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二枚舌足らず
1 :
名無し募集中。。。
:2006/08/08(火) 22:55
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:.:...:.:.:.:.....:.. ..: ..: ノハヽヾ ..:.. ..: oノハヽo ..: .. .: :... :. .: .: . .. :. :: .. . :.:.: .:. : ..: .:.. ..: :.::.:.::. ::.:.:.:.. :.::
. :.. :.:.. .:... .. . . (^ー^*bリ . .: . :. (・ 。.・*从σ
.: . .: .. :.: . :..:.: .cく:*:y:*:ヽ.:. : .. cく:::*:l i:*::ノ
.: .: ..: . :. . ::. ....: . l====U .: . : .. .. |:::/, l::l~ 浴衣がほどけはしたが、どうにか花火に間に合った。
. : .: .. . .:.,:.. . :. .. .|ヽ__| .: .....: . .. |:ノY |~ この夏は彼女たちにとって、かけがいのないものになるだろう。
. :. . :. .. :.: . .:. . . し' `J ...:. . .:..: . し'`J
.: ...〃ノハヾ :.: . ..: . .... : :. .. :. :. . . .: : ..
.: ..从从; ・e) .. :. .: . . .:.. .: .: .: . .:.: . :.. おわり
501 :
名無し娘。
:2006/11/26(日) 18:25
第三部がよくわかんない
502 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:23
ガキさんは涙を拭い自分の部屋を出ました。
「カメが心配するから早く行かないと……」
部屋を出て廊下を少し歩くと、お母さんの部屋がある二階への階段があります。
ガキさんは階段の上に向かって言いました。
503 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:23
| l |
| ̄| ノハ、ヾヾ
| ̄ ̄| (e・ b从
| ̄ ̄ ̄| |( )
| ̄ ̄ ̄ ̄| |_l l |_________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'(_)_) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
504 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:23
「お母さん行って来るね。あと、ビビちゃんが……死んじゃった。うぇー」
どうしても、泣くのを堪える事が出来ませんでした。
505 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:24
| l |
| ̄| | ノノノ_ハヾ
| ̄ ̄| | ノlcl Te)
| ̄ ̄ ̄| | ,, ( )
| ̄ ̄ ̄ ̄| |________ ) ) )_
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(_)_) ̄
506 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:24
| l |
| ̄| |
| ̄ ̄| |
| ̄ ̄ ̄| |
| ̄ ̄ ̄ ̄| |___________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
507 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:24
| l |
| ̄| ノハ_ヾヾ
| ̄ ̄| (eT b从
| ̄ ̄ ̄| |( )
| ̄ ̄ ̄ ̄| |_l l |_________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'(_)_) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
508 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:25
「……お母さん?」
お母さんの「アンターどこ行くの」という声が聞こえてこないので、ガキさんは不思議に思いました。
509 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:25
|ハヾ |
|eT) |
と ) |
|_ノ____|
 ̄ ̄ ̄ ゙̄
510 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:25
ガキさんは階段をゆっくりと登り始めました。
511 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:27
続く
ガキさんがお母さんの部屋で見たものとは?!
512 :
名無し娘。
:2006/11/27(月) 00:28
一部の続きなのか
513 :
名無し娘。
:2006/11/27(月) 13:03
恐竜パジャマ+ネグリジェ最強
514 :
名無し娘。
:2006/11/28(火) 01:20
それまで我慢できてても
言葉にして出しちゃうと涙も出ちゃうことってあるよね
515 :
夏のうろこ
:2006/11/30(木) 22:44
小さい頃には何度か入った記憶があるお母さんの部屋。
階段を登りながら小さい頃の記憶を辿りますが、
入った事があるという事実以外、何も思い出せませんでした。
お母さんは普段部屋で何をしているんだろう。
ガキさんは急に不思議に思えてきました。
516 :
夏のうろこ
:2006/11/30(木) 22:50
\_____/
| |
| |
| ノハ、ヾヾ
|o (e・ b从
| ( )
|___l l |
/ (_)_)
/ ゙\
517 :
夏のうろこ
:2006/11/30(木) 22:50
「お母さん……カメの葬式に行って来る。あと、ビ」
518 :
夏のうろこ
:2006/11/30(木) 22:51
\_____/
| |
| |
| ノ,ハ、ヽヾ:.
|o .:(・e・ bリ:.
| .:(o o):.
|___.:l l |:.
