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二枚舌足らず

1 :名無し募集中。。。:2006/08/08(火) 22:55
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:.:...:.:.:.:.....:.. ..: ..: ノハヽヾ ..:.. ..: oノハヽo ..: .. .: :... :. .: .: . .. :. :: .. . :.:.: .:. : ..: .:.. ..: :.::.:.::. ::.:.:.:.. :.::
. :.. :.:.. .:... .. . .  (^ー^*bリ . .: . :. (・ 。.・*从σ
.: . .: .. :.: . :..:.: .cく:*:y:*:ヽ.:. : .. cく:::*:l i:*::ノ
.: .: ..: . :. . ::. ....: . l====U .: . : .. .. |:::/, l::l~   浴衣がほどけはしたが、どうにか花火に間に合った。
. : .: .. . .:.,:.. . :. .. .|ヽ__| .: .....: . .. |:ノY |~   この夏は彼女たちにとって、かけがいのないものになるだろう。
. :. . :. .. :.: . .:. . . し' `J ...:. . .:..: . し'`J
.: ...〃ノハヾ :.: . ..: . .... : :. .. :. :. . . .: : ..
.: ..从从; ・e)  .. :. .: . . .:.. .: .: .: . .:.: . :..                                     おわり

476 :夏のうろこ:2006/11/11(土) 22:54

                         \ 以上、会議おわり!/
      |       |         _______ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      |       |       || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      |       |       ||  環境破壊は oノハヾヽo
      |       |       ||       ダメ    (・ 。.・*从
      |       |       ||_______⊂ ¶と )
      |____|       ||             ノ ノ) )
 ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄`||' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(_ノ(_) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

            ノノハヾ   ._________ノハヽヾ
         川; >。<)っ/            /(>。< ;川
         ( っ  /,/              ノハヽヾ   )
        ノノハヾ /            (>。< ;川
       从; >。<)              と    )

477 :夏のうろこ:2006/11/11(土) 22:56

「ふ、ふざけとる場合じゃないですよ、会長。」
「ごめんなさい」
「この夏、宇部では記録的な猛暑が続いています。」
「そういえば今日ここに来る時あまりに暑くて顔が溶けました。これも環境破壊の影響でしょうか」
「はい……それにしてもこの暑さは異常です。一体何が起きてるんでしょうか……」

さゆみがふと見た会議室の窓から、太陽の光がこぼれていました。

478 :夏のうろこ:2006/11/11(土) 22:58

      |       |         ________                |  ___l |
      |       |       || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙̄'||                 /       ~~
      |       |       ||  環境破壊は   |oノハヾヽo            /
      |       |       ||       ダメ     ||从,υ。.・)
      |       |       ||________,,|| (    )       /
      |____|       ||               || l l  |
 ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄`||' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"||''(_(_) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

         ノハヽヾ  .________ ノハヽヾ
         川川 ) /            /川川 )
         (    )'           ノハヽヾ  )
       ノハヽヾ/            川川 )
        从从 )              と   )

479 :夏のうろこ:2006/11/11(土) 23:01

第二部 おわり

480 :名無し娘。:2006/11/12(日) 18:18
>>476
これ可愛い

481 :名無し娘。:2006/11/12(日) 19:31
お兄ちゃんはどうした

482 :名無し娘。:2006/11/12(日) 23:28
一部と二部は関連ないのか

483 :夏のうろこ:2006/11/24(金) 03:16


第三部
 

484 :夏のうろこ:2006/11/24(金) 03:16

   ∋oノノハヾ    ノ_ハ_ヽヾ
     从 ` ヮ´)     (・e・ bリ
      (    )     ( ノハヽヾ
                ( 从从
                  (    )

485 :夏のうろこ:2006/11/24(金) 03:16

   ノノハヾ
  ノノ*^ー^)
   (    )   ノハヽヾo∈  ノ_ハ_ヽヾ
         (ロ´ 从从    (・e・ bリ
          (    )     ( ノハヽヾ
                     ( 从从
                      (    )

