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二枚舌足らず
1 :
名無し募集中。。。
:2006/08/08(火) 22:55
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:.:...:.:.:.:.....:.. ..: ..: ノハヽヾ ..:.. ..: oノハヽo ..: .. .: :... :. .: .: . .. :. :: .. . :.:.: .:. : ..: .:.. ..: :.::.:.::. ::.:.:.:.. :.::
. :.. :.:.. .:... .. . . (^ー^*bリ . .: . :. (・ 。.・*从σ
.: . .: .. :.: . :..:.: .cく:*:y:*:ヽ.:. : .. cく:::*:l i:*::ノ
.: .: ..: . :. . ::. ....: . l====U .: . : .. .. |:::/, l::l~ 浴衣がほどけはしたが、どうにか花火に間に合った。
. : .: .. . .:.,:.. . :. .. .|ヽ__| .: .....: . .. |:ノY |~ この夏は彼女たちにとって、かけがいのないものになるだろう。
. :. . :. .. :.: . .:. . . し' `J ...:. . .:..: . し'`J
.: ...〃ノハヾ :.: . ..: . .... : :. .. :. :. . . .: : ..
.: ..从从; ・e) .. :. .: . . .:.. .: .: .: . .:.: . :.. おわり
2 :
名無し募集中。。。
:2006/08/08(火) 22:58
飼育での前スレ
舌足らず
ttp://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/black/1106660332/
3 :
夏の食生活
:2006/08/08(火) 22:59
1 流しそうめん(忍耐)
少女の体は自らの体毛が濡れて光るほどに汗にまみれた。
4 :
夏の食生活
:2006/08/08(火) 23:00
,-ノノハヽo∈
/"(` ロ´ 从 行くよー
/゚,/と )
/''/ ( ( (
/゙/l し'し'
/,/
/゙/
~~
,-,,
/"/
ノノハヾo∈ /,゚/
キター 从; ` ロ´) /,'/
( っ っ /',/l
) ) ) /'/
(_)ヽ_)/゙/
~~
,-,,
/"/
/゚,/
/''/
/,'/l
/'/
/'/
,,。゚', ビチャビチャ
∋oノノハヽっ 。,゚'
从从 )
ノ /っ
5 :
夏の食生活
:2006/08/08(火) 23:00
2 カルピス(勝負)
引くに引けない濃さがある。
6 :
夏の食生活
:2006/08/08(火) 23:01
〆ノノハ
从 ’w’) ノ_,ハ,_ヽヽ
( ) |_i||_l| リ’ー’ ル
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄と )
7 :
夏の食生活
:2006/08/08(火) 23:02
3 アイスキャンディー(経験)
太陽がその身をとかす頃、もう少女ではなくなっているだろう。
8 :
夏の食生活
:2006/08/08(火) 23:02
/ / l
___┐ / /丶
/ | へ
|___/ / | |
/ / 丶../
/ / |
/ / l
i
/ l
/
ノハヽヾノ_,ハ,_ヾヽ
(^ー^*bリ(・e・ ;ibl|
⊂ ⊂ と )
| ̄|
l,,_,」
ι,||
.,,;;;:;;;;
;;:;;;;:;;;::;
9 :
夏の食生活
:2006/08/08(火) 23:04
4 ビアガーデン(混濁)
吹き溜まった思いは、やがて浄化される。
10 :
夏の食生活
:2006/08/08(火) 23:05
______________
| ア イ ド ル シ ョ ー |
||~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~||
|| ||
|ノノハヾ ||
从; ^▽^)_________〃ハ ヽヽ
/ ⊂ ⊂) ¶ (~∀~*从ノノハヽヾ
/ ( ( (. l| と と(`.∀´ ;川
/ し'ヽ_) l|_ ( ノと )
/ ´ヽ し'、ヾ( ( (
/ \ し'し'
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
─ノハヽ─|~~|)──ノハヾ─────, 、─────────
川川 )  ̄ |~~|) 从从从 (|~~| / \ 匚_。,_ , |~~|)
(::::::::::).  ̄ (:::::::::::)  ̄ /|, |\ '゚' ,。"゚',. ̄
11 :
名無し娘。
:2006/08/08(火) 23:21
ようこそいらっしゃった
楽しみにしてます
12 :
天使
:2006/08/09(水) 01:13
1000取り損ねました
13 :
名無し娘。
:2006/08/09(水) 08:57
一人流しそうめん・・・・・・
14 :
名無し娘。
:2006/08/09(水) 10:18
相変わらず期待しておくぞ
15 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/11(金) 01:25
横浜の人跡未踏の奥地に、森と山に囲まれた新垣塾があった。
16 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/11(金) 01:25
ヽ;.:ヽ /;::/;;:..
::ヾ::;::ゝ ||___ ノ::ゝ;ハ:;.
::;ゝ;:::;:゙, / \ /::ゝ;:ヾ::,
:;::::ゝ::;;:, lIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIl /"::;ヾ:;ヽ;.
;:;::ヾ:;:;::ゝ /|三三山山三三|\ ノ,;;;::ノ::ヽ:;.,
::;;:ヽ;::;:::;ゝ |. |::::::::::|・| |・|:::::::::::| .| /゙,::;:;::::/:;:;.,
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ
:;:;:;:;;;::;|| 新 垣 塾 ||;:;:;:;;;;:;
|| ̄ ̄|| ̄ ̄||
.:.::.:.:.:.:.:.:.:||:: :: :: ||: : : :::||::.:.:.:.:.:.:.:.
.. :.:.::.: .:.::.:..::||:: : : 。||。: : :: ||::::.:..:.:..:.. :. :..
. : : : .::..::: ::.: .:.||.: : : ::.||: : : : :||.:. :.:: :::..::. : : : .
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ガババババーーーーーーーーーーーーーーーン
17 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/11(金) 01:27
こんな、いかにも避暑地なプレイスでも、連日ぐったりうんざりする程の猛暑が続いていた2006年夏。
しかもクーラーが壊れたとか壊れてないとか。
前スレ
ttp://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/black/1106660332/926-
しかし、それは直ったので置いておくとして。
塾長と塾生たちはこの夏をどう乗り切るのだろうか。
薄着か。大胆な薄着でワクワクハラハラさせるのか。
18 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/11(金) 01:27
塾長であるガキさんは夏を真っ向から受け止める人である。
決して逃げない。燃えるような夏をエンジョイするのだ。
そして今日も……。
19 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/11(金) 01:30
___________
|=====================|
| l━━━━━━━━l ---|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
____
| |
| oノハヽo|
| 从*・ 。.・)
|/ ( ).|
_________|. | | | |, |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(_)__) ̄ ̄ ̄ ̄ノ_ハ_ヽヾ ̄ ̄
〆ノノノヽ (・e・*bリ
リd*^ー^) (っ、c )
ノノハヾo∈ ) ( ( `ヾ ,
从 ` ロ´) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ (__(_ノ(∬;:),, ズルズル
_ ( )\ \
ヽと_)_)\\___|ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
´ ̄ ̄ ̄` `| |/ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
Ll .| | ==回==== ==|
|\|__~ll__________|
| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| | |〜
20 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/11(金) 01:30
「さあ、みんなー。夏の風物詩part1スイカだよー。」
「わーいわーい」
「じゃ、テーブルその他もろもろ片付けてー」
21 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/11(金) 01:30
____
| oノハノノハハo
| 从*・.( 从从从 ノ_,ハ,_ヽヾ
| ( ( ) (・e・ bリ
|// i l | (∬;:と )
|__ 〆ノノノヽ ノノハヾo∈ ( ( (
リd*´ー`) (´ 从从 (__(__ノ
( ────( )
(_||/ ̄ ̄ ̄,(_,,っっ、
' ̄ ̄ ̄`
22 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/11(金) 01:32
塾生は誰一人として動こうとはしなかった。
「何やってるの。夏の風物詩part2スイカ割りだよ。早く早く。」
「嫌ですよ。めんどくさい」
そう言って、えりりんは顔をテーブルに伏せた。
「何、あんた達。夏の風物詩part3クーラー病?やっぱり良くないねー、クーラーは。ねえ、さゆみん」
「そうは言ってもクーラーなしの生活なんて考えられないですから。」
23 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/11(金) 01:33
_____
| |
|oノハ ノノハハo ノ_,ハ,_ヽヾ
|从*・.。( 从从从 (・e・ bリ
| ( ( ) (∬;:と )
24 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/11(金) 01:34
「あら何。いつもの熱いエコ魂もクーラーの冷風で冷えちゃってるじゃないの。
ねえねえ、ほらほら。聞かせてよエコ話。ほらほら、ねえねえ」
25 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/11(金) 01:35
_____
| |
ノノハヾ ノノハハo
lc| ・e・( ;从从从
(っ(∬; ( )
26 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/11(金) 01:36
_____
| |
ノノハヾ oノノハハ
lc| ・e・)从从从 ) プイ
(っ(∬;:)( )
27 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/11(金) 01:37
「まあ冷たい!クーラーによって汗をかかなくなった人間はこうも冷たくなるものか!」
28 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/11(金) 01:38
続く
29 :
名無し娘。
:2006/08/11(金) 07:49
何となく昔の映画を連想しちゃった
wktk
30 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 00:43
「いいから早く割ってくださいよ」
「ダメ、意地でもみんなでスイカ割りやる。目隠しも棒も用意したんだから」
という事でスイカ割りに参加しない人は、食べさせてもらえないという流れになったのだったった。
31 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 00:43
ノノ_ハ_ヾ ノハヽo
lc| ・e・) ( 。.・*从
( っ ( ノハヽヾ
U l |.┃ (ー^*bリ
(_)_)┃ _ ,,___ (ノノハヾo∈
/ (∬;:) / (´ 从从
/ ∞ ,,/ ( )
~ ̄ ̄ ̄ ̄~~
32 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 00:44
「じゃ、誰からやる?」
最初に手を挙げたのはさゆみんだった。
「あら、意外。何だかんだでやりたくなったんでしょ?ん?どうなの?」
33 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 00:44
ノノハヾ ノノハハo
lc| ・e・( 从从从
( っ っ( )
34 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 00:45
「こんな事はさっさと終わらせたいの。」
「まあ冷たい!クーラーによって汗をかかなくなった人間はこうも冷たくなるものか!」
さゆみんはガキさんから目隠しを受け取った。
そして、その目を目隠しで覆った。
35 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 00:45
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::oノハヽo::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::从; 。. )::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::( っ っ::::::::::::::::::::::::::::::::
36 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 00:46
世界は一瞬にして漆黒の闇に包まれた。
「いやん怖い!」
さゆみんはどうにかして平静を取り戻そうとした。
しかし、毎夜、さゆみんが眠る時に瞼の裏に描く故郷、宇部の森も、
その黒いキャンバスには広がらなかった。
「助けて!助けて!」
「何やってるの、あんた。」
37 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 00:47
ハッ
ノ_,ハ,_ヽヾ
oノハヽo (・e・ bリ
从; ・ 。.・) 彡 ノと )
( っ っ ´ ( ( l
しヽ_)_) (_(_)
38 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 00:48
さゆみんの目の前に再び光り輝く世界が広がった。
ガキさんの手によって目隠し、その全てを覆う虚無のベールが取り払われたのである。
「新垣さん!」
39 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 00:48
ノノハヾ
lc| ・eノノハハo
( ( 从从从 ヒシシッ
| l と )
(_)(__,,っ っ
40 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 00:49
「あら。おほほほ。まだまだ赤ん坊だねー。でも、どうしようか。」
「目隠しなんて、もうイヤなの。」
「そんな事言ったって、目隠ししなきゃ面白くも何ともないよ」
「どっちにしたって面白くも何ともないの。」
「まあ冷たい!クーラーによって汗をかかなくなった人間はこうも冷たくなるものか!」
41 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:14
「どうしようか。」
ここで飛び出たえりりんのナイスアイディア。
「じゃ目隠しなしで、目を閉じてやりましょうよ」
42 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:14
〆ノノノヽ ノ_,ハ,_ヽヾ
リd*´ー`) (・e・ bリ
( っ っ ( )
43 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:15
「あー見えない、見えない」
「ちょっと待って!薄目!薄目!細目!それ見えてるでしょ!」
「ばれたか」
「何て卑怯な事を考えるんだろう。信じられない。」
ガキさんはフェアプレイに拘るのだ。
44 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:15
目隠しなしで、しかもズルもなしでスイカ割りを成立させる、いい方法はないものか。
ピンチャポーな頭脳は悩みに悩んだ。
「あっ、そうだ!これしかない!」
45 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:16
クカアッ
oノハヽo ノハヽヾ ノハヽヾ
从; ・ 。.・) (゚e ゚ bリ (^ー^ ;bリ
⊂ ⊂ ) ( ) ( っ っ
46 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:16
「ほら、白目ならあんまり見えないし、でも真っ暗じゃないから怖くないし、傍から見てズルも出来ないし。
あんた達もやってみなさい!ほらほら!」
「そ、そんなバカな事出来るわけないの!……でも、でも」
47 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:16
クアアッ
oノハヽo ノハヽヾ ノハヽヾ
从* ゚ 。.゚) (゚e ゚ bリ (^ー^ ;bリ
( ) ( ) ( っ っ
48 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:17
「見てたら我慢できなくなっちゃったの」
「やった?さゆみん、やった?見えないから確かめられないよー。おほほほほー。
どれどれ。お、ちゃんとやってるね。ん?……」
49 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:17
oノハヽoノ_,ハ,_ヽヾ
从* ゚ 。.゚) (・e・ bリ
( ) ( )
50 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:18
「………さゆみん。……あんた内臓の調子悪いでしょ。」
「ハッ、何で分かったんですか。最近ニキビがひどいの」
「やっぱり!ババちゃんに教わった白目占いはよく当たるなー。」
「あー。えりのも見てほしいー」
51 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:18
クアアッ
oノハヽo ノノ_,ハ,_ヾノハヽヾ
从* ゚ 。.゚) lc| ・e・) (゚ ー゚ bリ
( ) ( ) ( )
52 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:18
「……あんたも内臓が悪い。」
「ガキさんすごーい。うえへへ」
「何か楽しそうじゃね!れいなのも見てくれん!ほれ、クアーッ」
53 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:19
oノハヾノ_,ハ,_ヽノハヾヽ
(;・ 。.・; (・e・ ;(^ー^; bリ
∋oノハヽ ( っ と と )
从从 )
( )
54 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:19
「どう?どう?どんな具合になっとる?健康?不健康?教えて教えて!」
55 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:19
oノハヾノ_,ハ,_ヽノハヾヽ
(;・ 。.・; (・e・ ;(^ー^; bリ
∋oノハヽ ( っ と と )
从从 )
( )
56 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/13(日) 22:21
「何を黙りこくっとんじゃ!あー、もういい!結局いつもの展開か!」
「いつものって何よ」
「階段落ちとかttp://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/black/1106660332/316
鼻の穴にピーナッツとかttp://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/black/1106660332/834
そういうのじゃ。もう飽き飽きばい」
れいなは子供でもないくせに拗ねてみせた。
57 :
名無し娘。
:2006/08/13(日) 22:56
ステキなテイストやなあ
58 :
名無し娘。
:2006/08/14(月) 00:27
結局なんだったんだろうかw
59 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/15(火) 01:34
「もう、サヨナラじゃ」
れいなはそう言って部屋から出て行こうとした。
60 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/15(火) 01:34
| |
|___|__________
/ ∋oノハヾ
/ ( 从从 ,,
/ ( ) ,, ノハヽo
ノノハヾ m( 。.・*从
リd*^ー)m ヽ )
( ノ
61 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/15(火) 01:35
「右だよ、右ー」
「もうちょっと左ー」
「ちゃんと見えとるわ!」
「ちょっと!ストップ!」
「ハッ」
62 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/15(火) 01:35
ノ_,ハ,_ヽヾ
(・e・ bリ
( )
∋oノハヽヾ
(` ロ´ 从
( )
63 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/15(火) 01:36
引き止めたのはガキさんだった。
「スイカはどうするのよ?せっかく買ってきたのに」
「うう……どうせ皮しか食わせてもらえんのじゃろ。分かっとるんよ」
「そんな夏の風物詩part4カブトムシみたいな扱いした事ないでしょ。いい加減にしないと怒るよ。」
「皮に塩もつけてあげるよ。」と、えりりんは言おうとしたが、
ガキさんの怒りが真剣っぽかったのでやめておいた。
64 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/15(火) 01:37
「もう、こうなったら家出じゃ。家から出る家出じゃ。」
「一人で暮らせるんだったらやってみなさい!夏の風物詩part5セミみたいに一週間で死ぬのが関の山だよ!」
「うるさい!サヨナラじゃ!」
65 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/15(火) 01:37
「引き止めるなら今のうちばい。」
66 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/15(火) 01:38
「グッバイじゃ。」
67 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/15(火) 01:38
モシャモシャ
___________
/ノノハヽ ノハヽヾ ノハヾヽo /l
/_リd*^ー)_(e・ bリ_(。.・*从_//|
| ( ) ( ) ( ) ||
,(,_,,_)、,(_,,__,,)、,(_っ,,っ、
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`
∋oノハヾ
( 从从
68 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/15(火) 01:39
「おいしいねー」
「日照不足とか言ってたけど、いい甘さじゃない」
「でもお日様が出てたらもっと美味しかったと思う。やっぱり異常気象を招く環境破壊は許せないの。」
「うう……」
そして、れいなは本当に部屋を出て行ってしまった。
69 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/15(火) 01:40
外に出ると、太陽の光がこの世のものとは思えないほど熱く重くのしかかってきた。
「うう……思い出に土を持っていくばい。夏の風物詩part6甲子園ばい。」
土を素手でほじくっていると、妙な感触が指に伝わってきた。
「うわ、何じゃこれは。」
掘り起こしてみると、それは得体の知れない昆虫のサナギだか幼虫だかだった。
今はまだグロテスクな姿をしていたが、
秋になるとこれが眩く光るホタルだか美声で歌うコオロギだかになるのかもしれなかった。
70 :
新垣塾の楽しいスイカ割り
:2006/08/15(火) 01:41
.:. ノノハヾo∈
.:.. 从; ` ロ´) .:.
.:... ( っβ ) .:.
ノノハヾo∈
从; `ω´) クンクン
( っβ )
おわり
71 :
名無し娘。
:2006/08/15(火) 08:01
なぜ嗅ぐw
72 :
名無し娘。
:2006/08/15(火) 08:45
はぶられりな?
73 :
名無し娘。
:2006/08/15(火) 10:26
なんちゅうラストだ
74 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:46
♪
♪
夏 oノハヽo
ノノ_,ハ,_ヾ が (・ 。.・*从 思
lc| ・e・) 来 o¶と ) い
〆ノノノヽ( ) れ / ,( ヽ 出
リd*^ー^) ̄ ̄ ̄ ̄\ ば (__ノ (_) す
_ ( )\ \
ヽと_)_)\\____ヽ ♪ ♪
´ ̄ ̄ ̄` `| | ̄ ̄ ̄ ̄||
75 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:47
♪
は oノノハヾ
ノノ_,ハ,_ヾ る 从从*・ )
lc| ・e・) か ( っ¶
〆ノノノヽ( ) な ノ ,) )
リd*^ー^) ̄ ̄ ̄ ̄\ (__(_)
_ ( )\ \ ♪
ヽと_)_)\\____ヽ
´ ̄ ̄ ̄` `| | ̄ ̄ ̄ ̄||
76 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:47
♪
oノハヽo ♪
ノノ_,ハ,_ヾ (・ 。.・*从
lc| ・e・) う ⊂ ¶と ) べ
〆ノノノヽ( ) ノ ノ) )
リd*^ー^) ̄ ̄ ̄ ̄\ (_ノ(_) ♪
_ ( )\ \ ♪
ヽと_)_)\\____ヽ
´ ̄ ̄ ̄` `| | ̄ ̄ ̄ ̄||
77 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:48
♪ ♪
遠 ∩oノハヽ∩ そ
ノノ_,ハ,_ヾ ヽ(・ 。.・*//
lc| ・e・) い ヽ ¶, / ら
〆ノノノヽ( ) | l|l |
リd*^ー^) ̄ ̄ ̄ ̄\ ♪ (_,l|、__)
_ ( )\ \  ̄ ♪
ヽと_)_)\\____ヽ
´ ̄ ̄ ̄` `| | ̄ ̄ ̄ ̄||
78 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:48
∩oノハヽ∩
ノノ_,ハ,_ヾ ヽ(・ 。.・*//
lc| ・e・) ヽ ¶, /
〆ノノノヽ( ) | l|l |
リd*^ー^) ̄ ̄ ̄ ̄\ (_,l|、__)
_ ( )\ \  ̄
ヽと_)_)\\____ヽ
´ ̄ ̄ ̄` `| | ̄ ̄ ̄ ̄||
79 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:49
「はい、ご一緒に」
「ご一緒しないよ!何なの一体」
「夏だというのに、実家に帰れなかったの。」
そう。さゆみんの実家は、はるかな宇部(山口県)にあるのだ。
「そうじゃ。そうじゃ。」
そしてれいなも、ここぞとばかりに出てきた。
80 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:49
「夏は帰省シーズンだというのに。あー、故郷に帰りたかとですばいばってん。」
ここで、それまで黙っていたえりりんが口を開いた。
「大変だねー。二人は。わたし達は……」
81 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:50
「都会っ子だから。」
ノノハヾ ノノハヽ ∋oノハヽoノハヽo
lc| ・e・)d*^ー^) (` ロ´ (・ 。.・*从
( )( ) (っ っ( )
バ ー ン
82 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:50
「ひえー。何じゃ。所詮神奈川と下町のくせに」
「何よ。本州じゃないくせに」
「ひえー。それならこれを見るがよか」
83 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:50
♪
♪
夏 ∋oノハヽヽ
ノノ_,ハ,_ヾ が (` ロ´ 从 思
lc| ・e・) 来 o¶と ) い
〆ノノノヽ( ) れ / ,( ヽ 出
リd*^ー^) ̄ ̄ ̄ ̄\ ば (__ノ (_) す
_ ( )\ \
ヽと_)_)\\____ヽ ♪ ♪
´ ̄ ̄ ̄` `| | ̄ ̄ ̄ ̄||
84 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:51
♪
は ノノハヾo∈
ノノ_,ハ,_ヾ か 从从` )
lc| ・e・) た ( っ¶
〆ノノノヽ( ) の ノ ,) )
リd*^ー^) ̄ ̄ ̄ ̄\ (__(_)
_ ( )\ \ ♪
ヽと_)_)\\____ヽ
´ ̄ ̄ ̄` `| | ̄ ̄ ̄ ̄||
85 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:51
♪
♪
∋oノハヽヽ お
ノノ_,ハ,_ヾ め (` ロ´ 从 い
lc| ・e・) ん ⊂ ¶と ) し
〆ノノノヽ( ) た ノ ノ) ) い
リd*^ー^) ̄ ̄ ̄ ̄\ い (_ノ(_) な
_ ( )\ \
ヽと_)_)\\____ヽ ♪ ♪
´ ̄ ̄ ̄` `| | ̄ ̄ ̄ ̄||
86 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:51
∋oノハヽヽ
ノノ_,ハ,_ヾ (` ロ´ 从
lc| ・e・) ⊂ ¶と )
〆ノノノヽ( ) ノ ノ) )
リd*^ー^) ̄ ̄ ̄ ̄\ (_ノ(_)
_ ( )\ \
ヽと_)_)\\____ヽ
´ ̄ ̄ ̄` `| | ̄ ̄ ̄ ̄||
87 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:52
「どうじゃ。愉快じゃろ」
「つまんないよ。歌詞変えて同じ事やってるだけじゃない」
88 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 01:52
「ひえー。冷めとるなー。」
「うん。都会人はぶち冷めとる。」
ぶちは山口県で「とても」「すごく」の意を表すそうだ。
89 :
名無し娘。
:2006/08/21(月) 20:23
>「何よ。本州じゃないくせに」
山口は本州だろw
90 :
名無し娘。
:2006/08/21(月) 22:00
この空気、癖になる
91 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 23:14
「おー。ぶっちぶちじゃ」
同調する仲間が出来たという事で、れいなはいつもよりお喋りになっていた。
「都会人は冷たいアスファルトのせいで心まで冷めとるんじゃ。特にこのビル好きは」
92 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 23:15
ノノ,ハ、ヾ ∋oノハヽヽ
lc| ・e・) (` ロ´ 从
( ) ( )
93 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 23:16
「だから写真でも笑顔がワンパターンじゃ。あれは作り笑顔に決まっとる。
れいなみたいに崩れるような笑顔じゃなきゃ人気は出んのじゃ。…あっ」
94 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 23:16
ノノ,ハ、ヾ ∋oノハヽヽ
il|li lc| ´e`) il|li (` ロ´ 从
( ) (っ っ
95 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 23:16
「冗談っちゃよ。博多っ子ならではのめんたいジョークっちゃ。」
96 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 23:17
il|liil|li ノノ,ハ、ヾ il|liil|liil|liノハヽヽ
il|liil|li lc| ´e`) il|liil|liil|lil|i ロ´ 从
il|liil|li ( ) il|liil|liil|liil|liliっ っ
97 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 23:17
「ひえー。憂鬱の雨に塗りつぶされそうじゃ。ほれ、笑ってください。ほれほれ」
98 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 23:17
il|liil|li ノノ,ハ、ヾ il|lii
il|liil|li lc| ´e`) .:..( ̄) ̄) .:.
il|liil|li ( ) .:.:.. l | | .:.
99 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 23:18
「ひえー。三点倒立でも笑わん。もうれいなの手には負えんばい」
結局、ガキさんは部屋を出て行ってしまった。
100 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 23:18
外に出ると、太陽の光がこの世のものとは思えないほど熱く重くのしかかってきた。
「うう……」
そして、土を何となく素手でほじくっていると、ガキさんの手に妙な感触が伝わってきた。
掘り起こしてみると、それは得体の知れない昆虫のサナギだか幼虫だかだった。
秋になるとこれが野を元気に飛び回るバッタだかなんだかになるのかもしれなかった。
101 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 23:20
.:. ノノ,ハ、ヾ
.:.. lc| ´e`) .:.
.:... ( っβ) .:.
ノノ_ハ_ヾ
アッ lc| ・e・) β
( っ っ 彡 ピョーン
102 :
新垣塾の残暑お見舞い申し上げます
:2006/08/21(月) 23:21
まだしばらく暑さは続くようですが、秋の訪れが本当に待ち遠しいですね。
おわり
103 :
名無し娘。
:2006/08/22(火) 04:26
ガキさんヒドスwww
104 :
名無し娘。
:2006/08/22(火) 05:32
三点倒立ワラタ
105 :
名無し娘。
:2006/08/22(火) 07:35
>>93
も結構きついぜw
106 :
名無し娘。
:2006/08/22(火) 21:51
オモシロイ
107 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:44
〜' ~~ ~〜 〜'〜~, ~〜 ,〜 ' 〜 〜' 〜
'~~ ''~ ~' 〜'~ ~~〜 〜~ ~~ ' '〜' ~ ~' ~ '〜
ヽ;.:ヽ /;::/;;:..
::ヾ::;::ゝ ||___ ノ::ゝ;ハ:;.
::;ゝ;:::;:゙, / \ /::ゝ;:ヾ::,
:;::::ゝ::;;:, lIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIl /"::;ヾ:;ヽ;.
;:;::ヾ:;:;::ゝ /|三三山山三三|\ ノ,;;;::ノ::ヽ:;.,
::;;:ヽ;::;:::;ゝ |. |::::::::::|・| |・|:::::::::::| .| /゙,::;:;::::/:;:;.,
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ
:;:;:;:;;;::;|| 新 垣 塾 ||;:;:;:;;;;:;
|| ̄ ̄|| ̄ ̄||
.:.::.:.:.:.:.:.:.:||:: :: :: ||: : : :::||::.:.:.:.:.:.:.:.
.. :.:.::.: .:.::.:..::||:: : : 。||。: : :: ||::::.:..:.:..:.. :. :..
. : : : .::..::: ::.: .:.||.: : : ::.||: : : : :||.:. :.:: :::..::. : : : .
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
オドロオドロローーーーーーーーーーン
108 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:45
生ぬるい風が漂う本日の新垣塾では、
過ぎ行く夏を惜しみつつ、納涼恐怖祭りが行われていた。
109 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:46
__________
|納 涼 恐 怖 祭 り 会 場|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノノ_,ハ,ヾノハヾ
lc| ・e・リ; ^ー^)
oノハヽo( と ) ノノハヾo∈
从*・ 。.・) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\从 ` ロ´)
_ ( )\ \ )
ヽと_)_)\\____|ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
´ ̄ ̄ ̄` `| |/ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
Ll .| | ==回==== ==|
|\|__~ll__________|
| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| | |〜
110 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:48
ホラー映画鑑賞中。『リング』かな。『呪怨』かな。中川信夫の『地獄』かな。
「あー出る出る、何か出る。」
111 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:48
ノノ_,ハ,ヾハヾ
lc|; ・e・リー`;)
oノハヽo( と ) ノノハヾo∈
从*・ 。.・) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\从 ` ロ´)
_ ( )\ \ )
ヽと_)_)\\____|ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
´ ̄ ̄ ̄` `| |/ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
Ll .| | ==回==== ==|
112 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:49
暗闇の得体の知れない気配に息を飲む。
これこそがホラー映画の醍醐味である。
「ここでは何も出んよ。テレビで3度観たから覚えとる。ヒャッヒャッヒャ」
113 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:49
ノノ_,ハ,_ヾハ,_ヾ
lc| ・e・リ^ー^)
oノノ_ハ,_ヾ と ) ノノハヾo∈
从*・ 。.・) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\从 ` ヮ´)
_ ( )\ \ )
ヽと_)_)\\____|ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
´ ̄ ̄ ̄` `| |/ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
Ll .| | ==回==== ==|
114 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:50
「ここで出るばい。ほれ出た。ヒャッヒャッヒャ」
「………何かつまんないね。観るの止めようか。」
「臆病じゃねえ。れいなはテレビで3度観たから余裕じゃ。ヒャッヒャッヒャ」
「ハイ、停止。ストップストップ」
115 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:50
ノノ_ハ_ヾ
lc| ・e・リ ピ
( っ━
116 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:50
「あれ?消えないなー。それ、消えろ!」
117 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:51
ノノ_ハ_ヾ ∋oノハヽヾ
lc| ・e・リ (` ロ´ 从
( っ━ ( っ っ
118 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:51
「リモコン向ける場所間違えとる!」
「じゃ、絵里は我慢してたんでトイレ行ってきます」
119 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:51
ノハヽヾ ,,
(ー^*bリ
( ) ,, ノノ_ハ_ヾ
lc| ・e・リ
( )
120 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:52
暗闇の得体の知れない気配は、不安な心持ちと共にどんどん増していくのである。
121 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:52
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....
:::::::::::::::::::::::ノハヽヾ::::::::::::::::::::::::::.....
::::::::::::::::::::::(ー^ ;bリ::::::::::::::::::::::::::::......
::::::::::::::::::::::::( )::::::::::::::::::::::::::::::.... ノノ_ハ_ヾ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... lc| ・e・リ
122 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:53
「う…ガキさ〜ん。」
123 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:53
ノノノハヾ
リd; ´ー`)
( っc ) ,,
) ) ) ,, ノ_,ハ,_ヽヾ
(_)_) (・e・ bリ
( )
124 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:53
「出る出る、何か出る。」
「汚いなー!」
「ついて来て下さいよ」
「もう、しょうがないなー」
125 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:54
___
|::::::: :::: :|\
ノ_,ハ,_ヽヾ| |
ノノノハヾ (・e・ bリ | |
_リd*´ー`) ( ):::::| |
( ( o o) |l l |:::::::| |
(ヽ⌒) ) (_(_) ̄\゙|
) し' J
 ̄ ̄
プッスーン
126 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/28(月) 00:55
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| 恐怖祭りはまだまだ続くよ。|
\ /
 ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|::::::: :::: :|\
ノノハヾヽ::| |
ノノノハヾ リ ・e・ リ | |
_リd*´ー`) ( 9m | |
( ( o o) |l l l: : | |
(ヽ⌒) ) (_,(_)`\,|
) し' J
 ̄ ̄
127 :
名無し娘。
:2006/08/28(月) 16:13
>>126
>恐怖祭りはまだまだ続くよ。
イエーイ!!
128 :
名無し娘。
:2006/08/28(月) 21:26
れいなのキャラがめちゃオモロイ
129 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/29(火) 01:17
ノ_,ハ,_ヽヾ
ノノノハヾ (・e・ bリ
_リd*`ー´) ( )
( ( o o) l l |
ノ_,ハ,_ヽヾ
ノノノハヾ (・e・ bリ
_リd*´ー`) ( )
( ( o o) l l |
130 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/29(火) 01:17
「あー出た。」
「出た?うん。よし。」
131 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/29(火) 01:18
ノノノハヾ
_lc| ・e・リ
( ( o o)
132 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/29(火) 01:18
という事で、恐怖祭りはいよいよメインイベントを迎えるのだった。
133 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/29(火) 01:19
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
:::::::::::::::::::::::::ノノ_,ハ,ヾ ノハヽヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
:::::::::::::::::::::::::lc| ・e・リ (^ー^ ;bリ::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::oノノハヾ ) ( )::::::ノノハヾo∈::::::::.
:::::::::::::从从*・ 。) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(´ 从从::::::::::::::::.
