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なっちとガキさん

588 :◆phy./haiHo :2006/09/28(木) 21:07
 ――――― ガチャリ

マンションの部屋が合鍵で開けられる音がキッチンに聞こえてきたのは
一人暮らしの晩御飯の準備に取り掛かろうとした午後7時過ぎのことだった。

「なんしよーと」

入ってくるなりれいなはこう言いながらブーツのファスナーを下げる。

「来るときは前もって連絡しろって言ったろ?」
「メールしたっちゃ」
確かにメールは着信している。―――― ただし4分前に。
「メールって言ってもあれじゃ……」

れいなの表情がこちらに次の言葉を告げさせてくれなかった。
「どうした?」
できるだけやさしい声でたずねてみる。

「またツアーやけん、しばらくここに来れん」
そういいながられいなはブーツを投げるように脱ぎ捨て、
キッチンとは名ばかりの廊下を猫のようにすり抜け、
ワンルームで一番存在感のあるソファベッドに身を投げた。

589 :◆phy./haiHo :2006/09/28(木) 21:15
    コトリ。

「今度はどこ行くの?」
れいなから身勝手な注文される前にと、
冷蔵庫のペットボトルから紅茶を注いで小さなテーブルに並べる。
「いつもとそんなに変わらんっちゃ」
吐き捨てるように言ってから、両手で紅茶の入ったグラスを包み込む。
「それじゃどこに行きたいの?」
「別府とか伊東とか白浜とか」
「温泉地ばっかりじゃん」
にゃは、と笑って照れたように顔を伏せた。

「……風呂、沸いてるよ」
傍目に見てもわかるくらいれいなの顔が赤くなった。
「大丈夫だって。何もしないから」
れいなが顔を上げる。
「由布院の温泉の素使っていいから」
「ありがとー!」





えっと、ここで目が覚めたわけで。。。
夢オチでした。ごめんね。

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0ch BBS 2006-02-27