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気の向くままになんか書いていきます。

1 :名無し娘。:2005/08/15(月) 17:07
爽やかな春の風に包まれ、俺――坂下准平は学校に向かっている。
何を隠そう今日から新学期!
高校2年生になんとか進級出来て、これからの日々に心をときめかせている。
ただ一つ気がかりなのは、春休み補習で全部潰れたからバイト出来なくて現在所持金が60円しかないことだ。
「やっべー…俺60円じゃ今月乗り切れない…」
「60円!?じゅんぺー貧乏じゃん」
「そーなんだよぉ…ってうわっ!なんだよ矢口かよ」
いきなり後ろから声がして振り返るとちっちゃな友達、矢口真里がいた。
少しだけ歩調を遅くして矢口に合わせてやる。
「60円に触れないでー…今マジ落ちてるから」
「んじゃ道の真ん中で大声で言うなよ」
「言ってねーよ!超小声だっただろ!」
「まぁまぁ」
笑いながら話してた矢口が突然立ち止まる。
少し俯いてプルプル震えている。

109 :名無し娘。:2006/03/07(火) 17:50
1で

110 :名無し娘。:2006/03/07(火) 21:01
1でお願いします

111 :名無し娘。:2006/03/08(水) 01:09
うっきゃーい!!
1でお願いします!!!

112 :名無し娘。:2006/03/08(水) 12:09
いやいや、ここは2で

113 :名無し娘。:2006/03/09(木) 19:29
1が良いです

114 :名無し娘。:2006/03/11(土) 15:04
まぁここは2で

115 :名無し娘。:2006/03/13(月) 23:47
1で
お待ちしてます

116 :名無し娘。:2006/03/23(木) 22:49
そろそろ

117 :名無し娘。:2006/04/01(土) 11:32
2

118 :名無し娘。:2006/04/20(木) 16:22
まだ

119 :名無し娘。:2006/05/08(月) 22:15


120 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

121 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

122 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

123 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

124 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

125 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

126 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

127 :名無し娘。:2006/05/17(水) 20:02


128 :名無し娘。:2006/06/17(土) 19:33
オレハマッテルゼ

129 :名無し娘。:2006/07/07(金) 22:53
8月に更新予定です。

130 :名無し娘。:2006/07/18(火) 22:19

待ってます

131 :名無し娘。:2006/07/19(水) 18:57
1

132 :名無し娘。:2006/08/10(木) 23:17
8月でっせ

133 :名無し娘。:2006/08/13(日) 02:01
愛ちゃんの方は年齢的にも可愛いし、米粒がついてたところで問題ないだろ。
後藤の方も可愛いことは可愛いが、本人の名誉の為に取ってやろう。
「後藤さん、ちょっとこっち」
指をクイクイしてこっちに来るよう合図する。
不思議そうな顔をして素直に近付いてくる後藤with米粒。
近くで見ると意外とうけるな…。
ヤバイ、笑うな俺!
今にも笑い出しそうな自分を必死で制してゆっくり後藤の頬に触れ米粒を取ってあげる。
「あ、何だあたし恥ずかしいじゃん」
自分に米粒がついてたことがわかった後藤は照れる様に笑うと、俺の手を取って言う。
「ねぇ。食べてよ」
「えっ?何?」
突然の言葉に聞き返してしまった。
確かに俺の耳には『食べてよ』と聞こえたんだ。
それはつまり『私を食べてっ』ってやつか?
「いやでもそれはちょっと、ね?愛ちゃんもいるし」
「何言ってんの?」
俺のもっともな言い分に意味不明といった感じで小首を傾げる後藤。
「ご飯粒食べてって言ってんの」
あぁ…ご飯粒ね。
「米粒かよ…って、え!?」
さすがに『私を食べてっ』ではなかったにしろ米粒を食べてって…。
明らかにおかしいだろ。
俺はあからさまに不審な顔をして後藤を見上げる。
その表情から俺の気持ちを読み取ったのか後藤が説明を付け加えた。
「何か憧れなんだよねー。ご飯食べて口についてるクリームぺろって」
わかるけど、後藤の言いたいことはわかるけど。
だけどやっぱり俺としては後藤の唇周辺についていた米粒を食べるというのは…って考えすぎか。
どうってことないことなんだし、意識しすぎの俺が悪い。
俺は何とも思ってない風を装ってパクッと一口、自分の米粒が乗っている指を口に入れた。
「うん、後藤の味は……しない」
「あはっ、何言ってんの准平」
笑いながら満足そうな後藤の笑顔と、美味しそうにサンドウィッチを食べる愛ちゃんに囲まれて、俺は久々に楽しい昼食の時間を終えた。