:::::::::,__/ ,,)\ i~ \ )::::::::::::::::::.
::::::::ヽ(,_,,,__)\\______\,,_)、::::::::::::::::.
:::::::::::´ ̄ ̄ ̄` `| |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ| ̄`::::::::::::::::.
Ll ll
134 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/29(火) 01:21
「じゃ、今から一人ずつ実際に体験したこわい話をしてもらうから……。」
「まずれいなから行くばい…」
「それ知ってる、最後にはれいなの周りに誰もいなくなったって話でしょ」
「まだ何も話しとらん。何じゃ。ひょっとして絵里は怖がっとると?」
「べ、別に……あー、それにしても何か寒いなー」
135 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/29(火) 01:21
.:: ノハヽヾ .
.: (^ー^ ;bリ :.
.:: (っ c ) ::.ノノハヾo∈
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(ロ´ ;从从
/ ( )
136 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/29(火) 01:21
「……ああっ。絵里、絵里の後ろ……。」
「えっ!」
137 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/29(火) 01:22
___________
|=====================|
| l━━━━━━━━l ---|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
彡 彡 彡
彡 彡 彡
ノノハヾ
リd; ^ー)
/ っ ノノハヾo∈
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(ヮ´ 从从
/ ( )
138 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/29(火) 01:22
「ヒャッヒャッヒャ。エアコンが直に当たっとるだけじゃ!何を怖がっとる!」
「あっ……そうか。じゃ温度上げよう……」
139 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/29(火) 01:23
ノノノハヾ ノハヽヾo∈
リd; ^ー^)っ━)`ロ ´ 从
( / ( っ っ
140 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/29(火) 01:24
「痛い!何をすんじゃバカ!」
「いいから早くこわい話しなさいって」
ここで、それまで黙っていたさゆみんが口を開いた。
「さゆみがとっておきの話をします……。……あれは宇部に住んでたころの話です……」
「……あっ間違えた。」
141 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/29(火) 01:25
oノノハヾ
ノノ_,ハ,ヾ ノノノハヾ 从从*・ )
lc| ・e・リ リd; ^ー^) ( っ
( ) ( ) ノノハヾo∈ ノ ,) )
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄从从 `) (__(_)
/( )
♪
う oノハヽo
ノノ_,ハ,ヾ ノノノハヾ (・ 。.・*从
lc| ・e・リ リd; ^ー^) ⊂ ¶と ) べ
( ) ( ) ノノハヾo∈ ノ ノ) ) ♪
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄从从 `) (_ノ(_)
/( )
142 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/29(火) 01:26
「……に住んでたころの話です。」
「やり直さないでいいって」
「……続くの。」
143 :
名無し娘。
:2006/08/29(火) 22:48
イイヨイイヨー
144 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/31(木) 01:47
/ l
,.ゝ / / | ,,,;:-‐,‐
ヽ;.:ヽ / / l /.;::/::;:,':;
::ヾ::;::ゝ ___┐ / /丶/.;::;ノ::::;;:':':;
::;ゝ;:::;:゙, / | へ .:;::ヾ::;゙',:;:;
:;::::ゝ::;;:, |___/ / | | ..ヾ:;:;::;:;;;ヾ
;:;::ヾ:;:;::ゝ / / 丶../ ..;::ヾ:;:ゝ,:;'':;
::;;:ヽ;:;:::;ゝ / / /: . | . ...::.;;.;.;;:;:;;:
::;:;:ヾゝ:;ヾ /; ;. i . . ...:;:;ヽ:;;ヾ:;
;:;;ゝ;;;;ゝヾ /;:;'':;'.. . . ...:;::ヾ;:;:,':;;
;:;:ヾ;::;ゝゝ /:;::;:;ヾ. . ..;::;::ヾゝ;:;:;:;
liil/" あれは暑い夏の日のことです……。
llii, /:;;;,'ヾ ;:;:ゝ;:,:;:'' :;;;.,;:.;;,;.;;
lill. oノハヽo /:;:;:',゙:;,:;:ヾ:;:;:ヾヾ:;:;';::ヽ:;;::;
liil (・ 。.・*从
145 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/31(木) 01:47
私とお兄ちゃんは森に虫取りに来ていました。
お兄ちゃんには虫しか友達がいませんでした。
146 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/31(木) 01:48
゙::;;ヽ;: ;;: ;; ;:/;:; :ノ; ;;゙/
ヽ;;:;ヾy""'゙゙ノ ;ノ;:ソ'
 ̄ '`|i!|il|!ll| ̄""
|i!il!!il!l
|! 蝉 i ノヽ
llii!lili'il ノバヽヾ/ヾノ
|;lil:li!ill ( 川|ll|||l ノハヾヽo
lil!l;!iilll ( ) (。.・*从从
147 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/31(木) 01:48
明太子が友達のれいなと同じです。
148 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/31(木) 01:49
γ:::::ヽ
l:::.:.::::lノノハヾo∈
i.:.::::.:.l(ヮ`* 从
l:.:.:::::.と )
l::.::.:..:l (( ノ ノハヾヽo
し´`J `し' (。.・*从从
149 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/31(木) 01:49
「誰がじゃ。生臭くて隣歩けんわ」
150 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/31(木) 01:50
その日もいつも通り、お兄ちゃんは虫を捕っていました。
「ほらー、さゆみ。」
そして、お兄ちゃんは嫌がる私に強引に虫を見せびらかしてくるのでした。
151 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/31(木) 01:50
゙::;;ヽ;: ;;: ;; ;:/;:; :ノ; ;;゙/ /
ヽ;;:;ヾy""'゙゙ノ ;ノ;:ソ' / / l
 ̄ '`|i!|il|!ll| ̄"" ___┐ / /丶
|i!il!!il!l / | へ
|lililil!;:i |___/ / | |
llii!lili'il ノノハヾ/ / 丶../
|;lil:li!ill 从 ) oノハヽo
lil!l;!iilll ( っ蝉 从; ・ 。.・;)
152 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/31(木) 01:51
「いやん怖い!」
153 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/31(木) 01:51
oノハヽo
(・ 。.・*从
( )
ノノ_,ハ,ヾ ノノノハヾ l l |
lc| ・e・リ リd; ^ー^) (_(_)
( ) ( ) ノノハヾo∈
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄从从 `)
/( )
154 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/31(木) 01:52
以上、こわい話おわり!
oノハヽo
(・ 。.・*从
( )
ノノ_,ハ,ヾノノノハヾ l l |
lc| >e<) リd; ^ー^)っ (_(_)
ノ っ っ ノっ∋oノノハヽ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄从从;`)っ
ノ /っ
155 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/08/31(木) 01:53
「あー上手く話せるか緊張した。」
「ちょっと、アンタ。本当に終わりなの?こわいの意味合いが違うでしょ」
「…………嘘なの。もうちょっと続くの」
156 :
名無し娘。
:2006/08/31(木) 13:12
>>154
このコマが非常に好き
157 :
名無し娘。
:2006/08/31(木) 17:38
俺も好き
158 :
名無し娘。
:2006/08/31(木) 17:45
君が好き
159 :
名無し娘。
:2006/08/31(木) 21:59
蝉ワラタ
160 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:34
「……私はお兄ちゃんに聞いた事があります。
「何で虫が好きなの?」
お兄ちゃんは言いました。
「脱皮したり擬態したり変態したりする所かな……」
私はお兄ちゃんに教えてもらいました。
虫が脱皮したり擬態したり変態したりする事を……………」
この時、大人しく聞いていたガキさんの鼻息が荒くなった。
「何、そ、その変態って。ま、まさか……」
161 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:35
oノハヽo
(・ 。.・*从
アアッ ( )
ノハヽヾ l l |
ノ_,ハ,_ヽヾ (^ー^*bリ (_(_)
(・e・ ;bリ ( ) ノノハヾo∈
(っc ) 彡 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´ 从从
(_(__,,っ / /( )
162 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:35
「あっ。今何か考えたでしょ。何考えたか、絵里にも教えて!」
「い、言えない。とても言えない。」
「そんな事言わずに。教えて…。ねえ、ほら……」
163 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:36
サワワワ
ノ_,ハ,_ヽヾハヽヾ
(・e・ ;bリー^*bリ
(っ c と )
(_(__,,っ(_,,'っ
164 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:36
こんな感じ? oノハヽo
(・ 。.・*从
ノノ_,ハ,ヾノハヾ ( )
lc| ・e・リ*^ー^) l l |
(っ c と ) (_(_)
(_(__,,っ(_,,っ
165 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:36
そんな訳ないの!!
o o ポ
ヽノ_,ハ,_ヽノ l
(・ 。.・*从 ン
ノノ_,ハ,ヾノノハヾ (o o)
∩d; ・e・リd; ^ー^) ( ( (
ヽ ⊂ )⊂ ⊂ ) (_(_)
(_(_,,っ(_(_,,っ
166 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:37
「お兄ちゃんとの大切な思い出をそんな風に言わないでほしいの……」
さゆみんは目を閉じた。
幼いあの頃に戻っていくようだった。
降り注ぐ太陽の光を森が優しく抱きかかえる。
蝉の声が川のせせらぎと風にとけていく。
はるかな宇部……。
167 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:37
o o
ヽノハヽノ
(- 。.-*从
ノノ_,ハ,ヾノノハヾ ( っ )
∩d; ・e・リd; ^ー^) l l |
ヽ ⊂ )⊂ ⊂ ) (_(_)
(_(_,,っ(_(_,,っ
168 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:38
「ちょ、ちょっと。あ、頭のそれ、どうしたの。」
「……これが変態なの。……お兄ちゃんは教えてくれた……
169 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:38
゙::;;ヽ;: ;;: ;; ;:/;:; :ノ; ;;゙/ /
ヽ;;:;ヾy""'゙゙ノ ;ノ;:ソ' / / l
 ̄ '`|i!|il|!ll| ̄"" ___┐ / /丶
|i!il!!il!l / | へ
|lililil!;:i |___/ / | |
llii!lili'il ノノハヾ/ / 丶../
|;lil:li!ill 从 ) ノハヾヽo
lil!l;!iilll ( ) (。.・*从从
170 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:38
「虫ってのは生まれた時からカブトムシとかセミとか蝶じゃないんだよ……」
虫は成長しながら体を変えていく生き物。
お兄ちゃんはそう教えてくれました。
「サナギとか幼虫って知ってる?」
「うん。モゾモゾして気持ち悪いやつでしょ。」
「そう。彼らはサナギや幼虫の間はちゃんとした姿形になるまで土の中や木陰でじっと待って過ごすんだ。
そして成長したら……」
「セミになって鳴いたりするの?」
「……そう。蝶になって……」
171 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:39
「……空を飛ぶんだ。」
;ヽ:;: ヾ :; ;:::;:: ノ ;:: ;;;; ;:ノ /
ヾ;:;ヽ:; ;; ;;::y;: //;: ;;;;;;ソ / / l
゙::;;ヽ;: ;;: ;; ;:/;:; :ノ; ;;゙/ / / l
ヽ;;:;ヾy""'゙゙ノ ;ノ;:ソ' ___┐ / /丶
 ̄ '`|i!|il|!ll| ̄"" / | へ
|i!il!!il!l |___/ / | |
|lililil!;:i / / 丶../
llii!lili'il ∩ノノハヾ∩
|;lil:li!ill ヽ从 )/ ノハヾヽo
lil!l;!iilll ヽ ノ (。.・*从从
172 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:39
……お兄ちゃんの目は輝いてました。
でも、その日以来お兄ちゃんとは虫取りに行けなくなったのです……。」
さゆみんの声の調子が重くなり、
耳を傾けていたガキさん達も思わず身をすくめた。
その時、突然大きな音が鳴り響き、部屋が真っ暗になった。
173 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:40
夕立で雷が落ちたのだった。
外はいつの間にか夜、部屋に射し込んでいた陽の光も見る見るうちに薄れていく。
その内に部屋の明かりは、ろうそくのぼんやりとした火のみになってしまった。
「こ、怖い。ガキさん」
「ちょちょちょっと落ち着いて。たなかっち、ろうそくそのままにしておいてよっ。」
「わ、分かったばい。」
174 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:43
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::. .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::. ∋oノハヽヾ::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::. (` ロ´ ;从:::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::. i ⊂ ⊂ )::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::.............::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
175 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:43
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::∋oノハヽヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::(`ω´ ;从:::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::l::::::::彡 ⊂ )::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::: フーン ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
176 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:45
「ああ!興奮して鼻息が!」
「もう!何やってるの!」
部屋は真っ暗になってしまった。
誰もが暗闇でその身をじっと固めていた。
その時!
177 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:46
::::::::::::::::::::::::::::. .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::. パッカー .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::. ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::.\ o o /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽノハヽノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(・ 。.・*从::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( ):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::ノノ_,ハ,ヾノノハヾ:::::::::::∋oノハヽヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::∩d; ・e・リd; ^ー^):::::::::::::::::(` ロ´ ;从::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::ヽ っ(っ ⊂):::::::::::::::::::( っ っ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::と_)__)::(_(_,,っ::::::::::::::と_)__)::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
178 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:47
「どんな仕組みよ!もう!とりあえずもう一度ろうそくに火点けるから、そのままにしといて。」
「まだ話は続くの。」
「でも、それじゃ雰囲気出ないから」
「じゃ元に戻します」
179 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:48
::::::::::::::::::::::::. .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::.o o.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::.\ ニョキッキ /..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽノハヽノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(・ 。.・*从:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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::::::::::::ノノ_,ハ,ヾノノハヾ::::::::::∋oノハヽヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::∩d; ・e・リd; ^ー^) (` ロ´ ;从::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::ヽ っ(っ ⊂) ( っ っ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::と_)__)::(_(_,,っ i と_)__) ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..................:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
180 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:48
「逆!逆!」
181 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:50
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: シュルリン :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ( ) ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ),, ( ,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::oノハヽo:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(・ 。.・*从::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( ):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::ノノ_,ハ,ヾノノハヾ::::::::::∋oノハヽヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::lc| ・e・リd; ^ー^) (` ロ´ ;从:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::( )::(っ ⊂) ( ):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::と_)__)::(_(_,,っ i (_(_,,っ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..................:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
182 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:50
「オッケー。それならよし。……で、どんな話だっけ。」
「お兄ちゃんが死ぬ話です。」
「えっ」
183 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:51
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::oノハヽo:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(・ 。.・*从::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( ):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::ノノハヾ::::::::::::::::.. i .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::lld; ・e)ノノハヾ::::...........:::ノハヾo∈::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::( リd; ^ー):::::::::::::::(´ ;从从:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
184 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/05(火) 00:52
続く
185 :
名無し娘。
:2006/09/05(火) 05:59
先に言っちゃった!
186 :
名無し娘。
:2006/09/05(火) 21:14
この雰囲気にはまってきた
187 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:22
突然の夕立で降り出した雨が、窓ガラスを激しく打ちつけている。
落雷で真っ暗になった部屋でガキさんたちは、さゆみんの話の続きに耳を傾けた。
「……虫取りの翌日。夏休みも終わって学校が始まるので、私はお兄ちゃんを起こしに行きました……。
「お兄ちゃん、朝だよ。はっ」
188 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:23
ハッ
oノハヽo __ノハヽヾ___
从*・ 。.・) //从从,, )., , /
( っ っ /'⌒⌒``~`''`/
/ /
189 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:23
布団の中の様子がおかしい事に、私は気付きました。
「お兄ちゃーん」
190 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:24
♪
oノハヽo う __ノハヽヾ___
从*・ 。.・) //从从,, )., , /
( っ¶o /'⌒⌒``~`''`/
/ べ /
♪
191 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:24
返事は聞こえてきませんでした。
192 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:25
ブワシャー
oノハヽo __ノハヽヾ___
从*・ 。.・) (,(((⌒)))), )., , /
( っ鹵<(((,(⌒))))))` ',, /
((('(,,)),))),),), /
193 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:25
何をやってもお兄ちゃんは起きてきませんでした。
布団をめくってみると……
194 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:25
いやん!
195 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:26
お兄ちゃんは死んでいたのです。
196 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:26
ヒエー
oノハヽo __ノハヽヾ___
(・ 。.・ ;从 /, (,死,, 从,/,/
⊂ ⊂ ) /'ヽ´体 ヽ,,,/
/ `''ー-‐ソ/
197 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:27
ブワシャー
oノハヽo __ノハヽヾ___
从; ・ 。.・) (,(((⌒)))), )., , /
( っ鹵<(((,(⌒))))))`',, /
((('(,,)),))),),), /
198 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:27
私は、虫取りからの帰り道にお兄ちゃんがこんな事を言っていたのを思い出しました。
「次に生まれる時は蝶になってたらいいな……」
199 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:28
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::oノハヽo:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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:::::::::::::::lld; ・e)ノノハヾ::::...........:::ノハヾo∈::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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200 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:31
「そ、それってひょっとして……」
ピンチャポーなガキさんでも何となく分かってしまっていた。
さゆみんはコクリとうなずいた。
「そう。お兄ちゃんは蝶になる為に自分で自分を……」
さゆみんは窓の外の暗闇をじっと見つめた。
201 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:32
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202 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:33
「でも、毎夜、聞こえるんです…。お兄ちゃんの声が……。」
……み………。………ゆみ……。……さゆみ……。もうすぐ、もうすぐ……脱皮するよ……
「生まれ変わったお兄ちゃんは変態を少しずつ繰り返して私に会いに来る……」
203 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:34
「……ああっ!聞こえる!今夜もほら、耳を澄ますと……お兄ちゃんの声が!」
「あっ、どこ行くの!」
さゆみんは突然、夕立の激しい雨が降りつける外に飛び出した。
204 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:37
さゆみんは雨の闇に向かって叫び続けた。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
そして、雷鳴の鳴り響く中、その声は確かに聞こえた。
205 :
新垣塾の本当にあったこわい話
:2006/09/10(日) 23:41
:: : : :i . : . i : : : . : : : :: .i : ! :. . : i . . : . ! i.. :. . :. ..: ....
. : : . . i :. .: . ! : . .:: i :. .: :. i . .: ! . :. . .:: : : : . .. i . .: : .. i .:. .
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:. : : . ! .i :. .l :. :. .: : .:. .:ノ_,ハ,_ヽヾ..: .: i :. (´ー` ;bリ .:. .:(` ロ´ ;从 .: .:! . :. .
. :i :. : :. : . : . : :. . :: .:. .! .:. .: .:.(・e・ ;bリ . : :.: .:.: ( ). :. l.: .( ). .:. : ..: . . ..
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. :i.: .\ さゆみー / .: .:.'':'"''''' "' :i. : .: :.l .: .: .: : :.: :.: : :: :.:i :: :.::: i :.: : ::. : .
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,.;.,.;.,.,. ,;,β ,.;,.,.;.;,.,.、.,.,..,;.;;.,.;.,.,.;,.、.,.,;.,.;;,.,;;,.,;.,;.,.,.,.、.,;.,.;.,,.,,.、;、.,.,;..;;;,,,.,,;;.,.;;,.,.,.;,.、.,;.,..,;;,.,;,.,.,;.;,.,.,;
'''"'' '' ' '"" '' "'' '' '' '' '''゙゙ '' ''゙ '' '゙ '' ' '''"" '' "'' '' '' ゙ '' ''゙ '' '゙ '' ' '''"" '' '゙ '' ''゙ '' '゙ '' ' ' "'' '
おわり
206 :
したたり
:2006/09/10(日) 23:45
これで新垣塾サマー3部作はおわりです
次回からは狩狩移転の記念のアニバーサリーで、前スレに書いたのをリミックスして再録する予定。
なので。前スレを読んでない人は、そのまま読まずにいてもいいかもしれません
でも全て再録するわけじゃないので、読んでおいてもいいかもしれません
207 :
名無し娘。
:2006/09/10(日) 23:55
高まる期待
208 :
名無し娘。
:2006/09/11(月) 05:18
>>139
がオモロかわいい
209 :
名無し娘。
:2006/09/12(火) 00:26
冷静に考えたら最後の一コマすげーこえーな
210 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:20
田中れいなはここの所ずっと歯痛で悩んでいました。
どうにか痛みを紛らわそうと、頬杖をついてばかり。
211 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:21
'冖''"スL 、 、、  ̄ ̄" ア"′ ヘ、
.. ゙l_,..ニ-ニ--、 | 、ヽゝ _..r''I`ー-.. --ー〕‐''''
:r''"―‐- 、 _ゝ '|!___ ヽ、 '´ ゝ ---| ゞ
丶 {-―‐'、 ‐"厂 ヽ ゝ ー―┬―ー {,..,.人 ,/
!----1 ノ 、ノ l--- `'冖''′
1' - `∋oノノハヽ | ,|__
┘ 从 ` ロ´/) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ヾ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
212 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:21
でも、結局ガマンできずに歯医者さんに行く事を決めるのでした。
「歯医者どこにあったっけ。よし、こういう時はモバイル検索じゃ!あー、れいなはつくづく現代っ子じゃなー!」
れいなは早速携帯電話を取り出し、検索を始めました。
213 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:21
ヽ, / ,
 ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄´ ヽ、 / :、 _,,,,,,,,,,,⊥,,,,,,,,,,,,.
j‐''''''''^T ̄ ̄ ゙̄l ----ー‐' -ッー―''冖''''"′゙ゝ、 ! │ -"
│ ニ | ニ 、| ノ ヽ、, イ , _, U__,},,,,,,,,,.
′----------、 /---, ,/' `ノ `゙-,:、,} :、 /゜
|----|-----| /| l、 .,/__、 ,/__,,、 l´ `-、 ノ´
`ー-,ト---ー' " ̄´∋oノノハヽ `' ,' |' ,,r'`ー:、
│ , 从 ` ロ´) `~~'´ .,' -'" 'ー‐
ゝ、..,r‐''′ ( ¶)
214 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:22
「隣町にしか無いかー。よし……。地下鉄で行っちゃろか!一駅だけでも気にせん!あー何と優雅な生活じゃろう!」
という事で、れいなは地下鉄に揺らり揺られて隣町の歯医者さんまで行く事にしました。
颯爽と地下鉄に乗り込むれいな。車内はとても空いていました。
「バ、バンザイ!席選び放題じゃ!これも日頃の行いが良いおかげじゃなあ!」
れいなは空いている席にドッカリと座りました。
そして、大人っぽく、その脚を組んでみせました。
215 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:23
'冖''"スL 、 、、  ̄ ̄" ア"′ ヘ、
.. ゙l_,..ニ-ニ--、 | 、ヽゝ _..r''I`ー-.. --ー〕‐''''
:r''"―‐- 、 _ゝ '|!___ ヽ、 '´ ゝ ---| ゞ
丶 {-―‐'、 ‐"厂 ヽ ゝ ー―┬―ー {,..,.人 ,/
!----1 ノ 、ノ l--- `'冖''′
1' - `∋oノノハヽ | ,|__
┘ 从 ` ロ´)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
⊂´ `⊃ ̄ ̄ ̄
||,,ヽ/^),,'────
| ̄'し'J ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
216 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:23
「歯医者に着いたとよ!あードキドキするなー」
れいなは受け付けの看護婦さんに話しかけました。
「あのう…すいません。歯が痛かっちゃですが…」
「電話で予約してから来てください。」
「はい、分かりました……。」
れいなは肩を落として歯医者さんから出てきました。
「ガーン!出かけ損!しかし、早速予約じゃ!」
217 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:23
ヽ, / ,
 ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄´ ヽ、 / :、 _,,,,,,,,,,,⊥,,,,,,,,,,,,.
j‐''''''''^T ̄ ̄ ゙̄l ----ー‐' -ッー―''冖''''"′゙ゝ、 ! │ -"
│ ニ | ニ 、| ノ ヽ、, イ , _, U__,},,,,,,,,,.
′----------、 /---, ,/' `ノ `゙-,:、,} :、 /゜
|----|-----| /| l、 .,/__、 ,/__,,、 l´ `-、 ノ´
`ー-,ト---ー' " ̄´∋oノノハヽ `' ,' |' ,,r'`ー:、
│ , 从 ` ロ´)¶) `~~'´ ..,' -'" 'ー‐
ゝ、..,r‐''′ ( ソ
218 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:25
「もしもし。あのう…すいません。歯が痛かっちゃですが…」
「今だったら空いてるので、ご来院下さい。」
「何か無駄が多い気がするばい」
という事で、れいなは診察室に通されました。
「あー緊張するなー。どんな先生じゃろう!痛くないといいなー!」
診察台で寝て待っていると先生と看護婦さんがやってきました。
219 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:25
ガーン
_ <⌒⌒>
〆ノ_ ) _____ oノハヽo
リd*^ー^) /ノノハヽo∈ /ヾ (・ 。.・*从
( ゝノ ) /(`ロ ´ 从 ./ / ( )
|__゚__| / ノ ⊃ ヽ / / /__ゝ
|___|__|. / / < 丿∪ // l l |
(_)__) / し' ソ. // (_(__)
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||/´
220 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:25
「どうしましたか」
「歯が痛かっちゃですが…」
「あっそ」
「ちゃんと見れ!」
「じゃ、診察台に寝て下さい。」
「もう寝とる。」
「枕は合いますか?」
「別に泊まる訳じゃなか。」
「じゃ、よだれが飛び散らないように胸元に布をかけるの。」
看護婦さんがれいなに優しく布をかけました。
221 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:26
ブーン
. .
_ . ∽ . <⌒⌒>
〆ノ_ ) _____ oノハヽo
リd*^ー^) // ̄ ̄`;o∈/ヾ (・ 。.・*从
( ゝノ ) /,ノ____,/从 / / ⊂ ⊂ )
|__゚__| / ノ ⊃ ヽ / / /__ゝ
|___|__|. / / < 丿∪ // l l |
(_)__) / し' ソ. // (_(__)
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||/´
222 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:28
死を嗅ぎ付けて蝿が集まってきたようです。
「いやん怖い」
「仏様扱いすんなバカ!」
「布かけるとこ、間違えちゃったの。……今度はオッケー」
223 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:29
ガーン
_ <⌒⌒>
〆ノ_ ) _____ oノハヽo
リd*^ー^) /ノノハヽo∈ /ヾ (・ 。.・*从
( ゝノ ) /(`ロ ´ 从 ./ / ⊂ ⊂ )
|__゚__| // ̄ ̄ヽ / / /__ゝ
|___|__|. /,ノ___,_,ノ // l l |
(_)__) / し' ソ. // (_(__)
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||/´
224 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:29
「じゃ、口開いて下さい。アーン」
225 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:29
アーン
_ アーン <⌒⌒>
〆ノ_ ) ____oノハヽo
リd*^ー^) ./ノノハヽ (・ o.・*从
( ゝノ )/(`ロ ´ 从,/(o o )
|__゚__|'/ ̄ ̄ヽ/ /___ゝ
226 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:30
「看護婦さんはアーンせんでええんじゃバカ」
227 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:32
ウッ
_ <⌒⌒>
〆ノ_ ) ____oノハヽo
リd*^ー^) ./ノノハヽ (・ o.・ ;从
( ゝノ )/(`ロ ´ 从,/(o o )
|__゚__|'/ ̄ ̄ヽ/ /___ゝ
228 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:32
ウウッ
_ <⌒⌒>
〆ノ_ ) ____oノハヽo .:.
リd*^ー^) ./ノノハヽ (゚ o.゚ ili从.:
( ゝノ )/从; ` ロ´)/(o o ).:.:
|__゚__|'/ ̄ ̄ヽ/ /___ゝ.:.:
229 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:33
「………ぷはあっ!あー苦しかった。口を開けたままだと息をするのが難しいの。先生もやってみてください。」
「アーン………ぷはあっ!ホントだ!凄い発見。」
しかし口を開いたまま余裕でいられるれいなは言いました。
「別に鼻で息すればいいじゃろ」
「あなたはそんな鼻だから出来るんですよ。」
「どういう意味じゃ」
さて、いよいよ口内鏡を使い歯のチェックが始まります。
230 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:34
アッ
_ <⌒⌒>
〆ノ_ ) ____oノハヽo
リd*^ー^) ./ ノノハヽ (・ 。.・*从 !
( っゝノ`っ=○ロ´ 从( )
|__゚__|// ̄ ̄ヽ//___ゝ
231 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:34
サッ
_
〆ノ_ ) ____<⌒⌒>
リd*^ー^) ./ ノノハoノハヽo
( っゝノ`っ=○ロ (・ 。.・*从 彡
|__゚__|// ̄ ̄⊂ ⊂ )
232 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:36
サッ
_
〆ノ_ ) ____<⌒⌒>
リd*^ー^)⊃=○oノハヽo
( っゝノ,/./(`ロ (・ 。.・*从 !
|__゚__|// ̄ ⊂ ⊂ )
233 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:36
サッ
_ <⌒⌒>
〆ノ_ ) __oノハヽo
リd*^ー^)⊃=○(・ 。.・*从
( っゝノ,/./(`ロ⊂ ⊂ ) ミ
|__゚__|// ̄ /___ゝ
234 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:36
サッ
_ <⌒⌒>
〆ノ_ ) __oノハヽo
リd*^ー^) ./ノノハ(・ 。.・*从 !
( っゝハ /(`ロ ´ ⊂ ⊂ )
○=cノ彡/ ̄ ̄//__ゝ
|___|_l./,ノ__/ ( ( (
(_)/ し' ソ /(__(_)
|| ̄ ̄ ̄||´
235 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:37
サッ
_
〆ノ_ ) ______
<⌒⌒> リd*^ー^) /ノノハヽo∈/
oノハヽo ( っゝハ /(`ロ ´ 从//
从*・ 。.・) ○=cノ// ̄ ̄,/ //
( っ っ |___|_l./ノ__,/ //
/___ゝ (_)/ し' ソ //
しヽ_)__) || ̄ ̄ ̄||´ 彡
ミ 三
236 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:37
「何鏡映ろうと必死になっとんじゃ!」
「じゃ、もう一度アーン。……あーこりゃ虫歯ですね。さゆ、型取りのガム持ってきて。」
「何をする気じゃ」
「歯の型取りするんです。抜いた後では型取り出来ませんから。それとも抜けたままの歯抜けでいますか?」
「歯抜けは嫌じゃ。」
「じゃ型取りしましょう。」
「何を抜く前提で話しとる。」
「持ってきたの。」
「はい、じゃ噛んで下さい。奥歯でカチカチと」
237 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:38
カチカチカチ
ノノハヽo∈
(` _,´ 从 ,,
238 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:38
「痛い!これガム包んでる銀紙の方じゃろバカ!」
「間違えたの。」
「しかもガムはガムでもそのガムじゃないじゃろバカ!」
型取りのガムとはひんやりとした粘土状のピンクの物体です。
「今度は間違えずに持ってきたの」
「はい、じゃ噛んで下さい。」
「すでに噛んだ跡があるばい。」
「さゆみのお気に入りなの」
とか何とか言いながら、治療も進んでいくのでした。
239 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:39
キュィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーン
ガガガガガガガガガガガガガ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
240 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:40
どうにか治療も終わりました。れいなは心なしかゲッソリ。
でも、歯医者さんの患者はそういうものです。
看護婦さんは、治療の痛みに頑張って耐えたれいなにご褒美をあげました。
「はい、チョコレート。」
「いらんわバカ!」
241 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:40
おわり
242 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:42
<ディレクターズカット>
243 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:43
キュィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーン
ガガガガガガガガガガガガガ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
244 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:43
ブーン
. .
_ . ∽ . <⌒⌒>
〆ノ_ ) _____ oノハヽo
リd*^ー^) // ̄ ̄`;o∈/ヾ (・ 。.・*从
( ゝノ ) /,ノ____,/从 / / ⊂ ⊂ )
|__゚__| / ノ ⊃ ヽ / / /__ゝ
|___|__|. / / < 丿∪ // l l |
(_)__) / し' ソ. // (_(__)
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||/´
245 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:44
虫歯をあなどるな!
