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したたり三昧
- 1 :したたり:2007/07/01(日) 00:07
- 舌足らず
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/black/1106660332/
二枚舌足らず
http://kari2.kuron.jp/test/read.cgi/bbs/1155045331/
狼羊飼育で書いたやつのまとめ
http://petat.com/users/sitatari/index.html
- 2 :アニマル地獄(仮):2007/07/01(日) 00:10
-
「ガキさん!死なないで!」
絵里の叫びが機内に響き渡る。ガキさんは言った。
- 3 :アニマル地獄(仮):2007/07/01(日) 00:11
-
\ダメだった/
ノノ△ゝ
ノld ノe・) \あーそうですか/
( U U
ノ 丿 ノハヽヽヾ
ヽ( (^ー^*bリ
υ ( )
- 4 :アニマル地獄(仮):2007/07/01(日) 00:12
-
突然のハイジャックに小川もビックリした。
機内がざわめきだした時は、まさか自分のせいでパニックになったのかと思った。
しかしそんな訳はなかった。
実際は銃を持った現金強奪犯がいる事が分かったからだった。
小川は勇気を出してお金を分けて下さいと言ってみたが、銃口を向けられる事となった。
しかし常人離れした善人のガキさんは身を挺して小川を守ったのである。小川をである。
- 5 :アニマル地獄(仮):2007/07/01(日) 00:12
-
ノノ△ゝ
ノld ノe・) \すみませんでした/
( U U
ノ 丿 ノノハヽヾ
ヽ( (´▽` ∬
υ ( )
/しょうがないよ\
- 6 :アニマル地獄(仮):2007/07/01(日) 00:13
-
\じゃあそろそろ/
ノ△ヽヾ
(・e ノbl|
U U )
ノノノハヾ ヽ ノ ノハヽヽヾ
∬ ´▽`) ヽ( (^ー^*bリ
( ) υ ( )
- 7 :アニマル地獄(仮):2007/07/01(日) 00:14
-
ノ△ヽヾ
(・e ノbl|
U U )
ヽ ノ
ヽ(
ノノノハヾ υ ノハヽヽヾ
∬ ´▽`) (^ー^*bリ
( ) ( )
- 8 :アニマル地獄(仮):2007/07/01(日) 00:14
-
ヽ ノ
ヽ(
υ
ノノノハヾ ノハヽヽヾ
∬ ´▽`) (^ー^*bリ
( ) ( )
- 9 :アニマル地獄(仮):2007/07/01(日) 00:14
-
ノノノハヾ ノハヽヽヾ
∬ ´▽`) (^ー^*bリ
( ) ( )
- 10 :アニマル地獄(仮):2007/07/01(日) 00:15
-
そして飛行機は動物たちの楽園に向かって、
ガキさんは死者たちの楽園に向かって進んでいくのであった。
- 11 :アニマル地獄(仮):2007/07/01(日) 00:16
-
'
/⌒" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ̄| ̄| __ 全日空
/ ̄ ̄ ̄ ゙|_|・・・・・・・・・・l・l・・・・・・・・・・l・l・・・・・・・・・・
( l ニ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\________\___ \ ̄ ̄ ̄ ̄\
|| | | )\ \
|| |_|/ \
 ̄"
続く
- 12 :名無し娘。:2007/07/01(日) 00:54
- 続くのか!
