をこめて亜依ちゃんを…」
「よせや! そんな体で技放つなんて無茶や!」
愛の状態は自分と同じだからわかるのだ。
著しく衰えた体では、小宇宙を制御できず、自己の破壊を促すだけ…
だが、亜依に止める術もなかった。
首から下は氷に埋もれ、出来ることは愛の行動を見守ることのみ。
「氷を溶かすやよ! うりゃあああ!!」
- 384 :霧隠なっち:2003/09/24(水) 22:04
- ドガッ!!
愛は炎を纏った拳を、氷に叩きつけた。
周りがクレーターのように凹み、熱で蒸発し始めた。
「すご…」
亜依は口をあんぐり開けたまま、ただ驚くのみだった。
邪魔者にしか思っていなかった愛の小宇宙は、亜依の想像を遥かに超えていたからだ。
それは事務所の後押しなどというものではない。
愛の持つ信念・仲間への想いの強さなのだ。
だが、愛はすぐに気づいた。
氷を蒸発させた拳に、新たな霜が張り付いていることに。
そしてそれは、見守るだけの亜依もすぐに気づいた。
愛の拳とて、生半可な熱ではないはずだ。
それなのに、なんという再生の早さだろうか。
「くっ…!」
氷地獄負けまいと、さらに小宇宙を燃やす愛。
だが、次第に蒸発量が減り、押されているのが目に見えてきた。
そして、愛の顔にも疲れの色が見え始めてきた。
- 385 :霧隠なっち:2003/09/24(水) 22:05
- 「高橋っ! もうええっ… このままやとお前が…!」
耐え切れず、叫ぶ亜依。
「なんでそこまでウチの為にすんねや? 自分一人やったら助かるやろ!?」
正論である。
亜依を助けるより、愛が自分で脱出するほうが成功する確率が高いはずだ。
今愛が行っていることは効率の良いものとはいえない。
だが、そんな亜依に対して愛は微笑み、答えた。
「なんでって… そりゃ、亜依ちゃんが好きだからやよ。」
「…!」
「それにね… つんく♂さんの聖衣は亜依ちゃんが持ってるがし。」
「高橋…」
「心配しないで。必ず助ける…!!」
もはや愛にはもはや余裕など無かった。
だが、今の愛の願いは仲間を助けること。
だから… 危険な状態にも関わらず、彼女は緩めなかった。
不死鳥の小宇宙は、さらに激しく燃え盛る…
「羽ばたけ鳳凰っ! 豊沃天焼ぉっ!!」
氷の世界に、紅き火の鳥が降臨した。
- 386 :霧隠なっち:2003/09/24(水) 22:06
- ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ ,',;:ゞヾゞ;ゞヾ.: ヾゞ ヾ:ヾゞ
ゞヾ . ゞヾ ゞヾ .ゞ;ゞゞヾ . ゞヾ ゞヾ .
ゞヾ . ゞヾ ゞヾ .ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞゞヾ . ゞヾ
ヽ,.ゞ:, ,ヾゞヾ;ゞゞ\ヾゞ: ヾヾ゛ ゞ.ヾゞヾヽ
,.ゞ :,,ヾゞヾ;ゞゞノヾゞ:ヾヾ ゛ゞ.ヾ
ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ ,',;:ゞヾゞ;ゞヾ.: ヾ:ヾゞ
,,ゞ.ヾ\\ ゞヾ:ゞヾ ノノ ゞヾ . ゞヾ ゞヾ
ゞヾ ,,.ゞヾ::ゞヾゞ:ヾ ゞ:.y.ノヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ
ゞヾゞ;ゞゞヾゞ;ゞiiiiii;;;;::::: イ.ヾゞ, .,; ゞヾゞ___//
ゞヾ ゞ;ゞ iiiiii;;;;;::::: :)_/ヽ,.ゞ:,,ヾゞヾゞ__;::/
ゞヾゞ;ゞ iiiiii;;;;:::@:|;:/ ヾ;ゞゞ;ゞ
ヾ;ゞゞヾ;ゞゞ |iiiiii;;;;::: : |:/ ヾゞ `
ヾ |iiiii;;;;;::::: ::| ` `
` |iiiiiiii;;;;;;::: :| ` ,
` ,|i;iiiiiii;;;;;;::: :| `,
` |ii,iiiiiii;;;;;;::: ::| あっしのふるさとは福井の春江…
,|iiii;iiii;;;;:;_ _: :| とっても自然豊かな町なんやよ。
` |iiiiiii;;;;;;((,,,.::|
` |iiiiiiii;;ii;;;;;;~ :|
, |iiiiii;iii;;;;i;;:: :::| `
` |iii;;iiiii;::;:;;;;:::;:|
,,.,.. ,..M|M|iMiiii;;ii:i;;:;i:i;::ヘ,.......... ,,,,.,,.. ,. 〔福井県坂井郡春江町の木・いちい〕
゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙...゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙.゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙'゙;'゙
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⊂⊃
⊂⊃
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iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
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wjjr;j从rwwjwjyw从wjwjjrj从rwwjwjyw从w
丁度今頃は、黄金色に輝く稲が天を焦がす炎のように田んぼを覆っているはず。
豊かな緑・水・日… あっしはそんな自然の営みが大好きやよ。
もう一度、あのふるさとに戻りたかった…
- 387 :霧隠なっち:2003/09/24(水) 22:06
- 「おい、こらラブっぱ!死ぬんじゃねぇ! おいっっ!!」
コキュートスの空気は冷たさを増していた。
つかんだ友の髪の一本一本までも、今は凍り付いて霜がはっている。
愛の声は、もはや消え逝く寸前の灯火のようだった。
「不死鳥ラブリーも… こんなもん… なんやね…」
愛の渾身の拳は、確かに亜依の周りの氷を一気に溶かした。
だが危惧していた通り、愛の力が尽きるのが先だった。
自由になったのは、亜依の上半身のみ…
「いいからしゃべんなや! しっかりせぇや高橋!!」
「これでも… 亜依ちゃんの役に……… たてたか……… な…」
「何言うてん! 役に立つも立たないも… ウチらは仲間や!