246 :
さゆえりれいなの歯医者さん(よく分かる現代病)
:2006/09/19(火) 03:44
おわり
247 :
名無し娘。
:2006/09/19(火) 09:51
こんな歯医者行きたくねー
248 :
名無し娘。
:2006/09/19(火) 11:04
独特の空気がありますね
249 :
名無し娘。
:2006/09/19(火) 21:06
なにこの素朴なAA
250 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:09
田中れいなは心に決めた。
「こんな街には住んでられん」
という事で不動産屋さんへ向かったのであった。
251 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:09
_____
| .物件情報 |
| ___ ____ |
| |ロ 口|| 口 ||
∋oノノハヽ||ロロ...||
从从 `)  ̄ ̄..|
( )  ̄ ̄|.|
252 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:10
ガーン
| ___ ____ |
| |ロ 口|| 口 ||
∋oノノハヽ||ロロ...||ノハヾ
从从; `)  ̄ ̄.|^ー^)
( )  ̄ ̄|.と )
253 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:10
「だ、誰?」
「亀井不動産の者ですよ?」
「丁度よかったばい。いい部屋はなかとですか。」
「お泊りですか?」
「住むんだから泊まるに決まっとる」
「物件は沢山ありますが……動物はちょっと。」
「あ、よく言われるっちゃね〜。猫に似とるって。でも猫じゃなくて人間っちゃよ〜。アハハ〜」
「豚は臭いんで苦情が出るんです。」
「誰が豚じゃ」
254 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:11
という事で、とりあえずマンションを紹介してもらう事になったのであった。
「ここが玄関です」
255 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:11
\___/
| |
ノハヽヾハヽ∩
(^ー^*bリロ´)ノ
と ) っノ
256 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:12
「せ、狭すぎじゃなかろか」
「狭い方が気持ちいいですよ?」
「意味が分からん」
「玄関広くたって友達が遊びに来なかったら意味ないですよ?」
「友達はともかく、れいなの家族計画からしても狭すぎなんじゃ。靴も置けん」
「大丈夫。この備え付けの靴箱を見てください。」
257 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:13
________
/_______/l
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ノハヽヾ
|| | (^ー^*bリ
||. o| ⊂ )
∋oノノハヽ|_____|___|l l |
从从 `) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(_(_)
( )
258 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:13
_______
/________/l
|| ̄ ̄ ̄ ̄|バヽヾ,l |
|| |ー^*bリ|.|
|| oと )||.|
∋oノノハヽ|____レヽノ_||/
从从; `) ̄ ̄ ̄ ̄ し' ̄
( )
259 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:13
________
/_________/l
|| ̄ ̄ ̄ ̄|ノハヾ|| |
|| |^ー^)l| |
|| oと ). l| |
∋oノノハヽ|____|,ノ_||/
从从; `)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( )
260 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:13
________
/_______/l
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||. |
|| ||. | ピシャリ
|| ミ oて.| ´
∋oノノハヽ|______||/
从从; `)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( )
261 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:14
________
/_________/l
|| ̄ ̄ ̄ ̄|ノハヾ|| |
|| |^ー^)l| |
|| oと ). l| |
∋oノノハヽ|____|,ノ_||/
从从; `)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( )
262 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:14
「ね?」
「意味が分からん」
そして、二人は部屋をチェックして回るのだった。
263 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:15
|
| ノハヽヾ
∋oノノハヽ | (^ー^*bリ
从从 `) ___~~~~~~~⊂ )
( ) (ニニニニ) l l |
l l | )` (, (_(_)
(_(_)  ̄ ̄
264 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:15
「トイレです。」
「あっ。そのカーテンの向こうはひょっとして」
265 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:15
| ,,l
| /____ ノハヽヾ_
∋oノノハヽ | ノ___(^ー^*bリ_,/|
从从 `) ___~~| ̄ ̄ ̄⊂ )__.|/
( ) (ニニニニ)  ̄ ̄ ̄ ̄l l |
l l | )` (, (_(_)
(_(_)  ̄ ̄
266 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:16
「お風呂です」
「あー、やっぱりユニットバスかー」
「すぐに汚れたお尻を洗っていただけます」
「そんなのはメリットにならんのじゃバカ」
267 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:17
∽ ノハヽヾ
∋oノノハヽ____「「__(^ー^*bリ
从从 `)/ ̄ ̄ /__⊂ )
( ) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|l l |
l l |________(_(_)
(_(_) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
268 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:17
「ここがキッチンです」
「ほほー清潔じゃなー。これなら料理したくなるっちゃね。」
269 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:18
ジャー
∽ ノハヽヾ
∋oノノハヽ___ 「「 __(ー^*bリ
从从 `)/ ̄ ̄ ゚il /__⊂ )
( )  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|l l |
l l |_______(_)_)
(_(_) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
270 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:18
「ここでも汚れたお尻を洗っていただけます」
「洗うかバカ」
引き続き、二人は部屋をチェックして回るのだった。
271 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:19
「耐震性はどうなっとる?ちょっと前にいろいろ問題になっとったっちゃろ。」
「大丈夫です。見てて下さい。」
272 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:19
ヒシッ
∋oノノハヽ ノハヽヽ
从从 `) ー^*bリ
( と )
273 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:20
ユサユサ
∋oノノハヽ ノハヽヾ
,, 从从; `) ー^*bリ ,,
,, ( と ) ,,
274 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:20
「ね?」
「意味が分からん」
275 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:20
「防音はどうなっとる?」
「毎晩友達とパーティーですか?」
「ああ、そうじゃ、そうじゃ」
「大丈夫です。丈夫で分厚い壁が売りです。見てて下さい。」
276 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:21
______________/
|
|
∋oノノハヽ ノノノハヾ |
从从 `) リd*^ー^) .|
( ) ( ) |
l l | | l l |
 ̄ ̄ ̄(_(_) ̄ ̄ ̄ (_)_)  ̄\
\
277 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:21
______________/
l
ドーン
∋oノノハヽ ノノノハヾ l
从从; `) リd*^ー^) |
( ) (o `、゙l て
l l | ) )'⌒(⌒)て
 ̄ ̄ ̄(_(_)  ̄ ̄ ̄(_) `ミ て\
\
278 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:21
______________/
l
|
∋oノノハヽ ノノノハヾ |
从从; `) リd*^ー^) | Y,k
( ) ( ) | ,i/´
l l | | l l | ノ゙`
 ̄ ̄ ̄(_(_) ̄ ̄ ̄ (_)_)  ̄\
\
279 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:22
「ね?」
「何がね?じゃ!ヒビ入ったじゃろが!」
「脚力の賜物ですよ?」
「お前の脚力なんか知らんわバカ」
とか何とか言いながら……
280 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:22
「どうです?こんないい物件、他じゃ見つかりませんよ?」
「ん〜……迷うっちゃねー。」
ピンポーン
「あ、来ました」
インターフォンに写った顔を覗いてみると……
281 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:23
ガーン
oノハヽo
从*・ 。.・)
282 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:23
「遅れてごめ〜ん」
「遅いよ〜」
283 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:23
________________/
|
|
∋oノノハヽ ノノノハヾ oノハヽo
从从; `) リd*^ー^) (・ 。.・*从
( ) ( っ⊂ ⊂ )|
l l | | l l ( ( ( .|
 ̄ ̄ ̄(_(_) ̄ ̄ ̄ (_)_) ̄(__(_)\
\
284 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:24
「だ、誰?」
「道重さゆみと申します。私たち……」
285 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:24
________________/
|
|
∋oノノハヽ ノハヽヾ oノハヽo
从从; `) (^ー^*bリ (・ 。.・*从
( ) ( っ⊂ ⊂ )|
l l | | l l ( ( ( .|
 ̄ ̄ ̄(_(_) ̄ ̄ ̄ (_)_) ̄(__(_)\
\
286 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:24
「……今度から一緒にこの部屋に住もうと思ってるんです」
「勝手にやっとって!」
おわり
287 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:25
<ディレクターズカット>
288 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:25
「どうです?こんないい物件、他じゃ見つかりませんよ?」
「ん〜……迷うっちゃねー。」
ピンポーン
「あ、来ました」
インターフォンに写った顔を覗いてみると……
289 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:26
ガーン
oノハヽo
(・ 。.・*从
290 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:26
「遅れてごめんねー」
「遅いよー」
291 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:26
________________/
|
|
∋oノノハヽ ノノノハヾ oノハヽo
从从; `) リd*^ー^) (・ 。.・*从
( ) ( っ⊂ ⊂ )|
l l | | l l ( ( ( .|
 ̄ ̄ ̄(_(_) ̄ ̄ ̄ (_)_) ̄(__(_)\
\
292 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:27
「だ、誰?」
「道重さゆみと申します。私たち……」
293 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:27
________________/
|
|
∋oノノハヽ ノハヽヾ oノハヽo
从从; `) (^ー^*bリ (・ 。.・*从
( ) ( っ⊂ ⊂ )|
l l | | l l ( ( ( .|
 ̄ ̄ ̄(_(_) ̄ ̄ ̄ (_)_) ̄(__(_)\
\
294 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:27
「……今度から一緒にこの部屋に住もうと思ってるんです」
「えっ?!三人で?!三人は無理っちゃろ〜。…でも、でも……。考えてみてもよかっちゃよ〜。アハハ〜」
295 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:27
数ヵ月後……
296 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:28
ブーン
ノノノハヾ . .
リd*^ー^) . ∽ . ノハハヽo
( ) ノノハヽo∈ (。.・*从从
| l l ⊂ノノノ,, _と⌒ と )
(_)__) (_,,っっ
297 :
さゆえりれいなの不動産屋さん(新生活の心得)
:2006/09/23(土) 03:29
育てられないなら飼うな!
おわり
298 :
名無し娘。
:2006/09/23(土) 10:58
玄関の狭さの表現が上手いっすね
299 :
名無し娘。
:2006/09/23(土) 21:29
ブラックやなあ
でもワロタ
300 :
名無し娘。
:2006/09/24(日) 09:48
ののたんに捧げる300ゲット
301 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:21
コンクリートジャングル東京。
この冷たい街で人はすぐに息切れてしまう。
福岡出身の田舎者田中れいなは田舎者なので特に息切れが激しかった。
302 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:22
| ̄ ̄|\
| |\\ _____
| |\\| ____.. |[][][]||:..\
| |\\||========|. |[][][]||:.:...
| |\\||三三三三| ゼ |[][][]||:.:..
| |\\||三三三三| イ |[][][]||:.:..
| |\\||三三三三| ゼ |[][][]||:.:..
| |\\||三三三三| イ |[][][]||:.:...
| |\\||三三 :: : : | : |[][][]||:..:.
| |\\|l三:. : ∋oノハヽヾ |[][][]||::...
| |\\||三:. : .:.. .(` ロ´ ;从 |[][][]||:.:...
303 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:22
そんな田舎者の彼女が安息できる唯一の場所。
それは人通りの少ない路地裏にひっそりとまつられているお社の中だった。
そのお社が何をまつっているのかれいなは知らない。
ただ決まって油揚げが何枚か供えてあり、
お社に忍び込む前にその油揚げを二、三枚いただくのがれいなの癖になっていた。
304 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:23
ムシャムシャ
∋oノハヽヾ
(` ロ´ 从
[油]c )
305 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:23
ウッ
∋oノハヽヾ
(` ロ´ili从
[油]c )
306 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:23
ウマー
∋oノハヽヾ
(` ヮ´ 从
[油]c )
307 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:24
息を整えて仕事場に戻ってくると、
いつもの様にヒャクマミでオル゙ァでピートゥーパーだった。
308 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:24
ヒャクマミ
ノノノハヾ
リd*^ー^)
( ) ∋oノハヽヾ
(` ロ´ ;从
( っ っ
309 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:24
オル゙ァ
ノノノハヾ ノ_,ハ,_ヽヾ
リd*^ー^) (VoV从
( ) ノノハヾo∈ ( )
从; ` ロ´)
⊂ ⊂ )
310 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:25
ピートゥーパー
ノノノハヾ ノ_,ハ,_ヽヾ
リd*^ー^) (VoV从
( ) ∋oノハヽヾ ( )
(` ロ´ ;从
( っ っ
311 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:26
れいなにはこんな時の二人の目が釣り上がって見えるのだった……。
312 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:27
ある日、いつも通りお社に行くと、珍しく人だかりが出来ていた。
「何があったとですか」
「神主さんがお祓いしている。お社が何者かによって荒らされたらしい。
お供え物も盗まれていたそうだ……」
お社に向かって手を合わせて祈っている年寄りの声が、れいなの耳に聞こえてきた。
「おキツネ様の祟りがありませんように…南無南無……」
313 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:28
ハッ
∋oノハヽヾ
(` ロ´ ;从
314 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:29
それかられいなはお社に忍び込むのをやめ、
油揚げをお供えに行く様になった。
毎日毎日、それを繰り返した。
315 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:30
ある日の事。
その日もお社から仕事場に戻ってきた。
316 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:30
ヒャクマミ
ノノノハヾ
リd*^ー^)
( ) ∋oノハヽヾ
(` ロ´ ;从
( っ っ
317 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:31
オル゙ァ
(( ノノノ
ノノノハヾ ノノ⌒ヽヾ
リd*^ー^) (VoV从
( ) ノノハヾo∈ ( )
从; ` ロ´)
⊂ ⊂ )
318 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:31
(( ノノノ
ノノノハヾ ノノ⌒ヽヾ
リd*^ー^) (V V从
( ) ノノハヾo∈ ( )
从 ` ヮ´)σ
( /
ヒャッヒャッヒャ
319 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:32
グエー
ノハヽo∈ ノ_,ハ,_ヽヾ
(`ロ((;:○ニ(VoV从
( っ っ ≡ ヽ o)
320 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/04(水) 01:32
本人の性格が一番の原因なのである。
おわり
321 :
名無し娘。
:2006/10/04(水) 02:07
すげぇ。。
322 :
名無し娘。
:2006/10/04(水) 09:39
なんちゅうオチや
323 :
名無し娘。
:2006/10/04(水) 12:05
ワロタ
324 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:36
>>301-320
は第一話 狐
325 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:37
第二話 水虎
326 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:37
コンクリートジャングル東京。
この冷たい街で人はすぐに息切れてしまう。
福岡出身の田舎者田中れいなは田舎者で性格的にも難があるので特に息切れが激しかった。
327 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:38
| ̄ ̄|\
| |\\ _____
| |\\| ____.. |[][][]||:..\
| |\\||========|. |[][][]||:.:...
| |\\||三三三三| ゼ |[][][]||:.:..
| |\\||三三三三| イ |[][][]||:.:..
| |\\||三三三三| ゼ |[][][]||:.:..
| |\\||三三三三| イ |[][][]||:.:...
| |\\||三三 :: : : | : |[][][]||:..:.
| |\\|l三:. : ∋oノハヽヾ |[][][]||::...
| |\\||三:. : .:.. .(` ロ´ ;从 |[][][]||:.:...
328 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:39
そんな田舎者で性格的にも難がある彼女が安息できる唯一の場所。
それは人通りの少ない路地裏から、ほんの少し歩いた所にある川沿いの土手だった。
れいなはそこに伸びている草をちぎって口にくわえてみた。
昔ながらの番長スタイルである。
そして土手を歩きながら、川沿いの土の香りを楽しむのであった。
329 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:39
ノハヽヾo∈
\_,´ 从
( ) ,,
~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~
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~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~'~'"~
330 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:40
∋oノノハヾ
从 `,_/
,, ( )
~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~
. : : : : :.: : : : : : : : :
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: : : : : : : :
~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~'~'"~
331 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:40
ノハヽヾo∈
\_,´ 从
( ) ,,
~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~
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: : : : : : : :
~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~'~'"~
332 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:41
ウッ
ノハヽヾo∈
\_,´ili从
( )
~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~
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~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~'~'"~
333 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:41
ペッ
ノハヽヾo∈
,(,ロ´ 从
'。゚' ( )
, "
~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~~"' 。 ゚' ~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~
. : : : : :.: : : : : : : : :
: : : : : : : :: :
: : : : : : : :
~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~~"'"~'"~'"'~"'~"'"'"~'"~'"~"'~'"~'~'"~
334 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:43
息を整えて仕事場に戻ってくると、
いつもの様にヒャクマミでオル゙ァでピートゥーパーだった。
335 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:43
>>308-310
336 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:44
れいなにはこんな時の二人のデコが光って見えるのだった……。
337 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:45
ある日、いつも通り土手に行くと、珍しく人だかりが出来ていた。
「何があったとですか」
「子供が溺れ死んだ。潜水調査してる所だが水が濁ってて苦労してるようだ。」
川に向かって手を合わせて祈っている年寄りの声が、れいなの耳に聞こえてきた。
「川のぬしに引きずり込まれたに違いない…南無南無……」
その時、れいなは川の水がぴしゃりとはねるのを見た。
338 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:46
ハッ
∋oノハヽヾ
(` ロ´ ;从
339 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:47
川の水は遥々と流れて水道局の浄水場に辿り着いた。
そして、そこに設置された様々なろ過装置を通り、化学薬品による処理を施されて我々の元に運ばれてくる。
この塩素まみれの水道水こそが、飲み水や風呂の水として使われているのだ。
340 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:49
だから肌や頭髪がこんな風になるのである。
341 :
都市に眠る魔界シリーズ
:2006/10/05(木) 01:50
___________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
(( ノノノ .(( ノノノ \\ ||
ノノハヽヽ.ノノ⌒ヽヾ. ||バヽヾ
从从从∩)V V∩ ||ー^*bリ
/ / ヽ / |と ヽ
┗┳━ ) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ..:).::)
∪┃ し'___________| ノ ノ ノハヽヾo∈
┻ し'`J (´ 从从
( )
おわり
342 :
名無し娘。
:2006/10/05(木) 12:39
このシリーズいいな
343 :
名無し娘。
:2006/10/06(金) 11:27
れいなかわいいよれいな
344 :
名無し募集中。。。
:2006/10/17(火) 00:47
次から書く話を読む前に、飼育前スレの『ガキ祭り』をさらりと流し読みしておくと良いでしょう。
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/black/1106660332/563-575
これは飼育スレ立て一周年記念として、飼育以前に狼で書いたのを書き直したもので、
この手のものとしては一番最初に書いたものであります。
345 :
夏のうろこ
:2006/10/17(火) 00:51
絵里のお婆ちゃんが行方不明になりました。
家から買い物に出たっきり、それっきり。
いつまで経っても帰ってきませんでした。
お婆ちゃんと仲の良かった絵里はすっかり気落ちしてしまいました。
同級生のA君とガキさんは絵里を毎日励ましました。
夏が始まって間もなく起きたこの事件のために、
彼らの夏休みの予定は全て凍り付いてしまったのです。
いつも通り絵里を励まし終えた、彼女の家からの帰り道の事です。
ガキさんが神妙な顔で呟きました。
「ババちゃんに頼んでみるか……」
ババちゃんというのはガキさんのお婆ちゃんで、横浜のビルの一室を借りて占いめいた事をやっています。
以前、白目占いで内臓が悪いのを当ててもらった事があるA君は絵里の白目を想像しました。
346 :
夏のうろこ
:2006/10/17(火) 00:52
ノノ_,ハ,_ヾ クアッ
lc| ・e・リ
( ) ノハヽヾ
(゚ 从从
( )
347 :
夏のうろこ
:2006/10/17(火) 00:53
「ちょっと!今あんたが白目になってどうすんの」
「えりりんの白目とくしゃみどっちがレアだろう」
「知るか〜」
翌日、二人は絵里を横浜へ連れ出しました。
絵里は家から出たくないと嫌がったのですが、ガキさんがとにかくしつこく誘いました。
348 :
夏のうろこ
:2006/10/17(火) 00:54
イキタクナイ
ノノノハヾ ノ_ハ_ヽヾ
リd*´ー`) (・e・ bリ
( ) ( )
349 :
夏のうろこ
:2006/10/17(火) 00:56
ビル! ビル! ビル!
ビル! ハニホヘト! ビル!
ビル! ジュマペール!
ノノノハヾ ノ_ハ_ヽヾ ビル! ビル! ビル!
リd; ´ー`) (・e・*bリ∩ ブットイマン! ビル!
( ) (っ ⊂彡 ビル! ビル! ビル!
続く
350 :
名無し娘。
:2006/10/17(火) 01:51
すげー続き気になります
351 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 00:59
事件が起きてからの絵里はといえば、引きつったような笑顔しか見せませんでしたが、
その日は、横浜を案内するガキさんの活き活きとした立振舞いに、
いつもの柔らかで自然な笑みをこぼすのでした。
それを見てA君もガキさんも少しホッとしました。
352 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 00:59
「来て良かったね」
「うん。やっぱり横浜だね」
絵里がトイレに席を外してる間、お茶を飲みながら二人はそんなことを言い合いました。
353 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:00
ノノ_ハ_ヽ
lcl ・e・)
( ) ノハヽヾ
 ̄ ̄日 ̄ ̄( 从从
日/ ( )
354 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:01
ノノ_ハ_ヽ
lcl -e-)
( っ日) ノハヽヾ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄( 从从
日/ ( )
355 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:01
ノノ_ハ_ヽ
lcl ・e・)
( ) ノハヽヾ
 ̄ ̄日 ̄ ̄( 从从
日/ ( )
356 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:01
ノノ_ハ_ヽ
lcl ・e・)
( ) ノハヽヾ
 ̄ ̄日 ̄ ̄( 从从
日/ ( )
357 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:02
「トイレ遅いね」
「カメはいつもこんなもんだよ」
「ほう……」
358 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:02
ノノ_ハ_ヽ
lcl ・e・)
( ) ノハヽヾ
 ̄ ̄日 ̄ ̄从从 )
日/ ( )
359 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:02
ノノ_ハ_ヽ
lcl -e-)
( っ日) ノハヽヾ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄从从 )
日/ ( )
360 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:02
ノノ_ハ_ヽ
lcl ・e・)
( ) ノハヽヾ
 ̄ ̄日 ̄ ̄从从 )
日/ ( )
361 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:02
ノノ_ハ_ヽ
lcl ・e・)
( ) ノハヽヾ
 ̄ ̄日 ̄ ̄从从 )
日/ ( )
362 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:03
「……うんこかな」
「だったらカメはもうちょっとかかる」
「ほう……」
363 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:03
ノノ_ハ_ヽ
lcl ・e・)
( ) ノハヽヾ
 ̄ ̄日 ̄ ̄从从 )
日/ ( )
364 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:04
ノノ_ハ_ヽ
lcl ・e・)
( ) ノハヽヾ
 ̄ ̄日 ̄ ̄从从 )
日/ ( )
365 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:04
ノノノ_ハヾ
ノlcl ・e)
( ) ノハヽヾ
 ̄ ̄日 ̄ ̄从从 )
日/ ( )
366 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:04
ノノノ_ハヾ
ノlcl ・e)
( ) ノハヽヾ
 ̄ ̄日 ̄ ̄从从 )
日/ ( )
367 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:04
「……遅いよな」
「……うん、ちょっと見てくる」
368 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:06
ノハヽヾ
 ̄ ̄日 ̄ ̄从从 )
日/ ( )
369 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:07
ノハヽヾ
 ̄ ̄日 ̄ ̄( 从从
日/ ( )
370 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:07
ノハヽヾ
 ̄ ̄日 ̄ ̄从从 )
日/ ( )
371 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:08
ガキさんの「アンター」「コラー」という声がいつまで経っても聞こえてこないので、
不自然に思ったA君もトイレを見に行きました。
372 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:08
( っ
) ) )
(_)__)
ノノ_,ハ_ヽ
lcl; ・e・)
( )
373 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:09
絵里はトイレの壁に張り付くようにして動かなくなっていたのでした。
374 :
夏のうろこ
:2006/10/18(水) 01:10
| .| |
| ..:|:... |
| .::ノノハヾ. |
| .::(`*bllリ |
| .::( ) ___ /|
| .::l.l l l__(ニニニ)_|
|,,/(__ )_) )_,.`( |
"───────
続く
375 :
名無し娘。
:2006/10/18(水) 11:41
さなぎ?
376 :
夏のうろこ
:2006/10/20(金) 23:22
A君とガキさんは二人がかりで絵里をどうにか壁から引き剥がしましたが、
そのまま絵里は押し黙ってしまいました。
その後、絵里の両親に迎えに来てもらい、結局ババちゃんの所に行くのは取り止めになりました。
目的をなくした二人は、ただ横浜をぶらぶらと歩きまわるのでした。
377 :
夏のうろこ
:2006/10/20(金) 23:23
横浜はビルで縁取られた楽園です。夏の太陽が燃えるのはアスファルトの向こう側。
空調の効いたその空間に浮かび上がるのはチャンポンチャン通り、ジュマペール塔、ハニホヘト公園……。
横浜は国と国がビルの内で溶けあう場所なのです。
「……一応、ババちゃんの所行ってみようか」
378 :
夏のうろこ
:2006/10/20(金) 23:25
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ノ_ハ_ヽヾ | |\\|
(・e・ bリσ | |:.. ..::::|
ノハヽヾ( / .| . . : :|::.. ..:::|
从从 )
続く
379 :
名無し募集中。。。
:2006/10/20(金) 23:26
, ─ヽ
________ /,/\ヾ\
|__|__|__|_ __((・e・,\ )
|_|__|__|__ /ノへゝ/''' )ヽ
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|_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\ / ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/
380 :
名無し娘。
:2006/10/21(土) 21:34
この雰囲気がたまらん
381 :
夏のうろこ
:2006/10/23(月) 00:38
ぼんやりと光るのは、天井から吊された豆電球をくわえるしゃれこうべ。
どこからか漂う煙が鈍い光に包まれた部屋を紫色に切り裂いていています。
そして今、真っ黒いカーテンがどろりとめくられ、そこからガキさんの顔が覗きました。
ここはガキさんのお婆ちゃん、ババちゃんが心霊実験を行うビルの一室。
ババちゃんは沖縄生まれです。
沖縄といえば実在する彼岸。命が行き交う場所です。
青森のイタコか沖縄のユタかというくらい、霊媒とか降霊とか、その手では有名なのです。
382 :
夏のうろこ
:2006/10/23(月) 00:38
「た、助けてくれ!」
383 :
夏のうろこ
:2006/10/23(月) 00:42
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::::::::::::::::::::::::::::ノハ_ヾヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
::::::::::::::::::::::::::::::(e・ b从:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
::::::::::::::::::::::::::::::::( )::::::::::::ノハヽヾ:::::::::::::::.
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384 :
夏のうろこ
:2006/10/23(月) 00:42
A君が薄暗い部屋の中で、自分の居場所が分からずによろめいていました。
385 :
夏のうろこ
:2006/10/23(月) 00:43
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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:::::::::::::::::::::::::::ノノ_,ハ,_ヾ::::::::::::: クアッ ::::::::::::::::.
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(゚ 从从:::::::::::::::.
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386 :
夏のうろこ
:2006/10/23(月) 00:43
「ダメだ!白目だと余計見えない!」
「何やってるの!ほら、行くよ!」
A君の手を部屋の奥へと引っ張っていくガキさん。部屋の暗さをものともしません。
この目の良さは、ガキさんの自慢の一つでしたが、ババちゃんのそれには適わないとガキさんはいつも言います。
「ババちゃんは目に見えない物まで見えるんだから…。」
387 :
夏のうろこ
:2006/10/23(月) 00:44
部屋の奥には水晶玉の置かれているテーブルがありました。
388 :
夏のうろこ
:2006/10/23(月) 00:46
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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::::::::::::::::::::::::::::::::ノ_,ハ,_ヽヾ:::::::::::::::::::::::::.
::::::::::::::::::::::::::::::::::(・e・ bリ::::::::::::::::::::::::::.
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:::::::::::::::::::::)-Ω─,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
::::::::::(:::::::::)----'゙l|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
389 :
夏のうろこ
:2006/10/23(月) 00:47
「ババちゃん……?」
水晶玉がぼんやりと光って、その後ろに老婆が座っているのが、A君の目にも分かりました。
老婆が口をゆっくりと開きます。
「あんた達が来るのは分かっていたよ……フフフフフ」
390 :
夏のうろこ
:2006/10/23(月) 00:47
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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:::::::::::::::::::. ノ_ハ_ヽヾ::::::::::::::::::::::::::.
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:::::::::ノノノノ )-Ω─,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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391 :
夏のうろこ
:2006/10/23(月) 00:47
「うん。さっき電話したからね」
392 :
夏のうろこ
:2006/10/23(月) 00:48
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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:::::::::::::::::::. ノ_ハ_ヽヾ:::::::::::::::::::::::::::.
:::::::::::::::::::. (・e・ bリ:::::::::::::::::::::::::::.
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::::::::::ノノハヾ:. ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
:::::::::ノノノ e)-Ω─,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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393 :
夏のうろこ
:2006/10/23(月) 00:50
続く
次回、いよいよババちゃんの占いが始まるよ
394 :
名無し娘。
:2006/10/23(月) 10:49
イイヨー
395 :
夏のうろこ
:2006/10/25(水) 01:27
「こんにちわ。この間、占ってもらった……」
「内臓が悪い里沙の友達だね。」
「……そうです。」
「で、ババちゃん!いきなり本題なんだけど。これ」
ガキさんはポケットから絵里の写真を出してババちゃんに見せました。
「この子のお婆ちゃんが行方不明になったって話はしたでしょ。どこにいるか占ってくれないかな」
「そのお婆ちゃんの写真はないのかい?」
「あー、やっぱ要るのかー。んー、カメのお婆ちゃんは……」
396 :
夏のうろこ
:2006/10/25(水) 01:30
ガキさんは写真の絵里を指差しました。
「この顔をクシャクシャにした感じだったと思う。」
「ガーン!適当!」
A君は驚きました。
絵里はお婆ちゃん似のお婆ちゃんっ子ではありましたが。
「どう?占えるかな?」
ババちゃんは言った。
「うん。占えるよ」
「ガーン!ババアの方も適当!」
「じゃ、お願い!」
「それじゃ、降霊術をやってみようかね……」
397 :
夏のうろこ
:2006/10/25(水) 01:31
降霊術というのは、霊魂を自分の体に一時的に憑依させて会話するものです。
A君は言いました。
「あの……。一応、お婆ちゃんは生きてるかもしれないんですけど……。そういう人の霊も呼べるんですか?」
「生き死になんてのは肉体に起きる些細な変化に過ぎないんだよ。霊、魂は永遠に存在し続けるものなんだよ」
そう言うとババちゃんは絵里の写真を水晶玉の前にかざしてゆっくり目を閉じるのでした。
「さまよえる魂よ……」
398 :
夏のうろこ
:2006/10/25(水) 01:32
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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::::::::::::::::::::. ノノハヾヽ ..:::::::::::::::::::::::::::::.
:::::::::::::::::::: 从 e ,,,リ ::::::::::::::::::::::::::::::::.
::::::::::::::::::::.. ( 「c ) .:::::::::::::::::::::::::::::::::.
:::::::::::::::::::::./ ̄Ω ̄ノハ_ヾヾ.:::::::::::::::.
:::::::::::::::::::::::. ̄ ̄ ̄.:(e・ ;b从:::::::::::::::.
::::::::::::ノハヽヾ::::::::::::::::( )::::::::::::::::::.
::::::::::::从从; ):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
::::::::::::( )::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
399 :
夏のうろこ
:2006/10/25(水) 01:33
「白目にならなくていいのかな」
「うん。黙って」
「我が体に降りたまえ……」
水晶玉が光源など殆ど見当たらない薄暗い部屋で、突然まぶしく輝き始めました。
400 :
夏のうろこ
:2006/10/25(水) 01:34
::. . . ...:::.
::. . . . .:::.
::. . ノノハヾヽ . . .:::.
::.. . \ 从 e ,,,リ / . ..:::::.
:::... .. .. . \ 「c / . .. .. .. ..:::::.
::::.. .. .. . / Ω ノハ,_ヾヾ∩ .. ..::::.
::::.. . . ...  ̄ ̄ ̄ (e・ ;b从/ .. ..:::.
::::... . .. . . .. . . . ( っ / . .. ..:::.
::::.. .. ノハヽヾ. .. . .. ヽ⌒)ノ .. . .:::.
::::: . . .从从; ) . . .. .. . . .し'ソ .. .. . .:::.
:::::. .. ..( ). . .:. :: .:.: .:. :.:. .:. . .:..:. ..:::::.
401 :
夏のうろこ
:2006/10/25(水) 01:39
続く
次回、絵里のお婆ちゃんの行方が明らかになるっぽい
402 :
名無し娘。
:2006/10/25(水) 21:55
このスレ好きだ
403 :
夏のうろこ
:2006/10/29(日) 02:17
「うう……ああ……」
さっきまでと違い妙なうめき声をあげるババちゃんを見て、A君とガキさんは戸惑いました。
「うぇー!ババちゃん!」
「どうしたんですか!大丈夫ですか!」
「うう……苦しい……」
「あなたは誰ですか。絵里のお婆ちゃんですか?」
「うう……狭い……助けて……苦しい……」
「今あなたは何処にいるんですか?教えてください」
「うう……狭い……助けて……」
水晶玉からの光がババちゃんの手に持つ写真を透かしてテーブルの上に影を作りました。
影は徐々に伸びて、やがてテーブルからA君とガキさんの足元に落ちました。
そして影はゆっくりと暗闇にかき消えていくのでした。
404 :
夏のうろこ
:2006/10/29(日) 02:18
二人が視線を戻すと、いつの間にかババちゃんはテーブルの上に突っ伏していて水晶玉の光も消えていました。
「うぇー!ババちゃん!」
それから数日後、絵里のお婆ちゃんは歩道橋下のドブ溝にはまり込んで死んでいる所を発見されました。
夏の暑さの為に体は殆ど腐っていたといいます。
高齢者だという事もあって、警察は単なる事故として片付けました。
A君とガキさんがババちゃんの降霊術で見た事は、これを言い当てていたのでしょう。
しかし結局、二人は何の役にも立てなかったのです。
405 :
夏のうろこ
:2006/10/29(日) 02:18
ノノ_,ハ、ヾ
lc| ・e・リil|liiliil|liiliil|l
( il|il|liノハヽヾil|liili
liliil|li(`*blllリil|lil|lii
iil|liil|lil( )il|lil|liili
iil|liil|liliil|liil|lilノハヽヾ
( 从从
( )
406 :
夏のうろこ
:2006/10/29(日) 02:23
第一部 おわり
年頃の男の子女の子というのは常に色々な刺激を求めている。
特に、ジリジリと狂える太陽が毎日をとかしていく夏は、更に激しくもっともっとなのだ。
という事で、夏のうろこは第二部に続くのである
407 :
名無し募集中。。。
:2006/10/29(日) 02:25
, ─ヽ
________ /,/\ヾ\
|__|__|__|_ __((´▽`\ ,)
|_|__|__|__ /ノへゝ/''' )ヽ
||__| | | \´▽`) / 丿/
|_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\ / ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/
408 :
名無し娘。
:2006/10/29(日) 22:43
ここのAAの素晴らしさといったら
409 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/10/30(月) 02:42
「つ、ついに来たよ……」
410 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/10/30(月) 02:42
,,. :、 .li: ゙l!