134 :名無し娘。:2006/08/13(日) 02:01



「じゃぁ愛ちゃんはこのままあたしが准平んちまで送ってくね」
最初から早退する気満々だった後藤は、良い口実が出来たという感じで愛ちゃんと遊びに行ってしまった。
図書室に一人残された俺はこれからどうするかを考える。


1>そういえば藤本はどうしたんだろう
2>授業に決まってる
3>このまま図書室で一眠り

135 :名無し娘。:2006/08/13(日) 02:02
8月中に最低もう1回は更新します。

136 :名無し娘。:2006/08/13(日) 02:12
1で

137 :名無し娘。:2006/08/13(日) 11:34
更新乙です
3でお願いします。

138 :名無し娘。:2006/08/15(火) 12:49
1で

139 :名無し娘。:2006/08/23(水) 00:07

そういえば藤本はどうしたんだろう。
ついさっき予鈴が鳴ったばかりだから、あと五分くらいで授業が始まるはずだ。
アイツが真面目に授業を受ける…なんてのは考えにくい。
図書室じゃないとすると使ってない空き教室か、中庭か。
いや、俺の予想を超えていくのが藤本美貴という女だ。
よし。こうなったら意地でも藤本を探し出してやる。
「かくれんぼスタートだ!」



勢い良く図書室を飛び出し、勝手にかくれんぼを始めたものの、何処を探しても藤本はいない。
すでに予想していた空き教室や中庭は調べ尽くした。
それはもう掃除用具入れの中までバッチリと調べた。
なのに見つからないとなるともう何処を探せばいいのやらわからない。
まだ探していない場所といえば体育館と校庭と使用中の教室くらいだ。
まさかサボり中の自分が使用中の教室を堂々と探す訳にはいかないので、とりあえず俺は体育館へ向かう。
体育館は教室棟と一本の渡り廊下で繋がっていて、その渡り廊下の窓からは中庭が見渡せるようになっている。
俺は廊下を歩きながらキョロキョロと視線を動かし、藤本が何処にいても見失わないように注意をしていた。
そのお陰か、広い中庭を歩く背の小さい女の子を見つけることが出来た。
窓に走り寄った時、ゴツッと何かが落ちる音がして振る返る。
しかし、何も変わったことはない。
俺は気にせず大声で呼びかけた。
「矢口ー!!」
一瞬ビクッとしてから、小さい身体を捻ってどこからの声か必死に探そうとしている。
そんな姿が何となくもう少し見ていたくて声をかけずに笑いながら傍観する。
が、中々俺には気付かない。
早く藤本を探さないといけないことを思い出した俺は、からかうのをやめてもう一度呼びかけた。