486 :夏のうろこ:2006/11/24(金) 03:17

     ノノハヾ
    ノノ*^ー^)      ノ_ハ_ヽヾ
     (    )       (・e・ bリ
               ( ノハヽヾ
                ( 从从
  ノハヽヾo∈        (   )
  (` ロ´ ;从
   (    ) ,,

487 :夏のうろこ:2006/11/24(金) 03:18

―――――
―――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「…………」
「お目覚めかい?どんな夢を見たんだい?」
「……知らん」
「冷たいなあ。夢と言えばさ……♪恋は短い〜夢のようなものだけど〜♪」
「何じゃ、その古臭い歌は」
「知らないの?かのハマクラ作詞作曲の名曲、みんな夢の中だぞ」
「知らん」
「♪泣かないで〜嘆かないで〜♪消えていった面影も〜みんな夢の中〜♪」
「勝手にやっとって」

488 :夏のうろこ:2006/11/24(金) 03:20

「ちょっと待ってよ。今日は壁紙を換えたいと思ってるから、剥がすのを手伝ってもらわないと。何色がいいかな」
「紫にきまっとるやろ。それか赤」
「……警告色って知ってる?毒を持ってる動物が赤とか黄色とか派手な色でそれをアピールするんだよ。
 結果、警戒されて他の天敵に襲われない訳さ。」
「毒を持ってるならそれで殺せばよか。」
「そうだね。じゃ、擬態は知ってる?弱い動物が身を守る手段。よくあるでしょ。
 錆びた釘を拾い上げたらミミズだったり、電信柱に隠れたゴミ袋を蹴飛ばしたらウサギだったり、穴に手を入れたら喪服を着た未亡人だったり……」
「意味が分からん」
「擬態はそこに在る命への感覚を鈍らせる。警告色に擬態すればもっといい。
 ……私は、壁紙の前にれいなの服を剥ぎ取りたい。」

489 :夏のうろこ:2006/11/24(金) 03:21

    ノ    | ∋oノハヽヾ
   ( .:(.:.:.. |   (` ロ´ ;从
   | `l´  |     ( っ っ
   | .l  l   と_)__)
   (__(___)

490 :夏のうろこ:2006/11/24(金) 03:22

第三部 おわり

491 :夏のうろこ:2006/11/26(日) 02:38


第四部
 

492 :夏のうろこ:2006/11/26(日) 02:39

何の変哲もないぬいぐるみや小物が並び、何の変哲もない国民的アイドルグループのポスターが貼られた部屋。
ここはガキさんの部屋です。
せわしなく出かける支度をしているガキさんがいました。

493 :夏のうろこ:2006/11/26(日) 02:39

                       |  ___l |
____,                  /"       ~~
__n/l   ノ_ハ_ヽヾノ_ハ_ヾ      /
    ||/l__(・e・ ≡ ・e・)__ /_______
    ||/l    (   ≡  ) 
__||/     ____ /
         l゙,\     [籠] \
         Ll\\      \
               \\,___|ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
                 `| |/ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
               Ll  .| | ==回==== ==|
                  |\|__~ll__________|
                  |  |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                  |  |             |〜

494 :夏のうろこ:2006/11/26(日) 02:39

「黒い服ー黒い服ー」

今日は絵里のお婆ちゃんのお葬式の日なのです。

「あっ」

495 :夏のうろこ:2006/11/26(日) 02:40

              ノ_ハ_ヽヾ
        ," ヽ(・e・ bリ
        ノ ,, ゝ,と   )
        ヽノ⌒'

496 :夏のうろこ:2006/11/26(日) 02:40

タンスの奥から出てきたのは、子供のころに着ていたお気に入りの恐竜パジャマでした。
ガキさんは古い日記を読み返した時のような、何とも言えないむずがゆい気持ちになりました。

「こんなの着てたのかー」

497 :夏のうろこ:2006/11/26(日) 02:40

            ,ノ⌒。ヽ、
          <,:.  www
          <,::  ( ・e・)
         <,::. ,ノっ っ
        ,ノ.:. ,ノ_,)__)
       <__,,;_ノ_)__)