,,il″ |l '!! ″
_,,,.ii"゜ 'ェ、 |l.
...,,r*!"゙´|l ゙;ェ..,. l|゙゙゙゙゙'''''''''
ll `゙゜ _,,,ァ ll
ll ,,、 _,,,ノ"´ ||
ll `━'''"~ ll
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_ll___ _ll__ |ロロロロロ.| _ll___
/ / i ヽ \ / / i ヽ \ |ロロロロロ.|/ / i ヽ \
|^^~~~~^^^~~~∩ノノハヽヾ∩..|ロロロロロ.||^^~~~~^^~~~l
iliΠilll==llli===ヽ∬´▽`∬/...|ill[] ll::::::|iliilll==llliΠ=ill|,,
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ /  ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
411 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/10/30(月) 02:43
「早速カレーでも食べようか。ええ、そうしましょう」
412 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/10/30(月) 02:43
_ll___
/ / i ヽ \
|^^~~~~^^^~~~ノハヽゝヾ
iliΠilll==llli== (▽` ∬∬
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ) ,,
413 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/10/30(月) 02:45
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|ill*..CURRY .* HOUSE,,|
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|| | ノ |, . .,..|
|| \\|~~ ~~~"ノハヽヽヾ
|| |___,(▽` ;∬∬
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( )
414 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/10/30(月) 02:45
|__________|
|ill*..CURRY .* HOUSE,,|
||⌒⌒ ̄|~~~l~~~|'~~~~~~|
||___| |, ,,| ,,..|
|| | ノ |, . .,..|
|| \\|~~ ~~~"ノハヽヽヾ
|| |___,(▽` ;∬∬
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( っ⌒/⌒o
⌒゙⌒
415 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/10/30(月) 02:46
curry
1 カレー(料理)、カレー(粉)
house
1 家, 住宅, 民家
2 (動物の)すみか
416 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/10/30(月) 02:46
|__________|
|ill*..CURRY .* HOUSE,,|
||⌒⌒ ̄|~~~l~~~|'~~~~~~|
||___| |, ,,| ,,..|
|| | ノ |, . .,..|
|| \\|~~ ~~~"ノハヽヽヾ
|| |___,(▽` ;∬∬
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( )
417 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/10/30(月) 02:48
「……我が家か」
続く
418 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/11/03(金) 02:23
|||| * .C U R R Y * H O U S E ||l|
| |⌒⌒ ̄|~~~~~l~~~~~|~~~~~~~~~|
| | | ,| . ,,.| ,,.|
| |___| ノノノハヾ , ,.|
| | | ∬∬ ´▽) ! |
| | |~~ ( )
419 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/11/03(金) 02:24
⌒⌒ ̄ ̄|~~~~~~~~|~~~~~~~~|~~~~~~~~~~~|
| ,| .| ,., , |
|. | ' | ., , . ,. . ,|
────| ノノノハヾ. ,,.| ,. ,. |
|~~~∬∬; ´▽)~~~~l ,. ノノハヽヾ
\\| ( ) |._ (・-・o川
\\ | | | l ||土| ( )
|___(__(__),___||産|_(__(_,,っ_
 ̄ ̄ ̄ ̄ /|屋| † 鹵 Å Ψ,,/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
420 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/11/03(金) 02:24
「……人違いだよなあ……」
「何か買っていきませんか」
「あっ日本語。でも気を許しちゃダメ」
421 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/11/03(金) 02:25
ノノノハヾ ノノノハヾ
∬∬´▽`) 川o・-・)
( ) ( っ ) ,,
422 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/11/03(金) 02:25
ノノノハヾ ピッ ノノハヽヾ
∬∬´▽`) (・-・o川
( ) '゚,';。'゙ミ⊂ )
423 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/11/03(金) 02:25
ノノノハヾ ノノハヽヾ
∬∬´▽`) (・-・o川
( ,'.,;',: ) ( )
424 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/11/03(金) 02:25
「あっ、何するのあなた。着替えこれしか持ってきてないのに」
「ありがとうございました」
「カレーうどん食べた後みたいになってしまった」
425 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/11/03(金) 02:26
ノノノハヾ ノノハヽヾ
∬∬´▽`) (・-・o川
( ,'.,;',: ) ( )
426 :
空飛ぶかぼちゃ
:2006/11/03(金) 02:28
zzz
_ノノノハヾ___
/ (∬∬´▽`)((), /
/ ̄⌒⌒⌒⌒⌒ ̄,)
,/ ※※※※※※,/
(,,_______,_,,ノ
おわり
427 :
夏のうろこ
:2006/11/04(土) 23:29
第二部
428 :
夏のうろこ
:2006/11/04(土) 23:31
遥かな宇部の遥かな場所に、豊かな自然に囲まれた古いお屋敷がありました。
429 :
夏のうろこ
:2006/11/04(土) 23:41
/ l
,.;ゝ / / | ,,,;:-‐,‐‐.‐‐:-,.,
ヽ;.:ヽ / / l /.;::/::;:,':;:;;:;:;ヾ:;..ヾ
::ヾ::;::ゝ ___┐ ,/ /丶/.;::;ノ::::;;:':':;:; .:;; .;;..'ヽ
::;ゝ;:::;:゙, / | へ .:;::ヾ::;゙',:;:; ゙:;.: :.,;.;'.ヾ
:;::::ゝ::;;:, |___/ / | | ..ヾ:;:;::;:;;;ヾ.::;.:; ;:.,. , .'、
;:;::ヾ:;:;::ゝ / / 丶../ ..;::ヾ:;:ゝ,:;'':; :,.;,,''..,;ヾ,.ヾ
::;;:ヽ;:;:::;ゝ / / /: | . ...::.;;.;.;;:;:;;: ':ヾ,.;::..,;; ,.. ゝ
::;:;:ヾゝ:;ヾ /; ; i . . .. . :;ヽ:;;ヾ:;.;;.ヾ.;;:. .,',. .,.ヽ
::;:ヾ:;ヾヾヾ / : : : : .:: : . .:: :.. ;;: . . .;.. .丶
;:;;ゝ;;;;ゝヾ ( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(( ̄(
;:;:ヾ;::;ゝゝ / ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄//
liil/" / ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄
llii, / ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄/
illi / ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄// ̄/ ̄
lill. ゙===^===^===^===^===^===^===^===^===^===^===^===^===
liil | llliiillllilillliiilil :: .: : .: : llllillllililililil . : :. ::: :: . : lilliliillliliill . :. .:. . .
lii| | : : : : :. . : :: :: :: :: ::: : . .:. ... .. . . : : .: : :: : : : ::. .. . .. .: : .:.
430 :
夏のうろこ
:2006/11/04(土) 23:41
それは由緒正しき名家でありました。
太い表札に書かれたその名前は……
431 :
夏のうろこ
:2006/11/04(土) 23:42
____
|道|
| |
|重|
.  ̄ ̄
432 :
夏のうろこ
:2006/11/04(土) 23:44
しかしこの道重家には跡継ぎがいませんでした。
それどころか、一家絶滅の危機に瀕しているのでした。
その広い屋敷内に住んでいるのは、たった二人。兄と妹でした。
433 :
夏のうろこ
:2006/11/04(土) 23:45
続く
次回は道重家の謎に迫るぞ!
434 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:11
__ノハヽヾ___
/ (( 。. リ((),/ ノバヽヾo
/'⌒⌒``~`''`/ (。.・*从从
/ / ノ )
/ / (_,,っっ
435 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:11
「お兄ちゃん、お腹はすいた?」
436 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:12
__ノハヽヾ___
/ (( 。. リ((),/ ノバヽヾo
/'⌒⌒``~`''`/ (。.・*从从
/ / ノ )
/ / (_,,っっ
437 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:12
返事はありませんでした。
でも、問い掛けた妹の方も、返事が返ってこないのを知っているのです。
「今日はおにぎり握ったの」
438 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:12
__ノハヽヾ___
/ (( 。. リ((),/ ノバヽヾo
/'⌒⌒``~`''`/ (。.・*从从
/ / (飯と )
/ / (_,,っっ
439 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:13
「うう……」
440 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:13
__ノノハヾ___
/ (リ 。. )((),/ ノバヽヾo
/'⌒⌒``~`''`/ (。.・ ;从从
/ / (飯と )
/ / (_,,っっ
441 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:15
兄は虫取りに行った際に脳みそを蚊に刺されて、それ以来寝たきりの生活を続けていました。
宇部の医療技術では兄の治療は不可能だったのです。
たった一人の家族である妹は毎日看病を続けました。
夏休みらしく、どこかへ遊びに行くなどという事はしませんでした。
442 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:16
,______
|゚ 8 月 august ゚|
| .xxxxxxx ノバヽヾo
| .xxxxxxx (。.・*从从
ll xxxxxxx. ( )
 ̄ ̄ ̄ ̄
443 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:16
,______
|゚ 8 月 august ゚|
| .xxxxxxx ノバヽヾo
| .xxxxxxx (。.・*从从
ll xxxxxxx. ( ) ウウ……
 ̄ ̄ ̄ ̄
444 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:17
,______
|゚ 8 月 august ゚|
| .xxxxxxx oノノハヽo
| .xxxxxxx 从*・ 。.・)
ll xxxxxxx. ( )
 ̄ ̄ ̄ ̄ | l l
(_)_) _,ノハヽヾ___
/ (( 。. リ((),/
/'⌒⌒``~`''`/
/ /
/ /
445 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:19
______
______|.10月 october |
,_______,.| 9 月 sep| xx__,.___,.,_|
|゚ 8 月 augus.| .xxxxxxx |_| 11月 nove.|__
| .xxxxxxx oノノハヽo.xxx| 12月 ̄|.,__,.|゙ 3月
| .xxxxxxx 从*・ 。.・) xxx| xxxxx.__|゙ 2月| xxxxx
ll xxxxxxx. ( ) ̄ ̄'| xxxxx|1| ,xxx | xxxxx
 ̄ ̄ ̄ ̄ | l l
(_)_) _,ノハヽヾ___
/ (( 。. リ((),/
/'⌒⌒``~`''`/
/ /
/ /
446 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:20
,___il|lil|liili|liil|liil|ilil|lil
|゚ 8 月il|liil|liil|liil|liil|liliil|liil|i
| .xx il|liil|lioノノハヽoil|liil|liil
| .xx il|liil|li从 。. )liil|liil|lil
ll xxxliil|liil|l( )il|lil|lilil|i
 ̄ ̄il|lil|liili| l lil|lil|liili|li
(_)_) _,ノハヽヾ___
/ (( 。. リ((),/
/'⌒⌒``~`''`/
/ /
/ /
447 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:20
「うう……」
「食べれる?」
448 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:20
グリグリ
ノバヽヾo
__ノノハヾ ,,(。.・*从从 ,,
/ (リ; 。.,,(飯と ) ,,
/'⌒⌒``~`''`/(_,,っっ
/ /
/ /
449 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:21
「一所懸命握ったの」
「うう……」
兄は米粒をこねくり回す妹の手つきを想像しました。
450 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:21
ノバヽヾo
__ノノハヾ__ (。.・ ;从从
/ (リ; 。. (飯と )
/'⌒⌒``~`''`/(_,,っっ
/ ∩,, /
/ /
451 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:22
「いやん怖い!」
452 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:22
イヤン
oノノハヾ
__ノノハヾ___ 从从;・ 。)
/ (リ; 。. )((),/ / っ っ
/'⌒⌒``~`''`/ と_)__)
/ ∩,, /
/ /
453 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:22
oノノハヾ
从从;・ 。)
,, ノ ,つ
__ノノハヾ___ ( / ,,
/ (リ; 。. )((),/ ,, し`し'´ ,,
/'⌒⌒``~`''`/
454 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:23
oノノハヾ
从从 。)
ノ ,つ
( /
__ノノハヾ___ し`し'´
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
455 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:23
ウッウッ
oノノハヾ
.:.从从;。).:.
.:.ノ ,つ.::.
.:.( /::.
__ノハヽヾ___. し`し'´
456 :
夏のうろこ
:2006/11/06(月) 01:26
続く
次回、道重家の家業に危険が迫る!
457 :
名無し娘。
:2006/11/06(月) 01:29
高まる期待
458 :
名無し娘。
:2006/11/06(月) 18:30
道重家ってだけでもう
459 :
名無し娘。
:2006/11/08(水) 16:55
泣けるぜ
460 :
夏のうろこ
:2006/11/10(金) 22:48
oノノハヾ
.:.从从 ).:.
.:.ノ ,つ.::.
.:.( /::.
し`し'´
461 :
夏のうろこ
:2006/11/10(金) 22:49
| .:.oノハヽヾo\\|
|.:⊂(・.。 ・⊂⌒.:.\|
゙ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
oノノハヾ
.:.从从 ).:.
.:.ノ ,つ.::.
.:.( /::.
し`し'´
462 :
夏のうろこ
:2006/11/10(金) 22:49
「あー可愛いすぎて震える。……はっ!こんな事してる場合じゃない。」
妹は急いで出かける支度を始めました。
「今日は会議の日だった。じゃ、お兄ちゃん行って来る」
463 :
夏のうろこ
:2006/11/10(金) 22:49
ウウ…
__ノノハヾ___
/ (リ; 。. )((),,/
/'⌒⌒`~~ヽ,っ:. (飯)
/ '' /
/ /
464 :
夏のうろこ
:2006/11/10(金) 22:50
.、
,;.;ゝ
ヽ;.:ヽ
::ヾ::;::ゝ
;:;::ヾ:;:;::ゝ ,,,;:-‐,‐‐.‐‐:-,.,
::;;:ヽ;:;:.::;ゝ / l /.;::/::;:,':;:;;:;:;ヾ:..ヾ
::;:;:ヾゝ:;ヾ / / ,| ./ ..;::;ノ::::;;:':':;:; .:;;;..'ヽ
::;:ヾ:;ヾ;;,ヾ / / l / .:,;:;:; .;.:; .:; .ヾ;.:;.;,;.;,',
;:;;ゝ;;;;ゝヾ ___┐ / /丶 .;.,ヾ:;:;::;:;;;ヾ.::;. ;:.,. , .'、
;:;:ヾ;::;ゝ;ゝ / | へ .;::ヾ:;:ゝ,:;'':; :,.;,''..,;ヾ,.ヾ
liil/" |___/ / | | . ...::.;;.;.;;:;:;;: ':ヾ,.;::..,;; ,.. ゝ
llii, / / /丶./ . . .. . :;ヽ:;;ヾ:;.;;.ヾ.;;:. .,',. .,.ヽ
illi / / / : .:l : : .:: : . .:: :.. ;;: . . .;.. .丶
lill. oノノハヽo / : . .:i .: :. ..; ; :..; ;; ;;.; .;;. ;;;,',;,;,ヾ
liil 从*・ 。.・)
lii| ( )
465 :
夏のうろこ
:2006/11/10(金) 22:50
.、
,;.;ゝ
ヽ;.:ヽ
::ヾ::;::ゝ
;:;::ヾ:;:;::ゝ ,,,;:-‐,‐‐.‐‐:-,.,
::;;:ヽ;:;:.::;ゝ / l /.;::/::;:,':;:;;:;:;ヾ:..ヾ
::;:;:ヾゝ:;ヾ / / ,| ./ ..;::;ノ::::;;:':':;:; .:;;;..'ヽ
::;:ヾ:;ヾ;;,ヾ / / l / .:,;:;:; .;.:; .:; .ヾ;.:;.;,;.;,',
;:;;ゝ;;;;ゝヾ ___┐ / /丶 .;.,ヾ:;:;::;:;;;ヾ.::;. ;:.,. , .'、
;:;:ヾ;::;ゝ;ゝ / | へ .;::ヾ:;:ゝ,:;'':; :,.;,''..,;ヾ,.ヾ
liil/" |___/ / | | . ...::.;;.;.;;:;:;;: ':ヾ,.;::..,;; ,.. ゝ
llii, / / /丶./ . . .. . :;ヽ:;;ヾ:;.;;.ヾ.;;:. .,',. .,.ヽ
illi / / / : .:l : : .:: : . .:: :.. ;;: . . .;.. .丶
lill. oノノハヽo / : . .:i .: :. ..; ; :..; ;; ;;.; .;;. ;;;,',;,;,ヾ
liil 从; ・ 。.・)
lii| ( )
466 :
夏のうろこ
:2006/11/10(金) 22:51
.、
,;.;ゝ
ヽ;.:ヽ
::ヾ::;::ゝ
;:;::ヾ:;:;::ゝ ,,;:-‐,‐‐.‐‐:-.,
::;;:ヽ;:;:.::;ゝ /.;::/::;,':;:;;:;:;ヾ:..ヾ
::;:;:ヾゝ:;ヾ / ..; ::;ノ:::;:':':;:; .:;;;..'ヽ
::;:ヾ:;ヾ;;,ヾ / .:,;:;:; .;.,; .:; .ヾ;.:;.;,;.;,',
;:;;ゝ;;;;ゝ,.ヾ | l l / . .,ヾ ; : ;: ヾ.::. :, .,. , .'、
;:;:ヾ;::;ゝ;ゝ .|── ___. | | . . :;::ヾ:;: .,:;'':; :,;,,''..,;ヾ,,.ヾ
liil/" | | | l | . ....::.;;.;.;; :;:;;: ':ヾ,.; :..,;; ,.. ゝ
llii, |___| / . . .. . :;ヽ:;;ヾ,:;, .;..;;.ヾ.;;:. .,',. .,.ヽ
illi / : .:. : : .:.: : . .:: :. ;; . . .;.. .丶
lill. oノノハヽo / : . .:, .: :. ..; ; ,:..; ; ; ;;.; .;;. ,',;,;,ヾ
liil 从,υ。.・)
lii| ( )
467 :
夏のうろこ
:2006/11/10(金) 22:52
「な、何じゃこの暑さは。異常気象じゃ。ぶち異常気象じゃあ」
468 :
夏のうろこ
:2006/11/10(金) 22:53
続く
会議とは一体何なのか!
469 :
夏のうろこ
:2006/11/11(土) 22:50
| |
| /| |
____| | | ,/
|会議室→| | | /
 ̄ ̄ ̄ ̄| | | /
| | l/
| |/ ノバヽヾo
| / (。.・*从从
_______|,/ ( )
470 :
夏のうろこ
:2006/11/11(土) 22:51
「遅れてすみませんでした」
「あなたが来ないと始まりませんよ。会長」
471 :
夏のうろこ
:2006/11/11(土) 22:52
| | ________
|oノノハヽo .|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙̄'||
|从*・ 。.・) || ||
.と っ| || ||
|) ) ) | ||________,,||
|_)__),,_| || ||
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄`||' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノハヽヾ .________ ノハヽヾ
( 川川 / /( 川川
( )' ノハヽヾ )
ノハヽヾ/ ( 川川
( 从从 と )
472 :
夏のうろこ
:2006/11/11(土) 22:52
道重家は代々、宇部の自然を守る会、宇部自然保護組合の会長を務めてきました。
お屋敷を取り囲む森林はもちろんの事、宇部の全ての豊かなる自然は道重家が守ってきたと言っていいのです。
「それでは会議を始めます……」
473 :
夏のうろこ
:2006/11/11(土) 22:52
| | _ キュッキュッ ____
| | || ̄  ̄ ゙゙̄'||
| | || 環,∩ノバヽヾo||
| | || ,, ヽ(。.・*从从l
| | ||____ヽ )_||
|____| || ,l l |. ||
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄`||' ̄ ̄ ̄ ̄(_)__)゙|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノハヽヾ .________ ノハヽヾ
川川 ) / /( 川川
( )' ノハヽヾ )
ノハヽヾ/ ( 川川
从从 ) と )
474 :
夏のうろこ
:2006/11/11(土) 22:53
長男の兄が寝たきりになった今、会を取り仕切るのは彼の妹、さゆみでした。
475 :
夏のうろこ
:2006/11/11(土) 22:53
| | ________
| | || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙̄'||
| | || 環境破壊は |oノハヾヽo
| | || ダメ ||(・ 。.・*从
| | ||________,,|| ( )
|____| || || l l |
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄`||' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"||''(_(_) ̄ ̄ ̄ ̄
ノハヽヾ .________ ノハヽヾ
川川 ) / /( 川川
( )' ノハヽヾ )
ノハヽヾ/ ( 川川
从从 ) と )
476 :
夏のうろこ
:2006/11/11(土) 22:54
\ 以上、会議おわり!/
| | _______ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | || 環境破壊は oノハヾヽo
| | || ダメ (・ 。.・*从
| | ||_______⊂ ¶と )
|____| || ノ ノ) )
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄`||' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(_ノ(_) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノノハヾ ._________ノハヽヾ
川; >。<)っ/ /(>。< ;川
( っ /,/ ノハヽヾ )
ノノハヾ / (>。< ;川
从; >。<) と )
477 :
夏のうろこ
:2006/11/11(土) 22:56
「ふ、ふざけとる場合じゃないですよ、会長。」
「ごめんなさい」
「この夏、宇部では記録的な猛暑が続いています。」
「そういえば今日ここに来る時あまりに暑くて顔が溶けました。これも環境破壊の影響でしょうか」
「はい……それにしてもこの暑さは異常です。一体何が起きてるんでしょうか……」
さゆみがふと見た会議室の窓から、太陽の光がこぼれていました。
478 :
夏のうろこ
:2006/11/11(土) 22:58
| | ________ | ___l |
| | || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙゙̄'|| / ~~
| | || 環境破壊は |oノハヾヽo /
| | || ダメ ||从,υ。.・)
| | ||________,,|| ( ) /
|____| || || l l |
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄`||' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"||''(_(_) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノハヽヾ .________ ノハヽヾ
川川 ) / /川川 )
( )' ノハヽヾ )
ノハヽヾ/ 川川 )
从从 ) と )
479 :
夏のうろこ
:2006/11/11(土) 23:01
第二部 おわり
480 :
名無し娘。
:2006/11/12(日) 18:18
>>476
これ可愛い
481 :
名無し娘。
:2006/11/12(日) 19:31
お兄ちゃんはどうした
482 :
名無し娘。
:2006/11/12(日) 23:28
一部と二部は関連ないのか
483 :
夏のうろこ
:2006/11/24(金) 03:16
第三部
484 :
夏のうろこ
:2006/11/24(金) 03:16
∋oノノハヾ ノ_ハ_ヽヾ
从 ` ヮ´) (・e・ bリ
( ) ( ノハヽヾ
( 从从
( )
485 :
夏のうろこ
:2006/11/24(金) 03:16
ノノハヾ
ノノ*^ー^)
( ) ノハヽヾo∈ ノ_ハ_ヽヾ
(ロ´ 从从 (・e・ bリ
( ) ( ノハヽヾ
( 从从
( )
486 :
夏のうろこ
:2006/11/24(金) 03:17
ノノハヾ
ノノ*^ー^) ノ_ハ_ヽヾ
( ) (・e・ bリ
( ノハヽヾ
( 从从
ノハヽヾo∈ ( )
(` ロ´ ;从
( ) ,,
487 :
夏のうろこ
:2006/11/24(金) 03:18
―――――
―――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…………」
「お目覚めかい?どんな夢を見たんだい?」
「……知らん」
「冷たいなあ。夢と言えばさ……♪恋は短い〜夢のようなものだけど〜♪」
「何じゃ、その古臭い歌は」
「知らないの?かのハマクラ作詞作曲の名曲、みんな夢の中だぞ」
「知らん」
「♪泣かないで〜嘆かないで〜♪消えていった面影も〜みんな夢の中〜♪」
「勝手にやっとって」
488 :
夏のうろこ
:2006/11/24(金) 03:20
「ちょっと待ってよ。今日は壁紙を換えたいと思ってるから、剥がすのを手伝ってもらわないと。何色がいいかな」
「紫にきまっとるやろ。それか赤」
「……警告色って知ってる?毒を持ってる動物が赤とか黄色とか派手な色でそれをアピールするんだよ。
結果、警戒されて他の天敵に襲われない訳さ。」
「毒を持ってるならそれで殺せばよか。」
「そうだね。じゃ、擬態は知ってる?弱い動物が身を守る手段。よくあるでしょ。
錆びた釘を拾い上げたらミミズだったり、電信柱に隠れたゴミ袋を蹴飛ばしたらウサギだったり、穴に手を入れたら喪服を着た未亡人だったり……」
「意味が分からん」
「擬態はそこに在る命への感覚を鈍らせる。警告色に擬態すればもっといい。
……私は、壁紙の前にれいなの服を剥ぎ取りたい。」
489 :
夏のうろこ
:2006/11/24(金) 03:21
ノ | ∋oノハヽヾ
( .:(.:.:.. | (` ロ´ ;从
| `l´ | ( っ っ
| .l l と_)__)
(__(___)
490 :
夏のうろこ
:2006/11/24(金) 03:22
第三部 おわり
491 :
夏のうろこ
:2006/11/26(日) 02:38
第四部
492 :
夏のうろこ
:2006/11/26(日) 02:39
何の変哲もないぬいぐるみや小物が並び、何の変哲もない国民的アイドルグループのポスターが貼られた部屋。
ここはガキさんの部屋です。
せわしなく出かける支度をしているガキさんがいました。
493 :
夏のうろこ
:2006/11/26(日) 02:39
| ___l |
____, /" ~~
__n/l ノ_ハ_ヽヾノ_ハ_ヾ /
||/l__(・e・ ≡ ・e・)__ /_______
||/l ( ≡ )
__||/ ____ /
l゙,\ [籠] \
Ll\\ \
\\,___|ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
`| |/ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
Ll .| | ==回==== ==|
|\|__~ll__________|
| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| | |〜
494 :
夏のうろこ
:2006/11/26(日) 02:39
「黒い服ー黒い服ー」
今日は絵里のお婆ちゃんのお葬式の日なのです。
「あっ」
495 :
夏のうろこ
:2006/11/26(日) 02:40
ノ_ハ_ヽヾ
," ヽ(・e・ bリ
ノ ,, ゝ,と )
ヽノ⌒'
496 :
夏のうろこ
:2006/11/26(日) 02:40
タンスの奥から出てきたのは、子供のころに着ていたお気に入りの恐竜パジャマでした。
ガキさんは古い日記を読み返した時のような、何とも言えないむずがゆい気持ちになりました。
「こんなの着てたのかー」
497 :
夏のうろこ
:2006/11/26(日) 02:40
,ノ⌒。ヽ、
<,:. www
<,:: ( ・e・)
<,::. ,ノっ っ
,ノ.:. ,ノ_,)__)
<__,,;_ノ_)__)
498 :
夏のうろこ
:2006/11/26(日) 02:41
「今じゃ私もネグリジェだもんなあ……うふふ。」
499 :
夏のうろこ
:2006/11/26(日) 02:41
,ノ⌒。ヽ、
<,:. www
<,:: ( ・e・)
<,::. .,ノっ∽っ
,ノ.:. ,ノ__ゝ
<__,,;_ノ_)__)
500 :
夏のうろこ
:2006/11/26(日) 02:42
「はっ。もうこんな時間。早く行かなくちゃ」
出かける前に、飼っているハムスターのビビちゃんに餌をあげようと籠を見たその時です。
「……あっ!うっ、うあーっ!!」
ガキさんは叫びました。
ビビちゃんは籠の中で腐って死んでいたのです。
ただただ声にならない嗚咽をあげるガキさん。
「うぇー」
触ると、籠は激しい熱を帯びていました。
窓からの直射日光がビビちゃんの籠に照りつけていたのです。
「うぇー。ごめんね、ビビちゃん!うぇー、あー!時間がない!早く行かなきゃ!」
501 :
名無し娘。
:2006/11/26(日) 18:25
第三部がよくわかんない
502 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:23
ガキさんは涙を拭い自分の部屋を出ました。
「カメが心配するから早く行かないと……」
部屋を出て廊下を少し歩くと、お母さんの部屋がある二階への階段があります。
ガキさんは階段の上に向かって言いました。
503 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:23
| l |
| ̄| ノハ、ヾヾ
| ̄ ̄| (e・ b从
| ̄ ̄ ̄| |( )
| ̄ ̄ ̄ ̄| |_l l |_________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'(_)_) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
504 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:23
「お母さん行って来るね。あと、ビビちゃんが……死んじゃった。うぇー」
どうしても、泣くのを堪える事が出来ませんでした。
505 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:24
| l |
| ̄| | ノノノ_ハヾ
| ̄ ̄| | ノlcl Te)
| ̄ ̄ ̄| | ,, ( )
| ̄ ̄ ̄ ̄| |________ ) ) )_
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(_)_) ̄
506 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:24
| l |
| ̄| |
| ̄ ̄| |
| ̄ ̄ ̄| |
| ̄ ̄ ̄ ̄| |___________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
507 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:24
| l |
| ̄| ノハ_ヾヾ
| ̄ ̄| (eT b从
| ̄ ̄ ̄| |( )
| ̄ ̄ ̄ ̄| |_l l |_________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'(_)_) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
508 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:25
「……お母さん?」
お母さんの「アンターどこ行くの」という声が聞こえてこないので、ガキさんは不思議に思いました。
509 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:25
|ハヾ |
|eT) |
と ) |
|_ノ____|
 ̄ ̄ ̄ ゙̄
510 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:25
ガキさんは階段をゆっくりと登り始めました。
511 :
夏のうろこ
:2006/11/27(月) 00:27
続く
ガキさんがお母さんの部屋で見たものとは?!
512 :
名無し娘。
:2006/11/27(月) 00:28
一部の続きなのか
513 :
名無し娘。
:2006/11/27(月) 13:03
恐竜パジャマ+ネグリジェ最強
514 :
名無し娘。
:2006/11/28(火) 01:20
それまで我慢できてても
言葉にして出しちゃうと涙も出ちゃうことってあるよね
515 :
夏のうろこ
:2006/11/30(木) 22:44
小さい頃には何度か入った記憶があるお母さんの部屋。
階段を登りながら小さい頃の記憶を辿りますが、
入った事があるという事実以外、何も思い出せませんでした。
お母さんは普段部屋で何をしているんだろう。
ガキさんは急に不思議に思えてきました。
516 :
夏のうろこ
:2006/11/30(木) 22:50
\_____/
| |
| |
| ノハ、ヾヾ
|o (e・ b从
| ( )
|___l l |
/ (_)_)
/ ゙\
517 :
夏のうろこ
:2006/11/30(木) 22:50
「お母さん……カメの葬式に行って来る。あと、ビ」
518 :
夏のうろこ
:2006/11/30(木) 22:51
\_____/
| |
| |
| ノ,ハ、ヽヾ:.
|o .:(・e・ bリ:.
| .:(o o):.
|___.:l l |:.
/ .:(_(_):.
