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1 :ホワイティ:2004/04/21(水) 20:16
ハロプロメンバー使った恋愛小説書きます。
どの学期で始めますか?それによって話が変わります。
1>1学期
2>2学期
3>3学期

2 :名無し娘。:2004/04/21(水) 20:18
三学期で

3 :名無し娘。:2004/04/21(水) 21:04
( ´∀`)っ/~~ 

4 :名無し娘。:2004/04/21(水) 21:20
また大変なスレを始めたものだ

5 :名無し娘。:2004/04/21(水) 21:24
4.の「死期」で。

6 :名無し娘。:2004/04/21(水) 22:16
5.の「過渡期」で

7 :名無し娘。:2004/04/21(水) 22:37
6.の「下半期」で

8 :名無し娘。:2004/04/21(水) 23:26
3学期で

9 :名無し娘。:2004/04/22(木) 01:59
7.の「後藤真期」で

10 :名無し娘。:2004/04/22(木) 03:19


  §ノヽ§
  ( ・e・)ノ <8.のニィ学期で♥
  (   )
  .(_)__)
 

11 :名無し娘。:2004/04/22(木) 15:47
9.の打楽器で

12 :名無し娘。:2004/04/22(木) 16:32
(O^〜^)<10.の勃起で

   つ

13 :名無し娘。:2004/04/22(木) 16:52
11.の「緑の日記」で

14 :ホワイティ:2004/04/22(木) 19:00
皆様、たくさんご要望ありがとうございます。
個人的には『下半期』も書いてみたいのですが
私の文才では無理なようなので、申し訳ないのですが
『3学期』で書きたいと思います。

15 :3学期:2004/04/22(木) 19:20
なんとなく学校行って、ボーっと授業受けて、
いつの間にか帰宅して、10時前に寝て。
この数ヶ月この生活が続いている。
はっきり言って生きてる気がしない。理由はわかっている。
自分の生活リズムから『サッカー』が無くなったからだ。

俺の名前は神田陽一。Y高校の1年生。
俺は小さな頃からサッカーが好きで小学校、中学校はもちろんサッカー部、
高校でも当たり前のようにサッカーを選んだ。
あまり強い高校ではなかったこともあり1年からレギュラーをもらい
順調な船旅を始めたかのように思えた。
しかし、入学してから2ヵ月後その船は大嵐に遭遇してしまう。

それは練習試合の途中で起こった。
俺は厳しいスライディングタックルを受け
利き足である右足を骨折してしまう。
怪我は思ったよりも重症で、完治まで半年。
完治しても激しいスポーツはやってはいけないと言われた。
と言う事は、もうサッカーはできないということで。
俺の中で何かが崩れたような気がした。俺は泣いた。
だって俺にはこれしか無かったから。サッカーがない俺は俺じゃないから。

16 :3学期:2004/04/22(木) 19:24
親に相談したくても、両親どちらも仕事の関係で海外に行ってしまって
もう2年も帰っていない。
友達に相談してもどこにでもあるような慰めの言葉しか返ってこない。
自分の心がどんどん汚れていく。
最近ではなにを考えてもネガティブになってしまう。
いかんいかんこういう時は寝てしまうのが一番だ。
…また明日もつまらない1日になるんだろうな。
大きく1つため息をつくと俺は眠りに就いた。

今日も案の定いつもどおりの1日だった。
俺はホームルームが終わると帰宅準備をし早々と教室を出て行った。
家にいても別に面白いことは無いけど学校いるよりマシだ。
だって否が応でもサッカー部の練習風景を見えてしまうから。
我ながらあきらめの悪い男だ。

17 :3学期:2004/04/22(木) 19:27
教室を出て玄関まで行くと俺の足が勝手に止まってしまった。
視線の先にはサッカー部員。
今から部活に行くのだろうか彼らは談笑をしながらグラウンドへ駆けて行った。
うらやましくないなんて言わない。それは嘘だってわかっているから。
しかしこれ以上彼らを見続けることはできない。
急いで帰ることにする。