ずっと… ずっと一緒にやってきたし、これからも仲間なんやから…!!」
亜依の声が震えたのをきいて、仲間の顔はわずかに歪んだ。
笑っているようにも、泣いているようにも見えた。
「…よかったよ… 仲間って言ってもらって…」
最期に吐き出す息と一緒に、呟いた。
「…ごめん…」
「…おい… おい、おい、おいっ。おいっ!高橋… 愛ちゃぁぁぁぁん!!」
もう一度髪を引っ張ろうとして、亜依は気づいた。
自分の腕が再び、完全に凍り付いてしまっていることに。
- 388 :霧隠なっち:2003/09/24(水) 22:09
-
「………ちきしょう………」
なんて自分は小さくて無力なんだ。
結局、自分は誰一人助けられなかったのだ。
目の前で死んでいこうとしている友人でさえ、助けられないで終わるのだ。
なにが聖闘士娘や… なにがペガサスあいぼんや…
「ちきしょう… ちきしょうっ… ちきしょう、ちきしょう、ちきしょうっ…!!」
噛み締めた唇ににじむ血が、その場で凍りついていく。
「ちきしょおおおおおおおおおーーーーっっっ!!!!」
少女の叫びは、凍てついた地獄の隅々まで響いて、消えていった。
カツーン… カツーン… カツーン…
(死神… の足音か…?)
薄れゆく意識の中、亜依が最後に見たのは、いつか見た人影だった。
* ,,,;;;;;:::::::::::::::
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- 389 :霧隠なっち:2003/09/24(水) 22:10
- …体が何か温かいものに包まれて宙を飛んでいた。
「気がついた?」
「…!?」
耳のすぐ側の軽い口調に振り向けば、そこに笑みを浮かべている眼が見えた。
意外な人物の助けに、亜依の思考はしばし停止した。
「ど、どうして…!?」
「アンタだけじゃないさ、ほら。」
彼女が顎で示したのは、反対側に抱えられている愛の姿だった。
こちらも気がついたばかりらしく、半ば放心状態でぽかんと救い主の顔を見ている。
「な、なんなんや? ウチら、死んでんの? 生きてんの!?」
「混乱しないでいいよ。アンタ達“は”生きている。」
「じゃあ、なぜあなたがここに…?」
「さぁね。ただ言えることは、アンタ達を助けに来た、ってことかな。」
そう端的に言われても理解しがたいものがある。
二人は詳しい話を促すべくそろって彼女を注視した。
救い主は苦笑する。
「そうじろじろ見ないでよ。これから、聖闘士娘最強最後のイベントがあるんだよ。」
「イ… イベント?」
「そう。私達黄金聖闘士全員の力が必要なイベントがね。」
「黄金聖闘士全員… まさか…!?」
「ああ。私だけじゃないよ。なっち達もあとから向かう。
そしてアンタ達にはそのイベントを見届けてもらうのさ。」
- 390 :霧隠なっち:2003/09/24(水) 22:11
- 気がつくと冥界の大地へと戻っていた。
「さて、これ以上の質問はナシだ。二人とも、早くジュデッカへ向かうんだ。」
「あなたは…」
「私にはまだやる仕事があるんでね、先に行っててくれよ。」
明快に振舞う救い主。
その瞳の奥の複雑な色に、亜依・愛は気づかなかった。
「わかりました! 行くで高橋!」
「おう!」
すっかり元気を取り戻し、ジュデッカへ向けて駆け出す二人。
彼女はまだこの先の真実を知らない二人に向かって、こう呟いていた。
「じゃあね、後輩…」
【次回予告】
地獄の最終地『嘆きの壁』。
そこは太陽の光なしには破壊できない、まさに最強の壁だった。
行く手を塞がれた亜依達に、最強の援軍が今駆けつける!
次回、聖闘士娘の黄金伝説
「嘆きの壁! 集え黄金の娘達よ」
ヲタは黄金の娘の小宇宙を感じたことがあるか?
- 391 :霧隠なっち:2003/09/24(水) 22:14
- 先日友達にハーデスDVD全巻貸したところ、大感動してくれました。
まあ、巷ではいろいろ言われているハーデス十二宮ですが、
やはり十三年ぶりだからこそ、良くも悪くも語られるわけですな。
ノノノ ノノハヽ / ̄ ̄ ̄ ̄
从#∩^◇^∩< age
( つ ) \____
| (__)_)
(__)_)
- 392 :霧隠なっち:2003/10/01(水) 20:23
- 【聖闘士娘図鑑】
ノノノノヽヽ
ノノ `◇´)<しばらく更新でけへんねん… ゴメンな。
(@]由]@)
∪(<V>)∪
谷 谷
凡 凡
−前教皇・牡羊座(アリエス)のみっちゃん−
実物と星座が合っている、数少ない聖闘士娘の一人。
いっちばん最初に殺られた、ということで教皇に。
…で、聖闘士娘の“教皇”って何ですか?