498 :夏のうろこ:2006/11/26(日) 02:41

「今じゃ私もネグリジェだもんなあ……うふふ。」

499 :夏のうろこ:2006/11/26(日) 02:41

            ,ノ⌒。ヽ、
          <,:.  www
          <,::  ( ・e・)
         <,::. .,ノっ∽っ
        ,ノ.:. ,ノ__ゝ
       <__,,;_ノ_)__)

500 :夏のうろこ:2006/11/26(日) 02:42

「はっ。もうこんな時間。早く行かなくちゃ」

出かける前に、飼っているハムスターのビビちゃんに餌をあげようと籠を見たその時です。

「……あっ!うっ、うあーっ!!」

ガキさんは叫びました。
ビビちゃんは籠の中で腐って死んでいたのです。

ただただ声にならない嗚咽をあげるガキさん。
「うぇー」

触ると、籠は激しい熱を帯びていました。
窓からの直射日光がビビちゃんの籠に照りつけていたのです。
「うぇー。ごめんね、ビビちゃん!うぇー、あー!時間がない!早く行かなきゃ!」

501 :名無し娘。:2006/11/26(日) 18:25
第三部がよくわかんない

502 :夏のうろこ:2006/11/27(月) 00:23

ガキさんは涙を拭い自分の部屋を出ました。
「カメが心配するから早く行かないと……」

部屋を出て廊下を少し歩くと、お母さんの部屋がある二階への階段があります。
ガキさんは階段の上に向かって言いました。

503 :夏のうろこ:2006/11/27(月) 00:23

  | l        |
  | ̄|       ノハ、ヾヾ
  | ̄ ̄|      (e・ b从
  | ̄ ̄ ̄|    |(    )
  | ̄ ̄ ̄ ̄|  |_l l |_________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'(_)_) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

504 :夏のうろこ:2006/11/27(月) 00:23

「お母さん行って来るね。あと、ビビちゃんが……死んじゃった。うぇー」
どうしても、泣くのを堪える事が出来ませんでした。

505 :夏のうろこ:2006/11/27(月) 00:24

  | l        |
  | ̄|        |          ノノノ_ハヾ
  | ̄ ̄|      |          ノlcl Te)
  | ̄ ̄ ̄|    |         ,, (    )
  | ̄ ̄ ̄ ̄|  |________ ) ) )_
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(_)_) ̄

506 :夏のうろこ:2006/11/27(月) 00:24

  | l        |
  | ̄|        |
  | ̄ ̄|      |
  | ̄ ̄ ̄|    |
  | ̄ ̄ ̄ ̄|  |___________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

507 :夏のうろこ:2006/11/27(月) 00:24

  | l        |
  | ̄|       ノハ_ヾヾ
  | ̄ ̄|      (eT b从
  | ̄ ̄ ̄|    |(    )
  | ̄ ̄ ̄ ̄|  |_l l |_________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'(_)_) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

508 :夏のうろこ:2006/11/27(月) 00:25

「……お母さん?」
お母さんの「アンターどこ行くの」という声が聞こえてこないので、ガキさんは不思議に思いました。

509 :夏のうろこ:2006/11/27(月) 00:25

   |ハヾ    |
   |eT)     |
   と )      |
   |_ノ____|
     ̄ ̄ ̄ ゙̄

510 :夏のうろこ:2006/11/27(月) 00:25

ガキさんは階段をゆっくりと登り始めました。

511 :夏のうろこ:2006/11/27(月) 00:27
続く

ガキさんがお母さんの部屋で見たものとは?!