140 :名無し娘。:2006/08/23(水) 00:07
「やーぐーちー」
今度は大きく手を振りながら呼んだお陰か、矢口も俺に気付く。
「何だ准平かよ!お前そこにいるならいるって言えよ!」
「うっせー!気付かねぇお前が悪いんだよ!」
「何だとー!?…っておいらこんなことしてる場合じゃないんだよ!」
「そーいえば何してんの?」
「美術でお絵描きしてるんだけどさー、何描くか決まんなくて」
「そっかぁ。まぁ頑張れよ!じゃなっ」
「おぉ!准平も授業受けろよー!」
最後に嫌な言葉を残して、矢口は中庭から姿を消した。
そういえば今は授業中だったか。
あんな大声で矢口と喋ったのはまずかったかな。
軽く周囲を見回してから廊下を渡り切って体育館への扉を開けた。
渡り廊下に、携帯を落として。



ガガガーッと音を立てて開けた扉の中は静寂に包まれていた。
今の時間は体育の授業でも使われていない様子だ。
気を緩めた俺は一瞬藤本を探すことを忘れてバスケットボールを手に取った。
軽くポンポンとその場でボールをつき、ドリブルを始める。
特に上手くもなければ下手でもない俺は、調子に乗ってそのままシュート。
しかしそんなに都合良く入る訳もなく、無念にもボールはゴールに当たって弾けてしまった。
そのまま入るまでやっていると何だかやめられなくなってしまい、途中からはネクタイをはずしてプレイする。
ちょっとこの短時間で上手くなった気がするのは気のせいだろうか。
無我夢中で色々とシュートを決めていると、チャイムの音が体育館に響いた。
呆然として壁にかけてある時計を見るとすでに授業終了時刻。
一時間程バスケをしていたことになる。
「熱中するって怖っ…」
帰りのHRは出ないと担任がうるさいので、教室に戻らなければならない。
額にうっすら浮かんだ汗を拭ってから、ボールを元に戻し、体育館を出て行った。
ライン際に、ネクタイを忘れて。

141 :名無し娘。:2006/08/23(水) 00:08



「なっ…!何でお前がここにいるんだよ!!!」
教室に戻った俺は驚愕の声を上げた。
それもそのはず。
ずっと探していた藤本が、なんと真面目に授業を受けていたのだ。
そりゃ、どこを探してもいないはずだ。
俺の予想を超えていく女、藤本美貴。
完全にやられてしまった。
藤本美貴vs坂下准平、第一ラウンドKO負けってとこか。