- 13 :名無し娘。:2007/07/01(日) 01:00
- ワロス
- 14 :アニマル地獄(仮):2007/07/01(日) 02:01
-
人跡未踏の滝川。
名もなき民の生活がただ繰り返されてきたこの僻地に、ひっそりとたたずむ地域食堂ふじもんがあった。
滝川に生まれ育つ人たちの憩いの場であるこの食堂の売りは肉だった。
開業者はすでに死んでいて跡継ぎとなったのは20代の鼻詰まり女、美貴様である。
この女は仕事に対するやる気がなかった。
そのくせ肉が好きだった為に店の品物に勝手に手をつける事が多く、従業員や客からの評判が悪かった。
しかし彼女の陰口を言う人は一人もいなかった。
陰口の必要がなかったのだ。美貴様は鼻だけでなく耳も悪かった。
滝川では誰一人ストレスを溜める事がなかった。
いつでも誰でも美貴様に直接悪口を言う事で気分が晴れた。
- 15 :アニマル地獄(仮):2007/07/01(日) 02:02
-
出稼ぎのために滝川に来た小川が感じた違和感はそこにあった。
出会う滝川人の顔は誰もが清々しかったが、口が悪かった。
息を吐くように美貴様の悪口を言った。自分が生まれ育った新潟とは逆だった。
新潟は滝川と同様に貧しい生活をしている人間が多かったが、
表情にも沈鬱な影を落とした人ばかりだった。
そして何も言わず黙々と雪かきをするような人ばかりだった。
小川は果たしてどっちが正しいのだろうか、考えてみたが答えは出そうにもなかった。
「あなたも美貴様の悪口を言いなさい。あそこが食堂ふじもんだ」
小川は食堂ふじもんに足を踏み入れた。
店先にはパート募集の紙が風に舞っていた。
続く
- 16 :名無し娘。:2007/07/01(日) 12:17
- いきなりワロタよ
超期待してます
- 17 :名無し娘。:2007/07/01(日) 12:24
- これも話がつながってるのかな?
- 18 :名無し娘。:2007/07/01(日) 22:15
- なんでこの人はこんな話が思いつくんだろう
- 19 :アニマル地獄(仮):2007/07/02(月) 23:20
-
テーブルと椅子が整然と並べられた店内は、広かったが清潔感はなく、
あたり一面に丸められたティッシュが散らばっていた。
客はいなかった。小川を出迎える店員もいない。
恐る恐る声を出す。
「お冷やください」
見知らぬ土地に来た緊張感から小川はのどが渇いていた。
「それかカレー」
反応はなかったが、店の奥から声が聞こえてきたので小川は行ってみる事にした。
そこは厨房だった。一人の女が男に囲まれていた。
- 20 :アニマル地獄(仮):2007/07/02(月) 23:20
-
ノノハヽヾ
(´▽` ∬
( )
ノノハヽヾ \
/ (V V从 中 \
ノノハヾ / 巨 ( ) 耳 ハヽヾ
从从 )ヽ 乳 炎 ( 从从
( / \ ! ! ヽ )
\ /
- 21 :アニマル地獄(仮):2007/07/02(月) 23:22
-
女は生気を失った様な顔をしていて、
どんな言葉を投げかけられてもぼんやりと何の反応も起こさなかった。
小川はすぐにこの女が美貴様だと分かった。
「あっ。厨房に入ってきては困るよ」
罵倒するのを止めて男が言った。
「パート募集の紙があったんですけど」
「あっ働きたいのアナタ」
「はい。とても」
「じゃ面接しましょう。こちらへどうぞ」
- 22 :アニマル地獄(仮):2007/07/02(月) 23:23
-
ノノハヾ ノハヽヾ ハ ヽヾ
从从 ) (▽` ∬( 从从
( っ ( と )
ノノハヽヾ
(V V从
( )
続く
- 23 :名無し娘。:2007/07/02(月) 23:24
- 今回は小刻みにくるねー
でもこっちの方がいいかも
- 24 :名無し娘。:2007/07/05(木) 04:33
- なんでいつも顔の一部が無いの?