512 :名無し娘。:2006/11/27(月) 00:28
一部の続きなのか

513 :名無し娘。:2006/11/27(月) 13:03
恐竜パジャマ+ネグリジェ最強

514 :名無し娘。:2006/11/28(火) 01:20
それまで我慢できてても
言葉にして出しちゃうと涙も出ちゃうことってあるよね

515 :夏のうろこ:2006/11/30(木) 22:44

小さい頃には何度か入った記憶があるお母さんの部屋。
階段を登りながら小さい頃の記憶を辿りますが、
入った事があるという事実以外、何も思い出せませんでした。

お母さんは普段部屋で何をしているんだろう。
ガキさんは急に不思議に思えてきました。

516 :夏のうろこ:2006/11/30(木) 22:50

   \_____/
      |        |
      |        |
      |   ノハ、ヾヾ
      |o  (e・ b从
      |   (    )
      |___l l |
    /     (_)_)
  /           ゙\

517 :夏のうろこ:2006/11/30(木) 22:50

「お母さん……カメの葬式に行って来る。あと、ビ」

518 :夏のうろこ:2006/11/30(木) 22:51

   \_____/
      |        |
      |        |
      |   ノ,ハ、ヽヾ:.
      |o  .:(・e・ bリ:.
      |   .:(o   o):.
      |___.:l l |:.
    /     .:(_(_):.
  /           ゙\

519 :夏のうろこ:2006/11/30(木) 22:51

「あー耐えられた。」

しかし、お母さんの返事は聞こえてきませんでした。

「……ねえ、ちょっとお母さんってば」

ガキさんは思い切ってドアを開けました。

520 :名無し募集中。。。:2006/11/30(木) 22:53
テンポは遅く、少し分かりにくい所もあるかもですが夏のうろこは続き物ですよ

521 :名無し娘。:2006/11/30(木) 23:26
マジすか
じっくり読んでみます

522 :夏のうろこ:2006/12/06(水) 02:00

______  ,____ ,_______
____,,/|  | |      | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. |  | |ハ_ヾ   | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: |  | |e・)    | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: |  |,と )    | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: |  | |,ノ     | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|/     |_|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
|_|_l_|l_|Il/l|||/ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ \|l|lI|::l|_L|_|゙il~i||
 ̄ ̄ ̄ ̄´                 ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄

523 :夏のうろこ:2006/12/06(水) 02:01

窓一つなく、壁一面に本が置かれた部屋。
そこにお母さんの姿はありませんでした。

524 :夏のうろこ:2006/12/06(水) 02:01

______  ,____ ,_______
____,,/|  | |      | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. |  | |ハヾ    | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: |  | |・e)    | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: |  |,と )    | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: |  | |,ノ     | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|/     |_|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
|_|_l_|l_|Il/l|||/ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ \|l|lI|::l|_L|_|゙il~i||
 ̄ ̄ ̄ ̄´                 ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄

525 :夏のうろこ:2006/12/06(水) 02:01

______  ,____ ,_______
____,,/|  | |      | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. |  | |ハヾ    | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: |  | |从)   | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: |  |,と )    | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: |  | |,ノ     | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|/     |_|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
|_|_l_|l_|Il/l|||/ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ \|l|lI|::l|_L|_|゙il~i||
 ̄ ̄ ̄ ̄´                 ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄

526 :夏のうろこ:2006/12/06(水) 02:01

______  ,____ ,_______
____,,/|  | |      | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. |  | |ハ,_ヾ.   | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: |  | |e・)    | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: |  |,と )    | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: |  | |,ノ     | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|/     |_|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
|_|_l_|l_|Il/l|||/ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ \|l|lI|::l|_L|_|゙il~i||
 ̄ ̄ ̄ ̄´                 ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄

527 :夏のうろこ:2006/12/06(水) 02:02

  | |_,ハ_ヾ  |
  | |・e・)   |
  | と  )  |

528 :夏のうろこ:2006/12/06(水) 02:03

ガキさんの胸は好奇心で満たされました。
早く出かけなきゃという思いはそれには勝てませんでした。

「お母さん、ごめんなさい」

ガキさんは部屋に入り、後ろ手にドアを閉めて部屋を探索し始めるのでした。
いつの間にか涙は止まっていました。

手近の本棚から一冊本を手に取ると、それは皮製の分厚い本で、
表紙には『MAGIC』と書かれていました。

529 :名無し娘。:2006/12/07(木) 10:49
本棚上手いすね

530 :名無し娘。:2006/12/11(月) 01:09
つづけ

531 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 01:16

______  ,____ ,_______
____,,/|  |        | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. |  |        | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: |  |        | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: |  |.      o | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: |  |        | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|_ノノ_ハ_ヾ.|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
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 ̄ ̄ ̄ ̄´      (っ⌒/⌒o  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄
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     ,...-ー''''゛--‐'' (_)__), ...---‐ '."''''ー-..、

