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あ っ ち
959 :
うっかり娘。
:2007/05/12(土) 11:32
緊急特別企画
さ し み 賞 へ の 道
第8回さしみ賞受賞者 うっかり娘。著
960 :
名無し娘。
:2007/05/12(土) 11:32
∬ ●ー●)<みなさんこんにちは、うっかり娘。です。
みなさんご存知のように、第8回のさしみ賞をゲットしてしまいました。
さしみ賞は2度目の受賞です。いやはや申し訳ない。自分の才能がこわいです。
∬ ●-●)<わたしはさしみ賞を獲るために血のにじむような努力をしてきました。
古今東西のネタを読み、研究に研究を重ね、寝食を忘れて思索に没頭し、そして
ついにさしみ賞で勝つ方法を編み出したのです。
その結果が今回のさしみ賞受賞です。
ですが安心してください。わたしは今回の受賞で十分に満足しました。
この方法を用いれば今後のさしみ賞も連戦連勝できる可能性が高いですが、もう
その必要もありますまい。
そこでわたしは、わたしが編み出した方法をこの場で開陳したいと思います。
そうすることで、次回のさしみ賞レースがより熾烈なものになるだろうと確信する
からです。
いささか技術的な小難しい話に偏るかもしれませんが、決して損はさせません。
どうか最後までお付き合いください。
961 :
名無し娘。
:2007/05/12(土) 11:33
∬ ●-●)<さて、それでは話をはじめましょう。
まず、はっきりさせておきたいポイントがあります。
「短いネタと長いネタ、はたしてどちらが有利なのか」
文字ネタとAAネタについても古くから議論があるところですが、ここではネタの
長短について考察しておきたい。
おそらく一般的な見解では、長いネタの方が有利であるという考えが優勢でしょう。
しかし本当にそうでしょうか。
962 :
名無し娘。
:2007/05/12(土) 11:33
∬ ●-●)<さしみ賞をはじめとして、ネタバトルには必ずなんらかの条件(ルール)があります。
第一に期限があります。制限時間が1時間の戦いなら、そもそも長編など作っている
時間はありません。必要なのは瞬発力です。
今回のさしみ賞の期限は約1ヶ月でした。これを長いとみるか短いとみるかは
人それぞれですが、まあ1本の長編を書くのに十分な時間だとは言えるでしょう。
第二にお題が課せられることが多い。問われるのは発想です。そしてどう展開し
どうまとめるかということ。それはネタの長さとは本質的に無関係です。
今回のさしみ賞のお題は「何だろう、これ」という文章から始める、ということ
でした。「これ」とはいったいなんなのかという点と、決まりきった言葉から
始まるネタを他人のネタとどう差別化をはかって展開させるのかという点が興味の
対象であり、また評価の対象であったわけです。
963 :
名無し娘。
:2007/05/12(土) 11:34
∬ ●-●)<だとするとネタの長短はたいした問題ではなさそうです。
ではネタの長短で有利不利はつかないと考えてよいのでしょうか。
いや、そんなことはありません。お題をクリアしていて、かつネタの完成度が
同等なら、長いネタの方がぜったいに有利です。
理由は簡単です。長いネタの方がたくさんの笑いをつめこめるからです。
また、伏線をはったり、どんでん返しを仕掛けたりと、複雑な趣向をこらす
ためにはやはりある程度の長さが必要です。それがうまく決まれば読者に与える
インパクトは短編の比ではありません。メリハリをつけることでクライマックスを
演出することもできます。その効果も短編の比ではありません。
楽しい時間は長く続いて欲しいものです。満足度は長さと無関係ではありません。
さらに付け加えると、長いネタには明らかに労力がかかっていますので、読者は
当然その労力に敬意を払います。もし短編と長編の両方に同じくらい感心したら、
読者は心情的に長い方を推すでしょう。
つまり、やはりネタは長い方が有利なのです。
964 :
名無し娘。
:2007/05/12(土) 11:34
∬ ●-●)<しかし今の話にはいくつかウソが交じっています。いや、ウソではないけれども
言葉のアヤが含まれています。
わたしは「お題をクリアしていて、かつネタの完成度が同等なら、長いネタの
方がぜったいに有利」であると書きました。それはたしかにその通りです。
しかしネタの完成度を競うとなると、長いネタよりも短いネタのほうが断然
有利なのです。なにせ短いですから手間はありません。チェックポイントは
少なく、しかも何度も推敲が可能です。一方、長いネタは全体の流れや全体の