- 25 :名無し娘。:2007/07/06(金) 21:16
- 仮題なのか
仮題なのか
- 26 :したたり:2007/07/07(土) 23:26
- 顔の一部が無いのは必要以上の感情が入らないようにしてるからだよ
- 27 :アニマル地獄(仮):2007/07/07(土) 23:29
-
小川は言った。
「あの人はいいんですか。一番偉い人なんでしょ」
「そうですけど。美喜様には肉とちり紙を与えておけばいいんです」
そして別室に移動した小川とふじもん従業員のちょっとエッチな面接が始まった。
「じゃ四つん這いになってください」
「えっ」
「早く!働きたくないの?!」
- 28 :アニマル地獄(仮):2007/07/07(土) 23:29
-
小川は言われた通り、床に両手両膝をついた。
それを見た従業員が怒鳴る。
「何で顔をこっちに向けているんだ!」
「えっ。どうすれば……」
もう一人の従業員が言う。
「顔を向けて怒られたんだから、分かるよね」
小川は黙って身を反転させ、二人の従業員にお尻を向ける格好となった。
「そうだ。それでいいんだ」
「じゃ面接を始めよう。名前は?」
「小川です」
- 29 :アニマル地獄(仮):2007/07/07(土) 23:30
-
四つん這いの小川は自分の背後から聞こえる従業員の質問に答えた。
自分の声が発せられている方向と反対側にいる彼らに働きたい意思を伝えるために、
意識は自然と膝をついた下半身に集中した。
「君、滝川の人じゃないよね」
「はい。新潟です」
小川の尻に触れる従業員。
「今、新潟と言った時、少し力んだね。」
「やめてください」
「もうちょっとお尻を突き上げてみせて」
小川が断ろうとする間もなく従業員が怒鳴る。
「早く!働きたくないの?!」
「働きたい。わたし……留学したいんです!」
- 30 :アニマル地獄(仮):2007/07/07(土) 23:30
-
ボワ ノ ハヽヾ
ノノハヽヾ (゚ 0゚ 从
(´▽` ∬`ヽ =3 ( っ っ
∪⌒ ∪`(_'っ
- 31 :アニマル地獄(仮):2007/07/07(土) 23:31
-
思わず小川の尻に顔を近づけた従業員は、その直後にこう叫んだ。
「合格だ!」
そして翌日。ふじもんの肉調達係として働く小川の姿がそこにあった!
- 32 :アニマル地獄(仮):2007/07/13(金) 02:18
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|: : |
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| :: | ノノハヽヾ (゚ ェ ゜ ) ( ` ェ゚) ∧,,∧ | )
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∪⌒ ∪`(_'っ ̄ ∪∪ ̄ UU ̄(,_(,._ノ゙''(,_ノ  ̄ ̄
- 33 :アニマル地獄(仮):2007/07/13(金) 02:19
-
小川の尻嗅ぎたさに野良犬や野良猫たちは行列になった。
「それ今だ!捕まえろ!」
しかし彼らは隠れていた従業員たちにすぐに捕獲され、数分後にはふじもんのテーブルに並んでいた。
肉の調達に苦労していたふじもんだったが、小川の尻のおかげで調達は今までよりずっと楽になった。
小川の尻からは目に見えない何かフェロモン的なものが出ていたのである。
最初それは屁かと思われたが無臭だったので違うと分かった。
うっかりすると人間までもそのフェロモンに吸い寄せられてしまうのであったが、
すぐに小川の顔を見て我に返った。
そして野良犬や野良猫たちも人間と同じようにバカではなかった。
何も出てきやしない小川の尻にそう何度も何度も惹きつけられる彼らではなかったのである。
- 34 :アニマル地獄(仮):2007/07/13(金) 02:23
-
ここは彼らの集まる空き地。土管の中から声が聞こえてくる。
「ニャーニャー(危なく捕まる所だった)」
「ワンワン(ジョニーは右腕をもぎ取られた)」
「ウーワンワン(フランシスコは目をやられたらしい)」
「ニャーゴロ(もう俺小川の尻には騙されない!)」
「ワンワンウー(あっ、もうすぐ作戦会議が始まるぞ)」
「ウーワンワン(行こう行こう)」
「ワンニャーウー!(早く集まるとよ!)」
続く
- 35 :名無し娘。:2007/07/13(金) 23:52
- なんちゅう発想だw
- 36 :アニマル地獄(仮):2007/07/14(土) 01:31
-
lニニニl
| | ノノハヾo∈
| | 从 ` ロ´)
|::: ..::| ( ∽ )
.,| :: | ,, _ (⌒ヽ'_) _
 ̄  ̄'` | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |∧∧
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- 37 :アニマル地獄(仮):2007/07/14(土) 01:32
-
猫だろうか、豚だろうか。いや人間れいなその人である。
掛け声ひとつで空き地に野良犬野良猫が集まる。
「早く来るとよ!遅いとれいなプンプン怒るっちゃよ」
「全員揃いました!」
「今から作戦会議ばい。勿論ふじもん対策ばい」
れいなは滝川から遠く離れた福岡の炭坑で生まれた。
生まれてすぐ嫌われ捨てられた。そして色々あって滝川に来た。
今では野良人間れいなは野良犬野良猫たちのリーダーだった。お似合いだった。
- 38 :名無し娘。:2007/07/14(土) 01:36
- れいにゃに活躍してほしいなあ
- 39 :アニマル地獄(仮):2007/07/14(土) 01:44
-
「1、2、3……また人数が減っとる」
「昨日、信夫とリンダが捕まりました」
「このままではれいなは一人ぼっちになるばい。それは何としても避けたいっちゃ」
「何かいい手はありませんか。私も小川の尻を嗅ぎたくてしょうがない」
「僕も僕も」
「ガマンするっちゃ」
れいなは人間だったのでガマンが出来た。れいなの人生がガマンそのものだったからでもある。
しかし犬猫にはそれが困難だった。
生き残ったちょっとだけ賢い数匹はれいなと共にいつもこうして作戦会議を開いていた。
「滝川を出ましょう!」
「他所の土地の水に慣れるのは大変な事ですたい。
せっかく滝川に慣れてきたんやから踏ん張ってみようじゃなかとですか!」
空き地は喝采に包まれた。れいなは犬猫を引っ張る力があったのだ!お似合いだったのだ!
