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【下克上】例えば名無しが作者編【成り上がり】
- 175 :名無し娘。:2006/10/03(火) 12:15 ID:uXBU/9.M
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「ねぇ、あんたってさ好きな子いないの?」
「はぁ?」
俺のベットに寝転びながら漫画を読んでいる女。
こいつは、俺の幼馴染でしかも家が隣同士。まさに、ベタな恋愛ドラマの
ような俺とこいつ。けど、俺はこいつに恋愛感情なんてもったことない。
「だ〜か〜ら〜、あんた付き合ってる人とかいないわけ?」
「いねぇ〜よ、お前も知ってんだろ。俺は、生まれてから彼女なんて
できたことないぐらい」
自分で、言ってて情けなくなる。俺は、生まれてきて20年彼女なんてもってのほか
好きなやつなんて出来たことなかった。
「そうだけどさ…あんた、外見はいいのにねぇ〜」
「うるせえよ。お前こそ、どうなんだよ」
「美貴? 美貴もいないよ」
「え? お前、この前彼氏と歩いてなかった?」
「あ〜あれ? 面白くなかったから別れた」
「(お前、男に対してあれって…)」
「まぁ、美貴ずっと好きな人居るし…」
「は? なに? ごめん、聞こえなかった」
「もういい!!」
そう言って、美貴は怒ってベットの布団に潜り込んだ。
- 176 :名無し娘。:2006/10/03(火) 12:16 ID:uXBU/9.M
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「おい、美貴。お前ガキじゃねぇんだから、布団なんかにもぐりこむなって」
「むぅ〜…」
「むぅ〜って…はぁ、美貴〜!!」
俺は、ベットにダイブする。そして、布団の上から美貴の脇をくすぐった。
「!! にゃははははは!!」
「早く、俺の布団から顔出せ〜。じゃねぇと、もっとひどくするぞ」
「わかったぁ〜、わかったから〜!!」
美貴は、勢いよくガバッと起き上がった。
−チュッ−
「!?」
「あ…」
目の前には、美貴の真っ赤な顔。
「ご、ごめん。美貴どっかぶつけなかったか?」
「う、うん。だ、大丈夫」
「あ、お、俺、なんかジュース買ってくるから」
自分の火照った体を冷まそうと足早に外に飛び出した。
「(…帰ったら、俺あいつに殺されるんじゃないか?)」
そんなことを、考えながら近くの自販機に向かって歩き出した。
その時、俺の右手に暖かくてやわらかい感触が。
「み、美貴?!」
「一緒に行こ」
「う、うん」
「美貴さ、好きな人いるって言ったじゃん…」
そう言って、僕を見つめる美貴。
なんか、頭がクラクラしてきた。
−だめだ、こりゃ−
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