バランスを見ることすら簡単には出来ません。読み返すだけで一苦労ですから。
すなわち、完成度が同等なら長いネタが有利ですけれども、完成度を上げるのは
短いネタが有利なのです。
また、長いネタにはたくさんの笑いをつめこめると書きましたが、そのたくさんの
笑いはどこからやってくるのでしょうか。つめこめるほどに笑いを思いつくのは
簡単ではないでしょう。それを思いつける人になら負けたってしょうがないですね。
965 :
名無し娘。
:2007/05/12(土) 11:35
∬ ●-●)<さらに言えば、長編には明らかな短所があります。
一つのネタが出来上がるまでに多大な時間がかかってしまうことです。
ですから量産はできません。
今回のさしみ賞は、「これ」とは何か、という点が読者の興味でした。
「これ」をどう料理してくるか、そのバラエティに期待していたわけです。
しかし長編ではその期待に一つの答えしか用意できません。せっかくアイデアを
思いついても料理する時間がないからです。
それから、3人のメンバーという縛りもありました。どんな3人が選ばれるかも
興味の対象です。しかし同様の理由で、長編は読者に3人のメンバーしか提示
できません。
ですが短編なら、思いついたアイデアをすべて料理することができます。
966 :
名無し娘。
:2007/05/12(土) 11:35
∬ ●-●)<そして重要なポイントがもう一つ。ネタを書くのに時間がかかるということは、
それを投稿する時期がどうしても締め切り間際になってしまうということです。
さしみ賞では毎回、締め切り間際に大作の投稿ラッシュがあります。
軽視しがちですが、これは非常なマイナスポイントなのです。長編はインパクトが
ありますが、読む方だって大変です。読むのにも時間と労力がかかるのです。
締め切りが迫っての大作ラッシュでは、読者心理として、一つひとつのネタを
じっくり読むよりも、まず全部のネタを一気に読んでしまいたいものです。
するとせっかくの仕掛けもおざなりに読みとばされることになりますし、お互いの
ネタが印象を相殺しあうことで、インパクトも並となります。
一方、ネタが手薄な時期に投稿された短いネタはじっくりと味わってもらえます。
並みのネタでも印象に残りやすいでしょう。なんせライバルがいませんから。
967 :
名無し娘。
:2007/05/12(土) 11:36
∬ ●-●)<ネタの審査をし、かつ批評文まで書かなければならない審査員の心情を想像して
みてください。もうすぐ休みは終わってしまうし、読者からは矢の催促。
どんなに素晴らしい長編ネタも、そんな瞬間には呪詛の対象でしかありません。
戦いにはルールがあります。ですからルールからはみ出さないことです。
戦いには相手があります。ですから相手の戦術戦略を見極めることです。
強い者同士を戦わせ、自分は手薄な場所を攻めるのです。
お分かりいただけたでしょうか。ネタバトルで勝つためには、よいネタを書けば
それでよいというものではないのです。
以上、いくつかのポイントを述べてきましたが、ここまでの話は忘れてください。
ただのデタラメです。
ちょっ、怒らないで! あなたを騙そうと思ったわけではありません。あなたの
さしみ賞へかける熱意がどれほどのものか試したのです。わたしは、わたしが
会得したさしみ賞の極意を半端な覚悟の者に伝えるつもりはないのです。
ですがここまでにほとんどの読者が脱落したはずです。まだ残っているのは心から
さしみ賞を熱望する性根の座ったネタ書きだけでしょう。
準備は整いました。ではいよいよさしみ賞を獲る方法をお教えしましょう。
968 :
名無し娘。
:2007/05/12(土) 11:36
∬ ●-●)<物事はもっと単純なのです。
最大のポイントは、戦いには裁定者(審査員)がいるということです。
すなわち勝ち負けを決めるのは自分以外の誰かなのです。
もし読者の投票で勝敗が決まるなら、多くの読者に支持されるネタを書かなければ
なりません。
しかし、もしも裁定者が特定の一人なら、その一人に支持されればよいのであって、
大多数の読者に支持される必要はないのです。
今回のさしみ賞の裁定者は誰だったでしょうか。
そう、詩吟さんです。今回は詩吟さんが勝利者を選ぶ権利を持っていたのです。
そこでわたしは詩吟さんと寝ました。その結果がどうなったかはすでにみなさん
ご存知ですね。わたしはさしみ賞を受賞しました。
∬ ●-●)<私の話は以上です。
これで、次回のさしみ賞を受賞するのは、きっとあなたです!
∬ ●ー●)ノシ <ご清聴ありがとう。さようなら。
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0ch BBS 2006-02-27