- 40 :アニマル地獄(仮):2007/07/14(土) 01:48
-
「しかしふじもんの連中は私たちを捕まえようと必死です」
「いい手があるばい。耳を貸すっちゃ」
- 41 :アニマル地獄(仮):2007/07/14(土) 01:48
-
ゴニョゴニョ
∋oノノハヾ∧∧
从 ` ロ(゚:ェ::゜;,)
- 42 :アニマル地獄(仮):2007/07/14(土) 01:51
-
「それはナイスアイディア!」
「早速作戦を実行に移すとするっちゃ!」
続く
- 43 :名無し娘。:2007/07/14(土) 08:28
- これは楽しみな展開だぜ
- 44 :名無し娘。:2007/07/14(土) 20:48
- 結局れいなれいなだね
- 45 :アニマル地獄(仮):2007/07/17(火) 23:52
-
|: : |
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| : :| ∧∧ | ̄ ̄ ̄| |
| :: | ノノハヽヾ (;;:, ゚)っ-〒−| |
|_ |____(´▽` ∬`ヽ ノノ,, l' |___| |
∪⌒ ∪`(_'っ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~UU └┘  ̄
- 46 :アニマル地獄(仮):2007/07/17(火) 23:52
-
「出してきました!」
- 47 :アニマル地獄(仮):2007/07/17(火) 23:53
-
∋oノノハヾ
从 ` ロ´)
( ∽ ) ∧∧
(⌒ヽ'_) (゚ ;; :: )
ノ ヽ ヽノ
(ぅ~~っ
- 48 :アニマル地獄(仮):2007/07/17(火) 23:53
-
「よか!褒美として一晩中れいなの話し相手になる権利を与えるばい」
「ワーイワーイ」
- 49 :アニマル地獄(仮):2007/07/17(火) 23:53
-
ゴニョゴニョ
∋oノノハヾ∧∧
从 ` ロ(゚:ェ::゜;,)
- 50 :アニマル地獄(仮):2007/07/18(水) 00:11
-
れいなの楽しいお話に側近の野良猫も満足気な表情だ。
そして翌日。ふじもんにこんな手紙が届いた。
<拝啓 ふじもん御中
美喜様、そして従業員の皆様。いかがお過ごしでしょうか。
ふじもん様で毎日食事をさせていただいている者です。
ふじもん様のメニューは野良猫定食をはじめとして、
とても美味しいのですが犬猫の肉は健康にあまり良くないと聞きます。
地域食堂としてふじもん様にはその点にも気を配っていただきたく思います。
滝川に住む我々の健康、つまりは滝川の未来はふじもん様に委ねられていると言ってもいいのです……>
- 51 :アニマル地獄(仮):2007/07/18(水) 00:39
-
更にはこんな手紙も届いた。
<新メニューの提案です。サイや象の肉も食べたい!