帰りのHRも終わり、帰ろうと廊下を歩いていた俺を呼ぶ声があった。
その声の主は…。


1>俺の携帯を持った梨華ちゃん
2>俺のネクタイをつけた藤本
3>その他

142 :名無し娘。:2006/08/24(木) 08:15
2〜

143 :名無し娘。:2006/08/24(木) 20:23
2で

144 :名無し娘。:2006/08/25(金) 01:45
2がいい

145 :名無し娘。:2006/08/29(火) 19:51
2で

146 :名無し娘。:2006/10/09(月) 20:20
年内に更新します

147 :名無し娘。:2006/12/25(月) 18:19
マジすか

148 :名無し娘。:2007/01/17(水) 10:35
年が明けたぜ

149 :名無し娘。:2007/02/13(火) 01:17
まさかこのままじゃ…

150 :名無し娘。:2007/03/11(日) 09:11
ないだろうな

151 :名無し娘。:2007/04/06(金) 16:44
さあ

152 :名無し娘。:2007/05/04(金) 13:13
うむ

153 :名無し娘。:2007/06/08(金) 08:18
どうかな

154 :名無し娘。:2008/06/21(土) 01:37
俺のネクタイをつけた藤本だった。
ふと自分の胸元を見遣ると、なるほど、何も無い。
そこで漸く俺は体育館にネクタイを置き忘れたことに気付いた。
「何でお前がそれしてんの?返してくれ」
ん、と藤本に向かって右手を差し出す。
しかし藤本に返すような素振りは見られない。
それどころかどこか意地の悪そうな笑みを浮かべるだけだ。
「返してくださいってば」
再度声をかけるがやはり藤本に動きは無い。
今までの経験からこの後の展開は容易に想像することが出来る。
恐らくこのまま俺が藤本に対して、何ら強制力を持たない呼びかけを続けても無意味だろう。
こちらからモーションをかけなければ延々と今と同じ状態が続く気がする。
それこそ藤本が飽きるまで、だ。
授業を返上してまで藤本を探すことに全力だった俺は、自分でしたこの後の展開予想に早くも帰りたい気持ちでいっぱいになった。
少々強硬な手段だが使わせてもらおう。
俺も藤本に負けず劣らず意地の悪い微笑を浮かべて、近付いて行く。
一歩一歩近付くけれど、藤本の表情に変化は見られない。
やっと藤本との距離が30cmくらいに迫ったところで、俺は足を止めた。
「ネクタイ、ありがと。でも俺もう帰るからさ、返して」
努めて優しい声で言ってみた。

155 :名無し娘。:2008/06/21(土) 01:37
これで返してくれたら良いんだけどな。
ある意味で俺の予想を裏切って欲しい場面だ。
さっきは見事にしてやられたが。
「えー?だってこれ見つけたの私だし?准平の物だって証拠もないでしょ」
そう言ってのける藤本の顔は過去に何度か見たことがある。
これは『何か面白そうなもの』を見つけたときの顔だ!
危険だ、危険極まりない。
卑怯とも思うが、ここであの手を使おう。
今しかない。
行けっ、俺!
「返してくれないならちゅーしちゃうぞ」
努めて真面目な顔で言い放つ。
こういう言葉は真面目に言わないとダメだ。
普段の俺の態度からして、少しでもふざけると途端に冗談にしか聞こえなくなる。
いや、これも冗談だけどね。
しかし相手は腐っても藤本。
何らかのリアクションが見られるだろうと予想していた俺は、相変わらず表情を変えない藤本に焦りだす。
何がまずかったんだ。
今の策が俺に出来る精一杯なんだけど…!
もちろん俺も表情には出さずに心の中だけで思う。
「准平とちゅーかぁ…ま、してあげないこともないけど?」

156 :名無し娘。:2008/06/21(土) 01:37
え……。
こいつは今何て言ったんだ。
俺の耳は腐ってしまったのか。
相手は腐っても藤本だが、俺は腐ったらただの異臭を放つ物体Xだ。
そんなことはどうでもよくて。
ちゅー?キス?接吻?口吸い?
何か最後のだけ生々しいな。
「…っ…そんなこと言ってるとホントにしちゃうからなー」
動揺して最初の言葉に呂律が回らなかったのは気付かれただろうか。
有限実行とばかりに、俺は勇気を振り絞って藤本との距離をゼロに近くする。
ここまできて初めて、藤本に焦りみたいなものが出てきた。
「え…?ちょっ待ってよ。マジかよ…?」
「マジかよってお前が言ったんだろ…」
まずい、止まれ、俺。
俺も藤本もお互い冗談だったんだからここでキスする必要はもうないんだ。
だがしかしこれがなかなか。
藤本の湿った唇を見ている内に理性的なものが崩壊してってる気がする。
それに追い討ちをかけるように焦っている藤本の声が、吐息が、俺の首筋を刺激する。
ヤバイって藤本、お前何でこんなに良い匂いすんだよバカヤロー。
「……っん…」
無意識に藤本の長い髪に手をかけている自分にハッとする。
そういえば今日の藤本の髪、朝から可愛いと思ってたんだよな…。
漠然と思いながらも指は髪と髪の間をするすると抜けていく。
反対の手で、軽く藤本の顎を上げてみた。
必然的に見つめ合う形になる訳で。
「目、閉じて…」
俺の囁きに、意外にも藤本は素直に従った。


1>流れに逆らわず。藤本にキスする。
2>俺を焦らせた罰だ。ここで「嘘だよバーカw」
3>その他

157 :名無し娘。:2008/06/21(土) 01:38
再開してみました。
まだ見てる方がいたら投票してください。
またいつ止まるかわかりませんが…。

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