玄関を出ようとしたその時俺は誰かに呼び止められた。
「ああ、マネージャーか」
俺を呼び止めたのははサッカー部マネージャーの石川梨華。
彼女は俺と同じ学年(クラスは違う)でサッカー部の紅一点、
とても頑張りやなマネージャーだ。

18 :3学期:2004/04/22(木) 19:31
「何か用?」
会いたくなかったせいもあり、俺はぶっきら棒に尋ねる。
彼女は俺の態度に一瞬眉をハの字にさせたが、
すぐに元に戻すとにっこり笑って
「今帰り?」
「見りゃわかるだろ」
眉がまたハの字になった。

「…部活忙しそうだな」
何かかわいそうになって話題を振ってみる。
彼女の表情がぱぁっと明るくなる。
「そうなのよ〜、監督ったらアタシに容赦なくって今日もこれ用意しとけって。」
そういってさっきからずっと重そうに抱えていたファイルを掲げてみせる。
だけどそれにもかかわらず彼女はどこかうれしそうだ。
必要とされていることがうれしいみたい。
そういえば彼女入部したとき
『今まで誰もアタシを必要としてくれる人はいなかった。
だからアタシを必要としてください!』
なんて言ってたっけ。
あの時はとんでもないことを言うこだなぁってびびったなぁ。ハハハ…。

19 :3学期:2004/04/22(木) 19:33
「ん、どうかした?」
「い、いや。でも何かうれしそうだよね、
そういやマネージャー扱き使われることに快感を覚える人だからなぁ。」
もう部員ではないのに無意識にマネージャーと言っている自分に苦笑いする。
「もうひど〜い」
彼女はまた眉をハの字にした。
その時校内チャイムが鳴り響いた。うちの学校ではこのチャイムが部活の開始を示している。
「いっけな〜い、もう始まっちゃってるよ。ゴメン神田君。アタシもう行くね。」
「ああ、がんばって。」
「うん、神田君もね。」
彼女はにっこり笑ってそう言うとグラウンドへと走っていった。
『神田君もね』、か…俺はなにを頑張ればいいんだ?
誰もいない廊下で俺の乾いた笑い声が静かに響いた。

季節はもう冬。今の季節はまだ4時だと言うのにもう辺りは薄暗くなってしまっている。
吐く息は真っ白でそれが冬の寒さを象徴している。
こんな中でサッカーするの大変だろうな。帰り道ふと思った。
サッカーから離れての数ヶ月間は俺の中では何十年も離れていたかのように感じる。
しかし、サッカーのことを忘れたことは一度も無い。
むしろ余計に好きになってしまったほどだ。
だからこそこの体が憎い。俺はまた深いため息をついた。
俺は最近どうもネガティブになりがちだ。今を考えよう。
両方の頬を両手で叩いて気合を入れる。
寒さでかじかんだ頬が真っ赤になってしまった。

20 :3学期:2004/04/22(木) 19:38
さあこれからどこに行こう
1>外は寒いし家に帰る
2>夕飯作るの面倒だからコンビニへ
3>そういえば定期診察の日だっけ、病院へ

21 :名無し娘。:2004/04/22(木) 21:11


22 :名無し娘。:2004/04/22(木) 22:49
2で

23 :名無し娘。:2004/04/22(木) 23:23
一ヶ月続くに$$800

24 :名無し娘。:2004/04/23(金) 14:53
3

25 :名無し娘。:2004/04/24(土) 00:58
( ´∀`)っ/~~ 8

26 :名無し娘。:2004/04/24(土) 12:27


27 :名無し娘。:2004/04/25(日) 21:15
2で、応援してますよ

28 :ホワイティ:2004/04/26(月) 19:02
遅くなってごめんなさい。
それでは2で書かせていただきます。

29 :花のワルツ:2004/04/26(月) 19:05
最近近所にコンビニができた。無いものは無いって言うくらいなんでも揃っている。
俺は専らここで夕食を済ませている。
不健康なことはわかっているけど、家で俺が料理をするよりはマシだ。
そっちの方が体を壊すかもしれないから…。