/ .:(_(_):.
/ ゙\
519 :
夏のうろこ
:2006/11/30(木) 22:51
「あー耐えられた。」
しかし、お母さんの返事は聞こえてきませんでした。
「……ねえ、ちょっとお母さんってば」
ガキさんは思い切ってドアを開けました。
520 :
名無し募集中。。。
:2006/11/30(木) 22:53
テンポは遅く、少し分かりにくい所もあるかもですが夏のうろこは続き物ですよ
521 :
名無し娘。
:2006/11/30(木) 23:26
マジすか
じっくり読んでみます
522 :
夏のうろこ
:2006/12/06(水) 02:00
______ ,____ ,_______
____,,/| | | | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. | | |ハ_ヾ | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: | | |e・) | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: | |,と ) | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: | | |,ノ | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|/ |_|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
|_|_l_|l_|Il/l|||/ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ \|l|lI|::l|_L|_|゙il~i||
 ̄ ̄ ̄ ̄´  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄
523 :
夏のうろこ
:2006/12/06(水) 02:01
窓一つなく、壁一面に本が置かれた部屋。
そこにお母さんの姿はありませんでした。
524 :
夏のうろこ
:2006/12/06(水) 02:01
______ ,____ ,_______
____,,/| | | | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. | | |ハヾ | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: | | |・e) | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: | |,と ) | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: | | |,ノ | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|/ |_|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
|_|_l_|l_|Il/l|||/ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ \|l|lI|::l|_L|_|゙il~i||
 ̄ ̄ ̄ ̄´  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄
525 :
夏のうろこ
:2006/12/06(水) 02:01
______ ,____ ,_______
____,,/| | | | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. | | |ハヾ | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: | | |从) | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: | |,と ) | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: | | |,ノ | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|/ |_|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
|_|_l_|l_|Il/l|||/ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ \|l|lI|::l|_L|_|゙il~i||
 ̄ ̄ ̄ ̄´  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄
526 :
夏のうろこ
:2006/12/06(水) 02:01
______ ,____ ,_______
____,,/| | | | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. | | |ハ,_ヾ. | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: | | |e・) | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: | |,と ) | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: | | |,ノ | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|/ |_|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
|_|_l_|l_|Il/l|||/ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ \|l|lI|::l|_L|_|゙il~i||
 ̄ ̄ ̄ ̄´  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄
527 :
夏のうろこ
:2006/12/06(水) 02:02
| |_,ハ_ヾ |
| |・e・) |
