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れいな VS ピスタチオ
- 17 :名無し娘。:2006/10/06(金) 03:40
- あと10センチ上にスカートをめくればおまんまんを見られてしまう。
れいなは恥ずかしさで死にそうだった。
だがれいながこうして生きている事自体が恥なので死ななかった。
れいなは恥ずかしくて前を向けなかった。
鉄道員の食い入るような視線を感じる。
れいながここまで注目されたのは小学校でおしっこを漏らしたとき以来だ。
「さあ見ればいいばい!九州女子のおまんまんを!」
「ちょっと待つのれす!」
それは突然の出来事だった。
ひとりの少女がれいなと鉄道員の間に割り込んできたのだ。
「ここはのんが奢るのれす」
少女はさっと財布から1000円札を取り出した。
一分の隙も無い完璧な奢りっぷりだった。
鉄道員はそれを受け取るとありがとうお嬢ちゃん、
目つきも行動も変な人に絡まれちゃってね。
と言ってプラットホームのほうに行った。
「良かったね。これでらいじょうぶれすよ。じゃあね」
少女は1000円なんて惜しくもなんともないようだった。
むしろ財布が軽くなったのを喜んでいるようだった。
れいなはその鮮やかな奢りっぷりに呆然としていたが
我に返って少女を追いかけた。
「ちょっと待つっちゃ。れいな奢られる筋合いなんてなかばい」
れいなは少女の手を引っ張った。が逆に凄まじい力で引っ張られ
れいなは床に転がった。通行人が笑っている。
れいなの無様な姿をあざ笑っている。
この女は許せん。れいなの闘争本能が目覚めた。
恩をアダで返す。それがれいなのポリシーだった。
「あんた名前を名乗れ。このれいなと勝負するけん」
「・・・・いいよ。のんはこう見えて十九歳れすよ」
年上だったのか。れいなは驚きを隠せなかった。
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