532 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 01:17

「手品の本かあ」

表紙をめくると、写真と見紛うばかりのリアルな絵が、浮かぶようにガキさんの目に飛び込んできました。
それは黒ずくめの衣服に身を包んだ女が奇妙な飾り物に囲まれ、地面に描かれた円の中で祈る姿。
手品という言葉から想起される軽妙なイメージとは程遠いものでした。

ガキさんは本から目を離して部屋を見回しました。

533 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 01:17

______  ,____ ,_______
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三三三三||: |  |        | |: |l三三三三三|
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三三三三||: |  |        | |: |l三三三三三|
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   ‡..--,,......--一― - ニ . ,._ _二ニ ニ -:- -.. ,:‡
   Φ`' ;.._ _  ̄ ̄`゙ ̄ \,/        _.,Φ
    Α    `゙'''‐ーΔ-----Δ---‐‐‐''''"Α

534 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 01:17

部屋のカーペットの上には絵に描かれているのと同じ円の模様が、そして飾り物がありました。
息が詰まる思いでガキさんはページをめくりました。

535 :名無し募集中。。。:2006/12/14(木) 01:22
続く

んですけど、こんなの作ってみたよ
狼羊飼育で書いたのをまとめてみるページ

http://petat.com/users/sitatari/index.html

まだ殆ど工事中ですけどたまに覗いてみてね

536 :名無し募集中。。。:2006/12/14(木) 01:23
あとIEで見ないとAAとかずれるみたいなんでよろしく

537 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 23:27

“妖術師、魔術師、祈祷師、魔法使い、催眠術師。その呼び方に多少の違いはあれ、
 彼ら、そして彼らの信奉する思想や理論の多くは否定され、その存在自体までもが社会的迫害を受けてきた。
 中世の魔女狩り、魔女裁判はそうした迫害の中でも特に有名だろう。
 しかし秘密集団、秘密組織として、現代においても彼らの存在は確認されているのである。”

538 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 23:27

   ノノ_,ハ_ヾ
   lcl ・e・リ
    (っ⌒/⌒o
      ⌒゙⌒´

539 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 23:28

「全然意味が分からない」

ガキさんはそれでもページをめくりました。

“仕事で出世する方法”

“男を誘惑する方法”

“美貌を手に入れる方法”

540 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 23:29

   ノノ_,ハ_ヾ
   lcl ・e・リ
    (っ⌒/⌒o
      ⌒゙⌒´

541 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 23:29

「必要ないなあ……」

ガキさんはどんどんページをめくりました。

“人を呪い殺す方法”

542 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 23:29

   ノノ_,ハ_ヾ
   lcl; ・e・リ
    (っ⌒/⌒o
      ⌒゙⌒´

543 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 23:30

ガキさんのページをめくる手は止まりませんでした。
そして、あるページに目を止めました。

“死者を蘇えらせる方法”

ガキさんの頭にすぐに浮かんだのは、絵里のお婆ちゃんの事ではなくビビちゃんの事でした。

544 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 23:30

   ノノ_,ハ_ヾ
   lcl TeTリ
    (っ⌒/⌒o
      ⌒゙⌒´

545 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 23:31

“生物を、死の状態から生の状態へと戻す事は可能だろうか。不老不死と共に、これは不可能とされている。
 しかし現代文明から遠く離れた場所では、ゾンビ、つまり生きる死者の伝承が数多くある。
 ここでは、そうした伝承が残るとある民族に伝えられているゾンビ汁の生成方法を記すとしよう。
 この汁を死んだ人間や動物に飲ませれば、或いは生きていた時に戻るかもしれない。”