| と ) |
528 :
夏のうろこ
:2006/12/06(水) 02:03
ガキさんの胸は好奇心で満たされました。
早く出かけなきゃという思いはそれには勝てませんでした。
「お母さん、ごめんなさい」
ガキさんは部屋に入り、後ろ手にドアを閉めて部屋を探索し始めるのでした。
いつの間にか涙は止まっていました。
手近の本棚から一冊本を手に取ると、それは皮製の分厚い本で、
表紙には『MAGIC』と書かれていました。
529 :
名無し娘。
:2006/12/07(木) 10:49
本棚上手いすね
530 :
名無し娘。
:2006/12/11(月) 01:09
つづけ
531 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 01:16
______ ,____ ,_______
____,,/| | | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. | | | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: | | | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: | |. o | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: | | | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|_ノノ_ハ_ヾ.|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
|_|_l_|l_|Il/l|||/ ̄ ̄ lc| ・e・リ .\ll|lI|::l|_L|_|゙il~i||
 ̄ ̄ ̄ ̄´ (っ⌒/⌒o  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄
___ l ⌒゙⌒´ ___ _
,...-ー''''゛--‐'' (_)__), ...---‐ '."''''ー-..、
532 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 01:17
「手品の本かあ」
表紙をめくると、写真と見紛うばかりのリアルな絵が、浮かぶようにガキさんの目に飛び込んできました。
それは黒ずくめの衣服に身を包んだ女が奇妙な飾り物に囲まれ、地面に描かれた円の中で祈る姿。
手品という言葉から想起される軽妙なイメージとは程遠いものでした。
ガキさんは本から目を離して部屋を見回しました。
533 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 01:17
______ ,____ ,_______
____,,/| | | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. | | | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: | | | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: | |. o | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: | | | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|___ノ_,ハ_ヽヾ|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
|_|_l_|l_|Il/l|||/ ̄ ̄ (・e・ bリ.\|l|lI|::l|_L|_|゙il~i||
 ̄ ̄ ̄ ̄´ (っ⌒/⌒o  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄
___ l ⌒゙⌒´ ___ _
,...-ー''''゛--‐'' (_)__), ...---‐ '."''''ー-..、
‡..--,,......--一― - ニ . ,._ _二ニ ニ -:- -.. ,:‡
Φ`' ;.._ _  ̄ ̄`゙ ̄ \,/ _.,Φ
Α `゙'''‐ーΔ-----Δ---‐‐‐''''"Α
534 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 01:17
部屋のカーペットの上には絵に描かれているのと同じ円の模様が、そして飾り物がありました。
息が詰まる思いでガキさんはページをめくりました。
535 :
名無し募集中。。。
:2006/12/14(木) 01:22
続く
んですけど、こんなの作ってみたよ
狼羊飼育で書いたのをまとめてみるページ
http://petat.com/users/sitatari/index.html
まだ殆ど工事中ですけどたまに覗いてみてね
536 :
名無し募集中。。。
:2006/12/14(木) 01:23
あとIEで見ないとAAとかずれるみたいなんでよろしく
537 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:27
“妖術師、魔術師、祈祷師、魔法使い、催眠術師。その呼び方に多少の違いはあれ、
彼ら、そして彼らの信奉する思想や理論の多くは否定され、その存在自体までもが社会的迫害を受けてきた。
中世の魔女狩り、魔女裁判はそうした迫害の中でも特に有名だろう。
しかし秘密集団、秘密組織として、現代においても彼らの存在は確認されているのである。”
538 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:27
ノノ_,ハ_ヾ
lcl ・e・リ
(っ⌒/⌒o
⌒゙⌒´
539 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:28
「全然意味が分からない」
ガキさんはそれでもページをめくりました。
“仕事で出世する方法”
“男を誘惑する方法”
“美貌を手に入れる方法”
540 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:29
ノノ_,ハ_ヾ
lcl ・e・リ