健康に良さそうなので。ひょっとしたらおっぱいも大きくなるかも?……>
「……との事ですヨ、乳なし美喜様」
「うん」
「張り合いないなー。この無気力店長め」
いつも通り、美喜様に罵倒の言葉が行き交い始めたその時だった。
「諦めちゃダメだよ!」
- 52 :アニマル地獄(仮):2007/07/18(水) 00:40
-
ノノハヽヾ
(´▽` ∬
ノノハヽヾ ⊂ )
(V V从
ノノハヾ ( ) ハヽヾ
从从 ) ( 从从
( ) ( )
- 53 :アニマル地獄(仮):2007/07/18(水) 00:40
-
「ねえ、諦めちゃダメだよ。ねえ」
小川は美喜様に身をすり寄せた。
「挑戦してみようよ」
「あー。うん」
小川の体は暖かかった。
- 54 :アニマル地獄(仮):2007/07/18(水) 00:43
-
ノノハヽヾノハヽヾ
(VρV从▽` ∬
(っ と )
- 55 :アニマル地獄(仮):2007/07/18(水) 00:44
-
「手紙にこんなのも同封してありましたよ」
それは新垣動物公園のパンフレットだった。
続く
- 56 :.:2007/07/18(水) 00:47
- 美貴様が(いばら)美喜様になってたよ御免ね
- 57 :名無し娘。:2007/07/18(水) 13:46
- なんかすげー展開になりそう
- 58 :アニマル地獄(仮):2007/07/18(水) 23:20
-
横浜新垣動物横浜公園in横浜。
それがこの動物園の正式名称である。
- 59 :アニマル地獄(仮):2007/07/18(水) 23:20
-
______________
────/ ☆横★新垣家風もんじゃ☆浜★\──────
⌒⌒⌒/+++++ +++++\⌒⌒⌒⌒⌒
___| [横浜新垣動物横浜公園in横浜] |_____
| | ̄ ̄|| ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄|| ̄ ̄| | ___
| | IN || |┼┼┼┼┼┼┼| ||OUT| | |
| | → ||_,,__|┼┼┼┼┼┼┼|__,,_|| ← | | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 60 :アニマル地獄(仮):2007/07/18(水) 23:21
-
入園料は458(よこはま)円。
入り口近くの受付け窓口に居るお姉さんにお金を払うと入園券をくれる。
- 61 :アニマル地獄(仮):2007/07/18(水) 23:21
-
浜 入園券売り場 \
_________,\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄
ノノノハヾ |
llcl ・e・) |
( ) |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|
- 62 :アニマル地獄(仮):2007/07/18(水) 23:22
-
この時458円以上払うとお姉さんが冷や汗を浮かべ「うぇー」と言う。
そしてお釣りを貰うのに少し時間がかかる。
逆に458円より少なく払うとお姉さんは慈善家の様な表情を見せあっさりと入園を断られる。
入園するとまず目に入るのが3つの墓標だ。
- 63 :アニマル地獄(仮):2007/07/18(水) 23:23
-
┼ ┼ ┼
| | |
,, _,,_'"`ヽ,,_ .,'"`ヽ,,__'"`ヽ,,
- 64 :アニマル地獄(仮):2007/07/18(水) 23:24
-
園長の飼っていたハムスターのホワちゃんとビビちゃんと実の祖母ババちゃんのお墓である。
命の重さは人間も動物も同じであるという事を入園者に知ってもらおうという園長の意図があった。
- 65 :アニマル地獄(仮):2007/07/19(木) 01:07
-
やがて動物の檻が見えてくる。そして客は違和感を感じるだろう。
園内が静寂に包まれているのだ。檻に近づくと謎は解ける。
ライオンもクマもトラもその檻の中にはいなかった。
檻の前にボタンとスピーカーが備えつけてあり、客は他にする事もないのでボタンを押す。
するとスピーカーから滑舌のいい女性の声が聞こえてくる。
「はい。ライオンですね。今行きます」
- 66 :アニマル地獄(仮):2007/07/19(木) 01:10
-
やって来たのはライオンパジャマを身にまとった園長兼受付け嬢のガキさんである。
ガキさんは檻の中で精一杯ライオンを演じた。
新垣動物公園は動物不足のために経営難に陥っていた。
園長自ら動物になって客を呼び込む努力をしていたが人気はなかった。
撮り下ろしの公式写真も売れ残っていた。
動物強奪に来た小川だったが新垣園の惨状に拍子抜けした。
そして少なからず同情の念を抱いた。
「ガキさん頑張りなよ」
「お前も頑張れよ」
- 67 :名無し娘。:2007/07/19(木) 12:57
- ワロタ
なにこの展開
- 68 :名無し娘。:2007/07/19(木) 15:02
- なんか混沌としてきたな
- 69 :アニマル地獄(仮):2007/07/21(土) 00:47
-
動物を求めてサバンナに向かうガキさんと留学志望で飛行機に乗ってみたい小川と
不潔な保健所職員のえりりんと
ふじもんに忍び込み現金と猟銃を盗み出したれいなは同じ飛行機に同乗する事になります。
やがてガキさんはれいなの凶弾により死んでしまいます。
ヤケクソになったれいなは猟銃を乱射して乗客を殺しまくりました。
たった一人でサバンナに着いたれいなは動物王になりました。
そして亡霊になったみんなは地獄へ向かいますが地獄は満員でした。
閻魔様はやむを得ず動物霊を解放させます。
戻る場所、魂の受け皿が見つからない多くの動物霊たちは
ふじもんの厨房に転がってる犬猫の死体を仮の住まいとして使う事にします。
よみがえった死体はすぐに腐臭を発し始め、美貴様の鼻炎もビックリして治りました。おわり
何かパッとしないのでアニマル地獄(仮)は打ち切りにします
過去の人、小川を使ったのが間違いだったようです
- 70 :名無し娘。:2007/07/21(土) 01:54
- なんだってー
- 71 :名無し娘。:2007/07/21(土) 02:26
- ひでえ話だ
- 72 :名無し娘。:2007/07/21(土) 08:49
- おい
- 73 :名無し娘。:2007/07/25(水) 04:30
- 過去の人いうな