ガキさんの目は涙に霞みながらも真剣にその文章を追っていくのでした。

546 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 23:31

   ノノ_,ハ_ヾ
   lcl; ;e;リ
    (っ⌒/⌒o
      ⌒゙⌒´

547 :夏のうろこ:2006/12/14(木) 23:32
続く

次回葬式

548 :夏のうろこ:2006/12/18(月) 23:49


第五部
 

549 :夏のうろこ:2006/12/18(月) 23:50

遥かな宇部。
家路を急ぐさゆみの姿がありました。
会議が長引いたために間もなく日暮れ時でしたが、暑さがおさまる気配はありませんでした。

550 :夏のうろこ:2006/12/18(月) 23:50

.、
,;.;ゝ
ヽ;.:ヽ
::ヾ::;::ゝ
;:;::ヾ:;:;::ゝ
::;;:ヽ;:;:.::;ゝ
::;:;:ヾゝ:;ヾ
::;:ヾ:;ヾ;;,ヾ
;:;;ゝ;;;;ゝヾ
;:;:ヾ;::;ゝ;ゝ
liil/"
llii                 ______
illi                   ||UBE COLAl|゙l
lill.     oノノハヽo     ||[]_[] [] [] [] l| l
liil      从; ・ 。.・)     |l.=~=~=~=~= l| |
lii|        (    )      ||[]_[] []_[] [] l| |

551 :夏のうろこ:2006/12/18(月) 23:51

「ジュースでも買って帰るの」

552 :夏のうろこ:2006/12/18(月) 23:51

       _______
     ||UBE COLA ||゙l
     || [] [] [] [] [] || |
   oノノノハヾ = = = .|| |
   从从*・ 。)σ─~~|| |
    (    / ── ..|| |

553 :夏のうろこ:2006/12/18(月) 23:51

「あ」

ピンクの文字に心乱されて、うっかりあったかーいを押してしまうさゆみでした。

554 :夏のうろこ:2006/12/18(月) 23:52

       アチチ

     oノノハヽo
     从; ・ 。.・)
      (o 日o)

555 :夏のうろこ:2006/12/18(月) 23:52

       アチチ

     oノノハヽo
     从; ・ 。.・)
      (o日 o)

556 :夏のうろこ:2006/12/18(月) 23:52

               日
     イラン
            彡
   oノノノ_,ハ∩
   从从*・ 。)ノ
    (     /

557 :夏のうろこ:2006/12/18(月) 23:53

自然を守る会会長であるさゆみは、
自然を汚す行動をした事にほんの少しだけ快感を覚えました。

558 :夏のうろこ:2006/12/27(水) 02:34

.、
,;.;ゝ
ヽ;.:ヽ
::ヾ::;::ゝ
;:;::ヾ:;:;::ゝ
::;;:ヽ;:;:.::;ゝ
::;:;:ヾゝ:;ヾ                  ,,,;:-‐,‐‐.‐‐:-,.,
::;:ヾ:;ヾ;;,ヾ                 /.;::/::;:,':;:;;:;:;ヾ:..ヾ
;:;;ゝ;;;;ゝヾ                / ..;::;ノ::::;;:':':;:; .:;;;. .'ヽ
;:;:ヾ;::;ゝ;ゝ               /.:,;:;:; .;.:; .:; .ヾ;.:;.;,;.;,', :.ヾ
liil/"                  日   /";,; ;ヾ.;.,ヾ:;:;: ; ;;;ヾ.::;.';゙, ,'゙、
llii                    / .;:. . .;.:.;::ヾ:;:ゝ,:;'':; :,.;,''..,;ヾ,.,ヾ
illi                     /. ...::.;;.;.;;:;:;;: ':ヾ,.;::..,;; ,.. . :;, ,, ;: .`、
lill    oノノノ_,ハ∩         /゙ . ..:,;.: .:.. .. . :;ヽ:;;ヾ:.;;.ヾ.;;:. .,',. .,.;.;,ヽ
liil    从从*・ 。)ノ       / :, ;,;..,; ;,;ノ : .:..  ,;: .:: ,;: . ;. .: :.. ;;: ;, ; ,'゙,、
lii|      (     /         /' ,: .,;,:. :;.:. .:.: .: ,:. ..; ,;; :..; ; ,; ; ;;.; .; ; ,; .,゙',、