(っ⌒/⌒o
⌒゙⌒´
541 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:29
「必要ないなあ……」
ガキさんはどんどんページをめくりました。
“人を呪い殺す方法”
542 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:29
ノノ_,ハ_ヾ
lcl; ・e・リ
(っ⌒/⌒o
⌒゙⌒´
543 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:30
ガキさんのページをめくる手は止まりませんでした。
そして、あるページに目を止めました。
“死者を蘇えらせる方法”
ガキさんの頭にすぐに浮かんだのは、絵里のお婆ちゃんの事ではなくビビちゃんの事でした。
544 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:30
ノノ_,ハ_ヾ
lcl TeTリ
(っ⌒/⌒o
⌒゙⌒´
545 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:31
“生物を、死の状態から生の状態へと戻す事は可能だろうか。不老不死と共に、これは不可能とされている。
しかし現代文明から遠く離れた場所では、ゾンビ、つまり生きる死者の伝承が数多くある。
ここでは、そうした伝承が残るとある民族に伝えられているゾンビ汁の生成方法を記すとしよう。
この汁を死んだ人間や動物に飲ませれば、或いは生きていた時に戻るかもしれない。”
ガキさんの目は涙に霞みながらも真剣にその文章を追っていくのでした。
546 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:31
ノノ_,ハ_ヾ
lcl; ;e;リ
(っ⌒/⌒o
⌒゙⌒´
547 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:32
続く
次回葬式
548 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:49
第五部
549 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:50
遥かな宇部。
家路を急ぐさゆみの姿がありました。
会議が長引いたために間もなく日暮れ時でしたが、暑さがおさまる気配はありませんでした。
550 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:50
.、
,;.;ゝ
ヽ;.:ヽ
::ヾ::;::ゝ
;:;::ヾ:;:;::ゝ
::;;:ヽ;:;:.::;ゝ
::;:;:ヾゝ:;ヾ
::;:ヾ:;ヾ;;,ヾ
;:;;ゝ;;;;ゝヾ
;:;:ヾ;::;ゝ;ゝ
liil/"
llii ______
illi ||UBE COLAl|゙l
lill. oノノハヽo ||[]_[] [] [] [] l| l
liil 从; ・ 。.・) |l.=~=~=~=~= l| |
lii| ( ) ||[]_[] []_[] [] l| |
551 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:51
「ジュースでも買って帰るの」
552 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:51
_______
||UBE COLA ||゙l
|| [] [] [] [] [] || |
oノノノハヾ = = = .|| |
从从*・ 。)σ─~~|| |
( / ── ..|| |
553 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:51
「あ」
ピンクの文字に心乱されて、うっかりあったかーいを押してしまうさゆみでした。
554 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:52
アチチ
oノノハヽo
从; ・ 。.・)
(o 日o)
555 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:52
アチチ
oノノハヽo
从; ・ 。.・)
(o日 o)
556 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:52
日
イラン
彡
oノノノ_,ハ∩
从从*・ 。)ノ
( /
557 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:53
自然を守る会会長であるさゆみは、
自然を汚す行動をした事にほんの少しだけ快感を覚えました。
558 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 02:34
.、
,;.;ゝ
ヽ;.:ヽ
::ヾ::;::ゝ
;:;::ヾ:;:;::ゝ
::;;:ヽ;:;:.::;ゝ
::;:;:ヾゝ:;ヾ ,,,;:-‐,‐‐.‐‐:-,.,
::;:ヾ:;ヾ;;,ヾ /.;::/::;:,':;:;;:;:;ヾ:..ヾ
;:;;ゝ;;;;ゝヾ / ..;::;ノ::::;;:':':;:; .:;;;. .'ヽ
;:;:ヾ;::;ゝ;ゝ /.:,;:;:; .;.:; .:; .ヾ;.:;.;,;.;,', :.ヾ
liil/" 日 /";,; ;ヾ.;.,ヾ:;:;: ; ;;;ヾ.::;.';゙, ,'゙、
llii / .;:. . .;.:.;::ヾ:;:ゝ,:;'':; :,.;,''..,;ヾ,.,ヾ
illi /. ...::.;;.;.;;:;:;;: ':ヾ,.;::..,;; ,.. . :;, ,, ;: .`、
lill oノノノ_,ハ∩ /゙ . ..:,;.: .:.. .. . :;ヽ:;;ヾ:.;;.ヾ.;;:. .,',. .,.;.;,ヽ
liil 从从*・ 。)ノ / :, ;,;..,; ;,;ノ : .:.. ,;: .:: ,;: . ;. .: :.. ;;: ;, ; ,'゙,、
lii| ( / /' ,: .,;,:. :;.:. .:.: .: ,:. ..; ,;; :..; ; ,; ; ;;.; .; ; ,; .,゙',、