( `◇´;)<…
…みっちゃん、いい子なのにね。
- 393 :霧隠なっち:2003/10/15(水) 21:33
- 『嘆きの壁! 集え黄金の娘達よ』
「のの〜〜〜っ!」
「のんつぁ〜〜ん!」
氷地獄コキュートスから救い出された亜依と愛は、
再びジュデッカへと舞い戻ってきた。
奥の玉座へと急ぐ二人。
すぐに誰かが倒れているのに気づいた。
「亜依ちゃん、あれっ!」
「あ、ああ…!」
その誰かに慌てて駆け寄る二人。
すぐさま亜依が抱き起こす。
「おいのの!! しっかりせぇ!!」
希美は冥王の法衣でなく聖衣を纏っている。
もしかしたら元に戻ったのかもしれない。
そんな希望を胸に、亜依は呼び続けた。
「のの! ののーっ!!」
- 394 :霧隠なっち:2003/10/15(水) 21:34
- 「ん…」
程なくして、希美は目を覚ました。
「あれ… あいぼんに愛ちゃん…?」
その少しボケた感じの話し方は、二人を安堵させた。
「よ… よかったぁ〜〜〜…」
「心配したやよぉ〜〜〜…」
安心からか力が抜け、足元から崩れる亜依と愛。
蘇生したばかりの希美に支えられ、立場が逆である。
と、ここで大事なことを思い出した。
「…そういや、お前をのっとってた冥王の魂はどこや?」
「ついでにまりっパンドラもやよ。」
しかし希美は首をかしげるのみ。
「ん〜… あ!」
「何か思い出したか?」
「何か奥にみんな消えていった気が…」
なんとも曖昧だが、とりあえず三人は玉座の奥へと向かった。
- 395 :霧隠なっち:2003/10/15(水) 21:35
- 玉座の奥には、地平線まで続いているような広大な部屋があった。
そしてそれ以上に驚異的なのが、目の前を覆う巨大な壁…
石とも金属ともつかぬ物体で構成され、意味不明なレリーフが刻まれている。
果たしてこの壁は… その存在の意味するところは…
「あれは…?」
壁に気を取られていた三人であったが、すぐにその前の人影に気づいた。
長身でスタイルが良いのが遠めでもわかる聖闘士娘は彼女しかいない。
「あれは… あの聖衣は乙女座!」
「せや! やっぱ来てたんや!!」
「いいらさぁ〜〜〜〜ん!!」
「あいぼん、のんちゃん、高橋…!」
呼びかけに答えながら振り向くのは、紛れもなく乙女座の飯田圭織だ。
だが、再開の笑顔とは裏腹に、圭織は相当傷ついている。
冥闘士娘との戦闘によるものだろうか?
- 396 :霧隠なっち:2003/10/15(水) 21:36
- 「飯田さん、その傷どないしたんですか?」
思ったことはすぐ言う亜依。
圭織は額の血を拭いつつ、これまでの事を話し始めた。
圭織はつんく♂と三途の川(アケローン河)沿いに上流を目指したが、
ものの見事に迷い、いつしか冥闘士娘達と戦うだけになっていた。
その途中で希美の異変を小宇宙で感じ、二人はジュデッカに向かう。
丁度亜依と愛がコキュートス逝きになった直後、二人は現場に駆けつけ、
蠍座と二役のまりっパンドラを即始末し、希美を解放したのだ。
「…すんげぇ省略やで、飯田さん。」
「出番の少なさに疑問を持って欲しいやよ…」
「それでそのあとは?」
「それで、つんくさんは冥王たいせーの魂を追っていったわ。」
圭織は見事に希美の声にだけ反応した。
そして後方の巨大な壁を指差した。
「あの“嘆きの壁”の向こうへ… ね。」
- 397 :霧隠なっち:2003/10/15(水) 21:37
- 一方その頃、ジュデッカまであと少し、というところで、
二人の冥闘士に動きを封じられている聖闘士娘がいた。
あの最凶のライブラ裕子である。
メロンを一蹴した裕子を足止めしているのは、冥界三巨頭…
天雄星ガルーダのナツアコスと天貴星グリフォンのスガノス!
「あ〜しんどい… なんで二人で来るんや…」
天秤座の武器を遠慮なく使うことで、今のところ互角の戦いを演じているが、
裕子の息は既にあがり、肉体的な疲労も無視できなくなっていた。
「中澤… そろそろ年貢の納め時じゃない?」
芝居は苦手なほうだが、一度ノリだすと止まらないナツアコス(夏先生)。
そして作者はよくキャラを知らないスガノス(ボイトレの先生)。
最強の二人が裕子を滅ぼさんと、にじり寄ってきた。
…とその時!
- 398 :霧隠なっち:2003/10/15(水) 21:38
- 突如暗天を切り裂くように、、2つの光が裕子達のもとに飛んできた。
そしてその光は、裕子と敵の間を裂くように落ちてきた。
「なにこの光は!?」
「この小宇宙は…?」
予想外の出来事に戸惑うナツアコスとスガノス。
一方の裕子もまた、違った意味で驚きを隠せないでいた。
光から感じる小宇宙を裕子は知っている。
だが、その小宇宙の主は既に消滅し、ここに来るはずはない。
これは奇蹟か? それとも何者かの仕業なのか?
だが裕子に考える間を与える間も無く、その光から声が発せられた。
「裕ちゃん、お待たせ!」
「助けにきたよぉ!」
「…!!」
間違いない。
彼女達が蘇ってきたのだ。
- 399 :霧隠なっち:2003/10/15(水) 21:39
- 「アンタたち…」
「裕ちゃん、挨拶はあとあと。」
「ここは私たちに任せて、早くジュデッカに向かって!」
“援軍”は素早く裕子に指示を出す。
どうやら二巨頭の相手は彼女達が引き受けるようだ。
「…わかった。ほな先に行ってるで!」
まだ全てを理解したわけではない。
だが、今自分がすべきことを理解した裕子は、
すぐさまその場を後にした。
「中澤待て…」
「おっとぉ! ここから先はいかせないよ!」
裕子を追わんとする二巨頭を阻む光。
その光は炎のように燃え、やがてあるオーラを形作りはじめた。
天の星々を注ぐ黄金の水瓶と、天かける黄金の山羊の姿に。
- 400 :霧隠なっち:2003/10/15(水) 21:40
- 「グレイテストハーモニープロモーション!!」
「グッチャーエクスプロージョン!!」
ドォォォォォォォォォォン!!