/ ゙\
519 :
夏のうろこ
:2006/11/30(木) 22:51
「あー耐えられた。」
しかし、お母さんの返事は聞こえてきませんでした。
「……ねえ、ちょっとお母さんってば」
ガキさんは思い切ってドアを開けました。
520 :
名無し募集中。。。
:2006/11/30(木) 22:53
テンポは遅く、少し分かりにくい所もあるかもですが夏のうろこは続き物ですよ
521 :
名無し娘。
:2006/11/30(木) 23:26
マジすか
じっくり読んでみます
522 :
夏のうろこ
:2006/12/06(水) 02:00
______ ,____ ,_______
____,,/| | | | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. | | |ハ_ヾ | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: | | |e・) | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: | |,と ) | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: | | |,ノ | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|/ |_|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
|_|_l_|l_|Il/l|||/ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ \|l|lI|::l|_L|_|゙il~i||
 ̄ ̄ ̄ ̄´  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄
523 :
夏のうろこ
:2006/12/06(水) 02:01
窓一つなく、壁一面に本が置かれた部屋。
そこにお母さんの姿はありませんでした。
524 :
夏のうろこ
:2006/12/06(水) 02:01
______ ,____ ,_______
____,,/| | | | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. | | |ハヾ | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: | | |・e) | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: | |,と ) | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: | | |,ノ | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|/ |_|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
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 ̄ ̄ ̄ ̄´  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄
525 :
夏のうろこ
:2006/12/06(水) 02:01
______ ,____ ,_______
____,,/| | | | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. | | |ハヾ | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: | | |从) | |: |l三三三三三|
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三三三三||: | | |,ノ | |: |l三三三三三|
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 ̄ ̄ ̄ ̄´  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄
526 :
夏のうろこ
:2006/12/06(水) 02:01
______ ,____ ,_______
____,,/| | | | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. | | |ハ,_ヾ. | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: | | |e・) | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: | |,と ) | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: | | |,ノ | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|/ |_|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
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 ̄ ̄ ̄ ̄´  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄
527 :
夏のうろこ
:2006/12/06(水) 02:02
| |_,ハ_ヾ |
| |・e・) |
| と ) |
528 :
夏のうろこ
:2006/12/06(水) 02:03
ガキさんの胸は好奇心で満たされました。
早く出かけなきゃという思いはそれには勝てませんでした。
「お母さん、ごめんなさい」
ガキさんは部屋に入り、後ろ手にドアを閉めて部屋を探索し始めるのでした。
いつの間にか涙は止まっていました。
手近の本棚から一冊本を手に取ると、それは皮製の分厚い本で、
表紙には『MAGIC』と書かれていました。
529 :
名無し娘。
:2006/12/07(木) 10:49
本棚上手いすね
530 :
名無し娘。
:2006/12/11(月) 01:09
つづけ
531 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 01:16
______ ,____ ,_______
____,,/| | | |\_____ヽ
iLlI|_|_|_|{}l:||. | | | |. |lIl|Llll:{}[]||lii:ll゙|
三三三三||: | | | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: | |. o | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: | | | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|_ノノ_ハ_ヾ.|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
|_|_l_|l_|Il/l|||/ ̄ ̄ lc| ・e・リ .\ll|lI|::l|_L|_|゙il~i||
 ̄ ̄ ̄ ̄´ (っ⌒/⌒o  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄
___ l ⌒゙⌒´ ___ _
,...-ー''''゛--‐'' (_)__), ...---‐ '."''''ー-..、
532 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 01:17
「手品の本かあ」
表紙をめくると、写真と見紛うばかりのリアルな絵が、浮かぶようにガキさんの目に飛び込んできました。
それは黒ずくめの衣服に身を包んだ女が奇妙な飾り物に囲まれ、地面に描かれた円の中で祈る姿。
手品という言葉から想起される軽妙なイメージとは程遠いものでした。
ガキさんは本から目を離して部屋を見回しました。
533 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 01:17
______ ,____ ,_______
____,,/| | | |\_____ヽ
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三三三三||: | | | |: |l三三三三三|
i|L|I|:[]l_l{}|||: | |. o | |: |l|}|I|_lLl[lll|::|:ill|
三三三三||: | | | |: |l三三三三三|
|_|_|I||ll|_l::ll|| .|_|___ノ_,ハ_ヽヾ|: |llll||};|ii||l:i|l|l_li||
|_|_l_|l_|Il/l|||/ ̄ ̄ (・e・ bリ.\|l|lI|::l|_L|_|゙il~i||
 ̄ ̄ ̄ ̄´ (っ⌒/⌒o  ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄
___ l ⌒゙⌒´ ___ _
,...-ー''''゛--‐'' (_)__), ...---‐ '."''''ー-..、
‡..--,,......--一― - ニ . ,._ _二ニ ニ -:- -.. ,:‡
Φ`' ;.._ _  ̄ ̄`゙ ̄ \,/ _.,Φ
Α `゙'''‐ーΔ-----Δ---‐‐‐''''"Α
534 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 01:17
部屋のカーペットの上には絵に描かれているのと同じ円の模様が、そして飾り物がありました。
息が詰まる思いでガキさんはページをめくりました。
535 :
名無し募集中。。。
:2006/12/14(木) 01:22
続く
んですけど、こんなの作ってみたよ
狼羊飼育で書いたのをまとめてみるページ
http://petat.com/users/sitatari/index.html
まだ殆ど工事中ですけどたまに覗いてみてね
536 :
名無し募集中。。。
:2006/12/14(木) 01:23
あとIEで見ないとAAとかずれるみたいなんでよろしく
537 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:27
“妖術師、魔術師、祈祷師、魔法使い、催眠術師。その呼び方に多少の違いはあれ、
彼ら、そして彼らの信奉する思想や理論の多くは否定され、その存在自体までもが社会的迫害を受けてきた。
中世の魔女狩り、魔女裁判はそうした迫害の中でも特に有名だろう。
しかし秘密集団、秘密組織として、現代においても彼らの存在は確認されているのである。”
538 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:27
ノノ_,ハ_ヾ
lcl ・e・リ
(っ⌒/⌒o
⌒゙⌒´
539 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:28
「全然意味が分からない」
ガキさんはそれでもページをめくりました。
“仕事で出世する方法”
“男を誘惑する方法”
“美貌を手に入れる方法”
540 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:29
ノノ_,ハ_ヾ
lcl ・e・リ
(っ⌒/⌒o
⌒゙⌒´
541 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:29
「必要ないなあ……」
ガキさんはどんどんページをめくりました。
“人を呪い殺す方法”
542 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:29
ノノ_,ハ_ヾ
lcl; ・e・リ
(っ⌒/⌒o
⌒゙⌒´
543 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:30
ガキさんのページをめくる手は止まりませんでした。
そして、あるページに目を止めました。
“死者を蘇えらせる方法”
ガキさんの頭にすぐに浮かんだのは、絵里のお婆ちゃんの事ではなくビビちゃんの事でした。
544 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:30
ノノ_,ハ_ヾ
lcl TeTリ
(っ⌒/⌒o
⌒゙⌒´
545 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:31
“生物を、死の状態から生の状態へと戻す事は可能だろうか。不老不死と共に、これは不可能とされている。
しかし現代文明から遠く離れた場所では、ゾンビ、つまり生きる死者の伝承が数多くある。
ここでは、そうした伝承が残るとある民族に伝えられているゾンビ汁の生成方法を記すとしよう。
この汁を死んだ人間や動物に飲ませれば、或いは生きていた時に戻るかもしれない。”
ガキさんの目は涙に霞みながらも真剣にその文章を追っていくのでした。
546 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:31
ノノ_,ハ_ヾ
lcl; ;e;リ
(っ⌒/⌒o
⌒゙⌒´
547 :
夏のうろこ
:2006/12/14(木) 23:32
続く
次回葬式
548 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:49
第五部
549 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:50
遥かな宇部。
家路を急ぐさゆみの姿がありました。
会議が長引いたために間もなく日暮れ時でしたが、暑さがおさまる気配はありませんでした。
550 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:50
.、
,;.;ゝ
ヽ;.:ヽ
::ヾ::;::ゝ
;:;::ヾ:;:;::ゝ
::;;:ヽ;:;:.::;ゝ
::;:;:ヾゝ:;ヾ
::;:ヾ:;ヾ;;,ヾ
;:;;ゝ;;;;ゝヾ
;:;:ヾ;::;ゝ;ゝ
liil/"
llii ______
illi ||UBE COLAl|゙l
lill. oノノハヽo ||[]_[] [] [] [] l| l
liil 从; ・ 。.・) |l.=~=~=~=~= l| |
lii| ( ) ||[]_[] []_[] [] l| |
551 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:51
「ジュースでも買って帰るの」
552 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:51
_______
||UBE COLA ||゙l
|| [] [] [] [] [] || |
oノノノハヾ = = = .|| |
从从*・ 。)σ─~~|| |
( / ── ..|| |
553 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:51
「あ」
ピンクの文字に心乱されて、うっかりあったかーいを押してしまうさゆみでした。
554 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:52
アチチ
oノノハヽo
从; ・ 。.・)
(o 日o)
555 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:52
アチチ
oノノハヽo
从; ・ 。.・)
(o日 o)
556 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:52
日
イラン
彡
oノノノ_,ハ∩
从从*・ 。)ノ
( /
557 :
夏のうろこ
:2006/12/18(月) 23:53
自然を守る会会長であるさゆみは、
自然を汚す行動をした事にほんの少しだけ快感を覚えました。
558 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 02:34
.、
,;.;ゝ
ヽ;.:ヽ
::ヾ::;::ゝ
;:;::ヾ:;:;::ゝ
::;;:ヽ;:;:.::;ゝ
::;:;:ヾゝ:;ヾ ,,,;:-‐,‐‐.‐‐:-,.,
::;:ヾ:;ヾ;;,ヾ /.;::/::;:,':;:;;:;:;ヾ:..ヾ
;:;;ゝ;;;;ゝヾ / ..;::;ノ::::;;:':':;:; .:;;;. .'ヽ
;:;:ヾ;::;ゝ;ゝ /.:,;:;:; .;.:; .:; .ヾ;.:;.;,;.;,', :.ヾ
liil/" 日 /";,; ;ヾ.;.,ヾ:;:;: ; ;;;ヾ.::;.';゙, ,'゙、
llii / .;:. . .;.:.;::ヾ:;:ゝ,:;'':; :,.;,''..,;ヾ,.,ヾ
illi /. ...::.;;.;.;;:;:;;: ':ヾ,.;::..,;; ,.. . :;, ,, ;: .`、
lill oノノノ_,ハ∩ /゙ . ..:,;.: .:.. .. . :;ヽ:;;ヾ:.;;.ヾ.;;:. .,',. .,.;.;,ヽ
liil 从从*・ 。)ノ / :, ;,;..,; ;,;ノ : .:.. ,;: .:: ,;: . ;. .: :.. ;;: ;, ; ,'゙,、
lii| ( / /' ,: .,;,:. :;.:. .:.: .: ,:. ..; ,;; :..; ; ,; ; ;;.; .; ; ,; .,゙',、
559 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 02:34
そしてこの時、さゆみの心にある一つの決心が芽ばえたのであります。
「ただいま……」
560 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 02:35
ウウ……
__ノノハヾ___
/ (リ 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
/ / ノバヽヾo
/ / (。.・*从从
561 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 02:35
__ノノハヾ___
/ (リ 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
/ ∩,, / ノバヽヾo
/ / (。.・ ;从从
562 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 02:35
それは夕食を待ちわびている事を示す、合図のようなものでした。
噛む力が弱まっている兄はさゆみに咀嚼してもらう事が楽しみで仕方がないのです。
そしてこの時、さゆみの心に芽ばえた決心がより確かなものになったのであります。
563 :
名無し娘。
:2006/12/27(水) 12:24
合図て
564 :
名無し娘。
:2006/12/27(水) 12:25
どんな合図やねん
565 :
名無し娘。
:2006/12/27(水) 13:11
体力あるのかないのかどっちだよ
566 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:32
oノノノハヾ
从从*・ 。)
( っ ,,
__ノノハヾ___ と,_)_) [_鞄_]
/ (リ 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
567 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:32
兄はさゆみが夕食の準備を始めないので不思議に思いました。
さゆみは着替えや髪飾りをカバンに詰め込み始めたのです。
そして、鏡も。
568 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:33
oノハヾヽo
グ ,, ⊂(・ 。.・*从
リ / ̄ ̄ ̄と )
グ / "/゙ |
リ /_______/_(_)
__ノノハヾ___ [_鞄_] ''
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
569 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:33
「入らないの」
さゆみは諦めませんでした。
570 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:34
oノハヾヽo
グ ,, ⊂(・ 。.・*从 ,,
リ / ̄ ̄ ̄と )
グ / "/゙ ) ,,
リ /_______/_(_)
__ノノハヾ___ [_鞄_] ''
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
571 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:34
「やったー入った。」
さゆみは出かける支度を続けました。
572 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:35
__ノノハヾ___ [_鞄_]
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
573 :
夏のうろこ
:2006/12/27(水) 23:35
兄は鞄が気になって仕方がありませんでしたが、体が動かない為に見る事はかないませんでした。
そして、それ以上にさゆみはどこに行こうとしているのか。
兄の心中は不安の黒い影で満たされていくのでありました。
574 :
夏のうろこ
:2007/01/04(木) 02:00
oノノハヾ
从从从)
( )
l l ,∪、
__ノノハヾ___ (__([_鞄_]
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
575 :
夏のうろこ
:2007/01/04(木) 02:01
身支度を整え終えたさゆみは言いました。
「ごめんね……」
「うう……」
576 :
夏のうろこ
:2007/01/04(木) 02:02
oノノハヾ
从从从)
( )
l l ,∪、
__ノノハヾ___ (__([_鞄_]
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
/ ∩,, /
/ /
577 :
夏のうろこ
:2007/01/04(木) 02:02
oノノハヾ
从从从)
( )
l l ,∪、
__ノノハヾ___ (__([_鞄_]
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
/ ⊂ヾ /
/ ゙ /
578 :
夏のうろこ
:2007/01/04(木) 02:02
捻りを加えてみましたがさゆみは決して振り向こうとはしませんでした。
「さよならお兄ちゃん……。さよなら宇部……」
579 :
夏のうろこ
:2007/01/04(木) 02:22
___________
|=====================|
| l━━━━━━━━l ---|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
彡 彡 彡
彡 彡 彡
ピ oノノハヾ
━⊂从从从)
ヽ )
l l ,∪、
__ノノハヾ___ (__([_鞄_]
/ (リ; 。. )((),/
/'⌒⌒``~`''`/
580 :
夏のうろこ
:2007/01/04(木) 02:22
エアコンの設定温度が28℃から27℃に変わり、風が少しだけ冷たくなりました。
581 :
名無し娘。
:2007/01/04(木) 05:20
!
582 :
名無し娘。
:2007/01/04(木) 22:41
なぜ27℃に
583 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:42
さゆみがお屋敷を出ると外は相変わらずの暑さ。
沈みかけの太陽が地平線にしがみついてその光を地上に焼きつけていました。
しかしさゆみの目に地平線は映りません。
見えるのはお屋敷を取り囲む鬱蒼と茂る森ばかりなのです。
さゆみはカバンから地図を取り出し現在地を確認しました。
584 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:42
.________________________
|森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森森 森森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森 道重家 森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森森 森森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森|
|森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
585 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:43
「とりあえず森を抜けるの」
さゆみは小さい頃お兄ちゃんと一緒に街へ買出しに行った事を思い出しました。
その時まだ森は今より小さかったのです。
586 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:43
,;;.ii!;;::,,、"",,;;,゛ .: . ..:|i!|il|!ll| .:;.:.: .:\ ;.:.:゙" .:.
il|!ll|Y ;;/,,"~゙ ,; .:,...|l!llilllli|"~ :.:.;;ノ).:.:.;.:;.:))
.|li!;|ノ )`~..., ,.:;..:. .|!!ilil|!!l;; ゛ヾ;;::il|!ll|;.Y.`゙
,!((/(;:.,ヽ;;",'(;.:_:..|llli!(!ll|  ̄"\)l.ii!!ノ,,)
il|!ll| :. ,. .: .:Yii!. . . . |!i!|ili|ll|. :.: . .: .|,l!((/.:.
il|!ll|.: . :,..: .:|!,ii .:. . :.|il!l|i!l|!l).: ;.: , :|i|!l!l. :; .:
.|lii!|. :. .:. :::.|ill|,, . :; :|!!!iill|!l| :.: . ...::.ill|lil| .:;.: .
.|lii!|:. :: .:...: |ill|...:;. :..|il|!!llli!| ノバヽヾoii|.:;. ..;:.
il|!ll|.: . :. .:,:.|l|!|..:.. : ,|!!iillll|!l (。.・*从从i| .:.; .:. .
|!!iil|、,. ,,,;;:. |li!i!.. , .、|ill|!ililil|.:.( )illi|.:. ..:. ..:
587 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:44
宇部を抜ける為にさゆみは森に足を踏み入れました。
第五部 おわり
588 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:47
第六部
589 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:49
ノノ_ハ_ヾ
lc| ・e・リ
( ) ノハヽヾ
( 从从
( )
ノハヽヾo∈
(´ 从从
( )
590 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:49
ノノ_ハ_ヾ
lc| ・e・リ
( ) ノハヽヾ
( 从从
( )
∋oノノハヽ ノバヽヾ
从从; `) (ー^*bリ
( ) ( )
591 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:49
ノノ_ハ_ヾ
lc| ・e・リ
( ) ノハヽヾノバヽヾ
( 从从(ー^*bリ
( と )
ノハヽヾo∈
(´ ;从从
( )
592 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:50
. ノノハヾ ノノノハヾ
\ ノノ*^ー^) → リd*^ー^) /
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄
ノノ_ハヾ ノハヽヽヾ
ノlc| ・e)σ (^ー^*bリ),,
( / ノハヽヾ ノ
从从 )
( )
ノハヽヾo∈
(´ ;从从
( )
593 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:51
/ハ_ヽヾ
.(e・ 从
( ) ,, ノノノハヾ
ノハヽヾ リd*^ー^)
( 从从 ( )
( ) ,,
ノハヽヾo∈
(´ ;从从
( )
594 :
夏のうろこ
:2007/01/10(水) 01:59
「……おらん。……好きな人なんて」
「そう……。寂しいね。知ってる?こんな曲。♪生まれかわれるものならば、あなたの為に美しく♪」
「知らん」
「愛に一途な女性の思いを歌った曲。あゆが歌ってるんだよ。……いしだあゆみ」
「そんなあゆは知らん」
「♪あなた優しく手を取って、私のそばで添い寝して♪父や母や妹も今は幻、夢の中♪」
「夢の中ばっかやね」
「うん。生まれかわったら何になりたい?」
「今は考えられん」
「死んでからじゃ考えられないよ」
「今考えてもそれになれるとは限らんやろ」
「まあね」
第六部 おわり
595 :
名無し娘。
:2007/01/10(水) 03:53
。
596 :
したたり
:2007/01/27(土) 21:16
433 名前:名無し娘。[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 23:59
したたりの人は気づいてなさそうだなぁ
移転気付いてるよ
でも更新はもう少し待ってておくれ
597 :
名無し娘。
:2007/01/27(土) 21:23
移転キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
598 :
名無し娘。
:2007/01/27(土) 23:50
気長に待ちます
599 :
名無し娘。
:2007/01/28(日) 06:10
良かった〜
600 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:11
ここまでのあらすじ
絵里のお婆ちゃんが行方不明になりました。
同級生で友達のA君とガキさんは、
ビルで縁取られたアスファルトの楽園横浜で占いを営む、
ガキさんのお婆ちゃんのババちゃんに行方を占ってもらいます。
しかしババちゃんの占いは見事に当たるのですが、絵里のお婆ちゃんはすでに死んでいたのでした。
お婆ちゃんのお葬式の日。
ガキさんは飼っていたハムスターのビビちゃんが籠の中で死んでいるのを見つけショックを受けます。
お葬式に出かける事をお母さんに伝えに行くガキさんでしたがお母さんは外出して居ませんでした。
普段からお母さんの部屋に興味があったガキさんは部屋に忍び込み、
死んだ生き物を蘇えらせるゾンビの粉を作る方法が書かれた本を見つけます。
豊かな自然に囲まれた遥かな宇部では記録的な猛暑が続き、
宇部の自然を守る会は成す術がありませんでした。
代々会を取り仕切ってきた道重家の会長さゆみには森で脳みそを蚊に刺されて以来寝たきりの兄がいました。
しかしさゆみは兄の面倒を見るが嫌になり、宇部を抜ける為に森に足を踏み入れるのでした。
601 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:12
第七部
602 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:14
「どうしたの?」
絵里はじっとどこか見つめているA君を不自然に思い聞きました。
「……見ないで」
顔を背けてもA君の絵里の首に向けられた視線は変わる事はありませんでした。
絵里の首には小さな凹凸が広がっていました。A君は言いました。
「どうしたのこれ?触っていい?触らせて。触るよ」
指で触れると凹凸はべとつく汗を弾くようにひんやりと、そして硬くざらついていました。
喉がほんの少し盛り上がり、A君の指の下を絵里の唾液が通過します。
「くすぐったいよ……」
絵里はA君の指を握りしめました。
「あ…ごめん。」
「……でも、いいよ。触ってても……」
603 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:14
A君は絵里の首を撫で続けました。
「何なのこれ?」
「分かんない……多分じんましんみたいなものだと思う」
「……治るといいね」
首から指を離したA君は、そこに残る絵里の熱い体温と、
それと対照的な冷たい凹凸、そして喉越しの唾液の感触を失いたくありませんでした。
604 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:15
ノノノハヾ
リd*´ー`)
( ) ノハヽヾ
( 从从
( )
605 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:15
ノノノハヾ
リd*´ー`)
( ) ノノハヾ
从 )
( )
606 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:16
ノノノハヾ
リd*´ー`)
( ) ノノハヾ
从 ω ),, クンカクンカ
( っ )
607 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:17
「あー、それにしても新垣遅いな……。あいつバカか。こんな日なのに。」
「暑いから中に入って待とうよ」
夕暮れ。
沈みかけの太陽が地平線にしがみついてその光を地上に焼きつけていました。
「ねえ……、入ろう」
絵里はA君の手を引っ張りました。
608 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:17
ノノノハヾ ノハヽヾ | .: . : : .: :: .: : :. : ::
リd*´ー`) ( 从从 |: .:: .:::: .: :::::.::: :::::.:.
( っcノ ) |. :. .:::.: ::.: .: :.: :: .:::
| l l ( ( ( |. ::. ::::: .:::::: :::: ::::: .
(_)__) (_)_) |: :::: :: ::: ::::: :::: : .:::.
|ノハ、ヽヾ :: :: :: :.: :
|(e・ b从 .::: .: ::: .::
と ) .::::::::. :: .
| ( ( ( .: . ..: . :.... :
|_(__(_)_:._::_:.:__::__:
609 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:18
「うん、でもちょっと見てくる。」
610 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:18
ノノノハヾ | .: . : : .: :: .: : :. : ::
リd*´ー`) |: .:: .:::: .: :::::.::: :::::.:.
( ) ノノハヾ |. :. .:::.: ::.: .: :.: :: .:::
| l l 从 ) |. ::. ::::: .:::::: :::: ::::: .
(_)__) ( ) |: :::: :: ::: ::::: :::: : .:::.
l l | |ノ,ハ、ヽヾ :: :: :: :.: :
(__(_) |:(・e・ bリ .::: .: ::: .::
と っ .::::::::. :: .
|::`) ) ) .: :. . . : ..::
|_(_)__)_:._::_:.:__::__:
611 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:19
物陰で二人の一部始終を見ていたガキさんは思わず身を隠しました。
「おーい新垣ー」
612 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:20
ノノハヾ |ノノ,ハ、ヾ .: .
从 ) |lc| -e-リ .: .
( ) |:( o o). :..:.
613 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:21
「何やってんだよ」
「あ。いや隠れてみたんだけど」
「カメレオンじゃあるまいし。お前はバカか。こんな日なのに」
「ごめん」
「俺じゃなくてえりりんに謝れよ」
今日は絵里のお婆ちゃんのお葬式なのです。
614 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:21
ノノノハヾ ノ,ハ、ヽヾ
リd*´ー`) (・e・ bリ
( ) ( )
ノハヽヾ
( 从从
( )
615 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:21
「……………」
「えりりんに謝れよ」
「……ごめんねカメ。」
「遅れたことも謝れよ」
「……遅れてごめんね」
「いいよ、ガキさん気にしないで」
616 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:22
モアーン
ノノノハヾ 〜 ノ,ハ、ヽヾ 〜
リd*´ー`) 〜 (・e・ bリ 〜
( ) 〜 ( ) 〜
ノハヽヾ
( 从从
( )
617 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:22
「??何か新垣臭くないか?」
「走ってきたから、ちょっと汗かいたかもしれない」
「こんな日なのに。謝れよ」
「……ごめんねカメ。」
「いいよ、ガキさん気にしないで」
618 :
夏のうろこ
:2007/01/29(月) 01:23
続く!
619 :
名無し娘。
:2007/01/29(月) 23:02
この雰囲気が実に独特ですね
620 :
夏のうろこ
:2007/02/04(日) 00:43
「??何か新垣臭くないか?」
「走ってきたから、ちょっと汗かいたかもしれない」
「こんな日なのに。謝れよ」
「……ごめんねカメ。」
「いいよ、ガキさん気にしないで」
ガキさんは胸に手を当てました。
621 :
夏のうろこ
:2007/02/04(日) 00:44
ノノノハヾ 〜 ノ,ハ、ヽヾ 〜
リd*´ー`) 〜 (・e・ bリ 〜
( ) 〜 (っ ) 〜
ノハヽヾ
( 从从
( )
622 :
夏のうろこ
:2007/02/04(日) 00:47
そして別れるのが辛く、ビビちゃんの死体を胸ポケットに入れてきた事を少し後悔しました。モアーン
「じゃ、お家入って。もう家のみんなも待ってると思うから……」
夕暮れ。
着ている洋服の黒が更に重く暗く染まります。
その時ふいにガキさんたちの目の前をカラフルな浴衣を着た子供達が駆けて行きました。
ガキさんは思い出しました。今日が夏祭りの日だった事を。
去年、A君と行った夏祭りの日だった事を。
623 :
夏のうろこ
:2007/02/04(日) 00:48
| | l l l ( ( (. | |
_,,,..,_.,._,_..,__|_|、 (_)_)(_)_) ,|_|.,__.,.__.,_
ノ,ハ、ヽヾ
(・e・ b从
( )
624 :
夏のうろこ
:2007/02/04(日) 00:48
∠/ \_______________\
| l ̄l |i __ | ̄l ̄|ill≡| |
| ,.゙ ̄,、, | |「 |. |_|___|ll:≡| .,,、,,, .;、,、l
;:゙;;`;l:::゙il;:;i | l .ll| ~~ " ̄ ;:゙;;`;l:::゙il;:;iヾ
─────| ̄| ノハヽヾハヽヾ | ̄|─────
| | ( 从从(从从 | |
| | ( と ),, | |
| | l l l ( ( (. | |
_,,,..,_.,._,_..,__|_|、 (_)_)(_)_) ,|_|.,__.,.__.,_
ノハ、ヽヾ
(e・ b从
( )
625 :
夏のうろこ
:2007/02/04(日) 00:49
;:゙;;`;l:::゙il;:;i | l ll| i;:゙;;`;l:::゙il;:;iヾ
─────| ̄| ノハヽヾノノハヾ | ̄|─────
| | ( 从从d*^ー^) | |
| | ( と ), | |
| | l l l ( ( (. | |
_,,,..,_.,._,_..,__|_|、 (_)_)(_)_) ,|_|.,__.,.__.,_
ノハ、ヽヾ
(e・ b从
( )
626 :
夏のうろこ
:2007/02/04(日) 00:50
一瞬間、絵里の笑顔を見た気がしました。
ガキさんは思わず胸ポケットのビビちゃんに手を当てました。
もう一度絵里とA君のいる方を見た時にはもう、ガキさんの目は涙でにじんでいました。
627 :
夏のうろこ
:2007/02/04(日) 01:00
・e・)<続くのだ
628 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:43
@*@,@*@┏━━━┓@*@,@*@
*@/@*@l.┃/ \┃*@/@*@l.
@*@l@*@┃.( ー,∫,.┃@*@l@*@
゙ヾノ //ソ, 〆⌒ヽii ┛.、ゾ/ソ"/
ノノハヾ=~ l_( )] ̄ ̄l──────
ノノノ -) ( 坊 ,,フ  ̄ ̄
( ノノノハ (,____,)
リcl ´)
( ) ノハヽヾノハ、ヽヾ
( 从从 (e・ b从
ノ ) ノ )
629 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:44
お葬式は、何事もなく進行していきました。
参列者は絵里の家族とほんの数人の親族と知人のみでした。
静かな居間には、お婆ちゃんの眠るお棺の前でお経を読むお坊さんの声が響きました。
630 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:45
ノノ_,ハ、ヾノノハヾ
lc| ・e・リ 从 )
( ) ( )
631 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:45
その間、ガキさんの頭の中をめぐっていたのはビビちゃんの事、
そしてお母さんの部屋にあった太い本に書かれた“死者を蘇えらせる方法”でした。
632 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:45
ノノ_,ハ_ヾノノハ
lc| ・e・リ 从
( ) (
633 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:45
“ゾンビの粉を死んだ人間や動物に飲ませれば、或いは生きていた時に戻るかもしれない。
ゾンビの粉の生成に必要なものは、まず眼球である。これは人間の物が望ましい。
生きている人間、死んでいる人間どちらの物でも構わない。
比較的入手が容易いのは死者の眼球の方だろうか。それでも、土葬の習慣がない日本では入手は困難だろう。
検死解剖用の死体や火葬前の死体に接する機会があれば話は別だが……”
634 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:46
??
ノハヽヾ
( 从 彡
( )
635 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:46
!!
ノノハヾ
ミ 从; )
( )
636 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:46
@*@,@*@┏━━━┓@*@,@*@
*@/@*@l.┃/ \┃*@/@*@l.
@*@l@*@┃.( ー,∫,.┃.ノハ,_ヽヾ
゙ヾノ //ソ, 〆⌒ヽii ┛.、(e・ bリ
ノノハヾ=~ l_( ; >)] ̄ ̄と ) ,,──
ノノノ; >) ( 坊 ,,フ  ̄ ゙̄ (_,,っっ
( ノノノハ (,____,)
リcl; ´ )
( っ ノハヽヾ
( ;从从
( )
637 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:47
「おい何やってんだよ!」
「はっ……思わず」
「思わずお棺開けようとするなよバカ」
「…………」
「大人しく座ってろよバカ」
638 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:47
@*@,@*@┏━━━┓@*@,@*@
*@/@*@l.┃/ \┃*@/@*@l.
@*@l@*@┃.( ー,∫,.┃@*@l@*@
゙ヾノ //ソ, 〆⌒ヽii ┛.、ゾ/ソ"/
ノノハヾ=~ l_( )] ̄ ̄l── 〜─ 〜─
ノノノ -) ( 坊 ,,フ  ̄ ̄ 〜 〜 〜
( ノノノハ (,____,) 〜 モアーン
リcl ´) 〜 〜 〜 〜
( ) 〜 〜 ノハ 〜ノハ、ヽヾ 〜
〜 〜 ( 从〜 (e・ b从 〜
〜 〜 ノ 〜 ノ ) 〜
639 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:48
「ほら、動き回るから臭いが広がっただろバカ」
「……あたしのせいなの?」
「当たり前だろバカ」
絵里のお母さんが言い争う二人に言いました。
「ケンカしないで。ガキさんのせいじゃないよ。きっとお婆ちゃんのせい……。
体が腐ってるから……ううっお婆ちゃん!」
絵里の家族全員が泣き崩れました。
「そんなつもりで言ったんじゃないんです。すいません。あたしが臭いんです……」
そう言いながらガキさんは、お棺の中のお婆ちゃんを想像しました。
640 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:48
「……あの、でも一つ聞いていいですか。腐ったお婆ちゃんの目玉は……」
「ううっ……お婆ちゃん!」
「いい加減にしろよ。えりりんとそのご家族と参列者全員に謝れよ」
「…………」
「早く」
「……どうもすみません」
謝るガキさんに絵里は言いました。
「もういいから、ガキさん帰って」
「えっ。」
641 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:49
ノ,ハ、ヽヾ
(・e・ bリ
ノハヽ ( )
リd )
)
642 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:50
「でも、お婆ちゃんはどうなるの」
「火葬場で燃やしてもらうに決まってるでしょ」
「えっ。……そしたら一緒に目玉も燃えちゃう?」
「お前、いい加減にしろよ」
643 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:50
ノ,ハ、ヽヾ
(・e・ bリ
ノハヽ ( ノハヽヾ
リd ) ( 从从
) ( )
644 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:50
「ウウッ、エーンエーン」
絵里はA君に抱きつきました。
645 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:51
ノ,ハ、ヽヾ
( e bリ
ノノハヾノハヽヾ
リd ;´ )( 从从
( っ と )
646 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:51
「早く帰れよ」
647 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:52
lil|liili|liil|liil|ilil|lili
ill|liノ,ハ、ヽヾliliil|li
liliil|li( e bリliliil|li
ilill|iノノハヾノハヽヾ
リd ;´ )( 从从
( っ と )
648 :
夏のうろこ
:2007/02/17(土) 00:58
長引いていますが、終わるまで続くのだ
649 :
名無し娘。
:2007/02/17(土) 17:27
そりゃそうだ
650 :
名無し娘。
:2007/02/17(土) 17:31
期待してまっせ
651 :
名無し娘。
:2007/02/18(日) 00:28
雰囲気変わってきたね
652 :
夏のうろこ
:2007/03/03(土) 00:26
玄関へと向かうガキさんの元へ、
絵里の家で飼われている犬のアルが哀れむような表情で近寄ってきました。
653 :
夏のうろこ
:2007/03/03(土) 00:26
|
| クーン
____lノノ,ハ、ヾ__ _______
/lc| ・e・リ ∧__∧
/ ( ) ノ・ ・ ヽ
/ | l l ヽェ_"ノ ゙⌒ヽノ ,,
/ (_)__) (,,_<,_ノ⌒(,_ノ
654 :
夏のうろこ
:2007/03/03(土) 00:26
「目玉……」
655 :
夏のうろこ
:2007/03/03(土) 00:27
|
|
____l__ノノ,ハ、ヾ_________
/ lc| ・e・リ、__∧
/ ( っ> < ヽ
/ | l l ヽェ_"ノ ゙⌒ヽノ
/ (_)__)(,,_<,_ノ⌒(,_ノ
656 :
夏のうろこ
:2007/03/03(土) 00:27
ガルァー
|
| ∧__∧
____l∩ノノ_,ハ_ヾ__ノ゚ ゜ ヽ_____
/ ヽlc|; ・e・リ ヽェ_"ノ ゙ゝ
/ ノ ⊃ / (,,_ノ ゙ヾ,ノ
/ ( (⌒/´ (,,_ノ" `ゝ,( ,,ノ
/ `JU じレ"
657 :
夏のうろこ
:2007/03/03(土) 00:28
ガキさんが家に帰ったのは夜中でした。
野良猫や野良犬の目玉を取ろうと、汗ばむ夜の街をうろつき回ったために体中が薄汚れていました。
しかし結局目玉は取れませんでした。
お祭りに行けば金魚が釣れると気付き走って祭り会場へ向かいましたが、
その時にはもう会場も静まり返り屋台も出払った後でした。
今年の夏祭りは終わってしまったのです。
「ただいま……」
「アンター遅かったねえ」
658 :
夏のうろこ
:2007/03/03(土) 00:28
| |
| ノノ,ハ、ヾ |
| ld ・e・ リ |
| ( ).. |
./ ノノハハヾ \
,/ ̄ ̄川llll|||lll ̄ ̄\
( )
659 :
夏のうろこ
:2007/03/03(土) 00:30
玄関でガキさんを出迎えたのはお母さんでした。お母さんはガキさんに言いました。
「あら、アンタお祭り行ってきたんじゃなかったの?毎年金魚ぶら下げて帰ってくるじゃない。」
「……お葬式に行ってた。友達のお婆ちゃんの」
「あら、そうなの……。じゃ塩かけないと」
660 :
夏のうろこ
:2007/03/03(土) 00:30
| |
| ノノ,ハ、ヾ |
| ld =e= リ |
| ( .;;,:.;;,.; |
./ ゝ" \
,/ ̄ノノハヾ∩  ̄ ̄\
川llll|||lll/
( ノ
アンター
661 :
夏のうろこ
:2007/03/03(土) 00:31
お母さんのいつも通りの優しさに、ガキさんは泣き出しそうになりました。
しかし、部屋へ忍び込んでしまった事をすぐに思い出し、
後ろめたくなったガキさんは顔を背けて自分の部屋へ急ぎました。
662 :
夏のうろこ
:2007/03/03(土) 00:31
ノノ,ハ、
ノlcl ・e)
(.;;.:,: ) ,,
ノノハヾ∩"
川llll|||lll/
( ノ
アンター
663 :
夏のうろこ
:2007/03/03(土) 00:35
続く
次回、お母さんからガキさんに衝撃の告白!