- 74 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/07/30(月) 22:47
-
ヽ;.:ヽ /;::/;;:..
::ヾ::;::ゝ ||___ ノ::ゝ;ハ:;.
::;ゝ;:::;:゙, / \ /::ゝ;:ヾ::,
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;:;::ヾ:;:;::ゝ /|三三山山三三|\ ノ,;;;::ノ::ヽ:;.,
::;;:ヽ;::;:::;ゝ |. |::::::::::|・| |・|:::::::::::| .| /゙,::;:;::::/:;:;.,
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ
:;:;:;:;;;::;|| 新 垣 塾 ||;:;:;:;;;;:;
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- 75 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/07/30(月) 22:48
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∩(www、::ヽ
ノノノハヾ ヽ(・e・ ゝ.::>
リd*^ー^) ヽ ⊂ヽ ::>
ノノハヾo∈ ) ( ( (゙ゝ.::>
从 ` ロ´) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ (__(_)ゝ;_>
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ヽと_)_)\\___|ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
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- 76 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/07/30(月) 22:48
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(www、::ヽ
ノノノハヾ ⊂(・e・ ゝ.::>
リd*^ー^) ヽ ⊂ヽ ::>
ノノハヾo∈ ) ( ( (゙ゝ.::>
从 ` ロ´) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ (__(_)ゝ;_>
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ヽと_)_)\\___|ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
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- 77 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/07/30(月) 22:49
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ノノノハヾ (www、::ヽ
リd*^ー´(⊂(・e・ ゝ.::>
- 78 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/07/30(月) 22:49
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ノノバ(・e・ ゝ.::>
从 ` ロ`と ヽ ::>
- 79 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/07/30(月) 22:50
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新垣塾のサマーバカンスが、終わりを告げた。
ガキさんはパジャマを脱ぎながら満足気な表情で塾生たちに話しかけた。
「楽しかったねー。動く恐竜博2007」
「楽しくないんじゃバカタレ」
れいなは怒り心頭だった。
「どっか連れていってくれなきゃ納得せんよ」
- 80 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/07/30(月) 22:52
-
しかし新垣塾は火の車だった。
ガキさんのビルハント、えりりんの抗アレルギー剤、さゆみんのラード。
れいなの食費をいくら削っても家計は赤字続きだったのである。
「そんなワガママ言わないで。動く恐竜博2008もやってあげるから」
「いらんいらん」
- 81 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/07/30(月) 22:53
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从 ` ロ´) ヽ ⊂ヽ ::>
- 82 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/07/30(月) 22:53
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「いらん言うとるやろが。大体が暑苦しいんじゃバカ」
「でも中は何もつけてないから」
「じゃあえりに見せて」
- 83 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/07/30(月) 22:53
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(、::: .:.:.:ゝ
ノノノバ ( ゝ:::.:.:.:> ホレホレ
リd*^ー⊂、) .:.:.:.:::>
∋oノノハヾ ( っ っ ノ.: .:.. .:..:>
从从 `)
- 84 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/07/30(月) 22:54
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えりりんはパジャマの内側に広がる世界に感動した。
それは秘境ジュマペールだった。