裕子達がいた場所とは少し離れた岩場。
そこでも熾烈な戦いが繰り広げられていた。
冥界三巨頭の一人、天猛星ワイバーンのワダマンティスと、
双子座の聖闘士娘、石川梨華だ。
ジュデッカまであと少しというところで、梨華達は行く手を阻まれた。
しかしワダマンティスが梨華とサシでの勝負を申し出たため、
あさ美・理沙・麻琴の三人は無事ジュデッカへ向かうことが出来たのだ。
「はあああああっ!(でも何故この男は私と…?)」
「おあああああっ!(梨華タンはぁはぁ…)」
存在自体が一人の男の神経を狂わしていることを、梨華本人は知らない。
- 401 :霧隠なっち:2003/10/15(水) 21:41
- 最初は互角に見えたが、煩悩に目覚めた男の底力か、
ワダマンティスが梨華を押し始めていた。
そして梨華は、ワダマンティスの力の源に気づき始めていた。
何しろ相手の顔が全てを物語っているからだ。
マネージャー時代に娘に手ぇ出してねぇよな、和田薫。
「梨華たぁ〜〜〜ん!」
「きしょい〜〜〜!」
技名なのか何なのか、妙な雰囲気のバトルになりそうだった。
その時…
「悪いけど今からアンタの相手はこの私だ!」
声と共に、次元の歪が二人の間に割り込み、
梨華とワダマンティスを引き離した。
- 402 :霧隠なっち:2003/10/15(水) 21:41
- 「あ…!」
梨華はそれがすぐには何者かはわからなかった。
人型なのだが、黄金の光に包まれ、顔までは判別できない。
ただ、声と小宇宙が彼女の良く知る人物であったことは確かだ。
だが、本物かどうか確かめる材料が足りなかった。
「あなたは… まさか…」
「ここは私に任せて、早くジュデッカに急げ。みんな待ってるから。」
梨華の予想を肯定するのか、“援軍”は必要なことだけを即座に述べた。
「でも…」
「早く行くんだ。その聖衣は一つしかないから、アンタに着てもらわなきゃ困るんだよ。」
どうやら“援軍”には聖衣はないらしい。
しかも双子座の聖衣のことをよく知る人物のようだ。
梨華はこの時点で、自分の予想があたっていることを確信した。
そして“援軍”の意志も。
「わかりました。後は頼みます!」
梨華はそういうと、“援軍”に背を向け、ジュデッカへ向けて駆け出した。
- 403 :霧隠なっち:2003/10/15(水) 21:42
- 「ま、待て…」
「待つのはアンタだ!」
無数の光速拳がワダマンティスを阻む。
「おのれ貴様… 何者だ…!?」
未だ光のベールの包まれた敵に対し、ワダマンティスが問いただす。
しかし、彼女はわざとこう答えた。
「アンタが結界の力を借りて葬ったなっち達を救った者だ。」
「何っ!? 貴様コキュートスから黄金聖闘士を…!?」
「ついでに言っておくよ。“援軍”は私だけじゃないから。」
「貴様まさか…」
話すうちにワダマンティスは気づき始めていた。目の前の敵の正体に。
聖闘士娘でありながら、これほど冥界側のことを知っている者は限られている。
そして先ほどの技と、梨華との話…
点と線結びつこうとしていた。
「それからもう一つ。ここでアンタは私に倒される!」
燃え立つオーラが天に輝く双子の姿を形作っていた。
- 404 :霧隠なっち:2003/10/15(水) 21:42
- 【次回予告】
奇蹟か… 次々冥界に蘇る黄金の娘達。
それは暗闇を照らす光の復活を意味していた。
総てを後輩に託し、先に散る双子の片割れ。
そして今こそ集う12の星々。
冥界の戦いはクライマックスを迎える!
次回、聖闘士娘の熱き戦い
「光あれ! 輝け黄金の娘達」
ヲタは2004年の新作映画を知っているか?
- 405 :霧隠なっち:2003/10/15(水) 21:43
- 【聖闘士娘図鑑】
ノノノノヽヽ
从 ^▽^从<ハッピィ〜に活躍よv
[□]凶]□]
∪ [[{}]]∪
日 日
凡 凡
−双子座(ジェミニ)のチャーミー石川−
慟哭キャンディーズに初代プッチ、牡羊座師弟に平家・よっすぃ〜のラジオコンビ、
残りの黄金聖闘士をイメージで当てはめていったところ、余ったのがこの色黒。
(ちなみに、当初双子座には辻加護とか、安倍姉妹辺りを考えていた)
実物は山羊座。キショイ聖剣はカンベンして下さい。
ゴツイ聖衣が似合わないのだが、「双子座弟って悲しいね…」とは言わないのでセーフ。
なんだかんだいってもヲタ人気は高いので、このポジションでも問題はない。
必殺技はデッドエンドシンフォニー… と言いたい。個人的に。
ノノノノヽヽ
从 ^▽^从<以上、ジェミニのチャーミーでした! グッチャ〜!!
- 406 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:43
- 『光あれ! 輝け黄金の娘達』
「嘆きの壁?」
「そう。目の前にある地獄の最終地よ。」
「え? でもつんくさんはその向こうに… どないなってんねん…?」
自分の考えの及ばない話に、頭が混乱する亜依。
そんな亜依に対し、圭織はゆっくり説明しはじめた。
「あの壁を抜けられるにはプロデューサーの力が必要なの。
だからたいせーもつんくさんも抜けることが出来たわ。
でもそれ以外のものは全部拒む非情な境界線…」
額の血を拭いながら、圭織は続けた。
「力ずくで突破しようにも、あらゆる攻撃を跳ね返すから…
さすがの私もこのザマよ。まさに“嘆きの壁”…」
「飯田さんでもダメなんて…」
「弱気になんなのの。」
「そう、諦めたらダメやよ。」
死のふちから生還した亜依と愛は希美を叱咤する。
と同時に小宇宙を高め始めた。
- 407 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:44
- 「二人とも、何する気?」
二人の行為に多少戸惑いつつも、圭織は冷静に訊ねた。
「ウチらの小宇宙を最大限まで燃やして…」
「この嘆きの壁にぶつけてやるんです!」
希美が止めようとするが、亜依・愛はすでに駆け出していた。
無茶だ。だが本気だ。
圭織は二人の真意を悟ると同時に、一撃を見舞っていた。
あっさり崩れる二人。
「あいぼん! 愛ちゃん!」
「大丈夫。峰打ちだから。でも…」
遠い目になる圭織。
「でも、無茶でも今の二人みたいに命を懸けなくちゃいけないのかもね…
アンタ達の歳のころは、結構そうやってたかしら。」
若い頃の自分を亜依たちに重ね、苦笑する圭織。
すぐさま真剣な表情に戻り、小宇宙を高め始めた。
- 408 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:44
- 「飯田さん…!」
「のんちゃん、みんなを頼むよ。」
覚悟は決まった。
目の前の壁を砕くのに、そして自分の命が砕けるのにも何のためらいも無い。
天に輝く若き乙女よ… 今最大の力を!!