そして森を歩くさゆみが見たものとは!
664 :
名無し娘。
:2007/03/03(土) 00:37
期待を持たせる次回予告だね
665 :
名無し娘。
:2007/03/03(土) 11:46
犬が可愛いー
666 :
名無し娘。
:2007/03/04(日) 17:50
この話はまだまだ続きそうだな
667 :
したたり
:2007/03/04(日) 23:39
犬が可愛いと評判ですが、夏のうろこが終わり次第「アニマル地獄(仮)」を書く予定です
新垣(園長)、亀井(保健所職員)、道重(原住民族)、田中(動物の毛を持つ女)、
藤本(羊飼い、羊追いの二役)、小川(留学生)、そして動物たちが活躍する感動のミュージカル風動物西部劇です。
668 :
名無し娘。
:2007/03/05(月) 00:19
みちし原人キタコレ
669 :
夏のうろこ
:2007/03/13(火) 23:24
「ちょっと待ちなさい、里沙」
670 :
夏のうろこ
:2007/03/13(火) 23:24
ノノ,ハ、
ノld; ・e)
( )
ノノハヾ
川llll|||l)
( )
671 :
夏のうろこ
:2007/03/13(火) 23:25
「もっもう塩はいいから」
「オッケー。でも話があるのよ。大事な」
672 :
夏のうろこ
:2007/03/13(火) 23:25
ノハヽヾ
ノ,ハ、ヽヽ 川
(・e・ bリ )
( )
673 :
夏のうろこ
:2007/03/13(火) 23:26
ガキさんは後ろめたい思いに耐え切れませんでした。
「……ごめんなさい。勝手に部屋に入ったの。おまけに本も取ったの」
叱られる覚悟はできていました。
しかしお母さんの反応はガキさんが予想していたものとは全く違ったのです。
「……オッケー。気付いてたよ。でも、その事を責めるつもりはないのよ。
むしろお母さんは嬉しいの。……あのねえ、何から話せばいいんだろう……」
674 :
夏のうろこ
:2007/03/13(火) 23:27
_
| < |
 ̄
_____
ノノハヾ /|
川llll|||l)__/
( ) |
675 :
夏のうろこ
:2007/03/13(火) 23:28
居間にお風呂場からのシャワーの音が響いています。
お風呂ではガキさんが今日一日の疲れと、悲しみを洗い流していました。
頭の中にはお母さんの話って何だろうという思いが巡っています。
こんなに切なく重苦しいバスタイムは初めてでした。
やがて、お風呂場から思い詰めたような表情でガキさんが出てきました。
676 :
夏のうろこ
:2007/03/13(火) 23:28
_ ,"⌒。ヾ
| < | (www ヽ
 ̄ ('・e・` ゝ;:>
( ヽ :;>
____ノ__ゝ ;:>
ノノハヾ /|ノ し' ヽ,,_>
川llll|||l)__/
( ) |
677 :
夏のうろこ
:2007/03/13(火) 23:30
ガキさんは話を聞くために静かにお母さんの前に座りました。
「アンタは横浜生まれじゃないのよ」
「えっ」
678 :
夏のうろこ
:2007/03/13(火) 23:35
続く
次回はガキさん出生の秘密が解き明かされるぞっ
679 :
名無し娘。
:2007/03/14(水) 00:21
楽しみに待ってるぞっ
680 :
名無し娘。
:2007/03/14(水) 10:27
恐竜パジャマカワユス
681 :
夏のうろこ
:2007/03/18(日) 03:27
,"⌒。ヾ
(www ヽ
(・e・ iliゝ;:>
_(___ヽ_:>
ノノハヾ /|
川llll|||l)__/
( ) |
682 :
夏のうろこ
:2007/03/18(日) 03:29
「アンタは鹿児島生まれ。鹿児島の……山の中で生まれたの」
「えっ。ビルじゃないの」
横浜でもビルでもない。突然の告白にガキさんは混乱しました。
頭の中を小さい頃からの横浜での思い出が次々と巡ります。
横浜……。
683 :
夏のうろこ
:2007/03/18(日) 03:30
日目目目[][]日口日日[]目口口||
日目[]目日[]日口目[]口目口日|l
目日目[]日口日[]目日口口[]目|l
日目[]目口目日[]口目日[]日口|l
日目日口目目日[]日[]目[]口口|l
目日[]日目[]日日口[]目口口目|l
[][]日日目口目日[]目口目日口|l
日目目日[][]日口目日[]目口口|l
_________________||_
う こ そ ! ヨ コ ハ マ へ ! l|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄
... .. . .. .. .. .. .. .. .. ..... .. .. .. . .. .. .. .. ...|
: : :: :: :: : :: . ..: : : :: : ::: : : :. .: :: :: :: ::: |
| ̄|:.:.:.:.:.:.:.:.| ̄| ̄|.:.:...:..:.:.:.| ̄| ̄| : .| ノハヽヾ
|_|___|_|_|___|_|_|_| (e 从从
( ハ_ヽヾ
(e・*bll
「あれが横浜の入り口だよ……」
684 :
夏のうろこ
:2007/03/18(日) 03:54
間違えちゃった
「あれが横浜の入り口だよ……」は無視してください
685 :
夏のうろこ
:2007/03/18(日) 03:55
ガキさんはいつもお父さんに連れられて横浜に遊びに行っていました。
沖縄から越してきて心霊ビルを営んでいるお父さんのお母さんであるババちゃんを迎えに行く用事もありました。
686 :
夏のうろこ
:2007/03/18(日) 03:55
_|_l||_ilil| ̄ ̄ ̄|lil|| [______]」 l|__lll゙、__|
‖||_|| | |lil|l .||. || l | l ll、
.._‖|,i'_l_|___|ili|l .||~) ノハヽヽ || | | |l l|lL
┬┴┬┴┬┴┬┴ ||__)__(e从从...|| l┴┬ll ̄l| ̄| ||_
┴┬┴┬┴┬┴┬ || | ( ノ_ハ_ヽヾノ_ハ_ヾll_| |L
─┴┬┴┬┴┬┬ ||___,l l l(・e・*≡*・e・)||、_..,._|...
 ̄ ゙̄' -、_,,. __,、、__ ゙ ' ( ≡ )
687 :
夏のうろこ
:2007/03/18(日) 03:57
ガキさんは横浜内部の無国籍な街並みと賑やかさが大好きでした。
ガキさんは何で横浜に住まないんだろうと不思議でした。
それを聞くとお父さんはいつも空を指差しました。
そして「お日様を浴びないと体に良くないからだよ」とガキさんに言いました。
空に浮かぶ太陽はコンクリートが遮っていました。
しかし横浜は方々に取り付けられたネオンが色とりどりに輝きまばゆさに満ちていたのです。
688 :
夏のうろこ
:2007/03/18(日) 03:57
「はい、肉まん」
|| || l | l ll、
||__ ノノハヽ | |l l|lL_
|| | 从 e ) ハ_ヽヾ' ̄l__||..
|| |_( っ(_,,) (e・*bll  ゙̄"
 ̄ ̄ ̄ ̄.,, | l l ⊂ )
689 :
名無し娘。
:2007/03/18(日) 22:51
なぜ肉まんが
690 :
夏のうろこ
:2007/03/19(月) 00:07
|| || l | l ll、
||__ ノハヽヽ | |l l|lL_
|| ,ハ_ヽヾ( e 从 ゙ ̄ ̄l _ ̄l__||..
|| (e・*bll ( )  ̄ ̄ ̄ ゙ ̄
 ̄ (_,,と ),, | l l
691 :
夏のうろこ
:2007/03/19(月) 00:08
ガキさんは横浜名物肉まんを持って横浜を走り回るのが好きでした。
692 :
夏のうろこ
:2007/03/19(月) 00:08
 ̄ ̄ ̄|―、___
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.日 日 .| ll ll ll ||__..| | \
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..目 目 |ll ll ll..ll lL_|_li_..|丶l| .| :oOo|
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.日 口_.|il li llll ll_..|:_l_..|丶l| |ll . ..| <>.|
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.ゞ、ゝ;,. ..ll ll ll||l ii ll| ll ll|丶l| l/ ̄|ll_l_l_l | ̄|
ゞヽヾゞ';,..―、..__.|_ll_ll| l ll| .// ̄| | ̄|::| ̄|
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;ヾ.; ゞゞヽ. |_|_-==i|_lL_|丶l| ノ;;ゞゝ;ゞ | |_|::| |
; ゞヽヾ;,ヽ .~──.:| .::=|l_l_l| ソ;゙ゞ ゝヾ| =-=::| |
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,ゞヽ,,゙ ゞゞゝ  ̄.ll...|:--:|l||-| .'ノ"ヾゝゝヾi |_l:l | |
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── ─────────(_,,と ) =3─────
693 :
夏のうろこ
:2007/03/19(月) 00:09
 ̄ ̄ ̄|―、___
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ゞヽヾゞ';,..―、..__.|_ll_ll| l ll| .// ̄| | ̄|::| ̄|
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694 :
夏のうろこ
:2007/03/19(月) 00:10
「知らない人についていっちゃダメだよー」
695 :
夏のうろこ
:2007/03/19(月) 00:11
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; ゞヽヾ;,ヽ .~──.:| .::=|l_l_l| ソ;゙ゞ ゝヾ| =-=::| |
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lld*・e) ( )
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696 :
夏のうろこ
:2007/03/19(月) 00:12
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; ゞヽヾ;,ヽ .~──.:| .::=|l_l_l| ソ;゙ゞ ゝヾ| =-=::| |
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,ゞヽ,,゙ ゞゞゝ  ̄.ll...|:--:|l||-| .'ノ"ヾゝゝヾi |_l:l | |
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,,|ii!i|、 |lノハヽヽ|__...| | _.l_l._|| .,.,....|ilii| |l~~~~~l|_ _
.ハ_ヽヾ (e 从── ── ──── ─────
(e・*bll / ) ,,
_,,と ノ゙´l l |────────────────
697 :
夏のうろこ
:2007/03/19(月) 00:13
ある日ガキさんは裏通りに永遠に続くのではないかという長い階段があるのを見つけました。
698 :
夏のうろこ
:2007/03/19(月) 00:13
|| l :: : :;;; ;;;:; ;;;;:||
|| ̄|:; ; ;: ; :: .:;::||
|| ̄ ̄|,:. . .:. .:.:||ノハヽヾ
ノノ_ハ| ̄ ̄ ̄|.:. .:.:.,||(e 从从
lld*・e)σ ̄ ̄ ̄|,:;,,|| ( )
 ̄(っ(_,,)' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l l | ̄ ̄ ̄
699 :
夏のうろこ
:2007/03/19(月) 00:14
立ち入り禁止の看板がありましたが、お父さんとガキさんは一緒に登る事にしました。
「一番上に何があるの?」
「見たら、きっと驚くよ」
お父さんはそう言って笑いました。
700 :
夏のうろこ
:2007/03/19(月) 00:15
続く
次回はガキさん出生の秘密が解き明かされるぞっ
701 :
名無し娘。
:2007/03/19(月) 00:47
肉まんは横浜名物ということだったのか!
702 :
名無し娘。
:2007/03/19(月) 01:26
楽しみにしてるぞっ
703 :
名無し娘。
:2007/03/19(月) 03:09
「えっ。ビルじゃないの」ワロスw
704 :
夏のうろこ
:2007/03/23(金) 01:03
階段を登りきると、そこは円形の大きな部屋でした。
705 :
夏のうろこ
:2007/03/23(金) 01:04
_______||~l=]~l::]li-]Ii=l=x-i==@]c:=:l||_______||::o~il=l::lll::ll:ll~=|i:i~=::
||c=~-~{:ll:l=\:]~l=ll=i:~l=]]::c:|| ||c=~\:]~l=ll=i:~l=]]::c:
||-=l~lil=i=lIlll-::o~ili~=-l:i=_i=|| |||iLl_lIl~lil:{===+I◎ll=
┌┐┌─┐┌┐|||iLl_lIl~lil:{===+I◎ll=x:l==}=||┌─┐┌┐┌┐|||-{}-==|i::li=l::ll:ll~:ll=x
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||l==iIc=~~l=]]Ii=~l::ll:ll~-@liill|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||~l=]~l::]li-]Ii=l=x-i=@
||l~~=l:l=\==/lIlll-{}-==|i::li-Il|| ||ll=iIl_ll=x-==/lIlll=i:=i
||ll=iIl_ll=x-==/lIlll=i:=i=-lIbl~|| ||=\:]~l=ll=i:~l/lIlll=i:=i=
_________ノ_ハ_ヽヾ =iIl_l~iIl=]]c:=~:li~=~li-ll:iIli:||__________________||Ll~==/lIlll-{}::o~ili~=:+
(・e・*bllσ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄" ゙ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(っ(_,,)'
ノノハヽ じ`J
从从 e)
( )
 ̄l l ) ̄l\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
706 :
夏のうろこ
:2007/03/23(金) 01:07
パノラマ状になった部屋の窓にはそれぞれ見た事もないような巨大な機械が備え付けてありました。
お父さんは驚いているガキさんに言いました。
「これはエアコンだよ。こいつのおかげで横浜は夏は涼しくて冬は暖かいんだよ。横浜はビルそのものなんだよ」
ガキさんはお父さんの話に目をキラキラさせました。
そして長い階段を登ったためにかいた汗を冷やそうと、機械に近づきました。
707 :
夏のうろこ
:2007/03/23(金) 01:08
]li:ll]Ii=l=x-i::l=@]cl~||.┌─┐ ┌┐ ┌┐ ┌┐ ||◎ll=x::Lil
=i=lIllli~:o~ili~::ili~lI::il|| ̄ ̄ ノハヽヾ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||=x-==~\l
l=\==/lIlll-::ili~lIlll-~i ハ_ヽヾ(e 从从. ||]~l=ll=i:~l:
=~:li~=::li-:l:li/i\==/: (e-*bll ( ) ||]Il~Ill::o~i^
l~:io~i~::lL=~li-lll:l=l:il:.( ) l l | ||/lIlll-::ili+l:
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄  ̄ ̄ ̄ ̄
708 :
夏のうろこ
:2007/03/23(金) 01:09
しかしちっとも風が来ません。
それどころか機械の激しい振動による熱でガキさんは余計に熱くなりました。
709 :
夏のうろこ
:2007/03/23(金) 01:10
]li:ll]Ii=l=x-i::l=@]cl~||.┌─┐ ┌┐ ┌┐ ┌┐ ||◎ll=x::Lil
=i=lIllli~:o~ili~::ili~lI::il|| ̄ ̄ ノハヽヾ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||=x-==~\l
l=\==/lIlll-::ili~lIlll-ノノ、ハ (e 从从 ||]~l=ll=i:~l:
=~:li~=::li-:l:li/i\== lld*・e) ( ) ||]Il~Ill::o~i^
l~:io~i~::lL=~li-lll:l=l( ) l l | ||/lIlll-::ili+l:
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄
710 :
夏のうろこ
:2007/03/23(金) 01:10
「はっはっはー。怒るなよっ。こっちは裏だからね。ほら、表は当然……」
711 :
夏のうろこ
:2007/03/23(金) 01:10
]li:ll]Ii=l=x-i::l=@]cl~||┌─┐┌┐..┌┐ .┌┐ ||◎ll=x::Lil
=i=lIllli~:o~ili~::ili~lI::il|ノノ_ハ ノハヽヾ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||=x-==~\l
l=\==/lIlll-::ili~lIlll-~.lld*・e)(e 从从 ||]~l=ll=i:~l:
=~:li~=::li-:l:li/i\==/:|( と ) ||]Il~Ill::o~i^
712 :
夏のうろこ
:2007/03/23(金) 01:11
l=xi~:-i::l==/lIlll-:l:ill:|| ||li@=~\l:l~:
~-il::ll~=\:]~l=ll=iLil::|| ハ_ヽノハヽヾ ||::ili~il~:il/l
]li:ll]Ii=l=x-i::l=@]cl~||┌─┐(e・*(e 从从 ┐ ┌┐ ||◎ll=x::Lil
=i=lIllli~:o~ili~::ili~lI::il||  ̄ ̄ ̄ ( と ) ̄ ̄ ̄ ̄.||=x-==~\l
l=\==/lIlll-::ili~lIlll-~|| し'゙ l l |. ||]~l=ll=i:~l:
「表は当然、横浜の方へ向いてるんだよ。」
713 :
夏のうろこ
:2007/03/23(金) 01:13
そこからは横浜全体を見渡す事ができました。
714 :
夏のうろこ
:2007/03/23(金) 01:14
続く
次回ガキさん出生の秘密がっ
715 :
名無し娘。
:2007/03/23(金) 12:21
不思議なお話だなあ
716 :
したたり
:2007/03/24(土) 00:55
テスト
你
717 :
夏のうろこ
:2007/04/02(月) 23:24
ハ_ヽノハヽヾ
(e・*(e 从从
┌┐┌┐ ( と )
718 :
夏のうろこ
:2007/04/02(月) 23:25
横浜に遊びに来るたびにガキさんはこの部屋から横浜を眺めました。
視力も日増しに良くなっていきました。
そしてついには横浜を取り囲むコンクリートの内壁と、南側にある港にまで目が届くようになりました。
719 :
夏のうろこ
:2007/04/02(月) 23:27
l lllll .l ^^
.______ lニニニl ______
|| ̄ ̄ ̄ ̄|| | :::| || ̄ ̄ ̄ ̄||
|| || | :::| || __ || ^^
|| || | ..:::| || _l::l|Ll___||
_..||_,.__,,___,_,||_| :::|_.___...||,,ヽ_船,,_.||.__._____.__..__
" '  ̄ . ' .. | :::| "' ~ ̄ '' . . .: .. ..
' . ." ,. . '. | :::::|.| ̄ ̄l .. ' ., . ' .. . .
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______\"─ ゙  ̄ ̄ \____________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
720 :
夏のうろこ
:2007/04/02(月) 23:28
港には旅行客や移民を乗せたあらゆる国からの船が、アーケードをくぐり入港してきました。
彼らはガキさんにとって横浜の魅力の一つでもありました。
721 :
夏のうろこ
:2007/04/02(月) 23:28
空を突くジュマペール塔。
/  ゙̄.、
|:::::イム|
|::[lo_o|
|. . <:>|
|. . ◇.|
|. . <:>|
|. |
|lLlllll l|
|:::::::: ::|
|:::::::: ::|
|:::::::: ::|
|:::::::: ::| ノノハヽ
||L llll | リ ゚_U゚) ハ_ヽヾ
|::::::: :::| ( ) (e・*bll
722 :
夏のうろこ
:2007/04/02(月) 23:29
煙りが踊るチャンポンチャン街道。
|:..:. | | , :.:: :::||.. |
|::.:. l ..l / ノノ⌒ヾ.、 .: :||:: |
|::.:... .. l ..l/ (`,_、´ )y-~~ :||:: | .
|::.. . l/ ( ノ \||:: |
|::. . . .ノノ_ハ l l |. \|:.
|::::.. . lld*・e) (_)__) \
|::.:..: /( ) \
723 :
夏のうろこ
:2007/04/02(月) 23:30
鳥たちが歌うハニホヘト公園。
(;;:゙ヾゝ(;;;); /,,:ヾゝ:;; ;
ヾ(:;y;;:,._ '_ ;:;;::ヾ::; .
.............. ゞilY(・e・ )ノ'ソ;/
..::'' ::'' i '':: ''::.. ヾ;ノノ,;. .)/,';,;
.::' .:' :i: ':. ':.. ヾ゙!iiyi/
,::' ,::' ii '::, ':;, |ilil!il|
l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l |!lilil;|
||ニニニニニ||ニニニニ||ニニニニニ|| |ili!ili|
ヾllニニニニニニニ||ニニニニニニ||ニニハ_ヽヾニニll,.__ li!llli||
 ̄| ̄ ̄ ̄,,, ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄(e・*bll  ̄ ̄|,,__|li|:;ii|、
 ̄ ̄ ̄( ・e) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⊂ )  ̄ ̄ "''" ゙''''
彡,,,,ノ し'゙ソ
724 :
夏のうろこ
:2007/04/02(月) 23:31
横浜を彩る異国情緒に満ちた通りや建物は彼らが持ち込んだ文化でした。
725 :
夏のうろこ
:2007/04/02(月) 23:33
続く
次回はガキさん出生のっ
726 :
名無し娘。
:2007/04/03(火) 00:04
高まる期待
727 :
名無し娘。
:2007/04/03(火) 11:25
ハニホヘト公園(・∀・)イイ!!
728 :
名無し娘。
:2007/04/04(水) 19:07
ジュマペール塔もなかなかのもの
729 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:17
ガキさんは事あるごとに横浜に遊びに行きました。
もちろんA君や絵里と知り合ってからも。
730 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:18
,;ゞヾ;ゞゞ、 l ll ll.._| l_L|丶l| l/l/|lll| | |::| |
,,ヾ゙ヽ;;ゞヾ―、/____|_..|_l_ll| l/ .|:ll| | |::| |
;ヾ.; ゞゞヽ. |_|_-==i|_lL_|丶l| ノ;;ゞゝ;ゞ | |_|::| |
; ゞヽヾ;,ヽ .~──.:| .::=|l_l_l| ソ;゙ゞ ゝヾ| =-=::| |
ゝ:;゙ヾゝ,;.ヾ  ̄l||.::::|: ̄:|丶l| /:;ゝヾ;ゝゞ; l:| |:l|| |
,ゞヽ,,゙ ゞゞゝ  ̄.ll...|:--:|l||-| .'ノ"ヾゝゝヾi |_l:l | |
''|i!li|ノ゙l───l |_ll| ^^| `゙''l~il|ゝ_____:- ┐
,,|ii!i|、 |l゙ ̄ ゙̄l|___ | | _.l_l._|| .,.,....|ilii| |l~~~~~l|_ _
─────ノノハヾ─ノハ_ヾヾ ───────
从从 ) (e・ b从
─────( ) ──( )─────────
731 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:18
,;ゞヾ;ゞゞ、 l ll ll.._| l_L|丶l| l/l/|lll| | |::| |
,,ヾ゙ヽ;;ゞヾ―、/____|_..|_l_ll| l/ .|:ll| | |::| |
;ヾ.; ゞゞヽ. |_|_-==i|_lL_|丶l| ノ;;ゞゝ;ゞ | |_|::| |
; ゞヽヾ;,ヽ .~──.:| .::=|l_l_l| ソ;゙ゞ ゝヾ| =-=::| |
ゝ:;゙ヾゝ,;.ヾ  ̄l||.::::|: ̄:|丶l| /:;ゝヾ;ゝゞ; l:| |:l|| |
,ゞヽ,,゙ ゞゞゝ  ̄.ll...|:--:|l||-| .'ノ"ヾゝゝヾi |_l:l | |
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─────ノノハヾ─ノノハヾ────────
从从 ) 从从 )て
─────( ) ─.( )──────────
732 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:18
ゞ(゙y;ヾY;ソ:;ノ"ノ
゙ヾ゙li!il;i/") アンタは……
|li!illili|/
|ilill|:l:|
|:lil|illl|ヾヽ
|il;'ili!l|*bリ
|l;iliiil:と )
733 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:19
ゞ(゙y;ヾY;ソ:;ノ"ノ
゙ヾ゙li!il;i/") 横浜生まれじゃないのよ……
|li!illili|/
|ilill|:l:|
|:lil|illl|ノハヾ
|il;'ili!l|^ー^) ,,
|l;ilii!liと )
734 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:19
,;ゞヾ;ゞゞ、 l ll ll.._| l_L|丶l| l/l/|lll| | |::| |
,,ヾ゙ヽ;;ゞヾ―、/____|_..|_l_ll| l/ .|:ll| | |::| |
;ヾ.; ゞゞヽ. |_|_-==i|_lL_|丶l| ノ;;ゞゝ;ゞ | |_|::| |
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─────────ノハ、ヽヾ ───────
(e・ ;b从
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735 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:20
,;ゞヾ;ゞゞ、 l ll ll.._| l_L|丶l| l/l/|lll| | |::| |
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─────── ノ,ハ、ヽヾノ,ハ、ヽ──────
(・e・ ≡ ・e・)
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736 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:20
,;ゞヾ;ゞゞ、 l ll ll.._| l_L|丶l| l/l/|lll| | |::| |
,,ヾ゙ヽ;;ゞヾ―、/____|_..|_l_ll| l/ .|:ll| | |::| |
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,ゞヽ,,゙ ゞゞゝ  ̄ アンタは…… i |_l:l | |
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─────────ノノハヾ ───────
从从; )て
─────────( )─────────
737 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:20
ゞ(゙y;ヾY;ソ:;ノ"ノ
゙ヾ゙li!il;i/") 横浜生まれじゃないのよ……
|li!illili|/
|ilill|:l:|
|:lil|illl|ハヾ ノハヽヾ
|il;'ili!l|^ー) ( 从从
|l;ilii!liと ) ( )
738 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:20
ゞ(゙y;ヾY;ソ:;ノ"ノ
゙ヾ゙li!il;i/") 横浜生まれじゃないのよ……
|li!illili|/
|ilill|:l:|
|:lil|illl|ハヽヾ
|il;'ili!l| 从从
|l;ilii!li|ノ ) ,,
739 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:21
横浜生まれじゃないのよ……
740 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:22
ilil|liili|liil|liil|ilil|lilili
iliil|ilii"⌒。ヾili|ili|il
ili|ililiwww ヽlilili|i
ili|lili( e ゝ;:>lili|li
iliilil|(___ヽ_:>ilili|i
ノノハヾ /|
川llll|||l)__/
( ) |
741 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:23
「大丈夫?やっぱりショックだった?別に隠すつもりはなかったんだけど……。アンタが横浜横浜言うから……」
ガキさんは唇を噛みました。
「……大丈夫。でもちゃんと聞いておきたい。」
ガキさんは真実をしっかりと受け止めようと気持ちを引き締めました。
お母さんの話は続きました。
「アンタは鹿児島の山中で行われた、儀式の最中に生まれたのよ。
儀式ってのは……お母さんの部屋とこの本見たなら分かったと思うけど……。」
742 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:24
,"⌒。ヾ
(www ヽ
(・e・ ;ゝ;:.:>
_(___ヽ_:>
ノノハヾ /|
川llll|||l)__/
( ) |
743 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:25
「……お母さんは魔女なの。アンターは魔女の儀式の最中に生まれためでたい子なのよ」
「そうか魔女なんだ……」
お母さんが魔女だという事実に対してガキさんは冷静でした。
心霊実験を行っているババちゃんがいるのでオカルティズムには多少の理解があったのです。
その時、そのババちゃんの声が居間に響き渡りました。
「コラー!」
744 :
夏のうろこ
:2007/04/04(水) 23:31
続く
次回はガキさんに嫁姑問題が降りかかるぞ
745 :
名無し娘。
:2007/04/05(木) 19:42
ガキさんに姑が?
746 :
夏のうろこ
:2007/04/08(日) 23:58
「あらまあ、お義母さん」
「コーラー」
747 :
夏のうろこ
:2007/04/08(日) 23:58
,"。⌒ヾ
,/ www)
<::; ノ; ・e・)
_<::_ソ__)_
ノノハヾ ,ノハヽヾ
川ll|ll e)__/ (e ミバゝ
( ) | ( )
748 :
夏のうろこ
:2007/04/09(月) 00:01
「お義母さん。もうご飯食べたでしょ。」
「あら、そうだったけかねえ……って、まだボケてないからー」
「じゃ何、今里沙と大事な話してるんだから向こう行って」
「アンタは今度はあたしから可愛い孫まで奪う気なのね」
「何それ」
「アンタは魔女とか言って怪しげな魔術であたしの息子をたぶらかせたんでしょーが!そして今度は里沙までも!」
「なにを言ってるの。あたしとあの人は恋愛結婚。魔術なんて使ってないでしょーが」
「とにかく里沙は魔女なんかにさせない。霊媒師になってもらうから」
「霊媒師なんて古臭いでしょーが」
「それなら魔女の方が古臭いでしょーが」
749 :
夏のうろこ
:2007/04/09(月) 00:02
,"⌒。ヾ,"。⌒ヾ
(www ≡. www)
(・e・ ;≡; ・e・)
__(___≡__ )
ノノハヾ ,ノハヽヾ
川ll|ll e)__/ (e ミバゝ
( ) | ( )
750 :
夏のうろこ
:2007/04/09(月) 00:03
「魔女の方がいいよねえ里沙」
「霊媒師の方がいいに決まってるよねえ」
751 :
夏のうろこ
:2007/04/09(月) 00:04
,"⌒。ヾ,"。⌒ヾ
(www ≡. www)
(・e・ ;≡; ・e・)
__(___≡__ )
ノノハヾ ,ノハヽヾ
川llll|||l)__/ ( ミババミ
( ) | ( )
752 :
夏のうろこ
:2007/04/09(月) 00:04
「ちょっと待ってよ。あたし何が何だか」
「この際だからそろそろ将来を決めちゃいなさい。魔女か」
「霊媒師か」
753 :
夏のうろこ
:2007/04/09(月) 00:05
,。⌒。、
( www )
(; ・e・ ;)
___(__)_
ノノハヾ ,ノハヽヾ
川llll|||l)__/ ( ミババミ
( ) | ( )
754 :
夏のうろこ
:2007/04/09(月) 00:13
続く
ガキさんの決断は次回なのだ
755 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:36
「うぇー。ちょっと待ってよ。じゃコレ、見て」
ガキさんはポケットに手を入れ中から小さな物体を取り出すと、それをテーブルの上に置きました。
756 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:36
,。⌒。、
( www )
( -e- )
___(っ_)_
ノノハヾ δ ,ノハヽヾ
川llll|||l)__/ ( ミババミ
( ) | ( )
757 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:36
モ
ア
ァ ,。⌒。、
〜 ン ( www ) 〜
〜 ( TeT ) 〜
〜 ___(____)_ 〜
ノノハヾ δ ,ノハヽヾ
川llll|||;)__/ ( ;ミババミ
( ) | ( )
758 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:37
「ビビちゃん死んじゃったんだよお!魔女でも霊媒師でもどっちでもいい!
あたしビビちゃんを生き返らせる事が出来るならどっちにでもなるからー」
ガキさんの叫びを聞いたお母さんは高らかに笑って言うのでした。
「ほほほー!なら魔女。使った事ないけど死者を操る方法は幾らでもあるわ。あとゾンビの粉ってのも伝えられてるわ」
「あっソレだソレ!本で見たやつ!目玉の!教えて!もっともっと!」
759 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:38
,"⌒。ヾ
ノノハヾ (www ヽ ノハヽヾ
川llll|||l) (・e・ ;ゝ;:.:> (e ミバゝ
( ) ( ヽ:..:> ( )
760 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:39
「ほほほー!お義母さん、霊媒師にはそういうのあるのかしら?」
ババちゃんはガキさんにゆっくりとした調子で優しく語りかけました。
「……里沙や。生き死になんてのは肉体に起きる些細な変化に過ぎないんだよ。
霊、魂は永遠に存在し続けるものなんだよ。ほら、ビビちゃんは死んでも里沙の心の中にいるでしょ……」
761 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:39
,"⌒。ヾ
ノノハヾ (www ヽ ノハヽヾ
川llll|||l) (・e・ ;ゝ;:.:> (e ミバゝ
( ) ( ヽ:..:> ( )
762 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:40
「ほほほー!里沙の心はもう魔女の方にあるみたいね!」
「チクショー」
「お母さん!あたし魔女になってビビちゃんを生き返らせたいよ」
「オッケー。お義母さん、里沙の将来は里沙が自分で決めたんだから、あたしを恨まないでね!ほほー」
「悔しいでござる」
「じゃ、里沙。アンタはアンタが生まれた鹿児島に行きなさい。そして儀式の行われる秘山に。
ゾンビの粉はそこできっと手に入るわ。でも間違って舐めたりしないようにね。あれはあくまでも死んだ生物に使うものなんだから。」
「うん。じゃ行って来る」
「ちょっと。そんなに急いで行くことはないじゃないの。もう夜中じゃない」
「だってビビちゃん腐っちゃうもん」
「オッケー。じゃ行ってらっしゃい」
763 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:41
// ||
||
ノ_,ハ_ヽヾ
(・e・ bll\
ニニニニニニニニ( )\゙\
764 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:41
かくして魔女になる決意を固めたガキさんは、夜汽車に乗り込み故郷鹿児島に向かったのであります。
765 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:42
──ノ_,ハ_ヽヾ┐
::::::::::: (・e・ bll:::|
:::::::::::: ( )/|
766 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:42
──ノノ_,ハ_ヽ┐
:::::::::: lld ・e・):: |
::::::::::::( o¶ )/|
767 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:43
"用事が出来たので鹿児島に行ってくるね。あと、今日はごめんね。"
何度確認してもA君と絵里に送ったそのメールの返事は返ってきていませんでした。
768 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:45
// ||
||
ノ_,ハ_ヽヾ
(・e・ bll\
ニニニニニニニニ( )\゙\
769 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:46
ガキさんを運ぶ夜汽車は闇を切り裂き鹿児島へと進んで行きました。
770 :
夏のうろこ
:2007/04/19(木) 23:58
第七部 おわり
771 :
名無し娘。
:2007/04/23(月) 19:16
鹿児島へはパジャマ着ていかないのか
772 :
夏のうろこ
:2007/05/09(水) 01:04
第八部
773 :
夏のうろこ
:2007/05/09(水) 01:05
「れいなの体は実は機械で出来とるばい」
男の運転する車の後部座席で、れいなは誰に言うともなく呟きました。
何も答えず男はハンドルを握りながられいなと出会った日の事を思い出していました。
774 :
夏のうろこ
:2007/05/09(水) 01:06
:.: :: .i : ! :. . :. i. : :. .l :. :. !.: : .:. . i:.