「ガキさん……。これはえりの大切な夏の思い出にします。ありがとう」
「こちらこそありがとう」
- 85 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/07/30(月) 22:54
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(ww、::.:ヽ
ノハヽヾ(e・ ゝ.:.>
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∋oノノハヾ ( ノ.: .:.. .:..:>
从从 `)
- 86 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/07/30(月) 22:56
-
「ほら、たなかっちも見てごらん」
「ガキさんのロストワールドだよー」
「いらんいらん。そんな全身マユゲビーム見たくなかよ」
とか言っちゃって、れいなは自分の部屋に帰っていった。
足取りがおぼつかなかった。
- 87 :名無し娘。:2007/07/31(火) 11:43
- 新垣塾はじまったな
- 88 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/08/05(日) 01:45
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- 89 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/08/05(日) 01:45
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他の塾生たちと同様にれいなにも自分の部屋が与えられていた。
ここはれいなの4畳半の城だった。誰も三点倒立を脅かす者はいなかった。
しかし今日のれいなには倒立をする元気がなかった。
「はー、ちょっと歩いただけでだるい。夏バテやろか」
その時、天井から声が聞こえた。
「待ってましたなの」
- 90 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/08/05(日) 01:47
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- 91 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/08/05(日) 01:48
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「勝手に入ってくんなバカ。何の用じゃ」
「夏バテを見に来てあげたの」
さゆみんは柔らかな表情で言った。
それはさゆみんが憧れる看護婦の顔そのものだった。
- 92 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/08/05(日) 01:49
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oノハヽヾo
(・ 。.・*从
⊂ ¶と)
∋oノノハヾ ノ ノ) )
从从 `) (_ノ(_)
- 93 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/08/05(日) 01:49
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「優しいんじゃのう」
れいなは感激した。
「じゃ診察してくれっちゃ」
「分かりました。まず舌ベロ見るのでゲボーッとしてください」
「ゲボーっていう擬音は間違っとるやろ」
「早く」
れいなは口を開いた。
- 94 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/08/05(日) 01:49
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ンアー
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∋oノノハヾノハヽヾo
从 ` ロ (。.・*从从
( ⊂ )
- 95 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/08/06(月) 02:13
- 「何がゲボーだこの池沼ブタ!」
「い、痛いのおおおぉぉぉぉ!!!」
れいなの逆鱗に触れたさゆは顔が曲がるくらい殴られた。
- 96 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/08/06(月) 02:14
-
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──= ∋oノノハヾ 彡;;;☆ノハヽヾo;. ;.,;.;.∵
____ 从 ` ロ) 彡=;从));;`)0.゚)・∵';. ;.,;.;.∵
───= (つ 二三=☆从と )
⌒`)⌒`) ノ ヽノヽヽ\*☆⊂とノ
≡≡;;;⌒`)≡しし'
- 97 :名無し娘。:2007/08/06(月) 22:31
- >>95-96
ここでは止してよ
読んでる人が心配するから
- 98 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/08/06(月) 22:31
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ンアー
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∋oノノハヾノハヽヾo
从 ` ロ (。.・*从从
( ⊂ )
- 99 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/08/06(月) 22:32
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「ちょっと内蔵の調子が悪いみたいですね。だから薬をあげるの」
- 100 :新垣塾シリーズ〜来るべきロストメトロ編:2007/08/06(月) 22:56
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