559 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 02:34
そしてこの時、さゆみの心にある一つの決心が芽ばえたのであります。
「ただいま……」
560 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 02:35
ウウ……
__ノノハヾ___
/ (リ 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
/ / ノバヽヾo
/ / (。.・*从从
561 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 02:35
__ノノハヾ___
/ (リ 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
/ ∩,, / ノバヽヾo
/ / (。.・ ;从从
562 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 02:35
それは夕食を待ちわびている事を示す、合図のようなものでした。
噛む力が弱まっている兄はさゆみに咀嚼してもらう事が楽しみで仕方がないのです。
そしてこの時、さゆみの心に芽ばえた決心がより確かなものになったのであります。
563 :
名無し娘。
:2006/12/27(水) 12:24
合図て
564 :
名無し娘。
:2006/12/27(水) 12:25
どんな合図やねん
565 :
名無し娘。
:2006/12/27(水) 13:11
体力あるのかないのかどっちだよ
566 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:32
oノノノハヾ
从从*・ 。)
( っ ,,
__ノノハヾ___ と,_)_) [_鞄_]
/ (リ 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
567 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:32
兄はさゆみが夕食の準備を始めないので不思議に思いました。
さゆみは着替えや髪飾りをカバンに詰め込み始めたのです。
そして、鏡も。
568 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:33
oノハヾヽo
グ ,, ⊂(・ 。.・*从
リ / ̄ ̄ ̄と )
グ / "/゙ |
リ /_______/_(_)
__ノノハヾ___ [_鞄_] ''
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
569 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:33
「入らないの」
さゆみは諦めませんでした。
570 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:34
oノハヾヽo
グ ,, ⊂(・ 。.・*从 ,,
リ / ̄ ̄ ̄と )
グ / "/゙ ) ,,
リ /_______/_(_)
__ノノハヾ___ [_鞄_] ''
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
571 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:34
「やったー入った。」
さゆみは出かける支度を続けました。
572 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:35
__ノノハヾ___ [_鞄_]
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
573 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:35
兄は鞄が気になって仕方がありませんでしたが、体が動かない為に見る事はかないませんでした。
そして、それ以上にさゆみはどこに行こうとしているのか。
兄の心中は不安の黒い影で満たされていくのでありました。
574 :
夏のうろこ
:2007/01/04(木) 02:00
oノノハヾ
从从从)
( )
l l ,∪、
__ノノハヾ___ (__([_鞄_]
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
575 :
夏のうろこ
:2007/01/04(木) 02:01
身支度を整え終えたさゆみは言いました。
「ごめんね……」
「うう……」
576 :
夏のうろこ
:2007/01/04(木) 02:02
oノノハヾ
从从从)
( )
l l ,∪、
__ノノハヾ___ (__([_鞄_]
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
/ ∩,, /
/ /
577 :
夏のうろこ
:2007/01/04(木) 02:02
oノノハヾ
从从从)
( )
l l ,∪、
__ノノハヾ___ (__([_鞄_]
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
/ ⊂ヾ /
/ ゙ /
578 :
夏のうろこ
:2007/01/04(木) 02:02
捻りを加えてみましたがさゆみは決して振り向こうとはしませんでした。
「さよならお兄ちゃん……。さよなら宇部……」
579 :
夏のうろこ
:2007/01/04(木) 02:22
___________
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
彡 彡 彡
彡 彡 彡
ピ oノノハヾ
━⊂从从从)
ヽ )
l l ,∪、
__ノノハヾ___ (__([_鞄_]
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
580 :
夏のうろこ
:2007/01/04(木) 02:22
エアコンの設定温度が28℃から27℃に変わり、風が少しだけ冷たくなりました。
581 :
名無し娘。
:2007/01/04(木) 05:20
!