. : : . . i :. .: . ! :i .:: i :. . . .:: i :. . !:.: .
: : .: .: i :.: .: : ..: :. .:! .:: .l : . .: . :. i. :. ! .
:. : : . ! . :.! ノハヽヾo∈ ..i :. .l :. :. .: : .:.i .
. :i :. : :. : . .: .:(`从从 :! :. . : . : :. i. :: .:. .! .:. .:
.. .: . :i . : . .:! :..( ). :: .! ..:l .:i . :. :! :. : .: .: .!.: .:
775 :
夏のうろこ
:2007/05/09(水) 01:07
「なら、あの時。雨でよく壊れてしまわなかったね」
「防水機能が充実しとる」
男は首を振って言いました。
「いや、きっとあの日で壊れたんだよ、機械のれいなは。機械は……
776 :
夏のうろこ
:2007/05/09(水) 01:08
:.: :: .i : ! :. . :. i. :, .、 :. .l :. :. !.: : .:. . i:.
:.: :: .i : ! :. . :..//l. \ .: i:. . . .:: i :. . !:.: :. .
. : : . . i :. / / .l ヽ\.: . . :. i. :. ! .i :: .
: : .: .: i :.: .: : ..: .⌒⌒||ノハヽヾ .i. :: .:. .! .:. .: ::! .
:. : : . ! . :.! ノハヽヾo.ll( リlll|||| .:.i. :: .:. .! .:. .::.!i :
. :i :. : :. : . .: . (ロ´从从 と ) ...i : ! :. . :. i. : :.
.. .: . :i . : . .:! :..( ). :: l l | .::! :. : .: .: .!.: .: :. .
777 :
夏のうろこ
:2007/05/09(水) 01:08
機械は涙をこぼさないから……
:.: :: .i : ! :. . :. i. :, .、 :. .l :. :. !.: : .:. . i:.
:.: :: .i : ! :. . :..//l. \ .: i:. . . .:: i :. . !:.: :. .
. : : . . i :. / / .l ヽ\.: . . :. i. :. ! .i :: .
: : .: .: i : . : ..: ⌒⌒||ノハヽヾ .i. :: .:. .! .:. .: ::! .
:. : : .:!. :! .∋oノノハヽ ll( リlll|||| .:.i. :: .:. .! .:. .::.!i :
. :i :. : :. : . .: . 从;` ヘ´;)と ) ...i : ! :. . :. i. : :.
.. .: . :i . : . .:! :..( ). :: l l | .::! :. : .: .: .!.: .: :. .
778 :
夏のうろこ
:2007/05/09(水) 01:10
……そしてれいなは人間として生まれ変わったんだ」
「知らん。あれは涙じゃなくて機械油。それに機械相手だったらおっさんも援助交際しとって心痛まんでしょ。」
男は何も言いませんでした。
「少し寝るけん、音楽止めて」
「次の曲いいよ。"雨のウェンズデイ"。やっぱ夏のドライブにはロンバケだよなー!!このカセットテープ、何回まわした事だろう!」
779 :
夏のうろこ
:2007/05/09(水) 01:13
カーステレオからしみじみとした音楽が奏でられました。
すり減りくたびれた音色よりも、男の声の方が大きく車内に鳴り響きました。
「海〜が見たいわって〜言い出したのは君の方さ〜!!♪」
「うるさいなー」
「もうすぐ海に着くよ」
「もう夜やしどうせ真っ暗で何も見えん」
「海〜が見たいわって〜言い出したのは君の方さ〜!!♪」
「寝れてもそんな歌聴いとったらうなされそうじゃ」
「れいなのうなされる顔はグシャグシャで、まるで赤ちゃんのようだよね」
「かわいいやろ」
「ところで、赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる間、夢を見ているって知ってた?それは細胞の記憶でもあって……」
「興味なかよ」
「魚もトカゲも蛇もカエルも猿も赤ちゃんも大元は同じ形、たった一つの真ん丸い細胞だけど。
赤ちゃんは自分自身の祖先であるその単細胞の微生物が、数十億年の時間をかけて人間の姿、
つまり自分自身の姿に進化する過程を、地球上の生命の歴史を、お腹の中にいる十ヶ月の間に夢の中で追体験するんだってさ。」
「そんな話誰も聞いとらんよ」
「じゃもういいよ。寝ろ!」
第八部 おわり
780 :
夏のうろこ
:2007/05/09(水) 23:59
第九部
781 :
夏のうろこ
:2007/05/09(水) 23:59
,;;.ii!;;::,,、"",,;;,゛ .: . ..:|i!|il|!ll| .:;.:.: .:\ ;.:.:゙" .:.
il|!ll|Y ;;/,,"~゙ ,; .:,...|l!llilllli|"~ :.:.;;ノ).:.:.;.:;.:))
.|li!;|ノ )`~..., ,.:;..:. .|!!ilil|!!l;; ゛ヾ;;::il|!ll|;.Y.`゙
,!((/(;:.,ヽ;;",'(;.:_:..|llli!(!ll|  ̄"\)l.ii!!ノ,,)
il|!ll| :. ,. .: .:Yii!. . . . |!i!|ili|ll|. :.: . .: .|,l!((/.:..
il|!ll|.: . :,..: .:|!,ii .:. . :.|il!l|i!l|!l).: ;.: , :|i|!l!l. :; .:..
.|lii!|. :. .:. :::.|ill|,, . :; :|!!!iill|!l| :.: . ...::.ill|lil| .:;.: .
.|lii!|:. :: .:...: |ill|...:;. :..|il|!!llli!| ノバヽヾoii|.:;. ..;.
il|!ll|.: . :. .:,:.|l|!|..:.. : ,|!!iillll|!l (。.・ ;从从i| .:.; .:
|!!iil|、,. ,,,;;:. |li!i!.. , .、|ill|!ililil|.:.( )illi|.:. ..:.
782 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:00
夜の帳に包まれた森を、さゆみはただひたすらにさ迷い歩いていました。
歩き疲れたその体は汗にまみれ息も荒くなっていましたが、
それでもさゆみは歩みを止めようとはしませんでした。
あたり一面を覆う植物たちのいびつに歪んだ葉っぱや枝の形がさゆみを不安にさせました。
時折、むせ返るような匂いがさゆみの鼻腔を刺激します。
それは植物たちから発せられる匂いで、彼らの生命の吐息とも言うべきものでした。
783 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:00
:;.y/'' ~;; .:;|lil!ノ(''" .:;.',.:;,.~":;
ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
li!((ノ :; .:゙`!ilill!|`;;: ,;|!i!i|".:. .
ili!| ..; :. . ;..li!il;l!|/ :;. |ililil~ .:.
!ill| .:oノノハヽoi|':.",.,l!ilil|..: .:.
lii!|:. 从; ・ 。.・).i゙ `,: .ili!il|.: ..:.
il!i|:; .:( )ili| .: :.:|ililil| .:. .
784 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:02
その匂いはさゆみの記憶を呼び覚ますのでした。
まだ元気だった頃の兄に連れられ、森に来たあの日の記憶を。
785 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:02
:;.y/'' ~;; .:;|lil!ノ(''" .:;.',.:;,.~":;
ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
li!((ノ :; .:゙`!ilill!|`;;: ,;|!i!i|".:. .
ili!| ..; :. . ;..li!il;l!|/ :;. |ililil~ .:.
!ill| .:oノノハヽoi|':.",.,l!ilil|..: .:.
lii!|:. 从*・ 。.・).i゙ `,: .ili!il|.: ..:.
il!i|:; .:( )ili| .: :.:l!ノノハヽ ,,
786 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:02
「ねえ、お兄ちゃん。取れた?」
787 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:03
:;.y/'' ~;; .:;|lil!ノ(''" .:;.',.:;,.~":;
ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
li!((ノ :; .:゙`!ilill!|`;;: ,;|!i!i|".:. .
ili!| ..; :. . ;..li!il;l!|/ :;. |ililil~ .:.
!ill| .:oノノハヽoi|':.",.,l!ilil|..: .:.
lii!|:. 从*・ 。.・).i゙ `,: .iliノノハヽ
il!i|:; .:( )ili| .: :.:l!リ 。. )
788 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:04
兄は土から掘り返したばかりの生暖かいサナギを嬉しそうに何度か弄びました。
「ねえ!取れた?」
「うん。結構大きい。それにぶよぶよしてる……。見たい?」
「見たい。見たいの」
さゆみのその言葉に、兄は不思議と興奮を覚えました。
そしてほんの少し、悪ふざけをしてみたくなったのです。
「じゃ見せてあげる」
789 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:04
:;.y/'' ~;; .:;|lil!ノ(''" .:;.',.:;,.~":;
ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
li!((ノ :; .:゙`!ilill!|`;;: ,;|!i!i|".:. .
ili!| ..; :. . ;..li!il;l!|/ :;. |ililil~ .:.
!ill| .:oノノハヽoi|':.",.,l!ilil|..: .:.
lii!|:. 从*・ 。.・).i゙ `,: .ili!il|.: ..:.
il!i|:; .:( )ili| .: :.:l!ノノハヽ ,,
790 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:05
兄はおもむろにズボンのチャックを下ろしました。そして……
791 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:05
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ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
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il!i|:; .:( )ili| .: :. ( )
792 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:06
「ほら!!お兄ちゃんのサナギだよっ!」
793 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:06
:;.y/'' ~;; .:;|lil!ノ(''" .:;.',.:;,.~":;
ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
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794 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:07
「きっ、気持ち悪い!」
さゆみのその言葉に、兄は不思議と興奮を覚えました。
そして軽い悪ふざけは日頃からの妹に対する募る思いへと姿を変え、
彼を更なる行動へと移させたのです。
795 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:08
:;.y/'' ~;; .:;|lil!ノ(''" .:;.',.:;,.~":;
ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
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il!i|:; .:( と ).lililil| .:. .
796 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:09
「来ないで!触らないで!」
「さっさ。さっさ。さっさゆみ。好きなんだ!」
そして遂に兄はさゆみを押し倒してしまうのでした。
797 :
夏のうろこ
:2007/05/10(木) 00:10
続く
798 :
名無し娘。
:2007/05/11(金) 14:22
いきなり機械のれいなとかすごいね
799 :
名無し娘。
:2007/05/11(金) 18:43
おいおい
押し倒すて
800 :
夏のうろこ
:2007/05/12(土) 02:12
:;.y/'' ~;; .:;|lil!ノ(''" .:;.',.:;,.~":;
ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
li!((ノ :; .:゙`!ilill!|`;;: ,;|!i!i|".:. .
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lii!|:. 从; ・ 。.・).i゙ `,: .ili!il|.: ..:.
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_,ノハヽヾ___
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/ /
801 :
夏のうろこ
:2007/05/12(土) 02:13
その記憶は兄妹にとって永遠に消す事の出来ない記憶でしょう。
802 :
夏のうろこ
:2007/05/12(土) 02:13
:;.y/'' ~;; .:;|lil!ノ(''" .:;.',.:;,.~":;
ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
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il!i|:; .:( と ).lililil| .:. .
803 :
夏のうろこ
:2007/05/12(土) 02:13
「さゆみ……俺は毎晩、毎晩お前を夢に見てるんだっ」
804 :
夏のうろこ
:2007/05/12(土) 02:13
_,ノハヽヾ___
/ (( 。. ;リ((),/
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805 :
夏のうろこ
:2007/05/12(土) 02:14
「お前を夢に見て……その度に、その度になんだっ」
806 :
夏のうろこ
:2007/05/12(土) 02:15
。.゚.,.。
.。゜.・。゚ハヽヾ___
゜゚・゚・。~。. ;リ((),/
/゚、゚,".⌒`~`'`/
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807 :
夏のうろこ
:2007/05/12(土) 02:15
「お願いだ!お兄ちゃんの一生のお願いだ!夢じゃ満足しないんだ!一回でいいんだ!」
さゆみは成す術もありませんでした。
808 :
夏のうろこ
:2007/05/12(土) 02:16
:;.y/'' ~;; .:;|lil!ノ(''" .:;.',.:;,.~":;
ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
li!((ノ :; .:゙`!ilill!|`;;: ,;|!i!i|".:. .
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!ill|.:.ノバヽヾハヽヾ..|l!ili|..: .:
lii⊂(。.・ ;从(。. ;リll|| i!ii!l|.: ..:.
il!i|:. (・(・⊂と ).lililil| .:. .
809 :
夏のうろこ
:2007/05/12(土) 02:16
「やめて!お兄ちゃん!やめて!」
「やめない!さゆみ!やめない!」
810 :
夏のうろこ
:2007/05/12(土) 02:17
:;.y/'' ~;; .:;|lil!ノ(''" .:;.',.:;,.~":;
ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
li!((ノ :; .:゙`!ilill!|`;;: ,;|!i!i|".:. .
ili!| ..; :. . ;..li!il;l!|/ :;. |ililil~ .:.
iloノノハヽo .ノハヽヾl!ili|..: .:
i!从; ・ 。.・) (。. ;リll||.!ii!l|.: ..:.
il!i( っと ) ノ ) ,, i| .:. .
811 :
夏のうろこ
:2007/05/12(土) 02:17
「来ないで!」
「行かせて!」
「来ないで!」
812 :
夏のうろこ
:2007/05/12(土) 02:18
:;.y/'' ~;; .:;|lil!ノ(''" .:;.',.:;,.~":;
ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!ll!. liilil|;/ :.
li!((ノ :; .:゙`! ブワシャー i|".:. .
ili!| ..; :. . ;..lil li|..: .:
iloノノハヽoili((⌒),)))ili|..: .:
i!从; ・ 。.・),((⌒))),)。.;).: ..:.
il!i( っ鹵<(((('(,,)))) っ .:. .
813 :
夏のうろこ
:2007/05/12(土) 02:19
「うわーっ」
続く
814 :
名無し娘。
:2007/05/12(土) 10:35
れいなはどうなったんだろ
815 :
名無し娘。
:2007/05/12(土) 14:28
段々話の流れがよくわからなくなってきました
816 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:44
:;.y/'' ~;; .:;|lil!ノ(''" .:;.',.:;,.~":;
ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
li!((ノ :; .:゙`!ilill!|`;;: ,;|!i!i|".:. .
ili!| ..; :. . ;..li!il;l!|/ :;. |ililil~ .:.
iloノノハヽoi!i!il!| ::. . |ili!i|.:.:. .
i!从; ・ 。.・).ili!ili|.:..,:::.|ili!i|.: ..:.
il!i( っと ) :li!il!!| ノノハヽ:.: .:.
817 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:44
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ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
li!((ノ :; .:゙`!ilill!|`;;: ,;|!i!i|".:. .
ili!| ..; :. . ;..li!il;l!|/ :;. |ililil~ .:.
!ill|.:.ノバヽヾハヽヾ..|l!ili|..: .:
lii⊂(。.・ ;从(。. ;リll|| i!ii!l|.: ..:.
il!i|:. (・(・⊂と ).lililil| .:. .
818 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:44
「油断したな!」
「やめて!やめてー!」
819 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:45
∩
820 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:45
。.゚.,.。
.。゜.・。゚
゜゚・゚・。~
゚、゚,"
∩
821 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:46
:;.y/'' ~;; .:;|lil!ノ(''" .:;.',.:;,.~":;
ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
li!((ノ :; .:゙`!ilill!|`;;: ,;|!i!i|".:. .
ili!| ..; :. . ;..li!il;l!|/ :;. |ililil~ .:.
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从 。. ):.li!il!!i|.: : . |!liii| .:. .
822 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:46
さゆみは自分の体に放射されたその匂いを一生忘れないでしょう。
823 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:46
(''"'.:;.ヾ.;,.~":;/ノ"ノ;:.';.)
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824 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:47
「さあ、さゆみ。風邪引くといけないから帰ろうか」
825 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:47
(''"'.:;.ヾ.;,.~":;/ノ"ノ;:.';.)
. .`ヾ)~ili!!iliilil|;"''`/")"
.:. :.ゞ!ili!ili!ilill|:.:" ~;.:. .:.
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:":.:.'~:''.(__(_リ 。. )y-~
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826 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:47
(''"'.:;.ヾ.;,.~":;/ノ"ノ;:.';.)
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.: .:.::,|ili!.) ) ノノハヽ
:":.:.'~:''(_)_,,リ 。. )y-~
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827 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:47
(''"'.:;.ヾ.;,.~":;/ノ"ノ;:.';.)
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.:. :.ゞ!ili!ili!ili!.___
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.:..:..:. lili!!ilili!il "|| 彡
.: . .:..loノノハヽ¢ .: ..
.: .:..: ll从 。. )/ :.: :..
.:.:.:;.:.|i!( o・) ・)' .: .: ...
.: .:.::,|ili!.) ) ,ハヽヾ
:":.:.'~:''(_)_,,(。. リll||
.::; .' ,., . . ,.'. ( )
828 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:48
この日以来、兄は寝たきりになってしまったのです。
病院は虫取りに行った際に脳みそを蚊に刺されたのだろうという診断を下しました。
宇部の医療技術ではそこまでが限界だったのです。
さゆみは真実を話す事ができませんでした。
829 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:50
:;.y/'' ~;; .:;|lil!ノ(''" .:;.',.:;,.~":;
ill!|ソ,;.~゙ ヽ|!llili!|ヾ);~liilil|;/ :.
li!((ノ :; .:゙`!ilill!|`;;: ,;|!i!i|".:. .
ili!| ..; :. . ;..li!il;l!|/ :;. |ililil~ .:.
!ill| .:oノノハヽoi|':.",.,l!ilil|..: .:.
lii!|:. 从; ; 。.;).i.:..,::..|ili!i|.: ..:.
il!i|:; .:( )ili|...:.: :|ili!l| .:. .
830 :
夏のうろこ
:2007/05/13(日) 00:51
植物たちから発せられる匂いと、よみがえる記憶にさゆみは嗚咽しました。
「うっうっ。……おえっおえっ!」
しかし、怨みと償いの日々は終わろうとしているのです。
さゆみは再び歩みを速めました。
「あっ。あれは!」
続く
831 :
しり
:2007/05/13(日) 01:46
第九部が終わり次第、またあらすじまとめるね
話は1000までに終わると思いますけど
832 :
名無し娘。
:2007/05/13(日) 08:50
高まる期待
833 :
名無し娘。
:2007/05/13(日) 19:42
こんなダークな展開になるとは
834 :
名無し娘。
:2007/05/13(日) 22:01
けどなんとも言えない味わいがあるね
835 :
夏のうろこ
:2007/05/15(火) 01:44
木々の隙間からチカチカと光るものがあります。
それは森を抜けた先から反射する、見た事のない光でした。
さゆみは走りました。
そして遂に森を抜け出たのです。
836 :
夏のうろこ
:2007/05/15(火) 01:45
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( ),... .. .、.,,,..
゙- -、.., .., . ..
837 :
夏のうろこ
:2007/05/15(火) 01:45
そこに広がっていたのは海でした。
薄闇を透かす水面の光が涙に濡れたさゆみの瞳にチカチカと反射しました。
しばらく海を見つめていたさゆみでしたが、やがて波打ち際をゆっくりと再び歩き始めました。
その先には何があるのか、まださゆみの心には不安もありましたが、
それ以上に、きっと新しい街と暮らしがあり、新しい風が吹いているだろうという思いがありました。
838 :
夏のうろこ
:2007/05/15(火) 01:46
;:; ;; ;; : ::: ;;:;(⌒ : : : : .;.;.;.;.;.;. ;:; ;; ;; : ::: ;;:;(⌒ : : : : : : :.;. ;.;.;. .;. ;.;.;.;
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839 :
夏のうろこ
:2007/05/15(火) 01:46
夜明けです。
さゆみはまた海を見つめ、その光景に目を奪われました。
840 :
夏のうろこ
:2007/05/15(火) 01:47
. ‐ ´ ̄  ̄ '' ;,.
________r'´_ _ _ _ __ `ヽ.._____
−−−========−−
oノノハヾ −−======−−
从从*・ 。) −===−
( )
841 :
夏のうろこ
:2007/05/15(火) 01:47
, ,...,.,.
"´  ̄ ̄  ̄ ' .、.,
,, ´ " ゙ 、,.,
________r'´__ _ _ __ _ _ _ ヽ;;;;,..,_____
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oノノハヾ −−−======−−−−
从从*・ 。) −−===−−
( )
842 :
夏のうろこ
:2007/05/15(火) 01:48
,..,..,......,...,,.,.,.,..,...,..,
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,." ` .,;;,;,;,;,,;
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oノノハヾ −−−−=======−−−−−
从从; ・ 。) −======−
( )
843 :
夏のうろこ
:2007/05/15(火) 01:53
体からまた汗が噴き出しました。
灼熱の太陽はあっという間に空に昇り、そのおぞましい熱を大気に放射しはじめるのでした。
さゆみは太陽から顔を背けるようにして歩きだします。
ふと、背後に気配を感じ振り返ると、そこには森がありました。
太陽を浴び、揺れてざわめく森がありました。
第九部 おわり
844 :
名無し娘。
:2007/05/15(火) 20:59
このAAいいね
特に一直線な水平線のところが
845 :
あぼーん
:2007/05/16(水) 02:27
あぼーん
846 :
夏のうろこ
:2007/05/18(金) 22:25
あらすじ
ガキさん 絵里 A君
ノノ_,ハ_ヽ ノノノハヾ ノハヽヾ
lld ・e・) リd*^ー^) ( 从从
( ) ( ) ( )
第一部、第四部、第七部
絵里のお婆ちゃんが行方不明になりました。
絵里の同級生で友達のA君とガキさんは、ビルで縁取られたアスファルトの楽園横浜で占いを営む、
ガキさんのお婆ちゃんババちゃんに行方を占ってもらいます。
しかし、ババちゃんの占いは見事に当たりますが、絵里のお婆ちゃんはすでに死んでいました。
847 :
夏のうろこ
:2007/05/18(金) 22:26
お婆ちゃんのお葬式の日。
ガキさんは飼っていたハムスターのビビちゃんが籠の中で死んでいるのを見つけショックを受けます。
ガキさんはお葬式に出かける事をお母さんに伝えようとしますが、お母さんは外出して居ませんでした。
普段からお母さんの部屋に興味があったガキさんは部屋に忍び込み、
死んだ生き物を蘇えらせるゾンビの粉を作る方法が書かれた本を見つけます。
お葬式でガキさんはお婆ちゃんの棺おけを覗きたがったり、死体の状態を気にします。
それはゾンビの粉に必要な目玉が手に入れられるかもしれないからでした。
848 :
夏のうろこ
:2007/05/18(金) 22:26
しかし、その行動を見たA君と絵里は、ガキさんをうとましく思い冷たくあしらいます。
そしてA君は絵里の首に見つけた冷たく硬い凹凸状の出来物を触れ密かに興奮するのでした。
落ち込んで帰宅したガキさんにお母さんが大事な話があると言います。
それはガキさんの出生に関する話でした。
ガキさんは横浜生まれではなく、鹿児島の山中で魔女の儀式の最中に生まれた子でした。
ガキさんはビルそのものである横浜に幼い頃からの思い出があり、ショックを受けます。
しかしガキさんは魔女になってゾンビの粉を手に入れる決意を固め、夜汽車に乗り鹿児島へと向かうのでした。
849 :
夏のうろこ
:2007/05/18(金) 22:27
さゆみ 兄
oノノハヽo _,ノハヽヾ___
从*・ 。.・) / (( 。. リ((),/
( ) /'⌒⌒``~`''`/
/ ∩,, /
/ /
第二部、第五部、第九部
豊かな自然に囲まれた遥かな宇部では記録的な猛暑が続いていました。
宇部の自然を守る会も成す術がありません。
代々会を取り仕切ってきた道重家の跡継ぎである会長さゆみには寝たきりの兄がいました。
しかしさゆみは勃起を繰り返す兄の面倒を見るのが嫌になり、宇部を出る為に森に足を踏み入れます。
850 :
夏のうろこ
:2007/05/18(金) 22:28
森はいびつな形をした植物から発せられる匂いが充満していました。
その匂いはさゆみにある記憶をよみがえらせるのでした。
それは、さゆみを思い夢精し続けた兄に犯された記憶、そしてその兄を自らの手で寝たきりにさせた記憶です。
さゆみはよみがえる記憶に嗚咽をしながら森を抜け出ます。
そこは海でした。太陽が昇り、さゆみの背後で森がざわめきました。
れいな
ノハヽヾo∈
(´ 从从
( )
第三部、第六部、第八部
れいなは男と出会い色々な歌や、擬態や警告色、生まれ変わり、胎児の夢といった話を聞きました。
851 :
夏のうろこ
:2007/05/18(金) 22:31
そして最終部となる第十部ではガキさんが鹿児島から帰ってきます。
まだ書いてませんよ。お楽しみに!
852 :
名無し娘。
:2007/05/19(土) 00:16
キモイ妄想垂れ流してなにがお楽しみに!だよ
帰ってこなくていいぞ
853 :
名無し娘。
:2007/05/19(土) 06:52
あらすじありがと!
わかりやすい!
854 :
名無し娘。
:2007/05/19(土) 14:57
壮大なことになってきたな
855 :
名無し娘。
:2007/05/19(土) 17:25
高まる期待
856 :
夏のうろこ
:2007/05/24(木) 00:32
第十部
857 :
夏のうろこ
:2007/05/24(木) 00:35
/ l
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__┐ / /丶
/ | へ
|___/ | |
____./_________ノバヽヾo../_______________
/ (。. *从从 −−−======−−−
∩ ( ) −−∋oノノハヽ==−−−
− - 从从 ロ) - −
( )
858 :
夏のうろこ
:2007/05/24(木) 00:35
/ l
/ ./ |
/ / ,l
__┐ / /丶
/ 。.゚.,.。,゚ へ
|___/.。゜.・。゚ | |
____./__ _゜゚・゚・。~__oノハヾヽo ../_______________
/ ゚、゚," ( 。. *从 −−−======−−−
∩ ( ) −∋oノノハヽ==−−−
- ~~~~ ~ ~~~ - −
859 :
夏のうろこ
:2007/05/24(木) 00:37
(-e-
860 :
夏のうろこ
:2007/05/24(木) 00:37
「……ん。……朝かあ」
861 :
夏のうろこ
:2007/05/24(木) 00:39
.| | | ! ! l |
.| l _l l i .i_ |
.|~~~゙ ./ ~~~~~~~~~~~~~~ \~~~
.| / \
,"⌒。ヾ |______ _____
(www ヽ/ ((_(() /| |\
(=e= ゝ :.:> // \.\
( ヽ_:>, //l. l\.\
862 :
夏のうろこ
:2007/05/24(木) 00:40
寝台車の窓から朝の光が照り付けています。
ガキさんは軽く伸びをしてベットから起き上がると、
てきぱきとした動きで洗面所に向かい制服に着替え始めました。
863 :
夏のうろこ
:2007/05/24(木) 00:40
| \\|
| ノハヽ ノハヽヾ
| ,,・e・) (e blll||
 ̄ ̄ ̄ ( )
864 :
夏のうろこ
:2007/05/24(木) 00:41
その日に焼けた顔はまさしく夏休み明けといった感じの顔でした。
865 :
夏のうろこ
:2007/05/24(木) 00:41
| \\|
| ノバヽ ノノノハヾ
| ( 从从llld ・e・)
 ̄ ̄ ̄( っ∇)
866 :
夏のうろこ
:2007/05/24(木) 00:42
ガキさんは故郷鹿児島の秘山で手に入れたゾンビの粉を改めて確認しました。
そしてすぐにでもビビちゃんを家の冷蔵庫から出して粉を使いたい気持ちになりました。
しかし今日は始業式。夏休みが終わり、学校が再び始まる日です。
ガキさんは、このまま先に学校へ行き、ビビちゃんを生き返らせるのはその後にしようと決めていました。
続く
867 :
夏のうろこ
:2007/05/26(土) 00:19
鹿児島での旅はガキさんにとって忘れられない思い出になるでしょう。
芋掘りに来ていた旅人とのかけがえのない出会いもありました。
868 :
夏のうろこ
:2007/05/26(土) 00:20
__. /:;:;: :.:;:;:;ヾ.、./,,:.:.:..:
ヾ___,.. _,____./':;.゙ヽ,___/;:;::;;;.:..::,_;,;、;/,,;;,,_,,___
;::ゝ .゙、 `゙, /,.::;;.゙,、丶 .::. .: . .: ..
:;::ヾ ', `、 "'' ./:,;.゙ヽ .:. . . .:. ..:
:.;.:.;;.ゞ `; '. /;.:.;;.:.;.ヽ.. ,:. .:: . .,:.
ill" .., `, 丶., ili!il" .:: .; .:.
lil、 ., ゙, `、 ノハヾヾ .: . . .::. .
`'' ゙ ノノハヽ `, .'(・-・o川 ノハヽヾ' .:.. .:
llcl ・e) "., ( o、_(´▽` ∬⌒ヽノ :. :.
( ) 、. l l l (,,_(,._ノ"'''(,_ノ ,.. .:. .. .
869 :
夏のうろこ
:2007/05/26(土) 00:20
その時のお話はまたの機会にする事にしましょう。
870 :
夏のうろこ
:2007/05/26(土) 00:21
/ l
/ ./ |
/ / ,l
__ ┐ /丶
────/ |───────── .へ──
≡ ≡ ≡ |___/≡ ≡ ≡ ≡ ≡ ≡ ≡ | | ≡
___ /___ ________ ヽ. /__
__ | ___ | | | | l _
l|...|...|l l|... | | | | |...|l
l|:::|:::|l l|::::ノノ,ハヽ──┴───゙ .. |:::|l
 ̄ |  ̄ lld; ・e・) |  ̄
| ( ) |
___..|____l l l______________|____
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.(_)_) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
871 :
夏のうろこ
:2007/05/26(土) 00:21
電車から降りたガキさんに早朝にも関わらず激しい暑さが襲いかかります。
鹿児島の暑さも相当でしたが東京も全く変わりがないようです。
872 :
夏のうろこ
:2007/05/26(土) 00:22
ノノノハヾ
lld ・e・)
( o¶ )
873 :
夏のうろこ
:2007/05/26(土) 00:23
"おはよう。今日から学校だね。"
鹿児島にいる間、そして今に至るまで、A君と絵里からの連絡はありませんでした。
"おはよう。今日から学校だね。鹿児島、楽しかったよ。おみやげ買ってきたから朝、持っていくね。"
それでもガキさんは学校へ行く前にいつもの通りA君の家にA君を迎えに行く事にしました。
続く
874 :
名無し娘。
:2007/05/26(土) 07:45
芋掘りの話が気になるぜw
875 :
夏のうろこ
:2007/05/28(月) 00:39
「あ、おはようございます。」
876 :
夏のうろこ
:2007/05/28(月) 00:39
∠/ \_____________\
| l ̄l |i __ | ̄ill≡| |
| ,.゙ ̄,、, | |「 |. |_| ≡| l,..,、,、
;:゙;;`;l:::゙il;:;i | l .ll| ~~ ..;:゙;;`.i::゙il;:;iヾ
─────| ̄| ノノハヾ | ̄|─────
| | jid ) ノハヽヾ
| | ( ) (e・ blll
| | | l l . ( )
_,,,..,_.,._,_..,__|_|.,_(_)__),.. l l l_,,,..,_.,._,_.,,.
