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【4代目】娘。卒業吉澤 さんを 祝う雑談48【リーダー】
92 :
名無し娘。
:2007/05/05(土) 19:16
「いよいよここまで来たか…」
私は感慨深くアルプススタンドを見つめていた。
同時に、これまでの波乱に満ちた道のりが次々に思い出されて来る。
始めの頃は高橋さんの荒唐無稽な話に呆れるばかりだったっけ。
だってそうでしょ?
高校から野球始めて、しかも女の子だけのチームが甲子園に出場する
だなんて、そんな夢みたいな話ありえる訳ないじゃない。
彼女の想いが本気であると知れば知るほど、お願いだからもう関わらないで
下さいと強く思うようになっていたあの頃の私…。
それが今ではクリムゾンレッドに白抜きで“Rabbits”と大きく描かれたド派手な
ユニフォームに身を纏い、試合開始のサイレンが鳴るのを今か今かと
待ちわびてるなんてさ。
胸の「ラビッツ」の文字の下に修正液で小さく「関根」と落書きして
熊井ちゃんに踵落とし食らったときは痛かったな…などと思い出に
浸っていると、耳をつんざくような高橋さんの叫び声が聞こえて来た。
93 :
名無し娘。
:2007/05/05(土) 19:16
「熊井ちゃんはどこやよ!!」
高橋さんがとてつもなく慌ててるってことは、とりあえず右足用のスパイクを
両足に履いてることから推察できる。
…っていうか左に履いてるの誰のだよ!
「一体大声出して何事よ?それにその格好…。ズボンの上にスカート穿いた
ままじゃない。田舎の女子中学生じゃないんだからさ」
「柴ちゃん大変なんやよ!熊井ちゃんがどこにも見当たらないがし!
まったくエースが遅刻するなんて何たるザマやよ!」
そう言えば確かに遅い。さっきの練習でも見なかったし。
「これはアレだな。きっと轢かれそうになった仔犬を助けるために暴走した
電車をクモの糸で止めようとするんだけどそのまま轢かれて助からずに病院へ…」
「何やよそれ!?タッチとテリーマンとスパイダーマンがごっちゃになってるがし!
まぁいいや、とにかくリリーフのエッグにも肩を作っておくように言っておかんと…」
「エッグとか…。名前で呼んでやれよ」
それにしても熊井ちゃん、一体どこに行ったんだろう。あれだけデカイのに
この試合直前のタイミングまで誰一人気づかなかったっていうのもヒドイ話だけど。
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