「オサブリオ! 砕けよ我が命!!」
圭織の小宇宙が一つの光となって嘆きの壁を襲う。
ドォォォォォン…
響く轟音… 立てないほどの振動…
そして自分の元へ跳ね返ってくる光――
「やはり無理なのね… ごめんね、役に立てなくて…」
圭織は自分の非力さを呪い、希美達に詫びた。
そして自ら作り出した光に飲み込まれていった。
「飯田さぁぁぁぁん!!」
- 409 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:44
- 「何故お前達がここにいるんだ?」
「そうだ。お前達は地上のたいせー城で消え去ったはず… なのに何故!?」
ナツアコスとスガノスを足止めする黄金の光。
それは徐々に穏やかになり、やがて人型に収束した。
“援軍”の正体は、なんと山羊座カプリコーンの保田圭と、
水瓶座アクエリアスの後藤真希であった。
「私たちの使命は冥闘士を全て片づけること。」
「ナツアコス、スガノス、ここがアンタ達の墓場だ!」
強い意志を持った瞳。正義の輝きの小宇宙。
これは決して亡霊などではない。
聖闘士娘の圭と真希は今目の前に存在している。
…と、不本意ながらナツアコスとスガノスは理解した。
ならば敵として葬り去るのみ。
- 410 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:45
- 対峙する二組。
お互いしか視界には入っていない。
小宇宙が高まる。
「ダンシング・イリュージョン!!」
「ヴォイトレ・マリオネーション!!」
「ケメコカリバー!!」
「スクランブル・エクスキューション!!」
閃!!
四つの小宇宙が激突した。
…はずだった。
光が収まったとき、無残な姿で倒れていたのは、ナツアコスとスガノスだった。
「そうか… そうよね… 保田が蘇ってるんだからアンタも…」
「まさかごまっ… と…」
ナツアコスの肉体は粉々に砕かれたと思った瞬間に消滅し、
スガノスは薔薇の葬列に見送られながら、魂が消え去った。
- 411 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:45
- 「ムロランプラズマ!!」
「ミニモニードル!!」
「カッケーウォール!!」
ガカァッ!!
三つの小宇宙が光を打ち消した。
「あぁ…!」
“援軍”の登場にあいた口がふさがらない希美。
「う…」
「ん〜…」
今の衝撃音で目を覚ました亜依と愛。
「やっと来たね…」
懐かしい小宇宙に、思わず顔がほころぶ圭織。
応えるように姿を現す三人の娘達。
レオの安倍なつみ、スコーピオンの矢口真里、アリエスの吉澤ひとみ復活!
「おいおい。ウチを差し置いて派手な登場すんなや。」
そして遅れて登場するライブラの中澤裕子。
- 412 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:46
- その時だった。
ピキィィィィィィィン…
その場にいた誰もが感じた共鳴。
「これは冥界に十二の黄金聖衣が揃った証拠や。」
「十二の黄金聖衣が…!」
裕子は静かに語りはじめた。
「嘆きの壁は冥界のもの。いくら強固でも、太陽の力には敵わないはずや。」
「でも、こんな冥界の奥に太陽なんて…」
「カオリ、忘れたんか? ウチらの着てるこの聖衣は何や?」
「あ…!」
圭織だけではなく、なつみ達も思い出した。
黄金聖衣は黄道十二星座の聖衣。
即ち、太陽の光が聖衣に蓄積されているのだ。
「もうすぐ黄金聖闘士が全員揃う。その時が勝負や。」
全ての成功を確信し、余裕の笑みの裕子。
亜依達はただ、その壮大なイベントが想像つかず、ただ唖然とするのみだった。
- 413 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:47
- 「貴様やはり…」
ワダマンティスは忌々しげに呟いた。
それもそのはずで、目の前にいる者は既に塵と化していたはずだからだ。
それが何故、今行く手を遮るのか…
「言っておくけど、どうして私がここにいるか、私自身よくわかんないからね。」
黄金のオーラを発する少女は、ワダマンティスの考えを読んだのか、先に答えた。
「ただ、これだけは言える。私はアンタを始末しに蘇った、ってね!」
凛とした口調で、双子座ジェミニの市井紗耶香は、言い放った。
「…フン。死にぞこないが何を言う。聖衣が無ければタダの小娘ではないか。」
多少気押されたものの、ワダマンティスは落ち着いていた。
彼の指摘どおり、紗耶香は聖衣を纏っていない。
二つとないジェミニの聖衣は梨華が纏っているからだ。
「身の程を知れ市井! グレイテストハーモニープロモーション」
- 414 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:47
- 「うあああああああああっ!!」
ドシャァッ!
