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俺と娘。の夢物語〜in 狩狩〜4

49 :−先生=僕−:2007/12/18(火) 22:00

今日は、紅白の打ち合わせ。Berryz工房と℃-uteのみんなと合同のリハーサルが
開始される。

「ここで曲が、変わるから…」

初めて、バックダンサーではなく歌手として紅白に出場する後輩たちに、俺は
なるべくわかりやすく一人一人に説明していく。

「あの…」
「ん? どうした?」

後ろから呼ばれて振り返ると、そこには申し訳なさそうに矢島 舞美ちゃんが立っていた。

「ダンスの事なんですけど…」
「あ、今さっきの所でわからないところあった?」
「はい…」
「了解。どこら辺がわからなかった?」
「あの、ターンした後なんですけど」
「あぁ、あれか…他にさ、ここら辺わからない人いた?」

僕の問いかけに何人かポツポツと手を上げる。

「そっか…じゃあ、一回僕が踊ってみるからちょっと見てて」

近くのコンポの再生ボタンを押して、鏡の前に立つ。そして、音楽の始まりと同時に踊りだす。
周りの子にも見やすいように、ちょっと大きめに振り付けをしてあげる。
曲がしばらく経った所で、ダンスを止めてコンポの停止ボタンを押した。

50 :−先生=僕−:2007/12/18(火) 22:01

「こんな感じで、ターンの後はすぐに次の行動に入らなきゃ綺麗に…あれ? どうした?」

僕を見ていたBerryz工房と℃-uteのみんなが、ポカ〜ンとしていた。
すると、僕の横にガキさんがやってきて肩に手を置いた。

「あらら〜、みなさんあんたに釘付けだねぇ〜」
「どういうこと?」
「まぁ、あんた頑張って教えてあげなさいねぇ〜♪」
「ちょ、ちょっと、ガキさん!!」

手をヒラヒラと振って去っていく、ガキさんを追いかけようとすると、手をガシッと掴まれる。
振り返るとキラキラと目を輝かせた後輩たちが、すごい勢いで僕を引っ張って輪の中に連れ込まれた。
その時、向こう側にいたれいなと目が合う。れいなは一瞬ムッとすると、俺にあっかんべーをして近くに
居たさゆたちの輪に加わった。

僕、なにか悪い事したのかなぁ…?

51 :−田中めせん−:2007/12/18(火) 22:02

ダンスの打ち合わせが、一段楽してガキさんと話していると、急に今さっきまでかかっていた
曲がかかり始めた。そっちをむくと先輩が鏡に向かって、さっき習ったダンスを踊っている。

「へぇ〜、●●がダンスの先生してるんだぁ」
「先生? あぁ…」

先輩の周りを見てみると、ベリの子と℃-uteの子たちが先輩を熱心に見つめていた。

「なんか、ムカつくんやけど…」
「は?」
「あ、ううん、なんでもなかよ」
「でも、あぁやって踊ってるの久しぶりみたなぁ〜」
「え?」
「れいな、忘れたの? れいなたちが、入ってきたときにあぁやって教えてもらってたでしょ?」
「・・・あ」

今思い出した、最初に入ったときに緊張で全然覚えれなかった、れなたちの前で一つ一つの動きを
大きくしてわかりやすく踊ってくれていた先輩。あの時から、れいなは…

52 :−田中めせん−:2007/12/18(火) 22:03

「れいな〜?」
「はっ…ど、どうしたと?」
「どうしたって…なんか、飯田さんみたいになってたよ?」
「ちょ、ちょっと、ガキさん!!」
「なにぃ〜? もしかして、昔思い出してたかぁ〜?」
「からかわんで!!」
「ごめんごめん。あ、終わったみたいだねぇ〜。ちょっと、行ってくる♪」

ガキさんは、そう言って先輩の方へと楽しそうに向かっていった。いつからだろう…先輩から
ダンスや歌とか教えてもらわなくなったのは…なんか先輩が、れなたちの後ろに居る気がする。
けど、不安とか寂しいなんて気持ちはない。ただ、安心して自分のやりたいようにできている気がする。

「そっか…先輩は後ろから、れなたちを優しく支えてくれとんやね…」
「れ〜な〜? どうしたの?」

その時、絵里と一緒に話していたさゆが話しかけてきた。

「ん? なんでもなかよ〜」
「そうそう、写真集持ってきたの♪」
「また、持ってきたん? この前も持ってきとったやろうもん」
「いいのぉ〜一緒に見ようよ〜♪」
「はいはい…」

さゆのところに行こうとした時、キッズのみんなに取り囲まれている先輩と目が合う。
キッズの子に囲まれてちょっと恥ずかしそうにしている先輩…やっぱ、ムカつく…
先輩にあっかんべーをして、さゆの元へと向かった。

先輩には、もっと迷惑かけてやるんやけんね!!

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