(_)_)
877 :
夏のうろこ
:2007/05/28(月) 00:40
ゴミ出しに出ていたA君のお母さんに声をかけると、A君のお母さんは驚いたような顔をしました。
「あれ?」
「おはようございます」
「おはようガキさん。あれ?どうしたの?何かあったの?」
「えっ?いや一緒に学校行こうと思って迎えに……」
「もうあの子なら学校行っちゃったけど……絵里ちゃんと一緒に」
878 :
夏のうろこ
:2007/05/28(月) 00:41
ノ_,ハ_ヽヾ
ノノハヽ (・e・ bll
ノノjd ) ( )
( )
879 :
夏のうろこ
:2007/05/28(月) 00:41
「昨日もおとといも、その前の日もうちの子、
絵里ちゃんと一緒に遊んでてね。温泉行ったり岩盤浴行ったり……。
気になったから、いつも一緒に遊んでるガキさんはどうしたの?って聞いたら……」
880 :
夏のうろこ
:2007/05/28(月) 00:42
ノノノハヾ
リd*^ー^) <引っ越しました
( )
881 :
夏のうろこ
:2007/05/28(月) 00:42
ノ_,ハ_ヽヾ
ノノハヽ (・e・ ;bll
ノノjd ) ( )
( )
882 :
夏のうろこ
:2007/05/28(月) 00:44
「……あっ、これ鹿児島のお土産です。ご家族で食べてください!芋です!芋!おーイーモ!」
ガキさんは走り出しました。息が切れました。それでも走りました。
そしてガキさんの視力はすぐにA君と絵里、二人の背中を見つけるのでした。
続く
883 :
名無し娘。
:2007/05/28(月) 07:38
おいおおい!
884 :
名無し娘。
:2007/05/28(月) 07:38
急展開だな
885 :
夏のうろこ
:2007/05/31(木) 00:21
ノノハヾノハヽヾ
从从 )(ー^*bリ
( ) ( ) ,,
886 :
夏のうろこ
:2007/05/31(木) 00:22
ガキさんは走るスピードを緩め、二人の後ろをゆっくりとついていく事にしました。
887 :
夏のうろこ
:2007/05/31(木) 00:22
_____
|lC O L A l|゙l
||[]_[]_[]_[] l| |
ノノハヾノハヽヾ ||.=..=..=..=~l| |
从从 )(ー`*bリσ ||[]_[]_[]_[] l| |
( と ノ
888 :
夏のうろこ
:2007/05/31(木) 00:23
「ノドかわいたよー」
甘えた声を出す絵里にA君は言いました。
「でも買い食い見つかると怒られるから」
「マジメつまんない。ねえ、買おうよー」
耳をそばだてていたガキさんはイライラしました。それは暑さのせいだけではなかったでしょう。
889 :
夏のうろこ
:2007/05/31(木) 00:24
「……よし。買おう。俺がおごるよ」
「ドキドキするね。ねえ、ほらドキドキしてる」
「ハァハァ」
ガキさんは隙をうかがい二人に近づきました。
自販機に手を伸ばす絵里の手にじんましんが光ります。
「あー早く涼しくならないかなあ」
890 :
夏のうろこ
:2007/05/31(木) 00:24
______
|ll C O L A l|゙l
||l []_[]_[]_[]_[] .l| |
ノノハヾ ノハ、ヽヾ.| |
从 ) (^ー^*bリ| |ハ
( っヨ ) (o日c )..| |e)
891 :
夏のうろこ
:2007/05/31(木) 00:25
「うん。でも9月でこの暑さだから、12月にはもうとんでもない事になってるな」
「そうそう12月にはねって。コラー。ピシッピシッ」
892 :
夏のうろこ
:2007/05/31(木) 00:25
______
|ll C O L A l|゙l
||l []_[]_[]_[]_[] .l| |
ノノハヾ ノバヽヾ..| |
从 ) (^ー^*bリ| |ハ
( っヨ ) ⊂ 日c ).| |e)
893 :
夏のうろこ
:2007/05/31(木) 00:26
「あっ。コラーとか言っちゃった」
ガキさんはイライラしました。
続く
894 :
名無し娘。
:2007/05/31(木) 21:57
じわじわ心臓にくる展開だな
895 :
夏のうろこ
:2007/06/02(土) 01:45
/
/
__ ┐
/ |
|___/
/
,、、, i_.. /
ヽ,、ヾ,,. _____|l文l|____
゙ゝヽ:;;ヾ,. |^E--||E ll l|l==l|l l
::ヾゞ゙'ヾ, |^E--||E ll l|l--l|l l
il"'゙ l ̄|l. l^E--||E l - l ̄|
 ̄ ̄|..:::|| ノノハヾノハヽヾ l| l |:....| ̄ ̄ ̄ ̄
|.::::|| 从从 )(ー^*bリ l| _- |:::..|
|.:.::|| ( ) ( ) ,,  ̄. |::::.|
|:.:::|| | l l l l | ノハヽヾ
__|:::::||__(__(_)(__(_)____(e blll||____
゙ ̄ ( )
896 :
夏のうろこ
:2007/06/02(土) 01:46
_________
.|\_________
ハ| :l|_[|_[|_[|_[|_[|_
(e| :|l_[|__ノノハヾ ノバヽヾ
( | :|l_[|_.从 )(^ー^*bリ
゙| :|l_[|__( )__( 日c )
897 :
夏のうろこ
:2007/06/02(土) 01:46
「ねえ、隣同士座ろうっか」
「えっ。」
898 :
夏のうろこ
:2007/06/02(土) 01:48
| ||/ ||
| || ||
| || ||
| || /.:|l}
___________ | || ||
___________\ |. / ||
||__||__||__||__||__||__|| / \ .:||
||__ノノハヾ_ノバヽヾ._l|_ /. \||
从 )(^ー^*bリ ,, \
_(__)__(__ヽ_
./ / 日 /|
899 :
夏のうろこ
:2007/06/02(土) 01:48
「ねえ、もっと机くっつけてよ。ほら、もっと」
「ハァハァ」
900 :
夏のうろこ
:2007/06/02(土) 01:49
|
ハ|
(e|
( | __
゙||\ \
_____|| l|\ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \l l\ \
ノハノバヽヾ
( (^ー^*bリ ,,
901 :
夏のうろこ
:2007/06/02(土) 01:49
「おっおっ。おっおっ。俺、ちょっとトイレ行ってくる。ハァハァ」
902 :
夏のうろこ
:2007/06/02(土) 01:50
| |
| |
ノバヽヾ | ノノハヾ
(e blllm| 从 ) =3
⊂ ノ | / ヽy)
( ( (.. |────) ) )'
 ̄ ̄(__(_) ̄ (_)__) ̄ ̄ ̄ ̄
続く
903 :
名無し娘。
:2007/06/04(月) 19:03
穏やかじゃねーな
904 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 00:58
| | _____
| | | | |
ノノハヾ .| |__|__|
||llld e) .|
( ) |
l l |─────|
 ̄ ̄ ̄ ̄(_(_)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
905 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 00:59
| | _____
| | | | |
| ノノハヾ | |__|__|
| ||llld e) |
| ( っ |
≡ ,ノ ,) )"──|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙(__(_)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
906 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 00:59
| | _____
| | | | |
ノバヽヾ | ノノハヾ.|__|
(^ー^*bリ | ||llld e)
( ) | ( )
l ( ( ,,─────| | l l
 ̄ ̄ ̄ (__(_)  ̄(_(_) ̄ ̄ ̄ ̄
907 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:00
| | _____
| | | | |
| ノハヽヾ .|__|__|
| ( e blll
| ( )
|───── l l |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ (__(_) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
908 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:02
|
ハ |
e ) |
) |__
||\ \
_____|| l|\ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \l l\ \
\| l\
\|
\
909 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:02
| ||/ ||
| || ||
| || ||
| || /.:|l}
___________ | || ||
___________\ | / .||
||__||__||__ ノハヽヾ _||__l| / \ ||
||__||__||__ ( e blll._l| / \||
( ) \
__________
./ / 日 /|
910 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:03
教室にただ一人。
ガキさんの心を黒い気持ちが満たしていきます。
911 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:03
ゾンビの粉を間違って飲んだりしないように
あれは死んだ生物に使うものなんだから
ノハヽヾ くれぐれも気をつけてね……
( e blll
(
─日──
912 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:04
そして、ポケットから取り出したゾンビの粉をジュースの缶に注いだのです。
913 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:04
ノノハヾ
lld e )
( っ∇,,
──日─
914 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:05
その時。
915 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:05
ノ_,ハ_ヽヾ
Σ(・e・ ;bll
( っ∇,,
──日─
916 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:06
ガキさんは急いで隠れました。
917 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:07
|
ハ |
) |
) |__
||\ \
_____|| l|\ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \l l\ \
\| l\
\|(e|
\l
918 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:08
ノノハヾ
从 )
( )
──日─
919 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:12
教室に戻ってきたのはA君でした。
A君は絵里の飲み残したジュースを手に取りました。
920 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:12
ノノハヾ
从 )
( っ日o
921 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:13
「ハァハァ」
922 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:13
ノノハヾ
从 ω) ,, クンカクンカ
( っ日o
923 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:14
ノノハヾ
从 ρ ) ,, レロレロ
( っ日o
924 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:14
やがてA君は缶を舐めまわすのに満足すると、一気にジュースを飲み干すのでした。
「あっ。うぇー!ストップ!」
925 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:15
ゴックン
ノハヽヾ
[.( 从从 /
_ヽ ) バ_ヽヾ ./
(e・ ;bll| /
⊂ )/
/
926 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:15
ノハヽヾ
( 从从 /
_日_ノ ) バ_ヽヾ ./
(e・ ;bll| /
⊂ )/
/
927 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:16
A君の息が、止まりました。
928 :
夏のうろこ
:2007/06/06(水) 01:17
| ||/ ||
| || ||
| || ||
| || /.:|l}
___________ | || ||
___________\ |. / ||
||__||__||__||__ll ノ_,ハ_ヽヾ../ \ .:||
||__||__||__ノハヽヽ(・e・ ;blll \||
( 从 ⊂) \
______ノ__)_( ( (
./ / 日 /| _)
続く
929 :
名無し娘。
:2007/06/06(水) 09:22
マジかよ
930 :
名無し娘。
:2007/06/06(水) 23:19
どうなるのー
931 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:33
| ||/ ||
| || ||
| || ||
| || /.:|l}
___________ | || ||
______ クアッ ___\..| /. ||
||__||__||_ ノ_,ハ_ヽヾ.. /. \ ..::||
||__||__||__ノハヽヽ(・e・ ;blll \||
(゜ ゚ 从 ⊂) \
______ノ__)_( ( (
./ / 日 /| _)
932 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:33
その時、廊下から男子生徒たちの声が聞こえてきました。
933 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:34
「おい蛇女」
934 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:34
_゙ | ノハ ハヾ |
| |ハヾゝ) ノバヽヾ( ノハ|
_| | ゝ) ) (^ー^ ;bリ ( |
゙ []| ) l (っ っ ( | __
.| l __) ) ) ) l ||\ \
_____| _)___(_)_)__(__ || l|\ \
" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ '\l l\ \
\| .|\゙ \
\| |\ \
ノハヽヾ バヽヾ l\
(゜ ゚ 从 ( ;blll|||
ノ ) ( )
935 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:35
「蛇女」「蛇女」「お前の婆さんの話、聞いた。マジウケるな」「最高の夏休みだったろ」
「逃げるなよ蛇女」「あのさあ……」
936 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:35
ノハ
ハ ゝ)
ゝ) ノノノハヾ ノハヽヾ
リd; ^ー^) ( 从从
ハヾ ) ハヽヾ )
) ( 从从
) ( )
937 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:36
「田中の事なんだけど」「やっぱ今日田中学校来てないな」「家出したらしいけど。ねえ何でか教えてよ蛇女」
「待てよ蛇女」「お前が一番よく知ってるだろ」「調子にのんなよ」「おい蛇女」
「田中死んだらどうするんだよ?」「なあ、お前の体って何でそんななの?」
「うろこみたいだな」「やっぱり蛇女だからなの?」
「おい。お前もこっち来いよ」
938 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:37
| ノハ. ノノバ |
|ハヾゝ).ノノノハヾ ゝ) |
| ゝ) ) リd; ^ー^) ) |
l] と, ) l ( っ c) ノノハヽ__
| l __) ) ) ) リ ゝ リ\ \
_| __)___(_)_)_( ) l\ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l l l \| .l\ \
(_ )_) \| .|\ \
\| .|\ \
ノハヽヾ バヽヾ |\
(゜ ゚ 从 ( ;blll|||
ノ ) ( )
939 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:37
ハ ノ_,ハ_ヽヾ
ハゝ) ノノノハヾ ノノハヾ ノハヽヾ (・e・ ;bll
ゝ) リd; ^ー^) 从 ゝ ) (゜ ゚ 从 ( )
) ( っc ) ⊂ ) ノ_ _)_______
l | ) ) ) l l | / ___/_ 日__/
__) (_)__) (_)_) l | |
ハハヾ ノバヾ
从从) 从从 )
940 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:38
「お前さ、この蛇女と付き合ってるんだろ?」「マジで?うろこ伝染るぞ」
「キスとかした?ちょっとやって見せてよ。」「やれって。」「早くやれよ」
941 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:38
ノハ アーウー
ハ ゝ) ノ_,ハ_ヽヾ
ゝ) ノノノハヾ ノハヽヾ:. (・e・ ;bll
リd; ^ー^) (゜ ゚ 从:.. ( )
ハヾ ) ⊂ ⊂ ).:. ハヽヾ
) ( 从从
) ( )
942 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:39
ウーアー
ノノノバ ノハヽヾ
リd; ^ー^(゜ρ゚ 从
⊂ ⊂ と )
943 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:42
「うわマジでやってる」「もっとやれよ。あっ」「あっ」
「あっ。首に噛みついた」「あっ」「あっ。やめろ」「あっ。血だ!」「血が出てるぞ!」
「あっ血があんなに!」「大変だ!先生呼んでこい」「ドラキュラだ!」「あっ」「あっ」
944 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:42
| ||/ ||
| || ||
| || ||
| || /.:|l}
__________________ .| || ||
________________\ .| /. ||
||__||__||__l| || ||__||__||__||_ ノノハ/ ..\ ..:||
||__||__||_ノ_,ハ_ヽヾ||__||__||__||_ 从。ρ゚) .\.||
(・e・ ;bll ( っ ;".っ \
ノハヽヾ⊂ ⊂ ) ) ).;')
..( `*bリlll ( ( ( (_) __)
.;.'.・;∵`゙ c) (_(_) ____________
゚.~'¨( (⌒ノ / / 日 /|
し'ソ"
945 :
夏のうろこ
:2007/06/08(金) 00:45
「カメ!カメ!カメ!カメ!」
ガキさんが何度呼びかけても、絵里は体を丸めたまま動きませんでした。
第十部 おわり
946 :
したたり
:2007/06/08(金) 00:48
次回で夏のうろこもこのスレもおわり!
947 :
名無し娘。
:2007/06/08(金) 08:07
マジすか
948 :
名無し娘。
:2007/06/08(金) 15:18
こええ
949 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:10
エピローグ
950 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:10
mハ_ヽヾ
`(e・ blll
┌┐┌┐ ヽ )
951 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:11
ガキさんの目は港の海岸線をとらえています。
それは海水と泥の入り混じる曖昧なものでした。
もう数日、数ヶ月もすれば泥の侵食は更に進み、港を巨大な沼へと変貌させるでしょう。
952 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:11
l=xi~:-i::l==/lIlll-:l:ill:|| ||li@=~\l:l~:
~-il::ll~=\:]~l=ll=iLil::|| ノ_ハ_ヽヾ ||::ili~il~:il/l
]li:ll]Ii=l=x-i::l=@]cl~||┌─┐ (・e・ blll ┐ ┌┐ ||◎ll=x::Lil
=i=lIllli~:o~ili~::ili~lI::il||  ̄ ̄ ̄ ( )  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.||=x-==~\l
l=\==/lIlll-::ili~lIlll-~|| l l | |]~l=ll=i:~l:
953 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:11
機械の振動は、まだ微かに続いていました。
OFFのスイッチは探しても見つかりませんでした。
その内に電池が切れるだろうと考え、ガキさんは部屋をあとにしました。
954 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:12
|| l :: : :;;; ;;;:; ;;;;:||
|| ̄|:; ; ;: ; :: .:;::||
|| ̄ ̄|,:. . .:. .:.:|| ノノ_ハ_ヾ
|| ̄ ̄ ̄|.:. .:.:.,|| lld ・e・)
|| ̄ ̄ ̄ ̄| .. || ( )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| l ) ̄ ̄ ̄
(_)_)
955 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:12
,;ゞヾ;ゞゞ、 l ll ll.._| l_L|丶l| l/l/|lll| | |::| l
,,ヾ゙ヽ;;ゞヾ―、/____|_..|_l_ll| l/ .|:ll| | |: /
;ヾ.; ゞゞヽ. |_|_-==i|_lL_|丶l| ノ;;ゞゝ;ゞ | |_ /
; ゞヽヾ;,ヽ .~──.:| .::=|l_l_l| ソ;゙ゞゝヾ /
ゝ:;゙ヾゝ,;.ヾ  ̄l||.::::|: ̄:|丶l| /:;ゝヾ __ ┐
,ゞヽ,,゙ ゞゞゝ  ̄.ll...|:--:|l||-| / |
''|i!li|ノ゙l───l |_ll| ^^|. |___/
,,|ii!i|、 |l゙ ̄ ゙̄l|___ | | _.l_l._||. /
───── ノノ_,ハ_ヾ / ───────
lld ・e・)
──────( ) ───────────
956 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:12
,;ゞヾ;ゞゞ、 l ll ll.._| l_L|丶l| l/l/|lll| | |::| l
,,ヾ゙ヽ;;ゞヾ―、/____|_..|_l_ll| l/ .|:ll| | |: /
;ヾ.; ゞゞヽ. |_|_-==i|_lL_|丶l| ノ;;ゞゝ;ゞ | |_ /
; ゞヽヾ;,ヽ .~──.:| .::=|l_l_l| ソ;゙ゞゝヾ /
ゝ:;゙ヾゝ,;.ヾ  ̄l||.::::|: ̄:|丶l| /:;ゝヾ __ ┐
,ゞヽ,,゙ ゞゞゝ  ̄.ll...|:--:|l||-| / |
''|i!li|ノ゙l───l |_ll| ^^|. |___/
,,|ii!i|、 |l゙ ̄ ゙̄l|___ | | _.l_l._||. /
───── ノノ_,ハm / ───────
llld ・e)´
──────( ノ───────────
957 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:14
そのわずかな太陽光は、アスファルトの裂け目から差し込んでいました。
ガキさんはため息をつきました。
いつかの夏から始まった異常気象、それは太陽の暴走でした。
平均気温は日を追うごとに上昇し、激しい熱波が世界中を襲いました。
気候の穏やかな地域は熱帯地方へ変わり、熱帯地方は居住不可能な地域へと変わっていきました。
各国の住民は国の指導の元に移住を繰り返しましたが、居住可能な地域はどんどん減っていきました。
狂える太陽から逃れるのは困難を極め、熱波による死者は世界中で後を絶ちませんでした。
958 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:14
|:..:. | | , 、 . :||.. |
|::.:. l ..l / \ .. :..:||:: |
|::.:... .. l ..l/ \ ..||:: |
|::.. . l/ \||:: |
|::. . ,. ,,、" ノノ_,ハ、ヽ \|
|::::.. .⊂(。゚ρと⌒ヾっ lld ・e・) \
|::.:..: / ( ) \
959 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:15
急激な気候の変化はとどまる事なく加速し、地球の風土さえも著しく一変させました。
極地の氷は溶けて海に流れ込み、水位の上昇を招きました。
やがて地球の表土、大陸の大半は、溢れだした海水に塗り固められた泥と沼に変わっていきました。
世界は沈んでしまったのです。
ビルそのものである横浜は避難民に溢れ、地球規模の異常に最後まで抵抗しました。
しかし、アスファルトの楽園横浜も真の楽園にはなり得ませんでした。
港のアーケードを超えてくる泥。アスファルトの裂け目から差し込む陽光。
絶望に満ちた楽園は崩壊を待つばかりでした。
960 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:15
/  ゙̄.、 ミ
|:::::イム| ζ
|::[lo_o|
|. . <:>|
|. . ◇.|
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|. |
|lLlllll l|
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|:::::::: ::| ノノ,ハ
||L llll | lld ・e)
|::::::: :::| ( )
961 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:16
気候の変化は動植物の生態をも促進、変化させていきました。
熱帯地方のジャングルは拡大、世界中が畸形の巨大シダに取り囲まれていきました。
哺乳類の多くは死滅し、それと引き換えになる形で高温多湿の生活環境に適した爬虫類や両生類の類が増加しました。
ジャングルに囲まれた沼沢地を大小様々なトカゲやイグアナが跋扈するその様は、
まるで恐竜が生きていた太古の時代に逆行していくようでもありました。
962 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:16
、y lk , .,l| Yl /
ヾゝ ,"'l y ソ/k"/
ヽ k .゙'' ' ノw
ゞヽY l|yノ
ヾ゙!iiyi/
|ilil!il|
l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l. |!lilil;|
||ニニニニニ||ニニニニ||ニ.ノノ_ハ_ヾ. |ili!lii|
ヾllニニニニニニニ||ニニニニニニ||ニlld ・e・)__. li!llli||
 ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|.( ) l_ __|li|:;ii|、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l l ) ゙̄ '''" 。 `゙
(_)_)
963 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:17
ガキさんが木陰に見つけたのは卵でした。
この中からまた冷ややかなうろこに包まれた新しい命が誕生するのでしょう。
ぼんやりと卵を見ていると、どこからか原色の派手な色を身にまとった爬虫類がのそのそと姿を現しました。
それは左右の目玉をバラバラと動かしました。
器用に使い分けられた両目からの情報が、脳に伝達されて獲物の存在を認識します。
やがて原色の爬虫類は口をゆっくりと開けると、一瞬で舌を伸ばしてそこにあった卵を呑み込みました。
964 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:18
l lllll .l
.______ lニニニl ______ ______
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" '  ̄ . ' .. | :::| "' ~ ̄ ___ ~ '_____~~ .__ ~ ",,' ,,
' . ." ,. . '. | :::::|.| ̄ ̄l. ' .. ,' , |ill|i|ll|l |l|illロロ| '' ||ll_ll_l| ' '
,: . . . .: __|lL_l ::|_|_ロ_ロ|_ .. _|l::l|L_|__|l_l|_ll_l|_|l_l_lll_|_《〉__ ~
,_,,, ._,; ,' ,__ ,\"─ ゙  ̄ ̄ \___\_巨_船,,_船__船_舶_大__船/___.,,
~ ~~ `' ''~~゙ ̄~.,,,''~ ̄ ̄~`'.;_,,,~゙ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
965 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:19
 ̄ ̄ ̄|―、___
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.日 日 .| ll ll ll ||__..| | \
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..目 目 |ll ll ll..ll lL_|_li_..|丶l|
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.日 口_.|il li llll ll_..|:_l_..|丶l| __
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日日ロ_|| l ll ll||l i ll| ll ll|丶l| ||
─―──、__l ̄||_ll_ll| l ll|┐ ||
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─────────────/ mハ_ヽヾ
+ + + + / `(e・ blll
──────────────────ヽ )───
966 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:20
その船は巨大で、重厚な装甲を備えていました。
船室は太陽の熱を遮るべくビルを模した設計になっていました。
船は間もなく避難民を乗せて港からアーケードを抜け横浜を出発します。
未だ気温上昇の激しくない、そして沼と泥に沈んでいない地域を目指して。
967 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:20
船に乗り込もうとしたガキさんの耳にどこからか歌が聞こえてきました。
「♪旅の仕度をした人ばかり どうしてこんなに通るのでしょう♪
ヨーコーハマ ヨコハマ この船は 街ごとはこんで旅ですか♪」
ふらふらと浜辺を歩きながら歌うその男にガキさんが声をかけます。
968 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:21
「素敵な歌ですね」
「桜田淳子の"追いかけてヨコハマ"です」
「この船、ヨコハマ号と名づける事にします」
「あなた船長ですか?」
「いえ新垣です。でももうじき船出ですよ。早く乗りましょう」
「私はここに残ろうと思ってます。もう少しあの子を探そうと思うのです」
「誰ですか」
「海を見に行くと言ったきり帰ってこないのです。夏の日でした」
「私も一緒に探します」
「いや、もうじき出発でしょう。あなたみたいな若い子をここに残すわけに行きません」
969 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:22
男はガキさんの背中を押して船に乗せました。
「次の船いつあるか分かりませんよ!」
「構いません。あなたがどこかで子供を産み平和に、そして幸せに暮らせる事を祈っています。さようなら」
970 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:22
 ̄ ̄ ̄|―、___
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.日 日 .| ll ll ll ||__..| | \
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..目 目 |ll ll ll..ll lL_|_li_..|丶l|
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.日 口_.|il li llll ll_..|:_l_..|丶l| __
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日日ロ_|| l ll ll||l i ll| ll ll|丶l| 、。, ||
─―──、__l ̄||_ll_ll| l ll|┐.λ,,||
──────────────,
─────────────/ ,, ノノハヾ
+ + + + / ゝ( ミlll|||
──────────────────ヽ )───
971 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:22
「さようなら!さようなら!」
ガキさんはデッキの上から男に手を振りました。
やがて男の姿は小さくなり、そして見えなくなりました。
972 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:23
ノノノハヾ
lld ・e・)
( )
973 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:24
「もうじきアーケードを抜けます!早く船室に入らないと熱波にやられますよ!」
「はい、すみません」
船員か市民か分かりませんが、ガキさんは厳しく注意され急いで船室に入りました。
船はゆっくりと進んで行きました。
974 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:24
l lllll .l
.______ lニニニl ______ ______
|| ̄ ̄ ̄ ̄|| | :::| || ̄ ._,  ̄|| || ̄ ̄ ̄ ̄||
|| || | :::| || |ill lll l l|| || ||
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_..||_,.__,,___,_,||_| :::|_.___...||,\_巨_船,||.__._____.__..__||,_,,_____,||_
" '  ̄ . ' .. | :::| "' ~ ̄ '' '~ ",,' ,, ~~ ' ' ~
' . ." ,. . '. | :::::|.| ̄ ̄l. ' .. ,' , ' ' , ' ,
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,_,,, ._,; ,' ,__ ,\"─ ゙  ̄ ̄ \____.,, ,___,,._、,,.. ._,; ,' , ,,~
~ ~~ `' ''~~゙ ̄~.,,,''~ ̄ ̄~`'.;_,,,~゙ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~ ~~ `' ''~~ ̄
975 :
夏のうろこ
:2007/06/12(火) 00:26
おわり
976 :
名無し娘。
:2007/06/12(火) 01:36
お疲れ様
毎回面白く読ませてもらってました
977 :
名無し娘。
:2007/06/12(火) 06:44
ええええええええええええ
これで終わり?
さゆやれいなはどうなったんだろ
978 :
名無し娘。
:2007/06/12(火) 21:24
よく分からなかったけど
なんとも言えない味わいがあったよ
979 :
名無し娘。
:2007/06/13(水) 21:40
えりりいいいいいいいいいいいいいん!
980 :
sitatari
:2007/06/13(水) 22:47
>>210
以降は「空飛ぶかぼちゃ」以外全て飼育で書いたやつの加筆修正改筆手直し差し替えリミックス版です
狩狩移転記念として前スレではこんなの書いてたヨこれからよろしく的な感じで軽く始めたんだけど長引いてしまいまった
「夏のうろこ」
?とかよく分からなかったってのは残念です。程よくまとめたつもりだったので
>>977
さゆみがどうなったかはお兄ちゃんの夢精あるいはレイプ、胎児の夢、
まるで恐竜が生きていた太古の時代に逆行していくような世界ってのを考えればうっすら分かると思うぞ!
そしてれいなはエピローグに登場してるぞ!
次回からは新作として「アニマル地獄(仮)」を書けたらいいなと思います
先祖代々あらゆる動物の肉を売ってきた滝川食堂ふじもんの店主が動物の亡霊にとり憑かれる話です
981 :
名無し娘。
:2007/06/14(木) 07:53
>先祖代々あらゆる動物の肉を売ってきた滝川食堂ふじもんの店主が動物の亡霊にとり憑かれる話です
なにその超面白そうな話
982 :
名無し娘。
:2007/06/15(金) 08:36
れいなどこ?
983 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/23(土) 02:56
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\ 丶 ゙ 丶 丶 ゙ 、 、 丶
\ 丶 ゙ 、 、 \ 、 丶 丶
丶 ゙ \ 、 丶 丶 、 、
\ へヘ、/ゝ、 \ ゙ 丶 \ 、
ノ\ | / 、 、 ゙ \ 丶
\ ソ \|,/ ノノハヽo∈ 丶 、 丶
゙ 丶  ̄ ̄ ̄\ 从 `,_っ´) ∧_∧ 丶 \
、 ⊂ o、__( ゜ J゚) ゙ 、 丶
\ 丶 ( (ヽ ) ( っ っ 丶 、
(_)(_) ∪⌒∪ ●
984 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/28(木) 22:32
|:::::::|:;/ .,; ,:,,,:.| ,; ,.|::::::::::::|
|:::::::|, / .,; ,; : |, : |::::::::::::|
|:::::::|ノハヽo∈ |,; |::::::::::::|
/ ::::::|`,_っ´),;,:.,,| ,;:: |::::::::::::|
~~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~~~~~
∧_∧
( ゜ J゚)
_(___)__
|\ ● \
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
985 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/28(木) 22:33
、 l ,
- ○ -
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二二二二二二二二二二二二二l
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| | ( ゜ J゚) |
| | /´ ̄し' ̄し' ̄/⌒ヽ |
 ̄ ̄| ※※※ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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| ※※※ | | .:.ノノハヽo∈
t_____t,ノ .:.从 `,_っ´).:.
.:.( o o .:.
986 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/28(木) 22:35
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丶 ゙ \ 、 丶 丶 、 、
\ へヘ、/ゝ、 \ ゙ 丶 \ 、
ノ\ | / 、 、 ゙ \ 丶
\ ソ \|,/ ノノハヽo∈ 丶 、 丶
゙ 丶  ̄ ̄ ̄\ 从 `,_っ´) ∧_∧ 丶 \
、 ⊂ o、__( ゜ J゚) ゙ 、 丶
\ 丶 ( (ヽ ) ( っ っ 丶 、
(_)(_) ∪⌒∪ ●
987 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/29(金) 00:02
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/(( ' J`)(() /
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988 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/29(金) 00:02
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\ 丶 ゙ 、 、 \ 、 丶 丶
丶 ゙ \ 、 丶 丶 、 、
\ 丶 ゙ 丶 丶 ゙ 、 、 丶
゙ 、 、 \ 、 ゙ 丶 丶 ゙ 丶 ゙ 丶
\ 丶 ゙ ノノハヽo∈ ゙ 、 、
゙ 、 、 \ 从 `,_っ´) 、 \ 、
゙ \ 、 ( ) 丶 ゙ 丶
、 \ 、 | l l 、 、
(_)_) ●
989 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/29(金) 00:03
\ ゙ 丶 \ 丶 \
\ 丶 ゙ 丶 丶 ゙ 、 、 丶
\ 丶 ゙ 、 、 \ 、 丶 丶
丶 ゙ \ 、 丶 丶 、 、
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\ ,,__ _丶 ノノハヽo∈ ゙ 、 、 、
゙ 、 // /ヾ \ 从 `,_っ´) 、 \ 、
゙ //,/^ー^) ( ) 丶 ゙ 丶
、 \ ノノノ¢)ヾ | l l 、 丶 丶
し´lJ'' (_)_) ●
990 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/29(金) 00:03
___
/ /\
/ /( ・ ) \ ノノハヽo∈
/__/ ( ^ー^) \ ∧_∧ 从 `,_っ´)
 ̄|| || || || |っ¢..|| ̄ (゜J ゚ ),__⊂ )
|| || || ||/,,, |ゝiii~ ( ∝ ) ) ) )
| ̄ ̄ ̄|~凸( ̄)凸 ● ∪⌒∪ (_)__)
991 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/29(金) 00:04
、 l ,
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二二二二二二二二二二二二二l
| | ∧_∧ |
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| | /´ ̄し' ̄し' ̄/⌒ヽ |
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| ※※※ | |
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t_____t,ノ .:.( ゜ J゚) .:.
.:.( o o .:.
992 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/29(金) 00:05
|:::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::| △
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/(( ' J`)(' J` )(() /
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/ ※※※※※※※※ /
(___________,,ノ ●
993 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/30(土) 00:33
ギャアア!ノノハヽo∈
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zzz
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/(( ' J`)二二二二(() /
/ ̄⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ ̄,)
/ ※※※※※※※※ /
(___________,,ノ ●
994 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/30(土) 02:12
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__∧_∧__ノノハヽo∈_ ∪ ∪
/(( ' J`)(' J` )(() / )/
/ ̄⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ ̄,) レ'
/ ※※※※※※※※ / ∫
(___________,,ノ ●
995 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/30(土) 03:45
△
(・ 。.・
∪ ∪
)/
υ
( (
) )
((
●
パシャッ
( )】Σ
/ /┘
ノ ̄ゝ
996 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/30(土) 03:45
( ・e・)
( っロ
997 :
どしゃ降りクライマックス
:2007/06/30(土) 03:45
_______
|l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l|
|l Δ l|
|l (・e・ ) l|
|| ( っロ l|
|l______l|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
998 :
sitatari
:2007/06/30(土) 03:55
スレ埋めるために書いただけです
次スレは三枚舌足らずかなんかでまたいつか立てます
おもしろまとめサイトしたため
http://petat.com/users/sitatari/index.html
999 :
名無し娘。
:2007/07/01(日) 00:08
次スレ
したたり三昧
http://kari2.kuron.jp/test/read.cgi/bbs/1183216054/
1000 :
名無し娘。
:2007/07/01(日) 02:37
おしまい
1001 :
1001
:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててください。
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