為すすべなく、紗耶香は冥界の岩肌に叩きつけられた。
トレーナーとジーパンでは防御効果など無いに等しく、
無数の銃弾が打ち込まれたような傷から、血が一気に噴出している。
血液が不足したことで、五感がことごとく失われてゆく。
「くっ… あぁ…」
たった一撃で、紗耶香はその場に崩れてしまった。
自分の血の海に溺れ、赤く染まってゆく衣…
やはり聖衣が無ければただの少女なのか。
- 415 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:48
- 「全く、くだらん手間とらせやがって…」
肩をほぐしながらワダマンティスは呟いた。
だが、そんな手間もすぐに終わる。
血の海に沈んだままの紗耶香の首を落とせば。
「小娘が思い上がりやがって…」
ワダマンティスは片手で無造作に紗耶香を持ち上げた。
紗耶香は動かない。
顔は苦痛にゆがんだまま、意識は飛んでいるようだ。
「悪いがお前じゃ前菜にもならん。」
既に頭の中には梨華のことしかないワダマンティス。
首を絞める右手に力が入る。
「死ね市井…」
「……やだね。」
「何ィ!? これは…!」
- 416 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:48
- 瞬間、ワダマンティスは妙な浮遊感を覚えた。
と同時に、目の前に広がる異次元空間に気がついた。
「アナザーキュービッククロス…」
紗耶香の両拳から放たれた異次元立体空間は、
無防備のワダマンティスを封じ込めようとする。
「くっ… 小癪なぁ…!」
だが、予想以上の力で異次元に飲み込まれそうになり、
反撃することはかなわず、ワダマンティスは身を引いた。
だが、それが命取りとなった。
ガッ!!
異次元から退避した隙に、ワサマンティスは紗耶香に羽交い絞めにされてしまった。
聖衣無しの小娘が相手のはずなのに、何故か振りほどけない。
予想外の展開に、ワダマンティスは焦り始めた。
- 417 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:49
- 「貴様ぁ、何をする気だ!?」
「何度言わせんな… アンタを倒すんだよ。」
先ほどまで虫の息だった紗耶香から、激しい小宇宙の燃焼を感じる。
それは単なる燃焼ではなく、爆発… むしろ消滅をイメージさせる。
ワダマンティスは際限なく高まる紗耶香の小宇宙に、恐れを感じ始めていた。
「まさか、オレと心中するつもりなのか!?」
「正直、私だってアンタみたいな男と心中する気はないさ。
でも、石川を向かわせた時点で私の役目はほぼ終わってる。
あとはアンタを始末するだけ。これが手っ取り早い。」
「正気か!? 何故だ… 何故そんなことをしてまで勝とうとする!?」
紗耶香の行動は、ワダマンティスの理解を超えていた。
自己犠牲など、何の意味がある?
ワダマンティスの顔はそう物語っている。
だが、自問したところでこの状況を打開できるわけではなかった。
- 418 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:50
- 「冥土の… って言ってもここは冥界だけど、土産に教えてやるよ。
死を覚悟したヤツってのは強いんだよ、ワダマンティス!」
勝ち誇った笑みで、紗耶香は言い放った。
死を覚悟した者は誰よりも強い。
その者に勝つとすれば、生の大切さを知っている者だけ。
「バカな… 信じられん…」
だがもう信じるしかなかった。
百聞は一見にしかず…
その一見を自ら体験するのだ、これから。
「もうすぐジュデッカには最強の娘達が揃う。これで聖闘士娘の勝利は確実だ。
この市井、過去も何も全て清算して、もう今は何の憂いも無い!!
さあ、一緒にデラクシャンエクスプロージョンを浴びてもらうよっ!!」
「や… やめろ市井〜〜〜〜〜〜っ!!」
閃光… 轟音…
そして―― 静寂…
- 419 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:50
- 暗闇の中に白くぼんやりと浮き上がる美しい肢体。
その身に纏っていた衣は既に焼き尽くされ、灰が身体に纏いついているのみ。
頭は垂れ、瞳は虚ろで光はない。
だが、少女は微笑んでいた。
それは自分の使命を全うしたことに対する達成感か?
それとも、精一杯生きたことに対する満足感か?
あるいは…
そんな紗耶香の前に、一筋の光が降り立った。
“彼女”は紗耶香に対し、優しく微笑み、手招きをしている。
「迎えにきたんだね…」
頷く彼女。
紗耶香は差し出された手を握り… そして光に溶けた。
その時、灰霞む天球から、星がひとつ、剥がれて落ちた。
銀の尾を曳いて…
だが、その最後の輝きは月にも太陽にも勝っていた。
- 420 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:51
- 同時刻、ジュデッカへ急ぐ梨華の元に舞い降りる小さな光。
雪のような蛍のような儚げな光。
「これは…?」
その光は、まるで意思があるように梨華の手元に落ちてきた。
反射的にその光を握りしめる梨華。
「市井… さん…!!」
聖衣に体に流れてくる紗耶香の小宇宙。
そして託された思い。
「…あとは任せてください。」
梨華はしばしその場にとどまり、静かに黙祷をささげると再び駆け出した。
仲間達のもとへ!
【次回予告】
ついに集結する十二人の黄金の娘達。
最初で最後の太陽が、冥界をまばゆく照らす。
そして彼女達の永遠の願いは若き少女達に託される。
聖闘士娘。物語 最終回
『さらば聖闘士娘! 永遠の少女伝説』
ヲタ達は今、伝説の中にいる!
- 421 :霧隠なっち:2003/10/23(木) 17:51
- 【聖闘士娘図鑑】
_ −  ̄ = _  ̄ = ― −= −_- = − _ ̄― −= −_
_ ‐ ̄≡ ― _ ‐  ̄ =−ニ− ニ _ − ̄ _ ― ― _ ‐  ̄ =−ニ−
''''''';;:::::::::::';;; ヽ))))))ノノ
'::: ;';" 从 ^∀^ノ<デラクシャン・エクスプロージョン!!
'''''':::;; ⊂[□]凶]□]⊃ ::::::::;;;;
、:";;,_ [[{}]] :::::::; ;;;;; ; ;;; ;; . .. ...