いつもこの時間に行くと、金髪のちっちゃな女の子がレジを打っている。
とても元気な子で明るい女の子だ。俺が毎日のように行っているせいか、顔を覚えられたみたいで、いつの間にか親しげに話しかけられるようになっていた。すっごく馴れ馴れしい態度をとられるけど別に嫌な感じにはならないとても不思議な子だ。

外の暗さとは対照的にコンビニから溢れる光はまるで夜の海で輝く灯台のようだ。
俺は導かれるようにその光までたどり着いた。
扉を開けるとこれもまた外の凍りそうな寒さと対象的な暖かさが身を包む。
血が通い始めたのか両手がジンジン痛い。

「いらっしゃいませ〜」
中に入ると店員さんの元気な声が飛ぶ。
あれ、今日はあの金髪の子じゃないみたい。
レジを打っているのは栗色の髪のこれまたちっちゃな女の子。歳は高校生…位かな?
チビ、休みなのかな?あの元気の塊が病気なのは考えられないがちょっと心配だ。

30 :花のワルツ:2004/04/26(月) 19:06
精算の際、栗色の髪の女の子にさりげなく聞いてみた。
「あの…いつもこの時間にいる金髪の女の子、今日はお休みですか?」
全然さりげなくなかったことはスルーしよう。
栗色の子は少しびっくりした様子だったが、すぐに意味がわかった様で、弁当を袋に入れながら答えてくれた。
「ああ、ヤグチの事ですか?あの子今日は家の用事で出られなくって。私が代わってあげたんですよ」
「そうだったんですか…」
病気じゃなかったんだ。よかった…。
「あの…もしかして、ヤグチの彼氏さんですか?」
「え!?」
「ヤグチが居なくてすごく残念そうだから」
俺は彼女の言葉に慌ててかぶりを振る。
「ち、違います!俺は別にそんなんじゃなくて、いつもの生意気な奴が居ないからちょっと心配になっただけです!まぁ少しは仲がいいですけど別にあの人は…」
俺の慌てっぷりが面白かったのか彼女は俺が言い終わるとクスクス笑い出した。
「フフフ、ごめんなさい私の勘違いだったみたいですね」
「は、はぁ…」
カー、俺の顔に血が集まってくるのがわかる。は、恥ずかしい。
何か居心地の悪くなった俺は彼女に一礼をすると逃げるように店を出て行った。
「あ、あの…」
彼女が後ろのほうで何か言っていたようだが俺には聞こえていなかった。

31 :名無し娘。:2004/05/06(木) 20:27
おいおいもう終わりかよage

32 :ホワイティ:2004/05/08(土) 14:28
更新が遅くなりまして申し上げありませぬ。
5月の終わりに資格試験、6月に入ったら今度は中間試験と
もう試験三昧で更新が遅れると思いますがご了承くだされ。
それでは続きを

33 :花のワルツ:2004/05/08(土) 14:55
びくっとした矢口が『じょーだんだよー』なんて笑っていたけど、多分反論しなかったら
木曜日
俺は1週間に1度バイトをしている。別にたいしたことはしていない、知り合いの爺さんが
経営している古本屋のレジ打ち。
どうせ家にいても暇だから、と言う理由で始めたこのバイト。
約半年やっての結論、こっちの方が暇だったかも。
だって客まったく来ないんだもん。
まぁ接客は苦手だから来なくても無問題なんだけど。

今日がそのバイトの日。授業が終わるとそのまま古本屋へと向かう。
商店街を抜け、住宅街を過ぎると一軒だけ明らかに古そうな建物を発見。
立て付けの悪い入り口の引き戸をなんとか開けると来客を告げる機械の鳥のさえずり、
そして本のかび臭い香が俺を迎えてくれる。
すると俺が来たことに気付いたのだろう今までカウンターで居眠りしていた店主の爺さんが
のっそり起き上がると、俺に後を任して何も言わずに奥に引っ込んで
俺が代ってレジに立つ。任せるよくらい言ってくれてもいいのにまったく無愛想な爺さんだ。
辺りを見回してみると今日も閑古鳥が大合唱。こんなんで経営大丈夫なんだろうか。