559 :夏のうろこ:2006/12/27(水) 02:34

そしてこの時、さゆみの心にある一つの決心が芽ばえたのであります。

「ただいま……」

560 :夏のうろこ:2006/12/27(水) 02:35

           ウウ……

         __ノノハヾ___
        / (リ   。. )((),/
       /'⌒⌒``~`''`/
      /        /  ノバヽヾo
    /           /   (。.・*从从

561 :夏のうろこ:2006/12/27(水) 02:35

         __ノノハヾ___
        / (リ   。. )((),/
       /'⌒⌒``~`''`/
      /  ∩,,    /  ノバヽヾo
    /           /   (。.・ ;从从

562 :夏のうろこ:2006/12/27(水) 02:35

それは夕食を待ちわびている事を示す、合図のようなものでした。
噛む力が弱まっている兄はさゆみに咀嚼してもらう事が楽しみで仕方がないのです。

そしてこの時、さゆみの心に芽ばえた決心がより確かなものになったのであります。

563 :名無し娘。:2006/12/27(水) 12:24
合図て

564 :名無し娘。:2006/12/27(水) 12:25
どんな合図やねん

565 :名無し娘。:2006/12/27(水) 13:11
体力あるのかないのかどっちだよ

566 :夏のうろこ:2006/12/27(水) 23:32

                     oノノノハヾ
                     从从*・ 。)
                        (     っ ,,
         __ノノハヾ___     と,_)_) [_鞄_]
        / (リ   。. )((),/
       /'⌒⌒``~`''`/

567 :夏のうろこ:2006/12/27(水) 23:32

兄はさゆみが夕食の準備を始めないので不思議に思いました。
さゆみは着替えや髪飾りをカバンに詰め込み始めたのです。
そして、鏡も。

568 :夏のうろこ:2006/12/27(水) 23:33

                          oノハヾヽo
                    グ  ,, ⊂(・ 。.・*从
                      リ  / ̄ ̄ ̄と )
                       グ /    "/゙  |
                         リ /_______/_(_)
         __ノノハヾ___       [_鞄_] ''
        / (リ;  。. )((),/
       /'⌒⌒``~`''`/

569 :夏のうろこ:2006/12/27(水) 23:33

「入らないの」

さゆみは諦めませんでした。

570 :夏のうろこ:2006/12/27(水) 23:34

                          oノハヾヽo
                    グ  ,, ⊂(・ 。.・*从 ,,
                      リ  / ̄ ̄ ̄と )
                       グ /    "/゙  ) ,,
                         リ /_______/_(_)
         __ノノハヾ___       [_鞄_] ''
        / (リ;  。. )((),/
       /'⌒⌒``~`''`/

571 :夏のうろこ:2006/12/27(水) 23:34

「やったー入った。」

さゆみは出かける支度を続けました。

572 :夏のうろこ:2006/12/27(水) 23:35




         __ノノハヾ___       [_鞄_]
        / (リ;  。. )((),/
       /'⌒⌒``~`''`/

573 :夏のうろこ:2006/12/27(水) 23:35

兄は鞄が気になって仕方がありませんでしたが、体が動かない為に見る事はかないませんでした。
そして、それ以上にさゆみはどこに行こうとしているのか。
兄の心中は不安の黒い影で満たされていくのでありました。

574 :夏のうろこ:2007/01/04(木) 02:00

                            oノノハヾ
                            从从从)
                             (    )
                              l l ,∪、
         __ノノハヾ___              (__([_鞄_]
        / (リ;  。. )((),/
       /'⌒⌒``~`''`/

575 :夏のうろこ:2007/01/04(木) 02:01

身支度を整え終えたさゆみは言いました。
「ごめんね……」
「うう……」

576 :夏のうろこ:2007/01/04(木) 02:02

                            oノノハヾ
                            从从从)
                             (    )
                              l l ,∪、
         __ノノハヾ___              (__([_鞄_]
        / (リ;  。. )((),/
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