;;;; 日 日
; 从凡 凡
_ ‐ ̄≡ ― _ ‐  ̄ =−ニ− ニ _ − ̄ _ ― ― _ ‐  ̄ =−ニ
_ −  ̄ = _  ̄ = ― −= −_- = − _ ̄― −= −
−双子座(ジェミニ)の市井ちゃん−
慟哭キャンディーズに初代プッチを選んだら自然にこうなった。
実物は大晦日生まれなので山羊座。
作者推し2番手で以前書いていた小説でも準主役だったりする。
…現状はあえて無視。
ノノノノヽヽ
ノノ ´ Д `从<んぁ… ごとぉクールじゃないもん
<>丗<>
∪[<U>]∪
几 几
凡 凡
−水瓶座(アクエリアス)のごっちん−
クールというよりぼけぇとした感じのする氷の聖闘士。
実物は天秤座だったはず。
ノノノノヽヽ
从;`.∀´)<やっぱ地味なのかしら?
≦⊇ 山⊆≧
∪[(○)]∪
几 几
且 且
−山羊座(カプリコーン)のケメコ−
技巧派なんだけど目立たないからこの人で。
でもハロモニの司会ぶりはダメダメですた。
- 422 :霧隠なっち:2003/11/09(日) 17:16
- 『さらば聖闘士娘! 永遠の少女伝説』
私達はずっと戦っていた
多くの血が流れた
私達は勝利し続けた
束の間の平和を手に入れ続けた
私達はまだ戦っている
平和を永遠のものとするために
私達はいつまで戦い続けるのだろう
この世に邪悪が現れ続ける限り終わることは無い
私達は永遠に戦い続けるのだろうか
それは誰にもわからない… でも…
- 423 :霧隠なっち:2003/11/09(日) 17:17
- 「もうすぐ黄金聖闘士が全員揃う。その時が勝負や。」
「もう来てるよ、裕ちゃん。」
「…!」
イタズラっぽい笑みを浮かべて登場するのは、真希と圭。
そしてその後ろからは…
「なかざわさぁ〜ん、私たちも忘れないで下さいよぉ。」
「一応、黄金なんですからね。」
魚座ピスケスの松浦亜弥(あややでぃーて)と、
蟹座キャンサーの藤本美貴(ミキマスク)!!
先ほど、真希たちと協同して二巨頭を倒したのはこの二人だった。
これでコキュートスには9人の黄金聖闘士娘が揃った。
さらに…
- 424 :霧隠なっち:2003/11/09(日) 17:17
- 「ちょっとぉ… 私たちだっているんだからね!」
「久しぶり。」
圭織に並ぶほど大柄で目立つ、牡牛座タウラスの石黒彩と、
対照的に小柄な、射手座サジタリアスの福田明日香!!
「彩っぺ!!」
「明日香ぁ!」
彩に抱きつく真里、明日香に抱きつくなつみ。
抱きつかれたほうは苦しそうだが、嬉しそうだ。
「これで11人… あと1人ウチにお供しなかったアイツだけか…」
「すいませんね〜。どうもジェミニのチャーミーでぇす!」
再会を喜び合う娘達を貫くようなキンキン声。
双子座ジェミニの石川梨華がたどり着いた。
そう、ついに12人の黄金聖闘士娘が一堂に会したのだ!!
- 425 :霧隠なっち:2003/11/09(日) 17:18
- 「ねぇ梨華ちゃん…」
「石川…」
「あ…!」
何か言いたげな真希と圭に梨華は気づき、
右手に握り締めていたものを解放した。
梨華の右手から飛び出したそれは、蛍のような儚い小さな光だった。
そしてその光には、彼女の最後のメッセージが込められていた。
今まで私を支えてくれて、本当にありがとう。
みんなからはいっぱい力をもらった。感謝してます。
これから、私は自分のなりたいもの、自分の幸せのもっとを探しに行きます。
2度目の旅です。
ちょっとずつでもいいから、わたしが強くなれるように頑張って行きます。
いろんな人や物とふれあって、たくさんの刺激を経験したいです。
歌が嫌いになったわけじゃなくて、もっとたくさんのことを経験したいって思うようになった。
わがままって言われると思うけど、それも市井紗耶香だから。ゴメンね・・・
I wanna be what I wanna be...
今まで応援してくれてありがとうございました。
何でここでこんな下らないオチをつけるか、と責めないでほしい。
タイミングがあんまりにも良かったので、つい使ってしまった。
さらば兄弟…?
- 426 :霧隠なっち:2003/11/09(日) 17:18
- ギィィィィィィィィ…
「え…?」
「あっ…!」
突如、響いた弦の音。
明日香がサジタリアスの矢を番えはじめたのだ。
目標は勿論、正面の嘆きの壁!
「加護、辻、高橋… アンタらはここから去りな。」
「え!?」
「中澤さん、それって…?」
何がなんだかわからない3人に対し、裕子は静かに話し始めた。
「今からあの矢に、ウチら12人の小宇宙をこめて放つ。
それは小規模やけど太陽の力を発揮し、あの壁を壊すやろ。」
せやけど…」
遠い目になる裕子。
「その時には、ウチらの姿も… ないやろな…」
- 427 :霧隠なっち:2003/11/09(日) 17:19
- 黄金聖闘士娘によって発揮される太陽の力。
そのあまりにも強大な力は、嘆きの壁を破壊するだけではなく、
力を放った自分達をも滅ぼす諸刃の剣だった…
「今までに体験したこともない余波が充満するんや。だから…」
「だからウチらだけ避難するんですか!? そんなんイヤや!」
亜依の悲痛な訴えが響いた。
愛は呆然とし、希美は既に泣きじゃくっている。
「中澤さん達だけ消えるなんて、許しませんよ…!」
「やめてくださいよぉ…」
静かだが、悲しみと怒りが混ざった声。
ようやく到着したあさ美達も、各々のスタイルで抗議する。
だが、6人とも判っていた。
何故黄金聖闘士娘達が自分達を残そうとしたか。
つんく♂の聖衣を運ぶ役目があることと、
そしてこの壁を抜けた先に待ち受けている未知の世界…
その世界を突破できるのはプロデューサーの血を受けた自分達しかいないことを。
- 428 :霧隠なっち:2003/11/09(日) 17:19
- 亜依達は涙を拭い、堂々と立ち上がった。
「中澤さん、ウチらは絶対この聖衣をつんくさんに渡します。」
「ああ、頼むで。アンタらに託す…!!」
その時…
黄金の12人がふと微笑んだような気がした…
まるで私たちの姉妹のように…
そうだ、私たちは神話一般人の時代から共に戦ってきた姉妹だったのではないか…
その姉妹たちに今さよならを告げる時が来たのだ…
さらば熱き血潮の戦士たち…
さらば黄金の娘たちよ…
亜依達は一礼すると、その場を立ち去った。
二度と振りかえることなく…
- 429 :霧隠なっち:2003/11/09(日) 17:20
- 残されたのは12人の黄金聖闘士娘。
牡羊座アリエスの吉澤ひとみ
牡牛座タウラスの石黒彩
双子座ジェミニの石川梨華
蟹座キャンサーの藤本美貴
獅子座レオの安倍なつみ
乙女座バルゴの飯田圭織
天秤座ライブラの中澤裕子
蠍座スコーピオンの矢口真里
射手座サジタリアスの福田明日香
山羊座カプリコーンの保田圭
水瓶座アクエリアスの後藤真希
魚座ピスケスの松浦亜弥
今、最強の12人が最初で最後の大技を放つ!