バイトが始まって数分経った、早くもすることが無くなった俺はカウンターにほおづえを突いて
時計と睨めっこ。。ただいま4時10分。8時まであと3時間と50分・・・ヒマだ。
1時間後、客はやはり来ない。俺はさっきと同じ姿勢で時計の針が動くのを眺めている。
やっと1時間か。ここの空間だけ時間がゆっくり流れているみたい。
辺りは人通りが少なくてとっても静かだ。
聞こえるのは傍らで一人がんばって熱を出し続けてる石油ストーブの音くらいか。
外を見るともう真っ暗。もう2月、やっぱり冬は日が落ちるのが早い。
今日は夜から朝にかけて雪が降るらしい。寝るときは暖かくしなきゃ。

34 :ホワイティ:2004/05/08(土) 14:56
ごめんなさい一行目は飛ばして読んでください。

35 :花のワルツ:2004/05/08(土) 14:58
ウトウトしていたらいつの間にか7時30分になっていた。あと30分。
結局今日も客はひとりも来なかった。なんだかバイト代もらうの気が引ける。
一つ伸びをすると店の片付けに取り掛かる。ほとんど汚れてない床をほうきで掃いて、
ホコリ一つない本棚をはたきがけ。客が一人も来てないんだから汚れてないのも当たり前か。
『いつ来ても客が気持ちいい環境を作っておく』これが爺さんのモットーらしい。
たとえ客が一人も来なかったとしても掃除を怠るべからず。
まぁこれくらいしか仕事らしい仕事をしてないんだからまじめにしよう。

一通り掃除も終わりそろそろ店を閉めようとした時、急に入り口の鳥が鳴いた。
爺さんが外にタバコを買いに行ったのかと思ったけど違ったみたい。つまり客が来たのだ。
はたきを置いて急いで駆けつけると、ドアの前でこちらを伺っている女の子がいた。
「いらっしゃいませ」
久々の客に俺の声も上ずる。
「あの〜まだ大丈夫です?」
「ええ、大丈夫ですよ・・・あ!」
俺の大声にびっくりしたようだったが、彼女も俺に気付いたみたい。
そう、彼女は昨日コンビニであったあの女の子だった。
彼女はしばらく俺も顔をボーっと見ていたがニコッと笑うと、
「バイトですか?」
「はぁ・・・」
「昨日とは逆ですね。昨日は私が接客してたのになんだか不思議〜」
そう言って彼女はコロコロ笑い出した。無邪気に笑う彼女の顔は子犬を見ているみたいだ。

36 :花のワルツ:2004/05/08(土) 15:04
数分後、彼女は数冊の本を抱えてレジに持ってきた。
題名も見たことの無い外国の小説。
俺が本を袋に詰めていると、彼女が口を開いた。
「いや〜探してた本が全部見つかったよ。よかった〜」
手を胸の前で組んですごく幸せそうな顔。
なんだか俺までうれしくなる。

商品を手渡して帰るのかと思ったけど彼女は扉に手を掛けたまま
何か思い悩んでるみたい。
「どうかしましたか?」
意を決したように彼女はこっちを向くと
「バイトいつ終わるんですか?」
時計を見るともう8時まであと数分。
「8時だからもう終わるけど、なにか?」
「今日も行くんでしょ?コンビニ」
「ええ、まぁ夕飯買わなきゃいけないんで」
「じゃあさよかったらでいいんだけど・・・一緒に行かないかな?
いや、迷惑だったらいいんだよ?」
上目遣いで早口で話す彼女の顔は寒いはずなのになぜかほんのり赤かった。

37 :ホワイティ:2004/05/11(火) 19:29
カンペキ5月病にかかって勉強に全く手が付かない。
そんなんで試験大丈夫かなぁ?
それではつづき

38 :花のワルツ:2004/05/11(火) 19:31
寒い冬空の下、二人並んで歩いている。目的地はコンビニエンスストア。
女の子と並んで歩くことなんて滅多にないから、ちょっと緊張していたけど
いっぱい話しかけてくれたおかげですぐに緊張は解けた。静かそうな印象だったけど
案外おしゃべりだったみたい。