582 :
名無し娘。
:2007/01/04(木) 22:41
なぜ27℃に
583 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:42
さゆみがお屋敷を出ると外は相変わらずの暑さ。
沈みかけの太陽が地平線にしがみついてその光を地上に焼きつけていました。
しかしさゆみの目に地平線は映りません。
見えるのはお屋敷を取り囲む鬱蒼と茂る森ばかりなのです。
さゆみはカバンから地図を取り出し現在地を確認しました。
584 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:42
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|森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森森 森森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森 道重家 森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森森 森森森森森森森森森森森|
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585 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:43
「とりあえず森を抜けるの」
さゆみは小さい頃お兄ちゃんと一緒に街へ買出しに行った事を思い出しました。
その時まだ森は今より小さかったのです。
586 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:43
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il|!ll|Y ;;/,,"~゙ ,; .:,...|l!llilllli|"~ :.:.;;ノ).:.:.;.:;.:))
.|li!;|ノ )`~..., ,.:;..:. .|!!ilil|!!l;; ゛ヾ;;::il|!ll|;.Y.`゙
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587 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:44
宇部を抜ける為にさゆみは森に足を踏み入れました。
第五部 おわり
588 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:47
第六部
589 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:49
ノノ_ハ_ヾ
lc| ・e・リ
( ) ノハヽヾ
( 从从
( )
ノハヽヾo∈
(´ 从从
( )
590 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:49
ノノ_ハ_ヾ
lc| ・e・リ
( ) ノハヽヾ
( 从从
( )
∋oノノハヽ ノバヽヾ
从从; `) (ー^*bリ
( ) ( )
591 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:49
ノノ_ハ_ヾ
lc| ・e・リ
( ) ノハヽヾノバヽヾ
( 从从(ー^*bリ
( と )
ノハヽヾo∈
(´ ;从从
( )
592 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:50
. ノノハヾ ノノノハヾ
\ ノノ*^ー^) → リd*^ー^) /
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄
ノノ_ハヾ ノハヽヽヾ
ノlc| ・e)σ (^ー^*bリ),,
( / ノハヽヾ ノ
从从 )
( )
ノハヽヾo∈
(´ ;从从
( )
593 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:51
/ハ_ヽヾ
.(e・ 从
( ) ,, ノノノハヾ
ノハヽヾ リd*^ー^)
( 从从 ( )
( ) ,,
ノハヽヾo∈
(´ ;从从
( )
594 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:59
「……おらん。……好きな人なんて」
「そう……。寂しいね。知ってる?こんな曲。♪生まれかわれるものならば、あなたの為に美しく♪」
「知らん」
「愛に一途な女性の思いを歌った曲。あゆが歌ってるんだよ。……いしだあゆみ」
「そんなあゆは知らん」
「♪あなた優しく手を取って、私のそばで添い寝して♪父や母や妹も今は幻、夢の中♪」
「夢の中ばっかやね」
「うん。生まれかわったら何になりたい?」
「今は考えられん」
「死んでからじゃ考えられないよ」
「今考えてもそれになれるとは限らんやろ」
「まあね」
第六部 おわり
595 :
名無し娘。
:2007/01/10(水) 03:53
。
596 :
したたり
:2007/01/27(土) 21:16
433 名前:名無し娘。[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 23:59
したたりの人は気づいてなさそうだなぁ
移転気付いてるよ
でも更新はもう少し待ってておくれ
597 :
名無し娘。
:2007/01/27(土) 21:23
移転キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
598 :
名無し娘。
:2007/01/27(土) 23:50
気長に待ちます
599 :
名無し娘。
:2007/01/28(日) 06:10
良かった〜
600 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:11
ここまでのあらすじ
絵里のお婆ちゃんが行方不明になりました。
同級生で友達のA君とガキさんは、
ビルで縁取られたアスファルトの楽園横浜で占いを営む、
ガキさんのお婆ちゃんのババちゃんに行方を占ってもらいます。
しかしババちゃんの占いは見事に当たるのですが、絵里のお婆ちゃんはすでに死んでいたのでした。
お婆ちゃんのお葬式の日。
ガキさんは飼っていたハムスターのビビちゃんが籠の中で死んでいるのを見つけショックを受けます。
お葬式に出かける事をお母さんに伝えに行くガキさんでしたがお母さんは外出して居ませんでした。
普段からお母さんの部屋に興味があったガキさんは部屋に忍び込み、
死んだ生き物を蘇えらせるゾンビの粉を作る方法が書かれた本を見つけます。
豊かな自然に囲まれた遥かな宇部では記録的な猛暑が続き、
宇部の自然を守る会は成す術がありませんでした。
代々会を取り仕切ってきた道重家の会長さゆみには森で脳みそを蚊に刺されて以来寝たきりの兄がいました。
しかしさゆみは兄の面倒を見るが嫌になり、宇部を抜ける為に森に足を踏み入れるのでした。
601 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:12
第七部
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