- 430 :霧隠なっち:2003/11/09(日) 17:20
- いくよ!!
地上の愛と正義のために!!
命と魂のすべてをそそぎ込んで!!
今こそ燃えろ 黄金の小宇宙よ!!
この暗黒の世界に…
一条の光明を!!
彼女達は嘆きの壁の前で、今度こそ本当に消滅する。
だが彼女達は皆、笑っていた。
全ては若き娘達に受け継がれた。思い残すことはない。
激しい閃光と轟音、そして振動が全冥界を覆った。
そして…
- 431 :霧隠なっち:2003/11/09(日) 17:20
- 「黄金聖闘士たちは…」
「ああ逝ったで。ウチらに全てのものを託してな…」
12体の黄金聖衣だけが残ったコキュートス。
亜依達はさびしげに輝く聖衣に向かって黙祷をささげた。
そして、6人は示し合わせたわけでもなく、自然と嘆きの壁のほうを向いた。
壁の中央には広大な穴が、ずっと先まで貫いている。
「先輩達が命を懸けて開けてくれた突破口や… いくで!!」
「おうっ!!」
決意新たに、青銅エンジェルハーツは駆け出した。
- 432 :霧隠なっち:2003/11/09(日) 17:21
- 冥王たいせーとの激闘は、まだ終わりを告げていない。
この大宇宙の中から見れば、ほんの小さなかけらにしか過ぎない地球の
地上の愛と正義のために、戦い続けた聖闘士娘たち…
瞬きほどの時間かもしれない一瞬の青春を
熱く激しく戦い駆け抜けた少女たちに…
GOD BLESS YOU…
長い間どうもありがとうございました
【聖闘士娘図鑑】
他にも書いてないキャラは多いけど、これで打ち切り…
ρo
o
O
Ο
\V/ノ○
(^◇^-∩ <くらえ! 145cmの衝撃ィ!!
――<⊂ミ出彡ノ
(_(_)
−蠍座(スコーピオン)のヤグチ−
むかしむかしあるところに、小さな小さな聖闘士娘がおったそうな〜☆
その少女の名は矢口真里。
- 433 :名無し娘。:2003/11/26(水) 20:21
- hozem
- 434 :名無し娘。:2003/12/01(月) 21:38
- hozem
- 435 :ちと早いが…:2004/01/06(火) 11:12
- 安倍は卒業し、辻加護までも去ることが決まった今、
お前達ヲタに一体何が出来るというのだ!?
- 436 :名無し娘。:2004/01/25(日) 22:06
- >霧隠さん
「できれば」でいいんですが、掲載誌以降後の展開もキボンヌ。
- 437 :霧隠なっち:2004/02/01(日) 02:00
- 从 `,_っ´)「巨嘴鳥座・スカイクロスのれいな!」
从*・ 。.・ )「旗魚座・マリンクロスのさゆ!」
ノノ*^ー^)「子狐座・ランドクロスの絵里!」
- 438 :霧隠なっち:2004/02/03(火) 00:20
- >>436殿
本家本元の映画が気になるので、聖闘士娘は多分もうやりません。
(さすがに設定に無理が生じてきたというのが本音ですが。)
個人的には、以前羊でスレも作られた娘戦隊ネタでもやりたいな〜なんて…
ノノノハヽ
从#~∀~从 <それでもヲタの小宇宙は永遠に消えないんやで!!
- 439 :名無し娘。:2004/02/07(土) 14:04
- >>438
やっちゃえよー
- 440 :霧隠なっち:2004/02/08(日) 01:13
- 【気ままに雑談】
今日は星矢映画の試写会がありました。
2chアニメ板の星矢スレは慟哭の嵐のようでつ。
多少の予習を兼ねてネタバレを読んでみましたが、
ハロマゲドン以来の衝撃にならんことを…
ノノノハヽ
(●´ー`;)<一週間後が怖いべさ…
- 441 :霧隠なっち :2004/03/11(木) 23:12
- ノノノハヽ
(●´ー`;)<あの映画じゃ娘パロには出来ないべさ…
- 442 :名無し娘。:2004/03/11(木) 23:22
- そうなの?
- 443 :霧隠なっち:2004/03/12(金) 09:56
- ノノノハヽ
(●´ー`;)<そりゃあ、ペガサスあいぼんとつんく♂Pのラブロマンスに…
- 444 :名無し娘。:2004/03/12(金) 15:57
- 加護ヲタ即死だなw
- 445 :霧隠なっち:2004/03/12(金) 19:49
- ノノノハヽ
(●´ー`;)<ついでにペガサスあいぼんとつんく♂Pがマッパに…
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