「ええ!!、安倍さんって俺より年上だったんですか!?」
いつまでも『彼女』扱いは失礼だったから名前を教えてもらった。
『安倍なつみ』さん。友達からは『なっち』って呼ばれているそうだ。
驚いたことに高校を卒業してもう4年も経っている。
今は料理の専門学校に通っているそうだ。
ちなみに安倍さんは製菓コースを選択しているんだって。
さらに驚いたことにそこにはあの矢口も通っているとのこと。
と言うことはアイツも俺より年上なのか・・・なんだかムカツク。

「ねぇ、どうして驚くの?」
「いや〜安倍さん子供っぽい顔してるから・・・ハッ!」
慌てて口をふさいだけど遅かった。
口をアヒルみたいにとんがらせてホッペを真ん丸く膨らませてしまった。
童顔なこと気にしてるらしい。こんな無邪気な女の子が本当に22歳だろうか。
さっきから安倍さんの顔を見ているとまるで七変化のようにコロコロ変化する。
さっきまで怒っていたのにもう笑顔に戻ってしまった。
見ているだけで面白いと言うか微笑ましい。

39 :花のワルツ:2004/05/11(火) 19:33
話しながら歩いていると時間が経つのが早い。
あっという間に着いてしまった。外から中の様子を伺う。
・・・いたいた。探さなくてもあいつのほうから目に飛び込んでくる。
ちっちゃな体でせかせか店内を走り回っている姿はまるでアリのようだ。
全くアイツに元気じゃない日はあるんだろうか。
俺の隣にいる安倍さんも楽しそうに笑っていた。

「ああ!!」
矢口は俺たちに気がついたみたいで持っていた段ボールを
床において外に飛び出ると俺たちにマシンガントークを浴びせる。
「なになに?なんでなっちとアンタが一緒にいるの?ねえなんでなんで?」
ホントうるさい奴だ。
「あぁもう、うるさい〜!ヤグチは働いていればいいの!はいはい仕事仕事!」
安倍さんは矢口の取り扱いに慣れてるみたい。
矢口もぶーぶー言いながらも仕事に戻っていった。
「もう、いっつもサボってるんだから〜」
安倍さんは怒ってるみたいだけど口調は優しい。
なんだか姉妹をみているみたい

40 :花のワルツ:2004/05/11(火) 19:35
「それじゃあまたね、楽しかったよ」
買い物を終え、また一緒に帰ってたんだけど俺の家はここから目と鼻の先、
残念ながらもうお別れだ。
「さようなら、俺も楽しかったですよ」
俺の言葉に満面の笑みでうなづいてくれた。

「またね!」
安倍さんは姿が見えなくなるまで何度も振り向いては手を振っていた。
小さな体でめいっぱい手を振る姿はなんだか面白い。
安倍さんも矢口に負けず劣らず元気な人だ。
あの人の太陽のような笑顔からたくさん元気をもらった気がする。
今日はいい夢が見れそうだ。

41 :ホワイティ:2004/05/18(火) 22:33
最近雨続きで嫌ですねぇ
外で体育できなくてちょっと欝です
それでは続き

42 :ホワイティ:2004/05/18(火) 22:37
金曜日
朝、食事を摂りながら新聞を読んでいると気になるチラシを発見。
なになに・・・駅前に最近できたスーパーのものだ。
真ん中に大きく『激安戦争!』の文字。
なるほど、卵も牛乳もカップメン確かに激安だ。開始は午後3時から。
よし、それなら俺も参戦させてもらおうか。学校が3時半に終わるから
それから行っても大丈夫だろう。しかし、俺はこのとき奥様の恐ろしさを全くわかっていなかった。

学校が終わってそのままスーパーに直行したのだけど、そこはまさに戦争後のようだった。
野菜も肉も魚も開始10分にはもうほとんど無くなってしまったそうだ。
う〜む恐るべし奥様パワー。
俺はなんとか残っていてくれた食料品を急いでカゴに入れるとレジに向かった。

会計を済ませ商品を袋に詰めていると急に視界が真っ暗に。
「え!?」
「だ〜れだ?」
あまりに急なことで何がなんでかよく分からなかったけど、
どうやら目隠しをされてるみたい。
「だ〜れだ?」
もう一度背後から楽しそうな声が聞こえた。
その時目隠ししている手からぷ〜んと甘いお菓子の香り。
「わかった、安倍さんでしょ」
答えを言うと手をはずしてくれて、振り向くとやっぱり安倍さんだ。
「あり、ナンデわかった〜?」
「そりゃわかりますって。手が甘い匂いしてましたもん。
そんな手はお菓子の勉強してる安倍さんしかいないでしょ」
「あっちゃ〜そっか〜」
安倍さんはそう言ってぺろっと舌を出してうれしそうに微笑んでいた。

43 :花のワルツ:2004/05/18(火) 22:40
「今日も学校ですか?」
「うん、もうすぐテストだからね〜、たいへんだよ〜」
帰り道は当然のごとく一緒に並んで帰った。
昨日は並んで歩くだけで少々抵抗を感じていたが、今はそんなこと微塵も感じない。
「今日もコンビニ行くの?」
「いえ、今日はこれがありますから」
俺はそう言って右手で下げているスーパーの袋を掲げてみせる。
中には大量のインスタントラーメン。
安売りしていたからついついいっぱい買ってしまった。
まぁこれで明日からの土日はこれで大丈夫だろう。
だけど、安倍さんは眉間にシワをよせなんだか困り顔。
「ダメだよ!ただでさえコンビニのお弁当だって体に悪いのに、
そんなの食べてたらホントに体壊しちゃうよ!」
「あ〜それはわかってるんですけどね・・・ウチ親いなんですよ」
「え?」
「仕事で海外行っててもう2年も帰ってきてなくて。
俺自身も料理全くできませんからこれくらいしか食べるものないんですよ」
そう言ってもう一度袋を掲げてみせる。
「そうだったんだ・・・」
「まぁ、たまにはまともな食事も食べたいとは思いますけど・・・
できない相談ですからね・・・ん、どうかしました?」

44 :花のワルツ:2004/05/18(火) 22:43
安倍さんは腕組をして、しばし何かを考えていたみたいだったけど、
やがて結論が出たようで小さな両手をパチンと叩くと
「そうだ!じゃあさ、私たちが明日君んちにご飯作りに行ってあげるよ。」
「へ?」
「だって私たちもうすぐテストじゃん?だからさ料理の練習しなきゃって矢口と相談してたんだ。
だったら君んちに作りに行ってあげて私たちの練習もできるし君も幸せ、
一石二鳥!いい考えだと思わない?」
言い終えた安倍さんは一人納得したように何度もうなづいていた。
なんだかどんどん話が進んでいっているみたいなんですけど・・・。
「いや〜君に作ってあげるなんて楽しみだな〜。何がいいかな・・・何か好き嫌いってある?」
もう献立の話までしてるし・・・いささか急すぎじゃありませんかい?
安倍さんは俺の反応があまりよくなかったので心配になったみたいで
「あ・・・急に決めちゃ、やっぱり迷惑だったよね?」
・・・安倍さん卑怯ですよ。上目遣いで言われたらもうOKするしかないじゃないですか。

「じゃあ、明日の7時に君んちにおジャマするね。楽しみにお腹空かしてるんだよ?」
安倍さんはビシッと俺に人差し指を向けると、矢口に連絡してくると言って走っていってしまった。
全く安倍さんも矢口に負けず劣らず強引な人だな。でも安倍さんすっごい嬉しそうな顔してたし、
まぁこれはこれでよしとしようか。
・・・よく考えれば女の子がウチに来るのって初めてだよな。
うー、なんだか緊張してきた。
そうと決まれば急いで帰って家の掃除をしとかなきゃ!

45 :名無し娘。:2004/05/28(金) 15:33
おお。

46 :名無し娘。:2004/06/26(土) 07:38


47 :名無し娘。:2004/07/19(月) 18:49
どうするの?

48 :名無し娘。:2004/08/22(日) 04:17
cc

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0ch BBS 2006-02-27